JPH062883A - 住宅の空調装置におけるダクト装置 - Google Patents

住宅の空調装置におけるダクト装置

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JPH062883A
JPH062883A JP4158314A JP15831492A JPH062883A JP H062883 A JPH062883 A JP H062883A JP 4158314 A JP4158314 A JP 4158314A JP 15831492 A JP15831492 A JP 15831492A JP H062883 A JPH062883 A JP H062883A
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廣司 沖田
Masabumi Matsumoto
正文 松本
Takashi Ikuno
隆 生野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集合住宅、戸建住宅等の住宅において、住宅
空間に設けられる空調装置に、外部の新気を導き、また
空調後の排気を外部に放出するためのダクト装置に係る
もので、排気と新気との間で効率の良い熱交換を行い、
排気熱を回収して能率の良い空調を行うようにしたもの
である。 【構成】 住宅空間Hの床板13下の床下空間8に、床
上の居住空間9に空調エアを供給するための空調装置A
を設け、この空調装置Aに新気を導くための新気導入ダ
クト47と、空調後の排気を外部に放出するための排気
排出ダクト48とを断熱集合ダクト49内に熱交換パネ
ル50を挟んで並設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンション等の集合住
宅、戸建住宅において、その住宅空間の空調を行う空調
装置に新気を導入し、また該装置から排気を排出するた
めの、住宅の空調装置におけるダクト装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、マンション等の集合住宅や戸建住
宅において、住宅空間の適所に空調設備を配設して、
冷、暖房や換気等を行い、健康で快適な住環境を確保す
るようにしたものが種々提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来のもの
は、外気取入口より取入れた外気はそのまま空調装置に
導入され、また空調装置より排出される排気はそのまま
外気に放出しているのが通常である。
【0004】ところでこのような従来のものでは、たと
えば冬季では空調終了後の、未だ外気よりもかなり高温
の暖排気をそのまま外気に放出し、また夏期では未だ外
気よりもかなり低温の冷排気をそのまま外気に放出して
しまうことになり、いずれの場合も排気の残留余熱が外
気に放出されることとなって熱効率が悪いばかりでな
く、環境対策上も好ましくないという課題がある。
【0005】本発明はかかる実情に鑑みてなされたもの
で、空調装置に導入される新気と、そこから排出される
排気との間で熱の授受が断熱状態できわめて能率よく行
われるようにして排気熱を有効利用できるようにし、前
記課題を解決できるようにした、新規な住宅の空調装置
におけるダクト装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の特徴とするところは、住宅空間の床
板下に、床下空間を形成し、この床下空間には、床上の
居住空間に空調エアを供給するための空調装置を設け、
この空調装置の新気取入口に新気導入ダクトを、またそ
の排気排出口に排気排出ダクトをそれぞれ接続し、前記
両ダクトを断熱集合ダクト内に、熱交換パネルを挟んで
並設したことにある。
【0007】また本発明の第2の特徴とするところは、
前記住宅空間は、その床スラブに逆梁を上向きに突設し
てなる床構造を備えてなることである。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明住宅の空調装置
におけるダクト装置を逆梁床構造を有する集合住宅に実
施した場合の実施例について説明する。
【0009】図1〜図5は本発明の第一実施例を示すも
ので、図1は本発明ダクト装置を備えた集合住宅の、図
2の1−1線に沿う平面図、図2は、図1の2−2線に
沿う縦断面図、図3は、図2の3−3線に沿う一部破断
拡大図、図4は、冬モードの空調エアの流れを示す作用
図、図5は、夏モードの空調エアの流れを示す作用図で
ある。
【0010】図1,2に示すように、集合住宅の各階層
には、躯体壁Fにより住宅空間Hが画成され、この躯体
