JP3888582B2 - 取付座をもつ成形品とその成形方法及びその成型用金型 - Google Patents

取付座をもつ成形品とその成形方法及びその成型用金型 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基体と相手材とを取付する取付座を有する成形品とその成形方法及びその成型用金型に関し、詳しくは安定した取付と成形の簡便さとを両立させる取付座を有する成形品とその成形方法及びその成型用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
基体と相手材とを取付する取付座を有する成形品としては従来より種々の形状ものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1に示される取付座を有する成形品は、取付座が基体の裏面より突出する断面略コ字状に形成されているものであり、取付座には略コ字状の内部中空である中空部と、突出した先端面に貫通形成され中空部に連通する取付穴とが形成されているものである。また、この特許文献1に示される取付座は、基体が湾曲形状に形成されているため取付穴の周壁面が基体の裏面に対して直角となっていないものである。
【0003】
ここに示されるような取付座を成形する際には、通常、基体の表面を成形する第1の成形型と、基体の裏面及び前記取付座の外周表面を成形する第2の成形型と、中空部を形成するスライドコアとを用いた成形が為されている。従来の取付座をもつ成形品およびその成形用金型の模式断面図を図1に示し、この従来の取付座をもつ成形品の取付座を示す要部拡大斜視図を図2に示す。
【0004】
図1に示すように、従来の取付座を成形する場合、取付座を有する成形品100を取り出しするためには第2の成形型101,第1の成形型102及び中空部を成形する第1のスライドコア111をそれぞれ開型する必要がある。このとき、基体103は湾曲形状に形成されていることから、第2の成形型101の開閉方向aは基体103の裏面104に対して直角に設定することができず、良好な開型を行うためには取付穴105の周壁106を第2の成形型101の開閉方向aと平行な傾斜をもつように形成する必要がある。
【0005】
したがって、形成された取付座を有する成形品100のうち取付座107の部分は、図2に示すように周壁106のうち先端面108側の部位が拡径したエッジ形状となる。この場合、先端面108より取付穴105を経て中空部109に相手材を圧入取付すると、この圧入によりエッジ形状に形成された周壁106が中空部109に陥入し取付穴105の径が大きくなるために、取付強度が低下する問題があった。
【0006】
ここで、取付座を有する成形品を車両のピラーに適用する場合、このピラーを車両に取付するためのピラー用クリップは一端がピラーの取付座に取付され、他端が車両に固定される。この場合、例えばエアバッグの作動時には、エアバッグのスカート部がピラーと車両本体との間隙に入り込みつつ膨張するため、ピラー及びピラー用クリップには膨張方向、すなわち、車室内方向に負荷がかかることとなる。したがって、このピラー用クリップによるピラーの取付を良好に保つためには取付座の取付強度は高く形成される必要があり、取付座はエッジ部のない形状に形成されることが望ましい。
【0007】
また、図3に示すように、周壁面の角度と一致した角度の第2のスライドコアをさらに設けることで、エッジ部を作ることなく成形を行うこともできるが、この場合金型点数が増加し、製造コストが高くなる問題があった。
【0008】
また、従来の取付座をもつ成形品及びその成型用金型他の例を示す模式断面図を図3に示す。
【0009】
図3に示すように、周壁106面の角度と一致した角第2のスライドコア110をさらに設けることで、エッジ形状を作ることなく成形を行うこともできるが、この場合金型点数が増加し、製造コストが高くなる問題があった。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−198466号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、エッジ部を形成することなく少ない金型点数で製造可能な、安定した取付と成形の簡便さとを両立させる取付座を有する成形品とその成形方法及びその成型用金型を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の取付座を有する成形品は、基体と、該基体の裏面から突出し中空部と先端面に貫通形成され該中空部に連通する取付穴とをもつ断面略コ字状の取付座とよりなり、該基体の少なくとも一部が該取付穴の周壁面に対して直角でない、取付座をもつ成形品であって、該取付座は該基体から互いに離間して突出する一対の立壁と、一対の該立壁を連結する蓋壁とからなり、一対の該立壁と該蓋壁とで該中空部を構成するとともに該蓋壁に該取付穴が形成され、該取付穴は該蓋壁のなかで一対の該立壁と連結されていない端部の一方に開口し、その開口端には該蓋壁の外表面から突出し該取付穴の両側を連結する橋部が形成されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の取付座をもつ成形品は、上記取付穴の周壁は肉厚が均一であることが好ましい。
