JPH064209U - 換気装置付き建屋 - Google Patents

換気装置付き建屋

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JPH064209U
JPH064209U JP4239192U JP4239192U JPH064209U JP H064209 U JPH064209 U JP H064209U JP 4239192 U JP4239192 U JP 4239192U JP 4239192 U JP4239192 U JP 4239192U JP H064209 U JPH064209 U JP H064209U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自然環境に適応し、多方面に利用可能な換気
装置付き建屋を提供する。 【構成】 換気装置付き建屋は、床下換気口7を備えた
床下4に、外気冷却空間を有する換気装置付き建屋であ
って、この建屋の壁体を、外装材2、土壁1及び内装材
3で構成し、この内装材3と土壁1との間に内側通気層
5を形成し、この内側通気層5の上方開口部を、建屋の
屋根裏に形成した屋根通気層に連通するとともに、その
下方開口部を、建屋の床下4に連通する空気流通路を設
け、屋根通気層の棟17a方向に設けた防火用のダンバ
ー24を配備した開口部の近傍に、補助的に正逆転可能
なファン20を装備し、更に内側通気層5と建屋の室内
とを連通する開閉自在の天井側及び床面側通気孔22,
23を形成して構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外装材を有する土壁と内装材の間に内側通気層を形成し、内側通気 層に複数の通気孔した換気装置付き建屋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本考案の換気装置付き建屋に関連するものとして、既におおくの考案がなされ ている。
【0003】 例えば、実開昭64−24205号の「室内の通風装置」があり、その要旨は 、中空状に構成したは巾木を室内壁下部に配設し、室内壁側面の長手方向にわた って通風口を設け、床下を経由する外気導入路と巾木とを連通した構成にある。
【0004】 また実開平2−53409号の「通風住宅」があり、その要旨は、断熱材で壁 、屋根を囲われた建物の壁面又は屋根面又はその両方に外側通気層を設け、その 通気層の上部は外気に放たれ下部は建物内部と連通し、その連通部分に加工気流 を止める逆止弁を設けた構成にある。
【0005】 更に実開平2−56207号の「建築物の断熱構造」があり、その要旨は、基 礎の外周に断熱材若しくはその一部に木材が断熱材の面方向に張り巡らされてお り、この断熱材もしくは一部の木材と連続するように、しかも外側通気層及び内 側通気層がそれぞれ屋外側と室内側に形成されるように、外壁材及び屋根材の室 内側に断熱材が面方向に張り巡らされ、内側通気層と外気とが連通路若しくは地 中に配設された連通パイプを通して連通され、内側通気層と室内とを連通する開 閉自在な通気装置が室内に設けてある構成にある。
【0006】 また更に、実開平4−10611号の「空気の移動を促す自然換気口装置」が あり、その要旨は、換気口体Aの開口部に前面を覆う状態にフードが鍔状に固着 され、その上下に上段ガラリー下段ガラリーが設けられ、後方に取付板を形成し 、開口部の底面の端部に直角に折曲げた水返し板が設けられ、換気口体Bの開口 部の背面に開閉自在となるダンパーを装着し、この下部にねじりコイルばねが取 付けられ、開閉用の紐を挿入するリングが設けられ、紐の下端に引張りコイルば ね及びボールチェーンが継ぎ合わされた構成にある。
【0007】 換気装置に防虫網を設ける考案として、例えば、実公昭63−4083号の「 二階床の換気構造」があり、その要旨は、一階側壁上端部に木質系中空パネルよ りなる二階床パネルの外側枠材及び胴差に二階床パネルの中空部と外部とを連通 する換気口を設け、換気口の外側に防虫網を介在させて水返しを設け、水返しが 建物外壁部に固定される固定部と、固定部に換気口を臨ませて設けた開口部と、 開口部を囲んで固定部に突設した筒部とからなり、筒部の下面部を換気口の下面 部よりも下方に位置させて建物外壁部に固定させた構成にある。
【0008】 また実開昭63−140408号の「通気性を有する床構造」があり、その要 旨は、床を構成する床板に床下と室内を連通させる通風窓を形成し、通風窓上に 着脱自在に定置され表裏に通気性を有する床部材と、通風窓、床部材又はこれら に至る通風部を閉鎖するように取り付けられる防虫網を設けた構成にある。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
