JP4031670B2 - 再生樹脂製のパレット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生樹脂製のパレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から表面部と裏面部が複数の筒状桁により連結されて筒状桁間がフォーク挿入孔部となり且つ表面部及び裏面部に桟を有する射出成形により形成された4方差し又は2方差しの合成樹脂製のパレットが知られている。
【0003】
例えば4方差しの合成樹脂製のパレットは、表面部と裏面部が、表面部と裏面部の隅部同士を連結する隅の筒状桁と、表面部と裏面部との側端部の中間部同士を連結する中間の筒状桁と、表面部と裏面部の中央部同士を連結する中央部の筒状桁により連結され、且つ筒状桁間がフォーク挿入孔部となり且つ裏面部のフォーク挿入孔部の中間の筒状桁及び中央部の筒状桁と隣接しない部分に下開口部が形成されたものである。
【0004】
このような構成の合成樹脂製のパレットは大型で表面部、裏面部に補強のための多数の桟を有する複雑な形状となているため、成形に当たって、各桟の隅々まで十分に樹脂が流動して充填される必要があり、このため、従来にあっては、流動性の良いバージン樹脂を材料として使用しており、例えば、メルトフローレート(MFR)が標準で10〜18の流動性の良いポリプロピレンのバージン材料を用いて成形してある。
【0005】
一方、近年、資源の再利用を目的として再生樹脂を使用することが行われている。しかしながら、再生樹脂は流動性が低いため、パレットのように大型で形状が複雑なものの場合、再生樹脂を材料として用いて成形すると、表面部から裏面部に合成樹脂が流れる際、最も下流側となる裏面部の桟や表面部桟の端部の隅々まで再生樹脂が十分に流れにくく、この部分にいわゆる「不足成形部」ができたりして裏面部の強度が低下し、また、不良品が発生するという問題があり、このため、従来においては再生樹脂製のパレットを提供できないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、簡単な構成で裏面部の強度低下がなく、且つ、不良品の発生がない再生樹脂製のパレットを提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の再生樹脂製のパレットは、表面部1と裏面部2が複数の筒状桁3により連結されて筒状桁3間がフォーク挿入孔部4となり且つ表面部1及び裏面部2に桟を有するABSの再生樹脂を原料として一体成形された再生樹脂製のパレット5であって、裏面部2の隣接する筒状桁3間の部分を、筒状桁3間に架設され且つフォーク挿入方向の巾が筒状桁3のフォーク挿入方向の巾よりも狭い裏面側桟8で形成し、該裏面部2の隣接する筒状桁3間の部分である裏面側桟8の上方に対応する表面部1の部位に該裏面側桟8を形成するための金型を抜くための開口15を形成し、裏面側桟8の延長線上の筒状桁3の表面部に再生樹脂の注入口跡6があり、裏面部2の隣接する筒状桁3間に架設された裏面側桟8として表面部1に設けた表面側桟7よりも厚みの厚い厚肉裏面側桟8aを設けたことを特徴とするものである。このような構成とすることで、金型のキャビティの表面部1側を形成する部分に位置する注入口からABSの再生樹脂を注入し、金型のキャビティの表面部1を形成する部分→筒状桁3を形成する部分→裏面部2を形成する部分という順序で再生樹脂が流れる際に、最も遠い部分であり且つフォーク挿入方向の巾が筒状桁3のフォーク挿入方向の巾よりも狭い裏面側桟8を成形するに当たって、該裏面側桟8として表面部1に設けた表面側桟7よりも厚みの厚い厚肉裏面側桟8aを設けることで、この部分の再生樹脂の流動性を良くし、裏面部2にスムーズに再生樹脂が充填できて充填不足による不足成形品が発生せず、裏面部の強度低下がなく且つ不良品の発生がないものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明を以下添付図面に示す実施形態に基づいて詳述する。
【0010】
パレット5は再生樹脂を原料として金型により一体に成形してあり、表面部1と裏面部2が複数の筒状桁3により連結されて筒状桁3間がフォーク挿入孔部4となっている。
【0011】
