JPH0939039A - プラスチック成形用金型 - Google Patents
プラスチック成形用金型Info
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- JPH0939039A JPH0939039A JP19841395A JP19841395A JPH0939039A JP H0939039 A JPH0939039 A JP H0939039A JP 19841395 A JP19841395 A JP 19841395A JP 19841395 A JP19841395 A JP 19841395A JP H0939039 A JPH0939039 A JP H0939039A
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- Japan
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- mold
- slide core
- movable
- cam surface
- opening direction
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- 238000001125 extrusion Methods 0.000 claims description 20
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 7
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 3
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 型開き方向に対して傾斜した凹部を有する成
形品7を二枚構造の金型で成形できるようにする。 【解決手段】 押出ピン13と同一方向へ一体的に移動
するようにカムロッド11を設け、カムロッド11に、
型開き方向に対して所定角度で傾斜した第1カム面11
bを形成する。スライドコア9を、型開き方向と交わる
方向へスライド可能に構成し、第1カム面11bと摺動
可能に接する第2カム面9cを設ける。スライドコア9
の先端部9aを型開き方向に対して傾斜した方向へ延在
するように形成し、カム面の傾斜角度をθ、スライドコ
ア9の先端部9aの離型の際のスライド方向前方の面の
傾斜角度をθ1、スライド方向後方の面の傾斜角度をθ2
としたときに、θ1≧θ≧θ2の関係を満たすようにす
る。
形品7を二枚構造の金型で成形できるようにする。 【解決手段】 押出ピン13と同一方向へ一体的に移動
するようにカムロッド11を設け、カムロッド11に、
型開き方向に対して所定角度で傾斜した第1カム面11
bを形成する。スライドコア9を、型開き方向と交わる
方向へスライド可能に構成し、第1カム面11bと摺動
可能に接する第2カム面9cを設ける。スライドコア9
の先端部9aを型開き方向に対して傾斜した方向へ延在
するように形成し、カム面の傾斜角度をθ、スライドコ
ア9の先端部9aの離型の際のスライド方向前方の面の
傾斜角度をθ1、スライド方向後方の面の傾斜角度をθ2
としたときに、θ1≧θ≧θ2の関係を満たすようにす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成形
用金型に関し、特に、型開き方向に対して傾斜した凹部
を有する成形品を成形するための金型の構造に関する。
用金型に関し、特に、型開き方向に対して傾斜した凹部
を有する成形品を成形するための金型の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の成形品を成形するための
金型は、一般に、図2に示すように、可動側の型板を二
枚(符号23,24)にした三枚型構造がとられてい
る。図において、20は成形品であり、型開き方向に対
して傾斜した凹部(図の左側の凹部)を有している。2
1は固定取付板であり、固定型板22が固定されてい
る。23は第1の可動型板、24は第2の可動型板であ
り、25は押出ピン、26は押出ピン25が固定された
押出板である。27はスペーサブロックであり、型板2
4を可動取付板28に連結している。押出板26は、押
出ロッド29によって可動取付板28から上方へ移動可
能になっている。成形品20の凹部を形成するためのス
ライドコア30は、型板24に対して横方向へ移動可能
に構成されている。
金型は、一般に、図2に示すように、可動側の型板を二
枚(符号23,24)にした三枚型構造がとられてい
