JPH0737815U - 射出成形品 - Google Patents

射出成形品

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JPH0737815U
JPH0737815U JP6945493U JP6945493U JPH0737815U JP H0737815 U JPH0737815 U JP H0737815U JP 6945493 U JP6945493 U JP 6945493U JP 6945493 U JP6945493 U JP 6945493U JP H0737815 U JPH0737815 U JP H0737815U
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JP
Japan
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gas
injection
gas channel
setting
thin
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Application number
JP6945493U
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English (en)
Inventor
尚幸 根本
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Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスインジェクション工法により射出成形体
の肉厚部にガスチャンネル部を設定した射出成形品にお
いて、ガスチャンネル部の設定部以外にガスが入り込む
ことを防止することにより、剛性,耐衝撃強度を向上さ
せるとともに、良好な難燃性を確保することを目的とす
る。 【構成】 合成樹脂の射出成形体からなり、肉厚部にガ
スを射出して、ガスチャンネル部20を設定するととも
に、このガスチャンネル部20の両側の少なくとも一方
側に薄肉部17を設定することにより、ガスチャンネル
部20設定外のガス流れを規制する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、射出成形品に関するもので、特に、ガスインジェクション工法に よりガスチャンネル部を形成した射出成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、乗用車の後部荷物室両側に設置されるリヤパーセルサイドを示すも ので、リヤパーセルサイド1は、合成樹脂の射出成形体からなり、図示しないリ ヤパーセルシェルフの両側を支持する段部2が形成されているとともに、リヤパ ーセルサイド1内部に設置される車載用スピーカに対するスピーカグリル機能を もつ格子部3が設けられている。
【0003】 そして、リヤパーセルサイド1の裏面には、車体パネルへの取付、あるいは適 切な強度を維持するためにボス4やリブ5が設定されており、ボス4,リブ5設 定部表面側にヒケが発生するのを防止するため、ボス4,リブ5の基部の肉厚部 には樹脂にガスを射出して、ガスチャンネル部6を形成することにより、表面ヒ ケの防止を図るようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにガスインジェクション工法を採用した射出成形品に おいては、ガス圧の調整が難しく、ガス圧が低い場合、全てのガスチャンネル部 6内にガスが回り切らず、製品表面にヒケが生じ、外観不良を招くという不具合 があるため、ガス圧を比較的高く設定する必要がある。
【0005】 しかし、そうした場合、図12,図13に示すように、ガスチャンネル部6か ら設定外の方向にガスが進入し、このように設定外の部分に不要なガスチャンネ ル部Gが形成されると、剛性,耐衝撃強度が低下し、耐久性能に劣るという欠点 が指摘されている。
【0006】 さらに、図13に示すように、格子部3中に設定外のガスチャンネル部Gが形 成された場合、格子部3としての所定厚みが得られず、強度上の問題のほかに、 燃焼速度が速まり、米国の難燃性に関する安全規格であるFMVSS 302項 4inch/min以下の規定をクリアするためには、難燃グレード樹脂材料 の使用が必要となり、必然的に材料費の高騰化を招くという欠点が指摘されてい る。