添付図面に示す実施形態においては、図1、図2、図3、図5、図6に示すように、表面部1と裏面部2とが、表面部1と裏面部2の隅部同士を連結する4個の隅の筒状桁3aと、表面部1と裏面部2との周囲の中間部同士を連結する4個の中間の筒状桁3bと、表面部1と裏面部2の中央部同士を連結する1個の中央部の筒状桁3cにより連結してあり、このように、表面部1と裏面部2とを4個の隅の筒状桁3aと、4個の中間の筒状桁3bと、1個の中央部の筒状桁3cとにより一体に連結することで、上記の筒状桁3間にフォーク挿入孔部4が井の字状に形成された四方差しパレット5を構成している。また、図1、図3に示すように、パレット5には裏面部2の井の字状をしたフォーク挿入孔部4の交差する部分に下開口部12が形成してある。
【0012】
図2、図4に示すように、表面部1には表面側桟7が平面視で縦方向、横方向に多数一体に形成してあって、表面部1全体の補強をおこなっている。このように表面部1には多数の表面側桟7が一体に形成してあるが、この多数の表面側桟7のうち、表面部1のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近におけるフォーク挿入方向と直交する表面側桟7を表面部1の他の表面側桟7よりも厚みの厚い厚肉表面側桟7aとなっている。
【0013】
すなわち、図3、図4、図8に示すように表面部1の最外端のフォーク挿入孔部4の側面開口端部4aに対応する部分に設けた表面側桟7が表面部1よりも上方に突出していて最外端表面側桟7bとなっており、また、表面部1の最外端の最外端表面側桟7bよりも内側にやや引き込んだ位置においてフォーク挿入方向と直交する表面部1よりも下方に垂設する表面側桟7が側端部表面側桟7cとなっており、上記最外端表面側桟7bと側端部表面側桟7cが厚肉表面側桟7aとなっている。
【0014】
ここで、図3に示すように、表面部1の最外端のフォーク挿入孔部4の側面開口端部4aに対応する部分に設けた表面側桟7が表面部1よりも上方及び下方に突出していて最外端表面側桟7bとなっていてもよいものである。
【0015】
また、表面部1のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近においてフォーク挿入方向と平行な表面側桟7の側面開口端部4a側の端部は図3や図9のようにフォーク挿入孔部4の奥側に向かう程下となるように斜めに傾斜させた傾斜部25となっている。
【0016】
また、図1、図3、図4に示すように、裏面部2の筒状桁3の下面部と下開口部12以外の部位に裏面側の桟が形成してある。この裏面側桟8は隅の筒状桁3aと中間の筒状桁3bとの間に架設された桟、中間の筒状桁3bと中央の筒状桁3cとの間に架設されたフォーク挿入方向と直交する複数の桟と、該フォーク挿入方向と直交する桟に対して直交し且つフォーク挿入方向と平行な桟とがある。そして、少なくとも裏面側桟8のうち裏面部2の隣接する筒状桁3間に架設された裏面側桟8の一部又は全部が表面部1に設けた表面側桟7よりも厚みの厚い厚肉裏面側桟8aとなっている。図3、図4に示す実施形態においては裏面側桟8のうち裏面部2の隣接する筒状桁3間に架設された裏面側桟8の一部が厚みの厚い厚肉裏面側桟8aとなり、他の一部が薄肉裏面側桟9となっている。また、図8に示す実施形態では裏面側桟8のうち裏面部2の隣接する筒状桁3間に架設された裏面側桟8の全部が厚みの厚い厚肉裏面側桟8aとなっている。また、上記裏面部2の隣接する筒状桁3間に架設された複数の裏面側桟8はその長手方向の途中を複数箇所においてフォーク挿入方向と平行な桟である連結桟10により連結してある。なお、厚肉裏面側桟8aは少なくとも上記した最外端表面側桟7bと側端部表面側桟7cを除く表面側桟7よりも厚みが厚いものである。すなわち、図4において寸法T1は厚肉裏面側桟8aの厚みを示し、T2は最外端表面側桟7bの厚みを示し、T3は側端部表面側桟7cの厚みを示し、T4は最外端表面側桟7bと側端部表面側桟7cを除く表面側桟7の厚みを示しており、T1>T4、T2>T4、T3>T4となっている。
【0017】
そして、本発明においては、T1>T4、T2>T4、T3>T4という条件を満たせば、厚肉裏面側桟8aと、最外端表面側桟7bと、側端部表面側桟7cとの相互の厚みの関係は特に限定されるものではなく、例えば厚肉裏面側桟8aと最外端表面側桟7bとをほぼ同じ厚みとし、側端部表面側桟7cを厚肉裏面側桟8aや最外端表面側桟7bよりも若干薄くしたり、あるいは、厚肉裏面側桟8a、最外端表面側桟7b、側端部表面側桟7cの3者をほぼ同じ厚みとしたり、あるいは、厚肉裏面側桟8a又は最外端表面側桟7bのいずれかを他方よりも厚みを厚くしたりというように任意に相互の厚みの関係を設定できるものである。