る。図において、20は成形品であり、型開き方向に対
して傾斜した凹部(図の左側の凹部)を有している。2
1は固定取付板であり、固定型板22が固定されてい
る。23は第1の可動型板、24は第2の可動型板であ
り、25は押出ピン、26は押出ピン25が固定された
押出板である。27はスペーサブロックであり、型板2
4を可動取付板28に連結している。押出板26は、押
出ロッド29によって可動取付板28から上方へ移動可
能になっている。成形品20の凹部を形成するためのス
ライドコア30は、型板24に対して横方向へ移動可能
に構成されている。
【0003】また、この金型は、三枚構造にした関係
で、PL2での型開きのときに押出板26が可動型板2
3から図で示すよりも下降しないようにする連結ロッド
31、PL2での型開きのときに固定型板22と可動型
板23を留めておくラッチロック32、可動型板23と
24とを位置決めするためのストッパーピン33、可動
型板23を固定金型22に押圧するばね33などが設け
られている。
で、PL2での型開きのときに押出板26が可動型板2
3から図で示すよりも下降しないようにする連結ロッド
31、PL2での型開きのときに固定型板22と可動型
板23を留めておくラッチロック32、可動型板23と
24とを位置決めするためのストッパーピン33、可動
型板23を固定金型22に押圧するばね33などが設け
られている。
【0004】この構成では、成形品20の離型は以下の
ようにして行う。まずPL2で型板24から下の部分を
下降させ、スライドコア30を成形品20の凹部から抜
き出す。次にラッチロック32を外して固定型板22を
PL1から上昇させ、成形品20を固定型板22から離
型する。そして、押出ロッド29を押し上げて押出ピン
25を上昇させ、成形品20を可動型板23からも離型
する。
ようにして行う。まずPL2で型板24から下の部分を
下降させ、スライドコア30を成形品20の凹部から抜
き出す。次にラッチロック32を外して固定型板22を
PL1から上昇させ、成形品20を固定型板22から離
型する。そして、押出ロッド29を押し上げて押出ピン
25を上昇させ、成形品20を可動型板23からも離型
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成で
は、三枚型であること自体が複雑な構成であるのに加
え、それに付随して符号31〜34などの多くの部品が
必要となるため、金型費が高いという問題がある。ま
た、PL2での型開きの際に押出ロッド29が下降する
ため、その下降ストローク分だけ押出ストロークの損失
が生じ、成形サイクル(一回の成形に要する時間)が長
くなったり、押出ストロークが不足したりするという問
題が発生する。
は、三枚型であること自体が複雑な構成であるのに加
え、それに付随して符号31〜34などの多くの部品が
必要となるため、金型費が高いという問題がある。ま
た、PL2での型開きの際に押出ロッド29が下降する
ため、その下降ストローク分だけ押出ストロークの損失
が生じ、成形サイクル(一回の成形に要する時間)が長
くなったり、押出ストロークが不足したりするという問
題が発生する。
【0006】したがって、本発明の解決すべき技術的課
題は、型開き方向に対して傾斜した凹部を有する成形品
を二枚構造の金型で成形できるようにして、上述したよ
うな問題の発生を防止することである。
題は、型開き方向に対して傾斜した凹部を有する成形品
を二枚構造の金型で成形できるようにして、上述したよ
うな問題の発生を防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプラスチッ
ク成形用金型は、固定型と、固定型との間にキャビティ
を構成する可動型と、キャビティ内に先端部が突出する
とともに可動型に対してスライド可能に構成されたスラ
イドコアと、成形品に接する押出面を有するとともに可
動型に対して型開き方向へ移動可能に構成された押出部
材とを備えたプラスチック成形用金型であって、上述の
技術的課題を解決するために以下のように構成されたこ
とを特徴としている。
ク成形用金型は、固定型と、固定型との間にキャビティ
を構成する可動型と、キャビティ内に先端部が突出する
とともに可動型に対してスライド可能に構成されたスラ
イドコアと、成形品に接する押出面を有するとともに可
動型に対して型開き方向へ移動可能に構成された押出部
材とを備えたプラスチック成形用金型であって、上述の
技術的課題を解決するために以下のように構成されたこ
とを特徴としている。
【0008】すなわち、この金型は、押出部材と同一方
向へ一体的に移動するように構成されたカムロッドを備
