JP4673500B2 - 車両内装ライニング材のドアポケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両内装ライニング材のドアポケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のドアパネル内側に装備されるドアライニングの下部には物入れ用のポケットが設けられている。ドアポケットの開口部周囲は、ドアライニングの樹脂一体成形時にガスアシスト射出成形法により、ガスチャンネル形状となっている。このドアポケットの開口部周囲のガスチャンネル形状によって、剛性を確保し、補強リブ等の突起形状のない外観が得られる。
【0003】
図3はドアポケット開口部周囲の従来構成例1を示すもので、ドアポケット31の開口部を囲む周縁部32にはガスチャンネル33が形成されている。このガスチャンネル33を有する周縁部32は、図示のように、ドアポケット内方に位置して肉厚がほぼ一定のものである。
【0004】
図4はドアポケット開口部周囲の従来構成例2を示すもので、図示のように、このドアポケット41の周縁部42のガスチャンネル43は断面斜め長円形となっていて、このガスチャンネル43を有する周縁部42の表面形状へ繋がる部分42aはガスチャンネル43の下方で厚肉となっている。
【0005】
図5はドアポケット開口部周囲の従来構成例3を示すもので、このドアポケット51のガスチャンネル53を有する周縁部52の下部には、図示のように、斜めのリブ54が連続して形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図3の従来構成例1では、ドアポケット31のガスチャンネル33を有する周縁部32の肉厚がほぼ一定のため、その周縁部32の表面形状へ繋がる部分32aには、ガスアシスト射出成形により発生するヒケは少ない。従って、外観は良い。
しかし、ドアポケット31内に入れておいたカードCを取り出す場合、図示のように、ガスチャンネル33を有する周縁部32に下からカードCが突き当たるため、カードCが取り出しにくい。
【0007】
また、図4の従来構成例2では、ドアポケット41の断面斜め長円形のガスチャンネル43を有する周縁部42の下部がポケット内で斜めのガイド面42bとなっているため、ドアポケット41内からカードCを取り出しやすい。
しかし、ガスチャンネル43を有する周縁部42は肉厚が一定でないため、図示のように、周縁部42の表面形状へ繋がる厚肉部分42aにヒケが生じる。
【0008】
また、図5の従来構成例3では、ガスチャンネル53を有する周縁部52に斜めのリブ54が連続しているため、ドアポケット51内からカードCが取り出しやすい。しかも、ガスチャンネル53を有する周縁部52の肉厚がほぼ一定で、その周縁部52の表面形状へ繋がる部分52aに発生するヒケが少ないため、外観は良い。しかし、ガスチャンネル53を有する周縁部52下にリブ54が連続しているため、ガスアシスト射出成形時に圧力変化が生じ、ガスがリブ54側へ流入しやすくなり、ガスがリークしやすい。
【0009】
本発明の課題は、車両内装ライニング材のドアポケットにおいて、ガスチャンネルを有する周縁部の外観不良を解消し、しかも、成形が容易で、ポケット内からカード等を出しやすくすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明は、例えば、図1及び図2に示すように、車両内装ライニング材のドアポケット11の開口部を囲み、ガスチャンネル13を有してドアポケット11内方に位置した周縁部12を備えるドアポケット11であって、前記周縁部12をほぼ一定の肉厚とし、前記周縁部12の下方に、上方に向かうにしたがってドアポケット11の内面からの高さが次第に高くなる傾斜面を有する斜めのリブ14を形成するとともに、このリブ14と前記周縁部12との間に、リブ14と周縁部12とを切り離す、ガガスアシスト射出成形時におけるガスリーク防止用の空間Sを設けたことを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、車両内装ライニング材のドアポケットの開口部を囲み、ガスチャンネルを有してドアポケット内方に位置する周縁部の下方に斜めのリブを形成したので、ドアポケット内からリブに沿わせてカード等が取り出しやすい。
そして、ガスチャンネルをガスが均一に注入できるよう真円に極力近い形状として、周縁部を余分な駄肉が無い形状にすることにより、外観不良を解消できる。
また、ガスチャンネル形状の大きさをガスが注入できる範囲で極力小さくすることにより、容易な成形が可能である。
