JPH0534908Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0534908Y2
JPH0534908Y2 JP1448088U JP1448088U JPH0534908Y2 JP H0534908 Y2 JPH0534908 Y2 JP H0534908Y2 JP 1448088 U JP1448088 U JP 1448088U JP 1448088 U JP1448088 U JP 1448088U JP H0534908 Y2 JPH0534908 Y2 JP H0534908Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
core
spring
hole
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1448088U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01119325U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1448088U priority Critical patent/JPH0534908Y2/ja
Publication of JPH01119325U publication Critical patent/JPH01119325U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0534908Y2 publication Critical patent/JPH0534908Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、射出成形時において、キヤビテイ内
の充填方向に対する断面形状を変化させることに
よつて一表面部の充填速度を相対的に早め、この
箇所の表面の成形を良好にする射出成形金型に関
する。
(従来の技術) 従来、自動車のフロントグリル製品等において
はデザイン上メツシユ形状はエンジンルームが見
えにくい様に奥行きの深い成形品が多く製品化さ
れている。たとえば第9図に示すものは、方形の
外枠1に奥行きの深い格子2を形成したグリル成
形品であり、グリル成形品は両端のランナー3か
ら溶融合成樹脂Mを注入して成形したものであ
る。この格子2は意匠面部4とテール部5とがあ
り、見栄えをよくし、かつ内部が見えにくいよう
になつている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、第6図に示す従来の格子2の断
面形状は各部で厚みが異なる形状を呈している。
9,10は金型である。厚みのある箇所、図中、
P,L(パーテイングライン)面6では溶融合成
樹脂の流速が他の箇所よりスムーズなため、最初
に充填される(第7図)。このため、2方向より
溶融合成樹脂が充填されると表面部にエアが持ち
込まれ、成形時にヤケ不良部7が発生する(第8
図)。たとえば、成形時の充填不良防止に、キヤ
ビテイ凹部を摺動中子で置換した装置(実公昭55
−49895号公報等)があり、射出圧で凹部を充填
するようにしたものがある。
ところが、本成形品においては、キヤビテイ内
の各所で充填速度が異なるため、特に中心部が先
に充填されるため、表面にヤケ不良部が残ること
になる。そこで、射出速度を遅くすることも考え
られるが、合成樹脂流動中の冷却が促進され流動
性が落ちシヨートの原因となり、また内部圧の低
下を招きヒケ等の不良を生じやすくなる。
本考案は、キヤビテイ表面の充填速度を他の箇
所よりも速くするようにして、キヤビテイ表面の
成形を良好にするための射出成形金型を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、キヤビ
テイ13を形成している可動型12に、キヤビテ
イ13に開口する孔15を設け、孔15の一方側
にばね18を介入して中子14を設け、該孔の他
方側に前記ばねを介して中子を押圧しキヤビテイ
内に突出させる押圧手段17を設け、該中子と意
匠面を形成するキヤビテイの壁面との間隔がキヤ
ビテイの他の壁面との間隔より広くなるように該
中子の突出端を規制するストツパ手段14a,1
5aを設け、かつ前記ばねのばね力を樹脂の射出
圧力よりもわずか小さく設定したことを特徴とす
る。
(作用) キヤビテイ内における樹脂の通過断面積が意匠
面側で広くなるので、該意匠面側で樹脂の充填速
度が速くなり、特に樹脂の合流区域の意匠面に発
生し易いヤケ不良を防止できる。またキヤビテイ
内が密に充填されると、射出圧力がばね力を上ま
わり、中子が後退してキヤビテイ内全体に樹脂が
充填され、所定の成形品が成形される。
(実施例) 本考案の実施例を第1図〜第5図に基いて説明
する。
第1図は本考案の射出成形金型を示し、固定型
11と可動型12とで形成したキヤビテイ13内
に、中子14の前部が可動型12に設けた孔15
から突出しており、孔15の他端はエジエクタプ
レート16に取付けられたエジエクタピン17が
挿入されており、中子14をキヤビテイ13内に
付勢するばね18が介入され、射出圧力よりもわ
ずかに弱いばね力で中子14をキヤビテイ内方向
に付勢し、孔15の段部15aに肩部14aを押
しあて、キヤビテイ内の中子14に位置を設定し
ている。中子14の前部は意匠面であるキヤビテ
イの壁面と隙間を形成しており、成形品の意匠面
にあたる前方部20は他の箇所より隙間を大きく
取つてある。
次に作用を説明する。
第2図において、図中、左右から合成樹脂Mが
充填されると、キヤビテイ内の隙間の広い中子1
4の前方は他の箇所よりも早く充填される。した
がつてこの部分の充填は良好に行なわれる。ほと
んどの隙間に合成樹脂Mが充填されると、ばね力
に抗して射出圧力が中子14に作用して、中子1
4を孔15に退行させるとともに、キヤビテイ内
の充填が進行する(第3図)。中子14が停止し
たときには、P,L面から下の孔15内に成形品
のテール部19が形成される(第4図)。そして、
可動型12を離してエジエクタピン17を作動さ
せると成形品が中子14に載置されて取りだされ
る。
以上のように、中子をキヤビテイの内に設置す
ると、任意の成形品表面を良好に成形することが
でき、特に意匠面を有するものに対して有効であ
る。
(考案の効果) 本考案は、以上のように構成するものであるか
ら、キヤビテイと中子との隙間すなわち樹脂の通
過断面積を加減することによつて任意の箇所を早
く充填することができ、特に樹脂の合流区域の意
匠面に発生し易い、エア持ち込みによるヤケ不良
の防止のほかショート、ヒケ等の防止にも使用で
きる。また、意匠面を有する製品の生産性も大幅
に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の射出成形金型の断面図、第2
図、第3図はキヤビテイ内の充填過程を示す説明
図、第4図は中子がキヤビテイ内から退行した時
の金型の断面図、第5図は成形完了時の金型の断
面図、第6図は従来の射出成形金型のキヤビテイ
の断面図、第7図、第8図は従来のキヤビテイ内
の充填過程を示す説明図、第9図は車両へ取付け
るグリルの成形品斜視図、第10図は第9図のA
−A矢視断面図である。 13……キヤビテイ、14……中子、15……
孔、18……ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. キヤビテイを形成する金型に、キヤビテイに開
    口する孔を設け、該孔の一方側にばねを介入して
    中子を設け、該孔の他方側に前記ばねを介して中
    子を押圧しキヤビテイ内に突出させる押圧手段を
    設け、該中子と意匠面を形成するキヤビテイの壁
    面との間隔がキヤビテイの他の壁面との間隔より
    広くなるように該中子の突出端を規制するストツ
    パ手段を設け、かつ前記ばねのばね力を樹脂の射
    出圧力よりもわずか小さく設定したことを特徴と
    する射出成形金型。
JP1448088U 1988-02-05 1988-02-05 Expired - Lifetime JPH0534908Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1448088U JPH0534908Y2 (ja) 1988-02-05 1988-02-05