え、カムロッドは、型開き方向に対して所定角度で傾斜
した第1カム面を有している。スライドコアは、型開き
方向と交わる方向へスライド可能に構成され、第1カム
面と摺動可能に接する第2カム面を備えている。スライ
ドコアの先端部は型開き方向に対して傾斜した方向へ延
在し、カム面の傾斜角度をθ、スライドコアの先端部の
離型の際のスライド方向前方の面の傾斜角度をθ1、ス
ライド方向後方の面の傾斜角度をθ2としたときに、θ1
≧θ≧θ2の関係が満たされている。
向へ一体的に移動するように構成されたカムロッドを備
え、カムロッドは、型開き方向に対して所定角度で傾斜
した第1カム面を有している。スライドコアは、型開き
方向と交わる方向へスライド可能に構成され、第1カム
面と摺動可能に接する第2カム面を備えている。スライ
ドコアの先端部は型開き方向に対して傾斜した方向へ延
在し、カム面の傾斜角度をθ、スライドコアの先端部の
離型の際のスライド方向前方の面の傾斜角度をθ1、ス
ライド方向後方の面の傾斜角度をθ2としたときに、θ1
≧θ≧θ2の関係が満たされている。
【0009】
【作用・効果】上記構成においては、射出・保圧・冷却
の各工程の後、まず、固定金型を開いて成形品を固定金
型から離型させる。次に、押出部材を型開き方向へ移動
させて成形品を可動金型から離型させる。このとき、カ
ムロッドが押出ロッドと同じ方向へ一体的に移動して、
カムロッドの第1カム面がスライドコアの第2カム面を
押すので、スライドコアが可動型に対して型開き方向と
交わる方向へ移動する。カム面の角度θとスライドコア
の先端部の傾斜角度θ1,θ2とをθ1≧θ≧θ2の関係と
なるように規制しているので、離型の際にスライドコア
の先端が成形品から滑らかに抜けることになる。例えば
θ1,θ,θ2を全て同じ角度にした場合、スライドコア
の先端部の前後の面は成形品の凹部の内面に沿って抜け
て行く。また、θ1>θ>θ2とした場合には、スライド
コアの先端部の前後の面は、成形品の内面から離れなが
ら抜けて行くことになる。
の各工程の後、まず、固定金型を開いて成形品を固定金
型から離型させる。次に、押出部材を型開き方向へ移動
させて成形品を可動金型から離型させる。このとき、カ
ムロッドが押出ロッドと同じ方向へ一体的に移動して、
カムロッドの第1カム面がスライドコアの第2カム面を
押すので、スライドコアが可動型に対して型開き方向と
交わる方向へ移動する。カム面の角度θとスライドコア
の先端部の傾斜角度θ1,θ2とをθ1≧θ≧θ2の関係と
なるように規制しているので、離型の際にスライドコア
の先端が成形品から滑らかに抜けることになる。例えば
θ1,θ,θ2を全て同じ角度にした場合、スライドコア
の先端部の前後の面は成形品の凹部の内面に沿って抜け
て行く。また、θ1>θ>θ2とした場合には、スライド
コアの先端部の前後の面は、成形品の内面から離れなが
ら抜けて行くことになる。
【0010】このように、従来は型開きの動きを利用し
てアンダーカットを処理していたのを、上記構成では、
押出部材と同じ方向へ移動するカムロッドを設けるとと
もに、スライドコアの先端部に対する角度を規制したカ
ム面をカムロッドに設けて押出の動きを利用してアンダ
ーカットを外すようにしたので、金型を固定型と可動型
の二枚構造にすることが可能になり、それによって、金
型費が高くなるのを防止できる。また、上記構成によれ
ば、従来技術の項で述べたような押出ストロークの損失
が生じないので、成形サイクルが長くなったり、押出ス
トロークが不足したりするという問題の発生を防止でき
る。
てアンダーカットを処理していたのを、上記構成では、
押出部材と同じ方向へ移動するカムロッドを設けるとと
もに、スライドコアの先端部に対する角度を規制したカ
ム面をカムロッドに設けて押出の動きを利用してアンダ
ーカットを外すようにしたので、金型を固定型と可動型
の二枚構造にすることが可能になり、それによって、金
型費が高くなるのを防止できる。また、上記構成によれ
ば、従来技術の項で述べたような押出ストロークの損失
が生じないので、成形サイクルが長くなったり、押出ス
トロークが不足したりするという問題の発生を防止でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図1を用いて詳細に説明する。図1は、このプラスチッ
ク成形用金型の構造を示す断面図である。
図1を用いて詳細に説明する。図1は、このプラスチッ
ク成形用金型の構造を示す断面図である。
【0012】図示するように、この金型は、固定型板2
と可動型板3の二枚構造であり、固定型板2は固定取付
