JP2006248505A - 窓組立体及びガスケット及びガスケットの製造方法並びに製造装置 - Google Patents

窓組立体及びガスケット及びガスケットの製造方法並びに製造装置 Download PDF

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浩二 神谷
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Abstract

【課題】 ガスケットと窓板(窓ガラス)との隙間を伝って水が車内側に浸入することを確実に防止できるようにする。
【解決手段】 ガスケット内周側に全周に亘って連続して形成した凹状溝20の底壁23に、シール突条26を全周に亘って連続して形成する。これにより、ガスケットの凹状溝20に窓板15の外周縁を嵌め込んだときに窓板15の外周端面全周にシール突条26を当接させてシールする。更に、下側ガスケット部19には、凹状溝20と外部とを連通する水抜孔33を、底壁23のシール突条26を分断しないようにシール突条26よりも車内側に位置する車内側の側壁21のみを貫通するように形成する。これにより、仮に水が凹状溝20内でシール突条26を越えて車内側に浸入しても、その水をシール突条26よりも車内側に形成した水抜孔33から凹状溝20の外部に排出できるようにする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車体の窓開口縁(窓枠等)に組み付けられる窓組立体及びその窓組立体に用いるガスケット及びそのガスケットの製造方法並びに製造装置に関するものである。
例えば、特許文献1(特開平11−139165号公報)に示すように、自動車の窓枠に固定式の窓板(窓ガラス)を取り付ける場合、窓板の外周縁と窓枠の内周縁との間の隙間に沿ってガスケットを装着して両者の隙間をガスケットでシールするようにしている。このガスケットは、弾性を有するポリマー材料の射出成形等により成形して、該ガスケットに窓板の外周縁を表裏両面から挟むように保持する保持溝を形成し、このガスケットの保持溝に窓板の外周縁を嵌め込むようにしている。
しかし、窓板の車外側表面とガスケットとの間で完全に水の浸入を阻止することは困難である。そこで、ガスケットのうちの窓板の下縁に沿って装着される部分で、ガスケットの保持溝の底壁に水抜孔を下方に向けて貫通するように形成することで、仮に水が窓板の車外側表面とガスケットとの間を伝って保持溝内に浸入しても、その水を保持溝の底壁に形成した水抜孔から保持溝の外部に排出できるようにしたものがある。
特開平11−139165号公報(第2頁、第2図等)
ところで、保持溝の底壁に形成する水抜孔は、ある程度大きな開口幅がないと、水滴の表面張力によって水抜孔の排水性が悪くなる。そのため、保持溝の底壁に形成する水抜孔は、十分な排水性を確保するために、保持溝の底壁の幅とほぼ同程度の開口幅を持つ大きな水抜孔を形成する必要がある。しかし、保持溝の底壁にその底壁の幅とほぼ同程度の開口幅を持つ大きな水抜孔を形成すると、その水抜孔の部分では窓板の下端面を伝う水滴を遮るものが何も無くなる。このため、窓板の車外側表面とガスケットの車外側の側壁との隙間からガスケットの保持溝内に浸入した水滴が、水抜孔の部分で窓板の下端面を車内側へ伝わっていき、更に、その水滴が窓板の車内側表面とガスケットの車内側の側壁との間の微小な隙間を毛細管現象により上昇して車内側に浸入するという不具合が発生することがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、ガスケットと窓板との隙間を伝って水が車内側に浸入することを確実に防止して防水性を向上させることができるようにすることである。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車体の略上下方向に延びる窓開口を塞ぐための窓板と、この窓板の外周縁に沿って装着された環状の弾性ポリマー材料製のガスケットとを備えて窓開口の縁に組み付けられる窓組立体であって、ガスケット(請求項8に記載のガスケット)は、一対の側壁と該両側壁を一体に繋ぐ底壁とを有して窓板の外周縁を表裏両面から挟んで保持する凹状溝が該ガスケットの全周に亘って連続して形成されていると共に、凹状溝の底壁から突出して窓板の外周端面に当接するシール突条が該底壁の全周に亘って連続して形成され、ガスケットのうちの窓組立体が窓開口の縁に組み付けられたときに下側に位置する部分(以下「下側ガスケット部」という)には、凹状溝と外部とを連通する水抜孔がシール突条を分断しないように該凹状溝の両側壁のうちの少なくとも一方を貫通するように形成された構成としたものである。
この構成では、ガスケットの凹状溝の底壁の全周に亘って連続して形成したシール突条が窓板の外周端面全周に当接するため、窓板の車外側表面とガスケットの車外側の側壁との隙間からガスケットの凹状溝内に浸入した水が凹状溝内で窓板の車外側から車内側に浸入することを、凹状溝のシール突条によって阻止することができると共に、凹状溝内に浸入した水を、シール突条を分断しないように形成した水抜孔から凹状溝の外部に排出することができる。これにより、凹状溝内に浸入した水が窓板の下端面を伝って車内側に浸入することを確実に防止して防水性を向上させることができる。また、下側ガスケット部の凹状溝の主に側壁部分に水抜孔を形成するため、従来のように凹状溝の底壁部分が水抜孔で分断されることがなくなり、水抜孔による下側ガスケット部の内外方向の曲げ強度の低下を少なくすることができる利点もある。
