JPH07159952A - アゾピラゾロンマスキングカプラーを含有する写真要素 - Google Patents

アゾピラゾロンマスキングカプラーを含有する写真要素

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JPH07159952A
JPH07159952A JP6237556A JP23755694A JPH07159952A JP H07159952 A JPH07159952 A JP H07159952A JP 6237556 A JP6237556 A JP 6237556A JP 23755694 A JP23755694 A JP 23755694A JP H07159952 A JPH07159952 A JP H07159952A
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ローレンス カップ ダニエル
Robert J Ross
ジョン ロス ロバート
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ナディア ヤナサン ジャネット
Stephen P Singer
ポール シンガー スティーブン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像時のカブリを増加させることなくアゾピ
ラゾロンマスキングカプラーを使用でき、スピード等の
他の写真特性をだめにすることなくそれを達成すること
ができる、写真要素を提供すること。 【構成】 (1)アゾピラゾロンマスキングカプラーお
よび(2)標準カロメル電極に対して−1.3Vよりも
正である還元ピーク電位を有するバラスト化された芳香
族ニトロ化合物を、含有する感光性ハロゲン化銀層を含
んでなる写真要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーネガティブフィ
ルムの望ましくない吸収を補正するのに用いるアゾピラ
ゾロンマスキングカプラー、および、同じ層中の、標準
カロメル電極(S.C.E.)に対して−1.3Vより
も正である還元ピーク電位を有するバラスト化された芳
香族ニトロ化合物を含有する写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】4−フェニルアゾピラゾロンのマスキン
グカプラーを使用することは当該技術分野で公知である
(例えば、米国特許第2,428,034号;同2,4
34,272号;同2,455,170号;同2,68
8,539号;同2,704,711号;同2,80
8,329号;同3,476,560号;同3,79
6,574号;同4,427,763号;同4,77
7,123号、およびヨーロッパ特許第213,490
号各明細書、ならびに英国P010 7DQハンプシャ
ー州、エムウオース、12Aノースストリート、ダッド
リー・アネックスに所在のKenneth Mason Publication
s, Ltd.が発行したリサーチディスクロージャー198
9年12月 セクション VII, パートGに記載されて
いる文献を参照されたい)。これらの化合物は、未露光
領域ではイエローに着色され、および露光済領域ではマ
ゼンタ色に着色されるので有用であることが立証されて
いる。したがって、カラーネガティブ写真処理で形成さ
れたマゼンタ色素が実際に、小さいが有意な望ましくな
い吸収を青範囲にもっている場合、これは露光済領域に
おいてマスクカラーがイエローからマゼンタに変換する
ため青色の吸収が相対的に失われることによっていくぶ
んバランスがとれる。したがって、ネガからポジを作る
のに使用される光のスペクトル内容(spectral conten
t)を調節して、ネガの露光済領域と未露光領域の両方
にわたって今や相対的に一定になっている青色不要吸収
を有効に相殺することができる。
【0003】フェニルアゾピラゾロンのマスキングカプ
ラーは通常のマゼンタカプラーの青色不要吸収を相殺す
る手段として使用されているが、演色(color renditio
n )を改善するこの手段は、今では、処理時に写真要素
のカブリを増加させる原因であることがわかっている。
このことは、現像時および/もしくは望ましくない還元
剤の存在時に、マスキングカプラーに由来するフェニル
二窒素化学種の生成が原因と考えられる。このことは、
次に、写真要素に含まれる感光性ハロゲン化銀の望まし
くない非像様現像を生じる。
【0004】ヨーロッパ特許願第232,101号明細
書には、アゾピラゾロンタイプとなることができる少な
くとも17モル%の着色マスキングカプラーとともにピ
ラゾロトリアゾールカプラーを含有する写真要素が開示
されている。上記のマスキングカプラーが大きな相対的
割合で存在すると、鮮鋭さと粒子を改善するといわれて
いる。バラスト化された芳香族ニトロ化合物を含ませる
ことにより得られる利点の示唆は無く、実際、提案され
ているマスキングカプラーの濃度が高くなると、このカ
ブリの問題を一層悪化させるようにはたらく。米国特許
第4,777,123号には類似の一般的な開示がある
が、やはり、バラスト化された芳香族ニトロ化合物を使
用する利点は、示唆されていない。米国特許第4,60
0,688号明細書は、画像カプラーとして、有利な色
吸収スペクトルを有する、ピラゾロトリアゾール類とピ
ラゾロン類との主要な組合せを提案するが、バラスト化
された芳香族ニトロ化合物が示唆されていない。
【0005】米国特許第4,132,551号明細書
は、カブリ防止剤として写真要素に有用なニトロ芳香族
化合物を記載する。言及されている材料は、写真乳剤の
銀について、高温での現像時のカブリを防止する作用を
表わす。米国特許第4,277,559号、同4,97
7,072号、同4,163,670号、英国特許第
1,269,268号、およびリサーチディスクロージ
ャー(Research Disclosure )17643、セクション
VI−I(1975)では、ニトロベンゼン化合物を、
アゾピラゾロン類と組み合せて、カブリ防止剤として提
案されている。しかし、これらの提案は、それらが、ハ
ロゲン化銀粒子表面に吸着してこの銀の非像様還元を防
止すると信じられる、写真要素の一般的なカブリ防止剤
として、そのような化合物を含有することに関するもの
であることに留意されたい。マスキングカプラーから生
成され、写真銀の方にさまよう、フェニル二窒素化学種
を効果的に捕獲するために、アゾピラゾロンマスキング
カプラーと同じ層に本発明の化合物を配置することのは
っきりとした認識はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決すべき課題は、現
像時のカブリを増加させることなくアゾピラゾロンマス
キングカプラーを使用でき、スピード等の他の写真特性
をだめにすることなくそれを達成することができる、写
真要素と処理法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】カブリの減少を提供する
ために用いられる写真要素および画像形成方法であっ
て、前記要素は、(1)アゾピラゾロンマスキングカプ
ラーおよび(2)標準カロメル電極に対して−1.3V
より正である還元ピーク電位を有するバラスト化された
芳香族ニトロ化合物、を含有する感光性ハロゲン化銀層
を含んでなる。
【0008】この要素は、アゾピラゾロンマスキングカ
プラーの存在する現像時において、より少ないカブリを
示し、結果として、スピード等の他の写真特性を著しく
落すことなしに達成する。
【0009】
【具体的な態様】第一番目の必須の成分、本発明のアゾ
ピラゾロンマスキングカプラーは、いずれにしても現像
時に露光に応じてマゼンタ色を提供する無色またはイエ
ローもしくはシアンであるいずれの化合物でもよい。必
要ならば、未露光領域のに色が処理時まではっきり現れ
ないいわゆるシフトされたマスキングカプラーであって
も良い。本発明のマスキングカプラーの一般構造は次式
で表される。
【0010】Cp−N=N−R3 上記式において、Cpは5−プラゾロンマゼンタカプラ
ーの残留基を表し(但しそのアゾ基はマゼンタカプラー
の4位の活性部位に結合している)、そしてR 3 はアリ
ール基(置換基を有するアリール基を含む)を表す。C
pで表されるマゼンタカプラー残留基としては次式:
【0011】
【化1】
【0012】の基を有するものが適切である。上記式に
おいて、R4 は置換したもしくは非置換のアリール基を
表し;R5 は置換または非置換のアシルアミノ基、アニ
リノ基、アミノ基、アルキル基、ウレイド基もしくはカ
ルバモイル基を表す。R4 とR5 は一般に1〜42個の
炭素原子を有する。
【0013】R4 で表されるアリール基は一般にフェニ
ル基である。R4 で表されるアリール基の置換基として
は、例えば、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素等)、アルキル基(例えば、メチル、エチル等)、ア
ルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ等)、アリー
ルオキシ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ
等)、アシルアミノ基(例えば、ベンズアミド、α−