板1に取り付けられ、可動型板3は2本のスペーサブロ
ック4を介して可動取付板6に取り付けられている。可
動取付板6の上には、上板5aと下板5bとからなる押
出板5が配置されている。この押出板5の下には、仮想
線で示すように押出ロッド14が配置されており、押出
ロッド14は、可動取付板6を通して押出板5を上方へ
押し上げるように構成されている。
と可動型板3の二枚構造であり、固定型板2は固定取付
板1に取り付けられ、可動型板3は2本のスペーサブロ
ック4を介して可動取付板6に取り付けられている。可
動取付板6の上には、上板5aと下板5bとからなる押
出板5が配置されている。この押出板5の下には、仮想
線で示すように押出ロッド14が配置されており、押出
ロッド14は、可動取付板6を通して押出板5を上方へ
押し上げるように構成されている。
【0013】成形品7は、固定型板2と可動型板3の間
のキャビティ内に形成されるようになっており、型開き
方向に対して傾斜した凹部を有している。この凹部を形
成するために、可動型板3の凹部3aの中で型開き方向
と直角な方向(矢印Bの方向)へスライド可能に構成さ
れたスライドコア9が設けられており、スライドコアの
先端部9aは、型開き方向に対して、図の左側の面(離
型の際のスライド方向前方の面)が角度θ1で傾斜し、
右側の面(離型の際のスライド方向後方の面)が角度θ
2で傾斜している。なお、図面上では、θ1とθ2を同一
にしてスライドコア9の先端部9aを一定の幅にしてい
るが、θ1>θ2として、先端へ向かって細くなるテーパ
形状にしてもよい。また、スライドコア9の先端部9a
の断面形状としては、四角形や円形などの種々の形状が
可能である。
のキャビティ内に形成されるようになっており、型開き
方向に対して傾斜した凹部を有している。この凹部を形
成するために、可動型板3の凹部3aの中で型開き方向
と直角な方向(矢印Bの方向)へスライド可能に構成さ
れたスライドコア9が設けられており、スライドコアの
先端部9aは、型開き方向に対して、図の左側の面(離
型の際のスライド方向前方の面)が角度θ1で傾斜し、
右側の面(離型の際のスライド方向後方の面)が角度θ
2で傾斜している。なお、図面上では、θ1とθ2を同一
にしてスライドコア9の先端部9aを一定の幅にしてい
るが、θ1>θ2として、先端へ向かって細くなるテーパ
形状にしてもよい。また、スライドコア9の先端部9a
の断面形状としては、四角形や円形などの種々の形状が
可能である。
【0014】押出板5には、先端の押出面13aが成形
品の下端に接する押出ピン13が押出部材として固定さ
れており、押出ロッド14で押出板5を押し上げたとき
に、押出板5とともに矢印A方向へ上昇するようになっ
ている。また、押出板5には、ボルト12(図では概念
的に示している)によりカムロッド11が固定されてい
る。カムロッド11が押出ピン13と同じ方向へ円滑に
動作するように、可動型板3にはガイドブッシュ10が
取り付けられている。
品の下端に接する押出ピン13が押出部材として固定さ
れており、押出ロッド14で押出板5を押し上げたとき
に、押出板5とともに矢印A方向へ上昇するようになっ
ている。また、押出板5には、ボルト12(図では概念
的に示している)によりカムロッド11が固定されてい
る。カムロッド11が押出ピン13と同じ方向へ円滑に
動作するように、可動型板3にはガイドブッシュ10が
取り付けられている。
【0015】カムロッド11の先端部11aには、スラ
イドコア9の先端部9aの傾斜角度θ1,θ2に対し、θ
1≧θ≧θ2の関係を満たす角度θで傾斜した第1カム面
11bが形成されている。また、スライドコア9には、
カムロッド11の先端部11aが挿入される凹部9bが
形成され、この凹部9bには、第1カム面11bに対し
て上側から摺動可能に接する第2カム面9cが形成され
ている。なお、符号8で示しているのは、型を締めたと
きにスライドコア9を正規の位置に保持するためのロッ
キングブロックである。
イドコア9の先端部9aの傾斜角度θ1,θ2に対し、θ
1≧θ≧θ2の関係を満たす角度θで傾斜した第1カム面
11bが形成されている。また、スライドコア9には、
カムロッド11の先端部11aが挿入される凹部9bが
形成され、この凹部9bには、第1カム面11bに対し
て上側から摺動可能に接する第2カム面9cが形成され
ている。なお、符号8で示しているのは、型を締めたと
きにスライドコア9を正規の位置に保持するためのロッ
キングブロックである。
【0016】上記構成の金型においては、溶融したプラ
スチック原料をキャビティ内に射出して、保圧・冷却工
程を経たのち、まず、固定取付板1と固定型板2を上方
