JPH0777786A - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JPH0777786A
JPH0777786A JP5317991A JP31799193A JPH0777786A JP H0777786 A JPH0777786 A JP H0777786A JP 5317991 A JP5317991 A JP 5317991A JP 31799193 A JP31799193 A JP 31799193A JP H0777786 A JPH0777786 A JP H0777786A
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Sundaram Krishnamurthy
クリシュナムルティー サンダラム
Stanley W Cowan
ダブリュ.コーワン スタンレー
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/32Colour coupling substances
    • G03C7/36Couplers containing compounds with active methylene groups
    • G03C7/38Couplers containing compounds with active methylene groups in rings
    • G03C7/381Heterocyclic compounds
    • G03C7/382Heterocyclic compounds with two heterocyclic rings
    • G03C7/3825Heterocyclic compounds with two heterocyclic rings the nuclei containing only nitrogen as hetero atoms
    • G03C7/3835Heterocyclic compounds with two heterocyclic rings the nuclei containing only nitrogen as hetero atoms four nitrogen atoms

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規の二環式ピラゾロ系カプラーを使用した
写真要素を提供する。 【構成】 該写真要素は、6位に全置換炭素を有する色
素形成性二環式ピラゾロ系カプラーを組み合わせて含有
する少なくとも1種の写真ハロゲン化銀乳剤層を担持す
る支持体を含む。該カプラーは、以下の式(I): −C(R’)m −L−Y−Ar(R”)n I で示されるバラスト基を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規二環式ピラゾロ系
色素形成カプラーに、このようなカプラーを使用する写
真ハロゲン化銀材料及び処理に、並びにこのようなカプ
ラーから形成される色素に関する。該カプラーは、その
6位に全置換炭素を含有し、また特定の基を介してピラ
ゾロ核へ結合されている(少なくとも10個の炭素原子
を含むアルキルまたはアルコキシ基で置換されている)
アリール基を有するバラストを含有する。
【0002】
【従来の技術】写真技術分野では、ハロゲン化銀現像剤
の酸化生成物と色素形成カプラーとの反応によってカラ
ー画像を得るのが慣例である。マゼンタ色素画像を形成
させるにはピラゾロン系カプラーが有用であるが、これ
らのカプラーには、430nm付近の望ましくない吸収
が色の濁りの原因になるという色再現に関する欠点があ
る。この目的のための別の部類のカプラーとして、二環
式ピラゾロ系カプラー、とりわけピラゾロトリアゾール
系カプラーがある。ピラゾロアゾール系カプラーの例
は、例えば米国特許第4,434,536号、同第1,
247,493号、同第1,252,418号、同第
1,398,979号、同第4,665,015号、同
第4,514,490号、同第4,621,046号、
同第4,540,654号、同第4,590,153号
及び同第4,822,730号明細書並びに欧州特許第
177,765号及び同第119,860号明細書に記
載されている。欧州特許第177,765号明細書に記
載されているように、ピラゾロトリアゾール系カプラー
の1種には、1H−ピラゾロ〔3,2−c〕〔1,2,
4〕トリアゾールカプラーが含まれ、また別種には、1
H−ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾー
ルカプラーが含まれる。これらのカプラーが示す望まし
くない吸収レベルは低減されているが、該カプラーのア
ゾメチン色素への転化は遅く、またカップリング効率が
低いために得られる最大濃度が低下する。
【0003】米国特許第4,882,266号明細書に
は、6位にt−ブチル基を含有するピラゾロアゾールカ
プラーが記載されている。このようなカプラーの一例
は、
【化2】 である。このようなカプラーは、対応する6−メチル置
換類似体に比べてコントラスト及びDmax が低く、また
スピードも低いことから明らかなように、カップリング
反応性が低いという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現存の製品には、許容
できる反応性、濃度及びスピードを、十分な写真特性
(例えば、色素光安定性及び色再現)と同時に付与する
ことがないという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、新規の二環式
ピラゾロ系カプラーと、色素と、写真要素と、写真処理
とを提供する。本発明の写真要素は、6位に全置換炭素
を有する色素形成性二環式ピラゾロ系カプラーを組み合
わせて含有する少なくとも1種の写真ハロゲン化銀乳剤
層を担持する支持体を含む。該色素形成性カプラーは、
オキシ、チオ及びアミンから成る群から選ばれたヘテロ
基を介して、カルボンアミド、カルバモイル、スルホン
アミド及びスルファモイルから成る群から選ばれた二次
基を含有する基へ結合されている置換アリール基を含む
基を含有するバラストフラグメントを含む。また二環式
環に対してα位にあるバラスト結合基は置換メチレン基
であり、さらに該アリール基は、10個以上の炭素原子
を有する置換または未置換のアルキルまたはアルコキシ
置換基を少なくとも1個含有する。
【0006】これらのカプラーを含有する写真要素は、
十分な反応性、濃度及びスピードを維持しながら、色素
光安定性や色再現といった写真特性の改善を示す。
【0007】本発明のカプラーは、以下の式(I)で示
されるバラストを適宜含有する。 −C(R’)m −L−Y−Ar(R”)n I 上式中、Lは、メチレン基を該バラスト基の残部へ結合
しており、且つ−NR1 CO−、−CONR1 −、−N
1 SO2 −及び−SO2 NR1 −(但し、R1 は水素
または置換基である)から成る群から選ばれた少なくと
も1個の基を含有する、2価の結合基であり、Yは、L
をArへ結合しており、且つ−O−、−S−及び−NR
1 −(但し、R1 は水素または置換基である)から成る
群から選ばれた員を含有する、2価のヘテロ結合基であ
り、Arはアリール基であり、R’及びR”は、各々独
立に、置換基であるが、但し少なくとも1個のR”は、
10個以上の炭素原子を有する置換または未置換のアル
キルまたはアルコキシ基であり、そしてmは少なくとも
1であり、またnは少なくとも1である。
【0008】R’、R”及びR1 は、またLは、酸化さ
れた発色現像剤とカプラーとの反応によって形成された
色素の溶解性、耐拡散性、色相または色素安定性を典型
的には促進する、当該技術分野で知られている置換基で
あることができる。好ましくは、それらは、ハロゲンで
あるか、あるいは直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アル
ケニルもしくはアルキニル基、複素環式基、アラルキル
基、シクロアルキル基またはシクロアルケニル基をはじ
めとする脂肪族残基であることができる。該脂肪族残基
は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子もしくはカルボニル
基を介して結合される置換基、ヒドロキシ基、アミノ
基、ニトロ基、カルボキシ基、アミド基、シアノ基また
はハロゲンによって置換されていてもよい。最も好まし
くは、それらはアルキル基、アリール基、カルボンアミ
ド基、スルホンアミド基、スルホン基、チオ基、スルホ
キシド基、ウレイド基または多環式基である。
【0009】少なくとも1個のR”は、10個以上の、
好ましくは12個以上の、最も好ましくは14個以上の
炭素原子を有するアルキル基またはアルコキシ基であ
る。「m」は1または2であり、そして「n」は1〜
5、典型的には1〜3である。
【0010】結合基Lは2価基である。Lは、適当に、
先に特定した基の一つを含有する他に、典型的には炭素
原子数1〜20個の置換または未置換のアルキレン、ア
リーレンまたはアルキルフェニレン基を含有することも
できる。
【0011】Y基は、先に特定したように、−O−、−
S−または−NR1 −のいずれかである。好ましくは、
Y基は−O−である。
【0012】Ar基は、好ましくはフェニル環である
が、複素環基や多環基でも使用可能である。
【0013】本発明の実施態様は、少なくとも1種の写
真ハロゲン化銀乳剤層と色素形成性二環式ピラゾロ系カ
