JP2000193283A - 換気システム - Google Patents

換気システム

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JP2000193283A
JP2000193283A JP10367880A JP36788098A JP2000193283A JP 2000193283 A JP2000193283 A JP 2000193283A JP 10367880 A JP10367880 A JP 10367880A JP 36788098 A JP36788098 A JP 36788098A JP 2000193283 A JP2000193283 A JP 2000193283A
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Japan
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ventilation
space
ventilated
duct
chamber
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JP10367880A
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English (en)
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Shinichiro Nagano
紳一郎 永野
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導入外気を汚すことなく、居住空間を狭める
ことなく、外部風の影響を抑えた室内換気を行えるよう
にすること。 【解決手段】 縦ダクト2、2’、横ダクト3、3’を
角形枠状に連結して無端状に換気路1を形成する。縦ダ
クト2、2’には、外部換気口4a、4b、4a’、4
b’を設け、横ダクト3、3’には換気路1に囲まれた
被換気空間A内に開口する内部換気口8a、8b、8
c、8d、9a、9b、9c、9dを設ける。ダクト内
に気流制御用にダンパ5、5’、6a、6b、6a’、
6b’、7、7’を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、居住空間などの内
外でダクトなどを介して空気の入れ替えを行う換気シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅用換気システムとして
は、集合住宅の床下空間および天井裏空間をチャンバに
構成して、このチャンバ内に一旦外気を取込み、このチ
ャンバを介して住戸内の各室に外気を給気する方法が採
用されている。
【0003】チャンバ内への外気の取込みは、チャンバ
の建物外壁に設けた開口部から行っている。厨房レンジ
やトイレ換気などの換気設備が室内で排気運転される
と、室内圧が外部より負圧になり、開口部から外気がチ
ャンバ内に導入される。
【0004】また、天井裏側に設けた天井チャンバと、
床下側に設けた床下チャンバとを、通気用の隙間を設け
た内壁で上下に連結させ、上下のチャンバ間の空気流動
を壁の隙間を介して行わせる換気システムも提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の換気シ
ステムは、天井裏空間、床下空間をそのままチャンバと
して利用する構成であるため、給排気用のダクトを取り
回す手間が省け、住戸内居室のレイアウトに対してフレ
キシブルな換気設計が行えるなどの点で有用である。
【0006】チャンバに利用する天井裏空間は、柱や梁
などの連結部が隠されている空間であり、また電線管や
ダクトが張り巡らされ、時には天井照明用器具の設置場
所としても利用される空間である。床下空間も、基礎部
が隠されている空間であり、また種々の外部配管が横走
りさせられている空間である。
【0007】かかる天井裏空間、床下空間は、一般に天
井板あるいは床板などで隠された空間で、一般的には、
設計当初より清掃が行えるように配慮される空間ではな
く、塵や埃が積もり易い箇所である。
【0008】そのため、天井裏空間や床下空間をチャン
バとして利用する従来構成では、かかる空間内の埃や塵
なとが、チャンバ内に導入した外気を汚染することとな
る。チャンバを介して室内に給気するに際しては、天井
裏空間や床下空間の埃などが混じった外気が給気される
こととなる。折角新鮮な外気を室内に導入して換気を行
おうとするにもかかわらず、塵などで汚染された外気が
室内に給気されるのでは、換気本来の意義が薄れ、さら
には健康上の悪影響も十分に考えられる。
【0009】また、天井裏空間や床下空間では、上記の
如く電線管やダクトなど種々の物が置かれているため、
これらの物がチャンバ内に導入された外気の流れを阻害
する障害物となる。そのため、天井裏空間などをそのま
ま利用する限りは、例えダンパを設けても、チャンバ内
に導入した外気を所望方向に流したりするなどの気流制
御は困難である。
【0010】前記従来構成の換気システムでは、外気取
り入れ用のチャンバの開口部は、建物外壁に開口させら
れ、開口部内側はそのまま広い天井裏空間、あるいは床
下空間となっている。そのため、例えば、外部の風が開
口部に向けて吹き付けるような場合には、チャンバ内に
勢いよく吹き込んだ外気が埃などを巻上げて、その埃が
勢いよく室内に給気される場合もある。
【0011】このように、前記の従来構成の換気システ
ムでは、外部風の風向、風速の影響をまともに受けやす