この場合、請求項2,9のように、水抜孔は、下側ガスケット部のうちのシール突条よりも車内側に形成すると良い。このようにすれば、仮に水が凹状溝内でシール突条を越えて車内側に浸入しても、その水をシール突条よりも車内側に形成した水抜孔から凹状溝の外部に排出することができ、水が窓板の車内側表面とガスケットの車内側の側壁との間の微小な隙間を毛細管現象により上昇して車内側に浸入することをより確実に防止することができる。
また、請求項3,10のように、水抜孔は、下側ガスケット部のうちのシール突条よりも車外側に形成するようにしても良い。このようにすれば、窓板の車外側表面とガスケットの車外側の側壁との隙間を伝って凹状溝内に浸入した水をシール突条よりも車外側に形成した水抜孔から凹状溝の外部に排出することができ、凹状溝内でシール突条を越えて車内側に浸入しようとする水を少なくすることができる。
或は、請求項4,11のように、水抜孔は、下側ガスケット部のうちのシール突条よりも車内側と車外側の両方に形成し、該車内側と車外側の水抜孔は、下側ガスケット部の長手方向で互いに異なる位置に形成するようにしても良い。このようにすれば、車内側に形成した水抜孔の効果と車外側に形成した水抜孔の効果の両方を得ることができ、凹状溝の排水性を高めてガスケットの防水性を更に向上させることができる。
また、請求項5,12のように、水抜孔は、下側ガスケット部の長手方向に沿って複数箇所に形成すると良い。このようにすれば、下側ガスケット部の長手方向の複数箇所で凹状溝内に浸入した水を水抜孔から凹状溝の外部に排出することができ、凹状溝の排水性を高めることができる。
更に、請求項6,13のように、水抜孔は、下側ガスケット部の凹状溝の側壁部分のみに形成するようにしても良い。このようにすれば、下側ガスケット部の凹状溝の底壁部分を全て残すことができ、下側ガスケット部の剛性低下を防止することができる。
ところで、下側ガスケット部の凹状溝内の水滴が水抜孔の上縁に接触すると、その水滴が表面張力により水抜孔から排出されにくくなって排水性が悪くなり、その分、車内側への水の浸入防止効果が低下する。
そこで、請求項7,14のように、水抜孔は、下側ガスケット部の凹状溝の底壁に達した水で形成される水滴の最大高さを越える高さ位置まで形成するようにすると良い。このようにすれば、凹状溝内の水滴が水抜孔の上縁に接触することを防止して、水抜孔の排水性を向上させることができ、車内側への水の浸入防止効果を高めることができる。
本発明のガスケットを製造する場合には、請求項15のように、ガスケットの車内側の側壁を成形するための車内側側壁成形型と、ガスケットの車外側の側壁を成形するための車外側側壁成形型と、車内側側壁成形型と車外側側壁成形型との間に位置して凹状溝を成形するための外周縁を有する中型とを有し、中型の外周縁端面に沿ってシール突条を成形するための凹条が形成されると共に、車内側側壁成形型と車外側側壁成形型のうち少なくとも一方の下側ガスケット部を成形する部分(以下「下側ガスケット成形部」という)に水抜孔を成形するための突出部が形成された射出成形型(請求項16に記載の射出成形型)を用い、この射出成形型内に溶融ポリマー材料を射出充填してシール突条と水抜孔とが形成されたガスケットを成形するようにすると良い。このようにすれば、本発明のガスケットを射出成形により効率良く製造することができる。
この場合、請求項17のように、射出成形型は、下側ガスケット成形部の少なくとも一部が該射出成形型の開閉方向と交差する方向にスライド移動可能なスライド型となるように構成しても良い。このようにすれば、車内側側壁成形型や車外側側壁成形型に対して下側ガスケット部の一部がアンダーカット形状(無理抜き形状)になる場合でも、スライド型をスライド移動させることでガスケットを成形型から容易に取り出すことができる。
射出成形型にスライド型を設ける場合には、請求項18のように、下側ガスケット成形部の略全体をスライド型にしても良い。このようにすれば、下側ガスケット成形部の略全体をスライド移動させることができるため、ガスケットの取り出し性を更に向上させることができる。
或は、請求項19のように、下側ガスケット成形部の一部を部分的にスライド型にしても良い。このようにすれば、下側ガスケット成形部のうちスライドが必要な部分(例えば水抜孔を成形するための突出部を形成する部分)だけをスライド型にして、それぞれ独立したスライド方向を採用することができる。
また、請求項20のように、射出成形型は、該射出成形型の開閉時にスライド型と該スライド型と対向する部分のうちの一方に固定された傾斜ピンが他方に形成された傾斜穴に沿って移動することでスライド型がスライド移動するように構成すると良い。このようにすれば、簡単な構成で射出成形型の開閉に連動してスライド型をスライド移動させることができる。
尚、ガスケットの射出成形型は、スライド型を設けた構成に限定されず、請求項21のように、車内側側壁成形型と車外側側壁成形型がそれぞれ一体的に開閉する構成(スライド型を設けない構成)にしても良い。このようにすれば、射出成形型の型構造を簡単化して製造装置を低コスト化することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を3つの実施例1〜3を用いて説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図10に基づいて説明する。