【0018】
なお、添付図面では薄肉裏面側桟9、連結桟10は表面側桟7と同じ厚みとなっている。
【0019】
表面部1には再生樹脂により成形する際(例えば射出成形により成形する際)に再生樹脂を金型に注入するゲート跡のような注入口跡6が存在している。すなわち、図2に示すように表面部1の各筒状桁3(9個の筒状桁3)の上面部に対応する部分にそれぞれ注入口跡6(9個の注入口跡6)が存在している。
【0020】
また、図中15は表面部1に設けた型抜き用開口で裏面部2の隣接する筒状桁3間の部分を形成するための金型を抜くための開口である。
【0021】
また、図1に示すように各筒状桁3内は筒状桁3の上面から下面に連続する縦片14を設けて筒状桁3を補強している。
【0022】
上記のような構成の再生樹脂製のパレット5に用いられる再生樹脂としてはABS樹脂が用いられ、このABS樹脂の再生材料を成形材料として金型内に注入して成形する(例えば射出成形により成形する)ものであるが、上記したように表面部1に注入口跡6が存在するため、金型のキャビティの表面部1を形成する部分の各筒状桁3に対応した位置にそれぞれゲートが位置するように構成された金型により成形するのである。すなわち、金型のキャビティの表面部1側を形成する部分に位置する注入口から再生樹脂を充填した際に、金型のキャビティの表面部1を形成する部分→筒状桁3を形成する部分→裏面部2を形成する部分という順序で再生樹脂が流れるのであるが、注入口から最も遠い部分である裏面部2を形成する部分において厚肉裏面側桟8aを形成する部分があるため、キャビティはこの部分において巾広となってバージン樹脂に比べて流動性が悪い再生樹脂であってもこの部分においてスムーズに流動し、裏面部2にスムーズに再生樹脂が充填できることになり、裏面部2への再生樹脂の充填不足による不足成形品が発生せず、裏面部2の強度低下がなく且つ不良品の発生がないパレット5とすることができるものである。
【0023】
この場合、添付図面に示す実施形態においては、金型のキャビティの表面部1を形成する部分に注入口から再生樹脂が充填されるのであるが、注入口跡6が各筒状桁3に対応した位置にそれぞれ存在するので、注入口が各筒状桁3を形成する部分に対応して設けてある(つまり9個設けてある)ことになり、キャビティの各筒状桁3を形成する部分に対応して設けた9個の注入口からそれぞれ一部は表面部1に流れ、一部は各筒状桁3を形成する部分にそれぞれ流れ、各筒状桁3を形成する部分の下端からそれぞれ上記のように厚肉裏面側桟8aを形成する部分に流れるものであり、これにより各厚肉裏面側桟8aを形成する部分には隣接する筒状桁3を形成する部分からそれぞれ均等に流れ込むものであり、両側から確実に厚肉裏面側桟8aに再生樹脂が流入して不足成形品などが生じないようにできるものである。
【0024】
また、表面部1においては、金型のキャビティの表面部1側を形成する部分に位置する注入口から充填された再生樹脂のうちの一部はキャビティの表面部1を形成する部分に流れる。この場合、表面部1の端部のフォーク挿入方向と直交する表面側桟7が他の表面側桟7よりも肉厚の厚い厚肉表面側桟7aであるため、キャビティの表面部1の端部に位置する厚肉表面側桟7aを形成する部分は巾広となってこの巾広となった部分にスムーズに再生樹脂が流れ込んで充填されるものであり、形成される厚肉表面側桟7aに不足成形品などが生じないようにできるものである。
【0025】
しかして、上記のような構成の再生樹脂製のパレット5は表面部1に載置物を載置して、あるいは載置物を載置しない状態(空の状態)で、フォーク挿入孔部4にフォークリフトのフォークを挿入してパレット5を持ち上げたり、あるいはパレット5を持ち上げた状態で搬送するものである。
【0026】
