JPH10129668A - 合成樹脂製パレット - Google Patents
合成樹脂製パレットInfo
- Publication number
- JPH10129668A JPH10129668A JP29292596A JP29292596A JPH10129668A JP H10129668 A JPH10129668 A JP H10129668A JP 29292596 A JP29292596 A JP 29292596A JP 29292596 A JP29292596 A JP 29292596A JP H10129668 A JPH10129668 A JP H10129668A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pallet
- synthetic resin
- deck board
- rib
- ribs
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量で且つ大きい曲げ強度を備えながらも、
フォーク差込み口周辺の補強リブを衝撃による破壊から
保護し、もって耐久性の高い合成樹脂製パレットを提供
すること。 【解決手段】 パレットを上下に分割した形状のパレッ
ト形成部材10を射出成形によって形成し、これらを互
いに対向させて溶着一体化してなる合成樹脂製パレット
であって、パレット形成部材10は載荷面を形成するデ
ッキボード11を含み、このデッキボード11の内側に
は薄肉の桁12及び縦横に交差する補強リブ13が設け
られ、この補強リブ13が、合成樹脂製パレットのフォ
ーク差込み口14に沿うエッジに形成された中実リブ1
3aと、このエッジ以外のデッキボード内面に形成され
た中空リブ13bとで構成されている。
フォーク差込み口周辺の補強リブを衝撃による破壊から
保護し、もって耐久性の高い合成樹脂製パレットを提供
すること。 【解決手段】 パレットを上下に分割した形状のパレッ
ト形成部材10を射出成形によって形成し、これらを互
いに対向させて溶着一体化してなる合成樹脂製パレット
であって、パレット形成部材10は載荷面を形成するデ
ッキボード11を含み、このデッキボード11の内側に
は薄肉の桁12及び縦横に交差する補強リブ13が設け
られ、この補強リブ13が、合成樹脂製パレットのフォ
ーク差込み口14に沿うエッジに形成された中実リブ1
3aと、このエッジ以外のデッキボード内面に形成され
た中空リブ13bとで構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂製パレット
に関し、更に詳細には物品の運搬、移動、収納などの際
に用いられるフォークリフト用パレットに関する。
に関し、更に詳細には物品の運搬、移動、収納などの際
に用いられるフォークリフト用パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフト用のパレットとし
ては、合成樹脂製のものが製造され、使用されている。
通常、この種の合成樹脂製パレットは、基本的には、パ
レットを上下に分割した形状のパレット形成部材を射出
成形によって形成し、これら2枚のパレット形成部材を
一体化して形成される。
ては、合成樹脂製のものが製造され、使用されている。
通常、この種の合成樹脂製パレットは、基本的には、パ
レットを上下に分割した形状のパレット形成部材を射出
成形によって形成し、これら2枚のパレット形成部材を
一体化して形成される。
【0003】すなわち、射出成形によって形成されたパ
レット形成部材は、載荷面を形成するデッキボードと、
このデッキボードの内面適所に設けられた桁(脚)と、
更にこのデッキボードの内面に縦横に交差して設けられ
た補強リブとを備え、これらのパレット形成部材を互い
に対向させて桁同士を突き合わせ、その突き合わせ部を
溶着一体化して形成される。
レット形成部材は、載荷面を形成するデッキボードと、
このデッキボードの内面適所に設けられた桁(脚)と、
更にこのデッキボードの内面に縦横に交差して設けられ
た補強リブとを備え、これらのパレット形成部材を互い
に対向させて桁同士を突き合わせ、その突き合わせ部を
溶着一体化して形成される。
【0004】各パレット形成部材の内面にこのような補
強リブを形成することは、デッキボードの曲げ強度を高
め、フォークリフトで積荷を運搬、移動する際等にデッ
キボードに撓みが発生するのを防止する上で極めて効果