【0014】
本発明の取付座をもつ成形品の成型用金型は、請求項1に記載の取付座をもつ成形品を成形する金型であって、前記基体の表面を成形する第1の成形型と、前記基体の裏面及び前記取付座の外周表面及び前記橋部を成形する第2の成形型と、前記中空部及び前記取付穴を成形するスライドコアと、からなり、該第1の成形型及び該第2の成形型の開閉方向と該スライドコアのスライド方向とが交差していることを特徴とする。
【0015】
本発明の取付座をもつ成形品の成形方法は、請求項1に記載の取付座をもつ成形品を請求項2に記載の成型用金型を用いて成形する成形方法であって、前記中空部と前記取付穴とを前記スライドコアで成形することを特徴とする。
【0016】
この構成によると、取付穴が蓋壁のなかで一対の立壁と連結されていない端部の一方に開口していることから、取付穴を成形するための成型用金型はこの開口部分より開型することができる。このため、取付穴を成形するための成型用金型は中空部を成形するための成形金型と同方向に開型することができ、取付穴を成形するための成型用金型と中空部を成形するための成形金型とは一体化したものとすることができる。さらに、開口端には蓋壁の外表面から突出し取付穴の両側を連結する橋部が形成されていることから、この橋部によって取付穴より挿入された相手材が取付穴の開口より外れることが防止されるため、基体と相手材との取付は良好に保たれることとなる。また、この橋部は蓋壁の外表面から突出したものであるため、取付穴を成形するための成型用金型の開型は橋部によって阻害されることはなく、良好な開型を行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る取付座を有する成形品は、種々の形状に成形することができ、相手材を取付穴より中空部に挿入する方法によって取付される種々の製品に適用することができる。本発明の取付座を有する成形品の好ましい形態としては、例えば、車両のピラーに取付されたエアバッグの表面を覆うようにこのピラーに取付される通常ピラーガーニッシュと呼ばれる部材がある。ピラーガーニッシュは取付座を有し、この取付座に取付されるクリップによってピラーに固定される。また、本発明の取付座を有する成形品は、樹脂材料や金属材料等の既知の種々の成形材料により形成することができる。
【0018】
本発明の取付座を有する成形品は、基体と、基体の裏面から突出し中空部と先端面に貫通形成され中空部に連通する取付穴とをもつ断面略コ字状の取付座とよりなる。この成形品において、基体の少なくとも一部は取付穴の周壁面に対して直角でない
【0019】
本発明の取付座を有する成形品において、基体は平板形状や湾曲形状の種々の形状に形成されるものである。また取付座は、この基体の裏面から突出する断面略コ字状の形状に形成されるものであり、コ字状内部である中空部と、コ字状上部の先端面とを有し、この先端面には中空部に連通する取付穴が形成されている。また、本発明の取付座を有する成形品において、基体が湾曲した形状に形成される場合には、基体の裏面は一定形状とならず、取付穴の周壁面が基体の裏面に対して直角ではない形状を有するものである。また、基体が平板状に形成される場合には、取付座のうちコ字状上部となるように突出している先端面が基体に対して傾斜をもって形成され、取付穴の周壁面が基体の裏面に対して直角でない形状を有するものである。
【0020】
本発明の取付座をもつ成形品及びその成型用金型の一例を表す図を図4に示す。また、図4に示す取付座をもつ成形品のうち取付座の部分の要部拡大斜視図を図5に示し、取付座部分の要部拡大断面図を図6に示す。図4に示す取付座をもつ成形品1は、基体2と、基体2の裏面3から突出する取付座4とよりなる。取付座4は、中空部5と、取付座4の先端面6に貫通形成され中空部5に連通する取付穴7とを有する断面略コ字状に形成されている。取付座4は、基体2より突出する一対の立壁8を有する。基体2は湾曲して形成され、一対の立壁8のうち、取付座4の外周表面9を形成する第2の成形型10の開閉方向aの上部に位置する第1の立壁11は、開閉方向aよりも中空部5方向に傾斜をもって突出している。また、第2の成形型10の開閉方向の下部に位置する第2の立壁12は開閉方向aと平行な方向に突出している。
