JPH10325578A - 寒冷地低層建物用換気装置 - Google Patents

寒冷地低層建物用換気装置

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JPH10325578A
JPH10325578A JP13182097A JP13182097A JPH10325578A JP H10325578 A JPH10325578 A JP H10325578A JP 13182097 A JP13182097 A JP 13182097A JP 13182097 A JP13182097 A JP 13182097A JP H10325578 A JPH10325578 A JP H10325578A
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JP
Japan
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floor
space
ventilation
air
building
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JP13182097A
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English (en)
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Yoshihide Shindo
芳英 進藤
Ryuichi Kudo
隆一 工藤
Yasuhiko Kobayashi
康彦 小林
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度差等を利用した無動力の強制換気が行
え、また熱交換器やダクト類を必要とせず、設備構成が
簡単で、低設備コストおよび低運転コストで快適な換気
が実現できるものとする。 【解決手段】 基礎断熱を施した寒冷地用の低層建物1
において、外気を床下空間4に導入する給気経路19を
設ける。その導入された外気を、床下空間4を経由して
建物1の室内に導き、小屋裏部の排気口17から屋外に
排気する換気経路21を設ける。1階の天井裏空間9
を、2階の各部屋11への換気経路として利用し、また
給排水管用のパイプスペース8を、床下空間4と天井裏
空間9とを連通させる竪ダクトとして利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、寒冷地用住宅等
の寒冷地低層建物に装備される寒冷地低層建物用換気装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷地用住宅は、断熱性確保のために高
気密住宅とされるため、強制換気システムが一般に採用
されている。強制換気の種類としては、外気の取り入れ
および室内汚染空気の排気との両方を機械式換気とする
第1種換気か、あるいは室内空気の排気のみを機械式換
気とし、外気は適宜の開口や隙間から自然流入させる第
3種換気が一般的である。いずれの場合も、建物内の各
部屋等から排気ファンに連通するダクトが多く用いられ
る。また、屋外へ排出する室内の汚染空気は、流入する
外気と熱交換器により熱交換し、熱損失を防ぐことが行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの構成
では、室内空気の排気に際しての熱損失を防ぐために、
前記のように熱交換器が必要であり、また多くのダクト
類が必要であるため、これらにより換気設備のコストが
増大する。また、常に強制換気を行うため、その排気フ
ァン等の運転のための電気エネルギ等のエネルギ使用量
が多くなる。しかも、強制換気では、建物内に自然な空
気流れを得ることが難しく、人体に風の流れを感じさ
せ、快適な換気性を得ることが難しい。このような課題
を解消するため、温度差や風圧力を駆動力とするパッシ
ブ的な換気システムが各研究機関で提唱されているが、
いずれも、換気性能等につき、今一つ十分でない。
【0004】この発明は、上記課題を解消するものであ
り、温度差等を利用した無動力の強制換気が行え、また
熱交換器やダクト類を必要とせず、設備構成が簡単で、
低設備コストおよび低運転コストで快適な換気が実現で
きる寒冷地低層建物用換気装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の寒冷地低層建
物用換気装置は、建物外周の布基礎に、1階部の床下空
間を保温する断熱材を設けた寒冷地用の低層建物におい
て、外気を前記床下空間に導入する給気経路を設け、そ
の導入された外気を、前記床下空間を経由して建物の室
内に導き、小屋裏付近の排気口から屋外に排気する換気
経路を設けたものである。小屋裏付近からの排気は、外
壁部から行うようにしても、棟部等から行うようにして
も良い。この構成によると、冬季は、温度差により換気
の駆動力が得られ、次のような空気流れが得られる。基
礎断熱を施した床下空間に外気が給気される。基礎断熱
を施した床下の温度は、日本国内の寒冷地では、一般に
冬季でも14〜16℃程度を維持している。給気された
冷たい外気は、床下空気と混合されて温まり、床に設け
られた室内給気口等から室内に流入する。また、建物内
の2階部等へは適宜の換気経路を経由して流入する。こ
のように建物の各部に流入した空気は、部屋内で暖房等