のあるものとしてよく知られている。
強リブを形成することは、デッキボードの曲げ強度を高
め、フォークリフトで積荷を運搬、移動する際等にデッ
キボードに撓みが発生するのを防止する上で極めて効果
のあるものとしてよく知られている。
【0005】しかし、このような補強リブは、前述した
ようにデッキボードの曲げ強度を高めるという点で大き
な効果を奏する反面、その分だけ合成樹脂パレットの重
量が増加するという問題があった。そのため、この補強
リブを中空に形成してデッキボードの曲げ強度を高めな
がらも全体重量を低減する方法が考えられた。このよう
な合成樹脂製パレットは、特開平5−162751号公
報に開示されている。
ようにデッキボードの曲げ強度を高めるという点で大き
な効果を奏する反面、その分だけ合成樹脂パレットの重
量が増加するという問題があった。そのため、この補強
リブを中空に形成してデッキボードの曲げ強度を高めな
がらも全体重量を低減する方法が考えられた。このよう
な合成樹脂製パレットは、特開平5−162751号公
報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の合成樹脂製パレットは、デッキボードの曲げ強度が
中空な補強リブにより非常に大きく、しかし重量的には
従来製品より軽いことから非常に高い評価を得ている。
来の合成樹脂製パレットは、デッキボードの曲げ強度が
中空な補強リブにより非常に大きく、しかし重量的には
従来製品より軽いことから非常に高い評価を得ている。
【0007】しかしながら、中空の補強リブは、曲げ強
度には強いが衝撃強度にはそれほど強くはなく、そのた
め合成樹脂製パレットのフォーク差込み口周辺の補強リ
ブは、フォークが差し込まれる時、誤ってフォークと衝
突したりすると衝撃により破壊され易く、合成樹脂製パ
レットの耐久性の観点から問題があった。
度には強いが衝撃強度にはそれほど強くはなく、そのた
め合成樹脂製パレットのフォーク差込み口周辺の補強リ
ブは、フォークが差し込まれる時、誤ってフォークと衝
突したりすると衝撃により破壊され易く、合成樹脂製パ
レットの耐久性の観点から問題があった。
【0008】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、軽量で且つ大きい曲げ強
度を備えながらも、フォーク差込み口周辺の補強リブを
衝撃による破壊から保護し、もって耐久性の高い合成樹
脂製パレットを提供することにある。
決するためになされたもので、軽量で且つ大きい曲げ強
度を備えながらも、フォーク差込み口周辺の補強リブを
衝撃による破壊から保護し、もって耐久性の高い合成樹
脂製パレットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は合成樹脂製パレ
ットであり、前述した技術的課題を達成するために以下
のように構成されている。すなわち、本発明は、パレッ
トを上下に分割した形状のパレット形成部材を射出成形
によって形成し、これらを互いに対向させて溶着一体化
してなる合成樹脂製パレットであって、前記パレット形
成部材が、載荷面を形成するデッキボードと、このデッ
キボードに設けられた薄肉の桁と、前記デッキボードの
内面に縦横に設けられた補強リブとを含み、前記補強リ
ブが、前記合成樹脂製パレットのフォーク差込み口に沿
う前記デッキボードのエッジに形成された中実リブと、
前記エッジ以外の前記デッキボード内面に形成された中
空リブとで構成されていることを特徴とする。
ットであり、前述した技術的課題を達成するために以下
のように構成されている。すなわち、本発明は、パレッ
トを上下に分割した形状のパレット形成部材を射出成形
によって形成し、これらを互いに対向させて溶着一体化
してなる合成樹脂製パレットであって、前記パレット形
成部材が、載荷面を形成するデッキボードと、このデッ
キボードに設けられた薄肉の桁と、前記デッキボードの
内面に縦横に設けられた補強リブとを含み、前記補強リ
ブが、前記合成樹脂製パレットのフォーク差込み口に沿
う前記デッキボードのエッジに形成された中実リブと、
前記エッジ以外の前記デッキボード内面に形成された中
空リブとで構成されていることを特徴とする。
【0010】この発明を構成する重要な構成要素である
前記合成樹脂製パレットのフォーク差込み口に沿う前記
デッキボードの前記エッジに形成された前記中実リブ
は、この中実リブに沿って設けられた隣接する前記中空
リブに、相互に所定の間隔をあけて配置された複数の中
