JP7349380B2 - グラスランのコーナー部構造 - Google Patents
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Description
図12は、リヤドア300側に取付けられるグラスラン20で、ルーフ側枠体400の一部を車外側から覆って隠すヒドンタイプと呼ばれるものである。リヤドア300における前側コーナー部では、ルーフ側枠体400に沿って略水平に延びる押出成形されたルーフ側押出成形部11の端部に対して、ピラー側枠体500に沿って上下に延びる押出成形されたピラー側押出成形部12の上部と、リヤドア300とフロントドア200間の見切り部Sを塞ぐように上下に延びる押出成形された見切りシール部13の上部が型成形部15を介して型成形接続されている。図12に示した2つの白黒二色の三角形においては、黒側が型成形部15であり白側が押出成形部11,12,13である。なお、型成形部15を斜線で示した。
そして、図13に示すように、ピラー側押出成形部12と見切りシール部13との間には、車外側からアウターガーニッシュ18が組付けられている。
また、取付部25を構成するボディ側壁部28の外方には車体開口部周縁に弾接する2つの(1つであってもよい)ボディシールリップ部31が設けられ、ボディ側壁部28の車外側とグラスラン側壁部24の車外側を連結する連結壁部29の車外側には意匠部材30が設けられており、取付部25内には、略U字状の芯材32が埋設されている(例えば、特許文献1参照)。
凹部42に水が溜まると、ドア開け時に、水が乗車しようとする人にかかってしまったり、自動車の車内に浸水する等の懸念があった。
ルーフ側枠体(400)に沿って略水平に延びる押出成形されたルーフ側押出成形部(11)の端部に対して、
ピラー側枠体(500)に沿って上下に延びる押出成形されたピラー側押出成形部(12)の上部が、型成形接続されるとともに、その型成形部(15)に車外側に向けて凹部(51)が露出した状態で埋設されたインサートパネル(50)の、前記凹部(51)に、車外側から組付けられるアウターガーニッシュ(60)に設けられた凸部(61)が嵌め込まれるとともに、
前記インサートパネル(50)の前記凹部(51)には、第1係止部(55)が形成され、
前記アウターガーニッシュ(60)の前記凸部(61)に設けられた第2係止部(64,65)と係止されるグラスラン(20)のコーナー部構造であって、
前記インサートパネル(50)の前記凹部(51)の、前記リヤドア(300)と前記フロントドア(200)の間の見切り部(S)側の車外側面に、車内側から車外側にいくほど下側に傾斜する排水路(81)を形成したことを特徴とする。
本発明の実施形態に係るグラスランのコーナー部構造は、図11で示したように、フロントドア200及びリヤドア300にルーフ側枠体400が設けられた車両のそのルーフ側枠体400の車外側に沿って取付けられ、ルーフ側枠体400の一部を車外側から覆って隠すヒドンタイプのグラスラン20に関するものである。
そして、図13に示すように、ピラー側押出成形部12と見切りシール部13との間には、車外側からアウターガーニッシュ60が組付けられている。
また、取付部25を構成するボディ側壁部28の外方には車体開口部周縁に弾接する2つの(1つであってもよい)ボディシールリップ部31が設けられ、取付部25の内方にはルーフ側枠体400のルーフ側外向フランジ401が差し込まれた際にそのルーフ側外向フランジ401を挟み込んで保持する複数の突条部25aが設けられている。
また、ボディ側壁部28の車外側とグラスラン側壁部24の車外側を連結する連結壁部29の車外側には意匠部材30が設けられており、取付部25内には、略U字状の芯材32が設けられている。
インサートパネル50の中央部には長孔状の凹部51が形成されている。その凹部51は車内外を貫通する貫通穴となっている。
この排水路81の下側には、図2に示すように、アウターガーニッシュ60内面に弾接し、ピラー側から見切り部S側にいくほど下側に傾斜する樋状の排水ビード部82が型成形部15に形成されている。
その第1係止部55は、アウターガーニッシュ60の上部に車内側に向って突出した凸部61に形成された第2係止部である、矢尻状突条部64と嵌め込みされ、インサートパネル50とアウターガーニッシュ60は互いに係止されるようになっている。
なお、図1及び図3に示すように、本実施形態では、見切りシール部13の後側、すなわちピラー側押出成形部12側には、アウターガーニッシュ60の側端部が嵌め込まれるガーニッシュ取付溝16が設けられている。
蓋壁部70は、インサートパネル50とは別体でインサートパネル50の車内側に取付けられるようになっているが、蓋壁部70をインサートパネル50とはヒンジ部を介して一体的に取付けられるようにしてヒンジ部周りに蓋壁部70を回転させてインサートパネル50の車内側に取付けられるようにしてもよい。
しかも、貫通穴51としたことで、図8に示すように、車外側から車内側にその貫通穴51を通して水Wが浸入することが懸念されるが、貫通穴51の車内側を蓋壁部70によって塞いだので車内側に水Wが浸入することも防止される。
例えば、図示は省略するが、インサートパネル50の車内側に固定壁を設け、インサートパネル50車両前後方向の一方側にも固定壁を設け、インサートパネル50車両前後方向の他方側には貫通する構造とし、他方側に蓋壁部(移動壁)70を設けて、塞ぐような構成としても、良い。