プラーとを担持する支持体を含む写真要素であって、該
色素形成性カプラーが式(I)で示されるバラストを含
有する写真要素である。
【0014】上記の典型的なカプラーは、下式(II)
で表される。
【化3】
【0015】上式中、Rは、全置換炭素であり、Xは水
素またはカップリング離脱基であり、そしてZa 、Zb
及びZC は、各々独立に、置換または未置換のメチン
基、=N−、=C−または−NH−から成る群より選ば
れるが、但し、Za −Zb 結合またはZb −ZC 結合の
どちらか一方は二重結合であり、その他方は単結合であ
り、またZb −ZC 結合が炭素−炭素二重結合である場
合には、それは芳香族環の一部を形成することができ、
しかもZa 、Zb 及びZC のうちの少なくとも一つは、
メチレン基が結合されているメチン基を表す。
【0016】Rは、環に結合されている全置換炭素原子
を含有するいずれの置換基、例えばt−ブチル、t−オ
クチル(1,1,3,3−メチルブチル)、t−ペンチ
ルまたはアダマンチル、であってもよい。
【0017】本発明による好ましいカプラーは以下の式
(IIIA)または(IIIB)で表される。
【化4】 上式中、各変数は、先に記載したとおりである。
【0018】本発明の要素において有用なカプラーの特
別例を以下に記載する。
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】
【化9】
【0024】
【化10】
【0025】置換基R’、R”、R1 及びLに導入され
るための置換基の例には、直鎖または分岐鎖であること
ができ、また置換されていてもよいアルキル基、例えば
メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、t−ブチ
ル、トリフルオロメチル、トリデシルまたは3−(2,
4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル;置換されて
いてもよいアルコキシ基、例えばメトキシまたはエトキ
シ;置換されていてもよいアルキルチオ基、例えばメチ
ルチオまたはオクチルチオ;各々置換されていてもよい
アリール基、アリールオキシ基またはアリールチオ基、
例えばフェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4,6
−トリメチルフェニル、フェノキシ、2−メチルフェノ
キシ、フェニルチオまたは2−ブトキシ−5−t−オク
チルフェニルチオ;酸素、窒素及び硫黄から成る群から
選ばれた少なくとも1個の異種原子と炭素原子とから構
成される3〜7員複素環式環を含有し、また各々置換さ
れていてもよい複素環式基、複素環式オキシ基または複
素環式チオ基、例えば2−フリル、2−チエニル、2−
ベンズイミダゾリルオキシまたは2−ベンゾチアゾリ
ル;シアノ;置換されていてもよいアシルオキシ基、例
えばアセトキシまたはヘキサデカノイルオキシ;置換さ
れていてもよいカルバモイルオキシ基、例えばN−フェ
ニルカルバモイルオキシまたはN−エチルカルバモイル
オキシ;置換されていてもよいシリルオキシ基、例えば
トリメチルシリルオキシ;置換されていてもよいスルホ
ニルオキシ基、例えばドデシルスルホニルオキシ;置換
されていてもよいアシルアミノ基、例えばアセトアミド
またはベンズアミド;置換されていてもよいアニリノ
基、例えばフェニルアニリノまたは2−クロロアニリ
ノ;置換されていてもよいウレイド基、例えばフェニル
ウレイドまたはメチルウレイド;置換されていてもよい
イミド基、例えばN−スクシンイミドまたは3−ベンジ
ルヒダントイニル;置換されていてもよいスルファモイ
ルアミノ基、例えばN,N−ジプロピル−スルファモイ
ルアミノまたはN−メチル−N−デシルスルファモイル
アミノ、が含まれる。
【0026】置換基のさらに別の例として、置換されて
いてもよいカルバモイルアミノ基、例えばN−ブチルカ
ルバモイルアミノまたはN,N−ジメチル−カルバモイ
ルアミノ;置換されていてもよいアルコキシカルボニル
アミノ基、例えばメトキシカルボニルアミノまたはテト
ラデシルオキシカルボニルアミノ;置換されていてもよ
いアリールオキシカルボニルアミノ基、例えばフェノキ
シカルボニルアミノまたは2,4−ジ−t−ブチルフェ
ノキシカルボニルアミノ;置換されていてもよいスルホ
ンアミド基、例えばメタンスルホンアミドまたはヘキサ
デカンスルホンアミド;置換されていてもよいカルバモ
イル基、例えばN−エチルカルバモイルまたはN,N−
ジブチルカルバモイル;置換されていてもよいアシル
基、例えばアセチルまたは(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシ)アセチル;置換されていてもよいスルファモ
イル基、例えばN−エチルスルファモイルまたはN,N
−ジプロピルスルファモイル;置換されていてもよいス
ルホニル基、例えばメタンスルホニルまたはオクタンス
ルホニル;置換されていてもよいスルフィニル基、例え
ばオクタンスルフィニルまたはドデシルスルフィニル;
置換されていてもよいアルコキシカルボニル基、例えば
メトキシカルボニルまたはブチルオキシカルボニル;置
換されていてもよいアリールオキシカルボニル基、例え
ばフェニルオキシカルボニルまたは3−ペンタデシルオ
キシカルボニル;置換されていてもよいアルケニル基;
置換されていてもよいカルボキシル基;置換されていて
もよいスルホ基;置換されていてもよいアミノ基;ある
いは置換されていてもよいカルボンアミド基が含まれ
る。
【0027】上記の置換された基のための置換基には、
ハロゲン、アルキル基、アリール基、アリールオキシ
基、複素環式基、複素環式オキシ基、シアノ、アルコキ
シ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリル
オキシ基、スルホニルオキシ基、アシルアミノ基、アニ
リノ基、ウレイド基、イミド基、スルホニルアミノ基、
カルバモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、複素環式チオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、
アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド
基、カルバモイル基、アシル基、スルファモイル基、ス
ルホニル基、スルフィニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アルケニル基、カル
ボキシル基、スルホ基、ヒドロキシル、アミノ基または
カルボンアミド基が含まれる。
【0028】一般に、アルキル基を含有する上記の基や
その置換基は、炭素原子を1〜16個含有するアルキル
基を含むことができる。アリール基を含有する上記の基
やその置換基は、炭素原子を6〜10個含有するアリー
ル基を含むことができ、またアルケニル基を含有する上
記の基やその置換基は、炭素原子を2〜20個含有する
アルケニル基を含むことができる。
【0029】二環式ピラゾロ系カプラーは、式(I
I)、式(IIIA)及び式(IIIB)のXで表した
カップリング部位に、水素または脱離基としても知られ
ているカップリング離脱基を含有する。
【0030】カップリング離脱基は、当業者には知られ
ている。このような基は、カプラーの当量数を決めるこ
とができ、カプラーの反応性を調節することができ、ま
たカプラーから放出された後に、現像抑制、現像促進、
漂白抑制、漂白促進、色補正、等のような機能を発揮す
ることによって、該カプラーが塗布されている層または
要素中のその他の層に有利な影響を与えることができ
る。カップリング離脱基の代表的な種類には、ハロゲ
ン、特に塩素、臭素もしくはフッ素、アルコキシ、アリ
ールオキシ、複素環式オキシ、複素環、例えばヒダント
イン及びピラゾロ基、スルホニルオキシ、アシルオキ
シ、カルボンアミド、イミド、アシル、複素環式イミ
ド、チオシアノ、アルキルチオ、アリールチオ、複素環
式チオ、スルホンアミド、ホスホニルオキシ並びにアリ
ールアゾが含まれる。それらは、例えば米国特許第2,
355,169号、同第3,227,551号、同第
3,432,521号、同第3,476,563号、同
第3,617,291号、同第3,880,661号、
同第4,052,212号及び同第4,134,766
号明細書並びに英国特許第1,466,728号、同第
1,531,927号及び同第1,533,039号並
びに英国特許出願公開第2,006,755A号及び同
第2,017,704A号明細書に記載されており、本
明細書ではこれらの開示を参照することによって取り入
れる。
【0031】特別のカップリング離脱基の例として、以
下の基が挙げられる。
【0032】
【化11】
【化12】
【0033】好ましくは、カップリング離脱基は、Hま
たはハロゲンであり、より好ましくは、HまたはClで
ある。
【0034】適当なL基には、例として以下の基が含ま
れる。
【化13】
【0035】上式中、pは1〜6の整数であり、mは
0、1または2であり、各Ra は、同じでも異なっても
よく、また水素原子または置換基を表し、そしてArは
置換または未置換のアリーレン基(例えば、1,4−フ
ェニレン基、1,3−フェニレン基、2,7−ナフチレ
ン基、等)を表す。代表的な(L用の)Ar基には、以
下の基が含まれる。
【0036】
【化14】
【0037】上記の二環式ピラゾロ系カプラーは、この