く、計画的な換気設計を行うことは難しい。
【0012】また、床下空間をそのまま利用した床下チ
ャンバと、天井裏空間をそのまま利用した天井チャンバ
とを、通気用の隙間を内部に設けた壁で連結する換気シ
ステムでは、通気用の隙間を設ける分内壁が厚くなり、
一定容積内に所定戸数の居住空間を構成する集合住宅な
どでは、その分利用可能な室内空間がどうしても狭くな
るという問題点も発生する。
【0013】また、耐力壁構造などを採用する耐震性を
重視した建築物では、使用する壁強度が重要で、かかる
内部に通気用の隙間を設ける壁はかかる隙間のない壁に
比べて強度面での不安もあり、積極的に使用しがたいと
いう問題点もある。
【0014】本発明の目的は、導入外気を汚すことな
く、居住空間を狭めることなく、外部風の影響を抑えた
室内換気を行えるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、換気を必要と
する居住空間などの被換気空間の内部と、前記被換気空
間の外部とで、ダクトを介して空気の入れ替えを行う換
気システムであって、前記ダクトが、前記被換気空間を
囲んで、無端状に連通されてなる換気路と、前記ダクト
に設けられ、前記被換気空間の外部に連通させられた複
数の外部換気口と、前記ダクトに設けられ、前記被換気
空間の内部に連通させられた内部換気口と、複数の外部
換気口間のダクト内に設けられ、前記ダクト内を開閉す
るダンパとを有することを特徴とする。
【0016】本発明は、換気を必要とする居住空間など
の被換気空間の内部と、前記被換気空間の外部とで、チ
ャンバを介して空気の入れ替えを行う換気システムであ
って、前記チャンバが、前記被換気空間を囲んで、無端
状に連通されてなる換気路と、前記チャンバに設けら
れ、前記被換気空間の外部に連通させられた複数の外部
換気口と、前記チャンバに設けられ、前記被換気空間の
内部に連通させられた内部換気口と、複数の外部換気口
間のチャンバ内に設けられ、前記チャンバ内を開閉する
ダンパとを有することを特徴とする。
【0017】本発明は、換気を必要とする居住空間など
の被換気空間の内部と、前記被換気空間の外部とで、ダ
クトとチャンバとを介して空気の入れ替えを行う換気シ
ステムであって、前記ダクトと前記チャンバとが組み合
わされて、前記被換気空間の周囲を、無端状に連通され
てなる換気路と、前記ダクトに設けられ、前記被換気空
間の外部に連通させられた複数の外部換気口と、複数の
外部換気口間のダクト内に設けられ、前記ダクト内を開
閉するダンパと、前記ダクトおよび前記チャンバの両方
に、あるいは前記ダクト若しくは前記チャンバの一方に
設けられ、前記被換気空間の内部に連通させられた内部
換気口とを有することを特徴とする。
【0018】前記換気システムは、上下階を有する建築
物の室内換気に適用され、前記チャンバは、下階の前記
被換気空間の天井側に設けられ、且つ直上階の床下側の
躯体に接触させられていることを特徴とする。
【0019】前記換気システムは、集合住宅内の複数戸
の各戸別に独立した居住空間を被換気空間として、それ
ぞれの前記被換気空間に独立して適用されていることを
特徴とする。
【0020】集合住宅内の複数戸の各戸別に独立した居
住空間を被換気空間として、それぞれの前記被換気空間
に独立して適用されている個々の換気システムが、ダク
トおよびチャンバの両方で、あるいはダクト若しくはチ
ャンバのいずれかで、相互に連通可能に無端状に接続さ
れていることを特徴とする。
【0021】上記構成の本発明では、換気を必要とする
居住空間などの被換気空間の周囲をダクトで囲むように
無端状に連通させられて構成した換気路に、ダクトに設
けた外部換気口から外気をダクト内に導入して、この外
気をダクトの内部換気口から被換気空間内に給気する。
かかる構成を、ダクトに代えてチャンバを使用してもよ
い。
【0022】あるいは、ダクトとチャンバとを組み合わ
せて、被換気空間の周囲を無端状に連通させて構成した
換気路に、ダクトに設けた外部換気口から外気を換気路
内に導入して、さらにチャンバに設けた内部換気口から
その外気を被換気空間の居住空間などに給気する。
【0023】そのため、上記従来構成の換気システムと
は異なり、そのまま床下空間、天井裏空間を利用したチ
ャンバが換気路内に設けられることはなく、導入した外
気が天井裏空間、床下空間などに積もった埃などで汚染
されることはない。
【0024】本発明の構成では、換気路が無端状に連通
させられ、換気路を構成するダクトに複数の外部換気口
が設けられているため、一方の外部換気口から入った外
気を、換気路内を経由して他方の外部換気口から排気さ
せることができ、換気路に端部を設けた場合(非無端状
に構成した場合)に比べて、吹き溜まりなとができず自
然換気が円滑に行える。
【0025】さらに、本発明の構成では、外気導入に使
用する外部換気口はダクトに設けられているため、チャ
ンバとして利用する天井裏空間、あるいは床下空間に、
いきなり開口部が通じる従来構成とは異なり、外部風が
外部換気口に強く吹き込んでもダクト内を経由する間に
外気の勢いが抑えられ、外部風の風速の影響をなくすこ
とができる。
【0026】本発明では、換気路を構成するダクトに複
数の外部換気口が設けられ、外部換気口間に開閉可能な
ダンパが設けられているため、ダンパの開閉制御を行う
ことにより気流制御が容易に行える。気流制御を行うこ
とにより、被換気空間内の空気の汚れなどに応じて適切
な換気が行える。
【0027】例えば、被換気空間内の空気の汚れがそれ
程でないときは、被換気空間内への外気の導入を少なく
抑えることができる。熱、塵埃、ホルムアルデヒドやT