図1に示すように、自動車のリヤドア11の上部には、略上下方向に延びる窓枠12が設けられ、この窓枠12とディビジョンバー13とによって仕切り形成される略三角形状の窓開口の縁に、リヤクォータウインドウ用の窓組立体14が組み付けられている。この窓組立体14は、外形が略三角形状の窓板15(窓ガラス)の外周縁に沿って弾性ポリマー材料製のガスケット16が装着され、このガスケット16によって窓枠12と窓板15との間の隙間やディビジョンバー13と窓板15との間の隙間をシールするようになっている。
ガスケット16は、弾性を有する合成樹脂(例えばポリ塩化ビニル樹脂等)、ゴム、熱可塑性エラストマー等の弾性ポリマー材料の射出成形により、窓板15の前縁に沿って装着される前側ガスケット部17と、窓板15の上縁から後縁に沿って装着される上側ガスケット部18と、窓板15の下縁に沿って装着される下側ガスケット部19とが一体成形されることで、窓板15の全周に沿うように環状に成形されている。
図2乃至図4に示すように、ガスケット16(各ガスケット部17〜19)の内周側には、窓板15を保持するための凹状溝20がガスケット16の全周に亘って連続して形成されている。この凹状溝20は、車内側の側壁21と、車外側の側壁22と、両側壁21,22を連結する底壁23とによって形成され、ガスケット16は、凹状溝20に窓板15の外周縁を嵌め込むことで、窓板15の外周縁を車内側及び車外側の両面から挟んで保持するようになっている。
また、車内側の側壁21の先端部と車外側の側壁22の先端部には、それぞれ窓板15側に向けて突出する車内側シール片24と車外側シール片25が側壁21,22の全周に亘って連続して一体に形成され、凹状溝20に窓板15の外周縁を嵌め込んだときに、車内側シール片24が窓板15の車内側表面に当接して車内側の側壁21と窓板15の車内側表面との間をシールすると共に、車外側シール片25が窓板15の車外側表面に当接して車外側の側壁22と窓板15の車外側表面との間をシールするようになっている。
更に、底壁23の幅方向略中央部には、窓板15側に向けて突出するシール突条26が底壁23の全周に亘って連続して一体に形成され、凹状溝20に窓板15の外周縁を嵌め込んだときに、シール突条26が窓板15の外周端面に当接して凹状溝20の底壁23と窓板15の外周端面との間をシールするようになっている。
図5に示すように、ガスケット16と窓板15との寸法関係は、ガスケット16の向かい合うシール突条26間の寸法L1が、窓板15の外周端面間の寸法L2よりも例えば1mm(片側で0.5mm)程度だけ短い寸法となるように設定されていると共に、ガスケット16の向かい合う底壁23間の寸法L3が、窓板15の外周端面間の寸法L2よりも例えば1mm(片側で0.5mm)程度だけ長い寸法となるように設定されている。これにより、窓板15の外周縁に沿ってガスケット16を装着したときに、シール突条26が適度に弾性変形して凹状溝20の底壁23と窓板15の外周端面との間をシールするのに適度な弾性力で窓板15の外周端面に当接するようになっている。
図2及び図3に示すように、ガスケット16の下側ガスケット部19が組み付けられる窓枠12の下側部は、ドア11に固定された支持ブラケット27によって構成されている。下側ガスケット部19には、車内側の側壁21の先端部から車内側に向けて延びる車内側遮蔽リップ28が一体成形され、窓組立体14が窓枠12に組み付けられたときに、下側ガスケット部19の底壁23が支持ブラケット27によって支持されると共に、車内側遮蔽リップ28がドアトリム29に当接してドアトリム29と窓板15との間の隙間を覆い隠すようになっている。
また、ドア11のアウターパネル30は補強パネル31によって補強され、このアウターパネル30のフランジ部30aに、ベルトモール32が組み付けられることで、ベルトモール32によってアウターパネル30のフランジ部30aと窓板15との間の隙間を覆い隠すようになっている。
更に、図3に示すように、下側ガスケット部19には、凹状溝20と外部とを連通する水抜孔33が、下側ガスケット部19の長手方向に沿って所定の間隔で複数箇所に形成されている(図1参照)。この水抜孔33は、シール突条26を分断しないようにシール突条26よりも車内側に位置する車内側の側壁21の下部を貫通するように形成されている。これにより、ガスケット16の凹状溝20の底壁23の全周に亘って連続して形成したシール突条26が窓板15の外周端面全周に当接すると共に、仮に水が凹状溝20内でシール突条26を越えて車内側に浸入しても、その水をシール突条26よりも車内側に形成した水抜孔33から凹状溝20の外部に排出できるようにしている。
また、水抜孔33は、凹状溝20の車内側の側壁21部分のみを貫通して凹状溝20の底壁23部分を全て残すように形成されている。これにより、凹状溝20の底壁23部分が水抜孔33で分断されることがなく、水抜孔33による下側ガスケット部19の内外方向の曲げ強度を確保するようにしている。
更に、車内側の側壁21の下部に形成される水抜孔33は、凹状溝20の底壁23に達した水で形成される水滴の最大高さを越える高さ位置(例えば底壁23の上面から2mmを越える高さ位置)まで上方に延びるように形成されている。これにより、凹状溝20内の水滴が水抜孔33の上縁に接触することを防止して、水滴が表面張力により水抜孔33から排出されにくくなることを防止するようにしている。
