JPH06842A - 二色コンテナの一体成形方法 - Google Patents

二色コンテナの一体成形方法

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JPH06842A
JPH06842A JP16301092A JP16301092A JPH06842A JP H06842 A JPH06842 A JP H06842A JP 16301092 A JP16301092 A JP 16301092A JP 16301092 A JP16301092 A JP 16301092A JP H06842 A JPH06842 A JP H06842A
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JP
Japan
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container
color
shielding plate
resin
resins
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JP16301092A
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Inventor
Chiharu Asai
井 千 晴 浅
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Sanko Co Ltd
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Sanko Co Ltd
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Publication date
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1635Making multilayered or multicoloured articles using displaceable mould parts, e.g. retractable partition between adjacent mould cavities
    • B29C45/1639Removable partitions between adjacent mould cavity portions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D21/00Nestable, stackable or joinable containers; Containers of variable capacity
    • B65D21/02Containers specially shaped, or provided with fittings or attachments, to facilitate nesting, stacking, or joining together
    • B65D21/04Open-ended containers shaped to be nested when empty and to be superposed when full
    • B65D21/043Identical stackable containers specially adapted for nesting after rotation around a vertical axis
    • B65D21/045Identical stackable containers specially adapted for nesting after rotation around a vertical axis about 180° only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 底板部3と該底板部の周縁部に立設された側
壁とからなり、左右方向に二色に色分けされた二色コン
テナ1を、互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂を
金型のそれぞれ別々のゲートから射出して、左右方向の
ほぼ中央部で、それぞれ異なる色に着色された樹脂同士
を合流させて一体成形するに際して、開口端フランジ部
20に対応するキャビティ内の樹脂合流位置に樹脂の流
通を阻止する遮蔽板30を配設しておき、これら二色の
合成樹脂を遮蔽板の左右で合流させた後、該遮蔽板を取
り外すことを特徴とする二色コンテナの一体成形方法。 【効果】 二色合流線が鮮明な直線状に形成された二色
