JPH0450093Y2 - - Google Patents

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JPH0450093Y2
JPH0450093Y2 JP7629486U JP7629486U JPH0450093Y2 JP H0450093 Y2 JPH0450093 Y2 JP H0450093Y2 JP 7629486 U JP7629486 U JP 7629486U JP 7629486 U JP7629486 U JP 7629486U JP H0450093 Y2 JPH0450093 Y2 JP H0450093Y2
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core
topper
molding
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はフランジ部等のアンダーカツト部を有
する樹脂製品を成形するための樹脂成形用金型に
関する。
(従来の技術) 第3図は射出成形により成形された樹脂製品W
を示す図であり、この樹脂製品Wは断面がU字形
状となつた形状をなしている。このような形状の
樹脂製品Wは、長手方向の端部に、成形後の樹脂
成形金型を型開きする際には、そのままでは真直
ぐに抜き出せないいわゆるアンダーカツト部とな
るフランジ部Fが形成されている。
このような形状の樹脂製品Wを射出成形するた
めに従来用いられている樹脂成形用金型を示すと
第4〜6図の通りである。樹脂成形用金型1は、
第4図に示すように、樹脂製品Wの外面を成形す
るキヤビテイダイ本体2と、これに対して接近離
反移動可能となり樹脂製品Wの内面を成形するコ
アダイ本体3とを有する。キヤビイダイ本体2は
キヤビテイホルダー4に取付けられ、コアダイ本
体3はコアダイホルダー5に取付けられている。
コアダイ本体3の前記接近離反移動は、コアダイ
ホルダー5を介してコアダイ本体3に取付けられ
た図示しない駆動手段の作動によつてなされるよ
うになつている。ただし、原理的にはキヤビテイ
ダイ本体2をコアダイ本体3に向けて接近離反さ
せるようにすることも可能であり、両者が相対移
動するようになつていれば良い。
コアダイ本体3には、第5,6図に拡大して示
すように、コアダイホルダー5を介してコアアツ
パーダイ6が、前記接近離反移動方向に対してこ
れを横切る方向、つまり図中水平方向に移動可能
に設けられている。このコアアツパーダイ6は、
樹脂製品Wのフランジ部、つまりアンダーカツト
部Fを成形するためのものである。コアアツパー
ダイ6には前記横切る方向と同方向に移動可能に
キヤビアツパーダイ7が設けられている。このキ
ヤビアツパーダイ7は、アンダーカツト部Fの外
面を成形するためのものであつて、コアアツパー
ダイ6とキヤビテイダイ本体2とに、それぞれ分
割面PL1とPL2とで当接するようになつてい
る。
コアアツパーダイ6の水平方向の移動は、コア
ダイホルダー5に固着されたウエアープレート8
に案内されてなされ、キヤビアツパーダイ7の水
平方向の移動は、コアアツパーダイ6に固着され
たウエアープレート9に案内されてなされるよう
になつている。これらのコアアツパーダイ6とキ
ヤビアツパーダイ7とを水平方向つまり前記横切
る方向に移動するために、コアダイホルダー5に
取付けられた油圧シリンダ10のロツド11がコ
アアツパーダイ6を貫通してキヤビアツパーダイ
7に連結されている。
このような樹脂成形用金型1を用いて樹脂製品
を成形した場合には、金型内に形成された製品成
形空間つまりキヤビテイ内に溶融状態の樹脂を射
出注入し、この樹脂が冷却硬化した後に、まず、
コアダイ本体3をキヤビテイダイ本体2から離反
させる。そして、充分にコアダイ本体3が離反し
た状態で、油圧シリンダ10を駆動してキヤビア
ツパーダイ7を図中右方向に退避させる。キヤビ
アツパーダイ7がコアアツパーダイ6に衝突した
後は、油圧シリンダ10によつてコアアツパーダ
イ6が移動する。これにより、アンダーカツト部
Fが変形していわゆる無理抜きによつて樹脂製品
Wを金型から取出すことができる。
(考案が解決しようとする問題点) 第5,6図に示すような従来の樹脂成形用金型
1にあつては、それぞれの分割面PL1,PL2の
部分と樹脂成形面とが交差するコーナ部を、高精
度に仕上げなければならない。特に、分割面PL
