JP3369679B2 - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JP3369679B2
JP3369679B2 JP31475693A JP31475693A JP3369679B2 JP 3369679 B2 JP3369679 B2 JP 3369679B2 JP 31475693 A JP31475693 A JP 31475693A JP 31475693 A JP31475693 A JP 31475693A JP 3369679 B2 JP3369679 B2 JP 3369679B2
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ワー タン ピン
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イーストマン コダック カンパニー
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/32Colour coupling substances
    • G03C7/36Couplers containing compounds with active methylene groups
    • G03C7/38Couplers containing compounds with active methylene groups in rings
    • G03C7/381Heterocyclic compounds
    • G03C7/382Heterocyclic compounds with two heterocyclic rings
    • G03C7/3825Heterocyclic compounds with two heterocyclic rings the nuclei containing only nitrogen as hetero atoms

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規二環式ピラゾロ系
色素形成カプラーに、このようなカプラーを使用する写
真ハロゲン化銀材料及び処理に、並びにこのようなカプ
ラーから形成した色素に関する。該カプラーは、二環式
環への結合として置換炭素を有するアルキルスルファモ
イルアリールオキシアセトアミドアルキレン基を含むバ
ラストを含有する。
【0002】
【従来の技術】写真技術分野では、ハロゲン化銀現像剤
の酸化生成物と色素形成カプラーとの反応によってカラ
ー画像を得るのが慣例である。マゼンタ色素画像を形成
させるにはピラゾロン系カプラーが有用であるが、これ
らのカプラーには、430nm付近の望ましくない吸収
が色の濁りの原因になるという色再現に関する欠点があ
る。この目的のための別の部類のカプラーとして、二環
式ピラゾロ系カプラー、とりわけピラゾロトリアゾール
系カプラーがある。二環式ピラゾロ系カプラーの例は、
例えば米国特許第4,434,536号、同第1,24
7,493号、同第1,252,418号、同第1,3
98,979号、同第4,665,015号、同第4,
514,490号、同第4,621,046号、同第
4,540,654号、同第4,590,153号及び
同第4,822,730号明細書並びに欧州特許第17
7,765号及び同第119,860号明細書に記載さ
れている。欧州特許第177,765号明細書に記載さ
れているように、ピラゾロトリアゾール系カプラーの1
種には、1H−ピラゾロ〔3,2−c〕〔1,2,4〕
トリアゾールカプラーが含まれ、また別種には、1H−
ピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾールカ
プラーが含まれる。これらのカプラーが示す望ましくな
い吸収レベルは低減されているが、該カプラーのアゾメ
チン色素への転化は遅く、またカップリング効率が低い
ために得られる最大濃度、コントラスト及びスピードが
低下する。前記米国特許第4,822,730号明細書
は、式−(A)L−B〔式中、Lは−N(R)SO
2 −、−SO2 N(R)−または−N(R)SO2
(R)−を表す〕で示される基を有するピラゾロトリア
ゾールについて記載している。例示されている化合物
は、その6位に、全置換炭素ではなく、メチル基または
未分岐アルキル基を含有する。例えば、以下の化合物が
記載されている。
【0003】
【化4】
【0004】これらのカプラーでは、活性及び色再現に
対するニーズが完全には満たされない。
【0005】米国特許第4,882,266号明細書に
は、6位にt−ブチル基を含有する二環式ピラゾロ系カ
プラーが記載されている。このようなカプラーは、対応
するメチル置換類似体に比べてコントラスト及びDmax
が低く、またスピードも低いことから明らかなように、
カップリング反応性が低いという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうして、このような
マゼンタ色素形成カプラーは、写真ハロゲン化銀材料及
び処理において有用ではあるが、その多くは十分なカプ
ラー反応性を示さない。その上、現存の製品では、獲得
可能なスピード、色素光安定性及び色再現が不十分であ
る。
【0007】現存のカプラーでは、反応性、光安定性及
び色再現の十分な組合せが得られないという問題があ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、新規の二環式
ピラゾロ系カプラーと、色素と、少なくとも1種の写真
ハロゲン化銀乳剤層及び色素形成性二環式ピラゾロ系カ
プラーを担持する支持体を含む写真要素を使用する写真
要素及び処理とを提供する。該色素形成カプラーは、置
換された炭素によって二環式環へ結合されているアルキ
ルスルファモイルアリールオキシアセトアミドアルキレ
ン基を含有するバラスト基を含む。
【0009】これらのカプラーを含有する写真要素は、
最高濃度、スピード及びコントラストの向上から明白な
反応性の向上を示すことがわかった。
【0010】本発明のカプラーは、以下の式(I)で示
されるバラストを適宜含有する。
【化5】
【0011】上式中、R1 〜R7 は、独立に水素または
置換基であるが、但しR1 及びR2 が同時に水素を表す
ことはなく、mは0〜5であり、nは1または2であ
り、pは0〜4であり、Lは、BD基をフェニレン環へ
結合している2価の結合基であり、Bは、−N(R8
SO2 −であるが、但しR8 は水素原子または置換基で
あり、そしてDは、置換または未置換のアルキル基であ
る。
【0012】R1 〜R6 及びR8 は、酸化された発色現
像剤とカプラーとの反応によって形成された色素の溶解
性、耐拡散性、色素色相または安定性を典型的には促進
する、当該技術分野で知られている置換基であることが
できる。それらは、ハロゲンであるか、あるいは直鎖も
しくは分岐鎖のアルキル、アルケニルもしくはアルキニ
ル基、複素環式基、アラルキル基、シクロアルキル基ま
たはシクロアルケニル基をはじめとする脂肪族残基であ
ることができる。該脂肪族残基は、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子もしくはカルボニル基を介して結合される
置換基、ヒドロキシ基、アミノ基、ニトロ基、カルボキ
シ基、アミド基、シアノ基またはハロゲンによって置換
されていてもよい。最も好ましくは、それらは、水素、
アルキル基、アリール基、カルボンアミド基、スルホン
アミド基、スルホン基、チオ基、スルホキシド基、ウレ
イド基または多環式基であるが、但しR1 とR2 が同時
に水素を表すことはない。
【0013】結合基Lは2価基である。Lは、適当に、
炭素原子数1〜20個のアルキレン、アリーレンまたは
アリールオキシレン基であることができる。
【0014】本発明の実施態様は、少なくとも1種の写
真ハロゲン化銀乳剤層と色素形成性二環式ピラゾロ系カ
プラーとを担持する支持体を含む写真要素であって、該
色素形成性カプラーが式(I)で示されるバラストを含
有する写真要素である。
【0015】上記の典型的なカプラーは、下式(II)
で表される。
【化6】
【0016】上式中、R1 〜R8 、L、B、D、m及び
nは先に記載したとおりであり、Rは、水素または置換
基であり、Xは、水素またはカップリング離脱基であ
