JPS6340380Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は自動車の特に車室内に設けられる物
品収納ボツクス構造に関するものである。

（従来技術） 自動車のフロントシート後方のフロアパネルに
上方への段差部が形成され、この段差部の前面に
デツキ部材が取付けられるとともに、デツキ部材
に収納ボツクスが取付けられた自動車の収納ボツ
クス構造は、すでに実開昭56−172445号公報によ
つて知られている。

しかしながら、この種従来の収納ボツクス構造
では、デツキ部材が鋼板によつて形成されている
ために重量が増大するとともに成形が煩らわし
く、しかも独立した収納ボツクスが必要であるか
ら部品点数が多くなるなどの問題を有している。

（考案の目的） この考案は上記従来の問題を解決するためにな
されたもので、デツキ部材を合成樹脂によつて成
形して軽量化と成形の容易化を実現するととも
に、収納ボツクスをデツキ部材と一体成形して部
品点数を低減させ、しかもデツキ部材の外壁部と
収納ボツクスとを縦リブによつて連結することで
剛性の向上を図つた自動車の収納ボツクス構造を
提供することを目的とする。

（考案の構成） この考案はフロントシート後方のフロアパネル
に形成された上方への段差部前面に、合成樹脂製
のデツキ部材が取付けられ、このデツキ部材に収
納ボツクスが一体成形されるとともに、収納ボツ
クスとデツキ部材の外壁部とが縦リブで連結され
ている。

（実施例） 以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。

第１図において１はフロアパネル、２はフロン
トシートで、フロアパネル１にはフロントシート
２の取付位置の後方に上方への段差部３が形成さ
れ、該段差部３を境に下部フロア１Ａと上部フロ
ア１Ｂとが連続している。４は合成樹脂製のデツ
キ部材を示し、その外壁部５は下部フロア１Ａに
垂直な垂直壁面５Ａと、後ろ上りに傾斜する傾斜
壁面５Ｂと、水平壁面５Ｃとからなる。

第２図および第３図において、傾斜壁面５Ｂに
は車体幅方向に長寸で短形状の開口部６Ａ，６Ｂ
が形成され、こられ開口部６Ａ，６Ｂから、後ろ
下りに連続して収納ボツクス７Ａ，７Ｂが一体成
形されている。そして、収納ボツクス７Ａ，７Ｂ
とデツキ部材４の外壁部５とが、車体幅方向に適
当な間隔を有して形成された複数の縦リブ８によ
つて接続されている。

また、第１図で示すように、デツキ部材４の垂
直壁面５Ａの下端部は、下部フロア１Ａの面上に
取付けられたクロスメンバ９に対してボルト１０
によつて固定され、水平壁面５Ｃの後端部が上部
フロア１Ｂの面上にボルト１１によつて固定され
ている。１２はリツド、１３は補強部材を示す。

上記構成において、デツキ部材４は合成樹脂に
よつて成形されているから、従来の鋼板製のデツ
キ部材と比較して重量が大幅に軽減され、成形が
容易になる。しかも収納ボツクス７Ａ，７Ｂがデ
ツキ部材４と一体に成形されているから、部品点
数の低減が実現できる。また、合成樹脂は鋼板よ
りも剛性が低いが、デツキ部材４の外壁部５と収
納ボツクス７Ａ，７Ｂとを縦リブ８によつて連結
しているから、合成樹脂製のデツキ部材４の剛性
が向上する。

（考案の効果） 以上説明したようにこの考案によればデツキ部
材の軽量化と成形の容易化が実現でき、かつ部品
点数を低減させ剛性の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る自動車の収納ボツクス
構造を示す縦断側面図、第２図は第１図における
−線に沿う断面図、第３図は斜視図である。 １…フロアパネル、３…上方への段差部、４…
デツキ部材、５…外壁部、７Ａ，７Ｂ…収納ボツ
クス、８…縦リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フロアパネルに形成された上方への段差部前面
   に合成樹脂製のデツキ部材が取付けられ、このデ
   ツキ部材に収納ボツクスが一体成形されていて、
   該収納ボツクスとデツキ部材の外壁部とが縦リブ
   で連結されていることを特徴とする自動車の収納
   ボツクス構造。