【0007】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、ガスインジェクション 工法によりガスチャンネル部を設定した射出成形品において、ガスの注入量や注 入時のタイミング調整が簡単にでき、しかも、剛性,耐衝撃強度を強固に維持で き、しかも難燃性も向上することから、高価な難燃グレードの樹脂を使用するこ となく、廉価な樹脂材料で成形できる射出成形品を提供することを目的としてい る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、合成樹脂の射出成形体からなり、肉厚 部にガスを射出して、ガスチャンネル部を形成した射出成形品において、前記ガ スチャンネル部の両側の少なくとも一方側が薄肉部に設定され、この薄肉部によ り設定外のガス流れを規制したことを特徴とする。
【0009】 前記薄肉部の寸法としては、一般の板厚を基準とした50〜80%が好ましい 。
【0010】 さらに、この薄肉部は連続状に設定しても、また非連続状に設定してもよい。 また、薄肉部の剛性を強化するために、薄肉部の中央あるいは両側に補強リブ が付設されてもよい。
【0011】
【作用】 以上の構成から明らかなように、射出成形品の肉厚部に形成されるガスチャン ネル部の両側のうち、少なくとも一方側に薄肉部が設定されているため、薄肉部 は他の部分よりも樹脂が早く冷却されて硬化するため、ガスチャンネル部から設 定外の方向にガスが進入することがない。
【0012】
【実施例】
以下、本考案による射出成形品の実施例ついて、添付図面を参照しながら詳細 に説明する。
【0013】 図1は本考案の第1実施例を示すもので、乗用車の後部荷物室に設置されるリ ヤパーセルサイドを示す外観図、図2ないし図4は同リヤパーセルサイドの各断 面図、図5ないし図8は本考案の第2実施例を示すもので、図5はドアポケット を示す外観図、図6,図7は同ドアポケットの構成を示す各断面図、図8はドア ポケットを裏面側から見た斜視図、図9,図10は本考案による射出成形品の別 実施例を示す各要部斜視図である。
【0014】 まず、本考案の第1実施例について、図1ないし図4に基づいて説明する。
【0015】 図1に示すリヤパーセルサイド10は、乗用車の後部荷物室の両側に設置され るもので、ポリプロピレン樹脂の射出成形体から構成され、図示しないリヤパー セルシェルフの両側を支持する段部11が、リヤパーセルサイド10の内縁に沿 って一体に形成されているとともに、スピーカグリル機能をもつ格子部12が上 面に開設されている。
【0016】 なお、図中符号13は、図示しないパーセルサイドパネルにビス止め固定する ための取付孔である。
【0017】 このリヤパーセルサイド10は、リヤパーセルシェルフを支持するための剛性 を備えていなければならず、かつ熱変形等が生じないように裏面にボス14,リ ブ15が一体形成されている。
【0018】 さらに、ボス14やリブ15が数多くの箇所に設定されていることから、通常 、ボス14,リブ15表面にはヒケが生じやすく、外観不良を招きやすいが、本 考案の前提として、ボス14,リブ15の基部に相当する肉厚部16にガスを射 出してガスチャンネル部20が設定されるという構成を採用しており、製品表面 にヒケが発生するのを防止している。
【0019】 そして、本考案の特徴は、このガスチャンネル部20の形成に当たり、従来例 で示すように、設定外の方向にガスが流れ込み、剛性,耐衝撃強度の低下や難燃 性の低下を招くことを可及的に防止した点にある。
【0020】 すなわち、図2,図3に示すように、ボス14の基部にガスチャンネル部20 が紙面と直交する方向に連通しているが、ガスチャンネル部20両側のうち、少 なくとも一方側に一般の板厚に比べ、50〜80%の厚みに設定した薄肉部17 が設定されていることが特徴である。
【0021】 本実施例では、図2には、ガスチャンネル部20の両側にガスチャンネル部2 0を挟むように薄肉部17が設定され、図3に示す箇所は、ガスチャンネル部2 0の内側に沿って薄肉部17が設定されている。
【0022】 したがって、図示しない射出成形用金型により、リヤパーセルサイド10を射 出成形する際、樹脂内にガスが射出され、ガスチャンネル部20がそれぞれ所定 箇所に形成されるが、薄肉部17においては、樹脂が速く冷却され固化されるた め、ガスチャンネル部20から設定外の方向にガスが進入することがなく、設定 外部分にガス流入による中空部が形成されることはない。
【0023】 よって、剛性,耐衝撃強度を良好に維持することができるとともに、難燃性を 満足する板厚が確保できるため、高価な難燃グレードの樹脂材料を使用すること なく、汎用の合成樹脂材料の使用で、剛性,耐衝撃強度ならびに難燃性を有効に 確保した内装部品が提供できる。
【0024】 次いで、図5ないし図8は本考案の第2実施例を示すもので、ドアパネルに内 装されるドアトリムの表面下側に設置するドアポケットユニット30に適用した 実施例である。
【0025】 このドアポケットユニット30もポリプロピレン樹脂等の合成樹脂の射出成形 体から構成され、ポケット用開口31が開設されているとともに、スピーカグリ ル機能をもつ格子部32が開設されている。