り、そしてZa 、Zb 及びZC は、各々独立に、置換ま
たは未置換のメチン基、=N−、=C−または−NH−
から成る群より選ばれるが、但し、Za −Zb 結合また
はZb −ZC 結合のどちらか一方は二重結合であり、そ
の他方は単結合であり、またZb −ZC 結合が炭素−炭
素二重結合である場合には、それは芳香族環の一部を形
成することができ、しかもZa 、Zb 及びZC のうちの
少なくとも一つは、バラストが結合されているメチン基
を表す。
【0017】本発明による好ましいカプラーは以下の式
(III)で表される。
【化7】 上式中、R1 〜R8 、L、B、D、m及びnは先に記載
したとおりである。
【0018】本発明の要素において有用なカプラーの特
別例を以下に記載する。
【0019】
【化8】
【0020】
【化9】
【0021】
【化10】
【0022】
【化11】
【0023】
【化12】
【0024】
【化13】
【0025】
【化14】
【0026】
【化15】
【0027】
【化16】
【0028】
【化17】
【0029】
【化18】
【0030】
【化19】
【0031】
【化20】
【0032】R1 〜R8 の置換基の例には、直鎖または
分岐鎖であることができ、また置換されていてもよいア
ルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチル、t−ブチル、トリフルオロメチル、トリデシル
または3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロ
ピル;置換されていてもよいアルコキシ基、例えばメト
キシまたはエトキシ;置換されていてもよいアルキルチ
オ基、例えばメチルチオまたはオクチルチオ;各々置換
されていてもよいアリール基、アリールオキシ基または
アリールチオ基、例えばフェニル、4−t−ブチルフェ
ニル、2,4,6−トリメチルフェニル、フェノキシ、
2−メチルフェノキシ、フェニルチオまたは2−ブトキ
シ−5−t−オクチルフェニルチオ;酸素、窒素及び硫
黄から成る群から選ばれた少なくとも1個の異種原子と
炭素原子とから構成される3〜7員複素環式環を含有
し、また各々置換されていてもよい複素環式基、複素環
式オキシ基または複素環式チオ基、例えば2−フリル、
2−チエニル、2−ベンズイミダゾリルオキシまたは2
−ベンゾチアゾリル;シアノ;置換されていてもよいア
シルオキシ基、例えばアセトキシまたはヘキサデカノイ
ルオキシ;置換されていてもよいカルバモイルオキシ
基、例えばN−フェニルカルバモイルオキシまたはN−
エチルカルバモイルオキシ;置換されていてもよいシリ
ルオキシ基、例えばトリメチルシリルオキシ;置換され
ていてもよいスルホニルオキシ基、例えばドデシルスル
ホニルオキシ;置換されていてもよいアシルアミノ基、
例えばアセトアミドまたはベンズアミド;置換されてい
てもよいアニリノ基、例えばフェニルアニリノまたは2
−クロロアニリノ;置換されていてもよいウレイド基、
例えばフェニルウレイドまたはメチルウレイド;置換さ
れていてもよいイミド基、例えばN−スクシンイミドま
たは3−ベンジルヒダントイニル;置換されていてもよ
いスルファモイルアミノ基、例えばN,N−ジプロピル
−スルファモイルアミノまたはN−メチル−N−デシル
スルファモイルアミノが含まれる。
【0033】置換基のさらに別の例として、置換されて
いてもよいカルバモイルアミノ基、例えばN−ブチルカ
ルバモイルアミノまたはN,N−ジメチル−カルバモイ
ルアミノ;置換されていてもよいアルコキシカルボニル
アミノ基、例えばメトキシカルボニルアミノまたはテト
ラデシルオキシカルボニルアミノ;置換されていてもよ
いアリールオキシカルボニルアミノ基、例えばフェノキ
シカルボニルアミノまたは2,4−ジ−t−ブチルフェ
ノキシカルボニルアミノ;置換されていてもよいスルホ
ンアミド基、例えばメタンスルホンアミドまたはヘキサ
デカンスルホンアミド;置換されていてもよいカルバモ
イル基、例えばN−エチルカルバモイルまたはN,N−
ジブチルカルバモイル;置換されていてもよいアシル
基、例えばアセチルまたは(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシ)アセチル;置換されていてもよいスルファモ
イル基、例えばN−エチルスルファモイルまたはN,N
−ジプロピルスルファモイル;置換されていてもよいス
ルホニル基、例えばメタンスルホニルまたはオクタンス
ルホニル;置換されていてもよいスルフィニル基、例え
ばオクタンスルフィニルまたはドデシルスルフィニル;
置換されていてもよいアルコキシカルボニル基、例えば
メトキシカルボニルまたはブチルオキシカルボニル;置
換されていてもよいアリールオキシカルボニル基、例え
ばフェニルオキシカルボニルまたは3−ペンタデシルオ
キシカルボニル;置換されていてもよいアルケニル基;
置換されていてもよいカルボキシル基;置換されていて
もよいスルホ基;置換されていてもよいアミノ基;ある
いは置換されていてもよいカルボンアミド基が含まれ
る。
【0034】上記の置換された基のための置換基には、
ハロゲン、アルキル基、アリール基、アリールオキシ
基、複素環式基、複素環式オキシ基、シアノ、アルコキ
シ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリル
オキシ基、スルホニルオキシ基、アシルアミノ基、アニ
リノ基、ウレイド基、イミド基、スルホニルアミノ基、
カルバモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、複素環式チオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、
アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド
基、カルバモイル基、アシル基、スルファモイル基、ス
ルホニル基、スルフィニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アルケニル基、カル
ボキシル基、スルホ基、ヒドロキシル、アミノ基または
カルボンアミド基が含まれる。
【0035】一般に、R及びD並びにアルキル基を含有
する上記の基やその置換基は、炭素原子を1〜20個含
有するアルキル基を含むことができる。アリール基を含
有する上記の基やその置換基は、炭素原子を6〜8個含
有するアリール基を含むことができ、またアルケニル基
を含有する上記の基やその置換基は、炭素原子を2〜2
0個含有するアルケニル基を含むことができる。
【0036】二環式ピラゾロ系カプラーは、式(II)
及び式(III)のXで表したカップリング部位におい
て、水素または脱離基としても知られているカップリン
グ離脱基を含有する。
【0037】カップリング離脱基は、当業者には知られ
ている。このような基は、カプラーの当量数を決めるこ
とができ、カプラーの反応性を調節することができ、ま
たカプラーから放出された後に、現像抑制、現像促進、
漂白抑制、漂白促進、色補正、等のような機能を発揮す
ることによって、該カプラーが塗布されている層または
要素中のその他の層に有利な影響を与えることができ
る。カップリング離脱基の代表的な種類には、ハロゲ
ン、特に塩素、臭素もしくはフッ素、アルコキシ、アリ
ールオキシ、複素環式オキシ、複素環、例えばヒダント
イン及びピラゾロ基、スルホニルオキシ、アシルオキ
シ、カルボンアミド、イミド、アシル、複素環式イミ
ド、チオシアノ、アルキルチオ、アリールチオ、複素環
式チオ、スルホンアミド、ホスホニルオキシ並びにアリ
ールアゾが含まれる。それらは、例えば米国特許第2,
355,169号、同第3,227,551号、同第
3,432,521号、同第3,476,563号、同
第3,617,291号、同第3,880,661号、
同第4,052,212号及び同第4,134,766
号明細書並びに英国特許第1,466,728号、同第
1,531,927号及び同第1,533,039号並
びに英国特許出願公開第2,006,755A号及び同
第2,017,704A号明細書に記載されており、本
明細書ではこれらの開示を参照することによって取り入
れる。
【0038】特別のカップリング離脱基の例として、以
下の基が挙げられる。
【0039】
【化21】
【0040】
【化22】
【0041】
【化23】
【0042】好ましくは、カップリング離脱基は、Hま