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)−ブチルアミド
等)、スルホニルアミノ基(例えば、ベンゼンスルホン
アミド、n−ヘキサデカンスルホンアミド等)、スルフ
ァモイル基(例えば、メチルスルファモイル、フェニル
スルファモイル等)、カルバモイル基(例えば、n−ブ
チルカルバモイル基、フェニルカルバモイル基等)、ス
ルホニル基(例えば、メチルスルホニル、n−ドデシル
スルホニル、ベンゼンスルホニル等)、アシルオキシ
基、エステル基、カルボキシル基、スルホ基、シアノ
基、ニトロ基、トリフルオロ基等がある。
【0014】R4 の特定例は、フェニル、2,4,6−
トリクロロ−フェニル、ペンタクロロフェニル、ペンタ
フルオロフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、
2−クロロ−4,6−ジメチルフェニル、2,6−ジク
ロロ−4−メチルフェニル、2,4−ジクロロ−6−メ
チルフェニル、2,4−ジクロロ−6−メトキシフェニ
ル、2,6−ジクロロ−4−メトキシ−フェニル、2,
6−ジクロロ−4−〔α−(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシ)アセトアミド〕フェニル、2,6−ジクロロ
−4−ドデシルスルホニルフェニル、2,6−ジクロロ
−4−(N−ドデシル)スルファモイルフェニル、2,
4−ジクロロ−6−トリフルオロメチルフェニル等であ
る。
【0015】R5 で表されるアシルアミノ基(もしくは
カルボンアミド基)としては、例えば、ピバロイルアミ
ノ、n−テトラデカンアミド、α−(3−ペンタデシル
フェノキシ)ブチルアミド、3−〔α−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)アセトアミド〕ベンズアミド、
ベンズアミド、3−アセトアミドベンズアミド、3−
(3−n−ドデシルスクシンイミド)ベンズアミド、3
−(4−n−ドデシルオキシベンゼンスルホンアミド)
ベンズアミド等を包含することができる。
【0016】R5 で表されるアニリノ基としては、例え
ば、アニリノ、2−クロロアニリノ、2,4−ジクロロ
アニリノ、2,4−ジクロロ−5−メトキシアニリノ、
4−シアノアニリノ、2−クロロ−5−〔α−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミド〕アニリ
ノ、2−クロロ−5−(3−オクタデセニルスクシンイ
ミド)アニリノ、2−クロロ−5−n−テトラデカンア
ミドアニリノ、2−クロロ−5−〔α−(3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェノキシ)テトラデカンアミド〕
アニリノ、2−クロロ−5−n−ヘキサデカンスルホア
ミドアニリノ、等を包含することができる。
【0017】R5 で表されるアルキル基としては、例え
ば、メチル、エチル、ドデシル、t−ブチル、s−ブチ
ル等を包含することができる。R5 で表されるアミノ基
としては、例えば、N−メチルアミノ、N,N−ジメチ
ルアミノ、N−ドデシルアミノ、ピロリジノ等を包含す
ることができる。R5 で表されるウレイド基としては、
例えば、メチルウレイド、フェニルウレイド、3−〔α
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブチルアミ
ド〕フェニルウレイド等を包含することができる。
【0018】R5 で表されるカルバモイル基としては例
えば、n−テトラデシルカルバモイル、フェニルカルバ
モイル、3−〔α−(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)アセトアミド〕カルバモイル等を包含することがで
きる。R3 で表されるアリール基は好ましくはフェニル
基もしくはナフチル基である。
【0019】アリール基R3 の置換基としては例えば、
ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、ヒドロキシル基、アシルオキシ基、カルボキシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基、アシル基、スルホ
ンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基等を包
含することができる。これらの置換基は組合わせてもよ
く、フェニル環の置換基は5個まででナフチル基の置換
基は7個までとなることができる。
【0020】特に適切な置換基としては、アルキル基、
ヒドロキシル基、アルコキシ基およびアシルアミノ基が
挙げられる。上記式で表されるマスキングカプラーの例
を以下に示すが、これらに限定されない。
【0021】
【化2】
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】
【化11】
【0031】上記の最後の6個の式において、R3 は次
式のいずれか一つの基となることができる。例えば、
【0032】
【化12】
【0033】本発明のマスキングカプラーの合成は公知
であり、下記文献に一層充分に記載されているように、
一般に実施することができる。すなわち米国特許第2,
763,552号、同2,801,171号、同2,8
52,370号、同3,005,712号、同3,51
9,429号および同4,277,559号;ならびに
特開昭49−123625号、同昭49−131448
号、同昭52−42121号、同昭52−102723
号、同昭54−52532号、同昭58−1726号、
同昭59−214853号、同昭61−189538
号、同昭62−50830号、同昭62−133458
号および同昭63−104523号に記載されている。
【0034】上記マスキングカプラーもしくは以下に議
論する化合物の例としては、直鎖もしくは分枝でもよ
く、そして置換されてもよいアルキル基、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、
トリフルオロメチル、トリデシルもしくは3−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル;置換されても
よいアルコキシ基、例えば、メトキシもしくはエトキ
シ;置換されてもよいアルキルチオ基、例えば、メチル
チオもしくはオクチルチオ;アリール基、アリールオキ
シ基もしくはアリールチオ基であって各々置換されても
よい基、例えば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、
2,4,6−トリメチルフェニル、フェノキシ、2−メ
チルフェノキシ、フェニルチオもしくは2−ブトキシ−
5−t−オクチルフェニルチオ;複素環式基、複素環式
オキシ基もしくは複素環式チオ基であって、各々置換さ
れてもよく、そして炭素原子と、酸素、窒素および硫黄
からなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子
とからなる3〜7員の複素環を有する基、例えば、2−
フリル、2−チエチル、2−ベンゾイミダゾリルオキシ
もしくは2−ベンゾチアゾリル;シアノ;置換されても
よいアシルオキシ基、例えば、アセトキシもしくはヘキ
サデカノイルオキシ;置換されてもよいカルバモイルオ
キシ基、例えば、N−フェニルカルバモイルオキシもし
くはN−エチルカルバモイルオキシ;置換されてもよい
シリルオキシ基、例えば、トリメチルシリルオキシ;置
換されてもよいスルホニルオキシ基、例えば、ドデシル
スルホニルオキシ;置換されてもよいアシルアミノ基も
しくはカルボンアミド基、例えば、アセトアミドもしく
はベンズアミド;置換されてもよいアニリノ基、例え
ば、フェニルアニリノもしくは2−クロロアニリノ;置
換されてもよいウレイド基、例えば、フェニルウレイド
もしくはメチルウレイド;置換されてもよいイミド基、
例えば、N−スクシンイミドもしくは3−ベンジルヒダ
ントイニル;置換されてもよいスルファモイルアミノ
基、例えば、N,N−ジプロピル−スルファモイルアミ
ノもしくはN−メチル−N−デシルスルファモイルアミ
ノがある。
【0035】置換基の追加の例としては、置換されても
よいカルバモイルアミノ基、例えば、N−ブチルカルバ
モイルアミノもしくはN,N−ジメチル−カルバモイル
アミノ;置換されてもよいアルコキシカルボニルアミノ
基、例えば、メトキシカルボニルアミノもしくはテトラ
デシルオキシカルボニルアミノ;置換されてもよいアリ
ールオキシカルボニルアミノ基、例えば、フェノキシカ
ルボニルアミノもしくは2,4−ジ−t−ブチルフェノ
キシカルボニルアミノ;置換されてもよいスルホンアミ
ド基、例えば、メタンスルホンアミドもしくはヘキサデ
カンスルホンアミド;置換されてもよいカバモイル基、
例えば、N−エチルカルバモイルもしくはN,N−ジブ
チルカルバモイル;置換されてもよいアシル基、例え
ば、アセチルもしくは(2,4−ジ−t−アミルフェノ
キシ)アセチル;置換されてもよいスルファモイル基、
例えば、N−エチルスルファモイルもしくはN,N−ジ
プロピルスルファモイル;置換されてもよいスルホニル
基、例えば、メタンスルホニルもしくはオクタンスルホ
ニル;置換されてもよいスルフィニル基、例えば、オク
タンスルフィニルもしくはドデシルスルフィニル;置換