一方、図4に示すように、ガスケット16の上側ガスケット部18には、車内側の側壁21から車内側に向けて突出する車内側突出片34と、車内側の側壁21の先端部から車内側に向けて延びる車内側遮蔽リップ35と、車外側の側壁22の先端部から車外側に向けて延びる車外側シールリップ36と、底壁23から外周側に向けて突出する外周側突出片37とが一体成形されている。
そして、窓組立体14が窓枠12に組み付けられて上側ガスケット部18が窓枠12に嵌め込まれたときに、上側ガスケット部18の車内側突出片34が窓枠12の車内側の側壁内面12aに当接して上側ガスケット部18が内外方向に位置決めされるようになっている。更に、上側ガスケット部18の車内側遮蔽リップ35が窓枠12の車内側の内周縁12bを覆い隠し、車外側シールリップ36が窓枠12の車外側の内周縁12cを覆い隠すと共に上側ガスケット部18と窓枠12との間をシールし、外周側突出片37が窓枠12の底壁12dに当接するようになっている。
また、図4に示すように、ガスケット16の前側ガスケット部17が組み付けられる部分は、窓組立体14が窓枠12に組み付けられた後に前側ガスケット部17に沿ってディビジョンバー13が取り付けられるようになっている。前側ガスケット部17には、車内側の側壁21から車内側に向けて突出する車内側突出片38と、車内側の側壁21の先端部から車内側に向けて延びる車内側遮蔽リップ39と、車外側の側壁22の先端部から車外側に向けて延びる車外側シールリップ40と、底壁23から外周側に向けて突出する外周側突出片41とが一体成形されている。
そして、窓組立体14が窓枠12に組み付けられた後に前側ガスケット部17に沿ってディビジョンバー13が取り付けられたときに、前側ガスケット部17の車内側突出片38がディビジョンバー13の車内側の側壁内面13aに当接して前側ガスケット部17が内外方向に位置決めされるようになっている。更に、前側ガスケット部17の車内側遮蔽リップ39がディビジョンバー13の車内側の内周縁13bを覆い隠し、車外側シールリップ40がディビジョンバー13の車外側の内周縁13cを覆い隠すと共に前側ガスケット部17とディビジョンバー13との間をシールし、外周側突出片41はディビジョンバー13の底壁13dに当接するようになっている。
次に、図6乃至図10を用いてガスケット16の製造方法を説明する。
まず、ガスケット16の射出成形型47について説明する。図7及び図8に示すように、射出成形型47は、ガスケット16の車内側の側壁21等の車内側部分を成形するための車内側側壁成形型48と、ガスケット16の車外側の側壁22等の車外側部分を成形するための車外側側壁成形型49と、車内側側壁成形型48と車外側側壁成形型49との間に位置してガスケット16の凹状溝20を成形するための外周縁を有する中型50とから構成され、これらの車内側及び車外側側壁成形型48,49と中型50とによってガスケット16を成形するための環状のキャビティ51が形成されている。図6に示すように、射出成形型47には、キャビティ51の所定箇所(1箇所又は複数箇所)に射出ゲート52が設けられ、射出ノズル(図示せず)から射出された溶融ポリマー材料が、ランナー53→射出ゲート52の経路でキャビティ51内に射出されるようになっている。
また、図7及び図8に示すように、中型50の外周縁端面には、シール突条26を成形するための断面略V字形状の凹条55が中型50の全周に亘って連続して形成されている。車内側側壁成形型48のうち下側ガスケット部19の主に外周側を成形する部分(以下「下側ガスケット成形部」という)56には、水抜孔33を成形するための突出部57が所定の間隔で複数箇所に形成されている(図6参照)。本実施例1では、下側ガスケット成形部56のほぼ全体が射出成形型47の開閉方向と交差する方向(水平方向)にスライド移動可能なスライド型となっている。
図9に示すように、射出成形型47は、車外側側壁成形型49がガイドピン58(図6参照)に沿って上下方向に移動することで射出成形型47が上下方向に開閉するようになっている。また、車外側側壁成形型49の下面には、下側ガスケット成形部56をスライド移動させるためのアンギュラピン59(傾斜ピン)が下側ガスケット成形部56のスライド移動方向に傾斜して固定され、下側ガスケット成形部56には、アンギュラピン59と同方向に傾斜した傾斜穴60が形成されている。
車外側側壁成形型49が上方に移動して射出成形型47が開く際には、車外側側壁成形型49のアンギュラピン59が下側ガスケット成形部56の傾斜穴60に沿って上方に移動することで、下側ガスケット成形部56がアンギュラピン59により外方向に押されて下側ガスケット成形部56が外方向にスライド移動し、その後、図10に示すように、車外側側壁成形型49のアンギュラピン59が下側ガスケット成形部56の傾斜穴60から抜けると、下側ガスケット成形部56のスライド移動が停止するようになっている。
一方、車外側側壁成形型49が下方に移動して射出成形型47が閉じる際には、車外側側壁成形型49のアンギュラピン59が下側ガスケット成形部56の傾斜穴60に差し込まれて、車外側側壁成形型49のアンギュラピン59が下側ガスケット成形部56の傾斜穴60に沿って下方に移動することで、下側ガスケット成形部56がアンギュラピン59により内方向に押されて下側ガスケット成形部56が内方向にスライド移動するようになっている。