たはハロゲンであり、より好ましくは、HまたはClで
ある。
【0043】L基は、アリールオキシ基の一つを二環式
ピラゾロ核へ結合する。適当なL基には以下の基が含ま
れる。
【0044】
【化24】
【0045】上式中、pは1〜6の整数であり、mは
0、1または2であり、R’は、各々独立に、水素原子
または置換基を表し、そしてArは置換または未置換の
フェニレン基(例えば、1,4−フェニレン基、1,3
−フェニレン基、等)を表す。代表的なAr基には、以
下の基が含まれる。
【0046】
【化25】
【0047】好ましくは、RとR’は、各々独立に、水
素または低級アルキルである。
【0048】一般に、バラスト基は、カプラーを、それ
が塗布されている写真要素中の層から実質的に拡散させ
ないようにするのに十分なかさ高さをカプラー分子に付
与する大きさや形状をもった有機基である。こうして、
当業者によって決められるこの基準を満たすように、L
基、R基及びR1 〜R8 基の組合せを上記の化学式から
選定する。
【0049】上記の二環式ピラゾロカプラーは、このよ
うなカプラーが写真技術分野で用いられている目的で、
また方法で、使用することができる。本発明のカプラー
は、カプラーを写真技術分野で使用するいずれの組合せ
でも、またいずれの方法でも用いることができる。典型
的には、カプラーをハロゲン化銀乳剤に導入し、その乳
剤を支持体上に塗布して写真要素の一部を形成する。別
法として、カプラーを、現像の際にカプラーと酸化され
た発色現像剤のような現像生成物とが反応的に組み合わ
される、ハロゲン化銀乳剤に隣接した場所に導入しても
よい。このように、本明細書で用いている用語「組み合
わされる(associated)」は、カプラーが、
ハロゲン化銀乳剤層中に存在するか、あるいは、現像の
際にカプラーがハロゲン化銀現像生成物と反応できる隣
接した場所に存在することを意味する。
【0050】写真要素は、単色要素であっても多色要素
であってもよい。多色要素は、スペクトルの3種の主領
域の各々に対して感受性を示す色素画像形成単位を含有
する。各単位は、スペクトルの特定領域に対して感受性
を示す単一の乳剤層または複数の乳剤層から構成するこ
とができる。画像形成単位の層をはじめとする要素の層
は、当該技術分野で知られている様々な順序で配置する
ことができる。別の代わりのフォーマットでは、スペク
トルの3種の主領域の各々に対して感受性を示す乳剤
を、単一のセグメント化した層として配置することがで
きる。
【0051】典型的な多色写真要素は、少なくとも1種
のシアン色素形成カプラーを組み合わせて有する少なく
とも1種の赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含むシアン色素
画像形成単位と、少なくとも1種のマゼンタ色素形成カ
プラーを組み合わせて有する少なくとも1種の緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層を含むマゼンタ色素画像形成単位と、
少なくとも1種のイエロー色素形成カプラーを組み合わ
せて有する少なくとも1種の青感性ハロゲン化銀乳剤層
を含むイエロー色素画像形成単位とを担持する支持体か
ら構成される。該要素中の少なくとも1種のカプラー
は、本発明のカプラーである。該要素は、さらに別の
層、例えばフィルター層、中間層、オーバーコート層、
下塗層、等を含有することができる。
【0052】所望であれば、Research Dis
closure(1992年11月、Item3439
0)〔Kenneth Mason Publicat
ions社(Dudley Annex、12a No
rth Street、Emsworth、Hamps
hire P010 7DQ、英国)より出版〕に記載
されているように、写真要素に磁気層を適用して併用し
てもよい。
【0053】本発明の乳剤及び要素に用いるのに適当な
材料に関する以下の記述では、上記のように入手可能な
Research Disclosure(1989年
12月、Item No.308119)を参照するこ
ととし、本明細書では以降これを「Research
Disclosure」と称する。中で参照されている
特許明細書や刊行物をはじめとするResearch
Disclosureの内容を、本明細書では参照する
ことによって取り入れ、また本明細書中で以降言及する
セクションは、Research Disclosur
eに記載のセクションである。
【0054】本発明の要素に用いられるハロゲン化銀乳
剤は、ネガ型であってもポジ型であってもよい。適当な
乳剤やその製法、並びに化学増感や分光増感の方法が、
セクションI〜セクションIVに記載されている。色材
や現像調節剤については、セクションV及びXXIに記
載されている。ベヒクルはセクションIXに記載されて
おり、また各種添加剤、例えば蛍光増白剤、カブリ防止
剤、安定剤、光吸収物質、光散乱物質、硬膜剤、塗布助
剤、可塑剤、滑剤及び艶消剤は、例えばセクションV、
VI、VIII、X、XI、XII及びXVIに記載さ
れている。製造方法はセクションXIV及びXVに、そ
の他の層及び支持体はセクションXIII及びXVII
に、処理方法や処理剤はセクションXIX及びXXに、
そして露光法についてはセクションXVIIIに記載さ
れている。
【0055】好ましい発色現像剤はp−フェニレンジア
ミンである。特に好ましいものとして、4−アミノ−
N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メ
チル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−
3−メチル−N−エチル−N−(b−(メタンスルホン
アミド)エチル)アニリンセスキスルフェートヒドレー
ト、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(b−
ヒドロキシエチル)アニリンスルフェート、4−アミノ
−3−b−(メタンスルホンアミド)エチル−N,N−
ジエチルアニリン塩酸塩及び4−アミノ−N−エチル−
N−(2−メトキシエチル)−m−トルイジン−ジ−p
−トルエンスルホン酸、が挙げられる。
【0056】ネガ型ハロゲン化銀を用いて、ネガ画像を
形成することができる。必要に応じてポジ(または反
転)画像を形成させてもよい。
【0057】カップリング離脱基は、当該技術分野では
よく知られている。このような基は、カプラーの当量
数、すなわちそれが2−当量カプラーであるか4−当量
カプラーであるか、を決めることができ、またカプラー
の反応性を調節することができる。このような基は、ま
たカプラーから放出された後に、色素形成、現像促進、
現像抑制、漂白促進、漂白抑制、電子移動促進、色補
正、等のような機能を発揮することによって、該カプラ
ーが塗布されている層または写真記録材料中のその他の
層に有利な影響を与えることができる。
【0058】カップリング離脱基の代表的な種類には、
クロロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロイルオキ
シ、スルホニルオキシ、アシルオキシ、アシル、複素
環、スルホンアミド、メルカプトテトラゾール、メルカ
プトプロピオン酸、ホスホニルオキシ、アリールチオ及
びアリールアゾが含まれる。これらのカップリング離脱
基は、例えば米国特許第2,455,169号、同第
3,227,551号、同第3,432,521号、同
第3,476,563号、同第3,617,291号、
同第3,880,661号、同第4,052,212号
及び同第4,134,766号明細書並びに英国特許第
1,466,728号、同第1,531,927号及び
同第1,533,039号並びに英国特許出願公開第
2,006,755A号及び同第2,017,704A
号明細書に記載されており、本明細書ではこれらの開示
を参照することによって取り入れる。
【0059】本明細書に記載するマゼンタカプラーは、
欧州特許第285,274号、米国特許第4,540,
654号、欧州特許第119,860号に記載されてい
るようなその他のタイプのマゼンタ画像カプラー、例え
ば3−アシルアミノ−、3−アニリノ−、5−ピラゾロ
ン及び複素環式カプラー(例、ピラゾロアゾール)との
併用、または米国特許第4,301,235号、同第
4,853,319号及び同第4,351,897号明