壁Fは吸熱および放熱を行うべく蓄熱体に構成されてお
り、すなわち躯体壁本体1の外気に対面する外面には断
熱層2が積層され、またその内面には吸放熱層3が積層
されて三層構造に構成される。
【0011】躯体壁Fの床部分を構成する、床スラブ4
は逆梁構造に構成されており、その上面には、躯体柱5
を継ぐ逆大梁6およびそれら間を継ぐ逆小梁7が上向き
に縦横に突設されている。そして該床スラブ4の下面に
は断熱層2が、またその上面には吸放熱壁3が積層され
る。
【0012】隣接する住宅空間Hを仕切る、躯体壁Fの
側壁部分は、その両面に吸放熱壁3がそれぞれ積層され
て三層構造に構成される。
【0013】前記住宅空間Hは、床下空間8、床上空間
すなわち居住空間9および天井裏空間10の三層の高気
密、高断熱構造に構成される。
【0014】前記逆大梁6および逆小梁7上には、複数
の短い束11および12が所定間隔を存して配設され、
これらの束11,12上には輻射パネルよりなる床板1
3が敷設される。そしてこの床板13下に床下空間8
が、またその上に居住空間9が形成される。居住空間9
は後に詳述するように、仕切パネル14によって複数の
部屋に仕切られる。
【0015】階上の床スラブ、すなわち天井躯体壁18
の下方には所定の間隔を存して吸放熱壁よりなる天井板
19が張設され、この天井板19の上方に天井裏空間1
0が形成される。
【0016】前記床下空間8および天井裏空間10は何
れも高気密、高断熱のエアダクトに構成されている。
【0017】躯体壁Fの南側の外面にはバルコニー20
が張り出され、また躯体壁Fの北側の外面には通路21
が張り出される。バルコニー20には前記床板13と略
面一のバルコニー床板22が敷設され、その下にバルコ
ニー床下空間23が形成される。
【0018】前記床下空間8には、空調装置Aが設けら
れる。この空調装置Aは、熱源24、強制換気ファン2
5および熱交換器26を備えている。
【0019】次に主に図3を参照してそれらの具体的構
造について説明する。前記熱源24は温水タンク28
と、冷水タンク31とを備え、温水タンク28は、その
出入口に温水回路30が接続され、その温水回路30の
途中にパイプを屈曲してなる放熱部29が介装される。
また冷水タンク31は、その出入口に冷水回路33が接
続され、その冷水回路33の途中にパイプを屈曲してな
る放熱部32が介装される。
【0020】温水タンク28および冷水タンク31は深
夜電力を利用して加熱および冷却するようにすれば、熱
源コストの低減に役立つ。また熱源24としてその外、
ヒートポンプ、ソーラシステム等の使用が可能である。
【0021】前記温水および冷水タンク28,31と、
一本の逆小梁7を隔てて前記熱交換器26、強制換気フ
ァン25および前記放熱部29,32が配設される。床
下空間8に設けられる空調ケース34内には、空調エア
の流れ方向に沿ってその下流側から上流側に順に前記熱
交換器26、強制換気ファン25および放熱部29,3
2が収容されている。熱交換器26は、空調ケース34
内の熱交換室36に熱交換素子37を収容して構成され
る。また前記強制換気ファン25は電動式遠心ファンで
あって、その吐出側が前記熱源24の放熱部29,32
に対面するようになっている。
【0022】前記空調ケース34の、放熱部29,32
よりも前方には、吹出通路35が連接され、この吹出通
路35の吹出口351 は床下空間8に開口される。
【0023】また空調ケース34の、熱交換素子37よ
りも後方の端壁にはエアフィルタ431 ,432 を介し
て新気取入口40および排気排出口42が並列して開口
され、新気取入口40には、新気導入ダクト47が、ま
た排気排出口42には、排気排出ダクト48がそれぞれ
接続される。前記新気導入ダクト47と排気排出ダクト
48は、ペアダクトに構成され、すなわち断熱材よりな
る集合ダクト49内に熱交換パネル50を挟んで並設さ
れており、新気導入ダクト47と排気ダクト48とを流
れる、新気および排気との間では熱交換パネル50を介
して熱交換が能率よく行われるようになっている。
【0024】図1,2に示すように、前記集合ダクト4
9は床下空間8の逆大梁6および逆小梁7を貫通してバ
ルコニー床下空間に達しており、そのうち排気排出ダク
ト48はこのバルコニー床下空間23より、バルコニー
床板22に開設した通気口27を介して大気に開口され
ており、そのうち排気排出ダクト48はこのバルコニー
床下空間23を介して大気に開口され、一方新気導入ダ
クト47は、バルコニー床下空間23に設けた空気清浄
器51を介在し、さらにバルコニー20の躯体外壁を貫
通して外部に開口される。