コンテナが一体成形方法により得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、二色コンテナの一体成形
方法に関し、さらに詳しくは左右に二色に色分けされた
コンテナを成形する際に、二色合流部を歪みや乱れのな
い鮮明な直線状に形成することができるような二色コン
テナの一体成形方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、食品などをはじめとする商
品の運搬用コンテナとして、プラスチック製コンテナが
広く利用されている。
【0003】特にこのようなプラスチック製コンテナに
おいて、運搬時には容易に積み上げ(スタッキング)ら
れるとともに、収容時には嵩張らないように重ね合わせ
(ネスティング)られるスタッキング・ネスティング型
コンテナが開発され、利用されている。
【0004】ところでこのようなスタッキング・ネステ
ィング型コンテナなどのコンテナを、運搬・収容などの
作業時に容器の方向を識別するには、一般的に、(1) コ
ンテナの一方向に窓部等を設け、光電管を利用して識別
する方法、(2) コンテナの一部に反射シールを貼り、そ
れを読み取る方法、(3) コンテナにスタンプで印をつけ
るかまたはラベル、インサートピースなどを付着して識
別する方法、(4) 左右二色に色分けされた二色コンテナ
の色の違いを読み取る方法、などの方法が利用される。
【0005】これらのうち、二色コンテナは、容器方向
を目視で識別できるとともに、構造を簡素化できるため
洗浄が容易であるなどの多くの利点を有しており、他の
方法に比べて特に作業効率に優れている。このような二
色コンテナは、たとえば特開昭60−19515号公報
に開示されている。
【0006】このスタッキング・ネスティング型コンテ
ナをはじめとする二色コンテナは、通常、それぞれ所望
の色に着色されたポリプロピレンなどの熱可塑性ポリマ
ー組成物を、それぞれ別々の方向から金型のキャビティ
内に射出成形し、該キャビティのほぼ中央部で二色に着
色された樹脂同士を合流させることにより一体成形され
ている。
【0007】ところで従来の一体成形法によって得られ
る二色コンテナでは、コンテナの開口端フランジ部で色
と色との境目(合流線)が歪んだり乱れたりして、鮮明
な直線で得られないことがあった。
【0008】このような合流線が直線状とならない二色
コンテナは、外観上見劣りがし、場合によってはこれら
は不良品となってしまうことがあり、二色コンテナの成
形時の歩留りを低下させている。
【0009】このため色と色との境目すなわち合流線が
歪んだり乱れたりすることなく、直線状となるような二
色コンテナの一体成形方法の出現が望まれている。本発
明者は、このような従来技術に鑑みて研究した結果、開
口端フランジ部に対応するキャビティ内の樹脂合流位置
に樹脂の流通を阻止する遮蔽板を配設しておき、これら
二色の合成樹脂を遮蔽板の左右で合流させた後、該遮蔽
板を取り外すと合流線が鮮明な直線で形成されることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
【発明の目的】本発明は、左右方向に色分けされた二色
コンテナの二色合流線を鮮明な直線状に形成できるよう
な二色コンテナの一体成形方法を提供することを目的と
している。
【0011】
【発明の概要】本発明に係る二色コンテナの一体成形方
法は、底板部と該底板部の周縁部に立設された側壁とか
らなり、左右方向に二色に色分けされた二色コンテナ
を、互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂を金型の
それぞれ別々のゲートから射出して、左右方向のほぼ中
央部で、それぞれ異なる色に着色された樹脂同士を合流
させて一体成形するに際して、開口端フランジ部に対応
するキャビティ内の樹脂合流位置に樹脂の流通を阻止す
る遮蔽板を配設しておき、これら二色の合成樹脂を遮蔽
板の左右で合流させた後、該遮蔽板を取り外すことを特
徴としている。
【0012】このような本発明によれば、左右方向に色
分ける二色合流線が鮮明な直線状に形成された二色コン
テナが得られる。
【0013】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る二色コンテナ
の成形方法について添付図面に基づき具体的に説明す
る。
【0014】まず本発明で成形される二色コンテナの形
状について説明する。図1は、スタッキング・ネスティ
ング型二色コンテナ1の模式的な斜視図であり、図2
は、本発明で用いられる射出成形金型の縦断面図であ
り、図3は、図2に示す射出成形金型のキャビティ内に