ようなカプラーが写真技術分野で用いられている目的
に、また方法で、使用することができる。
【0038】典型的には、カプラーをハロゲン化銀乳剤
に導入し、その乳剤を支持体上に塗布して写真要素の一
部を形成する。別法として、カプラーを、現像の際にカ
プラーと酸化された発色現像剤のような現像生成物とが
反応的に組み合わされる、ハロゲン化銀乳剤に隣接した
場所に導入してもよい。このように、本明細書で用いて
いる用語「組み合わされる(associated)」
は、カプラーが、ハロゲン化銀乳剤層中に存在するか、
あるいは、現像の際にカプラーがハロゲン化銀現像生成
物と反応できる隣接した場所に存在することを意味す
る。
【0039】写真要素は、単色要素であっても多色要素
であってもよい。多色要素は、スペクトルの3種の主領
域の各々に対して感受性を示す色素画像形成単位を含有
する。各単位は、スペクトルの特定領域に対して感受性
を示す単一の乳剤層または複数の乳剤層から構成するこ
とができる。画像形成単位の層をはじめとする要素の層
は、当該技術分野で知られている様々な順序で配置する
ことができる。別の代わりのフォーマットでは、スペク
トルの3種の主領域の各々に対して感受性を示す乳剤
を、単一のセグメント化した層として配置することがで
きる。
【0040】典型的な多色写真要素は、少なくとも1種
のシアン色素形成カプラーを組み合わせて有する少なく
とも1種の赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含むシアン色素
画像形成単位と、少なくとも1種のマゼンタ色素形成カ
プラーを組み合わせて有する少なくとも1種の緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層を含むマゼンタ色素画像形成単位と、
少なくとも1種のイエロー色素形成カプラーを組み合わ
せて有する少なくとも1種の青感性ハロゲン化銀乳剤層
を含むイエロー色素画像形成単位とを担持する支持体か
ら構成される。該要素中の少なくとも1種のカプラー
は、本発明のカプラーである。該要素は、さらに別の
層、例えばフィルター層、中間層、オーバーコート層、
下塗層、等を含有することができる。
【0041】以下の層を上から下へ担持する支持体を含
むカラーネガ写真要素において、本発明のマゼンタカプ
ラーを別の層の1層以上へ添加するか、あるいは本発明
のマゼンタカプラーを使用してマゼンタ層の画像カプラ
ーの全部または一部を交換することができる。
【0042】(1)紫外線吸収剤を含有する1層以上の
オーバーコート層; (2)「カプラー1」:安息香酸、4−クロロ−3−
((2−(4−エトキシ−2,5−ジオキソ−3−(フ
ェニルメチル)−1−イミダゾリジニル)−3−(4−
メトキシフェニル)−1,3−ジオキソプロピル)アミ
ノ)−、ドデシルエステルを含有する高感度イエロー
層、並びに同じ化合物を「カプラー2」:プロパン酸、
2−〔〔5−〔〔4−〔2−〔〔〔2,4−ビス(1,
1−ジメチルプロピル)フェノキシ〕アセチル〕アミ
ノ〕−5−〔(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフ
ルオロ−1−オキソブチル)アミノ〕−4−ヒドロキシ
フェノキシ〕−2,3−ジヒドロキシ−6−〔(プロピ
ルアミノ)カルボニル〕フェニル〕チオ〕−1,3,4
−チアジアゾル−2−イル〕チオ〕−、メチルエステ
ル、及び「カプラー3」:1−((ドデシルオキシ)カ
ルボニル)エチル(3−クロロ−4−((3−(2−ク
ロロ−4−((1−トリデカノイルエトキシ)カルボニ
ル)アニリノ)−3−オキソ−2−((4)(5)
(6)−(フェノキシカルボニル)−1H−ベンゾトリ
アゾル−1−イル)プロパノイル)アミノ))ベンゾエ
ートと一緒に含有する低感度イエロー層、を含む2層イ
エローパック;
【0043】(3)微細な金属銀を含有する中間層; (4)「カプラー4」:ベンズアミド、3−((2−
(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキ
シ)−1−オキソブチル)アミノ)−N−(4,5−ジ
ヒドロ−5−オキソ−1−(2,4,6−トリクロロフ
ェニル)−1H−ピラゾル−3−イル)−、「カプラー
5」:ベンズアミド、3−((2−(2,4−ビス
(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1−オキ
ソブチル)アミノ)−N−(4’,5’−ジヒドロ−
5’−オキソ−1’−(2,4,6−トリクロロフェニ
ル)(1,4’−ビ−1H−ピラゾル)−3’−イル)
−、「カプラー6」:カルバミド酸、(6−(((3−
(ドデシルオキシ)プロピル)アミノ)カルボニル)−
5−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−、2−メチルプ
ロピルエステル、「カプラー7」:酢酸、((2−
((3−(((3−(ドデシルオキシ)プロピル)アミ
ノ)カルボニル)−4−ヒドロキシ−8−(((2−メ
チルプロポキシ)カルボニル)アミノ)−1−ナフタレ
ニル)オキシ)エチル)チオ)−、及び「カプラー
8」:ベンズアミド、3−((2−(2,4−ビス
(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1−オキ
ソブチル)アミノ)−N−(4,5−ジヒドロ−4−
((4−メトキシフェニル)アゾ)−5−オキソ−1−
(2,4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラゾル
−3−イル)−を含有する高感度マゼンタ層と、「カプ
ラー9」:2−プロペン酸、ブチルエステル、スチレ
ン、(N〔1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−
4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−ピラゾロ−3−
イル〕−2−メチル−2−プロペンアミド) 2 との2:
1:1ポリマー、及び「カプラー10」:テトラデカン
アミド、N−(4−クロロ−3−((4−((4−
((2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)アミノ)
フェニル)アゾ)−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1
−(2,4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラゾ
ル−3−イル)アミノ)フェニル)−、を、カプラー3
及びカプラー8の他に各々含有する中間マゼンタ層及び
低感度マゼンタ層とを含む、3層マゼンタパック;
【0044】(5)中間層; (6)カプラー6及びカプラー7を含有する高感度シア
ン層と、カプラー6及び「カプラー11」:2,7−ナ
フタレンジスルホン酸、5−(アセチルアミノ)−3−
((4−(2−((3−(((3−(2,4−ビス
(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)プロピル)
アミノ)カルボニル)−4−ヒドロキシ−1−ナフタレ
ニル)オキシ)エトキシ)フェニル)アゾ)−4−ヒド
ロキシ−、二ナトリウム塩、を含有する中間シアン層
と、カプラー2及びカプラー6を含有する低感度シアン
層とを含む、3層シアンパック; (7)カプラー8を含有するアンダーコート層;並びに (8)ハレーション防止層。
【0045】カラーペーパーのフォーマットでは、本発
明のマゼンタカプラーを使用して、以下の層を上から下
に担持する支持体を含むもののように、写真要素中のマ
ゼンタカプラーの全部または一部を適当に交換すること
ができる。
【0046】(1)1層以上のオーバーコート; (2)「カプラー1」:ブタンアミド、2−(2,4−
ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−N−
(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−4−メチルフェ
ニル)−、「カプラー2」:アセトアミド、2−(2,
4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−
N−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−4−、並び
にUV安定剤:フェノール、2−(5−クロロ−2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1,
1−ジメチルエチル)−;フェノール、2−(2H−ベ
ンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1−ジメチ
ルエチル)−;フェノール、2−(2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)−4−(1,1−ジメチルエチル)
−6−(1−メチルプロピル)−;及びフェノール、2
−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−
ビス(1,1−ジメチルプロピル)−、並びにポリ(t
−ブチルアクリルアミド)色素安定剤、を含有するシア
ン層; (3)中間層; (4)「カプラー3」:オクタンアミド、2−〔2,4
−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ〕−N
