JPH036527Y2 - - Google Patents

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JPH036527Y2
JPH036527Y2 JP1983126608U JP12660883U JPH036527Y2 JP H036527 Y2 JPH036527 Y2 JP H036527Y2 JP 1983126608 U JP1983126608 U JP 1983126608U JP 12660883 U JP12660883 U JP 12660883U JP H036527 Y2 JPH036527 Y2 JP H036527Y2
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bumper
vehicle
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vehicle body
extends
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JP1983126608U
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両のバンパに関し、特に、一体成
型により製造されるポリプロピレン製バンパに関
する。
従来、ポリプロピレン製バンパは、ポリプロビ
レン樹脂の射出成形による一体成形で製造されて
いる。
ところで、ポリプロピレン樹脂は、冷却速度に
より収縮率が異なるが、バンパのように大型で、
複雑な形状の場合には、各部相互の冷却速度を同
一に保つことは事実上不可能である。
すなわち、収縮率を決定する冷却速度は、金型
温度や製品形状(肉厚等)に依存しており〔第1
図(ポリプロピレン樹脂の肉厚に対する収縮特性
を示すグラフ)参照〕、バンパ各部において均一
な収縮率を得るためには、バンパ各部の形状に応
じた適切な金型温度にする必要があるが、この様
なコントロールは事実上不可能である。
また、バンパ形状は、主としてデザインや機能
により決定されるため、各部の冷却速度が均一に
なる様な形状にすることも困難である。
このような事情により、バンパ各部の収縮率が
異なる結果、成形後に反りが発生するという不具
合がある。
すなわち、例えば車両の上下方向に延び下端部
が車体側にゆるやかに弯曲されているバンパ正面
と同バンパ正面の上端部に連設されて車体側に向
かつて延びるバンパ上面とで構成される横断面を
有し車両の幅方向に延びるとともにほぼ均一な厚
みを有するバンパ主体部と、同バンパ主体部の長
手方向両端より上記バンパ上面の延出方向へ向か
つて延出するバンパ側部とをそなえたポリプロピ
レン製バンパでは、バンパ主体部についてみる
と、バンパ正面とバンパ上面との連結部の収縮率
が(冷却速度が他の部分より遅いので)他の部分
の収縮率より大きい。
一方バンパ側部は、バンパ主体の長手方向両端
部に連設されているため、バンパ側部と主体部と
の境界部分についてみると、上記の連結部(バン
パ正面とバンパ上面との連結部)に接続されてい
る個所が他の部分に比べて内方(バンパの中央
部)へより大きく引張られることになる。その結
果バンパ側部に反りが生じる。
ところで、バンパ主体部は寸法が長い(例えば
普通乗用車の場合、約1,700mm)なため、上述
のバンパ主体の収縮不均一に伴うバンパ側部の反
り(変形)は大きくバンパの商品価値の低下につ
ながるという問題点がある。
なお、バンパ側部においても収縮の不均一な事
態が発生するが、バンパ側部はバンパ主体部に比
べて寸法がはるかに短いので、その変形は無視で
きる程度であつて、バンパの商品価値を低下する
には至らない。
本考案は、このような問題点、すなわちポリプ
ロピレン製バンパ成形時におけるバンパ主体上面
における収縮率の不均一に伴つてバンパ側部に反
りが生じるという問題点の解決をはかろうとする
もので、バンパ上面の車体側端部で且つバンパ側
部近傍に厚肉部を一体的に形成してバンパ主体に
反りが発生するのを防止できるようにした、反り
防止型ポリプロピレン製バンパを提供することを
目的とする。
このため本考案の反り防止型ポリプロピレン製
バンパは、車両の上下方向に延び下端部が車体側
にゆるやかに弯曲されているバンパ正面と同バン
パ正面の上端部に連設されて車体側に向かつて延
びるバンパ上面とで構成される横断面を有し車両
の幅方向に延びるとともにほぼ均一な厚みを有す
るバンパ主体部と、同バンパ主体部の長手方向両
端より上記バンパ上面の延出方向へ向かつて延出
するバンパ側部とをそなえ、上記バンパ上面の車
体側端部で且つ上記バンパ側部近傍に厚肉部が一
体的に形成されていることを特徴としている。
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第2〜4図は本考案の実施例としての反
り防止型ポリプロピレン製バンパを示すもので、
第2図はその平面図、第3図はその斜視図、第4
図は第3図の−矢視断面図である。
第2〜4図に示すように、バンパ1はバンパ主
体部1aと、同バンパ主体部1aの両側端部に一
体に設けられたバンパ側部1b,1bとで形成さ
れている。
上記バンパ主体部1aは、車両の上下方向に延
び下端部が車体側にゆるやかに弯曲しているバン
パ正面10と同バンパ正面の上端部に連設されて
車体側に延びるバンパ上面11とで構成される横
断面を有している。
このバンパ1は、ポリプロピレン樹脂の射出成
形により一体成型されている。
そして、バンパ上面11の車体側端部で且つバ
ンパ側部1b,1bの近傍に、隣接部分よりも厚
肉の厚肉部2bと2cとが、その厚肉部分をバン
パ主体部1aの内側に突出するように形成されて
おり、上記の一体成型時に、バンパ側部1b,1
bに反りが発生するのを防止できるようになつて
いる。
本考案の実施例としての反り防止型ポリプロピ
レン製バンパは上述のごとく構成されているの