VOCなどの室内空気汚染物質、タバコの煙、臭気など
で被換気空間内の空気の汚れが大きいときは、被換気空
間内への外気導入を多くして、これらの汚染物質の速や
かな排気を行うこともできる。
【0028】また、換気が必要でないときは、ダンパ調
整により被換気空間内への給気を止めることもできる。
【0029】上記換気路は、被換気空間の周囲を無端状
に囲んで構成すればよく、例えば、角形枠状に、あるい
は楕円、円形などの輪環状に、あるいは三角形、五角形
などの多角形状の種々の形状に構成することができる。
要は、換気路内が無端状に連通できるように構成されて
おればよく、その形状を限定する必要がない。
【0030】上記被換気空間の周囲に無端状に取り回し
たダクトにチャンバを接続して、全体を無端状に連通さ
せた換気路に構成してもよい。特にチャンバを接続させ
る場合には、天井側にチャンバを設け、このチャンバを
直上階の居住空間の床下側に相当する躯体に接触させる
ようにしておけば、躯体蓄熱用として使用することがで
きる。
【0031】例えば、夏期、チャンバ内に朝方の冷えた
外気を導入して、居住空間の床下側の躯体を冷やしてお
く。日中気温が上昇しても、予め床下側が冷やされてい
るので、冷やさない場合に比べて、日中の冷房運転の熱
負荷を低減させることができる。
【0032】かかる換気路を構成するダクトなどは建物
の壁内に埋め込んでおけばよいが、建物外側にダクトの
一部または全体が露出するようにしても一向に構わな
い。要は、被換気空間の周囲を囲むように構成されてい
ればよい。
【0033】なお、本発明の換気システムでは、天井裏
空間などをそのまま換気路の一部として使用するのでは
ないため、施工後に適宜ダクトやチャンバを清掃して、
被換気空間内へ導入する外気がダクト内などの埃で汚染
されることがないように、チャンバの配設、構成などを
清掃し易い構成にしておくことが望ましい。
【0034】上記説明では、本発明の換気システムを使
用して自然換気を行う場合について説明したが、外部換
気口には太陽電池を電源とする換気扇を設けて、外気の
吸気、排気とを自然エネルギーを使用して行う強制換気
システムに構成してもよい。
【0035】本発明の換気システムは、戸建住宅でも、
集合住宅でも、いずれの場合にも適用できる。集合住宅
の独立した各戸に、それぞれ独立して適用してもよい
し、あるいは、各戸に独立して適用した換気システム間
をダクトなどで無端状に連通させて、全体として集合住
宅全体に適用する大きな一つの換気システムに構成して
もよい。勿論、上記住宅以外でも、オフィスビルなどに
も適用できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0037】(実施の形態1)図1は、被換気空間Aの
周囲に無端状に換気路1が構成されている様子を示す断
面図である。
【0038】図1に示す場合には、換気路1は、被換気
空間Aの両側を垂直方向に配設した縦ダクト2、2’
と、被換気空間Aの天井側、床下側を横方向に配設した
横ダクト3、3’とが、被換気空間Aの外側周囲を角形
枠状に囲むよう連結され、ダクト内部を無端状に連通さ
せて構成されている。
【0039】なお、被換気空間Aとしては、戸建あるい
は集合住宅の居室空間などを想定すればよい。
【0040】被換気空間Aの両側に設けた縦ダクト2、
2’には、両端側に短管状の外部換気口4a、4b、4
a’、4b’がそれぞれ設けられている。外部換気口4
a、4b間と、外部換気口4a’、4b’とを連絡する
ダクト内には、縦ダクト2、2’内の気流の流れを必要
に応じて遮断することができるように、開閉可能に構成
されたダンパ5、5’がそれぞれ設けられている。
【0041】縦ダクト2、2’と、横ダクト3、3’が
角形枠状に連結されて構成される換気路1の4隅に相当
するダクト内にも、図1に示すように、ダンパ6a、6
b、6a’、6b’とがそれぞれ設けられている。
【0042】外部換気口4a、4a’との間、外部換気
口4b、4b’との間を連絡する横ダクト3、3’内に
も、それぞれダンパ7、7’が設けられている。
【0043】天井側に設けた横ダンパ3、および床下側
に設けた横ダンパ3’からは、それぞれ被換気空間A内
に向けて開口された短管状の内部換気口8a、8b、8
c、8d、9a、9b、9c、9dがそれぞれ設けられ
ている。
【0044】図1に示す場合には、換気路1では、縦ダ
クト2、2’内、横ダクト3、3’内が、閉じ状態のダ
ンパ5、5’、7、7’でそれぞれ塞がれている。換気
路1の4隅部分に設けたダンパ6a、6b、6a’、6
b’はそれぞれ開状態にダンパ調整されている。
【0045】被換気空間A内で厨房レンジなどの換気設
備の排気運転を行うと、被換気空間A内が負圧になり、
外部換気口4aから縦ダクト2内に外気Bが導入され
る。導入された外気Bは、ダンパ6aを通過して横ダク
ト3内に至り、さらに内部換気口8a、8bから被換気
空間A内に給気される。この様子を矢印で示した。
【0046】同様に、外気Bが、外部換気口4bから縦
ダクト2内に入り、ダンパ6b、床下側に設けた横ダク
ト3’、内部換気口9a、9bを介して、被換気空間A
内に給気される。
【0047】一方、被換気空間A内からは、天井側に開
口された内部換気口8c、8dを介して、横ダクト3、
ダンパ6a’、外部換気口4a’を介して外部に排気さ
れることとなる。
【0048】同様に、被換気空間Aの床側に開口された
内部換気口9c、9dを介して、横ダクト3’、ダンパ
6b’、外部換気口4b’を介して、被換気空間A内の
空気が外部に排気されることとなる。
【0049】図2(a)では、図1に示す構成を有する