また、図10に示すように、射出成形型47が開く途中又は開いた後に、突き上げピン61が上昇することで中型50が突き上げピン61により押し上げられて車内側側壁成形型48から離れ、一方、射出成形型47が閉じる途中又は閉じる前に、突き上げピン61が下降することで中型50が突き上げピン61により引き下げられて車内側側壁成形型48に密着するようになっている。
ガスケット16を製造する場合には、まず、図8に示すように、射出成形型47を閉じた状態で、射出成形型47のキャビティ51内に加熱溶融した弾性ポリマー材料を射出して充填する。この後、キャビティ51内に射出充填した弾性ポリマー材料を冷却固化させることでガスケット16を成形する。
この後、車外側側壁成形型49を上方に移動させて射出成形型47を開くと、図9に示すように、車内側側壁成形型48の下側ガスケット成形部56が外方向にスライド移動し、更に、図10に示すように、中型50が押し上げられて車内側側壁成形型48から離れる。これにより、ガスケット16の成形品が中型50の外周縁に保持された状態となる。
この後、中型50からガスケット16を取り外して射出成形型47からガスケット16を取り出す。これにより、シール突条26や水抜孔33等が形成されたガスケット16を射出成形により効率良く製造することができる。
以上説明した本実施例1では、ガスケット16の凹状溝20の底壁23の全周に亘って連続して形成したシール突条26が窓板15の外周端面全周に当接するため、窓板15の車外側表面とガスケット16の車外側の側壁22との隙間からガスケット16の凹状溝20内に浸入した水が凹状溝20内で窓板15の車外側から窓板15の下端面を伝って車内側に浸入することを、凹状溝20のシール突条26によって阻止することができる。更に、下側ガスケット部19のうちのシール突条26よりも車内側に水抜孔33を形成するようにしたので、もし、凹状溝20内に浸入した水がシール突条26を越えて車内側に浸入しても、その水をシール突条26よりも車内側に形成した水抜孔33から凹状溝20の外部に排出することができ、水が窓板15の車内側表面とガスケット16の車内側の側壁21との間の微小な隙間を毛細管現象により上昇して車内側に浸入することを確実に防止することができる。これにより、下側ガスケット部19の凹状溝20内に浸入した水が窓板15の下端面を伝って車内側に浸入することを確実に防止することができ、窓枠12に組み付ける窓組立体14の防水性を向上させることができる。
しかも、本実施例1では、下側ガスケット部19の凹状溝20の車内側の側壁21部分に水抜孔33を形成するようにしたので、下側ガスケット部19の凹状溝20の底壁23部分を全て残すことができて、凹状溝20の底壁23部分が水抜孔33で分断されることがなくなり、水抜孔33による下側ガスケット部19の内外方向の曲げ強度の低下を少なくして、下側ガスケット部19の剛性低下を防止することができる。
また、本実施例1では、下側ガスケット部19の長手方向に沿って複数箇所に水抜孔33を形成するようにしたので、下側ガスケット部19の長手方向の複数箇所で凹状溝20内に浸入した水を水抜孔33から凹状溝20の外部に排出することができ、凹状溝20の排水性を高めることができる。
ところで、下側ガスケット部19の凹状溝20内の水滴が水抜孔33の上縁に接触すると、その水滴が表面張力により水抜孔33から排出されにくくなって排水性が悪くなり、その分、車内側への水の浸入防止効果が低下する。
その点、本実施例1では、下側ガスケット部19の凹状溝20の底壁23に達した水でできる水滴の最大高さを越える高さ位置まで水抜孔33を形成するようにしたので、凹状溝20内の水滴が水抜孔33の上縁に接触することを防止して、水滴が表面張力により水抜孔33から排出されにくくなることを防止することができて、水抜孔33の排水性を向上させることができ、車内側への水の浸入防止効果を高めることができる。
また、本実施例1では、ガスケット16の射出成形型47を、車内側側壁成形型48の下側ガスケット成形部56が射出成形型47の開閉方向と交差する方向にスライド移動可能なスライド型となるように構成したので、車内側側壁成形型48に対して下側ガスケット部19の一部(車内側遮蔽リップ28等)がアンダーカット形状(無理抜き形状)になる場合でも、下側ガスケット成形部56をスライド移動させることでガスケット16を射出成形型47から容易に取り出すことができる。
しかも、本実施例1では、車内側側壁成形型48の下側ガスケット成形部56のほぼ全体をスライド型にしたので、下側ガスケット成形部56のほぼ全体をスライド移動させることができ、ガスケット16の取り出し性を更に向上させることができる。
また、本実施例1では、車外側側壁成形型49に設けたアンギュラピン59が下側ガスケット成形部56に形成した傾斜穴60に沿って移動することで、下側ガスケット成形部56がスライド移動するようにしたので、簡単な構成で射出成形型47の開閉に連動して下側ガスケット成形部56をスライド移動させることができる。
尚、スライド移動構造は適宜変更しても良く、例えば、下側ガスケット成形部56に設けたアンギュラピンが車外側側壁成形型49に形成した傾斜穴に沿って移動することで、下側ガスケット成形部56がスライド移動するようにしても良い。