により温められて上昇し、小屋裏付近の排気口から屋外
に排出される。このように、温度差による自然な空気流
れが得られるため、コールドラフトの防止の点などで、
第3種換気システムよりも快適性の高い換気が可能とな
る。また、基礎断熱された床下の温かい空気を利用して
流入外気を温めるため、特に熱交換器を設けなくても、
冷たい外気を必要な温度まで温めて室内に流入させるこ
とができる。
【0006】この構成において、1階部の床下空間から
1階部の室内に開口する1階部室内給気口を設け、前記
1階部の床下空間から1階の天井裏空間に連通する竪ダ
クト状部を設け、前記天井裏空間から2階の室内に開口
する2階部室内給気口を設け、前記天井裏空間を前記換
気経路の一部としても良い。建物が三階建の場合は、床
下空間から2階の天井裏空間に竪ダクト状部で連通さ
せ、2階の天井裏空間も天井裏空間を前記換気経路の一
部としても良い。この構成の場合、床下空間に流入して
温まった空気は、前記竪ダクト状部から1階の天井裏空
間を介して、2階床等から2階部の室内に流入する。こ
のように、1〜2階間の天井裏空間が換気経路として利
用されるため、ダクトを設けることが不要で、構成が簡
易となり、設備コストを低減することができる。
【0007】前記竪ダクト状部は、給排水用の配管が収
められるパイプスペースからなるものとしても良い。こ
れにより、専用の換気用のダクトを設けることなく、床
下空間の空気を1階の天井裏空間に導くことができ、一
層設備が簡素なもので済む。
【0008】また、これらの構成において、建物内の吹
き抜け空間および衛生設備室の天井部に設けた還気口か
ら前記小屋裏部の排気口に連通させた排気ダクトを設
け、この排気ダクトに排気ファンを設けても良い。排気
ファンは、温度差を換気の駆動力に利用できない夏期や
中間期に換気の駆動に用いられる。一般の居室等からの
排気は、吹き抜け空間を利用することにより、排気用の
ダクトを長く敷設しなくても、所定位置の排気ファンに
より屋外に排気することができる。便所等の衛生設備室
は換気の必要性の高い空間であり、このように排気用ダ
クトを直接に接続することにより、十分な換気が行え
る。この寒冷地低層建物用換気装置によると、このよう
に、最小限の排気用ダクトの設置、および熱交換器の省
略、およびを換気用の動力使用量の節減を図り、設備コ
スト、運転コストの低減を図りながら、快適な換気が実
現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1およ
び図2と共に説明する。建物1は、寒冷地用の2階建て
の高気密住宅であって、建物外周部の布基礎2は、断熱
材3を設けて基礎断熱を施してある。断熱材3は、発泡
ウレタン等の断熱性発泡樹脂製のものであっても、グラ
スウール等であっても良い。また、断熱材3は、布基礎
2の構築後にその内外のいずれか片面または両面に添え
たものであっても、図2に一例を示すように、基礎型枠
を兼用するものであっても良い。また、建物1の床下空
間4の地盤面には、防湿層等となるコンクリート5を打
設しても良い。
【0010】床下空間4は、1階部室内給気口7から、
1階部1Fの各部屋6の床面に開口し、かつ竪ダクト状
部である給排水用パイプスペース8から1階の天井裏空
間9に連通している。給排水用パイプスペース8は、排
便用を含む給排水用の竪配管を収めた空間である。天井
裏空間9は、2階部2Fの床面に設けられた2階部室内
給気口10から、2階部2Fの各居室等の部屋11内に
連通している。1,2階の各部屋6,11のドア13に
は、通気路となるアンダーカット部13aを設けてあ
る。建物1には、階段(図示せず)が設置された1階ホ
ール12Aおよび2階ホール12Bからなる吹き抜け空
間12が設けられている。
【0011】建物1の小屋裏部14には、排気ファン1
5が設置してあり、排気ファン15の吐出口から小屋裏
部14の外壁面にダクト部16aを介して開口する排気
口17が設けられている。排気ファン15の吸引口は、
ダクト16におけるダクト部16bを介して1階の便所
からなる衛生設備室18に連通し、かつ小屋裏に前記ダ
クト部16bから分岐して設けられたフレキシブルなダ
クト部16cから2階ホール12Aの天井面に連通して
いる。これらダクト部16b,16cの還気口を符号2
2,23で示す。前記パイプスペース8,天井裏空間
9,アンダーカット部13a,1,2階ホール12A,
12B,およびダクト16により、外気を、床下空間4
を経由して建物1の室内に導き、小屋裏部の排気口17
から屋外に排気する換気経路21が構成される。布基礎
2には、給気経路となる床下給気管19が内外に貫通し
て設けられている。床下給気口19の屋外部分は布基礎
2よりも上方に立ち上がって先端が下向きに湾曲してお
り、その入口である還気口20は下向きとされている。
【0012】上記構成の作用を説明する。この換気装置
によると、換気の駆動力は、冬季は温度差により得ら
れ、夏期や中間期は排気ファン15を用いる。新鮮な外
気は、基礎断熱が施された床下空間4に床下給気管19
から給気される。基礎断熱を施した床下の温度は、日本
国内の寒冷地では、一般に冬季でも14〜16℃程度を
維持している。給気された冷たい外気は、床下空気と混
合されて温まり、1階床に設けられた1階室内給気口7
から室内6に流入する。このように床下空間4で外気を
温めるようにすると、コールドラフトの防止という点で
は、第3種換気システムより高い快適性が得られる。2