へ移動させて金型を面PLで開き、成形品7を固定型板
2から離型する。このとき、ロッキングブロック8がス
ライドコア9から離れることになる。
スチック原料をキャビティ内に射出して、保圧・冷却工
程を経たのち、まず、固定取付板1と固定型板2を上方
へ移動させて金型を面PLで開き、成形品7を固定型板
2から離型する。このとき、ロッキングブロック8がス
ライドコア9から離れることになる。
【0017】次に、押出ロッド14で押出板5を押し上
げて、押出ピン13を矢印A方向に上昇させて成形品7
を可動型板3から離型させる。押出ロッド14を押し上
げるとカムロッド11も一体的に上昇するので、スライ
ドコア9は矢印B方向へ移動する。ここで、図示のよう
にスライドコア9の先端部9aの前後の面の傾斜角度θ
1,θ2と、両カム面9c,11bの傾斜角度θが等しい
場合、スライドコア9の先端部9aの前後の面は、成形
品7の凹部の内面に沿って滑りながら抜けて行く。ま
た、θ1>θ>θ2とした場合には、スライドコア9の先
端部9aの前後の面は、成形品7の凹部の内面から、型
開き方向へ離れながら抜けて行くことになる。いずれの
場合でも、成形品7を可動型板3からスムーズに離型す
ることができる。
げて、押出ピン13を矢印A方向に上昇させて成形品7
を可動型板3から離型させる。押出ロッド14を押し上
げるとカムロッド11も一体的に上昇するので、スライ
ドコア9は矢印B方向へ移動する。ここで、図示のよう
にスライドコア9の先端部9aの前後の面の傾斜角度θ
1,θ2と、両カム面9c,11bの傾斜角度θが等しい
場合、スライドコア9の先端部9aの前後の面は、成形
品7の凹部の内面に沿って滑りながら抜けて行く。ま
た、θ1>θ>θ2とした場合には、スライドコア9の先
端部9aの前後の面は、成形品7の凹部の内面から、型
開き方向へ離れながら抜けて行くことになる。いずれの
場合でも、成形品7を可動型板3からスムーズに離型す
ることができる。
【0018】このように、上記構成では、カムロッド1
1を押出ピン13と同じ方向へ移動するようにし、カム
ロッド11とスライドコア9の凹部9bに、スライドコ
ア9の先端部9aの前後の面の傾斜角度θ1,θ2に対し
てθ1≧θ≧θ2となる角度θで傾斜したカム面11b,
9cを設けているので、この種の成形品を成形するため
に従来は三枚構造にしていた金型を、固定型2と可動型
3の二枚構造にすることができる。したがって、金型費
を安くすることができる。また、上記構成によれば、従
来技術の項で述べたような押出ストロークの損失が生じ
ないので、成形サイクルが長くなったり、押出ストロー
クが不足したりするという問題の発生も防止できる。
1を押出ピン13と同じ方向へ移動するようにし、カム
ロッド11とスライドコア9の凹部9bに、スライドコ
ア9の先端部9aの前後の面の傾斜角度θ1,θ2に対し
てθ1≧θ≧θ2となる角度θで傾斜したカム面11b,
9cを設けているので、この種の成形品を成形するため
に従来は三枚構造にしていた金型を、固定型2と可動型
3の二枚構造にすることができる。したがって、金型費
を安くすることができる。また、上記構成によれば、従
来技術の項で述べたような押出ストロークの損失が生じ
ないので、成形サイクルが長くなったり、押出ストロー
クが不足したりするという問題の発生も防止できる。
【0019】なお、本発明は、以上説明したのとは別の
実施形態で実施することも可能である。例えば、スライ
ドコア9は、離型方向に対して直角な方向だけでなく、
離型方向に対して斜め方向へスライドするものとして構
成してもよい。
実施形態で実施することも可能である。例えば、スライ
ドコア9は、離型方向に対して直角な方向だけでなく、
離型方向に対して斜め方向へスライドするものとして構
成してもよい。
【図1】 本発明に係るプラスチック成形用金型の実施
の形態を示す断面構造図である。
の形態を示す断面構造図である。
【図2】 従来のプラスチック成形用金型の断面構造図
である。
である。
1 固定取付板 2 固定型板 3 可動型板 3a 凹部 4 スペーサブロック 5 押出板 5a 上板 5b 下板 6 可動取付板 7 成形品 8 ロッキングブロック 9 スライドコア 9a 先端部 9b 凹部 9c 第2カム面 10 ガイドブッシュ 11 カムロッド 11a 先端部 11b 第1カム面 12 ボルト 13 押出ピン(押出部材) 13a 押出面 14 押出ロッド
Claims (1)
- 【請求項1】 固定型(2)と、固定型(2)との間にキャビ
ティを構成する可動型(3)と、該キャビティ内に先端部