おける、遮蔽板が配置された上記二色コンテナ1の開口
端フランジ部に対応する部分の模式拡大図であり、図4
は、本発明で用いられる遮蔽板の一例を示す斜視図であ
る。図5は、図3に示すフランジ部および遮蔽板の
[V]−[V]線方向断面図である。図6および図7
は、図5に示す遮蔽板の動きと樹脂の流動状態を示す説
明図である。図8は、図4における遮蔽板を解放して得
られた二色コンテナ1の開口端フランジ部の合流線L近
傍の模式拡大図である。
【0015】図1において、二色コンテナ1は、底板部
3とこの底板部3の周縁部に立設された一対の側壁2
c、2dと一対の端部壁2a、2bとからなる。この二
色コンテナ1は、底板部3および側壁2c、2d上で合
流線Lにより二色に色分けされている。
【0016】本発明では、上記のような二色コンテナ1
を、図2に示すような、コンテナ形状に対応するキャビ
ティを有する射出成形金型を用いて、後述するような二
色の熱可塑性樹脂を射出して一体成形する。
【0017】図2に示す射出成形金型内には、可動金型
(雄型)8と、固定金型(雌型)9とにより、上記のよ
うなコンテナ1に対応する形状のキャビティ10が形成
されている。固定金型9の一側にはランナブロック11
が固着されており、このランナブロック11の中央部分
には、その端部(スプル)が射出装置15a,15bの
ノズル13a,13bに結合される2本の通路12a,
12bが穿設されている。またランナブロック内には、
これら通路12a,12bにそれぞれ連通する2本のラ
ンナ11a,11bが上記キャビティ10とほぼ平行に
なるように互いに反対方向に延設されている。さらにラ
ンナ11a,11bは、それぞれ2か所で分岐して設け
られたゲート(通路)16a,16a、16b,16b
によって、キャビティ10と連通している。さらにキャ
ビティ10内の合流した樹脂が最終的に到達する部分
(図1のフランジ20に相当)には、後述するように開
閉自在に遮蔽板(図4参照)が設けられている。この遮
蔽板は、固定金型側に設けられていてもよく、可動金型
側に設けられていてもよく、設置場所は特に限定されな
い。
【0018】以上の説明においては、二色コンテナ1を
一体成形するに際して、図2に示す射出成形金型を用い
る例を挙げたが、本発明で用いられる射出成形金型はこ
の例に限定されるものではない。
【0019】たとえばキャビティに連通するゲート数
は、それぞれの射出装置に少なくとも1本ずつのゲート
が連通していればよく、ゲートが複数ずつ設けられる場
合にも、その数は限定されない。またこのようなゲート
の位置は、得られるコンテナの形状によって適宜設定さ
れるが、たとえば左右ほぼ対称のコンテナを得ようとす
る場合には、それぞれの色の樹脂のゲートが2色の合流
線に対して左右ほぼ線対称に設けられることが好まし
い。なお、射出装置は上記のようにスクリュ式でもよく
プランジャ式でもよい。
【0020】また、上記のような射出成形装置を用い
て、二色コンテナ1を一体成形するには、まず別々に溶
融され、互いに異なる色に着色された後述するような樹
脂を、射出装置15a,15b内のスクリュ(図示せ
ず)をそれぞれ作動させることにより加熱シリンダ14
a,14bのそれぞれのノズル13a,13bから金型
内通路12a,12bに射出する。金型内に射出された
樹脂は、通路12a,12bからランナ11a,11b
に流れ込み、ゲート16a,16a、16b,16bか
らキャビティ10内に圧入される。キャビティ内に圧入
された二色の樹脂は、キャビティ10内の左右方向の底
板部略中央で樹脂同士が合流して合流線Lを形成する。
キャビティ内に樹脂が流入するにしたがって、この合流
線Lは、コンテナ1の開口端フランジ部20に向かって
次第に延長される。
【0021】このようにキャビティに流入した二色の樹
脂は、それぞれキャビティのコンテナ1開口端フランジ
20対応部に向かって次第に流入してゆくが、キャビテ
ィのコンテナ1の開口端フランジ20に対応する部分に
予め設けられた遮蔽板30に到達すると、遮蔽板30に
進行を阻止され停止(貯留)する。
【0022】次いで、図6から図7に示すように遮蔽板
30を矢印「A」方向に、後述するような方法でスライ
ドさせることにより遮蔽板を解放状態にすると、遮蔽板
を挟んで停止していた二色の溶融樹脂が、遮蔽板30の
断面形状に沿うように遮蔽板30の両方向から合流(予
定)線Lの端部L1に向かって図3中矢印の方向に流れ
込み、コンテナ1の開口端フランジ部20の合流線L
(L1)が形成される。
【0023】次に、この遮蔽板30のスライド方法なら
びに樹脂合流部(遮蔽板近傍)における樹脂流動につい
て図5、図6および図7を参照しつつさらに詳説する。
この遮蔽板は、図4に例示するように略コ字状の第一ス