換気システムを使用して、天井側の換気機能のみを稼動
させる場合について示している。
【0050】ダンパ6b、6b’、7は、閉じ状態にさ
れ、ダンパ5、5’、6a、6a’は開状態にされてい
る。ダンパ7’は、閉じ状態でも、開状態でもいずれの
状態でも構わない。かかるダンパ調整により、外部換気
口4a、4bから導入された外気Bは、被換気空間A内
の天井側から給気される。一方、被換気空間A内の汚れ
た空気は、被換気空間A内の天井側に設けた内部換気口
8c、8dから、ダンパ6a’部を通過して、外部換気
口4a’、4b’から排気されることとなる。
【0051】図2(b)では、図1に示す構成を有する
換気システムを使用して、ダンパ調整により被換気空間
A内に天井側から給気し、床側から排気する様子を示し
ている。ダンパ5、5’、ダンパ6a、6b’、7は開
状態にされ、ダンパ6b、6a’が閉じ状態にされてい
る。
【0052】かかるダンパ調整により、外部換気口4
a、4bから導入された外気Bは、天井側の内部換気口
8a、8b、8c、8dから被換気空間A内に給気され
る。一方、被換気空間A内の汚れた空気は、床下側の内
部換気口9a、9b、9c、9dから横ダクト3’内に
入り、ダンパ6b’部を経由して外部換気口4a’、4
b’から排気される。
【0053】上記説明では、ダンパ調整を完全に閉じた
状態、あるいは完全に開けた状態にした場合について説
明したが、例えば、風速が強く外気Bが外部換気口4
a、4bに吹き込んできても、ダンパ6a、6bを少し
閉じ加減のダンパ調整とすることにより、ダクト内気流
の速度を落としたり、あるいは風量調整が行える。ダン
パ6a’、6b’も同様に閉じ加減にダンパ調整するこ
とにより、排気量の調整が行える。
【0054】図3は、図1に示す換気システムの構成
に、太陽電池10を電源とする換気扇11を、外部換気
口4a、4b、4a’、4b’のそれぞれに設けた様子
を模式的に示している。このように構成すれば、太陽光
の自然エネルギーを利用することにより、換気扇11に
よる強制換気を行うことができる。
【0055】ダンパ調整は、図1に示す場合と同様に行
って、換気扇11により、外部換気口4a、4bから積
極的に外気を強制導入する。併せて、被換気空間A内の
汚れた空気を、外部換気口4a’、4b’から強制排気
する。このように強制換気することにより、上記図1、
2で示した自然換気よりは、無風状態でもより積極的に
外気Bの導入を図ることができる。
【0056】上記説明では、図1に示す換気路1内に8
枚のダンパ5、5、6a、6b、6a’、6b’、7、
7’を設ける構成について説明したが、図4(a)の如
く、4枚のダンパ5、5’、7、7’を設けた簡単な構
成にしてもよい。ダンパ設置箇所、ダンパ数などは、所
望の気流制御ができるように適宜決めればよい。
【0057】図4(b)に示す場合には、2枚のダンパ
5、5’を設け、且つ外部換気口4a、4b、4a’、
4b’の開口部に開閉自在のシャッタ4cを設け、この
シャッタ4cの開閉状態とダンパ5、5’の開閉状態と
の組合せにより、被換気空間A内への外気の給気方向、
被換気空間Aからの排気方向の選択が行えるように構成
されている。図4(b)では、外部換気口4b、4a’
のシャッタ4cが閉じ状態にされている。
【0058】なお、図4では、換気路1に囲まれた被換
気空間Aを、簡単のため略矩形箱状に破線表示で示し
た。例えば、被換気空間Aは、戸建住宅の一つの居住空
間として見ることができる。
【0059】上記種々の構成の換気路1は、実際には、
建物の外壁、天井裏、床下空間内に格納するようにすれ
ばよい。かかる様子を図5に示した。換気路1を構成す
る縦ダクト2、2’部分は壁C1、C1’内に埋め込ま
れている。横ダクト3は天井裏空間C2内に、横ダクト
3’は床下空間C3内に設けられている。
【0060】図5に示す場合には、天井裏空間C2上、
床室空間C3下には、それぞれ躯体Dが設けられている
様子を示している。外部換気口4a、4bは、壁C1内
への埋め込み深さに合わせて、短管状の長さが設定さ
れ、壁C1表面に開口させられている。
【0061】その他の外部換気口4a’、4b’、内部
換気口8a、8b、8c、8d、8a’、8b’、8
c’、8d’も同様に短管状の長さを適宜設定して、壁
面、天井面、あるいは床面に開口させられている。
【0062】図4、5では、戸建住宅の居住空間として
の被換気空間Aの周囲に換気路1が設けられている様子
を示したが、例えば、かかる構成を複数集合させること
により、集合住宅に本発明の換気システムを適用するこ
とができる。この様子を、図6に示した。
【0063】図6(a)に示す場合には、2階建ての集
合住宅の戸別にそれぞれ独立した1階部分の居住空間、
2階部分の居住空間をそれぞれ被換気空間Aとして、そ
の周囲にそれぞれ換気路1、1’が設けられた様子が示
されている。なお、図の居住空間内には、間仕切壁Eが
設けられている。
【0064】図6(b)に示す場合には、図6(a)で
示した換気路1、1’の縦ダクト2、2’が躯体Dを貫
通して連通させられ、1階部分の居住空間、2階部分の
居住空間のそれぞれが一つの換気路1に囲まれている。
【0065】なお、以上の説明では、外部換気口4a、
4bを外気導入用に、外部換気口4a’4b’を排気用
にそれぞれ使用した場合について説明したが、風向きな
どの必要に合わせて、外部換気口4a、4bを排気用
に、外部換気口4a’、4b’を外気導入用に使用して
もよい。かかる点は、以下の各実施の形態でも同様であ
る。
【0066】(実施の形態2)本実施の形態では、図7