この場合、フォーク挿入孔部4の側面開口端部4aからフォークを挿入する際、フォーク挿入孔部4の側面開口端部4aの上側、つまり、パレット5の表面部1のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近にフォークの先端が当たることがあるが、この場合、上記のように多数の表面側桟7を備えたパレット5の表面部1のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近におけるフォーク挿入方向と直交する表面側桟7を表面部1の他の表面側桟7よりも肉厚の厚い厚肉表面側桟7aとしてあるので、厚肉表面側桟7aにより表面部1のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近の強度を補強し、この部分にフォークの先端が当たっても破損しないようにできるものである。また、図2、図3や図8に示す実施形態においては、フォーク挿入方向に複数列の厚肉表面側桟7a(実施例では最外端表面側桟7bと側端部表面側桟7cの2列)により表面部1のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近を補強するので、より補強強度が増すものであって、フォークの挿入の際に表面部1のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近が破損しないようにできるものである。
【0027】
ここで、図2のように表面部1のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近においてフォーク挿入方向と平行な表面側桟7の側面開口端部4a側の端部を傾斜部25とすることで、フォークをフォーク挿入孔部4の側面開口端部4aから挿入した際にフォークの先端がフォーク挿入孔部4の側面開口端部4aの上側の部位に当たった際に、フォークの先端が傾斜部25に沿ってフォーク挿入孔部4の奥側に向けてガイドさせることができて、いっそう表面部1のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近が破損しないようにできるものである。
【0028】
また、フォーク挿入孔部4の側面開口端部4aからフォークを挿入する際にパレット5の裏面部2のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4aの下側の部位に当たることがあるが、このような場合は、パレット5の裏面部2のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近におけるフォーク挿入方向と直交する裏面側桟8を表面部の端部の厚肉表面側桟7a以外の表面側桟7よりも厚肉の厚肉裏面側桟8aとしてあるので、フォークの挿入の際に裏面部2のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近が破損しないようにできるものである。
【0029】
表面部1の最外端において上方に突出した厚肉表面側桟7aを構成する最外端表面側桟7bは少なくともフォーク挿入孔部4の側面開口端部4aに対応する部分にのみ設ける必要があるが、図1のように表面部1の全外周端にわたって形成してもよい。この場合には表面部1の外周端の補強効果がより向上するものである。また、最外端表面側桟7bは図3、図4のように表面部1の上方への突出に加えて下方にも突出してもよいが、図8のように表面部1の上方へのみ突出するようにしてもよい。
【0030】
なお、添付図面に示すように、表面部1の最外端表面側桟7bが表面部1の上面の外周端において上方に向けて突出するような形態のものとすると、これによりパレット5の表面部1上に下敷きシート18をパレット5の表面に敷く場合、図9、図10に示すように、下敷きシート18は表面部1の上面に取り外し自在に載置し、下敷きシート18を位置決めして下敷きシート18がパレット5の外側方にはみ出さないようにできるものである。この場合、下敷きシート18の上面と最外端表面側桟7bの上面とを略面一とするものである。下敷きシート18としては硬質のものでも軟質のものでもよく、軟質と硬質とを積層することで緩衝効果を発揮するものであってもよい。
【0031】
上記のように表面部1の上面に下敷きシート18を敷いたパレット5は複写のような載置物を製造ラインで組み立て製造する際、組み立て製造ラインに流し、このパレット5の上に敷いた下敷きシート18上で直接載置物の組み立て製造を行うものである。
【0032】