また、本実施例1では、車内側側壁成形型48の下側ガスケット成形部56のほぼ全体がスライド型となるように構成したが、図11に示すように、車内側側壁成形型48の下側ガスケット成形部56のうち各突出部57を形成した部分がそれぞれ部分的にスライド型62となるように構成した射出成形型63を用いるようにしても良い。このようにすれば、下側ガスケット成形部56のうち各突出部57(各水抜孔33を成形するための部分)毎に個別にスライド型62を設けることができるため、例えば、各水抜孔33の形状等を下側ガスケット成形部56の部位毎に変える場合でも、各水抜孔33の形状等に応じて、それぞれスライド型62のスライド移動量やスライド移動方向を個別に設定することができる。
また、ガスケット16の射出成形型は、車内側側壁成形型48の下側ガスケット成形部56をスライド型にした構成に限定されず、ガスケット16の形状等に応じて、車外側側壁成形型49の下側ガスケット成形部をスライド型にした構成にしたり、或は、車内側側壁成形型48と車外側側壁成形型49の両方の下側ガスケット成形部をスライド型にした構成にしても良い。更に、車内側側壁成形型48や車外側側壁成形型49の下側ガスケット成形部以外の部分をスライド型にした構成にしても良い。
しかしながら、ガスケット16の射出成形型は、スライド型を設けた構成に限定されず、図12に示すように、スライド型を設けずに車内側側壁成形型48と車外側側壁成形型49がそれぞれ一体的に開閉するように構成した射出成形型64を用いるようにしても良い。このようにすれば、射出成形型64の型構造を簡単化して製造装置を低コスト化することができる。
また、本実施例1では、車内側の側壁21のみに水抜孔33を形成する例を説明したが、装着状態の窓板15の傾斜やガスケット16と他の部品との干渉防止等を考慮した上で排水性を確保するために、図13に示すように、車外側の側壁22に水抜孔33を形成しても良く、適宜の変更が可能である。
次に、図14を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、図14に示すように、下側ガスケット部19のうちのシール突条26よりも車内側に位置する車内側の側壁21に、水抜孔33が下側ガスケット部19の長手方向に沿って複数箇所に形成されていると共に、シール突条26よりも車外側に位置する車外側の側壁22にも、水抜孔33が下側ガスケット部19の長手方向に沿って複数箇所に形成されている。これらの車内側と車外側の水抜孔33は、下側ガスケット部19の長手方向に沿って互い違いの位置に形成されている。尚、車内側の側壁21の水抜孔33部分及び車外側の側壁22の水抜孔33部分の横断面形状は、図3及び図13と同一に表されるので、図示は省略している。
以上説明した本実施例2では、下側ガスケット部19のうちのシール突条26よりも車外側に水抜孔33を形成するようにしたので、窓板15の車外側表面とガスケット16の車外側の側壁22との隙間を伝って凹状溝20内に浸入した水をシール突条26よりも車外側に形成した水抜孔33から凹状溝20の外部に排出することができ、凹状溝20内でシール突条26を越えて車内側に浸入しようとする水を少なくすることができる。
しかも、本実施例2では、下側ガスケット部19のうちのシール突条26よりも車内側と車外側の両方に水抜孔33を形成するようにしたので、車内側に形成した水抜孔33の効果と車外側に形成した水抜孔33の効果の両方を得ることができ、凹状溝20の排水性を高めてガスケット16の防水性を更に向上させることができる。
次に、図15を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
上記各実施例1,2では、リヤドア11の窓枠12に窓組立体14を組み付ける構成としたが、本実施例3では、リヤクォータパネル42に形成された窓開口の縁に窓組立体14を組み付ける構成としている。
図15に示すように、ガスケット16の下側ガスケット部19が組み付けられるリヤクォータパネル42の窓開口の下縁部は、インナーパネル43の窓開口縁部43aとアウターパネル44の窓開口縁部44aとによって構成されている。下側ガスケット部19のうちのシール突条26よりも車外側に位置する車外側の側壁22には、水抜孔33が下側ガスケット部19の長手方向に沿って複数箇所に形成されている。また、下側ガスケット部19には、車内側の側壁21の先端部から車内側に突出して折り返し状に形成された車内側シールリップ45と、車外側の側壁22の先端部から車外側に突出して折り返し状に形成された車外側シールリップ46とが一体成形されている。
そして、窓組立体14がリヤクォータパネル42に組み付けられたときに、下側ガスケット部19の車内側の側壁21と車内側シールリップ45との間の隙間にインナーパネル43の窓開口縁部43aが差し込まれると共に、車外側の側壁22と車外側シールリップ46との間の隙間にアウターパネル44の窓開口縁部44aが差し込まれることで、各シールリップ45,46が各パネル43,44の窓開口縁部43a,44aを覆い隠すと共に下側ガスケット部19と各パネル43,44との間をシールするようになっている。
以上説明した本実施例3では、前記実施例1と同じように、下側ガスケット部19の凹状溝20内に浸入した水が窓板15の下端面を伝って車内側に浸入することを確実に防止することができ、リヤクォータパネル42に組み付ける窓組立体14の防水性を向上させることができる。
尚、上記各実施例1〜3では、下側ガスケット部19の凹状溝20の側壁21,22部分のみを貫通するように水抜孔33を形成したが、シール突条26を分断しない範囲であれば、水抜孔33を底壁23部分まで広げて形成するようにしても良い。