−〔2−(7−クロロ−6−メチル−1H−ピラゾロ
〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾル−2−イル)
プロピル〕−、及び1,1’−スピロビ(1H−インデ
ン)、2,2’,3,3’−テトラヒドロ−3,3,
3’,3’−テトラメチル−5,5’,6,6’−テト
ラプロポキシ−を含有するマゼンタ層; (5)中間層;並びに (6)「カプラー4」:1−イミダゾリジンアセトアミ
ド、N−(5−((2−(2,4−ビス(1,1−ジメ
チルプロピル)フェノキシ)−1−オキソブチル)アミ
ノ)−2−クロロフェニル)−α−(2,2−ジメチル
−1−オキソプロピル)−4−エトキシ−2,5−ジオ
キソ−3−(フェニルメチル)−を含有するイエロー
層。
【0047】リバーサル媒体では、本発明のマゼンタカ
プラーを使用して、以下の層を上から下に担持する支持
体を含むもののように、写真要素中のマゼンタカプラー
の全部または一部を適当に交換することができる。
【0048】(1)1層以上のオーバーコート層; (2)非増感ハロゲン化銀含有層; (3)「カプラー1」:安息香酸、4−(1−(((2
−クロロ−5−((ドデシルスルホニル)アミノ)フェ
ニル)アミノ)カルボニル)−3,3−ジメチル−2−
オキソブトキシ)−、1−メチルエチルエステルを含有
する高感度イエロー層;カプラー1と「カプラー2」:
安息香酸、4−クロロ−3−〔〔2−〔4−エトキシ−
2,5−ジオキソ−3−(フェニルメチル)−1−イミ
ダゾリジニル〕−4,4−ジメチル−1,3−ジオキソ
ペンチル〕アミノ〕−、ドデシルエステルとを含有する
中間イエロー層;並びにカプラー2を含有する低感度イ
エロー層、を含む3層イエロー層パック; (4)中間層; (5)微細粒子銀の層; (6)中間層; (7)「カプラー3」:N−〔1−(2,5−ジクロロ
フェニル)−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−ピ
ラゾロ−3−イル〕−2−メチル−2−プロペンアミド
を含む2−プロペン酸、ブチルエステル、ポリマー;
「カプラー4」:ベンズアミド、3−((2−2,4−
ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1−
オキソブチル)アミノ)−N−(4,5−ジヒドロ−5
−オキソ−1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−
1H−ピラゾル−3−イル)−;並びに「カプラー
5」:ベンズアミド、3−(((2,4−ビス(1,1
−ジメチルプロピル)フェノキシ)アセチル)アミノ)
−N−(4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1−(2,
4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラゾル−3−
イル)−を含有し、また安定剤、1,1’−スピロビ
(1H−インデン)、2,2’,3,3’−テトラヒド
ロ−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5’,
6,6’−テトラプロポキシ−を含有する高感度マゼン
タ層と、同じ安定剤とカプラー4及び5を含有する低感
度マゼンタ層とを含む、3層マゼンタパック;
【0049】(8)微粒子化非増感ハロゲン化銀を含み
うる1層以上の中間層; (9)「カプラー6」:テトラデカンアミド、2−(2
−シアノフェノキシ)−N−(4−((2,2,3,
3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−オキソブチル)
アミノ)−3−ヒドロキシフェニル)−を含有する高感
度シアン層;「カプラー7」:ブタンアミド、N−(4
−((2−(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピ
ル)フェノキシ)−1−オキソブチル)アミノ)−2−
ヒドロキシフェニル)−2,2,3,3,4,4,4−
ヘプタフルオロ−及び「カプラー8」:ヘキサンアミ
ド、2−(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)
フェノキシ)−N−(4−((2,2,3,3,4,
4,4−ヘプタフルオロ−1−オキソブチル)アミノ)
−3−ヒドロキシフェニル)−を含有する中間シアン
層、を含む3層シアンパック; (10)微粒子化非増感ハロゲン化銀を含みうる1層以
上の中間層;並びに (11)ハレーション防止層。
【0050】所望であれば、Research Dis
closure(1992年11月、Item3439
0)〔Kenneth Mason Publicat
ions社(Dudley Annex、12a No
rth Street、Emsworth、Hamps
hire P010 7DQ、英国)より出版〕に記載
されているように、写真要素に磁気層を適用して併用し
てもよい。
【0051】本発明の乳剤及び要素に用いるのに適当な
材料に関する以下の記述では、上記のように入手可能な
Research Disclosure(1989年
12月、Item No.308119)を参照するこ
ととし、本明細書では以降これを「Research
Disclosure」と称する。中で参照されている
特許明細書や刊行物をはじめとするResearch
Disclosureの内容を、本明細書では参照する
ことによって取り入れ、また本明細書中で以降言及する
セクションは、Research Disclosur
eに記載のセクションである。
【0052】本発明の要素に用いられるハロゲン化銀乳
剤は、ネガ型であってもポジ型であってもよい。適当な
乳剤やその製法、並びに化学増感や分光増感の方法が、
セクションI〜セクションIVに記載されている。色材
や現像調節剤については、セクションV及びXXIに記
載されている。ベヒクルはセクションIXに記載されて
おり、また各種添加剤、例えば蛍光増白剤、カブリ防止
剤、安定剤、光吸収物質、光散乱物質、硬膜剤、塗布助
剤、可塑剤、滑剤及び艶消剤は、例えばセクションV、
VI、VIII、X、XI、XII及びXVIに記載さ
れている。製造方法はセクションXIV及びXVに、そ
の他の層及び支持体はセクションXIII及びXVII
に、処理方法や処理剤はセクションXIX及びXXに、
そして露光法についてはセクションXVIIIに記載さ
れている。
【0053】好ましい発色現像剤はp−フェニレンジア
ミンである。特に好ましいものとして、4−アミノ−
N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メ
チル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−
3−メチル−N−エチル−N−(b−(メタンスルホン
アミド)エチル)アニリンセスキスルフェートヒドレー
ト、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(b−
ヒドロキシエチル)アニリンスルフェート、4−アミノ
−3−b−(メタンスルホンアミド)エチル−N,N−
ジエチルアニリン塩酸塩及び4−アミノ−N−エチル−
N−(2−メトキシエチル)−m−トルイジン−ジ−p
−トルエンスルホン酸、が挙げられる。
【0054】ネガ型ハロゲン化銀を用いて、ネガ画像を
形成することができる。必要に応じてポジ(または反
転)画像を形成させてもよい。
【0055】本明細書に記載するカプラーは、欧州特許
第285,274号、米国特許第4,540,654
号、欧州特許第119,860号に記載されているよう
なその他のタイプの画像カプラー、例えば3−アシルア
ミノ−、3−アニリノ−、5−ピラゾロン及び複素環式
カプラー(例、ピラゾロアゾール)との併用、または米
国特許第4,301,235号、同第4,853,31
9号及び同第4,351,897号明細書に記載されて
いるような別のバラスト基もしくはカップリング離脱基
を含有するその他の5−ピラゾロンカプラーとの併用が
可能である。また、該カプラーは、欧州特許第213,
490号、特開昭58−172,647号、米国特許第
2,983,608号、西ドイツ国特許出願公開第DE
2,706,117C号、英国特許第1,530,27
2号、日本国特許出願第A−113935号、米国特許
第4,070,191号及び西ドイツ国特許出願公開第
DE2,643,965号明細書に記載されているよう
な、マスキングカプラーとの併用や、イエローまたはシ
アン着色カプラー(例、中間層補正レベルの調整用)と
の併用も可能である。マスキングカプラーはシフトまた
はブロックすることができる。
【0056】カップリング離脱基は、当該技術分野では
よく知られている。このような基は、カプラーの当量
数、すなわちそれが2−当量カプラーであるか4−当量
カプラーであるか、を決めることができ、またカプラー
の反応性を調節することができる。このような基は、ま
たカプラーから放出された後に、色素形成、現像促進、
現像抑制、漂白促進、漂白抑制、電子移動促進、色補
正、等のような機能を発揮することによって、該カプラ
ーが塗布されている層または写真記録材料中のその他の
層に有利な影響を与えることができる。
【0057】カップリング離脱基の代表的な種類には、
クロロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロイルオキ
シ、スルホニルオキシ、アシルオキシ、アシル、複素
環、スルホンアミド、メルカプトテトラゾール、メルカ
プトプロピオン酸、ホスホニルオキシ、アリールチオ及
びアリールアゾが含まれる。これらのカップリング離脱
基は、例えば米国特許第2,455,169号、同第
3,227,551号、同第3,432,521号、同
第3,476,563号、同第3,617,291号、
同第3,880,661号、同第4,052,212号
及び同第4,134,766号明細書並びに英国特許第
1,466,728号、同第1,531,927号及び
同第1,533,039号並びに英国特許出願公開第
2,006,755A号及び同第2,017,704A
号明細書に記載されており、本明細書ではこれらの開示
を参照することによって取り入れる。
【0058】本明細書に記載するマゼンタカプラーは、
欧州特許第285,274号、米国特許第4,540,
654号、欧州特許第119,860号に記載されてい
るようなその他のタイプのマゼンタ画像カプラー、例え
ば3−アシルアミノ−5−ピラゾロン及び複素環式カプ
ラー(例、ピラゾロアゾール)との併用、または米国特
許第4,301,235号、同第4,853,319号
及び同第4,351,897号明細書に記載されている
ような別のバラスト基もしくはカップリング離脱基を含
有するその他の5−ピラゾロンカプラーとの併用が可能
である。また、該カプラーは、欧州特許第213,49
0号、特開昭58−172,647号、米国特許第2,
983,608号、西ドイツ国特許出願公開第DE2,
706,117C号、英国特許第1,530,272
号、日本国特許出願第A−113935号、米国特許第
4,070,191号及び西ドイツ国特許出願公開第D
E2,643,965号明細書に記載されているよう
な、マスキングカプラーとの併用や、イエローまたはシ
アン着色カプラー(例、中間層補正レベルの調整用)と
の併用も可能である。マスキングカプラーはシフトまた
はブロックすることができる。
【0059】また、該カプラーを、例えば漂白や定着と
いった処理工程を促進、あるいは調節して画質を改善す
る材料と組み合わせて使用することもできる。欧州特許
第193,389号、同第301,477号、米国特許
第4,163,669号、同第4,865,956号及
び同第4,923,784号明細書に記載されている漂
白促進剤が特に有用である。また、該カプラーとの併用
が考えられるものは、核生成剤、現像促進剤もしくはそ
れらの前駆体(英国特許第2,097,140号;同第
2,131,188号明細書);電子移動剤(米国特許
第4,859,578号;同第4,912,025号明
細書);カブリ防止剤及び色混合防止剤、例えばヒドロ
キノン、アミノフェノール、アミン、没食子酸の誘導
体;カテコール;アスコルビン酸;ヒドラジド;スルホ
ンアミドフェノール;及び発色カプラーである。
【0060】該カプラーは、水中油形分散液、ラテック
ス分散液または固体粒子分散液として、イエロー及び/
もしくはマゼンタフィルター色素またはコロイド銀ゾル
を含むフィルター色素層と組み合わせて使用することも
できる。さらに、それらは、「スミアリング」カプラー
(例、米国特許第4,366,237号、欧州特許第9
6,570号、米国特許第4,420,556号及び米
国特許第4,543,323号明細書に記載されてい
る)と一緒に使用してもよい。また、該カプラーは、例
えば、特願昭61−258,249号または米国特許第
5,019,492号明細書に記載されている保護され
た形態で塗布またはブロックすることもできる。
【0061】該カプラーは、さらに、「現像抑制剤放出
型」(DIR)化合物のような画像調節化合物と組み合
わせても使用できる。本発明のカプラーとの組合せに有
用なDIR化合物は、当該技術分野では知られており、
またそれらの例が以下の特許文献に記載されている:米
国特許第3,137,578号、同第3,148,02
2号、同第3,148,062号、同第3,227,5
54号、同第3,384,657号、同第3,379,
529号、同第3,615,506号、同第3,61
7,291号、同第3,620,746号、同第3,7
01,783号、同第3,733,201号、同第4,
049,455号、同第4,095,984号、同第
4,126,459号、同第4,149,886号、同
第4,150,228号、同第4,211,562号、
同第4,248,962号、同第4,259,437
号、同第4,362,878号、同第4,409,32
3号、同第4,477,563号、同第4,782,0
12号、同第4,962,018号、同第4,500,
634号、同第4,579,816号、同第4,60
7,004号、同第4,618,571号、同第4,6
78,739号、同第4,746,600号、同第4,
746,601号、同第4,791,049号、同第
4,857,447号、同第4,865,959号、同
第4,880,342号、同第4,886,736号、
同第4,937,179号、同第4,946,767
号、同第4,948,716号、同第4,952,48
5号、同第4,956,269号、同第4,959,2
99号、同第4,996,835号及び同第4,98
5,336号明細書;英国特許第1,560,240
号、同第2,007,662号、同第2,032,91
4号及び同第2,099,167号明細書;西ドイツ国
特許第2,842,063号、同第2,937,127
号、同第3,636,824号及び同第3,644,4
16号明細書;並びに欧州特許第272,573号、同
第335,319号、同第336,411号、同第34
6,899号、同第362,870号、同第365,2
52号、同第365,346号、同第373,382
号、同第376,212号、同第377,463号、同
第378,236号、同第384,670号、同第39
6,486号、同第401,612号及び同第401,
613号明細書。
【0062】このような化合物は、Photograp
hic Science andEngineerin
(第13巻、第174頁、1969年)の中のC.
R.Barr、J.R.Thirtle及びP.W.V
ittumの「カラー写真用の現像抑制剤放出型(DI
R)カプラー」にも記載されており、本明細書ではこれ
を参照することによって取り入れる。一般に、現像抑制
剤放出型(DIR)カプラーには、カプラー部分と抑制
剤カップリング離脱部分(IN)とが含まれる。抑制剤
放出型カプラーは、抑制剤の放出を遅らせる時限部分ま
たは化学スイッチをさらに含む時間遅延型(DIARカ
プラー)のものであってもよい。典型的な抑制剤部分の
例として、オキサゾール、チアゾール、ジアゾール、ト
リアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、オキ
サチアゾール、チアトリアゾール、ベンゾトリアゾー
ル、テトラゾール、ベンズイミダゾール、インダゾー
ル、イソインダゾール、メルカプトテトラゾール、セレ
ノテトラゾール、メルカプトベンゾチアゾール、セレノ
ベンゾチアゾール、メルカプトベンゾオキサゾール、セ
レノベンゾオキサゾール、メルカプトベンズイミダゾー
ル、セレノベンズイミダゾール、ベンゾジアゾール、メ
ルカプトオキサゾール、メルカプトチアジアゾール、メ
ルカプトチアゾール、メルカプトトリアゾール、メルカ
プトオキサジアゾール、メルカプトジアゾール、メルカ
プトオキサチアゾール、テルロテトラゾールまたはベン
ズイソジアゾールが挙げられる。好ましい実施態様で
は、抑制剤部分または抑制剤基は、以下の化学式の中か
ら選ばれる。
【0063】
【化15】
【化16】
【0064】上式中、RI は、炭素原子数1〜約8個の
直鎖または分岐鎖アルキル基、ベンジル基及びフェニル
基並びに少なくとも1個のアルコキシ置換基を含有する
前記基から成る群より選ばれ、RIIは、RI 及び−SR
I から選ばれ、RIII は、炭素原子数1〜約5個の直鎖
または分岐鎖アルキル基であり、mは1〜3であり、R
IVは、水素、ハロゲン、アルコキシ基、フェニル基、カ
ルボンアミド基、−COORV 及び−NHCOORV
ら成る群より選ばれ、またRV は、置換及び未置換のア
ルキル基及びアリール基から選ばれる。
【0065】現像抑制剤放出型カプラー中に含まれるカ
プラー部分は、それが位置している層に対応する画像色
素を形成することが典型的であるけれども、別のフィル
ム層と組み合わされているもののような別の色を形成す
ることもできる。また、現像抑制剤放出型カプラー中に
含まれるカプラー部分が、無色生成物及び/または処理
の際に写真材料から洗い出される生成物を形成すること
が有用な場合もある(いわゆる「ユニバーサル」カプラ
ー)。
【0066】上述したように、現像抑制剤放出型カプラ
ーは、抑制剤基の放出を時間的に遅らせる時限基、例え
ば、ヘミアセタールの開裂反応を利用する基(米国特許
第4,146,396号明細書、特願昭60−2491
48号及び同60−249149号明細書);分子内求
核置換反応を利用する基(米国特許第4,248,96
2号明細書);共役系に沿った電子移動反応を利用する
基(米国特許第4,409,323号、同第4,42
1,845号、特願昭57−188035号、同58−
98728号、同58−209736号及び同58−2
09738号明細書);エステル加水分解を利用する基
(ドイツ国特許出願公開(OLS)第2,626,31
5号明細書);イミノケタールの開裂を利用する基(米