ライド部材52と該第一スライド部材52の内側に摺動
自在に嵌合される第二スライド部材54とから構成され
る。第一スライド部材52には、内側に凸片56、56
が形成されている。第二スライド部材54には、凸片5
6の一端面64と当接する第一係合部58、凸片56の
他端面66と当接する第二係合部60、および遮蔽板3
0の矢印「A」方向への移動を所定位置で制止する樹脂
圧止めブロック70と当接する第三係合部62が形成さ
れている。
【0024】遮蔽板30は、図5に示すように二色の樹
脂の流通を阻止するようにセットされた状態では、第一
スライド部材52のキャビティ側端面72と第二スライ
ド部材54のキャビティ端面74と二色コンテナ1の内
壁面に対応する面76とが、面一になっており、第二ス
ライド部材54の第一係合部58と、第一スライド部材
52の凸片56の一端面64とは当接している。このよ
うな状態では、図3に示すように二色の樹脂は遮蔽板3
0によりその流通が阻止される。
【0025】次いで、図6に示すように、第二スライド
部材54を(図5と同様に)樹脂流通が阻止されるよう
な状態で固定しておき、まず第一スライド部材52のみ
を矢印「A」方向に(フランジの)幅aだけスライドさ
せる。
【0026】このような幅aで、第一スライド部材52
を「A」方向にスライドさせると、第一スライド部材5
2の凸片56の他端面66は、第二スライド部材54の
第二係合部60に当接する。このようにスライドさせる
と、二色の樹脂は二色コンテナ1の内壁面に対応する位
置から計測してフランジ幅aだけ遮蔽板30方向(合流
予定線L’方向)に流入し、合流線Lを部分的に形成す
る。
【0027】次いで、第7図に示すように、さらに第一
スライド部材52を「A」方向に(幅bだけ)スライド
させると、第一スライド部材52と第二スライド部材5
4とが、一体的に「A」方向に(幅bだけ)スライドす
る。
【0028】ところが、「A」方向にスライドした第二
スライド部材54は、幅bだけスライドした状態で、そ
の第三係合部62が、樹脂圧止めブロック70に当接
し、第二スライド部材の「A」方向へのスライドは制止
される。すなわち、この第二スライド部材54と係合し
た第一スライド部材52の「A」方向へのスライドも制
止される。
【0029】このように、第一スライド部材52および
第二スライド部材54が、図6に示すフランジ幅aだけ
「A」方向にスライドした状態から、図7に示すよう
に、二色コンテナの側壁の肉厚となる幅bだけ、さらに
「A」方向にスライドすることにより(二色コンテナの
内壁面に対応する面76の位置から計測した距離)、二
色コンテナのフランジ先端部に対応する部分80、およ
びフランジと接合する二色コンテナの側壁部82(2
c)に二色の樹脂が流入し合流線Lが完全に形成され
る。なお、二色コンテナの内壁面に対応する面76の位
置から計測した第一スライド部材52のスライド距離は
合計で(a+b)であり、第二スライド部材54のスラ
イド距離はbである。
【0030】このようにしてコンテナ1の開口端フラン
ジ部20の合流線L(L1)を形成すると、合流線Lの
端部L1において樹脂の流れに乱れや歪みがなく、合流
線Lは遮蔽板30の断面形状に沿って直線状で形成され
る。
【0031】なお、合流線Lは、コンテナ1を側壁面側
からみるとき、左右に色分けされたコンテナ1の左寄り
または右寄りに形成されてもよい。また、合流線Lの形
状は、遮蔽板の断面形状を適宜選択することにより改変
することができ、上記直線状の他、必要により曲線状と
することもできる。
【0032】遮蔽板30を取り外す時期(すなわち、第
一スライド部材を距離(a+b)だけ「A」方向にスラ
イドさせ、第二スライド部材を距離bだけ「A」方向に
スライドさせる時期)と、可動金型8を移動させ二色コ
ンテナ1を取り出す時期との関係は以下のようである。
【0033】すなわち、遮蔽板30は、金型と接触して
いる樹脂のスキン層(表面層)が固化し、その樹脂のコ
ア部(中心部)が溶融状態を保っている時間内に取り外
されることが好ましく、より具体的には、二色コンテナ
の底板部3を形成する樹脂が充填される前後の時期に遮
蔽板の取り外し時期を調整することが好ましい。また、
射出成形が完了して得られた二色コンテナは、適度の冷
却時間を経た後、可動金型を移動させて取り出される。
【0034】このような二色コンテナを一体成形する際
に用いられる、互いに異なる色に着色された二色の熱可
塑性樹脂には、通常、熱可塑性樹脂と顔料(染料)とが
含まれている。
【0035】熱可塑性樹脂は、一般的にプラスチックを
射出成形する際に広く用いられている樹脂が特に限定さ
れることなく用いられる。たとえば、ポリプロピレン