細書に記載されているような別のバラスト基もしくはカ
ップリング離脱基を含有するその他の5−ピラゾロンカ
プラーとの併用が可能である。また、該カプラーは、欧
州特許第213,490号、特開昭58−172,64
7号、米国特許第2,983,608号、西ドイツ国特
許出願公開第DE2,706,117C号、英国特許第
1,530,272号、日本国特許出願第A−1139
35号、米国特許第4,070,191号及び西ドイツ
国特許出願公開第DE2,643,965号明細書に記
載されているような、マスキングカプラーとの併用や、
イエローまたはシアン着色カプラー(例、中間層補正レ
ベルの調整用)との併用も可能である。マスキングカプ
ラーはシフトまたはブロックすることができる。
【0060】例えば、以下の層を上から下へ担持する支
持体を含むカラーネガ写真要素において、本発明のマゼ
ンタカプラーを別の層の1層以上へ添加するか、あるい
は本発明のマゼンタカプラーを使用してマゼンタ層の画
像カプラーの全部または一部を交換することができる。
【0061】(1)紫外線吸収剤を含有する1層以上の
オーバーコート層; (2)「カプラー1」:安息香酸、4−クロロ−3−
((2−(4−エトキシ−2,5−ジオキソ−3−(フ
ェニルメチル)−1−イミダゾリジニル)−3−(4−
メトキシフェニル)−1,3−ジオキソプロピル)アミ
ノ)−、ドデシルエステルを含有する高感度イエロー
層、並びに同じ化合物を「カプラー2」:プロパン酸、
2−〔〔5−〔〔4−〔2−〔〔〔2,4−ビス(1,
1−ジメチルプロピル)フェノキシ〕アセチル〕アミ
ノ〕−5−〔(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフ
ルオロ−1−オキソブチル)アミノ〕−4−ヒドロキシ
フェノキシ〕−2,3−ジヒドロキシ−6−〔(プロピ
ルアミノ)カルボニル〕フェニル〕チオ〕−1,3,4
−チアジアゾル−2−イル〕チオ〕−、メチルエステ
ル、及び「カプラー3」:1−((ドデシルオキシ)カ
ルボニル)エチル(3−クロロ−4−((3−(2−ク
ロロ−4−((1−トリデカノイルエトキシ)カルボニ
ル)アニリノ)−3−オキソ−2−((4)(5)
(6)−(フェノキシカルボニル)−1H−ベンゾトリ
アゾル−1−イル)プロパノイル)アミノ))ベンゾエ
ートと一緒に含有する低感度イエロー層、を含む2層イ
エローパック;
【0062】(3)微細な金属銀を含有する中間層; (4)「カプラー4」:ベンズアミド、3−((2−
(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキ
シ)−1−オキソブチル)アミノ)−N−(4,5−ジ
ヒドロ−5−オキソ−1−(2,4,6−トリクロロフ
ェニル)−1H−ピラゾル−3−イル)−、「カプラー
5」:ベンズアミド、3−((2−(2,4−ビス
(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1−オキ
ソブチル)アミノ)−N−(4’,5’−ジヒドロ−
5’−オキソ−1’−(2,4,6−トリクロロフェニ
ル)(1,4’−ビ−1H−ピラゾル)−3’−イル)
−、「カプラー6」:カルバミド酸、(6−(((3−
(ドデシルオキシ)プロピル)アミノ)カルボニル)−
5−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−、2−メチルプ
ロピルエステル、「カプラー7」:酢酸、((2−
((3−(((3−(ドデシルオキシ)プロピル)アミ
ノ)カルボニル)−4−ヒドロキシ−8−(((2−メ
チルプロポキシ)カルボニル)アミノ)−1−ナフタレ
ニル)オキシ)エチル)チオ)−、及び「カプラー
8」:ベンズアミド、3−((2−(2,4−ビス
(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1−オキ
ソブチル)アミノ)−N−(4,5−ジヒドロ−4−
((4−メトキシフェニル)アゾ)−5−オキソ−1−
(2,4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラゾル
−3−イル)−を含有する高感度マゼンタ層と、「カプ
ラー9」:2−プロペン酸、ブチルエステル、スチレ
ン、(N〔1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−
4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−ピラゾロ−3−
イル〕−2−メチル−2−プロペンアミド) 2 との2:
1:1ポリマー、及び「カプラー10」:テトラデカン
アミド、N−(4−クロロ−3−((4−((4−
((2,2−ジメチル−1−オキソプロピル)アミノ)
フェニル)アゾ)−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1
−(2,4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラゾ
ル−3−イル)アミノ)フェニル)−、を、カプラー3
及びカプラー8の他に各々含有する中間マゼンタ層及び
低感度マゼンタ層とを含む、3層マゼンタパック;
【0063】(5)中間層; (6)カプラー6及びカプラー7を含有する高感度シア
ン層と、カプラー6及び「カプラー11」:2,7−ナ
フタレンジスルホン酸、5−(アセチルアミノ)−3−
((4−(2−((3−(((3−(2,4−ビス
(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)プロピル)
アミノ)カルボニル)−4−ヒドロキシ−1−ナフタレ
ニル)オキシ)エトキシ)フェニル)アゾ)−4−ヒド
ロキシ−、二ナトリウム塩、を含有する中間シアン層
と、カプラー2及びカプラー6を含有する低感度シアン
層とを含む、3層シアンパック; (7)カプラー8を含有するアンダーコート層;並びに (8)ハレーション防止層。
【0064】カラーペーパーのフォーマットでは、本発
明のマゼンタカプラーを使用して、以下の層を上から下
に担持する支持体を含むもののように、写真要素中のマ
ゼンタカプラーの全部または一部を適当に交換すること
ができる。
【0065】(1)1層以上のオーバーコート; (2)「カプラー1」:ブタンアミド、2−(2,4−
ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−N−
(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−4−メチルフェ
ニル)−、「カプラー2」:アセトアミド、2−(2,
4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−
N−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−4−、並び
にUV安定剤:フェノール、2−(5−クロロ−2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1,
1−ジメチルエチル)−;フェノール、2−(2H−ベ
ンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1−ジメチ
ルエチル)−;フェノール、2−(2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)−4−(1,1−ジメチルエチル)
−6−(1−メチルプロピル)−;及びフェノール、2
−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−
ビス(1,1−ジメチルプロピル)−、並びにポリ(t
−ブチルアクリルアミド)色素安定剤、を含有するシア
ン層; (3)中間層; (4)「カプラー3」:オクタンアミド、2−〔2,4
−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ〕−N
−〔2−(7−クロロ−6−メチル−1H−ピラゾロ
〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾル−2−イル)
プロピル〕−、及び1,1’−スピロビ(1H−インデ
ン)、2,2’,3,3’−テトラヒドロ−3,3,
