JPH0640214B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0640214B2
JPH0640214B2 JP24904886A JP24904886A JPH0640214B2 JP H0640214 B2 JPH0640214 B2 JP H0640214B2 JP 24904886 A JP24904886 A JP 24904886A JP 24904886 A JP24904886 A JP 24904886A JP H0640214 B2 JPH0640214 B2 JP H0640214B2
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    • G03C7/3825Heterocyclic compounds with two heterocyclic rings the nuclei containing only nitrogen as hetero atoms
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高発色性で、保存性、特に耐光性及び耐ホル
マリン性の改良されたマゼンタ色素画像を形成するマゼ
ンタカプラーを含有するハロゲン化銀写真感光材料に関
し、更に詳しくは、新規なマゼンタカプラーを含有する
ハロゲン化銀カラー写真感光材料に関する。
〔従来の技術〕
マゼンタ色素を形成する為に従来より実用に供されてい
るカプラーはピラゾロン型カプラーであるが、これは好
ましくない副吸収を有すると共に、保存性、特にホルマ
リンガスに対する耐性(ホルマリン耐性)に乏しいとい
う問題点を有している。
上記問題点を改良するために、これまで種々の1H−ピ
ラゾロ[5,1−c]−1,2,4−トリアゾール系マゼンタカ
プラーが提案されている。例えば米国特許第3,725,067
号、英国特許第1,252,418号、同第1,334,515号に記載さ
れたものがある。
いずれの特許に記載の化合物も、勿論副吸収という点で
はピラゾロン系マゼンタカプラーに優れるがホルマリン
耐性の改良は不十分であり、また発色性、画像の耐光性
という点での改良は殆どなされていない。リサーチ・デ
ィスクロージャー(Research Disclosure)12443号記載の
化合物も発色性という点で全く実用に供し得ない。特開
昭58-42045号に記載の1H−ピラゾロ[5,1−c]−1,2,4
−トリアゾール型マゼンタカプラーは、ホルマリン耐性
の改良及び発色性という点では著しく改良されている
が、やはり耐光性の改良は殆どなされていない。
特開昭59-99437号、同59-125732号に記載のカプラーも
発色性の改良はなされているが、記載カプラーに基づく
色素画像の耐光性という点では相変わらず改良のあとが
みられない。
特開昭59-125732号記載の技術は、単に併用する添加剤
によって画像の耐光性が改善されているに過ぎない。た
だ、特開昭59-99437号の明細書記載の化合物例19のカプ
ラーについては、僅かに耐光性は改良されているが未だ
十分とは言えない。
すなわち、これまで副吸収がなく、かつホルマリン耐性
が高いということで注目されてきた1H−ピラゾロ[5,1
−c]−1,2,4−トリアゾール系マゼンタカプラーも色
素画像の耐光性については殆ど改良がなされてきていな
いと言える。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、耐光性及びホルマリン耐性がよく、し
かも発色性の高いハロゲン化銀カラー写真感光材料を提
供することにある。
〔発明の構成〕
前記した本発明の目的は、支持体上に少なくとも1層の
ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀乳剤層の少な
くとも1層中に、1H−ピラゾロ[5,1−c]−1,2,4−ト
リアゾール型マゼンタカプラーの6位が下記一般式
〔I〕で表される置換基で置換されたマゼンタカプラー
を含有するハロゲン化銀写真感光材料によって達成され
る。
一般式〔I〕 式中、Rは置換基を表し、nは1〜5の整数を表す。
本発明の1H−ピラゾロ[5,1−c]−1,2,4−トリアゾー
ル型マゼンタカプラーは下記一般式〔II〕で表される。
一般式〔II〕 一般式〔II〕において、Rおよびnは一般式〔I〕と
同義であり、Rは水素原子または置換基を表す。
Xは、水素原子または発色現像主薬の酸化体とのカップ
リング反応により離脱し得る基を表す。
一般式〔I〕のベンゼン環が有する置換基Rは特に制
限されないが、好ましくはハロゲン原子(弗素、塩素、
臭素原子等)、炭素数1〜20のアルキル基(メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、デシ
ル、ドデシル、ペンタデシル、オクタデシル、エイコシ
ル基等)、アリール基(フェニル、ナフチル基等)、ア