【0025】空調ケース34の、強制換気ファン25
と、新気取入口40および排気排出口42との間には、
排気回収口41が開口され、この排気回収口41は排気
回収ダクト54に連通される。この排気回収ダクト54
は、床板13を貫通して居住空間9の中間部を鉛直方向
に延びており、天井板19を貫通して天井裏空間10に
開口されている。
【0026】なお、排気回収ダクト54は複数本並設す
るようにしてもよい。
【0027】床板13には、床下空間8と居住空間9と
を連通する、複数の下部換気口44が開設され、これら
はルーバ等の開閉部材により開閉調節できるようになっ
ており、居住空間9の各部屋単位に設けられる。
【0028】また天井板19にも、居住空間9と天井裏
空間10とを連通する、複数の下部換気口46が開設さ
れ、これらはルーバ等の開閉部材により開閉調節できる
ようになっており、居住空間9の各部屋単位に設けられ
る。
【0029】前記居住空間9は複数の部屋すなわち居間
15、寝室16、サニタリ17等に仕切られ、サニタリ
17は、浴室17b、更衣室17c、トイレ17t、キ
ッチン17k等よりなる。居間15には、炬燵60が、
その下半部を床下空間8に没入させて設けられており、
その下半部には床下空間8に通じる通気口61が開口さ
れている。浴室17bの下壁と上壁には、前記下部換気
口44と上部換気口46とにそれぞれ連通する下部およ
び上部通気口62,63が開口される。前記更衣室17
cには、下方の入口65を床下空間8に連通し、上方の
開閉可能の出口66を更衣室17c内に開口したエアダ
クト64および下方の入口68を床下空間に連通し、上
方の開閉可能の出口69を更衣室17c内に開口した乾
燥室67とが設けられる。
【0030】また前記トイレ17tの床板13に開口さ
れる下部換気口44は便器70の近傍に開口され、さら
に前記キッチン17kには、下方の入口72を床下空間
8に連通し、上方の出口73をキッチン17k内に開口
した食器乾燥器71が設けられる。
【0031】次にこの実施例の作用について説明する。
【0032】.冬季空調モード 図3に白抜き矢印で示すように、熱源24の温水タンク
28の温水を温水回路30に循環させるとともに強制換
気ファン25を稼働すれば、図3に実線矢印に示すよう
に、冷たい外気は空気清浄器51を通って浄化されたの
ち、新気導入ダクト47を通り、新気取入口40より空
調ケース34内の熱交換室36に導かれる。このとき新
気導入ダクト47が熱交換パネル50を介して排気排出
ダクト48と並設されていることにより、冷たい外気
は、排気排出ダクト48を流れる温かい排気との間で熱
交換が能率的に行われ、排気熱を利用して一次的に温め
られる。熱交換室36内では、新気はエアフィルタ43
1 により再度浄化された後、熱交換素子37を通り、こ
こで排気との間で二次的に熱交換を行い、排気熱により
温められる。排気との熱交換により一、二次的に温めら
れた新気は強制換気ファン25により吸引され、放熱部
29により加熱され、暖気となって吹出口35 1 より床
下空間8に吹出される。
【0033】床下空間8を流れた清浄暖気は、図4矢印
で示すように、床板13に形成した複数の下部換気口4
4を通って居住空間9の各部屋へと流れる。そしてこの
清浄暖気は居住空間9内をその全域にわたって万遍なく
暖房し、該居住空間9に換気の行き届いた適温の住空間
が提供される。
【0034】ところで床下空間8を流れる暖気の一部は
通気口61より炬燵60内を通過して炬燵60を補助的
に温めるとともにその換気を行うことができる。また暖
気の一部は下部および上部通気口62,63を通って浴
室17b内を流通して該室17b内の強制換気を行うこ
とができ、また暖気の一部はエアダクト64を通って更
衣室17c内に噴出させてドライヤーとして利用するこ
とができ、さらに暖気の一部は乾燥室67内を流通させ
てドライエアとして利用することができ、さらにトイレ
17tでは暖気を強制流通させてその強制換気を行うこ
とができ、さらにまたキッチン17kでは、食器乾燥器
71内に暖気の一部を流通させてその乾燥エアとして利
用することができる。
【0035】また床下空間8の暖気熱は輻射パネルより
なる床板13を通って輻射熱として居住空間9へと伝熱
され、該空間9の床暖房も能率よく行われる。
【0036】居住空間9を暖房した暖気は、天井板19
に開口した複数の上部換気口46を通過して天井裏空間
10を、その中央部へと流れ、その間に吸放熱パネルよ
りなる天井板19は排気熱を受けて保温される。
【0037】天井裏空間10を流れる排気は、排気回収
ダクト54を通って床下空間8内の空調装置Aへと流