国特許第4,546,073号明細書);カプラー反応
後に還元剤またはカプラーとして機能する基(米国特許
第4,438,193号及び同第4,618,571号
明細書)並びに上記の特徴を組み合わせて有する基、を
含むことができる。典型的には、時限基または時限部分
は以下の式で示される。
【0067】
【化17】
【0068】上式中、INは抑制剤部分であり、Zは、
ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル、スルファモイル
(−SO2 NR2 )及びスルホンアミド(−NRSO2
R)基から成る群より選ばれ、nは0または1であり、
そしてRVIは、置換及び未置換のアルキル基及びフェニ
ル基から成る群より選ばれる。各時限基の酸素原子は、
DIARの対応するカプラー部分のカップリング位置に
結合されている。
【0069】本発明における使用に適した現像抑制剤放
出型カプラーには、以下の化合物が挙げられるが、これ
らに限定はされない。
【0070】
【化18】
【0071】
【化19】
【0072】
【化20】
【0073】
【化21】
【0074】
【化22】
【0075】
【化23】
【0076】また、本発明の概念を使用して、Rese
arch Disclosure(1979年11月、
Item 18716)〔Kenneth Mason
Publications社、Dudley Ann
ex、12a NorthStreet、Emswor
th、Hampshire P010 7DQ、英国よ
り入手可能〕に記載されているような反射カラープリン
トを得ることもできる。本発明の材料は、米国特許第
4,917,994号明細書に記載されているようにp
H調整済の支持体上に;欧州特許第0 164 961
号明細書に記載されているようにエポキシ溶剤を用い
て;例えば、米国特許第4,346,165号、同第
4,540,653号及び同第4,906,559号明
細書に記載されているようにニッケル錯体安定剤を用い
て;米国特許第4,994,359号明細書に記載され
ているようにカルシウムのような多価カチオンに対する
感受性を低下させるためのバラスト化キレート化剤を用
いて;そして米国特許第5,068,171号及び同第
5,096,805号明細書に記載されているような汚
染低減性化合物を用いて、塗布することができる。本発
明との併用において有用なその他の化合物が以下の公開
特許公報に記載されている:特願昭83−9959号、
同83−62586号、同90−72629号、同90
−72630号、同90−72632号、同90−72
633号、同90−72634号、同90−77822
号、同90−78299号、同90−78230号、同
90−79336号、同90−79338号、同90−
79690、同90−79691号、同90−8048
7号、同90−80489号、同90−80490号、
同90−80491号、同90−80492号、同90
−80494号、同90−85928号、同90−86
669号、同90−86670号、同90−87361
号、同90−87362号、同90−87363号、同
90−87364号、同90−88096号、同90−
88097号、同90−93662号、同90−936
63号、同90−93664、同90−93665号、
同90−93666号、同90−93668号、同90
−94055号、同90−94056号、同90−10
1937号、同90−103409号及び同90−15
1577号。
【0077】本発明では、平板状粒子ハロゲン化銀乳剤
が特に有用である。特に考えられる平板状粒子乳剤は、
乳剤粒子の全投影面積の50%超が、厚さが0.3ミク
ロン未満(青感性乳剤については0.5ミクロン未満)
であり且つ平均平板度(T)が25よりも大きい(好ま
しくは100よりも大きい)平板状粒子によって占めら
れている、そのような乳剤である。ここで、用語「平板
度」とは、下式: T=ECD/t2 (上式中、ECDは、平板状粒子の平均等価円直径(単
位ミクロン)であり、またtは、平板状粒子の平均厚さ
(単位ミクロン)である)で定義され、当該技術分野で
は認識されている。
【0078】写真乳剤の有用な平均ECDは、約10ミ
クロン以下の範囲をとることができるが、実際には乳剤
のECDが約4ミクロンを超えることは稀である。EC
Dの増加に伴い写真スピードと粒状度の両方が増加する
ので、一般には、目標のスピード要件の実現を妨げない
最小の平板状粒子ECDを採用することが好ましい。
【0079】乳剤平板度は、平板状粒子厚の減少に伴っ
て著しく増加する。一般に、目標とする平板状粒子投影
面積を薄い(t<0.2ミクロン)平板状粒子によって
満たすことが好ましい。最低レベルの粒状度を達成する
ためには、目標とする平板状粒子投影面積を極薄の(t
<0.06ミクロン)平板状粒子によって満たすことが
好ましい。平板状粒子厚は、一般に約0.02ミクロン
以上の範囲をとる。しかしながら、さらに薄い平板状粒
子も考えられる。例えば、Daubendiekらの米
国特許第4,672,027号明細書は、ヨウ化物を3
モル%含有する粒子厚が0.017ミクロンの平板状粒
子臭ヨウ化銀乳剤について報告している。
【0080】上述のように、規定の厚さよりも薄い平板
状粒子が、乳剤の全粒子投影面積の少なくとも50%を
占める。高平板度の利点を最大限に引き出すためには、
上記の厚さ基準を満たす平板状粒子が、乳剤の全粒子投
影面積の便利に達成可能な最高のパーセントを占めるこ
とが一般に好ましい。例えば、好ましい乳剤では、上記
の厚さ基準を満たす平板状粒子が、全粒子投影面積の少
なくとも70%を占める。最高性能を示す平板状粒子乳
剤においては、上記の厚さ基準を満たす平板状粒子が、
全粒子投影面積の少なくとも90%を占める。
【0081】適当な平板状粒子乳剤は、以下に示す刊行
物及び特許文献をはじめとする従来の様々な教示の中か
ら選ぶことができる:Research Disclo
sure(1983年1月、Item 22534)
〔Kenneth MasonPublication
s社、Dudley Annex、12a North
Street、Emsworth、Hampshir
e P010 7DQ、英国より発行〕;米国特許第
4,439,520号、同第4,414,310号、同
第4,433,048号、同第4,643,966号、
同第4,647,528号、同第4,665,012
号、同第4,672,027号、同第4,678,74
5号、同第4,693,964号、同第4,713,3
20号、同第4,722,886号、同第4,755,
456号、同第4,775,617号、同第4,79
7,354号、同第4,801,522号、同第4,8
06,461号、同第4,835,095号、同第4,
853,322号、同第4,914,014号、同第
4,962,015号、同第4,985,350号、同
第5,061,069号及び同第5,061,616号
明細書。
【0082】乳剤は、表面感性乳剤、すなわちハロゲン
化銀粒子の主に表面に潜像を形成する乳剤であっても、
またハロゲン化銀粒子の主に内部で潜像を形成する内部
潜像型乳剤であってもよい。乳剤は、ネガ型乳剤、例え
ば表面感性乳剤もしくはカブらせていない内部潜像形成
乳剤であってもよいし、また均一露光によるか核生成剤
の存在において現像したときにポジ型となる、カブらせ
ていない内部潜像形成型の直接ポジ乳剤であってもよ
い。
【0083】写真要素は、典型的にはスペクトルの可視
領域にある化学線で露光して潜像を形成させた後、処理
して可視色素画像を形成させることができる。可視色素
画像を形成させるための処理工程には、要素と発色現像
剤とを接触させて現像可能なハロゲン化銀を還元し且つ
発色現像剤を酸化する工程が含まれる。酸化された発色
現像剤が順にカプラーと反応して色素を生成させる。
【0084】ネガ型ハロゲン化銀を用いると、上記の処
理工程によってネガ画像が得られる。上記の要素は、例
えば1982年のBritish Journal o
fPhotography Annual、第209〜
第211頁、及び1988年のBritish Jou
rnal of Photography Annua
l、第191〜第198頁に記載されている既知のC−
41発色現像法において、あるいは周知のEastma
n Kodak社のRA−4処理のようなカラー印画紙
の処理方法において、処理することができる。上記の要
素は、必要に応じて、1988年のBritish J
ournal of Photography Ann
ual、第198〜第199頁に記載されている処理の
ようなカラープリント印画紙の既知の発色処理法におい
て処理される。ポジ(または反転)画像を得るために、
発色現像工程の前に、非発色現像剤によって露光済ハロ
ゲン化銀を現像するが、色素は形成させず、次いで要素
を均一にカブらせて、未露光ハロゲン化銀を現像可能に
する工程を実施してもよい。別法として、直接ポジ乳剤
を使用してポジ画像を得ることもできる。
【0085】現像工程に続いて、従来の、銀またはハロ
ゲン化銀を除去するための漂白、定着または漂白−定着
工程、水洗工程及び乾燥工程を実施する。
【0086】本発明の写真要素に適した安定剤には、以
下の化合物が含まれる。
【0087】
【化24】
【0088】
【化25】
【0089】
【化26】
【0090】
【化27】
【0091】
【化28】
【0092】カプラーの合成 中間体及び最終カプラーは十分な1HNMR(300MH
z、CDCl3 )及び燃焼分析を示した。シリカゲルに