実な連結用リブで接続すると更に好ましい。
前記合成樹脂製パレットのフォーク差込み口に沿う前記
デッキボードの前記エッジに形成された前記中実リブ
は、この中実リブに沿って設けられた隣接する前記中空
リブに、相互に所定の間隔をあけて配置された複数の中
実な連結用リブで接続すると更に好ましい。
【0011】この発明の合成樹脂製パレットにおいて前
記桁の肉厚は、約3mm〜7mmであり、また前記中空
リブの幅は約8mm〜40mmであり、前記中実リブの
幅は前記中空リブの前記幅よりも小さくすることが、軽
量化と所定の曲げ強度保持及びフォーク差込み口周辺の
衝撃強度向上の点で特に好ましい。
記桁の肉厚は、約3mm〜7mmであり、また前記中空
リブの幅は約8mm〜40mmであり、前記中実リブの
幅は前記中空リブの前記幅よりも小さくすることが、軽
量化と所定の曲げ強度保持及びフォーク差込み口周辺の
衝撃強度向上の点で特に好ましい。
【0012】本発明の合成樹脂製パレットによると、全
体としては、パレットを上下に分割した形状のパレット
形成部材が射出成形によって形成され、これらを互いに
対向させて溶着一体化して形成される。各パレット形成
部材を射出成形によって形成する際、デッキボードの内
面に縦横に設けられる補強リブの内部が固化する前に所
定の位置から補強リブに気体を注入することによって内
部を中空とする。
体としては、パレットを上下に分割した形状のパレット
形成部材が射出成形によって形成され、これらを互いに
対向させて溶着一体化して形成される。各パレット形成
部材を射出成形によって形成する際、デッキボードの内
面に縦横に設けられる補強リブの内部が固化する前に所
定の位置から補強リブに気体を注入することによって内
部を中空とする。
【0013】しかし、この合成樹脂製パレットにおける
フォーク差込み口に沿うデッキボードエッジに形成され
た補強リブは、その幅寸法を小さく設計されているた
め、隣接する位置に形成される幅の比較的に大きな補強
リブに注入された気体はエッジに形成される補強リブに
は入り難く、その結果エッジに形成される補強リブは中
実となる。
フォーク差込み口に沿うデッキボードエッジに形成され
た補強リブは、その幅寸法を小さく設計されているた
め、隣接する位置に形成される幅の比較的に大きな補強
リブに注入された気体はエッジに形成される補強リブに
は入り難く、その結果エッジに形成される補強リブは中
実となる。
【0014】中実な補強リブは高い衝撃強度を備えるた
め、フォーク差込み口にフォークを差し込んだ時、誤っ
てエッジに沿って形成された補強リブに衝突しても簡単
に破損することはなく、よって合成樹脂製パレットの耐
久性を向上させることができる。しかも、中実な補強リ
ブは、フォーク差込み口に沿うデッキボードエッジに形
成された補強リブ及び、この補強リブとこれに沿って形
成された中空な補強リブとを接続する連結用リブだけで
あるので、特に軽量化に対して阻害するものではない。
め、フォーク差込み口にフォークを差し込んだ時、誤っ
てエッジに沿って形成された補強リブに衝突しても簡単
に破損することはなく、よって合成樹脂製パレットの耐
久性を向上させることができる。しかも、中実な補強リ
ブは、フォーク差込み口に沿うデッキボードエッジに形
成された補強リブ及び、この補強リブとこれに沿って形
成された中空な補強リブとを接続する連結用リブだけで
あるので、特に軽量化に対して阻害するものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の合成樹脂製パレッ
トを図に示される実施形態について更に詳細に説明す
る。図1には、本発明の一実施形態に係る合成樹脂製パ
レットを上下半分に分割した形状の下半分のパレット形
成部材10の更にその4分の1の部分が示されている。
このパレット形成部材10は、デッキボード11と、そ
の内側における両端部及び中間部に形成された桁即ち脚
部12と、同様にデッキボード11の内側に縦横に交差
して設けられた補強リブ13とを備えて構成されてい
る。
トを図に示される実施形態について更に詳細に説明す
る。図1には、本発明の一実施形態に係る合成樹脂製パ
レットを上下半分に分割した形状の下半分のパレット形
成部材10の更にその4分の1の部分が示されている。
このパレット形成部材10は、デッキボード11と、そ
の内側における両端部及び中間部に形成された桁即ち脚
部12と、同様にデッキボード11の内側に縦横に交差