1は、これが前記接近離反移動方向となつている
ために、コアアツパーダイ6のコーナー部とキヤ
ビアツパーダイ7のコーナー部との仕上げが一致
しないと、それぞれのコーナー部がいわゆるダレ
を起し、そこから樹脂製品にバリが発生すること
となる。このために、従来では、金型の製作及び
保全の際に、多大な工数を必要とし、各々のダイ
相互の摺り合わせ作業を長時間かけて行なわなけ
ればならず、更にバリ取り作業を必要とするとい
う問題点があつた。
本考案は上記従来技術の問題点に鑑みてなされ
たものであり、金型の製作及び保全作業を容易に
行ない得るようにし、しかも樹脂成形後のバリ取
り作業を不用とすることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、樹脂製品
の外面を成形するキヤビテイダイ本体と、これに
対して相対的に接近離反移動可能となり前記樹脂
製品の内面を成形するコアダイ本体とを有し、前
記樹脂製品の端部に形成されるアンダーカツト部
を成形するコアアツパーダイを、前記コアダイ本
体に前記接近離反移動方向に対してこれを横切る
方向に移動可能に設け、前記端部を成形するキヤ
ビアツパーダイを前記コアアツパーダイに対して
前記横切る方向に移動可能に設けてなる樹脂成形
用金型において、前記コアアツパーダイの成形面
と前記キヤビアツパーダイの成形面との間に前記
接近離反移動方向の段差を設けるようにしたこと
を特徴とする樹脂成形用金型である。
(作用) コアアツパーダイとキヤビアツパーダイとの成
形面に段差を設けたことから、これらの成形面を
同一面とする必要がなくなり、磨き作業等が金型
製作時及び保全時に不用となり、これらの作業工
数が低減し作業性の向上が達成される。また、成
形面の段差部におけるコーナー部が鋭角となるこ
とから、この部分からのバリの発生がなくなり、
バリ取り作業が不用となる。
(実施例) 以下、図示する本考案の一実施例に基づいて本
考案を説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る樹脂成形用金
型を示す断面図であり、第2図Aは第1図の拡大
断面図を示す。尚、図示実施例は第3図に示す樹
脂製品Wを成形するために具体化した場合であ
り、前記従来の樹脂成形金型と共通する部位には
同一の符号を付してあり、金型全体の形状は第4
図に示すものと同様である。
コアダイ本体2とキヤビテイダイ本体3は相互
に相対接近移動可能となつており、図示する実施
例ではコアダイ本体2をキヤビテイダイ本体3に
向けて移動するようにしてある。コアダイ本体3
にはコアダイホルダー5を介してコアアツパーダ
イ6が水平方向つまり前記接近離反移動方向に対
して直角をなす横切る方向に摺動可能に設けられ
ている。また、キヤビアツパーダイ7はコアアツ
パーダイ6と同様に水平方向に摺動可能に設けら
れている。
キヤビアツパーダイ7とコアアツパーダイ6は
分割面PL1の部分で当接し、キヤビアツパーダ
イ7とキヤビアツパーダイ本体2は分割面PL2
の部分で当接するようになつている。これらの分
割面のうち、分割面PL2におけるキヤビアツパ
ーダイ7とキヤビテイダイ本体3とのそれぞれの
コーナー部は、キヤビアツパーダイ7の水平方向
の位置が比較的定め易いことから、それぞれのコ
ーナー部が一致するように、それぞれのキヤビア
ツパーダイ7とキヤビテイダイ本体3との成形面
を同一面に位置させている。このようにこの成形
面はこれらが同一面となるように精密に仕上げら
れている。
本考案にあつては、図示するように、分割面
PL1のおけるコアアツパーダイ6とキヤビアツ
パーダイ7とのコーナー部がずれるように、コア
アツパーダイ6とキヤビアツパーダイ7の成形面
に、符号aで示す寸法だけ、前記接近離反移動方
向、つまり図中上下方向に段差が設けられてい
る。
したがつて、このような段差aを設けることに
よつて、分割面PL1におけるコアアツパーダイ
6のコーナー部と、キヤビアツパーダイ7のコー
ナー部とがそれぞれ同一面に位置させる必要がな
くなり、研磨作業等によつて高精度に仕上げる必
要がなくなる。このために、成形面のい磨き作業
に際して前記コーナー部がダレることがなくな
り、樹脂成形時において樹脂製品Wの差し込みに
よるバリの発生がない。万が一発生しても、コー
ナー部が鋭角となつているために、その除去が容
易である。
次に、第1図及び第2図Aに示す本考案の樹脂