よるフラッシュクロマトグラフィーでクロマトグラフィ
ー精製を実施した。カプラーは、極性の異なる溶剤系に
おいて均質(TLC)であった。溶剤は、ロータリエバ
ポレーターによって約20mmHgで除去した。不活性
または乾燥雰囲気が必要な場合には、窒素またはアルゴ
ン雰囲気中で操作した。反応に用いた溶剤は、試薬等級
品をさらにモレキュラーシーブで乾燥したものとした。
【0093】α−メチル分岐結合基を有する6−ter
t−ブチルアミン
【化29】
【0094】2−メチル−3−N−フタルイミドプロピ
オニトリル(B)の合成 マグネチックスターラー棒を具備した1Lのフラスコ
に、フタルイミド(1.17モル)と、乾燥N,N−ジ
メチルホルムアミド(DMF、200ml)と、メタク
リロニトリル(157g、2.34モル)とを装填し
た。この混合物をよく攪拌し、これにトリトンB(2
3.4ml、40%メタノール溶液)を添加した。得ら
れた黄色の混合物を注意深く穏やかに還流(〜110
℃)させると、時間とともに赤色に変化した。その混合
物を、TLCで監視しながら18時間攪拌して反応を完
結させた(ジクロロメタン:メタノール=2:1)。得
られた混合物を冷却し、そして2.5Lの破砕した氷水
混合物中へ注ぎ込んだ。オレンジ色の固体を濾過した。
その固体を高温のイソプロピルアルコール(1.4L)
から再結晶化した。白色固体を濾過し、最初は冷イソプ
ロパノールと水との2:1混合物によって、最後はエタ
ノールによって洗浄し、そして乾燥すると187g(収
率75%)のBが得られた。
【0095】中間体(C)の合成 マグネチックスターラー棒を具備した1Lのフラスコを
乾燥(ヒートガン)し、そしてアルゴン流下で冷却し
た。そのフラスコに、ニトリル(B、50g、234ミ
リモル)と、無水メタノール(15g、468ミリモ
ル)と、ジクロロメタン/エーテル混合物(100m
l)を装填した。その混合物を−10℃(氷アセトン
浴)に冷却した後、無水塩化水素ガスを1時間にわたり
適度にバブリングさせた。テトラヒドロフラン(TH
F、50ml)を添加した。得られた混合物に密栓をし
て、0〜5℃で一晩保存した。アルゴン下で溶剤の大部
分を蒸発させると、白色の析出物が得られた。この析出
物に乾燥クロロホルム(150ml)を添加し、それを
窒素下で激しく攪拌した。析出物を素早く濾過し、クロ
ロホルム(100ml)で洗浄し、そして窒素下、−1
0〜0℃で乾燥すると、所望のの中間体(C、60g、
90%)が得られた。
【0096】3−アミノ−4−クロロ−5−tert−
ブチルピラゾールの反応 磁気攪拌式のフラスコ(2L)をヒートガンで乾燥し、
そして乾燥アルゴン流下で冷却した。そのフラスコに、
先に合成した中間体(C、95g、336ミリモル)と
アセトニトリル(900ml)とを装填し、4Aモレキ
ュラーシーブで乾燥し、3−アミノ−4−クロロ−5−
tert−ブチルピラゾール(58.34g、336ミ
リモル)を添加し、そして得られた混合物をアルゴン下
で2時間加熱(60〜70℃)して反応を完結させた。
冷却すると、多量の白色析出物が形成した。その反応混
合物を約0℃(氷)に冷却し、そして黄色固体を濾過
し、アセトニトリルで洗浄し、そして乾燥するとアミジ
ンが得られた。これをエーテル中で細かくすりつぶして
さらに精製し、所望のアミジン(F、92.1g、65
%)を得た。
【0097】アミジンとヒドロキシルアミン塩酸塩の反
メタノール(500ml)と水(700ml)との混合
物にアミジン(212ミリモル)を含む混合物を磁気攪
拌しながら、ヒドロキシルアミン塩酸塩及び無水酢酸ナ
トリウム(424ミリモル)を添加した。得られた混合
物を2.5時間穏やかに還流して反応をほぼ完結させた
(TLC、CH2 Cl2 :MeOH=9:2)。その混
合物を約0℃(氷)に冷却し、そして析出物を濾過し
た。それを水で数回洗浄して乾燥すると、明黄色の固体
(76g、収率86%)が得られた。
【0098】オキシムとp−フルオロベンセンスルホニ
ルクロリドの反応 十分量のテトラヒドロフラン(450ml)溶剤に上記
のオキシム(65g、165ミリモル)を含む混合物を
磁気攪拌しながら、トリエチルアミン(32.8g、3
24ミリモル)を添加した。得られた混合物0℃(氷
浴)に冷却し、そして4−フルオロベンゼンスルホニル
クロリド(932.8g、169ミリモル)を数回に分
けて10分間にわたり添加した。TLC(CH2
2 :MeOH=15:1)による反応の検査は、反応
の完結を示した。その混合物を破砕した氷中に注ぎ込ん
だ。析出したp−フルオロベンゼンスルホン酸を濾過
し、そして水層を各200mlのエーテルで3回抽出し
た。その抽出物を一緒にしてMgSO4 で乾燥した。揮
発分を除去すると、オキシムのp−フルオロベンゼンス
ルホン酸塩(G)が赤い粘性液体として得られた(89
g、98%粗収率)。
【0099】オキシム−スルホネートの環化 粗オキシム−スルホネートを無水メタノール(250m
l)に溶解し、そして乾燥ピリジン(12.5g、15
8ミリモル)を添加した。その混合物を1時間穏やかに
還流させた。混合物を破砕した氷中に注ぎ込んだ。固形
分を濾過し、そしてメタノールによって細かくすりつぶ
して精製すると、所望のN−フタロイルでブロックされ
た二環式ピラゾロアミン中間体がクリーム状の白色固体
として得られた(H、23.8g、収率40%)。1HN
MR(CDCl3 )の分析値は、その構造式と一致し
た。
【0100】N−フタロイルでブロックされた二環式ピ
ラゾロアミンの脱ブロック 無水エタノール(500ml)中のN−フタロイルでブ
ロックされた二環式ピラゾロアミン誘導体(22g、5
7ミリモル)へ、無水ヒドラジン(3.66g、114
ミリモル)を添加した。その混合物を室温で(2.5時
間)攪拌した。次いで、その混合物を1時間還流して反
応を完結させた(TLC、CH2 Cl2:MeOH=
9:2及びCH2 Cl2 :EtOAc=9:4)。その
混合物を濾過し、温めて過剰のフタロイルヒドラジドを
除去し、そして得られた濾液を冷却して二環式ピラゾロ
アミン(I)を得た。そのアミンを、氷冷却水で洗浄す
ることによってさらに精製した。
【0101】カプラーM−1の合成
【化30】
【0102】マグネチックスターラー棒と添加漏斗とを
具備した250mlのフラスコに、二環式ピラゾロアミ
ン(2.55g、10ミリモル)と、THF(50m
l)と、N,N−ジメチルアニリン(1.8g、14ミ
リモル)とを装填した。このスラリーをよく攪拌しなが
ら、THF(25ml)に溶解した2−(m−ペンタデ
シルフェノキシ)ブチリルクロリド(5g、12ミリモ
ル)を添加した。反応を監視しながら完結させた(TL
C、CH2 Cl2 :EtOAc=9:2)。その混合物
を破砕した氷及び塩酸(pH=3〜4)に注ぎ込んだ。
ガム状の白色固体を酢酸エチルで抽出し、そしてその抽
出物を一緒にして乾燥(MgSO4 )した。溶剤を除去
すると、7.5gの粗カプラーが粘性油状物として得ら
れた。その粗カプラーを、フラッシュクロマトグラフィ
ーで精製すると、所望のカプラーがガラス状固体として
得られた(4.4g、収率70%)。
【0103】カプラーM−2の合成
【化31】
【0104】乾燥ジクロロメタン(25ml)中にバラ
スト酸塩化物(7.67g、14ミリモル)を含む溶液
を25℃に維持しながら、そこへ塩化オキサリル(2.
14g、17ミリモル)を添加漏斗から添加した。次い
で、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF、0.2m
l)を添加して触媒として使用した。その混合物を40
℃で攪拌して、反応を完結させた(30分、乾燥メタノ
ール中でのクェンチングによるメチルエステルのTLC
分析、リグロイン950:EtOAc=9:1)。揮発
分を除去すると、酸塩化物が黄色液体として得られた。
【0105】THF(75ml)及びN,N−ジメチル
アニリン(1.85g、15ミリモル)中にピラゾロト
リアゾール−アミン(3g、11.7ミリモル)を含む
混合物を0℃(氷浴)で十分に攪拌しながら、THF
(25ml)に溶解した酸塩化物を添加した。反応を監
視しながら完結させた(TLC、CH2 Cl2 :EtO
Ac=9:4)。その混合物を、破砕した氷と塩酸との
混合物(pH=4)に注ぎ込んだ。固体を濾過し、そし
て高温のアセトニトリル−ブチロニトリル混合物中に溶
解することによってさらに精製すると、カプラー(6.
5g)が得られた。融点は162〜164℃であった。 C4364ClN5 4 S: 理論値:C=66.00、H=8.24、N=8.95 測定値:C=65.91、H=8.77、N=8.16
【0106】写真要素の調製 カプラーの分散液を以下の方法で調製した。各成分の量
を表1に記載する。一つの容器中で、カプラーと、安定
剤(2,2’,3,3’−テトラヒドロ−3,3,
3’,3’−テトラメチル−5,5’,6,6’−テト
ラプロポキシ−1,1’−スピロビ〔1H−インデ
ン〕)と、カプラー溶剤(ジエチルドデカンアミド)
と、酢酸エチルとを混合し、そして温めて溶解させた。
第二の容器中で、ゼラチンと、Alkanol XC
(E.I.DuPont社の商品名)と、水とを混合し
て約40℃に温めた。これら二つの混合物を一緒に混合
し、そしてGaulinコロイドミルを3回通過させ
た。微粉砕後、酢酸エチルを蒸発によって除去し、そし
て水を加えて元の重量を回復させた。
【0107】
【表1】
【0108】分散液7は、比較用カプラーC−5(8.