【0021】
図5および図6に示すように、第1の立壁11と第2の立壁12とは基端部14が基体2の裏面3に連結され、先端部13で略平板状の蓋壁15によって連結され、第1の立壁11,第2の立壁12及び蓋壁15によって中空部5が構成されている。蓋壁15の先端面6に形成された取付穴7は、この先端面6に開口するとともに中空部5方向に延び、中空部5と連通している。さらに、この取付穴7は第1の立壁11と第2の立壁12との間で蓋壁15の側面17の一端に開口している。この開口16の開口端18には、蓋壁15の外表面19から突出し取付穴7の両端20を連結する略角柱状の橋部22が形成されている。ここで示す取付座をもつ成形品1は、第1の成形型23によって基体2の表面24が成形され、第2の成形型10によって基体2の裏面3及び取付座4の外周表面9及び橋部22が成形され、スライドコア25によって中空部5及び取付穴7が成形される。
【0022】
第2の成形型10は、図7に示すように開閉方向aに開型される。ここで、スライドコア25はこの第2の成形型10の開型に連動して取付穴7の開口16より開型するようにスライドするため、スライドコア25のスライド方向bは、図8に示すように開閉方向aとは交差した方向となっている。したがって、スライドコア25をスライド方向bにスライドすると、スライドコア25のうち取付穴7を成形する部分26は蓋壁15の側面17の開口16より開型されるため、取付座4にはエッジ部のない良好な形状の取付穴7が形成される。
【0023】
なお、ここに示す例においては、取付座4のうち橋部22による第2の成形型10の開閉に対する干渉を防止する目的で、橋部22のうち開閉方向aの下部に位置する側端部28を開閉方向aと平行に形成しているが、この側端部28を周壁27に対して平行に形成することもできる。この場合、例えば図9に示すように、スライドコア25を主部21と副部29とから構成し、主部21で中空部5および取付穴7を成形し、副部29で橋部22の側端部28の外表面を形成する構成とすることが好ましい。このとき、副部29のうち第2の立壁12側の端部の形状を開閉方向aと平行に形成することで第2の成形型10の開閉に対する干渉を防止することができるとともに、主部21と副部29とを一体化したものとし図8に示されるスライド方向bと同じスライド方向にスライドさせて開型することで、金型点数を増加させることなく良好な成形をおこなうことができる。
【0024】
取付座の各々の立壁は、略平板状の形状に形成され、互いに平行になるように突出して一対の立壁を構成するものであっても良いし、各々の立壁が所定の角度をもって対向するように突出するものであっても良く、取付座を有する成形品の形状や成形工程との兼ね合いにより適宜設定することができる。また、この一対の立壁を連結するように基体から突出する第三の立壁をさらに設けることもできる。この場合、この第三の立壁によって取付座の剛性をより向上させることができる。また、剛性をさらに向上させるためには、第三の立壁も一対の立壁と同様に蓋壁によって連結されることが望ましい。
【0025】
取付穴は、取付座先端面となる蓋壁に貫通形成されるものであり、一対の立壁の間で蓋壁の一端に開口する。すなわち、本発明の取付座をもつ成形品において、取付穴は、中空部と連通するとともに、蓋壁のうち取付座先端面となる先端面および一対の立壁の間に位置する側面に連続して開口するものである。そして、その開口端には蓋壁の外表面から突出し取付穴の両側を連結する橋部が形成されている。橋部が、取付穴の開口端に取付穴の両側を連結するように形成されていることから、取付穴より挿通された相手材は取付穴の開口端より脱離よりすることなく取付穴内部に良好に取付されることとなる。
【0026】
取付穴の形状は、側面の開口方向で均一幅となる形状であれば良く、例えば、取付される相手材の形状によっては周壁が中空部方向に肉厚差をもって形成される形状であっても良いが、相手材をより安定して取付するためには取付穴の周壁は肉厚が均一であることが好ましい。周壁の肉厚が均一である場合には、取付穴の穴径が中空部方向で一定となり抜け止め効果が良好に発揮されるため好ましく使用することができる。
【0027】