階への給気は、床下空間4より竪ダクト状部となる給排
水用パイプスペース8を経由して1〜2階間の天井裏空
間9に流入し、2階床の2階室内給気口10から2階の
各部屋11へ送られる。排気は、便所等の衛生設備室1
8と2階ホール12Bの天井からダクト16b,16c
を経て吸い込み、小屋裏部の2階外壁の排気口17より
排出する。この場合に、各部屋6,11の排気は、ドア
13のアンダーカット部13aなどから、1,2階ホー
ル12A,12Bへ流れる。このように、快適な換気が
行え、また基礎断熱された床下空間4の温かい空気を利
用して流入外気を温めるため、特に熱交換器を設けなく
ても、冷たい外気を必要な温度まで温めて室内に流入さ
せることができる。また、天井裏空間9を換気経路とし
て利用し、給排水用の配管が収められるパイプスペース
を床下空間と天井裏空間を連通させるダクトに利用する
ため、専用のダクトを設けることなく、建物内の各部に
新鮮な外気を取り込むことができる。これらにより、設
備コストが節減できる。しかも、冬季は、温度差で換気
の動力が得られるため、運転コストも低減される。
【0013】
【発明の効果】この発明の寒冷地低層建物用換気装置
は、基礎断熱を施した床下空間で流入外気を温め、温度
差により室内に流入させるように構成したため、無動力
の強制換気が行え、また熱交換器やダクト類を必要とせ
ず、設備構成が簡単で、低設備コストおよび低運転コス
トで快適な換気が実現できる。特に、1階の天井裏空間
を換気経路として利用した場合や、給排水用の配管が収
められるパイプスペースを床下空間と天井裏空間を連通
させる竪ダクトに利用した場合は、専用のダクトを設け
ることなく、建物内の各部に新鮮な外気を取り込むこと
ができる。また、建物内の吹き抜け空間および衛生設備
室の天井部に設けた還気口から小屋裏付近の排気口に連
通する排気ダクトを設け、この排気ダクトに排気ファン
を設けた場合は、最小限の排気用ダクトで各階の排気が
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる換気装置を装備
した寒冷地低層建物の断面図である。
【図2】その基礎部の具体例の断面図である。
【符号の説明】
1…建物 2…布基礎 3…断熱材 4…床下空間 6…部屋 7…1階部室内給気口 8…パイプスペース(竪ダクト状部) 9…天井裏空間 10…2階部室内給気口 11…部屋 12…吹き抜け空間 14…小屋裏部 15…排気ファン 16…ダクト 17…排気口 18…衛生設備室 19…床下給気管(給気経路) 21…換気経路 22,23…還気口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物外周の布基礎に、1階部の床下空間
    を保温する断熱材を設けた寒冷地用の低層建物におい
    て、外気を前記床下空間に導入する給気経路を設け、そ
    の導入された外気を、前記床下空間を経由して建物の室
    内に導き、小屋裏付近の排気口から屋外に排気する換気
    経路を設けた寒冷地低層建物用換気装置。
  2. 【請求項2】 1階部の床下空間から1階部の室内に開
    口する1階部室内給気口を設け、前記1階部の床下空間
    から1階の天井裏空間に連通する竪ダクト状部を設け、
    前記天井裏空間から2階の室内に開口する2階部室内給
    気口を設け、前記天井裏空間を前記換気経路の一部とし
    た請求項1記載の寒冷地低層建物用換気装置。
  3. 【請求項3】 前記竪ダクト状部が、給排水用の配管が
    収められるパイプスペースからなる請求項2記載の寒冷
    地低層建物用換気装置。
  4. 【請求項4】 建物内の吹き抜け空間および衛生設備室
    の天井部に設けた還気口から前記小屋裏部の排気口に連
    通する排気ダクトを設け、この排気ダクトに排気ファン
    を設けた請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の寒
    冷地低層建物用換気装置。
JP13182097A 1997-05-22 1997-05-22 寒冷地低層建物用換気装置 Pending JPH10325578A (ja)

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JP (1) JPH10325578A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008128602A (ja) * 2006-11-23 2008-06-05 Tomoichi Shinshiyuku 建造物の自然換気構造
CN102200331A (zh) * 2011-04-08 2011-09-28 李振豪 流动装置
JP2015143605A (ja) * 2013-12-27 2015-08-06 大和ハウス工業株式会社 換気システム
JP2016038178A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 株式会社竹中工務店 自然換気システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102200331A (zh) * 2011-04-08 2011-09-28 李振豪 流动装置
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