3’,3’−テトラメチル−5,5’,6,6’−テト
ラプロポキシ−を含有するマゼンタ層; (5)中間層;並びに (6)「カプラー4」:1−イミダゾリジンアセトアミ
ド、N−(5−((2−(2,4−ビス(1,1−ジメ
チルプロピル)フェノキシ)−1−オキソブチル)アミ
ノ)−2−クロロフェニル)−α−(2,2−ジメチル
−1−オキソプロピル)−4−エトキシ−2,5−ジオ
キソ−3−(フェニルメチル)−を含有するイエロー
層。
【0066】リバーサル媒体では、本発明のマゼンタカ
プラーを使用して、以下の層を上から下に担持する支持
体を含むもののように、写真要素中のマゼンタカプラー
の全部または一部を適当に交換することができる。
【0067】(1)1層以上のオーバーコート層; (2)非増感ハロゲン化銀含有層; (3)「カプラー1」:安息香酸、4−(1−(((2
−クロロ−5−((ドデシルスルホニル)アミノ)フェ
ニル)アミノ)カルボニル)−3,3−ジメチル−2−
オキソブトキシ)−、1−メチルエチルエステルを含有
する高感度イエロー層;カプラー1と「カプラー2」:
安息香酸、4−クロロ−3−〔〔2−〔4−エトキシ−
2,5−ジオキソ−3−(フェニルメチル)−1−イミ
ダゾリジニル〕−4,4−ジメチル−1,3−ジオキソ
ペンチル〕アミノ〕−、ドデシルエステルとを含有する
中間イエロー層;並びにカプラー2を含有する低感度イ
エロー層、を含む3層イエロー層パック; (4)中間層; (5)微細粒子銀の層; (6)中間層; (7)「カプラー3」:N−〔1−(2,5−ジクロロ
フェニル)−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−ピ
ラゾロ−3−イル〕−2−メチル−2−プロペンアミド
を含む2−プロペン酸、ブチルエステル、ポリマー;
「カプラー4」:ベンズアミド、3−((2−2,4−
ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1−
オキソブチル)アミノ)−N−(4,5−ジヒドロ−5
−オキソ−1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−
1H−ピラゾル−3−イル)−;並びに「カプラー
5」:ベンズアミド、3−(((2,4−ビス(1,1
−ジメチルプロピル)フェノキシ)アセチル)アミノ)
−N−(4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1−(2,
4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラゾル−3−
イル)−を含有し、また安定剤、1,1’−スピロビ
(1H−インデン)、2,2’,3,3’−テトラヒド
ロ−3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5’,
6,6’−テトラプロポキシ−を含有する高感度マゼン
タ層と、同じ安定剤とカプラー4及び5を含有する低感
度マゼンタ層とを含む、3層マゼンタパック;
【0068】(8)微粒子化非増感ハロゲン化銀を含み
うる1層以上の中間層; (9)「カプラー6」:テトラデカンアミド、2−(2
−シアノフェノキシ)−N−(4−((2,2,3,
3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−オキソブチル)
アミノ)−3−ヒドロキシフェニル)−を含有する高感
度シアン層;「カプラー7」:ブタンアミド、N−(4
−((2−(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピ
ル)フェノキシ)−1−オキソブチル)アミノ)−2−
ヒドロキシフェニル)−2,2,3,3,4,4,4−
ヘプタフルオロ−及び「カプラー8」:ヘキサンアミ
ド、2−(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)
フェノキシ)−N−(4−((2,2,3,3,4,
4,4−ヘプタフルオロ−1−オキソブチル)アミノ)
−3−ヒドロキシフェニル)−を含有する中間シアン
層、を含む3層シアンパック; (10)微粒子化非増感ハロゲン化銀を含みうる1層以
上の中間層;並びに (11)ハレーション防止層。
【0069】また、該カプラーを、例えば漂白や定着と
いった処理工程を促進、あるいは調節して画質を改善す
る材料と組み合わせて使用することもできる。欧州特許
第193,389号、同第301,477号、米国特許
第4,163,669号、同第4,865,956号及
び同第4,923,784号明細書に記載されている漂
白促進剤が特に有用である。また、該カプラーとの併用
が考えられるものは、核生成剤、現像促進剤もしくはそ
れらの前駆体(英国特許第2,097,140号;同第
2,131,188号明細書);電子移動剤(米国特許
第4,859,578号;同第4,912,025号明
細書);カブリ防止剤及び色混合防止剤、例えばヒドロ
キノン、アミノフェノール、アミン、没食子酸の誘導
体;カテコール;アスコルビン酸;ヒドラジド;スルホ
ンアミドフェノール;及び発色カプラーである。
【0070】該カプラーは、水中油形分散液、ラテック
ス分散液または固体粒子分散液として、イエロー及び/
もしくはマゼンタフィルター色素またはコロイド銀ゾル
を含むフィルター色素層と組み合わせて使用することも
できる。さらに、それらは、「スミアリング」カプラー
(例、米国特許第4,366,237号、欧州特許第9
6,570号、米国特許第4,420,556号及び米
国特許第4,543,323号明細書に記載されてい
る)と一緒に使用してもよい。また、該カプラーは、例
えば、特願昭61−258,249号または米国特許第
5,019,492号明細書に記載されている保護され
た形態で塗布またはブロックすることもできる。
【0071】該カプラーは、さらに、「現像抑制剤放出
型」(DIR)化合物のような画像調節化合物と組み合
わせても使用できる。本発明のカプラーとの組合せに有
用なDIR化合物は、当該技術分野では知られており、
またそれらの例が以下の特許文献に記載されている:米
国特許第3,137,578号、同第3,148,02
2号、同第3,148,062号、同第3,227,5
54号、同第3,384,657号、同第3,379,
529号、同第3,615,506号、同第3,61
7,291号、同第3,620,746号、同第3,7
01,783号、同第3,733,201号、同第4,
049,455号、同第4,095,984号、同第
4,126,459号、同第4,149,886号、同
第4,150,228号、同第4,211,562号、
同第4,248,962号、同第4,259,437
号、同第4,362,878号、同第4,409,32
3号、同第4,477,563号、同第4,782,0
12号、同第4,962,018号、同第4,500,
634号、同第4,579,816号、同第4,60
7,004号、同第4,618,571号、同第4,6
78,739号、同第4,746,600号、同第4,
746,601号、同第4,791,049号、同第
4,857,447号、同第4,865,959号、同
第4,880,342号、同第4,886,736号、
同第4,937,179号、同第4,946,767
号、同第4,948,716号、同第4,952,48
5号、同第4,956,269号、同第4,959,2
99号、同第4,996,835号及び同第4,98
5,336号明細書;英国特許第1,560,240
号、同第2,007,662号、同第2,032,91
4号及び同第2,099,167号明細書;西ドイツ国
特許第2,842,063号、同第2,937,127
号、同第3,636,824号及び同第3,644,4
16号明細書;並びに欧州特許第272,573号、同
第335,319号、同第336,411号、同第34
6,899号、同第362,870号、同第365,2
52号、同第365,346号、同第373,382
号、同第376,212号、同第377,463号、同
第378,236号、同第384,670号、同第39
6,486号、同第401,612号及び同第401,
613号明細書。
【0072】このような化合物は、Photograp
hic Science andEngineerin
(第13巻、第174頁、1969年)の中のC.