また、本発明の適用範囲は、リヤクォータウインドウ用の窓組立体やリヤクォータパネル用の窓組立体に限定されず、フロントクォータウインドウ用の窓組立体に本発明を適用しても良い等、本発明は、車両の窓枠や窓開口縁に組み付けられる他の窓組立体に広く適用して実施できる。
その他、本発明は、窓板の全体形状、ガスケットの全体形状や各部(凹状溝、水抜孔等)の形状を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。
本発明の実施例1における窓組立体及びその周辺の概略構成図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 ガスケットと窓板との寸法関係を説明するための断面図である。 射出成形型の車外側側壁成形型を外した状態を示す平面図である。 射出成形型を閉じた状態を示す断面図である。 射出成形型を閉じた状態を示す部分断面図である。 射出成形型を開く途中の状態を示す部分断面図である。 射出成形型を開いて中型を押し上げた状態を示す部分断面図である。 実施例1の変形例(その1)の射出成形型の車外側側壁成形型を外した状態を示す平面図である。 実施例1の変形例(その2)の射出成形型を閉じた状態を示す部分断面図である。 実施例1の変形例(その3)のガスケットの下側ガスケット部の断面図である。 実施例2のガスケットの下側ガスケット部の部分正面図である。 実施例3のガスケットの下側ガスケット部の断面図である。
符号の説明
11…リヤドア、12…窓枠、13…ディビジョンバー、14…窓組立体、15…窓板、16…ガスケット、17…前側ガスケット部、18…上側ガスケット部、19…下側ガスケット部、20…凹状溝、21…車内側の側壁、22…車外側の側壁、23…底壁、26…シール突条、33…水抜孔、42…リヤクォータパネル、43…インナーパネル、44…アウターパネル、47…射出成形型、48…車内側側壁成形型、49…車外側側壁成形型、50…中型、51…キャビティ、55…凹条、56…下側ガスケット成形部、57…突出部、59…アンギュラピン(傾斜ピン)、60…傾斜穴、62…スライド型、63…射出成形型、64…射出成形型

Claims (21)

  1. 車体の略上下方向に延びる窓開口を塞ぐための窓板と、この窓板の外周縁に沿って装着された環状の弾性ポリマー材料製のガスケットとを備えて前記窓開口の縁に組み付けられる窓組立体であって、
    前記ガスケットは、一対の側壁と該両側壁を一体に繋ぐ底壁とを有して前記窓板の外周縁を表裏両面から挟んで保持する凹状溝が該ガスケットの全周に亘って連続して形成されていると共に、前記凹状溝の底壁から突出して前記窓板の外周端面に当接するシール突条が該底壁の全周に亘って連続して形成され、
    前記ガスケットのうちの前記窓組立体が前記窓開口の縁に組み付けられたときに下側に位置する部分(以下「下側ガスケット部」という)には、前記凹状溝と外部とを連通する水抜孔が前記シール突条を分断しないように該凹状溝の両側壁のうちの少なくとも一方を貫通するように形成されていることを特徴とする窓組立体。
  2. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部のうちの前記シール突条よりも車内側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の窓組立体。
  3. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部のうちの前記シール突条よりも車外側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の窓組立体。
  4. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部のうちの前記シール突条よりも車内側と車外側の両方に形成され、該車内側と車外側の水抜孔は、前記下側ガスケット部の長手方向で互いに異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の窓組立体。
  5. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部の長手方向に沿って複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の窓組立体。
  6. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部の凹状溝の側壁部分のみに形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の窓組立体。
  7. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部の凹状溝の底壁に達した水で形成される水滴の最大高さを越える高さ位置まで形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の窓組立体。
  8. 車体の略上下方向に延びる窓開口を塞ぐための窓板の外周縁に沿って装着可能な環状の弾性ポリマー材料製のガスケットであって、