されてもよいアルコキシカルボニル基、例えば、メトキ
シカルボニルもしくはブチルオキシカルボニル;置換さ
れてもよいアリールオキシカルボニル基、例えば、フェ
ニルオキシカルボニルもしくは3−ペンタデシルオキシ
カルボニル;置換されてもよいアルケニル基;置換され
てもよいカルボキシル基;置換されてもよいスルホ基;
ヒドロキシル基;置換されてもよいアミノ基;もしくは
置換されてもよいカルボンアミド基がある。
【0036】上記置換される基の置換基としてはハロゲ
ン、アルキル基、アリール基、アリールオキシ基、複素
環式基もしくは複素環式オキシ基、シアノ、アルコキシ
基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオ
キシ基、スルホニルオキシ基、アシルアミノ基、アニリ
ノ基、ウレイド基、イミド基、スルホニルアミノ基、カ
ルバモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、複素環式チオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、
アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド
基、カルバモイル基、アシル基、スルファモイル基、ス
ルホニル基、スルフィニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アルケニル基、カル
ボキシル基、スルホ基、ヒドロキシル基、アミノ基また
はカルボンアミド基が挙げられる。
【0037】一般に、アルキル基を有する上記の基とそ
の置換基は、1〜30個の炭素原子を有するアルキル基
を含むことができる。アリール基を有する上記の基とそ
の置換基には、6〜40個の炭素原子を有するアリール
基を含んでも良く、そしてアルケニル基を有する上記の
基とその置換基には2〜6個の炭素原子を有するアルケ
ニル基を含んでも良い。
【0038】最も好ましいのはクロリド、および置換さ
れたもしくは非置換のスルファモイル、スルフォン、カ
ルバモイル、カルボン酸、エステル、トリフルオロメチ
ル、カルボンアミド、およびシアノの基である。所望に
より、これらの基はバラスト基を有しても良く、さらに
置換されても良い。一つ以上の電子求引基が存在してい
ても良い。
【0039】本発明の第二番目の必須成分は、SCEに
対して−1.3Vよりも正である還元ピーク電位を有す
るバラスト化された芳香族ニトロ化合物である。この芳
香族ニトロ化合物は、還元ピーク電位要件に適合するニ
トロ置換基を有するいずれの芳香族化合物であっても良
い。適当な化合物は、ニトロフェニル化合物である。画
像カプラーにおいて既に規定したいずれの置換基も存在
することができ、−SO2 NRR’および−CONR
R’が最も適当である。適当な化合物を次の構造式:
【0040】
【化13】
【0041】(式中、Yは、−SO2 −もしくは−CO
−であり、nは、0〜4であり、RおよびR”は、置換
基であり、そしてR’は、水素もしくは置換基となるこ
とができ、全てのそのような置換基は、芳香族ニトロ化
合物が、−1.3Vより正である還元ピーク電位を持つ
ように選択される)によって表わすことができる。
【0042】この芳香族ニトロ化合物は、それが分散さ
れたカプラー溶剤にとどまって、ハロゲン化銀乳剤との
相互作用を最少にするためにバラスト化されなければな
らず、そうでなければそのカブリを減少させる効率が制
限される。バラスト基の要件は、当該技術分野では周知
である。カプラー溶剤オイル相からゼラチン乳剤水性相
に拡散するのを防止するために、このバラストは、その
化合物に十分な疎水性を与えなければならない。典型的
に、少なくとも炭素数6もしくは8の置換基(好ましく
はアルキル)が、所望する成果を達成するのに十分であ
るが、特に、バラスト置換基の効果を部分的に相殺する
かもしれない極性置換基がある場合は、より長い鎖のも
のを用いることができる。
【0043】ある適当な態様では、バラスト化された芳
香族ニトロ化合物を、アゾピラゾロンマスキングカプラ
ーと共分散する。共分散では、二種類以上の成分(補助
溶剤を含む場合)を同時にゼラチン相に分散する。その
ような共分散物を調製する一つの方法は、水性ゼラチン
溶液に分散する前に、バラスト化された芳香族ニトロ化
合物とマスキングカプラーの両方を同じ有機相に溶解す
ることである。
【0044】上記のための置換基の例は、二環式アゾー
ルおよびマスキングカプラーにおいて定義されるいずれ
の基をも包含する。ニトロ置換基に加えて、前記芳香族
ニトロ化合物は、適当に、RおよびR’として、水素、
および炭素数42までの、置換されたまたは非置換のア
ルキルもしくはアリールを有する。R”は、適当に、ハ
ロゲン、ニトロ、シアノ、カルボンアミド、カルバモイ
ル、スルホンアミド、スルファモイル、スルホニル、ス
ルフィニル、アシル、もしくはRにおいて記載した置換
基の一つ(すべて最大42までの炭素を持つ)である。
【0045】本明細書にいう「還元ピーク電位」は、Jo
urnal of Chemical Educatio, 1983, V.60, ページ29
0および702、に記載されるテストである。レドック
ス電位測定は、標準カロメル電極に対して行われる。レ
ドックス電位を、0.001モル濃度の芳香族ニトロ化
合物および支持電解質として0.1モル濃度のテトラブ
チルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートである、
アセトニトリル溶液を用いて、25℃で測定した。この
要件を満足する化合物は、アゾピラゾロンカプラーが写
真要素に存在する場合、カブリをコントロールするのに
非常に効果的である。
【0046】銀乳剤に拡散し、そして望ましくない非像
様銀還元およびカブリを生じるマスキングカプラーに由
来するフェニル二窒素の生成より、カブリが生じると信
じられる。バラスト化されている芳香族ニトロ化合物
(マスキングカプラーにきわめて接近している)が、マ
スキングカプラーから生成するかもしれないフェニル二
窒素化学種が、乳剤に拡散してそこで写真ハロゲン化銀
の還元を起こすことを有効に防止する。このようにして
カブリ生成が減少する。
【0047】本発明の適当なバラスト化された芳香族ニ
トロ化合物の例、およびそれらの対応する還元電位値は
次の通りである。
【0048】
【表1】
【0049】必須ではないが、本発明の写真層は、典型
的に、それと組合わさる、いずれのマゼンタ色素生成カ
プラーであってもよい色素生成カプラーを有する。酸化
した発色現像主薬と反応してマゼンタ色素を生成するカ
プラーは:米国特許第2,3110,082号、同2,
343,703号、同2,369,489号、2,60
0,788号、同2,908,573号、同3,06
2,653号、同3,152,896号、同3,45
1,820号、同3,519,429号、同3,61
5,502号、同3,824,250号、同4,07
6,533号、同4,080,211号、同4,21
5,195号、同4,518,687号各明細書および
同4,612,278号、ヨーロッパ特許出願公報第1
77,765号、同240,852号、同284,23
9号、同284、240号各明細書並びに「Farbkupple
reine Literaturubersicht」、Agfa Mitteilungen発
行、Band III、126-156 頁(1961)、並びにリサーチディ
スクロージャー、アイテム308119、1989年1
2月、セクションVII D、のような代表的な特許明
細書および刊行物に記載されている。好ましくは、その
様なカプラーは、ピラゾロン類もしくはピラゾロトリア
ゾール類等の二環式アゾール類である。
【0050】本発明の画像色素生成二環式アゾール化合
物は少なくとも二つの環をもっている。一般に、この化
合物はピラゾール化合物もしくはイミダゾール化合物で
あり次式:
【0051】
【化14】
【0052】(変数は、次に定義する通りである)のう
ちの一つにより表される。本発明の一つの実施態様は、
画像色素生成二環式アゾールカプラーを含有する少なく
とも一つのハロゲン化銀写真乳剤層を担持してなる支持
体を含んでなる写真要素であって、その色素生成カプラ
ーが次式:
【0053】
【化15】
【0054】[式中、R1 と各R2 は独立して水素もし
くはカプラーのカップリング作用に悪影響を与えない置
換基であり;Xは水素もしくは写真技術の分野で公知の
カップリング脱離基であり;そしてZa ,Zb およびZ
c は置換されたもしくは非置換のメチン基、=N−,=
C<もしくは−NH−からなる群から独立して選択され
るが、但しZa −Zb 結合もしくはZb −Zc 結合のう
ちの一方は二重結合で他方は単結合であり、そしてZb
−Zc 結合が、炭素−炭素の二重結合の場合、芳香環の
一部を形成することができる]のうちの一つで表される
要素である。
【0055】本願において、置換基という用語をR1
2 の両者および他の基に用いる場合、特にことわらな
い限り広く定義される。この置換基としては例えば、次
のようなものがある。すなわち、ハロゲン例えば、塩
素、臭素もしくはフッ素;ニトロ;ヒドロキシル;シア
ノ;並びに−CO2 Hおよびその塩;並びにさらに置換