れ、熱交換器26の熱交換素子37を通り、冷たい外気
との間で熱交換を行い、その外気を温めたのち、エアフ
ィルタ432 を通り、排気排出ダクト48を通ってバル
コニー床下空間23へ流れ、そこから外気に放出され
る。このときバルコニー床下空間23は、外の風の影響
を受けることがないため、排気の排出抵抗が低減でき
る。
【0038】ところで排気排出ダクト48は熱交換パネ
ル50を介して新気導入ダクト47と並設されているこ
とにより、該排気排出ダクト48を流れる排気は、前述
のように新気導入ダクト47を流れる冷たい外気との間
で熱交換パネル50を介して熱交換を行い、排気の排気
熱は新気導入ダクト47を流れる新気に能率よく伝達さ
れ、その新気を排気の余熱により温めることができる。
【0039】また前記躯体壁Fは躯体壁本体1の外気に
対面する外面に断熱壁2を、またその内面に吸放熱壁3
を積層して全体が蓄熱体に構成され、しかも住宅空間H
全体が気密構造に構成されていることにより、暖気が床
下空間8、居住空間9および天井裏空間10を循環する
間に、その暖気熱が躯体壁Fに蓄熱されて、該熱の外気
への放散が可及的に低減される。そしてたとえば特に外
気が低温となる夜間では、蓄熱体からの放熱により住宅
空間Hを全域にわたって適温に保温することが可能とな
る。
【0040】.夏期の空調モード 図3に点線矢印で示すように、熱源24の冷水タンク3
1の温水を冷水回路33に循環させるとともに強制換気
ファン25を稼働すれば、図3に実線矢印に示すよう
に、冷たい外気は空気清浄器51を通って浄化されたの
ち、新気導入ダクト47を通り、新気取入口40より空
調ケース34内の熱交換室36に導かれる。このとき新
気導入ダクト47が熱交換パネル50を介して排気排出
ダクト48と並設されていることにより、高温の外気は
該排気排出ダクト48を流れる冷たい排気との間で熱交
換が能率的に行われ、排気熱を利用して一次的に冷やさ
れる。熱交換室36内では、新気はエアフィルタ431
により再度浄化された後、熱交換素子37を通り、ここ
で排気との間で二次的に熱交換を行い、排気熱により冷
やされる。排気との熱交換により一、二次的に冷やされ
た新気は強制換気ファン25により吸引され、放熱部3
2により冷やされ、冷気となって吹出口35 1 より床下
空間8に吹出される。
【0041】床下空間8を流れた清浄冷気は、図5矢印
で示すように、床板13に形成した複数の下部換気口4
4を通って居住空間9の各部屋へと流れる。そしてこの
清浄冷気は居住空間9内をその全域にわたって万遍なく
冷房し、該居住空間9に換気の行き届いた適温の住空間
が提供される。
【0042】ところで夏季では、床下空間8を流れる冷
気は、浴室17b、更衣室17c、トイレ17t、キッ
チン17k等の強制換気流として利用することができ、
エアダクト64より冷風を噴出させ、これを冷風器とし
て利用することもできる。
【0043】居住空間9を冷房した冷気は、排気となっ
て排気回収ダクト54を通って床下空間8内の空調装置
Aへと流れ、熱交換器26の熱交換素子37を通り、高
温の外気との間で熱交換を行い、その外気を冷やしたの
ち、エアフィルタ432 を通り、排気排出ダクト48を
通ってバルコニー床下空間23へ流れ、そこから外気に
放出される。このときバルコニー床下空間23は、外の
風の影響を受けることがないため、排気の排出抵抗が低
減できる。
【0044】ところで排気排出ダクト48は熱交換パネ
ル50を介して新気導入ダクト47と並設されているこ
とにより、該排気排出ダクト48を流れる、未だ冷たい
排気は、前述のように新気導入ダクト47を流れる高温
の外気との間で熱交換パネル50を介して熱交換を行
い、排気の排気熱は新気導入ダクト47を流れる新気に
能率よく伝達され、その新気を排気の余熱により冷やす
ことができる。
【0045】次に本発明の第2実施例について説明す
る。
【0046】図6は、本発明の第二実施例を示す、住宅
空間の縦断面図であり、前記第一実施例のものと同一部
材には同一符号が付される。この実施例では特に一部の
部屋および機器を通った、高湿度、高温あるいは汚染さ
れた排気を、住宅空間に特設した戻し通路75を通して
別に外気に放出できるようにしたもので、前記戻し通路
75の主通路76は床下空間8に南北方向に沿って敷設
されており、その端部は通路21側の躯体壁を貫通して
外気に開口されている。主通路76から分岐して起立す
る複数の枝通路771 ,772 ,773 ,および774
はそれぞれ浴室17b、乾燥室67、トイレ17tおよ
びキッチン17kの出口に連通され、それらを通過し
た、高湿度、高温あるいは汚染排気は戻し通路75を通