に示すように、縦ダクト2、2’、横ダクト3、3’が
角形枠状に接続され、天井側の横ダクト3から分岐ダク
ト12が、床下側の横ダクト3’から分岐ダクト13が
それぞれ分岐させられ、全体として無端状に連通させら
れた換気路1が設けられている。
【0067】図7には、上記構成が分かり易いように、
被換気空間Aの図示は省略され、換気路1の構成が示さ
れている。
【0068】分岐ダクト12は、天井側の横ダクト3か
ら回路状に連通させられ、横ダクト3内の気流が分岐ダ
クト12内を巡って横ダクト3内に戻るように構成され
ている。分岐ダクト12には、被換気空間A内に向けて
複数の内部換気口14が設けられている。
【0069】一方、分岐ダクト13は、床下側の横ダク
ト3’から回路状に連通させられ、横ダクト3’内の気
流が分岐ダクト13内を巡って横ダクト3’内に戻るよ
うに構成されている。分岐ダクト13には、被換気空間
A内に向けて内部換気口15が開口させられている。
【0070】図7に示す場合には、縦ダクト2、2’内
に設けたダンパ5、5’、および横ダクト3、3’内に
設けたダンパ7、7’は閉じ状態にされている。ダンパ
6a、6b、6a’、6b’が開状態にダンパ調整され
ている。
【0071】かかるダンパ調整により、外部換気口4a
から流入した外気Bは、横ダクト3から分岐ダクト12
を巡り、途中内部換気口14から一部が被換気空間A内
に給気され、一部が外部換気口4a’から排気されるこ
ととなる。
【0072】外部換気口4bから導入された外気Bも、
同様に、横ダクト3’内から分岐ダクト13内に入り、
一部が床下側から被換気空間A内に供給され、一部が外
部換気口4a’から排気されることとなる。
【0073】図8に示す場合には、図7に示すと同様の
構成を有する換気システムを使用して、分岐ダクト12
を給気用に使用し、分岐ダクト13を排気用に使用する
場合について示している。なお、図中、被換気空間Aを
破線で示している。
【0074】ダンパ構成は図7に示す場合と同様である
が、ダンパ調整の仕方が変えられている。ダンパ6b、
6a’、7がそれぞれ閉じ状態にされている。その他の
ダンパ5、5’、6a、6b’、7’は開状態にされて
いる。
【0075】被換気空間A内には、外部換気口4a、4
bから流入した外気Bが分岐ダクト12の内部換気口1
4から下方に向けて給気される。一方、被換気空間A内
の汚れた空気は、内部換気口15から分岐ダクト13内
に入り、外部換気口4a’、4b’から排気されること
となる。
【0076】図9に示す場合には、図7に示す構成で、
横ダクト3、3’から左右に分岐ダクト12a、13
a、12b、13bを対称的に張り出して分岐させた構
成を示している。かかる構成では、縦ダクト2、2’、
横ダクト3、3’とから角形枠状に構成された換気路1
の左右両側に、被換気空間A、A’が別々に設けられ、
個々独立して設けられた被換気空間A、A’内の換気
が、上記一つの換気システムで行えるようになってい
る。
【0077】被換気空間A、A’は、換気路1のうち縦
ダクト2、2’、横ダクト3、3’とから角形枠状に形
成された枠内中央で仕切る内壁F(図中、斜線で表示)
で、それぞれ独立させられた空間に構成されている。
【0078】ダンパ5、5’、6a、6b’、7’は、
開状態にされ、その他は閉じ状態にダンパ調整されてい
る。
【0079】被換気空間Aでは、天井側に設けた分岐ダ
クト12aと、床下側に設けた分岐ダクト12bとが、
被換気空間Aを上下に挟むようにして設けられている。
縦ダクト2に設けた外部換気口4a、4bから導入され
た外気Bは、天井側に設けた分岐ダクト12aの内部換
気口14a(図中、一部省略)から被換気空間A内に給
気される。
【0080】被換気空間A内の汚れた空気は、床下側に
設けた分岐ダクト12b内の内部換気口14bを介し
て、横ダクト3’内に吸気され、縦ダクト2’に設けた
外部換気口4a’、4b’から外部に排気される。
【0081】被換気空間A’でも被換気空間A内と同様
な換気が行われる。縦ダクト2に設けた外部換気口4
a、4bから導入された外気Bは、被換気空間A’の天
井側に設けた分岐ダクト13aの内部換気口15a(図
中、一部省略)から給気される。
【0082】被換気空間A’内の汚れた空気は、床下側
に設けた分岐ダクト13bの内部換気口15bから吸気
され、縦ダクト2’に設けた外部換気口4a’、4b’
から外部へ排気されることとなる。
【0083】なお、上記構成では、分岐ダクトにダンパ
を設けない構成を示したが、必要に応じて、分岐ダクト
内に開閉可能なダンパを設けるようにしても構わない。
【0084】また、本実施の形態の上記説明では、分岐
ダクト12などを横方向に分岐した場合について説明し
たが、図10に示すような方向で分岐ダクト12cを設
けるようにしてもよい。
【0085】(実施の形態3)本実施の形態では、ダク
トとチャンバとを互いに連通可能に連結して、全体とし
て無端状に連通させられた換気路を有する換気システム
について説明する。
【0086】図11に示す場合には、天井裏空間に略矩
形の扁平箱型に形成されたチャンバ16が設けられてい
る。かかるチャンバ16に対向して、床下空間内にチャ
ンバ17が設けられている。チャンバ17も、略矩形の
扁平形に形成されている。両チャンバ16、17には、
被換気空間A内に向けて、それぞれ内部換気口16a、
17aが設けられている。
【0087】両チャンバ16、17は、図11に示すよ
うに、縦ダクト2、2’により連結されて無端状に連通
させられた換気路1が構成されている。縦ダクト2、
2’には、外部換気口4a、4b、4a’、4b’がそ
れぞれ設けられている。