    前記ガスケットは、一対の側壁と該両側壁を一体に繋ぐ底壁とを有して前記窓板の外周縁を表裏両面から挟んで保持する凹状溝が該ガスケットの全周に亘って連続して形成されていると共に、前記凹状溝の底壁から突出して前記窓板の外周端面に当接するシール突条が該底壁の全周に亘って連続して形成され、
    前記ガスケットのうちの該ガスケットを前記窓板に装着した窓組立体が前記窓開口の縁に組み付けられたときに下側に位置する部分(以下「下側ガスケット部」という)には、前記凹状溝と外部とを連通する水抜孔が前記シール突条を分断しないように該凹状溝の両側壁のうちの少なくとも一方を貫通するように形成されていることを特徴とするガスケット。
  9. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部のうちの前記シール突条よりも車内側に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のガスケット。
  10. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部のうちの前記シール突条よりも車外側に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のガスケット。
  11. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部のうちの前記シール突条よりも車内側と車外側の両方に形成され、該車内側と車外側の水抜孔は、前記下側ガスケット部の長手方向で互いに異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のガスケット。
  12. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部の長手方向に沿って複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載のガスケット。
  13. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部の凹状溝の側壁部分のみに形成されていることを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載のガスケット。
  14. 前記水抜孔は、前記下側ガスケット部の凹状溝の底壁に達した水で形成される水滴の最大高さを越える高さ位置まで形成されていることを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載のガスケット。
  15. 請求項8乃至14のいずれかに記載のガスケットを製造する方法であって、
    前記ガスケットの車内側の側壁を成形するための車内側側壁成形型と、前記ガスケットの車外側の側壁を成形するための車外側側壁成形型と、前記車内側側壁成形型と前記車外側側壁成形型との間に位置して前記凹状溝を成形するための外周縁を有する中型とを有し、前記中型の外周縁端面に沿って前記シール突条を成形するための凹条が形成されると共に、前記車内側側壁成形型と前記車外側側壁成形型のうち少なくとも一方の前記下側ガスケット部を成形する部分(以下「下側ガスケット成形部」という)に前記水抜孔を成形するための突出部が形成された射出成形型を用い、
    前記射出成形型内に溶融ポリマー材料を射出充填して前記シール突条と前記水抜孔とが形成されたガスケットを成形することを特徴とするガスケットの製造方法。
  16. 請求項8乃至14のいずれかに記載のガスケットを製造する装置であって、
    前記ガスケットの車内側の側壁を成形するための車内側側壁成形型と、前記ガスケットの車外側の側壁を成形するための車外側側壁成形型と、前記車内側側壁成形型と前記車外側側壁成形型との間に位置して前記凹状溝を成形するための外周縁を有する中型とを有し、前記中型の外周縁端面に沿って前記シール突条を成形するための凹条が形成されると共に、前記車内側側壁成形型と前記車外側側壁成形型のうち少なくとも一方の前記下側ガスケット部を成形する部分(以下「下側ガスケット成形部」という)に前記水抜孔を成形するための突出部が形成された射出成形型を備えていることを特徴とするガスケットの製造装置。
  17. 前記射出成形型は、前記下側ガスケット成形部の少なくとも一部が該射出成形型の開閉方向と交差する方向にスライド移動可能なスライド型となるように構成されていることを特徴とする請求項16に記載のガスケットの製造装置。
  18. 前記射出成形型は、前記下側ガスケット成形部の略全体が前記スライド型となるように構成されていることを特徴とする請求項17に記載のガスケットの製造装置。
  19. 前記射出成形型は、前記下側ガスケット成形部の一部が部分的に前記スライド型となるように構成されていることを特徴とする請求項17に記載のガスケットの製造装置。
  20. 前記射出成形型は、該射出成形型の開閉時に前記スライド型と該スライド型と対向する部分のうちの一方に固定された傾斜ピンが他方に形成された傾斜穴に沿って移動することで前記スライド型がスライド移動するように構成されていることを特徴とする請求項17乃至19のいずれかに記載のガスケットの製造装置。
  21. 前記射出成形型は、前記車内側側壁成形型と前記車外側側壁成形型がそれぞれ一体的に開閉するように構成されていることを特徴とする請求項16に記載のガスケットの製造装置。
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