して設けられた補強リブ13とを備えて構成されてい
る。
【0016】本実施形態に係る合成樹脂製パレットは、
このパレット形成部材10を互いに対向させて桁12を
突き合わせ、その突合わせ部を溶着一体化して形成され
る。この桁12は筒状体を呈し、約3〜7mmの薄肉で
形成することが好ましい。合成樹脂製パレットを側方か
ら見た時、桁12と桁12との間の空間(孔)は、フォ
ーク差込み口14となる。
このパレット形成部材10を互いに対向させて桁12を
突き合わせ、その突合わせ部を溶着一体化して形成され
る。この桁12は筒状体を呈し、約3〜7mmの薄肉で
形成することが好ましい。合成樹脂製パレットを側方か
ら見た時、桁12と桁12との間の空間(孔)は、フォ
ーク差込み口14となる。
【0017】デッキボード11の内側に縦横に交差して
設けられる補強リブ13は、中実のリブ13aと、中空
のリブ13bとの2種類で構成されている。前者の中実
リブ13aは、フォーク差込み口14に沿うデッキボー
ドのエッジに形成されている。そして、この中実リブ1
3a以外のデッキボード内面に形成される補強リブ13
は、すべて中空リブ13bとされている。
設けられる補強リブ13は、中実のリブ13aと、中空
のリブ13bとの2種類で構成されている。前者の中実
リブ13aは、フォーク差込み口14に沿うデッキボー
ドのエッジに形成されている。そして、この中実リブ1
3a以外のデッキボード内面に形成される補強リブ13
は、すべて中空リブ13bとされている。
【0018】但し、フォーク差込み口14に沿うエッジ
に形成された中実リブ13aは、これに平行に且つ隣接
して形成された中空リブ13bに、相互に所定の間隔を
あけた多数の連結用のリブ13cで接続されているが、
この連結用リブ13cも中実である。このように中実リ
ブ13aを隣接する中空リブ13bに複数の連結用リブ
13cで接続することで当該中実リブ13aに対する衝
撃強度を一層高めることができる。
に形成された中実リブ13aは、これに平行に且つ隣接
して形成された中空リブ13bに、相互に所定の間隔を
あけた多数の連結用のリブ13cで接続されているが、
この連結用リブ13cも中実である。このように中実リ
ブ13aを隣接する中空リブ13bに複数の連結用リブ
13cで接続することで当該中実リブ13aに対する衝
撃強度を一層高めることができる。
【0019】さて、デッキボード11の内側に形成され
る補強リブ13を中空リブとする一つの方法は、次の通
りである。すなわち、中空リブとする補強リブの幅寸法
Lを約8〜40mm、デッキボード11の内面からの高
Hを約20〜40mmの範囲で形成するように予め金型
の所定部分を設計し、そして金型には複数の溶融樹脂注
入穴を形成する。
る補強リブ13を中空リブとする一つの方法は、次の通
りである。すなわち、中空リブとする補強リブの幅寸法
Lを約8〜40mm、デッキボード11の内面からの高
Hを約20〜40mmの範囲で形成するように予め金型
の所定部分を設計し、そして金型には複数の溶融樹脂注
入穴を形成する。
【0020】この注入穴から溶融樹脂を注入してパレッ
ト形成部材10を射出成形する時、補強リブ13の内部
が固化する前にこの溶融樹脂注入穴又は別に設けたガス
注入専用穴から空気又は窒素等の適当な気体を注入す
る。図1には、成形後のパレット形成部材10における
中空補強リブ13bに溶融樹脂注入穴を兼ねる気体注入
穴の痕跡が符号15で示されている。
ト形成部材10を射出成形する時、補強リブ13の内部
が固化する前にこの溶融樹脂注入穴又は別に設けたガス
注入専用穴から空気又は窒素等の適当な気体を注入す
る。図1には、成形後のパレット形成部材10における
中空補強リブ13bに溶融樹脂注入穴を兼ねる気体注入
穴の痕跡が符号15で示されている。
【0021】このように、溶融樹脂を金型に射出して成
形する時、金型内に注入された溶融樹脂が固化する前に
空気を吹き込んで中空部分を形成する方法は、ガスイン
ジェクション法としてよく知られているので、この方法
についての詳細な説明は省略する。
形する時、金型内に注入された溶融樹脂が固化する前に
空気を吹き込んで中空部分を形成する方法は、ガスイン
ジェクション法としてよく知られているので、この方法
についての詳細な説明は省略する。
【0022】補強リブ13内に吹き込まれた空気の内圧
は、金型部分の内壁に均等に作用するため、成形された
中空リブ13bの肉厚Sはほぼ一定で、厚みが極端に偏
在するようなことはない。このようにして補強リブ内に