されてもよい基、例えば、メチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、t−ブチル、3−(2,4−ジ−t−アミ
ルフェノキシ)プロピルおよびテトラデシル等の直鎖も
しくは分枝鎖のアルキルを含むアルキル;エチレン、2
−ブテン等のアルケニル;メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、ブトキシ、2−メトキシエトキシ、sec−ブト
キシ、ヘキシルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、テ
トラデシルオキシ、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフ
ェノキシ)エトキシおよび2−ドデシルオキシエトキシ
等のアルコキシ;フェニル、4−t−ブチルフェニル、
2,4,6−トリメチルフェニル、ナフチル等のアリー
ル;フェノキシ、2−メチルフェノキシ、α−もしくは
β−ナフチルオキシ、および4−トリルオキシ等のアリ
ールオキシ;アセトアミド、ベンズアミド、ブチルアミ
ド、テトラデカンアミド、α−(2,4−ジ−t−ペン
チル−フェノキシ)アセトアミド、α−(2,4−ジ−
t−ペンチルフェノキシ)ブチルアミド、α−(3−ペ
ンタデシルフェノキシ)−ヘキサンアミド、α−(4−
ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキシ)−テトラデカ
ンアミド、2−オキソ−ピロリジン−1−イル、2−オ
キソ−5−テトラデシル−ピロリン−1−イル、N−ナ
チルテトラデカンアミド、N−スクシンイミド、N−フ
タルイミド、2,5−ジオキソ−1−オキサゾリジニ
ル、3−ドデシル−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリ
ルおよびN−アセチル−N−ドデシルカルボニルアミ
ノ、エトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボニル
アミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ヘキサデシ
ルオキシカルボニルアミノ、2,4−ジ−t−ブチルフ
ェノキシカルボニルアミノ、フェニルカルボニルアミ
ノ、2,5−(ジ−t−ペンチルフェニル)カルボニル
アミノ、p−ドデシル−フェニルカルボニルアミノ、p
−トルイルカルボニルアミノ、N−ナチルウレイド、
N,N−ジメチルウレイド、N−メチル−N−ドデシル
ウレイド、N−ヘキサデシルウレイド、N,N−ジオク
タデシルウレイド、N,N−ジオクチル−N′−エチル
ウレイド、N−フェニルウレイド、N,N−ジフェニル
ウレイド、N−フェニル−N−p−トルイルウレイド、
N−(m−ヘキサデシルフェニル)ウレイド、N,N−
(2,5−ジ−t−ペンチルフェニル)−N′−エチル
ウレイドおよびt−ブチルカルボンアミド等のカルボン
アミド;メチルスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミ
ド、p−トルイルスルホンアミド、p−ドデシルベンゼ
ンスルホンアミド、N−メチルテトラデシルスルホンア
ミドおよびヘキサデシルスルホンアミド等のスルホンア
ミド;N−メチルスルファモイル、N,N−ジプロピル
スルファモイルアミノ、N−エチルスルファモイル、
N,N−ジプロピルスルファモイル、N−ヘキサデシル
スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N
−〔3−(ドデシルオキシ)プロピル〕スルファモイ
ル、N−〔4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)ブチル〕スルファモイル、N−メチル−N−テトラ
デシルスルファモイルおよびN−ドデシルスルファモイ
ル等のスルファモイル;N−メチルカルバモイル、N,
N−ジブチルカルバモイル、N−オクタデシルカルバモ
イル、N−〔4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)ブチル〕カルバモイル、N−メチル−N−テトラデ
シルカルバモイル、およびN,N−ジオクチルカルバモ
イル等のカルバモイル;アセチル、(2,4−ジ−t−
アミルフェノキシ)アセチル、フェノキシカルボニル、
p−ドデシルオキシフェノキシカルボニル、メトキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニル、テトラデシルオキシカ
ルボニル、エキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニ
ル、3−ペンタデシルオキシカルボニル、およびドデシ
ルオキシカルボニル等のアシル;メトキシスルホニル、
オクチルオキシスルホニル、テトラデシルオキシスルホ
ニル、2−エチルヘキシルオキシスルホニル、フェノキ
シスルホニル、2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシス
ルホニル、メチルスルホニル、オクチルスルホニル、2
−エチルヘキシルスルホニル、ドデシルスルホニル、ヘ
キサデシルスルホニル、フェニルスルホニル、4−ノニ
ルフェニルスルホニル、およびp−トルイルスルホニル
等のスルホニル;ドデシルスルホニルオキシ、およびヘ
キサデシルスルホニルオキシ等のスルホニルオキシ;メ
チルスルフィニル、オクチルスルフィニル、2−エチル
ヘキシルスルフィニル、ドデシルスルフィニル、ヘキサ
デシルスルフィニル、フェニルスルフィニル、4−ノニ
ルフェニルスルフィニル、およびp−トルイルスルフィ
ニル等のスルフィニル;エチルチオ、オクチルチオ、ベ
ンジルチオ、テトラデシルチオ、2−(2,4−ジ−t
−ペンチルフェノキシ)エチルチオ、フェニルチオ、2
−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ、およびp
−トリルチオ等のチオ;アセチルオキシ、ベンゾイルオ
キシ、オクタデカノイルオキシ、p−ドデシルアミドベ
ンゾイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ、N
−エチルカルバモイルオキシ、およびシクロヘキシルカ
ルボニルオキシ等のアシルオキシ;フェニルアニリノ、
2−クロロアニリノ、ジエチルアミノ、ドデシルアミン
等のアミノ;1−(N−フェニルイミド)エチル、N−
スクシンイミドおよび3−ベンジルヒダントイニル等の
イミノ;ジメチルホスフェートおよびエチルブチルホス
フェート等のホスフェート;ジエチルホスフィットもし
くはジヘキシルホスフィット等のホスフィット;フェニ
ルアゾおよびナフチルアゾ等のアゾ;複素環式基、複素
環オキシ基もしくは複素環チオ基であって、これらの基
は各々置換されてもよく、かつ炭素原子ならびに酸素、
窒素および硫黄からなる群より選択される少なくとも一
つのヘテロ原子からなる3〜7員の複素環を有してい
る、例えば、2−フリル、2−チエニル、2−ベンゾイ
ミダゾリルオキシもしくは2−ベンゾチアゾリル;トリ
エチルアンモニウム等の第四級アンモニウム;ならびに
トリメチルシリルオキシ等のシリルオキシである。
【0056】使用される特定の置換基は特定の用途に用
いる所望の写真特性を得るため選択することができ、例
えば、疎水基、可溶化基、保護基等を包含することがで
きる。一般に上記の基とその置換基は、典型的に1〜4
2個の炭素原子を有し、通常30個より少ない炭素原子
を有しているがさらに多数の炭素原子を有することも可
能であり、選択される特定の置換基に依存する。さらに
上記のように、これら置換基自体は上記の基のいずれか
で適切に置換されていてもよい。
【0057】上記二環式アゾールカプラーは、Xで表さ
れるカップリング位置に、水素もしくはカップリング脱
離基のいずれかを有する。カップリング脱離基は当該技
術分野の当業者にとっては公知である。この基は、カプ
ラーの当量を決定することができ、カプラーの反応性を
改変することができ、もしくはカプラーから脱離した
後、現像抑制、現像促進、漂白抑制、漂白促進、色補正
等のような機能を実行することによって、カプラーが塗
布されている層かもしくは写真要素中の他の層に有利に
作用することができる。代表的なクラスのカップリング
脱離基としては、ハロゲン、特に塩素、臭素もしくはフ
ッ素、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオ
キシ基、ヒダントイン基およびピラゾロ基等の複素環式
基、スルホニルオキシ、アシルオキシ、カルボンアミ
ド、イミド、アシル、ヘテロシクリルイミド、チオシア
ノ、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロシクリルチ
オ、スルホンアミド、ホスホニルオキシおよびアリール
アゾがある。これらの基は、例えば、米国特許第2,3
55,169号、同3,227,551号、同3,43
2,521号、同3,476,563号、同3,61
7,291号、同3,880,661号、同4,05
2,212号および同4,134,766号;英国特許
および英国公告出願第1,466,728号、第1,5
31,927号、第1,533,039号、第2,00
6,755A号、第2,017,704A号;ならびに