R.Barr、J.R.Thirtle及びP.W.V
ittumの「カラー写真用の現像抑制剤放出型(DI
R)カプラー」にも記載されており、本明細書ではこれ
を参照することによって取り入れる。一般に、現像抑制
剤放出型(DIR)カプラーには、カプラー部分と抑制
剤カップリング離脱部分(IN)とが含まれる。抑制剤
放出型カプラーは、抑制剤の放出を遅らせる時限部分ま
たは化学スイッチをさらに含む時間遅延型(DIARカ
プラー)のものであってもよい。典型的な抑制剤部分の
例として、オキサゾール、チアゾール、ジアゾール、ト
リアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、オキ
サチアゾール、チアトリアゾール、ベンゾトリアゾー
ル、テトラゾール、ベンズイミダゾール、インダゾー
ル、イソインダゾール、メルカプトテトラゾール、セレ
ノテトラゾール、メルカプトベンゾチアゾール、セレノ
ベンゾチアゾール、メルカプトベンゾオキサゾール、セ
レノベンゾオキサゾール、メルカプトベンズイミダゾー
ル、セレノベンズイミダゾール、ベンゾジアゾール、メ
ルカプトオキサゾール、メルカプトチアジアゾール、メ
ルカプトチアゾール、メルカプトトリアゾール、メルカ
プトオキサジアゾール、メルカプトジアゾール、メルカ
プトオキサチアゾール、テルロテトラゾールまたはベン
ズイソジアゾールが挙げられる。好ましい実施態様で
は、抑制剤部分または抑制剤基は、以下の化学式の中か
ら選ばれる。
【0073】
【化26】
【化27】
【化28】
【0074】上式中、RI は、炭素原子数1〜約8個の
直鎖または分岐鎖アルキル基、ベンジル基及びフェニル
基並びに少なくとも1個のアルコキシ置換基を含有する
前記基から成る群より選ばれ、RIIは、RI 及び−SR
I から選ばれ、RIII は、炭素原子数1〜約5個の直鎖
または分岐鎖アルキル基であり、mは1〜3であり、R
IVは、水素、ハロゲン、アルコキシ基、フェニル基、カ
ルボンアミド基、−COORV 及び−NHCOORV
ら成る群より選ばれ、またRV は、置換及び未置換のア
ルキル基及びアリール基から選ばれる。
【0075】現像抑制剤放出型カプラー中に含まれるカ
プラー部分は、それが位置している層に対応する画像色
素を形成することが典型的であるけれども、別のフィル
ム層と組み合わされているもののような別の色を形成す
ることもできる。また、現像抑制剤放出型カプラー中に
含まれるカプラー部分が、無色生成物及び/または処理
の際に写真材料から洗い出される生成物を形成すること
が有用な場合もある(いわゆる「ユニバーサル」カプラ
ー)。
【0076】上述したように、現像抑制剤放出型カプラ
ーは、抑制剤基の放出を時間的に遅らせる時限基、例え
ば、ヘミアセタールの開裂反応を利用する基(米国特許
第4,146,396号明細書、特願昭60−2491
48号及び同60−249149号明細書);分子内求
核置換反応を利用する基(米国特許第4,248,96
2号明細書);共役系に沿った電子移動反応を利用する
基(米国特許第4,409,323号、同第4,42
1,845号、特願昭57−188035号、同58−
98728号、同58−209736号及び同58−2
09738号明細書);エステル加水分解を利用する基
(ドイツ国特許出願公開(OLS)第2,626,31
5号明細書);イミノケタールの開裂を利用する基(米
国特許第4,546,073号明細書);カプラー反応
後に還元剤またはカプラーとして機能する基(米国特許
第4,438,193号及び同第4,618,571号
明細書)並びに上記の特徴を組み合わせて有する基、を
含むことができる。典型的には、時限基または時限部分
は以下の式で示される。
【0077】
【化29】
【0078】上式中、INは抑制剤部分であり、Zは、
ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル、スルファモイル
(−SO2 NR2 )及びスルホンアミド(−NRSO2
R)基から成る群より選ばれ、nは0または1であり、
そしてRVIは、置換及び未置換のアルキル基及びフェニ
ル基から成る群より選ばれる。各時限基の酸素原子は、
DIARの対応するカプラー部分のカップリング位置に
結合されている。
【0079】本発明における使用に適した現像抑制剤放
出型カプラーには、以下の化合物が挙げられるが、これ
らに限定はされない。
【0080】
【化30】
【0081】
【化31】
【0082】
【化32】
【0083】
【化33】
【0084】
【化34】
【0085】
【化35】
【0086】また、本発明の概念を使用して、Rese
arch Disclosure(1979年11月、
Item 18716)〔Kenneth Mason
Publications社、Dudley Ann
ex、12a NorthStreet、Emswor
th、Hampshire P010 7DQ、英国よ
り入手可能〕に記載されているような反射カラープリン
トを得ることもできる。本発明の材料は、米国特許第
4,917,994号明細書に記載されているようにp
H調整済の支持体上に;欧州特許第0 164 961
号明細書に記載されているようにエポキシ溶剤を用い
て;例えば、米国特許第4,346,165号、同第
4,540,653号及び同第4,906,559号明
細書に記載されているようにニッケル錯体安定剤を用い
て;米国特許第4,994,359号明細書に記載され
ているようにカルシウムのような多価カチオンに対する
感受性を低下させるためのバラスト化キレート化剤を用
いて;そして米国特許第5,068,171号及び同第
5,096,805号明細書に記載されているような汚
染低減性化合物を用いて、塗布することができる。本発
明との併用において有用なその他の化合物が以下の公開
特許公報に記載されている:特願昭83−9959号、
同83−62586号、同90−72629号、同90
−72630号、同90−72632号、同90−72
633号、同90−72634号、同90−77822
号、同90−78299号、同90−78230号、同
90−79336号、同90−79338号、同90−
79690、同90−79691号、同90−8048
7号、同90−80489号、同90−80490号、
同90−80491号、同90−80492号、同90
−80494号、同90−85928号、同90−86
669号、同90−86670号、同90−87361
号、同90−87362号、同90−87363号、同
90−87364号、同90−88096号、同90−
88097号、同90−93662号、同90−936
63号、同90−93664、同90−93665号、
同90−93666号、同90−93668号、同90
−94055号、同90−94056号、同90−10
1937号、同90−103409号及び同90−15
1577号。
【0087】本発明では、平板状粒子ハロゲン化銀乳剤
が特に有用である。特に考えられる平板状粒子乳剤は、
乳剤粒子の全投影面積の50%超が、厚さが0.3ミク
ロン未満(青感性乳剤については0.5ミクロン未満)
であり且つ平均平板度(T)が25よりも大きい(好ま
しくは100よりも大きい)平板状粒子によって占めら
れている、そのような乳剤である。ここで、用語「平板
度」とは、下式: T=ECD/t2 (上式中、ECDは、平板状粒子の平均等価円直径(単
位ミクロン)であり、またtは、平板状粒子の平均厚さ
(単位ミクロン)である)で定義され、当該技術分野で
は認識されている。
【0088】写真乳剤の有用な平均ECDは、約10ミ
クロン以下の範囲をとることができるが、実際には乳剤
のECDが約4ミクロンを超えることは稀である。EC
Dの増加に伴い写真スピードと粒状度の両方が増加する
ので、一般には、目標のスピード要件の実現を妨げない
最小の平板状粒子ECDを採用することが好ましい。