中空部16を形成することにより合成樹脂製パレットの
軽量化、成形時の寸法変動を少なくする成形時間の短縮
などの効果を得る。
は、金型部分の内壁に均等に作用するため、成形された
中空リブ13bの肉厚Sはほぼ一定で、厚みが極端に偏
在するようなことはない。このようにして補強リブ内に
中空部16を形成することにより合成樹脂製パレットの
軽量化、成形時の寸法変動を少なくする成形時間の短縮
などの効果を得る。
【0023】パレット形成部材10の射出成形時に補強
リブに注入される気体の量は、合成樹脂製パレットの必
要強度等によって調整される。通常、合成樹脂製パレッ
ト全体の見掛け密度が原料合成樹脂の密度の0.75倍
〜0.95倍程度となるように気体を注入することが好
ましい。
リブに注入される気体の量は、合成樹脂製パレットの必
要強度等によって調整される。通常、合成樹脂製パレッ
ト全体の見掛け密度が原料合成樹脂の密度の0.75倍
〜0.95倍程度となるように気体を注入することが好
ましい。
【0024】ところで、補強リブ13を構成する中空リ
ブ13bも中実リブ13a、13cもすべてつながって
いる。従って、中実リブ形成金型部分にも注入気体が流
れ込んで中空となるのではないかということが考えられ
る。しかし、金型内に注入された気体は、所定の肉厚以
下のリブ内には流れ込まず、従って、中実リブ13aの
幅即ち肉厚を約4〜7mmの範囲で形成する限り、中空
とはならずに中実になる。
ブ13bも中実リブ13a、13cもすべてつながって
いる。従って、中実リブ形成金型部分にも注入気体が流
れ込んで中空となるのではないかということが考えられ
る。しかし、金型内に注入された気体は、所定の肉厚以
下のリブ内には流れ込まず、従って、中実リブ13aの
幅即ち肉厚を約4〜7mmの範囲で形成する限り、中空
とはならずに中実になる。
【0025】なお、パレット形成部材10の射出成形条
件は、通常の条件でよく、例えば、高密度ポリエチレン
を材料として用いた場合、溶融温度(シリンダ温度)2
00〜250℃、射出率2000〜5000cc/se
c程度の条件が好ましい。また、パレットを構成する合
成樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ンープロピレン共重合体等のポリオレフィンが一般的で
あるが。場合によって他の樹脂を用いてもよいことは言
うまでもない。
件は、通常の条件でよく、例えば、高密度ポリエチレン
を材料として用いた場合、溶融温度(シリンダ温度)2
00〜250℃、射出率2000〜5000cc/se
c程度の条件が好ましい。また、パレットを構成する合
成樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ンープロピレン共重合体等のポリオレフィンが一般的で
あるが。場合によって他の樹脂を用いてもよいことは言
うまでもない。
【0026】更に、着色剤、充填剤等の添加剤を適宜用
いてもよいことも勿論である。更にまた、これらの合成
樹脂に、通常使用されている有機質又は無機質のものを
含む従来知られている発泡剤を混入し、発泡体としても
よい。この場合の発泡率は1.05〜1.4倍程度が望
ましい。この場合にはパレット全体の見掛け密度が原料
合成樹脂の密度の0.65倍〜0.9倍程度となるよう
にするのがよい。
いてもよいことも勿論である。更にまた、これらの合成
樹脂に、通常使用されている有機質又は無機質のものを
含む従来知られている発泡剤を混入し、発泡体としても
よい。この場合の発泡率は1.05〜1.4倍程度が望
ましい。この場合にはパレット全体の見掛け密度が原料
合成樹脂の密度の0.65倍〜0.9倍程度となるよう
にするのがよい。
【0027】前述した実施形態に係る合成樹脂製パレッ
トでは、パレット形成部材の内側に設けられた補強リブ
13がフォーク差し込み方向と平行及び直角方向に伸長
するように形成されていたが、本発明では、フォーク差
込み口に沿ってデッキボード11のエッジに形成される
中実のリブ13aを除き、補強リブの伸長方向をこのよ
うな方向に限定する理由はない。
トでは、パレット形成部材の内側に設けられた補強リブ
13がフォーク差し込み方向と平行及び直角方向に伸長
するように形成されていたが、本発明では、フォーク差
込み口に沿ってデッキボード11のエッジに形成される
中実のリブ13aを除き、補強リブの伸長方向をこのよ