ルコキシ基(メトキシ、エトキシ、ブトキシ、オクチル
オキシ、ドデシルオキシ基等)、アリールオキシ基(フ
ェノキシ、2,4−ジ−t−アミルフェノキシ、4−(4−
ドデシルフェニルスルホニル)フェノキシ、ナフトキシ
基等)、アルキルチオ基(メチルチオ、エチルチオ、ブ
チルチオ基等)、アリールチオ基(フェニルチオ、ナフ
チルチオ基等)、アルキルカルボニル基(アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル基等)、アリールカルボニル基
(ベンゾイル、4−メトキシベンゾイル基等)、アルキ
ルスルホンアミド基(メタンスルホンアミド、ブタンス
ルホンアミド基等)、アリールスルホンアミド基(ベン
ゼンスルホンアミド、p−トリルスルホンアミド基
等)、アルキルスルファモイル基(エチルスルファモイ
ル、ジメチルスルファモイル基等)、アリールスルファ
モイル基(フェニルスルファモイル基等)、アシルアミ
ノ基(アセトアミド、ヘキサンアミド、ベンズアミド基
等)、アルキルカルバモイル基、アリールカルバモイル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アル
キルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ
基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基または
置換アミノ基、ニトロ基、シアノ基、複素環基等を挙げ
ることができる。
で示される置換基も特に制限されないが、具体的に
は、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、ア
ルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、複素環基、アシル基、スルホニル基、スルフィ
ニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、シアノ
基、スピロ化合物残基、有機炭化水素化合物残基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アシル
オキシ基、カルバモイルオキシ基、アミノ基、アシルア
ミノ基、スルホンアミド基、イミド基、ウレイド基、ス
ルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ
基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、複素環チオ基等である。
上記の各基の更に詳細な具体例としては、特願昭61-113
371号明細書第7頁第13行目〜第19頁第3行目に説明さ
れる基を挙げることができる。
Xで示される発色現像主薬の酸化体とのカツプリング反
応により離脱しうる基としては、ハロゲン原子(例えば
弗素、塩素、臭素原子等)、アミノ基、置換アミノ基
(例えばアシルアミノ、ジアシルアミノ、アルキルアミ
ノ、アリールアミノ基等)、アゾ基、アリールオキシ基
(例えばフェノキシ、p−メトキシフェノキシ、p−ブ
タンスルホンアミドフェノキシ、p−カルボキシフェノ
キシ基等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、2−メトキシエトキシ基等)、アリールチオ基(例
えばフェニルチオ、p−カルボキシフェニルチオ基
等)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、2−ヒドロ
キシエチルチオ基等)、複素環チオ基(例えば1−エチ
ルテトラゾール−5−チオイル、2−ピリジルチオ基)
等、複素環基(例えば1−ピラゾリル、1−イミダゾリ
ル、2,5−ピラゾリンジオン−1−イル基等)、カルボ
キシ基、スルホ基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基等
が挙げられる。
Xで表される基の中でもハロゲン原子が好ましく、特に
塩素原子が好ましい。
次に前記の一般式〔II〕で表されるマゼンタカプラーの
具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
本発明に係るマゼンタカプラーは、種々の合成法、例え
ば特公昭46-43947号に記載の方法に準じて合成すること
ができる。
具体的な合成例を次に示す。
合成例(例示カプラー(1)の合成)反応スキームは以下
の通りである。
中間体(I)の合成 アセト酢酸メチル29gと28%ナトリウムメトキサイド・
メタノール溶液53gをトルエン150mlに加え、加熱還流し
ながらメタノールを留去した。次に2−クロロフェニル
酢酸クロリド47.3gを加え、1時間加熱還流後、更に28
%ナトリウムメトキサイド・メタノール溶液53gを加
え、2.5時間加熱還流させた。反応液に、塩酸65mlと水5
00mlを加え有機溶媒層を分取し、減圧蒸留した沸点105