【0089】乳剤平板度は、平板状粒子厚の減少に伴っ
て著しく増加する。一般に、目標とする平板状粒子投影
面積を薄い(t<0.2ミクロン)平板状粒子によって
満たすことが好ましい。最低レベルの粒状度を達成する
ためには、目標とする平板状粒子投影面積を極薄の(t
<0.06ミクロン)平板状粒子によって満たすことが
好ましい。平板状粒子厚は、一般に約0.02ミクロン
以上の範囲をとる。しかしながら、さらに薄い平板状粒
子も考えられる。例えば、Daubendiekらの米
国特許第4,672,027号明細書は、ヨウ化物を3
モル%含有する粒子厚が0.017ミクロンの平板状粒
子臭ヨウ化銀乳剤について報告している。
【0090】上述のように、規定の厚さよりも薄い平板
状粒子が、乳剤の全粒子投影面積の少なくとも50%を
占める。高平板度の利点を最大限に引き出すためには、
上記の厚さ基準を満たす平板状粒子が、乳剤の全粒子投
影面積の便利に達成可能な最高のパーセントを占めるこ
とが一般に好ましい。例えば、好ましい乳剤では、上記
の厚さ基準を満たす平板状粒子が、全粒子投影面積の少
なくとも70%を占める。最高性能を示す平板状粒子乳
剤においては、上記の厚さ基準を満たす平板状粒子が、
全粒子投影面積の少なくとも90%を占める。
【0091】適当な平板状粒子乳剤は、以下に示す刊行
物及び特許文献をはじめとする従来の様々な教示の中か
ら選ぶことができる:Research Disclo
sure(1983年1月、Item 22534)
〔Kenneth MasonPublication
s社、Dudley Annex、12a North
Street、Emsworth、Hampshir
e P010 7DQ、英国より発行〕;米国特許第
4,439,520号、同第4,414,310号、同
第4,433,048号、同第4,643,966号、
同第4,647,528号、同第4,665,012
号、同第4,672,027号、同第4,678,74
5号、同第4,693,964号、同第4,713,3
20号、同第4,722,886号、同第4,755,
456号、同第4,775,617号、同第4,79
7,354号、同第4,801,522号、同第4,8
06,461号、同第4,835,095号、同第4,
853,322号、同第4,914,014号、同第
4,962,015号、同第4,985,350号、同
第5,061,069号及び同第5,061,616号
明細書。
【0092】乳剤は、表面感性乳剤、すなわちハロゲン
化銀粒子の主に表面に潜像を形成する乳剤であっても、
またハロゲン化銀粒子の主に内部で潜像を形成する内部
潜像型乳剤であってもよい。乳剤は、ネガ型乳剤、例え
ば表面感性乳剤もしくはカブらせていない内部潜像形成
乳剤であってもよいし、また均一露光によるか核生成剤
の存在において現像したときにポジ型となる、カブらせ
ていない内部潜像形成型の直接ポジ乳剤であってもよ
い。
【0093】写真要素は、典型的にはスペクトルの可視
領域にある化学線で露光して潜像を形成させた後、処理
して可視色素画像を形成させることができる。可視色素
画像を形成させるための処理工程には、要素と発色現像
剤とを接触させて現像可能なハロゲン化銀を還元し且つ
発色現像剤を酸化する工程が含まれる。酸化された発色
現像剤が順にカプラーと反応して色素を生成させる。
【0094】ネガ型ハロゲン化銀を用いると、上記の処
理工程によってネガ画像が得られる。上記の要素は、例
えば1982年のBritish Journal o
fPhotography Annual、第209〜
第211頁、及び1988年のBritish Jou
rnal of Photography Annua
l、第191〜第198頁に記載されている既知のC−
41発色現像法において、あるいは周知のEastma
n Kodak社のRA−4処理のようなカラー印画紙
の処理方法において、処理することができる。上記の要
素は、必要に応じて、1988年のBritish J
ournal of Photography Ann
ual、第198〜第199頁に記載されている処理の
ようなカラープリント印画紙の既知の発色処理法におい
て処理される。ポジ(または反転)画像を得るために、
発色現像工程の前に、非発色現像剤によって露光済ハロ
ゲン化銀を現像するが、色素は形成させず、次いで要素
を均一にカブらせて、未露光ハロゲン化銀を現像可能に
する工程を実施してもよい。別法として、直接ポジ乳剤
を使用してポジ画像を得ることもできる。
【0095】現像工程に続いて、従来の、銀またはハロ
ゲン化銀を除去するための漂白、定着または漂白−定着
工程、水洗工程及び乾燥工程を実施する。
【0096】本発明の写真要素に適した安定剤には、以
下の化合物が含まれる。
【0097】
【化36】
【0098】
【化37】
【0099】
【化38】
【0100】
【化39】
【0101】
【化40】
【0102】
【実施例】以下の実施例によって本発明をさらに説明す
る。
【0103】記載したこれらのカプラーは、例えば米国
特許第4,540,654号明細書に記載されているよ
うな一般的な合成方法によって合成される。合成経路の
実例を以下に示す。経路I
【化41】
【0104】合成例:カプラーM−1 上記カプラーの合成例を以下に示す。
【化42】
【0105】本発明によるカプラーは、カプラーM−1
について例示した一般経路Iに従い合成することができ
る。
【0106】バラスト酸塩化物(5)の合成 室温で、4.56g(0.01モル)の2−(4−(ブ
チルスルホニル)アミノ)フェノキシ−テトラデカン酸
を20mlのジクロロメタン中で攪拌した後、2滴の
N,N’−ジメチルホルムアミドを添加した。その混合
物を数分間攪拌した後、1.90g(0.015モル)
の塩基オキサリルを滴下した。反応混合物を4時間攪拌
した。反応の終了は、メタノリシス試験によって確認し
た。溶剤と過剰の試薬を減圧除去し、そしてその残留物
をジクロロメタンで3回処理した後、減圧除去すると、
重油状のバラスト酸塩化物(5)が得られ、それを即座
に次の工程で使用した。
【0107】マゼンタカプラー(M−1)の合成 2.12g(0.01モル)のカプラー−アミン(6)
と1.33g(0.011モル)のN,N−ジメチルア
ニリンとを20mlの乾燥テトラヒドロフラン中に含む
懸濁液を攪拌して0℃まで冷却し、その後5mlのTH
F中に含まれるバラスト酸塩化物(5)を滴下した。そ
の反応混合物を、0℃で1時間攪拌し、室温にまで温め
させ、そして一晩攪拌した。その反応混合物を、1ml
の濃塩酸を含有する氷水の混合物へ注ぎ込んだ。その混
合物を150mlの酢酸エチルで3回抽出した。集めて
一緒にした有機抽出物を50mlの水で2回洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧濃縮
すると、重質油が得られた。シリカゲルのカラムクロマ
トグラフィー(溶離液はCH2 Cl2 中に0〜15%の
EtDA6 を含む溶液とした)によって精製すると、
4.2g(65%)の純粋なマゼンタカプラー(M−
1)が得られた。どの分析データも、割り付けた構造式
を支持した。
【0108】写真要素の調製 カプラーの分散液を以下の方法で調製した。各成分の量
を表1に記載する。一つの容器中で、カプラーと、安定
剤(2,2’,3,3’−テトラヒドロ−3,3,
3’,3’−テトラメチル−5,5’,6,6’−テト
ラプロポキシ−1,1’−スピロビ〔1H−インデ
ン〕)と、カプラー溶剤(ジエチルドデカンアミド)
と、酢酸エチルとを混合し、そして温めて溶解させた。
第二の容器中で、ゼラチンと、Alkanol XC
(米国のE.I.DuPont社の界面活性剤及び登録
商標)と、水とを混合して約40℃に温めた。これら二
つの混合物を一緒に混合し、そしてGaulinコロイ
ドミルを3回通過させた。微粉砕後、酢酸エチルを蒸発
によって除去し、そして水を加えて元の重量を回復させ