73重量%)と、3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル
−4−(1−メチルエチル)−7−オクチル−2H−1
−ベンゾピラン−6−オール(3.714%)と、2,
5−ジ−sec−ドデシルヒドロキノン(0.873
%)と、ジブチルフタレート(4.454%)と、ゼラ
チン(8.69%)とから構成した。
【0109】比較用カプラーC−1:
【化32】 比較用カプラーC−2:
【化33】 比較用カプラーC−3:
【化34】 比較用カプラーC−4:
【化35】 比較用カプラーC−5:
【化36】
【0110】樹脂塗被紙支持体上に以下の層を記載順に
塗布することによって、実施例1、2、3、5、6、
7、9、10、12、13、14、16、17、18、
20、21、23及び24の写真要素を作製した。 第1層 ゼラチン 3.23g/m2 第2層 ゼラチン 1.61g/m2 カプラー分散液 4.3×10-7 モルカプラー/m2 緑増感AgCl乳剤 0.17mgAg/m2 第3層 ゼラチン 1.33g/m2 2−(2H−ベンゾトリアゾル−2−イル)−4,6 −ビス−(1,1−ジメチルプロピル)フェノール 0.73g/m2 Tinuvin 326(Ciba Geigy) 0.13g/m2 第4層 ゼラチン 1.40g/m2 ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル 0.14g/m2
【0111】実施例4、8、11、15、19、22及
び25の写真要素は、第2層中のカプラー分散液の量を
5.6×10-4モルカプラー/m2 とし、また第2層中
のAgCl乳剤の量を0.29g−Ag/m2 としたこ
とを除いては、上記と同様にして調製した。
【0112】写真要素の露光及び処理工程 写真要素は、特定の段階様式で緑光に露光し、そして3
5℃で以下のように処理した: 現像液 45秒 漂白−定着液 45秒 水洗(流水) 1分30秒
【0113】現像液及び漂白−定着液には以下の組成の
ものを使用した。 現像液 トリエタノールアミン 12.41g Blankophor REU(商品名;Mobay社) 2.30g ポリスチレンスルホン酸リチウム(30%) 0.30g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン(85%) 5.40g 硫酸リチウム 2.70g N−{2−〔(4−アミノ−3−メチルフェニル)エチルアミノ〕 −エチル}−メタンスルホンアミド、セスキスルフェート 5.00g 1−ヒドロキシエチル−1,1−ジホスホン酸(60%) 0.81g 炭酸カリウム、無水 21.16g 塩化カリウム 1.60g 臭化カリウム 7.00g 水で全体を1.00Lとする。 pHを26.7℃で10.4±0.05に調整する。
【0114】 漂白−定着液 チオ硫酸アンモニウム(56.4%)と 亜硫酸アンモニウム(4%)との溶液 127.40g メタ重亜硫酸ナトリウム 10.00g 氷酢酸 10.20g エチレンジアミン4酢酸鉄アンモニウム(44%)と エチレンジアミン4酢酸(3.5%)との溶液 110.40g 水で全体を1.00Lとする。 pHを26.7℃で6.7に調整する。
【0115】写真試験 処理時にマゼンタ色素を形成させた。以下の写真特性を
測定した:Dmax (緑光に対する最大濃度);スピード
(緑光に対する濃度1.0を生ぜしめるに必要な相対l
og露光量);コントラスト(比率(S−T)/0.
6:Sはスピード値よりも0.3log露光量単位高い
露光量における濃度であり、そしてTはスピード値より
も0.3log露光量単位低い露光量における濃度であ
る);ラムダ-max(濃度1.0におけるピーク吸収波
長);及び帯域幅(ピーク濃度の中間高における吸収ス
ペクトルの幅)。各例のこれらの値を表2に記載する。
これらの実施例は、表2中の水平線で画定したように、
3回の実験において塗布し処理した。
【0116】
【表2】
【0117】上記のように調製し現像したさらに別のコ
ーティングに、50kluxの人工昼光を2週間、4週
間及び6週間照明した。緑濃度を監視して、初期濃度
1.0からの30%濃度損失に要する時間(T30)を
週単位で算出した。これらのデータを表3に示す。これ
らのデータは、表3中の水平線で分割した4回の実験か
ら得られたものである。
【0118】
【表3】
【0119】これらのデータは、本発明のカプラーが、
Rが第3級アルキルである比較用カプラーC−3及びC
−4よりも顕著に良好なスピード、高い色素濃度を付与
し、またRがメチルである比較用カプラーC−1及びC
−2よりも大きな色素安定性の利点を提供し、しかも優
れた色相の色素を与えることを示唆している。
【0120】本発明のその他の実施態様を、特許請求の
範囲を参照しながら以下に列挙する。
【0121】カプラーが式(III):
【化37】 (上式中、Rは全置換炭素であり、Xは、水素またはカ
ップリング離脱基であり、Za 、Zb 及びZC は、各々
独立に、置換または未置換のメチン基、=N−、=C−
または−NH−から成る群より選ばれるが、但し、Za
−Zb 結合またはZb −ZC 結合のどちらか一方は二重
結合であり、その他方は単結合であり、またZb −ZC
結合が炭素−炭素二重結合である場合には、それは芳香
族環の一部を形成することができ、しかもZa 、Zb
びZC のうちの少なくとも一つは、メチレン基が結合さ
れているメチン基を表し、そして残る変数は請求項2に
おいて記載したとおりである)で示される、請求項2に
記載した写真要素。
【0122】カプラーが以下の式(IIIA):
【化38】 (上式中、変数は先に記載したとおりである)で示され
る、前記写真要素。
【0123】カプラーが以下の式(IIIB):
【化39】 (上式中、変数は先に記載したとおりである)で示され
る、前記写真要素。
【0124】Lが結合鎖中に少なくとも1個のアルキレ
ン基を含有する、前記写真要素。
【0125】Rが、t−ブチル、1,1,3,3−メチ
ルブチル、t−ペンチル及びアダマンチルから成る群よ
り選ばれた、前記写真要素。
【0126】Arがフェニル基である、前記写真要素。
【0127】Yが−O−基である、前記写真要素。
【0128】以下の式(IIIA):
【化40】 (上式中、変数は請求項3に記載したとおりである)で
示される、請求項3記載の化合物。
【0129】以下の式(IIIB):
【化41】 (上式中、変数は請求項3に記載したとおりである)で
示される、請求項3記載の化合物。
【0130】請求項1に記載した露光済写真要素におい
て色素画像を形成させる方法であって、発色現像剤の存
在下で該写真要素を現像する工程を含む方法。
【0131】本発明を、その好ましい実施態様を特に参
照して詳細に記載したが、本発明の精神及び範囲内の変
型や改良が可能であることを理解されたい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6位に全置換炭素を有する色素形成性二
    環式ピラゾロ系カプラーを組み合わせて含有する少なく
    とも1種の写真ハロゲン化銀乳剤層を担持する支持体を
    含む写真要素において、該色素形成性カプラーが、オキ
    シ、チオ及びアミンから成る群から選ばれたヘテロ基を
    介して、カルボンアミド、カルバモイル、スルホンアミ
    ド及びスルファモイルから成る群から選ばれた二次基を
    含有する基へ結合されている置換アリール基を含む基を
    含有するバラストフラグメントを含み、また二環式環に
    対してα位のバラスト結合基は置換メチレン基であり、
    さらに該アリール基は、10個以上の炭素原子を有する
    置換または未置換のアルキルまたはアルコキシ置換基を
    少なくとも1個含有する、前記写真要素。
  2. 【請求項2】 該バラスト基が以下の式(I): −C(R’)m −L−Y−Ar(R”)n I (上式中、 Lは、メチレン基を該バラスト基の残部へ結合してお
    り、且つ−NR1 CO−、−CONR1 −、−NR1
    2 −及び−SO2 NR1 −(但し、R1 は水素または
    置換基である)から成る群から選ばれた少なくとも1個
    の基を含有する、2価の結合基であり、 Yは、LをArへ結合しており、且つ−O−、−S−及
    び−NR1 −(但し、R1 は水素または置換基である)
    から成る群から選ばれた員を含有する、2価の結合基で
    あり、 Arはアリール基であり、 R’及びR”は、各々独立に、置換基であるが、但し少
    なくとも1個のR”は、10個以上の炭素原子を有する
    置換または未置換のアルキルまたはアルコキシ基であ
    り、そしてm及びnは少なくとも1である)で示され
    る、請求項1記載の写真要素。
  3. 【請求項3】 以下の式: 【化1】 (上式中、 Rは全置換炭素であり、 Xは、水素またはカップリング離脱基であり、 Za 、Zb 及びZC は、各々独立に、置換または未置換
    のメチン基、=N−、=C−または−NH−から成る群
    より選ばれるが、但し、Za −Zb 結合またはZb −Z
    C 結合のどちらか一方は二重結合であり、その他方は単
    結合であり、またZb −ZC 結合が炭素−炭素二重結合
    である場合には、それは芳香族環の一部を形成すること
    ができ、しかもZa 、Zb 及びZC のうちの少なくとも
    一つは、メチレン基が結合されているメチン基を表し、 Lは、メチレン基を該バラスト基の残部へ結合してお
    り、且つ−NR1 CO−、−CONR1 −、−NR1
    2 −及び−SO2 NR1 −(但し、R1 は水素または
    置換基である)から成る群から選ばれた少なくとも1個
    の基を含有する、2価の結合基であり、 Yは、LをArへ結合しており、且つ−O−、−S−及
    び−NR1 −(但し、R1 は水素または置換基である)
    から成る群から選ばれた員を含有する、2価の結合基で
    あり、 Arはアリール基であり、 R’及びR”は、各々独立に、置換基であるが、但し少
    なくとも1個のR”は、10個以上の炭素原子を有する
    置換または未置換のアルキルまたはアルコキシ基であ
    り、そしてm及びnは少なくとも1である)で示される
    化合物。
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