従来の換気装置付き建屋は、通例として、上記のように構成されており、建物 の換気にすぐれた効果を有するものと思われる。
【0010】 しかしながら、いずれの考案も換気装置の通気層が、建物の壁体としての断熱 材にそって形成されるものであり、自然の外気と調和した快適な換気を行う点で は十分とは云えず、またその施工に手間がかかる。
【0011】 また防虫網に関係する考案では、実公昭63−4083号では防虫網の取外し が困難であり、実開昭63−140408号では、防虫網のごみつまりを生じや すいという問題点を有する。
【0012】 更に在来の換気装置では、防火ダンパーが付設されておらず、エントツ効果に より火災時の延焼が大いに問題となることと、室内の悪臭が他の室内に伝わる危 険性があった。
【0013】 また冷却のみを主目的としていることから、冬期屋根通気層等で生成される暖 気を、室内に導入等して有効利用する点において、十分に改良の余地が考えられ る処である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案の目的は、上記のような問題点を解決し、自然の外気と調和した快適な 換気を行い、施工の容易な換気装置付き建屋を得ること、又は防虫網を簡易に設 置し、通気層内への例えば、ごきぶり、鼠の侵入を無くすこと、等を目的として 、下記の構成を採用した。
【0015】 即ち、本考案の換気装置付き建屋は、 床下換気口を備えた床下に、外気冷却空間を有する換気装置付き建屋であって 、 この建屋の壁体を、外装材、土壁及び内装材で構成し、この内装材と土壁との 間に内側通気層を形成し、 この内側通気層の上方開口部を、前記建屋の屋根裏に形成した屋根通気層に連 通するとともに、その下方開口部を、前記建屋の床下に連通する空気流通路を設 け、 前記屋根通気層の棟方向に設けた防火用のダンバーを配備した開口部の近傍に 、補助的に正逆転可能なファンを装備し、 更に前記内側通気層と前記建屋の室内とを連通する開閉自在の天井側及び床面 側通気孔を形成し、 て構成される。
【0016】
【作用】
以下、本考案の作用(換気)を説明する。
【0017】 建屋の床下換気口より入った床下で冷却された冷気が、床板の周囲の床下換気 口を通った後、内側通気層を通って壁面を上昇し、建屋の室内をエントツ効果を 介して、冷却する。
【0018】 その後、働きを終えた空気は、屋根通気層を通り、この際に、幾分、当該屋根 通気層部を冷却し、その後、換気口を介して、建屋外に排気される。
【0019】 尚、前記の状況下で、さらに室内の冷却、換気をする場合には、床面側及び天 井側通気孔を開放し、先ず、冷気を室内に導入した後、当該室内を冷却するとと もに、この室内の暖気(悪臭、悪気を含む、以下同じ)を、天井側通気孔及び換 気孔より建屋外に排気するか、又は屋根通気層及び換気口を介して、前記と同様 に排気される。
【0020】 一方、冬期においては(勿論屋根裏の換気を含む)、屋根通気層で生成される 暖気を(換気口を閉塞しておくことが理想である。)、棟部分に設けた正逆転可 能なファンを介して、前記内側通気層、又は室内に導入し、この室内の暖房に利 用することもできる。
【0021】 そして、働きを終えた空気は、床下換気口等を介して、建屋外に排気される。 また前記の換気状況下で、換気停止又は火災等の緊急時には、ダンパーを閉塞 し、屋根通気層の換気口を閉塞する。
【0022】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図に基づいて説明する。
【0023】 この実施例では、建屋の壁体として土壁1を形成し、土壁1の外側に外装材2 を設けるとともに、その内側に内装材3を設け、この内装材3と土壁1との間に それぞれ内側通気層5を形成する。
【0024】 建屋の基礎6の側面に外気を導入する床下換気口7を形成する。この基礎6の 上に土台8を載置し、その上に前記土壁1が形成される。この土台8の上には複 数の根太9が平行に等間隔で載置され、根太9の上に床板10が形成される。当 該床板10の下の複数の根太9の間の隙間は、比較的広い外気冷却空間の床下4 からの空気を流通させるための空気流通路11となり、その上に防虫網12を張 ってごきぶり、鼠等の侵入を防止している。
【0025】 土台8の上に建屋の四隅の位置又はその中間の位置に柱13が立設され、柱1 3の上端を繋ぐように桁はり14が設けられ、柱13の中間に中間はり15が設 けられる。
【0026】 桁はり14の上に複数のたるき16が設けられ、その上に屋根17が形成され る。このたるき16と、前記桁はり14に設けた妻はり14aとの間には屋根通 気層18が形成されており、この屋根通気層18は、前記内側通気層5の上方開 口部と連通されている。