〜110℃/2mmHgの中間体(I)29gを得た。
中間体(II)の合成 上記中間体(I)28gをクロロホルム100mlに溶解し、17
gのスルフリルクロリドを滴下後、室温で1時間分撹拌
した。クロロホルムを減圧留去し、α−クロロ−α−
(2−クロロフェニル)酢酸メチル31.0gを得た。
1−ベンジリデンチオカルボヒドラジド24.6gを4.7N塩
酸含有エタノール300mlに懸濁した液にα−クロロ−α
−2−(クロロフェニル)酢酸メチル31.0gを滴下した
後、1時間加熱還流した。冷却後、析出した結晶を濾取
し、中間体(II)33.8gを得た。
中間体(III)の合成 上記中間体(II)30gをエタノール300mlと水150mlの混
合溶媒に懸濁し、50%ヒドロキシルアミン水溶液10.7
g、更に水酸化カリウム2.0gを水5mlに溶かした溶液を
加え、1時間加熱還流した。反応液に水500mlおよび水
酸化ナトリウム1.4gを加え析出した結晶を濾取し、中間
体(III)11gを得た。
中間体(IV)の合成 上記中間体(III)10.5gを酢酸エチル300mlに加え、続
いてミリスチンクロリド9.2g、トリエチルアミン6gを
順次加えた。室温で3時間撹拌後、析出したトリエチル
アミン塩酸塩を濾別し、母液を濃縮して油状の中間体
(IV)14.7gを得た。
中間体(V)の合成 上記中間体(IV)14.5gとオキシ塩化隣5.3gをトルエン1
50mlに加え、1時間加熱還流した。トルエンを減圧留去
し、アセトニトリル150mlとピリジン9.0gを加え、更に
1時間加熱還流した。反応液は熱時濾過し、濾液を濃縮
して中間体(V)12gを得た。
中間体(VI)の合成 上記中間体(V)11.0gを酢酸50ml、硫酸12.5mlおよび
水2.5mlの混合溶媒に加え、60℃で1時間加熱した。反
応液を水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、酢酸エチ
ルで抽出し、減圧下で濃縮した後、酢酸エチル−ヘキサ
ン混合溶媒を用いシリカゲルカラムクロマトグラフィで
精製した。油状の中間体(VI)5.5gを得た。
例示カプラー(1)の合成 中間体(VI)5.3gをクロロホルム150mlに溶解し、N−
クロロスクシンイミド(NCS)1.7gを少量ずつ加え
た。室温で1時間撹拌した後、クロロホルムを減圧留去
し、酢酸エチルおよび水を加えて有機溶媒層を分取し
た。溶媒を濃縮後、酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒を用
いシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製し、白色無
定形固体の例示カプラー(1)4.9gを得た。
元素分析値(C24H34Cl2N4) 計算値(%) C:64.13 H:7.62 N:12.47 Cl:15.
77 実測値(%) C:64.43 H:7.85 N:12.42 Cl:15.
99 FD−マススペクトルはM+448を親ピークとして示し、
この化合物が目的とする例示カプラー(1)の構造であ
ることを支持した。
離脱基Xを除く他の1H−ピラゾロ[5,1−c]−1,2,4−
トリアゾール核そのものの合成は、上記合成例に準じて
行った。塩素原子以外のXの導入は種々の方法、例えば
特公昭46-43947号、特開昭59-99437号、特開昭60-14024
1号等に記載の合成例を参考とした。
本発明のカラー写真感光材料に、本発明に係るマゼンタ
カプラーを添加する量は、銀1モル当り、1.5×10-3
7.5×10-1モルの範囲が好ましく、より好ましくは1×1
0-2〜5×10-1モルの範囲である。
本発明のカラー写真感光材料は、例えばカラーのネガ及
びポジフィルム、並びにカラー印画紙などである。
このカラー印画紙をはじめとする本発明のハロゲン化銀
写真感光材料は、単色用のものでも多色用のものでもよ
い。多色用ハロゲン化銀写真感光材料の場合には、通常
は写真用カプラーとしてマゼンタ、イエロー及びシアン
の各カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層ならびに非
感光性層が支持体上に適宜の層数及び層順で積層した構
造を有しているが、該層数及び層順は重点性能、使用目
的によって適宜変更してもよい。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられるハロゲ
ン化銀乳剤には、ハロゲン化銀として臭化銀、沃臭化
銀、沃塩化銀、塩臭化銀、及び塩化銀等の通常のハロゲ
ン化銀乳剤に使用される任意のものを用いることができ
る。
ハロゲン化銀乳剤は、常法により化学増感される。ま
た、所望の波長域に光学的に増感できる。
ハロゲン化銀乳剤には、感光材料の製造工程、保存中、
あるいは写真処理中のカブリの防止、及び/又は写真性
能を安定に保つことを目的として写真業界においてカブ