うな方向に限定する理由はない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の合成樹脂
製パレットによれば、フォークによって衝撃を受けやす
いフォーク差込み口に沿うデッキボードエッジに中実の
補強リブを設け、それ以外のデッキボード内面に形成さ
れる補強リブを中空リブとしたことにより、合成樹脂製
パレットの軽量化と曲げ強度の向上を図りながらも、衝
撃を受けやすいフォーク差込み口周辺の補強リブの衝撃
強度を向上させることができ、これにより合成樹脂製パ
レットの耐久性をより向上させることができる。
製パレットによれば、フォークによって衝撃を受けやす
いフォーク差込み口に沿うデッキボードエッジに中実の
補強リブを設け、それ以外のデッキボード内面に形成さ
れる補強リブを中空リブとしたことにより、合成樹脂製
パレットの軽量化と曲げ強度の向上を図りながらも、衝
撃を受けやすいフォーク差込み口周辺の補強リブの衝撃
強度を向上させることができ、これにより合成樹脂製パ
レットの耐久性をより向上させることができる。
【図1】上下に分割されたパレット形成部材を一体化し
て形成される本発明の一実施形態に係る合成樹脂製パレ
ットにおいて上半分のパレット形成部材の更にその4分
の1部分を示す断面図である。
て形成される本発明の一実施形態に係る合成樹脂製パレ
ットにおいて上半分のパレット形成部材の更にその4分
の1部分を示す断面図である。
【図2】図1に示されるパレット形成部材を2−2線に
沿って切断して中空な補強リブを示す断面図である。
沿って切断して中空な補強リブを示す断面図である。
10 パレット形成部材 11 デッキボード 12 桁(脚部) 13 補強リブ 13a 中実リブ 13b 中空リブ 13c 連結用中実リブ 14 フォーク差込み口 15 樹脂注入穴痕 16 中空部
フロントページの続き (72)発明者 石堂 怜 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号 三 菱化学株式会社機能資材カンパニー内 (72)発明者 早川 勇造 群馬県館林市大島町字東部工業団地6023番 ディックモールディング株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 パレットを上下に分割した形状のパレッ
ト形成部材を射出成形によって形成し、これらを互いに
対向させて溶着一体化してなる合成樹脂製パレットであ
って、 前記パレット形成部材が、載荷面を形成するデッキボー
ドと、このデッキボードに設けられた薄肉の桁と、前記
デッキボードの内面に縦横に設けられた補強リブとを含
み、 前記補強リブが、前記合成樹脂製パレットのフォーク差
込み口に沿う前記デッキボードのエッジに形成された中
実リブと、前記エッジ以外の前記デッキボード内面に形
成された中空リブとで構成されていることを特徴とする
合成樹脂製パレット。 - 【請求項2】 前記合成樹脂製パレットのフォーク差込
み口に沿う前記デッキボードの前記エッジに形成された
前記中実リブがこの中実リブに沿って設けられた隣接す
る前記中空リブに、相互に所定の間隔をあけて配置され
た複数の中実な連結用リブで接続されていることを特徴
とする請求項1に記載の合成樹脂製パレット。 - 【請求項3】 前記桁の肉厚が約3mm〜7mmであ
り、また前記中空リブの幅が約8mm〜40mmであ
り、前記中実リブの幅が前記中空リブの前記幅よりも小
さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の合成樹脂
製パレット。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29292596A JPH10129668A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 合成樹脂製パレット |
AU43660/97A AU731252B2 (en) | 1996-11-05 | 1997-11-03 | Synthetic resin pallet |
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-
1996
- 1996-11-05 JP JP29292596A patent/JPH10129668A/ja active Pending
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