成形金型に1によつて、第4図に示す形状の樹脂
製品を成形する手順について説明する。
油圧シリンダ10を駆動してコアアツパーダイ
6及びキヤビアツパーダイ7がそれぞれ図中最左
端となり、分割面PL1が当接した状態の下で、
コアダイ本体3をキヤビテイダイ本体2に向けて
接近させると、キヤビアツパーダイ7の下面とキ
ヤビテイダイ本体2の状面との分割面PL2が密
着する。この状態の下で溶融状態の樹脂が製品成
形空間内に射出注入される。
樹脂が冷却硬化した後に、コアダイ本体3をキ
ヤビテイダイ本体2から離反させる。所定の距離
離反した後に、油圧シリンダ10によつてキヤビ
アツパーダイ7及びコアアツパーダイ6を図中右
側に摺動させると、樹脂製品Wがいわゆる無理抜
きされる。次いで、図示しないエジエクターピン
によつて樹脂製品Wは取出される。
尚、このような本考案の樹脂成形金型1を用い
て樹脂製品Wを成形した後における樹脂製品Wの
段差の発生状態を示すと第2図B,Cの通りであ
る。第2図Bは第1図及び第2図Aに示したよう
に、コアアツパーダイ6の成形面をキヤビアツパ
ーダイ7の成形面よりもキヤビテイダイ本体2に
近付けるような段差aを設けた場合の金型1によ
る段差の発生状態を示し、第2図Cはこれとは逆
の方向に段差aを設けた場合の金型1による段差
の発生状態を示す。
樹脂製品Wが第3図に示す自動車用のバンパー
である場合には、バンパーを車両に組付けた際に
おけるアンダーカツト部Fの位置を考慮すると、
外観上の観点より第2図Bに示すように段差aを
設けた方が良い。ただし、第2図Cに示すように
段差aを設けることによつても、上述した本考案
の金型としての利点を有することとなる。また、
第1図、第2図Aは樹脂製品Wの一方のアンダー
カツト部Fを成形する部分を示すが、他方のアン
ダーカツトFとなる部分も同様の構造によつて成
形される。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、コアアツパーダ
イとキヤビアツパーダイの成形面に前記接近離反
移動方向に段差を設けるようにしたので、コアア
ツパーダイとキヤビアツパーダイとの成形面を同
一面に位置させる必要がなくなり、これらの成形
面を摺り合わせるための工程が製作時及び保全時
に不用となり、更にこれらのコーナー部からの樹
脂製品のバリの発生がなくなり、このバリ取り作
業がなくなり、樹脂成形作業の作業能率が大幅に
向上することとなつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の樹脂成形用金型を示す断面
図、第2図Aは第1図の要部拡大断面図、第2図
B,Cは樹脂製品に発生した段差状態を示す断面
図、第3図は樹脂製品の一例を示す斜視図、第4
図は従来の樹脂成形用金型のほぼ半分を示す断面
図、第5図は第4図の要部を示す断面図、第6図
は第5図の要部を示す断面図である。 1……樹脂成形用金型、2……キヤビテイダイ
本体、3……コアダイ本体、6……コアアツパー
ダイ、7……キヤビアツパーダイ、a……段差、
W……樹脂製品。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 樹脂製品の外面を成形するキヤビテイダイ本体
    と、これに対して相対的に接近離反移動可能とな
    り前記樹脂製品の内面を成形するコアダイ本体と
    を有し、前記樹脂製品の端部に形成されるアンダ
    ーカツト部を成形するコアアツパーダイを、前記
    コアダイ本体に前記接近離反移動方向に対してこ
    れを横切る方向に移動可能に設け、前記端部を成
    形するキヤビアツパーダイを前記コアアツパーダ
    イに対して前記横切る方向に移動可能に設けてな
    る樹脂成形用金型において、前記コアアツパーダ
    イの成形面と前記キヤビアツパーダイの成形面と
    の間に前記接近離反移動方向の段差を設けるよう
    にしたことを特徴とする樹脂成形用金型。
JP7629486U 1986-05-22 1986-05-22 Expired JPH0450093Y2 (ja)

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JPS62189110U JPS62189110U (ja) 1987-12-02
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