(PP)、ポリエチレン(PE)、ABS樹脂、ポリス
チレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリ酢酸
ビニル(EVA樹脂)、ポリアミド(PA)、ポリアセ
タール(POM)などが挙げられる。
【0036】射出装置15a,15bに装入される熱可
塑性樹脂は、色が異なるすなわち顔料(染料)あるいは
その組成比が異なるだけであって、同一の樹脂が用いら
れることが好ましい。
【0037】また該樹脂に配合される顔料は、一般的に
プラスチックを着色する際に用いられる顔料または染料
が特に限定されることなく用いられる。さらに該熱可塑
性樹脂には、得られるコンテナーの目的用途に応じて、
耐熱安定剤、耐候安定剤などの添加剤、ガラス繊維、フ
ィラーなどの充填剤などが適宜配合される。
【0038】このような熱可塑性樹脂は、一般的にプラ
スチックを射出成形する際の溶融温度、圧力などの条件
下で射出成形されるが、本発明では、上述したようにそ
れぞれ別々の方向から射出された溶融樹脂が、遮蔽板を
設けた所望の位置、通常キャビティのほぼ中央で合流す
るように射出圧力等を調整しながら実施される。
【0039】以上の説明においては、スタッキング・ネ
スティング型コンテナを例示して説明したが、本発明は
係る例に限定されず、各種二色射出成形体に適用し得
る。上記の二色コンテナでは、例えば、底面には、リブ
が設けられていてもよく、その形状はいずれかの辺に平
行あるいは斜めの線状であってもよく、あるいは隣合う
二辺に平行なリブが互いに直交するように設けられてい
てもよい。また、側壁部2c、2d、底板部3などに
は、水切り用等の複数の孔が設けられていてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る二色コンテナの一体成形方
法によれば、互いに異なる左右二色に色分けされた二色
コンテナの二色合流線が歪や乱れのない直線状で得られ
る。
【0041】したがって本発明によれば、二色コンテナ
を優れた歩留まりで一体成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明で得られるスタッキング・ネ
スティング型二色コンテナの斜視図を示す。
【図2】 図2は、本発明で用いられる射出成形金型の
縦断面図である。
【図3】 図3は、図2に示す射出成形金型のキャビテ
ィ内における、遮蔽板が配置された上記二色コンテナ1
の開口端フランジ部に対応する部分の模式拡大図であ
る。
【図4】 図4は、本発明で用いられる遮蔽板の一例を
示す斜視図である。
【図5】 図5は、図3に示すフランジ部および遮蔽板
の[V]−[V]線方向断面図である。
【図6】 図6は、図5に示す遮蔽板の動きと樹脂の流
動状態を示す説明図である。
【図7】 図7は、図5に示す遮蔽板の動きと樹脂の流
動状態を示す説明図である。
【図8】 図8は、図4における遮蔽板を解放して得ら
れた二色コンテナ1の開口端フランジ部の合流線L近傍
の模式拡大図である。
【符号の説明】
1…二色コンテナ、 2a、2b…端部壁、 2c、2d…側壁、 3…底板部、 20…開口端フランジ部、 30…遮蔽板、 L…合流線、 L1……合流線端部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板部と該底板部の周縁部に立設された側
    壁とからなり、左右方向に二色に色分けされた二色コン
    テナを、 互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂を金型のそれ
    ぞれ別々のゲートから射出して、左右方向のほぼ中央部
    で、それぞれ異なる色に着色された樹脂同士を合流させ
    て一体成形するに際して、 開口端フランジ部に対応するキャビティ内の樹脂合流位
    置に樹脂の流通を阻止する遮蔽板を配設しておき、これ
    ら二色の合成樹脂を遮蔽板の左右で合流させた後、該遮
    蔽板を取り外すことを特徴とする二色コンテナの一体成
    形方法。
JP16301092A 1992-06-22 1992-06-22 二色コンテナの一体成形方法 Pending JPH06842A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10252648A1 (de) * 2002-09-09 2004-05-27 Theysohn Formenbau Gmbh Behältnis sowie Anlage und Verfahren zum Ausbilden dieses
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