リ防止剤または安定剤として知られている化合物を加え
ることができる。
本発明のカラー写真感光材料には、通常感光材料に用い
られる色カブリ防止剤、色素画像安定化剤、紫外線防止
剤、帯電防止剤、マット剤、界面活性剤等を用いること
ができる。
本発明のカラー写真感光材料は、当業界公知の発色現像
処理を行うことにより画像を形成することができる。
本発明に係るカラー写真感光材料は、親水性コロイド層
中に発色現像主薬を発色現像主薬そのものとして、ある
いはそのプレカーサーとして含有し、アルカリ性の活性
化浴により処理することもできる。
本発明のカラー写真感光材料は、発色現像後、漂白処
理、定着処理を施される。漂白処理は定着処理と同時に
行ってもよい。
定着処理の後は、通常は水洗処理が行われる。また水洗
処理の代替えとして安定化処理を行ってもよいし、両者
を併用してもよい。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例−1 第1表に示すような本発明に係るマゼンタカプラー(1),
(2),(3),(9),(16),(18),(20)及び後述の比較カプラー1
〜3を各々銀1モルに対して0.1モルずつ取り、カプラ
ー重量の1倍量のトリクレジルホスフェート及び3倍量
の酢酸エチルを加え、60℃に加温して完全に溶解した。
この溶液をアルカノールB(アルキルナフタレンスルホ
ネート、デュポン社製)の5%水溶液120mlを含む5%
ゼラチン水溶液1200mlと混合し、超音波分散機にて乳化
分散し、乳化物を得た。
次いで、この分散液を緑感性沃臭化銀乳剤(沃化銀6モ
ル%含有)4kgに添加し、硬膜剤として1,2−ビス(ビ
ニルスルホニル)エタンの2%溶液(水:メタノール=
1:1)120mlを加え、下引された透明なポリエステル
ベース上に塗布乾燥し、試料1−1〜1−10を作製し
た。(塗布銀量20mg/100cm2) このようにして得られた試料を常法に従ってウエッジ露
光を行った後、以下の現像処理を行った。そして各試料
の比感度、ホルマリン耐性及び耐光性を後述1)〜3)
のようにして測定すると共に最大濃度を測定した。
(現像処理工程) 発色現像液 38℃ 3分15秒 漂 白 液 38℃ 4分20秒 水 洗 38℃ 3分15秒 定 着 液 38℃ 4分20秒 水 洗 38℃ 3分15秒 安 定 液 38℃ 1分30秒 乾 燥 47℃±5.5℃ 16分30秒 各処理工程において使用した処理液組成は、下記の如く
である。
(発色現像液組成) 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 5g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 2mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.5g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロ
キシエチル)アニリン硫酸塩 4.8g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1とし、水酸化カリウムまたは20%硫酸を
用いて、pH10.06に調整する。
(漂白液組成) エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩100g エチレンジアミン四酢酸 10g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40ml 臭素酸ナトリウム 10g 水を加えて1とし、アンモニア水または氷酢酸を用い
てpH3.5に調整する。
(定着液組成) チオ硫酸アンモニウム 180g 無水亜硫酸ナトリウム 12g メタ重亜硫酸ナトリウム 2.5g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム0.5g 炭酸ナトリウム 10g 水を加えて1とする。
(安定化液組成) ホルマリン(37%水溶液) 2ml コニダックス(小西六写真工業(株)製) 5ml 水を加えて1とする。
測定結果を、第1表に示す。第1表から、本発明に係る
カプラーを用いた試料は、発色性が高く(すなわち比感
度が高く、最大濃度も従来と遜色ない)、ホルマリン耐
性及び耐光性もすぐれていることがわかった。
実施例−2 実施例−1における試料1−1〜1−10を実施例−1と
同様にウエッジ露光し、以下の現像処理を行った。これ
らの結果を第2表に示す。なお比感度、耐光性の測定は
実施例−1と同一の方法により行った。
(現像処理工程) 発色現像 38℃ 3分30秒 漂白定着 33℃ 1分30秒 安定化処理/または水洗処理 25〜30℃ 3分 乾 燥 75〜80℃ 2分 各処理工程において、使用した処理液組成は下記の如く
である。
