JP2555286Y2 - 樹脂成形品用金型 - Google Patents

樹脂成形品用金型

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JP2555286Y2
JP2555286Y2 JP7305592U JP7305592U JP2555286Y2 JP 2555286 Y2 JP2555286 Y2 JP 2555286Y2 JP 7305592 U JP7305592 U JP 7305592U JP 7305592 U JP7305592 U JP 7305592U JP 2555286 Y2 JP2555286 Y2 JP 2555286Y2
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JP
Japan
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mold
projection
resin molded
air
molten resin
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JP7305592U
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秀基 三宅
芳典 上山
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のバンパーなど
の樹脂成形品を形成する際に、エアーの巻き込みによる
不良品の発生を防止する目的で使用される樹脂成形品用
金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図3に示す如き自動車のバンパ
ー(1)は、図4に示すように、上型(2)と下型
(3)との間に形成されたキャビティ(4)内に溶融樹
脂を充填し、それを固化させることによって製造されて
いる。
【0003】上記バンパー(1)には車体へ取り付ける
際の位置決め用穴(1a)が所定箇所に設けられてお
り、この位置決め用穴(1a)は上型(2)に突出形成
された突起(8)にて形成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、位置決め用
穴(1a)を設けたバンパー(1)を製造する場合、キ
ャビティ(4)内に溶融樹脂を充填すると、図5に示す
ように、溶融樹脂(6)の充填方向から眺めた突起
(5)の背面側にエアーが巻き込まれてエアーだまり
(7)が発生し、このエアーだまり(7)のエアーが最
終(フル)充填時にはどこかに押し出され、ある場合は
製品表面にエアーが溜まって光沢ムラになったり、或い
は製品内部にエアーが入り込んで一部空洞になり、バン
パー(1)の品質向上を図る上に大きな障害が認められ
た。
【0005】そこで、突起(5)の背面側に対向させて
上型(2)または下型(3)にエアー抜きを設けたり、
或いは溶融樹脂(6)の充填スピードを低速にして上記
問題を回避するようにしている。即ち、突起(5)の背
面側に対向させて上型(2)または下型(3)にエアー
抜きを設けると、突起(5)の背面側に発生したエアー
だまり(7)のエアーをエアー抜きから金型外に逃がす
ことができ、また、溶融樹脂(6)の充填スピードを低
速にすると、エアーを突起(5)の背面側に巻き込ませ
ないで上型(2)と下型(3)との衝合面から金型外に
逃がすことができる。
【0006】ところが、突起(5)の背面側に対向させ
て上型(2)または下型(3)にエアー抜きを溶融樹脂
(6)が流入しないように設けるとなると、金型の製作
が複雑になってコストが高価になるという問題があり、
また、溶融樹脂(6)の充填スピードを低速にすると、
加工時間がかかり過ぎて生産性が著しく低下するという
問題があった、
【0007】本考案は従来の斯かる課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、エアーだまりの発
生を防止して樹脂成形品の品質向上を図る樹脂成形品用
金型を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、上型或いは下型のいずれかに穴部を形成する
突起を有する樹脂成形品用金型であって、上記突起をそ
の溶融樹脂の充填方向から眺めた背部にテーパー付けし
て略流線形状に形成したものである。
【0009】
【作用】突起をその溶融樹脂の充填方向から眺めた背部
にテーパー付けして略流線形状に形成したことにより、
溶融樹脂充填時にキャビティ内に封入されていたエアー
が上記突起の背面側に巻き込もうとしても、エアーは突
起の背部に沿って流れて突起の背面側から押し出されて
しまうからエアーだまりの発生が防止される。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係る樹脂成形品用金型を位置
決め用穴(1a)を有する自動車のバンパー(1)を製
造する具体例に基づいて説明する。尚、従来技術を示す
図4および図5と同一の構成部材は、同一の参照符号で
表示し、重複する事項に関しては説明を省略する。
【0011】本考案に係る樹脂成形用金型は、図1に示
すように、位置決め用穴(1a)の成形部材として、上
型(2)に突起(8)を突出形成しており、この突起
(8)をその溶融樹脂(6)の充填方向から眺めた背部
にテーパー付けして略流線形状に形成している。従っ
て、上型(2)と下型(3)との間のキャビティ(4)
内に溶融樹脂(6)を充填すると、キャビティ(4)内
に封入されていたエアーが溶融樹脂(6)の充填方向か
ら眺めた突起(8)の背面側に巻き込こもうとしても、
突起(8)がその背部にテーパー付けして略流線形状に
形成されているために、エアーは突起(8)の背部に沿
って流れて突起(8)の背面側から押し出されてしま
い、図2に示すように、突起(8)の背面側にはエアー
だまりが発生しない。これによって、エアーだまりに起
因する光沢ムラや一部空洞などの品質欠陥を回避するこ
とができる。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、穴部を有する樹脂成形
品の製造に用いる樹脂成形用金型において、上記穴部の
成形部材である突起をその溶融樹脂の充填方向から眺め
た背部にテーパー付けして略流線形状に形成したことに
よって、溶融樹脂充填時における突起の背面側へのエア
ーだまりの発生を防止し、光沢ムラや一部空洞などの品
質欠陥を回避することができる。この結果、製品の品質
向上並びに生産性の向上に対して大きな効果が発揮され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は本考案の樹脂成形品用金型の要部縦断
面図である。(ロ)は(イ)のA−A線における拡大断
面図である。
【図2】本考案の樹脂成形品金型の溶融樹脂の流れを示
す図面である。
【図3】自動車のバンパーの斜視図である。
【図4】(イ)は従来の樹脂成形品用金型の要部縦断面
図である。(ロ)は(イ)のB−B線における拡大断面
図である。
【図5】従来の樹脂成形品金型の溶融樹脂の流れを示す
図面である。
【符号の説明】
1 バンパー 1a 位置決め用穴 2 上型 3 下型 4 キャビティ 6 溶融樹脂 8 突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型或いは下型のいずれかに穴部を形成
    する突起を有する樹脂成形品用金型であって、 上記突起をその溶融樹脂の充填方向から眺めた背部にテ
    ーパー付けして略流線形状に形成したことを特徴とする
    樹脂成形品用金型。
JP7305592U 1992-10-20 1992-10-20 樹脂成形品用金型 Expired - Lifetime JP2555286Y2 (ja)

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JPH0634925U JPH0634925U (ja) 1994-05-10
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