【0088】縦ダクト2、2’には、ダンパ18、1
8’が設けられ、両ダンパ18、18’とも閉じ状態に
ダンパ調整されている。
【0089】かかるダンパ調整により、外部換気口4
a、4bから取り込まれた外気Bは、縦ダクト2内から
天井側のチャンバ16内に入り、内部換気口16aから
被換気空間A内に給気される。
【0090】被換気空間A内の汚れた空気は、内部換気
口17aからチャンバ17内に入り、縦ダクト2’の外
部換気口4a’、4b’から排気されることとなる。
【0091】本実施の形態のダクトとチャンバとを組み
合わせて、無端状に換気路1を形成する構成としては、
例えば、図7に示す構成の分岐ダクト12、13を、図
12に示すようにチャンバ19、20に置き換えた構成
も考えられる。
【0092】チャンバ19は、略扁平な箱型に構成さ
れ、横ダクト3の側方に連通させられている。チャンバ
19の被換気空間Aに向けた面には、内部換気口19a
が設けられ、外気Bの被換気空間A内への給気口とされ
ている。
【0093】チャンバ20も、略扁平な箱型に形成され
て床下空間内に設けられている。横ダクト3’の側方
に、チャンバ20は連通させられ、被換気空間Aに向け
て、内部換気口20aが設けられている。ダンパ調整の
様子は省略したが、図7に示す場合と同様にダンパ調整
することにより、内部換気口19aから被換気空間A内
に外気Bが給気されることとなる。
【0094】また、図13に示す場合には、縦ダクト
2、2’、横ダクト3、3’により角形枠状に形成され
た換気路1部分の横ダクト3の上にチャンバ16が連通
可能に設けられ、横ダクト3’の下にチャンバ17が連
通可能に設けられている。
【0095】チャンバ16、17と横ダクト3、3’と
は、それぞれ2個の連通孔16b、16c、17b、1
7cで連通され、チャンバ16、17内を給気が還流で
きるようになっている。
【0096】縦ダクト2、2’には、外部換気口4a、
4b、4a’、4b’がそれぞれ設けられている。チャ
ンバ16はその上面が、直上階の床下側の躯体Dの下面
に接触して設けられている。
【0097】日中の外気温の上昇に伴い室温も上昇して
冷房が必要となる場合でも、比較的温度の低い朝方の空
気をチャンバ16内に積極的に導入し、このチャンバ1
6に接している躯体Dを予め冷やしておく。日が高くな
り気温が上昇すると、室内温度に合わせて冷房運転をす
ることとなるが、予め躯体Dが冷やされているので、全
く躯体Dを冷やしておかない場合に比べて、冷房運転時
の熱負荷を軽減することができる。
【0098】逆に、冬期には、室内暖房などで温められ
た暖気を無端状に連通させた換気路1内を通して躯体D
に接するチャンバ16内に導けば、躯体Dが温められ一
種の床暖房として機能させることもできる。例えば、深
夜の冷え込みが強くなるときにこの暖気を排気せずにチ
ャンバ16内に滞留させておけば、暖房時の熱負荷を軽
減することができる。このように躯体蓄熱用としてチャ
ンバ16を使用することができる。
【0099】さらには、図14(a)に示すように、チ
ャンバ16、17の一端側を縦チャンバ16’で、略コ
字形になるように連結し、他端側を縦ダクト2’で上下
に連結して無端状に換気路1を構成してもよい。縦ダク
ト2’とチャンバ16、17との接続部は、破線で表示
している。
【0100】チャンバ16、17、縦チャンバ16’に
は、それぞれダンパ16d、17d、16a’が設けら
れている。なお、図14(b)には、図4(a)の構成
における被換気空間Aを破線表示した。
【0101】(実施の形態4)本実施の形態の換気シス
テムでは、換気路1は、チャンバ16、17の両端側を
縦チャンバ16’、17’で無端状に連結して、被換気
空間Aの外側を囲むように構成されている。
【0102】図15(a)に示すように、縦チャンバ1
6’、17’に、外部換気口4a、4b、4a’、4
b’がそれぞれ設けられている。チャンバ16、17内
には、チャンバ内の仕切り可能なダンパ16d、17d
が設けられている。縦チャンバ16’、17’とチャン
バ16、17との接合部にも、仕切り可能なダンパ16
b’、16c’、17b’、17c’が設けられてい
る。なお、図15(b)には、図15(a)の構成にお
ける被換気空間Aの構成を破線表示した。
【0103】本発明は前記の実施の形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更する
ことができる。
【0104】前記いずれの実施の形態でも被換気空間A
は、一つの空間に構成されていてもよいし、あるいは複
数の小空間が集合して構成された大空間に構成されてい
ても構わない。
【0105】例えば、前記実施の形態では、換気路1は
略矩形の角張った形状に連結されているが、要は無端状
に連通させられておればよく、図16に示すように楕円
状、三角形状に形成されていても一向に構わない。近年
は、種々形状の空間構成が行われるため、かかる異形空
間でも換気が行えるようにすることが求められる。
【0106】図16(a)では、ダクト21が楕円状に
形成され、外部換気口22a、22a’、22b、22
b’が設けられている。楕円状に形成されたダクト21
内側面には、内部換気口23がそれぞれ設けられてい
る。ダクト21内には、ダンパ24が開閉可能に設けら
れている。
【0107】図16(b)では、ダクト25が三角状に
形成されている。外部換気口26a、26a’26b、
26b’がそれぞれ設けられている。三角形状に形成さ
れた内側面には、内部換気口27が設けられている。ダ
クト25内には、ダンパ28が開閉可能に設けられてい