(9a)が突出するとともに該可動型(3)に対してスライド
可能に構成されたスライドコア(9)と、成形品(7)に接す
る押出面(13a)を有するとともに該可動型(3)に対して型
開き方向へ移動可能に構成された押出部材(13)とを備え
たプラスチック成形用金型であって、 上記押出部材(13)と同一方向へ一体的に移動するように
構成されたカムロッド(11)を備え、該カムロッド(11)は
上記型開き方向に対して所定角度で傾斜した第1カム面
(11b)を有し、 上記スライドコア(9)は、上記型開き方向と交わる方向
へスライド可能に構成され、かつ、上記第1カム面(11
b)と摺動可能に接する第2カム面(9c)を備え、 上記スライドコア(9)の先端部(9a)が上記型開き方向に
対して傾斜した方向へ延在するとともに、上記カム面の
傾斜角度をθ、スライドコア(9)の先端部(9a)の離型の
際のスライド方向前方の面の傾斜角度をθ1、スライド
方向後方の面の傾斜角度をθ2としたときに、θ1≧θ≧
θ2の関係が満たされていることを特徴とするプラスチ
ック成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19841395A JPH0939039A (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | プラスチック成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19841395A JPH0939039A (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | プラスチック成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0939039A true JPH0939039A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16390710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19841395A Pending JPH0939039A (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | プラスチック成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0939039A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002103398A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-09 | Toshiba Kyaria Kk | 樹脂成型品用金型と、樹脂成型品の製造方法および空気調和機 |
FR3001653A1 (fr) * | 2013-02-04 | 2014-08-08 | Snecma | Moule comprenant des coquilles et au moins un tiroir |
JP2017065349A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 株式会社ファルテック | 車両用成形品 |
CN114029472A (zh) * | 2021-11-17 | 2022-02-11 | 无锡锡南科技股份有限公司 | 一种带梯度的斜导柱抽芯装置低压模具 |
-
1995
- 1995-08-03 JP JP19841395A patent/JPH0939039A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002103398A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-09 | Toshiba Kyaria Kk | 樹脂成型品用金型と、樹脂成型品の製造方法および空気調和機 |
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CN114029472A (zh) * | 2021-11-17 | 2022-02-11 | 无锡锡南科技股份有限公司 | 一种带梯度的斜导柱抽芯装置低压模具 |
CN114029472B (zh) * | 2021-11-17 | 2023-02-21 | 无锡锡南科技股份有限公司 | 一种带梯度的斜导柱抽芯装置低压模具 |
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