ヨーロッパ特許第285,274号各明細書に記載され
ている。
【0058】特定のカップリング脱離基の例は、Cl,
F,Br,−SCN,−OCH3 ,−OC65 ,−O
CH2 C(=O)NHCH2 CH2 OH,−OCH2
(=O)NHCH2 CH2 OCH3 ,−OCH2 C(=
O)NHCH2 CH2 OC(=O)OCH3 ,−NHS
2 CH3 ,−OC(=O)C65 ,−NHC(=
O)C65 ,−OSO2 CH3 ,−P(=O)(OC
252 ,−S(CH 22 CO2 H,
【0059】
【化16】
【0060】である。適切なカップリング脱離基は水素
もしくはハロゲンであり、より具体的にはHもしくは塩
素である。適切なR1 とR2 はともに8〜50個もしく
はそれ以上の炭素原子を有し、典型的に12〜42個の
炭素原子を有する。一般にR1 もしくはR2 のいずれか
はバラスト基(ballast group )を有し、このバラスト
基は、写真要素のカプラーを塗布した層から、カプラー
を実質的に拡散しないようにするのに充分な大きさをカ
プラー分子に与えるようなサイズと構成の有機ラジカル
である。したがって上記式の、基R1 とR2 との組合わ
せは、当該技術分野の当業者が決定することができる上
記基準に合致するよう選択される。
【0061】上記構造の範囲内にある典型的なピラゾロ
−〔3,2−C〕−1,2,4−トリアゾールのマゼン
タ画像色素生成カプラーは、例えば、米国特許第4,4
43,536号、同4,777,121号、同4,80
8,502号、同4,835,094号、同4,96
0,685号および同5,019,489号ならびにヨ
ーロッパ特許第284,240号および同285,27
4号の各明細書に開示されている。
【0062】典型的なピラゾロ−〔1,5−b〕−1,
2,4−トリアゾールのカプラーは、例えば、米国特許
第4,540,654号、同4,659,652号、同
4,774,172号、同4,822,730号および
同4,925,781号;特開昭61−147254
号;ならびにヨーロッパ特許第119,860号、同2
26,849号、同234,428号および同294,
785号の各明細書に記載されている。
【0063】典型的な二環式イミダゾール化合物が、国
際公開第WO92/12464号に例示されている。本
発明の写真要素に有用なカプラーの特定の例は次のとお
りである。
【0064】
【化17】
【0065】
【化18】
【0066】
【化19】
【0067】
【化20】
【0068】
【化21】
【0069】
【化22】
【0070】
【化23】
【0071】
【化24】
【0072】ピラゾロン画像カプラーを、次式によって
あらわすことができる:
【0073】
【化25】
【0074】式中、Ra は、アリール基もしくはアシル
基となることができ、Rb は、アリール基となることが
できる。アリール基としては、Ra およびRb は、典型
的にナフチルもしくはフェニルであり、そして最も適当
なものは置換されたもしくは非置換のフェニルであり、
そしてXは、二環式アゾールカプラーの場合に定義され
るような水素もしくはカップリング脱離基である。適当
なフェニル基の例は、次式:
【0075】
【化26】
【0076】(式中、nは、0〜5の整数であり、各
X’は、独立して、二環式アゾールカプラーの場合に定
義したR1 およびR2 において記載されるいずれかの基
をあらわす)を有する。Ra は、また
【0077】
【化27】
【0078】(式中、Rc は、置換されたもしくは非置
換のアルキル基又はアリール基)であっても良い。この
アルキル基は、好ましくは直鎖もしく分枝を有する、炭
素数1〜32を有するアルキル基であり、そして、例え
ば、ハロゲン、アルコキシ、フェノキシ、ニトロ、カル
ボニル、シアノ等の置換基を有しても良い。前記アリー
ル基は、好ましくはアルキル、アルコキシ、フェノキ
シ、アシルアミノ、スルホンアミド、カルボニルアルコ
キシ、カルボニルアリール、オキシカルボニル、カルバ
モイル、スルファモイル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、
スクシンイミド等の一つ以上の置換基を有するものであ
る。
【0079】Rb の具体的な例は、フェニル、2,4,
6−トリクロロフェニル、ペンタクロロフェニル、2,
4,6−トリメチルフェニル、ペンタフルオロフェニ
ル、2−クロロ−4,6−ジメチルフェニル、2,6−
ジクロロ−4−メチルフェニル、2,4−ジクロロ−6
−メチルフェニル、2,4−ジクロロ−6−メトキシフ
ェニル、2,6−ジクロロ−4−メトキシフェニル、お
よび2,6−ジクロロ−4−{α−(2,4−ジ−t−
アミルフェノキシ)アセトアミド}フェニルである。
【0080】Xを結合できる適当な親の基の例は:
【0081】
【化28】
【0082】マゼンタ色素生成ピラゾロンカプラーの例
は:
【0083】
【化29】
【0084】
【化30】
【0085】
【化31】
【0086】適当なRaおよびRb基の追加のは、ヨー
ロッパ特許公開第467,327号および米国特許第
4,600,688号各明細書に見出すことができる。
上記の置換基の例は、二環式アゾールおよびマスキング
カプラーにおいて定義したもののいずれも包含する。本
発明の材料は、写真の技術分野において用いられる場
合、いずれの方法でもおよびいずれの組合わせでも用い
ることができる。一般に本発明の物質はハロゲン化銀乳
剤層中に混合され、次いでその乳剤層は支持体に塗布さ
れ写真要素の一部を形成する。
【0087】本発明の写真要素には単色要素もしくは多
色要素がある。多色要素は、スペクトルの3原色領域の
各々に対して感光性の色素画像形成ユニットを備えてい
る。各ユニットは、スペクトルの所定の領域に感光性を
有する単一乳剤層もしくは多重乳剤層で構成されてい
る。写真要素のこれらの層は、画像形成ユニットの層を
含めて、当該技術分野で公知の種々の順序で配置するこ
とができる。別の方式では、スペクトルの3原色領域の
各々に対して感光性を有する乳剤を、区分された単一層
として配置することができる。
【0088】典型的な多色写真要素は、それと組合わさ
る少なくとも一つのシアン色素生成カプラーを持つ少な
くとも一つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るシ
アン色素画像生成単位、それと組合わさる少なくとも一
つのマゼンタ色素生成カプラーを持つ少なくとも一つの
緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るマゼンタ色素画
像生成単位およびそれと組合わさる少なくとも一つのイ
エロー色素生成カプラーを持つ少なくとも一つの青感性
ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るイエロー色素画像生成
単位を坦持する支持体から構成され、その写真要素のカ
プラーの少なくとも一つは本発明のマスキングカプラー
である。上記の写真要素は、フィルター層、中間層、上
塗り層、下塗り層等のような層を追加してもよい。
【0089】本発明の乳剤および写真要素に使用するの
に適した材料についての以下の考察では、英国、ハンプ
シャー州PO10 7DQ、エムスワース、12aノー
スストリート、ダッドリー・アネックス所在のKenneth
Mason Publications Ltd. 社が発行したリサーチディス
クロージャー,1989年12月、アイテム 3081
19を参照する。そしてこの文献は以後「リサーチディ
スクロージャー」の用語で示す。本願で引用する特許お
よび刊行物を含む上記リサーチディスクロージャー内容
は参照することにより本発明の内容とする。次の引用す
る章はリサーチディスクロージャーの章である。
【0090】本発明の写真要素に用いるハロゲン化銀乳
剤は、ネガ型もしくはポジ型であってもよい。適切な乳
剤とその製造法ならびに化学的な分光増感法はI〜IV章
に記載されている。着色物質および現像改良剤はV章と
XXI章に記載されている。ベヒクルは章IXに記載され、
および各種の添加剤、例えば、蛍光増白剤、カブリ防止
剤、安定剤、光吸収材料および光散乱材料、硬膜剤、塗
布助剤、可塑剤、潤滑剤およびつや消し剤は例えば、
V、VI, VIII, X、XI, XII および XVIの章に記載され
ている。製造法は XIV章とXV章に、他の層と支持体はXI
II章とXVII章に、処理法と薬剤は XIX章とXX章に、およ
び各種露光法はXVIII 章にそれぞれ記載されている。
【0091】好ましい発色現像主薬はp−フェニレンジ
アミン類である。特に好ましいのは次の化合物である。
4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩;4−ア
ミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩;
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−(メ
タンスルホンアミド)エチル)アニリンセスキスルフェ
ートヒドレート;4−アミノ−3−メチル−N−エチル
−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリンスルフェー
ト;4−アミノ−3−β−(メタンスルホンアミド)エ