(発色現像液) ベンジルアルコール 15ml エチレングリコール 15ml 亜硫酸カリウム 2.0g 臭化カリウム 0.7g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 30.0g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.0g ポリ燐酸(TPPS) 2.5g 3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−メタン
スルホンアミドエチル) アニリン硫酸塩 5.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸
誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて全量を1とし、pH10.20に調整する。
(漂白定着液) エチレンジアミン四酢酸第2鉄 アンモニウム2水塩 60g エチレンジアミン四酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 100ml 亜硫酸アンモニウム (40%溶液) 27.5ml 炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH7.1に調整し、水を加
えて全量を1とする。
(安定化液) 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
1.0g エチレングリコール 10g 第2表の結果からも明らかなように本発明に係るカプラ
ーを含む試料2−4〜2−10は比較試料に比べ、発色性
に優れ(すなわち比感度が高く、最大濃度も従来と遜色
ない)、耐光性に優れていることがわかる。
実施例−3 次の各層をアナターゼ型の酸化チタンを含有したポリエ
チレン樹脂コート紙上に順番に塗設することによりハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料を調整した。
以下の添加量は100cm2当りのものを示す。
(1)20mgのゼラチン、銀量として5mgの青感性塩臭化銀
乳剤、そして8mgのイエローカプラー及び0.1mgの2,5−
ジ−t−オクチルハイドロキノンを溶解した3mgのジオ
クチルフタレートを含む青感性乳剤層。
(2)12mgのゼラチン、0.5mgの2,5−ジ−t−オクチルハ
イドロキノン及び4mgの紫外線吸収剤を溶解した2mgの
ジブチルフタレートを含む中間層。
(3)18mgのゼラチン、銀量として4mgの緑感性塩臭化銀
乳剤、そして5mgのマゼンタカプラー及び0.2mgの2,5−
ジ−t−オクチルハイドロキノンを溶解した2.5mgのジ
オクチルフタレートを含む緑感性乳剤層。
(4)(2)と同じ組成物を含む中間層。
(5)16mgのゼラチン、銀量として4mgの赤感性塩臭化銀
乳剤、そして3.5mgのシアンカプラー及び0.1mgの2,5−
ジ−t−オクチルハイドロキノンを溶解した2.0mgのト
リクレジルホスフェートを含む赤感性乳剤層。
(6)9mgのゼラチンを含有しているゼラチン保護層。
(1)から(6)の各層には塗布助剤を添加し、更に(4)及び
(6)の層には硬膜剤を添加した。
(2)、(4)の紫外線吸収剤としては、後述の構造のUV−
1とUV−2を混合して用いた。
上記の多層感光材料は、実施例−2と同様な処理をし
た。カプラーは、イエローカプラー(Y−1,Y−
2)、シアンカプラー(C−1〜C−4)と、本発明に
係るマゼンタカプラー(1),(2),(3)及び実施例1で用い
た比較カプラー1を用いた。試料の構成と試験結果を、
第3表に示した。
各試料は、白色露光をした後のマゼンタ濃度について測
定した。
また比感度、最大濃度、耐光性の測定は、実施例1と同
一方法で行った。
第3表より本発明に係るカプラーは、色素画像の耐光性
が優れていることは明らかであり、また紫外線吸収剤を
使用することによって更に向上することも明らかとなっ
た。
〔発明の効果〕 上述の如く本発明のマゼンタカプラーを用いたハロゲン
化銀写真感光材料は、マゼンタ色画像の耐光性及びホル
マリン耐性が著しく改良され、しかも発色性が高いもの
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀
    乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、前
    記ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に、1H−ピラゾ
    ロ[5,1−c]−1,2,4−トリアゾール型マゼンタカプラ
    ーの6位が下記一般式〔I〕で表される置換基で置換さ
    れたマゼンタカプラーを含有することを特徴とするハロ
    ゲン化銀写真感光材料。 一般式〔I〕 〔式中、Rは置換基を表し、nは1〜5の整数を表
    す。〕
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