その場合、インサートパネル50とアウターガーニッシュ60は互いに係止されるものであればよく、種々の態様が考えられる。
例えば、図10のように、アウターガーニッシュ60の水平板61の先端から下方に突出した、第2係止部である係止板65を設け、インサートパネル50の凹部51の下面から上方に突出した第1係止部55に対して、図中に矢印で示す方向にアウターガーニッシュ60の水平板61の先端を移動させて係止させるようにしてもよい。
また、図示は省略するが、図10で示したような、アウターガーニッシュ60の水平板61に第2係止部である係止板65ではなく、水平板61に第2係止部である、貫通した穴部を形成し、第1係止部55をその第2係止部である、貫通した穴部内に係止させるようにしてもよい。
また、図示は省略するが、図9で示したような、アウターガーニッシュ60の凸部61の先端に上下にそれぞれ突出した第2係止部である矢尻状突条部64を設け、インサートパネル50の凹部51の上下にそれぞれ突出した第1係止部55に係止させるようにするかわりに、上下のどちらか一方のみで係止させるようにしてもよい。
また、上下のどちらか一方のみで係止させるようにした場合において、嵌め込みして係止する部分の大きさは、特に限定されず、インサートパネル50の凹部51に対して、アウターガーニッシュ60を車外側から車内側に移動させながら嵌め込みして係止するようにしてもよいし、回転移動させながら嵌め込みして係止するようにしてもよい。
に適用可能な材料としては、弾性材であれば、特に限定はされない。
例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)やスチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)等の熱可塑性エラストマーや、エタレンプロピレンゴム(EPDM)等の各種ゴム等の弾性材が適用可能である。
ある程度の剛性が必要なため、非発泡材が好ましいが、微発泡材でもよい。
また、ルーフ側押出成形部に埋設される芯材は、金属でもよいし、硬質樹脂でもよい。
また、コーナー部である、型成形部は、上記ルーフ側押出成形部やピラー側押出成形部に使用した材料と同様な、金型成形可能な材料が適用可能である。
さらに、インサートパネルに適用可能な材料としては、硬質樹脂材であれば、特に限定はされない。
例えば、補強材を配合した樹脂材料である、タルク入りPP(ポリプロピレン)や、ガラス繊維入りPA(ポリアミド樹脂)等があげられる。
また、フロントドア200における後側上方のコーナー部構造で、フロントドア200側に取付けられるグラスラン20のピラー側押出成形部12付近に、見切りシール部13が設けられないタイプのものであっても、車外側からアウターガーニッシュ60が組付けられるものであれば適用可能である。
11 ルーフ側押出成形部
12 ピラー側押出成形部
13 見切りシール部
15 型成形部
16 ガーニッシュ取付溝
18 アウターガーニッシュ
19 凸部
20 グラスラン
21 本体部
22 車外側壁部
22a 車外側壁部の端部
23 車内側壁部
23a 車内側壁部の端部
24 グラスラン側壁部
25 取付部
25a 突条部
26 アウタリップ部
27 インナリップ部
28 ボディ側壁部
29 連結壁部
30 意匠部材
31 ボディシールリップ部
32 芯材
41 ホルダー
42 凹部
43 ピン
50 インサートパネル
51 凹部(貫通穴)
55 第1係止部
60 アウターガーニッシュ
61 凸部(水平板)
64 第2係止部(矢尻状突条部)
65 第2係止部(係止板)
70 蓋壁部
81 排水路
82 排水ビード部
200 フロントドア
300 リヤドア
400 ルーフ側枠体
401 ルーフ側外向フランジ
402 ルーフ側下向フランジ
500 ピラー側枠体
M 溝部
S 見切り部
W 水
Claims (2)
- 車両のリヤドア及びフロントドアのうち一方に設けられた枠体に沿って取付けられ、昇降するドアガラスを溝部に案内する、車外側壁部と車内側壁部と両壁部を連結するグラスラン側壁部からなる本体部を有し、
ルーフ側枠体に沿って略水平に延びる押出成形されたルーフ側押出成形部の端部に対して、
ピラー側枠体に沿って上下に延びる押出成形されたピラー側押出成形部の上部が、型成形接続されるとともに、その型成形部に車外側に向けて凹部が露出した状態で埋設されたインサートパネルの、前記凹部に、車外側から組付けられるアウターガーニッシュに設けられた凸部が嵌め込まれるとともに、
前記インサートパネルの前記凹部には、第1係止部が形成され、
前記アウターガーニッシュの前記凸部に設けられた第2係止部と係止されるグラスランのコーナー部構造であって、
前記インサートパネルの凹部の、前記リヤドアと前記フロントドアの間の見切り部側の、車外側面に、車内側から車外側にいくほど下側に傾斜する排水路を形成したことを特徴とするグラスランのコーナー部構造。 - 前記排水路の下側に、前記アウターガーニッシュ車内側面に弾接し、前記ピラー側枠体から前記見切り部側にいくほど下側に傾斜する排水ビード部を前記型成形部に形成したことを特徴とする請求項1に記載のグラスランのコーナー部構造。
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