チル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩;および4−ア
ミノ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−m−
トルイジンジ−p−トルエンスルホン酸塩である。
【0092】上記物質は、他のタイプのカプラー、例え
ば、ヨーロッパ特許第285,274号、米国特許第
4,540,654号、ヨーロッパ特許第119,86
0号の各明細書に記載されているようなエナミン類、3
−アシルアミノ−5−ピラゾロン類もしくは3−アニリ
ノ−5−ピラゾロン類および複素環のカプラー(例え
ば、ピラゾロアゾール類)と組合わせて、もしくは例え
ば、米国特許第4,301,235号、米国特許第4,
853,319号および米国特許第4,351,897
号の各明細書に記載されているような異なるバラスト基
もしくはカップリング脱離基を含有する他の5−ピラゾ
ロンカプラーと組合わせて使用することができる。また
カプラーは、イエロー色もしくはシアン色のカプラー
(例えば、中間層修正のレベルを調節するため)、なら
びにヨーロッパ特許第213,490号、特開昭58−
172,647号、米国特許第2,983,608号、
ドイツ国特許願第DE2,706,117C号、英国特
許第1,530,272号、日本特許願第A−1139
35号、米国特許第4,070,191号およびドイツ
国特許願第DE2,643,965号に記載されている
ような他のマスキングカプラーと組合わせて使用するこ
ともできる。これらのマスキングカプラーを、シフトも
しくはブロックすることができる。
【0093】例えば、本発明の材料を、マゼンタ層に含
めることができ、または、上面から底面にわたって配置
された下記の層を支持する支持体からなるカラーネガテ
ィブ写真要素の一つ以上のその他の層に加えることがで
きる、すなわち: (1)紫外線吸収剤を含有する一つ以上の上塗り層; (2)「カプラー1」:安息香酸、4−クロロ−3−
((2−(4−エトキシ−2,5−ジオキソ−3−(フ
ェニルメチル)−1−イミダゾリジニル)−3−(4−
メトキシフェニル)−1,3−ジオキソプロピル)アミ
ノ)−、ドデシルエステルを含有する高感度イエロー
層;ならびに 「カプラー2」:プロパン酸、2−〔〔5−〔〔4−
〔2−〔〔〔2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピ
ル)フェノキシ〕アセチル〕アミノ〕−5−〔(2,
2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−オキソ
ブチル)アミノ〕−4−ヒドロキシフェノキシ〕−2,
3−ジヒドロキシ−6−〔(プロピルアミノ)カルボニ
ル〕フェニル〕チオ〕−1,3,4−チアジアゾル−2
−イル〕チオ〕−、メチルエステル、および 「カプラー3」:1−((ドデシルオキシ)カルボニ
ル)エチル(3−クロロ−4−((3−(2−クロロ−
4−((1−トリデカノイルエトキシ)カルボニル)ア
ニリノ)−3−オキソ−2−((4)(5)(6)−
(フェノキシカルボニル)−1H−ベンゾトリアゾル−
1−イル)プロパノイル)アミノ))ベンゾエートと共
に同じ化合物を含有する低感度イエロー層;を有する2
コートイエローパック; (3)微細な金属銀を含有する中間層; (4)「カプラー4」:ベンズアミド、3−((2−
(2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキ
シ)−1−オキソブチル)アミノ)−N−(4,5−ジ
ヒドロ−5−オキソ−1−(2,4,6−トリクロロフ
ェニル)−1H−ピラゾル−3−イル)−、 「カプラー5」:ベンズアミド、3−((2−(2,4
−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1
−オキソブチル)アミノ)−N−(4′,5′−ジヒド
ロ−5′−オキソ−1′−(2,4,6−トリクロロフ
ェニル)−(1,4′−ビ−1H−ピラゾル)−3′−
イル)−、 「カプラー6」:カルバミン酸、(6−(((3−(ド
デシルオキシ)プロピル)アミノ)カルボニル)−5−
ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−2−、メチルプロピ
ルエステル、 「カプラー7」:酢酸、((2−((3−(((3−
(ドデシルオキシ)プロピル)アミノ)カルボニル)−
4−ヒドロキシ−8−(((2−メチルプロポキシ)カ
ルボニル)アミノ)−1−ナフタレニル)オキシ)エチ
ル)チオ)−、および 「カプラー8」:ベンズアミド、3−((2−(2,4
−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ)−1
−オキソブチル)アミノ)−N−(4,5−ジヒドロ−
4−((4−メトキシフェニル)アゾ)−5−オキソ−
1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−1H−ピラ
ゾル−3−イル)−を含有する高感度マゼンタ層;カプ
ラー3と8に加えて、「カプラー9」:(N〔1−2,
4,6−トリクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5
−オキソ−1H−ピラゾル−3−イル〕−2−メチル−
2−プロペンアミド)2 を含有する2−プロペン酸とブ
チルエステルとスチレンの比率が2:1:1のポリマ
ー、および 「カプラー10」:テトラデカンアミド、N−(4−ク
ロロ−3−((4−((4−((2,2−ジメチル−1
−オキソプロピル)アミノ)フェニル)アゾ)−4,5
−ジヒドロ−5−オキソ−1−(2,4,6−トリクロ
ロフェニル)−1H−ピラゾル−3−イル)アミノ)フ
ェニル)−を各々含有する中感度マゼンタ層および低感
度マゼンタ層;を有するトリプルコートマゼンタパッ
ク; (5)中間層; (6)カプラー6と7を含有する高感度シアン層;カプ
ラー6および「カプラー11」:2,7−ナフタレンジ
スルホン酸、5−(アセチルアミノ)−3−((4−
(2−((3−(((3−(2,4−ビス(1,1−ジ
メチルプロピル)フェノキシ)プロピル)アミノ)カル
ボニル)−4−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)オキ
シ)エトキシ)フェニル)アゾ)−4−ヒドロキシ−、
二ナトリウム塩を含有する中感度シアン層;およびカプ
ラー2と6を含有する低感度シアン層;を有するトリプ
ルコートシアンパック; (7)カプラー8を含有する下塗り層;ならびに (8)ハレーション防止層; で構成されている。
【0094】また本発明のカプラーは、処理ステップ例
えば、漂白もしくは定着のステップを促進もしくは改良
して画像の品質を改良する材料と共に用いることもでき
る。ヨーロッパ特許第193,389号;ヨーロッパ特
許第301,477号;米国特許第4,163,669
号、同4,865,956号および同4,923,78
4号に記載されている漂白促進剤が特に有用である。ま
たカプラーは、次のような材料と一緒にして使用するこ
とも考えられる。すなわち核生成剤;現像促進剤もしく
はその前駆物質(英国特許第2,097,140号;英
国特許第2,131,188号);電子移動剤(米国特
許第4,859,578号、同4,912,025
号);カブリ防止剤およびカラー混合防止剤(例えば、
ヒドロキノン類の誘導体、アミノフェノール類、アミン
類、没食子酸、カテコール、アスコルビン酸、ヒドラジ
ド類、スルホンアミドフェノール類)、並びに非カラー
生成カプラー類である。
【0095】また本発明のカプラーは、コロイド銀ゾル
またはイエローおよび/もしくはマゼンタのフィルター
色素を、水中油滴型分散液、ラテックス分散液もしくは
固体粒子分散液のいずれかとして、含んでなるフィルタ
ー色素層と組合わせて使用することもできる。さらに、
本発明のカプラーは「スミアリング(smearing)」カプ
ラーとともに使用できる(例えば、米国特許第4,36
6,237号、ヨーロッパ特許第96,570号、米国
特許第4,420,556号および米国特許第4,54
3,323号明細書に記載されている)。またこれらの
カプラーは保護された形態でブロックもしくは塗布され
てもよい(例えば、特願昭61−258,249号もし
くは米国特許第5,019,492号明細書に記載され
ている)。
【0096】本発明のカプラーはさらに「現像抑制剤放
出型」化合物(DIR)のような画像改良化合物と組合
わせて使用することができる。本発明のカプラーと組合
わせて有用なDIRは当該技術分野で公知であり、その
例は以下の特許文書に記載されている。すなわち米国特
許第3,137,578号、同3,148,022号、
同3,148,062号、同3,227,554号、同
3,384,657号、同3,379,529号、同
3,615,506号、同3,617,291号、同
3,620,746号、同3,701,783号、同
3,733,201号、同4,049,455号、同
4,095,984号、同4,126,459号、同
4,149,886号、同4,150,228号、同
4,211,562号、同4,248,962号、同
4,259,437号、同4,362,878号、同
4,409,323号、同4,477,563号、同