た。
【0109】
【表1】
【0110】比較用カプラーC−1:
【化43】 比較用カプラーC−2:
【化44】
【0111】樹脂塗被紙支持体上に以下の層を記載順に
塗布することによって写真要素を作製した。 第1層 ゼラチン 3.23g/m2 第2層 ゼラチン 1.61g/m2 カプラー分散液 4.3×10-7 (表2参照) モルカプラー/m2 緑増感AgCl乳剤 0.17mgAg/m2 第3層 ゼラチン 1.33g/m2 2−(2H−ベンゾトリアゾル−2−イル)−4,6 −ビス−(1,1−ジメチルプロピル)フェノール 0.73g/m2 Tinuvin 326(Ciba Geigy) 0.13g/m2 第4層 ゼラチン 1.40g/m2 ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル 0.14g/m2
【0112】写真要素の露光及び処理工程 写真要素は、特定の段階様式で緑光に露光し、そして3
5℃で以下のように処理した: 現像液 45秒 漂白−定着液 45秒 水洗(流水) 90秒
【0113】現像液及び漂白−定着液には以下の組成の
ものを使用した。 現像液 トリエタノールアミン 12.41g Blankophor REU(商品名;Mobay社) 2.30g ポリスチレンスルホン酸リチウム(30%) 0.30g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン(85%) 5.40g 硫酸リチウム 2.70g N−{2−〔(4−アミノ−3−メチルフェニル)エチルアミノ〕 −エチル}−メタンスルホンアミド、セスキスルフェート 5.00g 1−ヒドロキシエチル−1,1−ジホスホン酸(60%) 0.81g 炭酸カリウム、無水 21.16g 塩化カリウム 1.60g 臭化カリウム 7.00g 水で全体を1.00Lとする。 pHを26.7℃で10.4±0.05に調整する。
【0114】 漂白−定着液 チオ硫酸アンモニウム(56.4%)と 亜硫酸アンモニウム(4%)との溶液 127.40g メタ重亜硫酸ナトリウム 10.00g 氷酢酸 10.20g エチレンジアミン4酢酸鉄アンモニウム(44%)と エチレンジアミン4酢酸(3.5%)との溶液 110.40g 水で全体を1.00Lとする。 pHを26.7℃で6.7に調整する。
【0115】写真試験 処理時にマゼンタ色素を形成させた。以下の写真特性を
測定した:Dmax (緑光に対する最大濃度);スピード
(緑光に対する濃度1.0を生ぜしめるに必要な相対l
og露光量);コントラスト(比率(S−T)/0.
6:Sはスピード値よりも0.3log露光量単位高い
露光量における濃度であり、そしてTはスピード値より
も0.3log露光量単位低い露光量における濃度であ
る);及びラムダ-max(濃度1.0におけるピーク吸収
波長)。各例のこれらの値を表2に記載する。
【0116】
【表2】
【0117】上記データは、本発明のカプラーが、対応
する比較用カプラーよりも、高い最高濃度(Dmax )、
高いコントラスト及び高いスピードを生ぜしめたことを
示している。
【0118】本発明のその他の実施態様を、特許請求の
範囲を参照しながら以下に列挙する。
【0119】カプラーが以下の式(III):
【化45】 (上式中、R、X、R1 〜R8 、L、B、D、m、n及
びpは、請求項2に記載したとおりである)で示され
る、請求項2に記載した写真要素。
【0120】Rが炭素原子数1〜4個のアルキル基であ
る請求項2に記載した写真要素。
【0121】Lが、置換または未置換のアルキレン、ア
リーレン及びアリールオキシレン基から成る群より選ば
れた、請求項2に記載した写真要素。
【0122】Rが、t−ブチル、t−オクチル、t−ペ
ンチル及びアダマンチルから成る群より選ばれた、請求
項2に記載した写真要素。
【0123】R及びR1 〜R8 における全炭素原子数が
少なくとも16個である、請求項2に記載した写真要
素。
【0124】Lがアルキレン基である、前記写真要素。
【0125】以下の式(III):
【化46】 (上式中、R、X、R1 〜R8 、L、B、D、m、n及
びpは、請求項3に記載したとおりである)で示され
る、請求項3に記載した化合物。
【0126】Rがアルキル基であり、そしてR5 が炭素
原子数10以上のアルキル基である、請求項3に記載し
た化合物。
【0127】少なくとも1種の写真ハロゲン化銀乳剤層
を担持する支持体を含む露光済写真要素において色素画
像を形成させる方法であって、請求項3に記載したカラ
ーカプラーの存在下でハロゲン化銀発色現像剤によって
写真要素を現像する工程を含む方法。
【0128】カプラーが以下の式(III)で示される
前記方法:
【化47】
【0129】(上式中、変数は請求項3に記載したとお
りである)。
【0130】以下の式(I):
【化48】 (上式中、R1 〜R6 は、独立に水素または置換基であ
り、R7 は置換基であるが、但しR1 及びR2 が同時に
水素を表すことはなく、mは0〜5であり、nは0また
は1であり、pは1〜4であり、Lは、BD基をフェニ
レン環へ結合している2価の結合基であり、Bは、−N
(R8 )SO2 −であるが、但しR8 は水素原子または
置換基であり、そしてDは、置換または未置換のアルキ
ル基である)で示されるバラスト基を含有する色素形成
性二環式ピラゾロ系カプラーと、酸化済写真発色現像剤
とのカップリング反応生成物である色素。
【0131】本発明を、その好ましい実施態様を特に参
照して詳細に記載したが、本発明の精神及び範囲内の変
型や改良が可能であることを理解されたい。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−24542(JP,A) 特開 平6−186709(JP,A) 特開 平7−287368(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の写真ハロゲン化銀乳剤
    層及びそれと組み合わされている色素形成性二環式ピラ
    ゾロ系カプラーを担持する支持体を含む写真要素におい
    て、 前記色素形成性カプラーが、以下の式(I): 【化1】 (上式中、 R1 〜R6 は、独立に水素または置換基であり、R7
    置換基であるが、但しR1 及びR2 が同時に水素を表す
    ことはなく、 mは0〜5であり、nは0または1であり、pは0〜4
    であり、 Lは、BD基をフェニレン環へ結合している2価の結合
    基であり、 Bは、−N(R8 )SO2 −であるが、但しR8 は水素
    原子または置換基であり、そしてDは、置換または未置
    換のアルキル基である)で示される、置換炭素によって
    該二環式環へ結合されているアルキルスルファモイルア
    リールオキシアセトアミドアルキレン系バラスト基を含
    有する前記写真要素。
  2. 【請求項2】 前記カプラーが、以下の式(II): 【化2】 (上式中、 R1 〜R8 、L、B、D、m、n及びpは請求項1に記
    載のとおりであり、 Rは、水素または置換基であり、 Xは、水素またはカップリング離脱基であり、そしてZ
    a 、Zb 及びZC は、独立に、置換または未置換のメチ
    ン基、=N−、=C−または−NH−から成る群より選
    ばれるが、但し、Za −Zb 結合またはZb−ZC 結合
    のどちらか一方は二重結合であり、その他方は単結合で
    あり、またZb −ZC 結合が炭素−炭素二重結合である
    場合には、それは芳香族環の一部を形成することがで
    き、しかもZa 、Zb 及びZC のうちの少なくとも一つ
    は、バラスト基が結合されているメチン基を表す) で示される、請求項1記載の写真要素。
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