で、バンパ1を射出成形による一体成型で製造す
る場合において、その冷却時には、バンパ上面1
1の車体側端部におけるバンパ側部1b,1bの
近傍に厚肉部2bと2cとが形成されているた
め、バンパ側部1b,1bの外方向への反りの発
生が防止される。
すなわち、第1図に示すように、ポリプロピレ
ン樹脂部材の肉厚が大きくなると収縮率が大きく
なるため、厚肉部2bと2cとは、その収縮率が
大きくなり、第2図において内側へ従来より収縮
するようになる。
これにより、バンパ側部1b,1bが、内側へ
引つ張られる状態で冷却されて、バンパ側部1
b,1bの外方向への反りの発生が防止されるの
である。
すなわち、本実施例における構造によれば、厚
肉部2bと2cの厚みを4.5mm(他の部分は3.5
mm)にすることにより、従来バンパ側部1b,1
bに発生していた1〜2mmの反りが発生しなくな
る。
なお、本考案の実施例におけるバンパ1の材質
として、各種変性ポリプロピレンを用いた場合も
上述と同様な作用効果が得られる。
以上詳述したように、本考案の反り防止型ポリ
プロピレン製バンパによれば、車両の上下方向に
延び下端部が車体側にゆるやかに弯曲されている
バンパ正面と同バンパ正面の上端部に連設されて
車体側に向かつて延びるバンパ上面とで構成され
る横断面を有し車両の幅方向に延びるとともにほ
ぼ均一な厚みを有するバンパ主体部と、同バンパ
主体部の長手方向両端より上記バンパ上面の延出
方向へ向かつて延出するバンパ側部とをそなえ、
上記バンパ上面の車体側端部で且つ上記バンパ側
部近傍に厚肉部が一体的に形成されているという
簡素な構成でバンパの一体成型時にバンパに反り
が発生するのを防止できて、バンパの成型精度が
向上する利点がある。
また、上記厚肉部は、バンパの一体成型時にお
けるバンパの反りの発生を防止するのに一番有効
な場所であるバンパ主体部のバンパ側部近傍に形
成されているので、上記厚肉部はバンパ主体部の
反りの発生を防止するのにきわめて有効に機能す
る利点があるほか、上記厚肉部はバンパ主体部の
長手方向の全長に亘るものでないから、上記厚肉
部の形成がバンパ重量の増大をほとんど伴わない
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はポリプロピレン樹脂の肉厚に対する収
縮特性を示すグラフであり、第2〜4図は本考案
の実施例としての反り防止型ポリプロピレン製バ
ンパを示すもので、第2図はその平面図、第3図
はその斜視図、第4図は第3図の−矢視断面
図である。 1……バンパ、1a……バンパ主体部、1b…
…バンパ側部、2b,2c……厚肉部、10……
バンパ正面、11……バンパ上面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両の上下方向に延び下端部が車体側にゆるや
    かに弯曲されているバンパ正面と同バンパ正面の
    上端部に連設されて車体側に向かつて延びるバン
    パ上面とで構成される横断面を有し車両の幅方向
    に延びるとともにほぼ均一な厚みを有するバンパ
    主体部と、同バンパ主体部の長手方向両端より上
    記バンパ上面の延出方向へ向かつて延出するバン
    パ側部とをそなえ、上記パンパ上面の車体側端部
    で且つ上記パンパ側部近傍に厚肉部が一体的に形
    成されていることを特徴とする、反り防止型ポリ
    プロピレン製バンパ。
JP12660883U 1983-08-16 1983-08-16 反り防止型ポリプロピレン製バンパ Granted JPS6034049U (ja)

Priority Applications (1)

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JP12660883U JPS6034049U (ja) 1983-08-16 1983-08-16 反り防止型ポリプロピレン製バンパ

Applications Claiming Priority (1)

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JP12660883U JPS6034049U (ja) 1983-08-16 1983-08-16 反り防止型ポリプロピレン製バンパ

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JPS6034049U JPS6034049U (ja) 1985-03-08
JPH036527Y2 true JPH036527Y2 (ja) 1991-02-19

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ID=30287835

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JP12660883U Granted JPS6034049U (ja) 1983-08-16 1983-08-16 反り防止型ポリプロピレン製バンパ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH058096Y2 (ja) * 1987-04-28 1993-03-01

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5715073Y2 (ja) * 1977-12-23 1982-03-29
JPS5823729Y2 (ja) * 1978-01-27 1983-05-20 橋本フオ−ミング工業株式会社 自動車用合成樹脂製バンパ−

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JPS6034049U (ja) 1985-03-08

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