本発明に係る取付座を有する成形品の成型用金型は、上述した取付座をもつ成形品を成形する金型である。本発明の成形品の成型用金型は、基体の表面を成形する第1の成形型と、基体の裏面及び取付座の外周表面及び橋部を成形する第2の成形型と、中空部及び取付穴を成形するスライドコアとから構成される。そして、第1の成形型及び第2の成形型の開閉方向とスライドコアのスライド方向とが交差したものとなる。図1〜3に示すような従来の取付座付き成型品を成形する場合、取付穴は中空部方向にのみ開口したものであるため、エッジのない取付穴を成形するためには、中空部を成形するスライドコアとは別に取付穴を成形するためのスライドコアが必要であった。本発明の取付座を有する成形品によると、取付穴が一対の立壁の間で蓋壁の一端に開口する形状に形成されていることから、中空部を成形するスライドコアのスライド方向と取付穴を成形するスライドコアのスライド方向とを同一方向にすることができるため、同一のスライドコアで中空部と取付部との両方を成形することができる。このため、金型点数を増加させることなくエッジのない良好な形状の取付穴を有する取付座をもつ成形品を成形することが可能となる。
【0028】
本発明に係る取付座を有する成形品の成形方法は、上述した取付座をもつ成形品を上述した成型用金型を用いて成形する成形方法であって、中空部と取付穴とをスライドコアで成形する方法である。中空部と取付穴とを同一のスライドコアで成形することによって金型点数を低減することができる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面を基にして説明する。
【0030】
(実施例1)
本発明の実施例1の取付座をもつ成形品は、車両に取付されるピラーガーニッシュである。本実施例の取付座をもつ成形品の使用時における断面図を図10に示す。また、本発明の取付座をもつ成形品及びその成型用金型の模式断面図を図11に示す。
【0031】
本実施例1の取付座をもつ成形品30は、図10に示すようにピラーを車両に取付するためのクリップ31が取付穴32より中空部33内部に圧入されるものである。本実施例1の取付座をもつ成形品30において、取付穴32が取付座34の先端面35となる蓋壁36に貫通形成され、一対の立壁38の間で蓋壁36の一端に開口しているため、取付穴32を成形するスライドコア40は蓋壁36の側面41の開口42より開型される。したがって、取付穴32を成形するスライドコア40と中空部33を成形するスライドコア43とを一体化したものとすることができ、かつ、これらのスライドコア51を同一方向に開型することが可能となる。そして、取付穴32の開口端44には蓋壁36の外表面45から突出し取付穴32の両側を連結する橋部47が形成されているため、取付穴32より挿通されたピラー用のクリップ31は取付穴32の開口端44より脱離よりすることなく取付穴32及び中空部33の内部に良好に取付されることとなる。
【0032】
また、本実施例1においては橋部47の側端部48の形状が第2の成形型49の開閉方向aと干渉しないように、橋部47のうち開閉方向aの下方に位置する側端部50を開型方向aと平行になるように形成したものである。したがって、本実施例1の取付座をもつ成形品30を成形する場合には、取付穴32及び中空部33のみをスライドコア51で成形すればよく、金型点数を削減することができるとともに成形金型の形状をより簡易な形状とすることができる。
【0033】
(実施例2)
本発明の実施例2の取付座をもつ成形品53は、基体54が略平板形状に形成され、取付座55のうち先端面56が基体54に対して傾斜をもって形成されている以外は実施例1と同じものである。本実施例2の取付座をもつ成形品及びその成型用金型の断面図を図12に示す。
【0034】
図12に示すように、基体54が略平板形状に形成され、取付座55の先端面56となる蓋壁57が基体54に対して傾斜をもって形成されている場合にも、取付穴58を成形するスライドコア59と中空部60を成形するスライドコア61とを一体化しつつ橋部63によって取付穴58の取付性を良好なものとすることができ、金型点数の削減と取付の安定性を両立させることができる。
【0035】
(実施例3)
本発明の実施例3の取付座をもつ成形品は、取付穴66の周壁67が肉厚差をもって形成され、周壁67のうち中空部68側の部位が拡径した形状に形成された以外は実施例1と同じものである。本実施例3の取付座をもつ成形品のうち取付座を示す要部拡大斜視図を図13に示す。
【0036】