る。集合住宅の端部でデザイン的に使用される三角形状
に対応することができる。
【0108】前記実施の形態では、被換気空間Aを囲む
角形枠状に構成した換気経路1が、被換気空間Aを縦方
向に取り回すようにした場合について説明したが、図1
7に示すように、横方向に、あるいは斜め方向に取り回
すようにしてもよい。
【0109】横方向に取り回すように設ける場合には、
図17(a)に示すように、外部換気口29を四方に設
けることができ、風向きの如何にかかわらず外気取り入
れが容易にできるようになる。
【0110】特に斜めに取り回す場合には、図17
(b)に示すように、外部換気口30を斜め上方と、斜
め下方とに設けるようにして、高低差を設けておけば好
ましい。かかる構成とすることにより、外気Bの自然換
気が行い易い。
【0111】さらに、図18(a)に示すように、十文
字状に交叉させて換気路1を構成するようにしてもよ
い。このように構成すれば、図18(b)に示すよう
に、例えば2階建ての上階に被換気空間A1、A2、A
3、A4としての4室、下階にA5、A6、A7、A8
の4室の合計8室を有する集合住宅の室内換気システム
に本発明を適用することもできる。
【0112】かかる構成でも、換気路1構成する縦ダク
ト31、31’には、外部換気口32が複数設けられて
いる。
【0113】上記構成の換気システムでは、合計8室を
有する集合住宅に使用するようにしたが、図18(a)
に示す構成を一つのユニットと考え、これを適宜数横方
向、あるいは縦方向などに互いに連通させるように拡張
していけば、適用部屋数をさらに増やすことができる。
【0114】さらには、図18(a)に示す構成を、大
きな空間に構成された一つの被換気空間Aに適用するよ
うにしても一向に構わない。
【0115】
【発明の効果】本発明では、天井裏空間や床下空間をそ
のまま天井チャンバや床下チャンバに使用することがな
いため、チャンバを通して供給する外気を塵や埃などで
汚すことがない。
【0116】本発明では、換気用として構成したダクト
を取り回すようにして無端状に連通させて換気路を形成
しているため、天井裏空間をそのまま天井チャンバに構
成する場合とは異なり、気流の流れにとっての障害物が
なく、気流制御が容易に行える。その結果、換気効率の
向上も図れる。
【0117】本発明の換気システムでは、天井裏空間や
床下空間をそのまま使用することなしに、ダクトやチャ
ンバを構成しているので、清掃を視野にいれた換気路設
計ができ、換気に使用する外気などが汚れないようにダ
クトなどの清掃が行える。
【0118】本発明では、無端状に構成された換気路
に、外部換気口が複数設けられているので、外部換気口
の一部を外気取り入れ用に、他の外部換気口を排気用に
使用して、自然換気を円滑に行うことができる。
【0119】本発明では、換気路のチャンバを直上階の
躯体に接触させているので、このチャンバを躯体蓄熱用
として使用し、直上階の冷房あるいは暖房時の熱負荷を
抑えることができる。その結果、積極的に冷暖房の省エ
ネルギー化を促進した建物設計が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の換気システムを示す断
面図である。
【図2】(a)、(b)は、図1に示す換気システムを
使用した換気例を示す断面図である。
【図3】外部換気口に、太陽電池を電源とする換気扇を
設けた構成を示す断面図である。
【図4】(a)は、ダクト内のダンパ配置の変形例を示
す斜視図である。(b)は、ダクト内のダンパと、外部
換気口の開閉とを組み合わせて、気流制御ができる構成
を示す斜視図である。
【図5】換気路を壁、天井裏空間、床下空間に設ける様
子を一部断面で示す斜視図である。
【図6】(a)は、本発明の換気システムを集合住宅の
各戸にそれぞれ独立して適用した様子を示す断面図であ
る。(b)は、一つの換気システムで、集合住宅の複数
戸に適用できるように構成した様子を示す断面図であ
る。
【図7】ダクトを分岐した換気システムを示す斜視図で
ある。
【図8】図7に示す換気システムを被換気空間Aの換気
に使用した例を示す斜視図である。
【図9】図7に示す換気システムの変形例を示す斜視図
である。
【図10】ダクト分岐の変形例を示す斜視図である。
【図11】ダクトとチャンバとを組み合わせて換気シス
テムを構成した場合を示す斜視図である。
【図12】図7に示す換気システムの分岐ダクトをチャ
ンバに置き換えた状況を示す斜視図である。
【図13】天井側に設けたチャンバを直上階の躯体に接
触させた構成を示す斜視図である。
【図14】(a)は、コ字形形状に構成したチャンバと
ダクトとで換気路を構成した例を示す断面図である。
(b)は、(a)の斜視図である。
【図15】(a)は、チャンバだけで換気路を構成した
場合を示す断面図である。(b)は、(a)の斜視図で
ある。
【図16】(a)、(b)は、異形の被換気空間に適用
できる換気システムの変形例を示す側面図である。
【図17】(a)は、ダクトを横方向に取り回した様子
を示す斜視図である。(b)は、ダクトを斜めに取り回
した様子を示す斜視図である。
【図18】(a)は、ダクトを十文字状に取り回した換
気路を有する換気システムを集合住宅に適用した場合を
示す斜視図である。(b)は、(a)で示す集合住宅の