【0027】 尚、屋根17の棟17aの近くには、防虫網12を備えた開閉式の換気口19 、又は屋根壁面の換気口(図示せず)、或いは越し屋根の換気口(図示せず)等 の開口部が形成されており、この開口部の近傍には、補助的に正逆転可能なファ ン20が装着されている。
【0028】 したがって、ファン20の逆転で、床下4の冷気を、空気流通口11→内側通 気層5→屋根通気層18→換気口19に導くか、又は内側通気層5→床面側通気 孔→室内→天井側通気孔→屋根通気層18→換気口19に導くか等のいずれかの 冷却空気還流経路が形成され、もって室内の冷却を図る。尚床下4には、床下換 気口7を介して、外気が導入される。
【0029】 また前記ファン20の正転で、屋根裏の暖気を、内側通気層5→空気流通口1 1→床下4→床下換気口7→建屋外に出すか、又は内側通気層5→空気流通口1 1又は建屋の外側に連通する換気孔(図示せず、以下同じ)に導くか等のいずれ かの暖房空気還流経路が形成され、もって室内の暖房(いわゆる暖房の一翼を担 う。)を図る。
【0030】 尚、図1の如く、二階建ての建屋では、一階の暖気を天井側通気孔→内側通気 層5→床下側通気孔を介して、二階に導くこともできる(図5の矢印参照)。
【0031】 図1、図3、図5の如く、内装材3の床面と天井には、内側通気層5と室内と を連通するための開閉式の床面側通気孔22と天井側通気孔23が、それぞれ設 けられており、この床面側及び天井側通気孔22、23は内側通気層5の冷暖房 気を室内に導くか、又は室内の空気等を建屋外に導く、等のために用いられる。 但し、お勝手又はトイレ等には、前記床面側通気孔22と天井側通気孔23を設 けず、従来と同様に、換気孔(図示せず)を設けることが理想である。
【0032】 図中24はダンバーを示している。
【0033】
【考案の効果】
以上のように、本考案の換気装置付き建屋は、土壁塗り家屋に換気装置を適用 することにより、いわゆるエントツ効果を介して、自然環境に適応した空気調節 を行うことができ、必要により天井の暖められた空気を室内に戻したり、室内の 汚れた空気を排気するなどエントツ効果を介して、多用途的な利用が可能である 。
【0034】 殊に、本考案では、内装材に開閉式の天井側通気孔及び床面側通気孔を設ける 構成であるので、室内の冷却、及び暖房が効率よくできることと、室内の換気、 悪臭等の排気をスムーズ、かつ迅速になし得る効果がある。
【0035】 また換気口にダンバーを設けるようにすれば、火災時等の緊急時に有益であり 、また換気停止がワンタッチでなし得る。
【0036】 また本考案の換気装置付き建屋は、施工が容易でコストの低下を図ることがで き、防虫網の設置も容易であるなどすぐれた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の正面図である。
【図2】土壁及び床部分の拡大断面図である。
【図3】床部分の拡大平面図である。
【図4】天井部分の拡大断面図である。
【図5】開閉式排気口の拡大断面図である。
【符号の説明】 1 土壁 2 外装材 3 内装材 4 床下 5 内側通気層 6 基礎 7 床下換気口 8 土台 9 根太 10 床板 11 空気流通路 12 防虫網 13 柱 14 桁はり 14a 妻はり 15 中間はり 16 たるき 17 屋根 18 屋根通気層 19 換気口 20 ファン 22 床面側通気孔 23 天井側通気孔 24 ダンバー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床下換気口を備えた床下に、外気冷却空
    間を有する換気装置付き建屋であって、 この建屋の壁体を、外装材、土壁及び内装材で構成し、
    この内装材と土壁との間に内側通気層を形成し、 この内側通気層の上方開口部を、前記建屋の屋根裏に形
    成した屋根通気層に連通するとともに、その下方開口部
    を、前記建屋の床下に連通する空気流通路を設け、 前記屋根通気層の棟方向に設けた防火用のダンバーを配
    備した開口部の近傍に、補助的に正逆転可能なファンを
    装備し、 更に前記内側通気層と前記建屋の室内とを連通する開閉
    自在の天井側及び床面側通気孔を形成し、 て構成される換気装置付き建屋。
  2. 【請求項2】 床板の周囲の床下換気口に連通する根太
    の隙間に、防虫網を設けたことを特徴とする請求項1の
    換気装置付き建屋。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195023A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Marushichi Home Kk 家屋

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