本実施例3に示すように、本発明の取付座をもつ成形品とその成形方法及びその成型用金型によると、取付穴66を成形するためのスライドコアを蓋壁71の側面72の開口73より開型することができるため、取付穴66の周壁67を種々の形状のものとすることができ、かつ、同一のスライドコアで取付穴66及び中空部68が成形されるため、橋部75による取付の安定性を維持したまま金型点数を削減することができ、製造コストを削減することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上述べてきたように、本発明の取付座をもつ成形品とその成形方法及びその成型用金型によると、取付穴が一対の立壁の間で蓋壁の一部に開口していることから、中空部と取付穴とを同一のスライドコアでエッジ部を形成することなく成形することができる。また、取付穴の開口端に蓋壁の外表面から突出し取付穴の両側を連結する橋部が形成されているため、相手材の取付を安定して行うことができる。また、中空部と取付穴とが同一のスライドコアで成形されることから、金型点数を削減することができ、製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の取付座をもつ成形品およびその成形用金型の模式断面図である。
【図2】従来の取付座をもつ成形品の取付座を示す要部拡大斜視図である。
【図3】従来の取付座をもつ成形品及びその成型用金型の模式断面図である。
【図4】本発明の取付座をもつ成形品及びその成型用金型の一例を表す断面図である。
【図5】図4に示す取付座をもつ成形品のうち取付座の部分の要部拡大斜視図である。
【図6】図4に示す取付座をもつ成形品のうち取付座の部分の要部拡大断面図である。
【図7】本発明の取付座をもつ成形品及びその成型用金型のうち第2の成形型を開型した状態を示す断面図である。
【図8】本発明の取付座をもつ成形品及びその成型用金型のうちスライドコアを開型した状態を示す要部拡大斜視図である。
【図9】本発明の取付座をもつ成形品およびその成型用金型の一例を示す模式断面図である。
【図10】本発明の実施例1の取付座をもつ成形品の断面図である。
【図11】本発明の実施例1の取付座をもつ成形品及びその成型用金型の模式断面図である。
【図12】本発明の実施例2の取付座をもつ成形品及びその成型用金型の断面図である。
【図13】本発明の実施例3の取付座をもつ成形品のうち取付座を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
100:取付座を有する成形品 101:第2の成形型101 102:第1の成形型 103:基体 104:裏面 105:取付穴 106:周壁 107:取付座 108:先端面 109:中空部 110:第2のスライドコア 111:第1のスライドコア
1:取付座をもつ成形品 2:基体 3:裏面 4:取付座 5:中空部 6:先端面 7:取付穴 8:一対の立壁 9:外周表面 10:第2の成形型 11:第1の立壁 12:第2の立壁 13:先端部 15:蓋壁 16:開口
18:開口端 19:外表面 20:両端 22:橋部 23:第1の成形型
24:表面 25:スライドコア 28:側端部
30:取付座をもつ成形品 32:取付穴 33:中空部 34:取付座 35:先端面 36:蓋壁 38:一対の立壁 42:開口 45:外表面 47:橋部 48:側端部 49:第2の成形型 51:スライドコア
53:取付座をもつ成形品 54:基体 55:取付座 56:先端面 58:取付穴 60:中空部 63:橋部
66:取付穴 67:周壁 68:中空部 71:蓋壁 75:橋部

Claims (4)

  1. 基体と、該基体の裏面から突出し中空部と先端面に貫通形成され該中空部に連通する取付穴とをもつ断面略コ字状の取付座とよりなり、該基体の少なくとも一部が該取付穴の周壁面に対して直角でない、取付座をもつ成形品であって、
    該取付座は該基体から互いに離間して突出する一対の立壁と、一対の該立壁を連結する蓋壁とからなり、一対の該立壁と該蓋壁とで該中空部を構成するとともに該蓋壁に該取付穴が形成され、
    該取付穴は該蓋壁のなかで一対の該立壁と連結されていない端部の一方に開口し、その開口端には該蓋壁の外表面から突出し該取付穴の両側を連結する橋部が形成されていることを特徴とする取付座をもつ成形品。
  2. 前記取付穴の周壁は肉厚が均一である請求項1に記載の取付座をもつ成形品。
  3. 請求項1に記載の取付座をもつ成形品を成形する金型であって、
    前記基体の表面を成形する第1の成形型と、
    前記基体の裏面及び前記取付座の外周表面及び前記橋部を成形する第2の成形型と、
    前記中空部及び前記取付穴を成形するスライドコアと、からなり、該第1の成形型及び該第2の成形型の開閉方向と該スライドコアのスライド方向とが交差していることを特徴とする取付座をもつ成形品の成型用金型。
  4. 請求項1に記載の取付座をもつ成形品を請求項3に記載の成形用金型を用いて成形する成形方法であって、
    前記中空部と前記取付穴とを前記スライドコアで成形することを特徴とする取付座をもつ成形品の成形方法。
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