さらに、リブと周縁部との間に空間を設けたことにより、ガスチャンネル形状とリブが切り離されるので、成形時にガスがリークしない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1に示すように、樹脂一体成形品であるドアライニング10の下部にはドアポケット11が形成されている。
このドアポケット11の開口部を囲む周縁部12は、図2に示すように、ガスチャンネル13を有してドアポケット11の内方に位置している。ここで、ガスチャンネル13は真円形状に極力近いものであり、その周囲の周縁部12は余分な駄肉が無いほぼ一定の肉厚となっている。また、ガスチャンネル13の形状も小さいものとなっている。
【0014】
そして、周縁部12の下方には斜めのリブ14が形成されている。このリブ14は、図示のように、ドアポケット11に入れておいたカードCを傾斜面に沿ってガイドさせて、カードCを取り出しやすくするものである。ここで、リブ14と周縁部12との間には、ガスアシスト射出成形時におけるガスリーク防止用の空間Sが設けられている。
以上において、ガスチャンネル13を有する周縁部12は余分な駄肉が無いため、周縁部12の表面形状へ繋がる部分12aにはヒケが無い。
【0015】
次に、以上の構成による作用効果について説明する。
(1)ガスチャンネル13はガスが均一に注入できるように真円に極力近い形状とし、また、余分な駄肉が無い形状にしたことにより、外観表面のヒケが解消できる(部分12a参照)。
(2)ガスチャンネル13の大きさをガスが注入できる範囲で極力小さくしたことにより、容易な成形が可能である。
(3)ガスチャンネル13を有する周縁部12の下方にリブ14を設置したことにより、カードC等の取り出し性が改善される。
(4)ガスチャンネル形状である周縁部12とリブ14を空間Sで切り離した設定としたことにより、ガスアシスト射出成形にガスがリークしない。
【0016】
以上のとおり、ガスチャンネル形状部である周縁部12に対しリブ14をカードCが取り出しやすいある程度の一定空間Sを保って設定することにより、前述した従来技術による外観不良を解消し、かつ、成形しやすい最適な形状が設定可能となる。
【0017】
なお、以上の実施形態の他、具体的な細部構造等について適宜に変更可能であることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、ドアポケット内からリブに沿わせてカード等を取り出しやすくして、外観不良を解消でき、かつ、成形が容易であり、しかも、成形時にガスがリークしないといった利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の構成を示すもので、ドアライニングの概略斜視図である。
【図2】ドアポケット開口部周囲の本発明による構成を示すもので、図1の矢印A−A線に沿った断面図である。
【図3】ドアポケット開口部周囲の従来構成例1を示すもので、図2と同様部分の断面図である。
【図4】ドアポケット開口部周囲の従来構成例2を示すもので、図3と同様の断面図である。
【図5】ドアポケット開口部周囲の従来構成例3を示すもので、図3と同様の断面図である。
【符号の説明】
10 ドアライニング
11 ドアポケット
12 周縁部
13 ガスチャンネル
14 リブ
C カード
S 空間
Claims (1)
- 車両内装ライニング材のドアポケットの開口部を囲み、ガスチャンネルを有してドアポケット内方に位置した周縁部を備えるドアポケットであって、
前記周縁部をほぼ一定の肉厚とし、
前記周縁部の下方に、上方に向かうにしたがってドアポケットの内面からの高さが次第に高くなる傾斜面を有する斜めのリブを形成するとともに、
このリブと前記周縁部との間に、リブと周縁部とを切り離す、ガスアシスト射出成形時におけるガスリーク防止用の空間を設けたことを特徴とする車両内装ライニング材のドアポケット。
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JP2001151219A Expired - Fee Related JP4673500B2 (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | 車両内装ライニング材のドアポケット |
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- 2001-05-21 JP JP2001151219A patent/JP4673500B2/ja not_active Expired - Fee Related
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