して外部に放出される。なお図示しないが、戻し通路7
5より外部に放出される排気は空気清浄器により清浄後
に外気に放出することが好ましい。
【0047】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では、本発明を集合住宅の一住宅空間に実施した場
合を説明したが、これを戸建住宅に実施してもよく、ま
た前記熱源、強制換気ファンおよび熱交換器は従来公知
の他のものの使用が可能である。また前記実施例では、
一台の強制換気ファンにより住宅空間に空調エアを循環
させるようにしているが、新気導入ダクトおよび排気ダ
クトにもそれぞれ他のファンを設けるようにすれば、前
記空調エアの循環をより強力かつ円滑に行うことができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、住宅空間の床板下に、床下空間を形成し、この床下
空間には、床上の居住空間に空調エアを供給するための
空調装置を設け、この空調装置の新気取入口に新気導入
ダクトを、またその排気排出口に排気排出ダクトをそれ
ぞれ接続し、前記両ダクトを断熱集合ダクト内に、熱交
換パネルを挟んで並設したので、新気導入ダクトを流れ
る外気と、排気排出ダクトを流れる排気とは熱交換パネ
ルを介して熱交換が有効に行われ、その結果新気は排気
熱により補助的に温められ、あるいは冷やされて全体と
して空調装置の熱効率を大幅に高めるとともに熱の外気
への放散を可及的に低減して環境対策にも役立つもので
ある。
【0049】また、本発明の第2の特徴によれば、前記
住宅空間は、その床スラブに逆梁を上向きに突設してな
る床構造を備えてなるので、前記空調装置の床下空間へ
の配置が容易になるとともに前記新気導入ダクトおよび
排気排出ダクトの床下空間への配置が可能になるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ダクト装置を備えた集合住宅の、図2の
1−1線に沿う平面図
【図2】図1の2−2線に沿う縦断面図
【図3】図2の3−3線に沿う一部破断拡大図
【図4】冬モードの空調エアの流れを示す作用図
【図5】夏モードの空調エアの流れを示す作用図
【図6】本発明の第2実施例を示す、住宅空間の縦断面
【符号の説明】
6・・・逆梁としての逆大梁 7・・・逆梁としての逆小梁 8・・・床下空間 9・・・居住空間 13・・床板 40・・新気取入口 42・・排気排出口 47・・新気導入ダクト 48・・排気排出ダクト 50・・熱交換パネル A・・・空調装置 H・・・住宅空間
フロントページの続き (72)発明者 松本 正文 大分県大分市明野東2丁目1番1の12 (72)発明者 生野 隆 大分県大分郡庄内町大字大龍1782−5

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅空間(H)の床板(13)下に、床
    下空間(8)を形成し、この床下空間(8)には、床上
    の居住空間(9)に空調エアを供給するための空調装置
    (A)を設け、この空調装置(A)の新気取入口(4
    0)に新気導入ダクト(47)を、またその排気排出口
    (42)に排気排出ダクト(48)をそれぞれ接続し、
    前記両ダクト(47,48)を断熱集合ダクト(49)
    内に、熱交換パネル(50)を挟んで並設したことを特
    徴とする住宅の空調装置におけるダクト装置。
  2. 【請求項2】 前記住宅空間(H)は、その床スラブに
    逆梁(6,7)を上向きに突設してなる床構造を備えて
    なることを特徴とする、第1項記載の住宅の空調装置に
    おけるダクト装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011027344A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Chofu Seisakusho Co Ltd 空気温調機
JP2011027319A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Chofu Seisakusho Co Ltd 空気温調機

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JP2011027319A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Chofu Seisakusho Co Ltd 空気温調機
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