【0026】 そして、本実施例においても、図6,図7に示すように、ボス33やリブ34 設定箇所の基部ならびに開口31縁部には、肉厚部35が形成され、この肉厚部 35に沿ってガスチャンネル部20が設定されているとともに、このガスチャン ネル部20の側部に薄肉部36が設定されており、この薄肉部36によりガスチ ャンネル部20から設定外の方向にガス流れが生じるのを可及的に防止するとい う第1実施例同様の作用効果を備えている。
【0027】 さらに、本実施例では、図6に示すように、格子部32の外周に沿って周溝3 7を形成することにより薄肉部36が設定されるため、意匠上好ましいとともに 、図8に示すように、薄肉部36が非連続状に設定されており、非連続状に設定 することにより剛性が強化されている。
【0028】 以上説明した各実施例は、リヤパーセルサイド10,ドアポケットユニット3 0のように、自動車用内装部品についてであるが、家電製品,建築内装品等、射 出成形品であればよく、用途を特定するものではない。
【0029】 次いで、図9,図10に示すものは、ガスチャンネル部20の側部に設置され る設定外のガス流れを防止する薄肉部40に補強リブ41を付設して、剛性なら びに強度低下を防止した実施例である。
【0030】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案による射出成形品は、以下に記載する格別の作用効 果を有する。
【0031】 (1)ガスチャンネル部の両側の少なくとも一方側に薄肉部を設定し、ガスチャ ンネル設定部以外にガスが進入することを防止するという構成であるため、ガス の注入量や射出タイミングの制御がやりやすくなり、ガスインジェクション工法 による工程管理が容易になるという効果を有する。
【0032】 (2)ガスチャンネル部の両側の少なくとも一方側に薄肉部を設定することによ り、設定部以外にガスが進入することを可及的に防止するという構成であるため 、ガスチャンネル部設定外の部分に中空部が形成されず、それによる剛性,耐衝 撃強度の低下を防止でき、良好な剛性,耐衝撃強度を確保できるという効果を有 する。
【0033】 (3)ガスチャンネル部の両側の少なくとも一方側に薄肉部を設定することによ り、設定部以外にガス流入による中空部ができないため、難燃性を満足する板厚 が確保できるため、難燃性グレード樹脂のような高価な樹脂を使用することなく 、一般グレードの廉価な樹脂材料を使用しても充分保安基準をクリアすることが でき、材料費の低減に伴うコストダウンを招来することができるという効果を有 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すもので、リヤパーセ
ルサイドを示す外観図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1中III −III 線断面図。
【図4】図1中IV−IV線断面図。
【図5】本考案の第2実施例を示すもので、ドアポケッ
トユニットを示す外観図。
【図6】図5中IV−VI線断面図。
【図7】図5中VII −VII 線断面図。
【図8】図7中A矢視図。
【図9】本考案の別実施例を示す要部説明図。
【図10】本考案のさらに別実施例を示す要部斜視図。
【図11】従来のリヤパーセルサイドを示す外観図。
【図12】図11中XII −XII 線断面図。
【図13】図11中XIII−XIII線断面図。
【図14】図11中XIV −XIV 線断面図。
【符号の説明】
10 リヤパーセルサイド 12 格子部 14 ボス 15 リブ 17 薄肉部 20 ガスチャンネル部 30 ドアポケットユニット 32 格子部 33 ボス 34 リブ 36 薄肉部 40 薄肉部 41 補強リブ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂の射出成形体からなり、肉厚部
    (16,35)に沿ってガスを射出して、ガスチャンネ
    ル部(20)を形成した射出成形品において、 前記ガスチャンネル部(20)の両側の少なくとも一方
    側が薄肉部(17,36,40)に設定され、この薄肉
    部(17,36,40)により設定外のガス流れを規制
    したことを特徴とする射出成形品。
  2. 【請求項2】 前記薄肉部(36)が非連続状に設定さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の射出成形品。
  3. 【請求項3】 前記薄肉部(40)に剛性を強化する補
    強リブ(41)が付設されていることを特徴とする請求
    項1記載の射出成形品。
JP6945493U 1993-12-27 1993-12-27 射出成形品 Pending JPH0737815U (ja)

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 19990512