4,782,012号、同4,962,018号、同
4,500,634号、同4,579,816号、同
4,607,004号、同4,618,571号、同
4,678,739号、同4,746,600号、同
4,746,601号、同4,791,049号、同
4,857,447号、同4,865,959号、同
4,880,342号、同4,886,736号、同
4,937,179号、同4,946,767号、同
4,948,716号、同4,952,485号、同
4,956,269号、同4,959,299号、同
4,966,835号、および同4,985,336
号;英国特許公告第1,560,240号、同2,00
7,662号、同2,032,914号、同2,09
9,167号;西独特許公告第2,842,063号、
同2,937,127号、同3,636,824号、同
3,644,416号;ならびにヨーロッパ特許公告第
272,573号、同335,319号、同336,4
11号、同346,899号、同362,870号、同
365,252号、同365,346号、同373,3
82号、同376,212号、同377,463号、同
378,236号、同384,670号、同396,4
86号、同401,612号および同401,613号
である。
【0097】またこのような化合物は、Photographic S
cience and Engineering, 13巻、174 頁、1969年に記載
のC. R. Barr, J. R. Thirtle およびP. W. Vittumの論
文 "Developer-Inhibitor-Releasing (DIR) Couplers f
or color Photgraphy"にも開示されている(参照するこ
とにより本明細書の内容とする)。一般に本発明の現像
抑制剤放出型(DIR)カプラーは、カプラー部分と抑
制剤カップリング脱離部分(IN)とをもっている。こ
れらの現像抑制剤放出型カプラーは、抑制剤の放出を遅
らせるタイミング部分もしくは化学的スイッチ(chemic
al switch )を有する遅延型カプラー(DIARカプラ
ー)でもよい。典型的な抑制剤部分の例は、オキサゾー
ル類、チアゾール類、ジアゾール類、トリアゾール類、
オキサジアゾール類、チアジアゾール類、オキサチアゾ
ール類、チアトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、
テトラゾール類、ベンゾイミダゾール類、インダゾール
類、イソインダゾール類、メルカプトテトラゾール類、
セレノテトラゾール類、メルカプトベンゾチアゾール
類、セレノベンゾチアゾール類、メルカプトベンゾキサ
ゾール類、セレノベンゾキサゾール類、メルカプトベン
ゾイミダゾール類、セレノベンゾイミダゾール類、ベン
ゾジアゾール類、メルカプトオキサゾール類、メルカプ
トチアジアゾール類、メルカプトチアゾール類、メルカ
プトトリアゾール類、メルカプトオキサジアゾール類、
メルカプトジアゾール類、メルカプトオキサチアゾール
類、テルロテトラゾール類もしくはベンゾイソジアゾー
ル類である。好ましい実施態様では、抑制剤の部分もし
くは基は次式:
【0098】
【化32】
【0099】の基から選択され、式中RI は、1〜約8
個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖のアルキル、ベ
ンジルおよびフェニル基からなる群より選択され、そし
て前記の基は少なくとも一つのアルコキシ置換基を含有
している;RIIは、RI および−SRI より選択され;
III は1〜約5個の炭素原子を有する直鎖もしくは分
枝鎖のアルキル基であり、そしてmは、1〜3であり;
そしてRIVは、水素、ハロゲンおよびアルコキシ、フェ
ニルおよびカルボンアミドの基、−COORV および−
NHCOORV (式中RV は置換および非置換のアルキ
ルおよびアリール基である)からなる群から選択され
る。
【0100】これらの現像抑制剤放出型カプラーが含有
しているカプラー部分は、それが配置されている層に対
応して画像色素を形成するのが一般的であるが、異なる
フィルム層と組合わせると異なる色を生成することもで
きる。またこれらの現像抑制剤放出型カプラーに含有さ
れているカプラー部分が、無色の生成物および/もしく
は処理中、写真感光材料から洗い流される生成物を生成
することも有用である(いわゆる「ユニバーサル」カプ
ラー)。
【0101】上記のように、現像抑制剤放出型カプラー
は、ヘミアセタールの開裂反応を利用する基のような抑
制剤基の放出を遅延させるタイミング基(米国特許第
4,146,396号、特願昭60−249148号お
よび同60−249149号);分子間求核性置換反応
を利用する基(米国特許第4,248,962号);共
役系に沿う電子移動反応を利用する基(米国特許第4,
409,323号および同4,421,845号;特願
昭57−188035号、同58−98728号、58
−209736号、58−209738号);エステル
加水分解反応を利用する基〔ドイツ国特許願(OLS)
第2,626,315号);イミノケタール類の開裂反
応を利用する基(米国特許第4,546,073号);
カプラー反応の後、カプラーもしくは還元剤として機能
する基(米国特許第4,438,193号および同4,
618,571号);ならびに上記特徴を兼ね備えてい
る基を含有していてもよい。タイミング基もしくはタイ
ミング部分は一般に次式:
【0102】
【化33】
【0103】で表される基もしくは部分のうちの一つで
あり、式中、INは抑制剤部分であり;Zはニトロ、シ
アノ、アルキルスルホニル、スルファモイル(−SO2
NR2)、およびスルホンアミド(−NRSO2 R)の
基からなる群から選択され;nは0もしくは1であり;
そしてRVIは、置換されたもしくは非置換のアルキル基
およびフェニル基からなる群から選択される。各タイミ
ング基の酸素原子は、DIARのそれぞれのカプラー部
分のカップリング脱離位に結合されている。
【0104】本発明に用いるのに適切な現像抑制剤放出
型カプラーは、特に限定されないが、次式で表されるカ
プラーである:
【0105】
【化34】
【0106】
【化35】
【0107】
【化36】
【0108】本発明で特に有用なのは平板状粒子ハロゲ
ン化銀乳剤である。具体的に考えられる平板状粒子乳剤
は、乳剤粒子の全投影面積の50%より大きい面積が、
厚さが0.3μmより小さく(青感性乳剤の場合は0.
5μm)かつ平均平板状度(T)が25より大きい(好
ましくは100より大きい)平板状粒子で占められてい
る乳剤である。こゝで「平板状度」(tabularity)とい
う用語は、その技術分野では次式で表して用いられる: T=ECD/t2 (式中、ECDは平板状粒子の平均等価円直径であり、
そしてtは平板状粒子の平均厚さ(μm単位)である) 写真乳剤の有用な平均ECDは、約10μmまでの範囲
内にあるが、事実上乳剤のECDは、約4μmをほとん
ど超えない。写真感度と粒状度はともにECDが増大す
るにつれて増大するから、一般に目的の感度の必要条件
を達成するのに適合した最少の平板状粒子のECDを使
用することが好ましい。
【0109】平板状粒子の厚さが減少すると乳剤の平板
状度が著しく増大する。目的の平板状粒子の投影面積
を、薄い(t<0.2μm)平板状粒子で満たすことが
一般に好ましい。最低レベルの粒状度を得るには、目的
の平板状粒子の投影面積を超薄型(t<0.06μm)
の平板状粒子で満たすことが好ましい。平板状粒子の厚
さは一般に約0.02μmまでの範囲内である。しかし
さらに薄い平板状粒子の厚さも考えられる。例えば、Da
ubendiekらの米国特許第4,672,027号明細書に
は、粒子の厚さが0.017μmで、3モル%のヨウ化
銀を含有する平板状粒子の臭ヨウ化銀乳剤が報告されて
いる。
【0110】上記のように、厚さが特定の厚さより小さ
い平板状粒子が乳剤の全粒子投影面積の少なくとも50
%を占めている。高い平板状度の利点を最大にするため
に、先に述べた厚さの基準を満たす平板状粒子が、エマ
ルジョンの全粒子投影面積の都合良く達成できる最高の
割合を占めることが一般に好ましい。例えば、好ましい
乳剤では、上記の厚さの基準を満たす好ましい平板状粒
子は、全粒子投影面積の少なくとも70%を占める。品
質が最高の平板状粒子乳剤の場合、上記厚みの基準を満
たす平板状粒子は、全粒子投影面積の少なくとも90%
を占めている。
【0111】適切な平板状粒子乳剤は、例えば、下記の
ような各種の通常の教示の中から選択することができ
る。例えば、イングランドハンプシャー州PO10 7
DD、エムスワース所在のKenneth Mason Publications
Ltd. 社が1983年1月に発行したリサーチディスク
ロージャー アイテム 22534;ならびに米国特許
第4,439,520号、同4,414,310号、同
4,433,048号、同4,643,966号、同
4,647,528号、同4,665,012号、同
4,672,027号、同4,678,745号、同
4,693,964号、同4,713,320号、同
4,722,886号、同4,755,456号、同
4,775,617号、同4,797,354号、同
4,801,522号、同4,806,461号、同
4,835,095号、同4,853,322号、同
4,914,014号、同4,962,015号、同