複数の被換気空間の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 換気路 2 縦ダクト 2’ 縦ダクト 3 横ダクト 3’ 横ダクト 4a 外部換気口 4a’ 外部換気口 4b 外部換気口 4b’ 外部換気口 4c シャッタ 5 ダンパ 5’ ダンパ 6a ダンパ 6a’ ダンパ 6b ダンパ 6b’ ダンパ 7 ダンパ 7’ ダンパ 8a 内部換気口 8b 内部換気口 8c 内部換気口 8d 内部換気口 9a 内部換気口 9b 内部換気口 9c 内部換気口 9d 内部換気口 10 太陽電池 11 換気扇 12 分岐ダクト 12a 分岐ダクト 12b 分岐ダクト 12c 分岐ダクト 13 分岐ダクト 13a 分岐ダクト 13b 分岐ダクト 14 内部換気口 14a 内部換気口 14b 内部換気口 15 内部換気口 15a 内部換気口 15b 内部換気口 16 チャンバ 16’ 縦チャンバ 16a チャンバ 16a’ダンパ 16b 連通孔 16b’ダンパ 16c 連通孔 16c’ダンパ 16d ダンパ 17 チャンバ 17’ 縦チャンバ 17a チャンバ 17a’ダンパ 17b 連通孔 17b’ダンパ 17c 連通孔 17c’ダンパ 17d ダンパ 18 ダンパ 19 分岐ダクト 19a 内部換気口 20 分岐ダクト 20a 内部換気口 21 ダクト 22a 外部換気口 22b 外部換気口 22a’外部換気口 22b’外部換気口 23 内部換気口 24 ダンパ 25 ダクト 26a 外部換気口 26b 外部換気口 26a’外部換気口 26b’外部換気口 27 内部換気口 28 ダンパ 29 外部換気口 30 外部換気口 31 縦ダクト 31’ 縦ダクト 32 外部換気口 A 被換気空間 A1 被換気空間 A2 被換気空間 A3 被換気空間 A4 被換気空間 A5 被換気空間 A6 被換気空間 A7 被換気空間 A8 被換気空間 B 外気 C1 壁 C1’ 壁 C2 天井裏空間 C3 床下空間 D 躯体 E 間仕切壁 F 内壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気を必要とする居住空間などの被換気
    空間の内部と、前記被換気空間の外部とで、ダクトを介
    して空気の入れ替えを行う換気システムであって、 前記ダクトが、前記被換気空間を囲んで、無端状に連通
    されてなる換気路と、 前記ダクトに設けられ、前記被換気空間の外部に連通さ
    せられた複数の外部換気口と、 前記ダクトに設けられ、前記被換気空間の内部に連通さ
    せられた内部換気口と、 複数の外部換気口間のダクト内に設けられ、前記ダクト
    内を開閉するダンパとを有することを特徴とする換気シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 換気を必要とする居住空間などの被換気
    空間の内部と、前記被換気空間の外部とで、チャンバを
    介して空気の入れ替えを行う換気システムであって、 前記チャンバが、前記被換気空間を囲んで、無端状に連
    通されてなる換気路と、 前記チャンバに設けられ、前記被換気空間の外部に連通
    させられた複数の外部換気口と、 前記チャンバに設けられ、前記被換気空間の内部に連通
    させられた内部換気口と、 複数の外部換気口間のチャンバ内に設けられ、前記チャ
    ンバ内を開閉するダンパとを有することを特徴とする換
    気システム。
  3. 【請求項3】 換気を必要とする居住空間などの被換気
    空間の内部と、前記被換気空間の外部とで、ダクトとチ
    ャンバとを介して空気の入れ替えを行う換気システムで
    あって、 前記ダクトと前記チャンバとが組み合わされて、前記被
    換気空間の周囲を、無端状に連通されてなる換気路と、 前記ダクトに設けられ、前記被換気空間の外部に連通さ
    せられた複数の外部換気口と、 複数の外部換気口間のダクト内に設けられ、前記ダクト
    内を開閉するダンパと、 前記ダクトおよび前記チャンバの両方に、あるいは前記
    ダクト若しくは前記チャンバの一方に設けられ、前記被
    換気空間の内部に連通させられた内部換気口とを有する
    ことを特徴とする換気システム。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の換気システムに
    おいて、 前記換気システムは、上下階を有する建築物の室内換気
    に適用され、 前記チャンバは、下階の前記被換気空間の天井側に設け
    られ、且つ直上階の床下側の躯体に接触させられている
    ことを特徴とする換気システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の換気システムにおいて、 前記換気システムは、集合住宅内の複数戸の各戸別に独
    立した居住空間を被換気空間として、それぞれの前記被
    換気空間に独立して適用されていることを特徴とする換
    気システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の換気システムにおい
    て、 集合住宅内の複数戸の各戸別に独立した居住空間を被換
    気空間として、それぞれの前記被換気空間に独立して適
    用されている個々の換気システムが、ダクトおよびチャ
    ンバの両方で、あるいはダクト若しくはチャンバのいず
    れかで、相互に連通可能に無端状に接続されていること
    を特徴とする換気システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003339465A (ja) * 2002-05-27 2003-12-02 Kongo Co Ltd 収納体の環境改善装置
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