すなわち、再生樹脂製のパレット5においては、パレット5の合成樹脂材料を削減するため、表面部1には多数の孔11が形成してあり、このように多数の孔11を形成したパレット5の上面では孔11が支障となって載置物の組み立てができないので、通常は組み立て製造ライン(コンベア)上に上面が平坦となった作業台を流し、この上面が平坦となった作業台上で載置物の組み立て作業を行う。組み立て製造ラインで載置物の組み立てが完了した後、作業台からパレット5上に載置物を載せ変えてパレット5を搬送するのが一般的であったが、本実施形態においては、孔が空いていない下敷きシート18を敷くことでパレット5に特有な孔11を覆い、パレット5の上面に敷いた下敷きシート18上で載置物を直接組み立て製造することが可能となったものである。もちろんパレット5上面に孔11があいていないべた面となったものにおいて下敷きシート18を敷いてパレット5上面を保護するようにしてもよく、また、パレット5のべた面となった上面に下敷きシート18を敷いてその上で組み立てることで下敷きシート18により緩衝効果を発揮させるようにしてもよい。
【0033】
そして、上記のように載置物の組み立て製造ラインにおいてパレット5の上面に敷いた下敷きシート18上で載置物を直接組み立て製造した後はそのままパレット5に組み立てた載置物を載せた状態で目的の場所まで搬送することができ、目的の場所で載置物をパレット5から降ろす場合は、図10に示すように断面直角三角形状をしたスロープ部材20をパレット5の側面に位置させ(断面直角三角形状のスロープ部材20の高さはパレット5の下面から最外端表面側桟7bの上端面までの高さと同じである)、パレット5の上面に敷いた下敷きシート18上を横に滑らせてスロープ部材20を介して降ろすものであり、この場合、パレット5の最外端に上方に突出する最外端表面側桟7bがあるといえども下敷きシート18の上面と最外端表面側桟7bの上面とが略面一であるため、載置物を最外端表面側桟7bに邪魔されることなく横方向に滑らせて降ろすことが可能となるものである。この場合、組み立て形成した載置物21が電化製品等のように下面部にキャスタ22を有するものの場合にはキャスタ22が下敷きシート18上を滑りながら下敷きシート18の上面とほぼ面一の最外端表面側桟7bの上面を経てスロープ部材20の傾斜した上面を滑ってよりいっそうスムーズにパレット5から降ろすことができるものである。
【0034】
もちろん、下敷きシート18は取り外し自在なので、下敷きシート18を取り外した状態では、パレット5上に載置物を載置して載置物の横方向へのずり落ちを防止するようにする使用形態とすることができるものである。
【0035】
また、添付図面に示す実施形態においては4方差しの再生樹脂のパレット5の例で説明しているが、前後方向にのみフォークを挿入できる2方差しの再生樹脂のパレット5であってもよいのはもちろんである。
【0036】
すなわち、図11、図12には片面使用の2方差しの再生樹脂のパレット5の底面図、平面図が示してある。この片面使用の2方差しの再生樹脂のパレット5は、表面部1と裏面部2との左右両端辺に沿った左右の長尺の筒状桁3dと、表面部1と裏面部2との左右両端辺間の中間部において左右の長尺の筒状桁3dと平行な中間の長尺の筒状桁3eとの3列の長尺の筒状桁により表面部1と裏面部2が連結してあり、隣接する長尺の筒状桁3d、3e間がフォーク挿入孔部4となっている。そして、裏面部2のフォーク挿入孔部4に対応する部分のうち、フォーク挿入方向の前端部と後端部と中間部とが裏面部2の左右の長尺の筒状桁と中間の長尺の筒状桁3d、3eとの間に桟を架設した部分となると共に裏面部2のフォーク挿入孔部4に対応する部分のうち、フォーク挿入方向の前後端部と中間部の桟を架設した部分との間の部分が下開口部12となっている。この片面使用の2方差しパレット5は再生樹脂により成形してある。
【0037】
そして、表面部1の各長尺の筒状桁の上面部に対応する部分にそれぞれ成形の際に再生樹脂を金型に注入する注入口跡6があり、裏面部2の左右の長尺の筒状桁3dと中間の長尺の筒状桁3eとの間に架設された桟として表面部1に設けた表面側桟7よりも厚みの厚い厚肉裏面側桟8aを設けてある。
【0038】
本実施形態においては、金型のキャビティの3列の長尺の筒状桁3d、3eを形成する部分に均等に合成樹脂が供給されて充填され、3列の長尺の筒状桁3d、3eを形成する部分に均等に供給された再生樹脂が3列の長尺の筒状桁3d、3eを形成する部分の下端からそれぞれ隣接する長尺の筒状桁3d、3eの下端部間の桟を架設した部分に厚肉裏面側桟8aを形成する部分でスムーズに流れて裏面部2を形成する部分の各部に再生樹脂を均等に充填できる構造とできるものであり、したがって裏面部2の各部において充填不足による不足成形品が発生せず、裏面部の強度低下がなく且つ不良品の発生がない片面使用の2方差しのパレット5を提供できるものである。