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1448088U JPH0534908Y2 (ja) 1988-02-05 1988-02-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01119325U JPH01119325U (ja) 1989-08-11
JPH0534908Y2 true JPH0534908Y2 (ja) 1993-09-03

Family

ID=31225717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1448088U Expired - Lifetime JPH0534908Y2 (ja) 1988-02-05 1988-02-05

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0534908Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6880395B2 (ja) * 2017-01-20 2021-06-02 キョーラク株式会社 射出成形体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01119325U (ja) 1989-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0684031B2 (ja) 射出成形方法
JPH0534908Y2 (ja)
JPH0263048B2 (ja)
JP2019195989A (ja) 模型自動車ボディを製造する方法およびプラスチック製模型自動車ボディ
CN208359345U (zh) 一种汽车前灯罩成型模中的斜顶机构
JP2596660B2 (ja) バンパーレインフォースメントの接合構造
JP2782788B2 (ja) 多数個取り射出成形方法及び金型装置
JPS6347462Y2 (ja)
JPH0939039A (ja) プラスチック成形用金型
CN220562110U (zh) 一种直顶抽芯装置及模具
JPH0514822Y2 (ja)
JPS58147327A (ja) 合成樹脂成形品の製造方法
JP2524212Y2 (ja) 射出成形用金型
JPH0450093Y2 (ja)
JP2509868Y2 (ja) 射出成形用金型
JPS595544Y2 (ja) 樹脂製品の成形装置
JPS5920986Y2 (ja) モ−ルデイング成形用金型
JP3077405B2 (ja) 高圧鋳造用の鋳型及び高圧鋳造方法
JPH077133Y2 (ja) 射出成形用金型
JPS61291113A (ja) 射出成形製品
JPH0110187Y2 (ja)
JP4421733B2 (ja) 射出プレス成形金型装置
JPS62185012U (ja)
JP2973568B2 (ja) L型断面成形品の成形方法
JP2797613B2 (ja) カセットハーフ