【0039】
なお、この2方差しの再生樹脂のパレット5においても、前述の4方差しの場合と同様に、多数の表面側桟7を備えたパレット5の表面部1のフォーク挿入孔部4に対応する部分の側面開口端部4a付近におけるフォーク挿入方向と直交する表面側桟7を表面部1の他の表面側桟7よりも肉厚の厚い厚肉表面側桟7aとしてある。
【0040】
【発明の効果】
本発明にあっては、上述のように、表面部と裏面部が複数の筒状桁により連結されて筒状桁間がフォーク挿入孔部となり且つ表面部及び裏面部に桟を有するABSの再生樹脂を原料として一体成形された再生樹脂製のパレットであって、裏面部の隣接する筒状桁間の部分を、筒状桁間に架設され且つフォーク挿入方向の巾が筒状桁のフォーク挿入方向の巾よりも狭い裏面側桟で形成し、該裏面部の隣接する筒状桁間の部分である裏面側桟の上方に対応する表面部の部位に該裏面側桟を形成するための金型を抜くための開口を形成してあるので、表面部に設けた上記開口から金型を抜くという金型構成で、裏面部の隣接する筒状桁間の部分である裏面側桟の部分を形成することができ、しかも、このように、表面部の上記開口から金型を抜くという構成で、裏面部の隣接する筒状桁間の部分である裏面側桟の部分を形成するために、筒状桁間に架設され且つフォーク挿入方向の巾が筒状桁のフォーク挿入方向の巾よりも狭い裏面側桟で形成してあるにもかかわらず、裏面側桟の延長線上の筒状桁の表面部に再生樹脂の注入口跡があり、上記裏面部の隣接する筒状桁間に架設された裏面側桟として表面部に設けた表面側桟よりも厚みの厚い厚肉裏面側桟を設けてあるので、表面部に注入口跡があるものにおいて(つまり金型のキャビティの表面部を形成する部分に注入口が位置してここから再生樹脂が流入してパレットを形成するものにおいて)、バージン樹脂に比べて流動性が良くないABSの再生樹脂を材料としたものであっても、裏面部の隣接する筒状桁間に架設された桟として表面部に設けた表面側桟よりも厚みの厚い厚肉桟という簡単な構成で、バージン樹脂と同様に裏面部に不足成形品の発生がない、つまり強度低下がなく、且つ、不良品の発生がないABSの再生樹脂製のパレットを提供することができるものであり、特に、ABSの再生樹脂製でありながら、厚肉裏面側桟により表面部のフォーク挿入孔部に対応する部分の側面開口端部付近の強度を補強し、この部分にフォークの先端が当たっても破損しないようにできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のパレットの底面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の図2X−X線の断面図である。
【図4】同上の要部拡大断面図である。
【図5】同上の正面図である。
【図6】同上の側面図である。
【図7】本発明の他の実施形態の底面図である。
【図8】同上の要部拡大断面図である。
【図9】同上の下敷きシートを敷いた実施例の断面図である。
【図10】同上の載置物を降ろす例を示す説明図である。
【図11】本発明の他の実施形態のパレットの底面図である。
【図12】同上の平面図である。
【符号の説明】
1 表面部
2 裏面部
3 筒状桁
4 フォーク挿入孔部
5 パレット
6 注入口跡
7 表面側桟
7a 厚肉表面側桟
8 裏面側桟
8a 厚肉裏面側桟

Claims (1)

  1. 表面部と裏面部が複数の筒状桁により連結されて筒状桁間がフォーク挿入孔部となり且つ表面部及び裏面部に桟を有するABSの再生樹脂を原料として一体成形された再生樹脂製のパレットであって、裏面部の隣接する筒状桁間の部分を、筒状桁間に架設され且つフォーク挿入方向の巾が筒状桁のフォーク挿入方向の巾よりも狭い裏面側桟で形成し、該裏面部の隣接する筒状桁間の部分である裏面側桟の上方に対応する表面部の部位に該裏面側桟を形成するための金型を抜くための開口を形成し、裏面側桟の延長線上の筒状桁の表面部に再生樹脂の注入口跡があり、上記裏面部の隣接する筒状桁間に架設された裏面側桟として表面部に設けた表面側桟よりも厚みの厚い厚肉裏面側桟を設けたことを特徴とする再生樹脂製のパレット
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