4,985,350号、同5,061,069号および
同5,061,616号各明細書がある。
【0112】上記乳剤は、表面感光乳剤でもよい。すな
わち主としてハロゲン化銀粒子の表面に潜像を形成する
かもしくは主としてハロゲン化銀粒子の内部に主として
内部潜像を形成する乳剤である。これらの乳剤はネガ型
乳剤、例えば、表面感光乳剤もしくはカブリなしの内部
潜像形成乳剤である。写真要素は、一般にスペクトルの
可視領域の化学放射線に露光されて潜像を形成し、次に
処理して可視色素画像を形成させる。可視色素画像を形
成する処理には、写真要素を発色現像主薬に接触させて
現像可能なハロゲン化銀を還元し次いでその発色現像主
薬を酸化するステップが含まれている。酸化された発色
現像主薬は次いでカプラーと反応して色素を生成する。
【0113】ネガ型ハロゲン化銀の場合、上記の処理ス
テップによってネガが得られる。上記の写真要素は公知
のC−41発色処理法で処理することができる。この処
理法は例えば、British Journal of Photography Annua
l of 1988, 191〜198 頁に記載されている。現像に続い
て、漂白、定着もしくは漂白−定着を行って銀もしくは
ハロゲン化銀を除去し、洗浄し次いで乾燥する通常のス
テップが行われる。
【0114】前記画像カプラーおよびマスキングカプラ
ーは、当該技術分野で公知の方法のいずれかを用いて製
造することができる。これらの方法は例えば、リサーチ
ディスクロージャーの VII章ならびにヨーロッパ特許第
285,274号;PCT国際公開第WO92/12,
464号;米国特許第2,852,370号、同3,0
05,712号、同3,725,067号、同4,27
7,559号および同4,540,654号各明細書に
記載されている。
【0115】
【実施例】写真の実施例および比較例 本発明の利点を以下の例において説明する。単層写真要
素を次のようにして製造した。すなわち緑感性臭ヨウ化
銀乳剤(1.61g/m2 )、ゼラチン(3.77g/
2 )、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,
7−テトラアザインデンカブリ防止剤(0.18g/m
2 )、画像カプラーM−15(0.43g/m2 )およ
び等量のリン酸トリトリルに分散させたマスキングカプ
ラーMC−1(0.11g/m2 )を含有する感光層
を、酢酸酪酸セルロースフィルム支持体にコーティング
することによって製造した。本発明の利点は、本発明の
バラスト化された芳香族化合物0.11g/m2を前記
マスキングカプラーと共分散した場合に見られる。
【0116】この感光層を、ゼラチン(2.69g/m
2 )を含有する層で上塗りし、そして全ゼラチンに対し
て1.75重量%のビスビニルスルホニルメチルエーテ
ル硬膜剤で硬化した。本発明の塗膜を用いて得られるカ
ブリの減少をを証明するため、この塗膜を、階段濃度試
験オブジェクトを通して露光して、次の発色現像液を用
いて、37.8℃で処理し、そして低pH良くで停止
し、漂白し、定着し、洗浄し、そして乾燥して段階式着
色画像を生成した。
【0117】 発色現像液: 炭酸カリウム、無水物 34.3g 重炭酸カリウム 2.32g 亜硫酸ナトリウム、無水物 0.38g メタ重亜硫酸ナトリウム 2.78g 沃化カリウム 1.20mg 臭化ナトリウム 1.31g ジエチレントリアミン五酢酸 五ナトリウム塩(40%溶液) 8.43g 硫酸ヒドロキシルアミン 2.41g KODAK発色現像主薬CD−4 4.52g 水を加えて全量を1リットルとし、pHを10.0に調
整する。
【0118】本発明の利点は、延長された処理時間で
の、最少露光で生成した現像銀の量および色素量に関す
るバラスト化された芳香族ニトロ化合物の効果によりし
めされる。
【0119】
【表2】
【0120】
【表3】
【0121】上記データからわかるように、バラスト化
された芳香族ニトロ化合物を添加すると、長くした処理
時間に関して、最少露光での現像銀および緑濃度が少な
くなる。3分15秒現像での銀および色素尺度の試験に
よると、バラスト化された芳香族ニトロ化合物は、標準
現像時間での層写真的挙動に関して著しい悪影響を与え
ないことを示す。
【0122】例2 比較例1の調製 三酢酸セルロースフィルム支持体に以下の層を塗布する
ことにより、写真要素を調製した。(塗布量は、g/m
2 である) 層1(ハレーション防止層):ブラックコロイド状銀ゾ
ル(0.322)およびゼラチン(2.69) 層2(低感度シアン層):二種類の赤増感された(両方
ともRSD−1およびRSD−2の混合物を有する)沃
臭化銀乳剤の配合物;(i )中位の大きさの平板状粒子
乳剤(3モル%I)(1.48)(ii)より小さい立方
乳剤(3.5モル% I)(1.08)、 ゼラチン
(3.01)、シアン色素生成カプラーC−1(0.8
7)、DIRカプラーDIR−1(0.06)、漂白促
進剤放出型カプラーB−1(0.01)、およびカブリ
防止4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−
テトラアザインデン(0.036) 層3(高感度シアン層):赤増感された(上記のものと
同じ)平板状沃臭化銀乳剤(6モル% I)(0.8
1)、シアン色素生成カプラーC−1(0.17)、D
IRカプラーDIR−1(0.065)およびDIR−
2(0.032)、ゼラチン(1.68)、並びにカブ
リ防止4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7
−テトラアザインデン(0.036) 層4(中間層):酸化発色現像主薬スキャベンジャーO
xDS−1(0.054)およびゼラチン(1.29) 層5(低感度マゼンタ層):二種類の緑増感された(両
方ともGSD−1およびGSD−2の混合物を有する)
沃臭化銀乳剤の配合物;(i )3モル%沃化物(0.5
6)(ii)1.5モル%沃化物(0.17)、マゼンタ
色素生成カプラーPA−1(その1/2重量の燐酸トリ
クレジルに分散したもの)(0.34)、DIR−3
(0.006)、マスキングカプラーMC−1(0.0
4)、ゼラチン(1.63)、およびカブリ防止4−ヒ
ドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラアザ
インデン(0.036) 層6(高感度マゼンタ層):二種類の緑増感された(上
記と同じ)3モル%沃化物平板状沃臭化銀乳剤の配合物
(合わせて1.24)、PA−1(上記と同じように分
散したもの)(0.17)、MC−1(0.016)、
DIR−3(0.038)、ゼラチン(1.40)、お
よびカブリ防止4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,
3a,7−テトラアザインデン(0.036) 層7(イエローフィルター層):ゼラチン(0.8
6)、カーレイリー(Carey-Lea )銀(0.43)、お
よびOxDS−1(0.054) 層8(低感度イエロー層):二種類の青増感された(両
方ともYSD−1を有する)平板状沃臭化銀乳剤の配合
物(3モル% I)(合わせて0.47)、イエロー色
素生成カプラーY−1(0.55)、DIR−4(0.
11)、およびゼラチン(1.73)、 層9(高感度イエロー層):青増感された(YSD−1
を用いて)平板状沃臭化銀乳剤(3モル% I)(0.
47)、Y−1(0.22)、DIR−4(0.0
4)、およびゼラチン(0.81) 層10(保護上塗り層およびUVフィルター層):ゼラ
チン(1.24)、臭化銀リップマン乳剤(0.2
3)、UV−1およびUV−2(1:1の割合)(合わ
せて0,023)、およびビス(ビニルスルホニル)メ
タン硬膜剤(総ゼラチン量の1.8%)
【0123】界面活性剤、塗布助剤、乳剤添加剤、マッ
トおよびティンティング色素を、当該技術分野で一般的
なように、適当な層に添加した。多層要素例で用いた化
合物の構造は次の通りである:
【0124】
【化37】
【0125】
【化38】
【0126】
【化39】
【0127】
【化40】
【0128】これらの試験用多層塗膜を段階的露光を与
え、単一層要素で記載したように現像液で処理した。
【0129】発明例−2 層5および層6中のMC−1の分散物(その2倍重量の
燐酸トリクレジルに分散したもの)を、MC−1の所要
量と同じになるように、MC−1:N−1:燐酸トリク
レジルの比が1:0.25:2の共分散物と置き換えた
こと以外は、比較例1と同じように調製した。結果を表
IIIに示す。
【0130】発明例−3 層5および層6中のMC−1の分散物(その2倍重量の
燐酸トリクレジルに分散したもの)を、MC−1の所要
量と同じになるように、MC−1:N−1:燐酸トリク
レジルの比が1:1:1の共分散物と置き換えたこと以
外は、比較例1と同じように調製した。結果を表III
に示す。
【0131】
【表4】
【0132】表IIIは、本発明のニトロ化合物を用い
ると、緑Dminの量が非常に少なくなることを示す。
追加の試験では、ニトロ化合物の存在は、その他の写真
特性に悪い影響を表わさなかった。
【0133】追加の態様 本発明の他の好ましい態様を請求項との関連において、
次ぎに記載する。 (態様1)還元ピーク電位が、−1.2Vより正である
請求項1に記載の要素。 (態様2)成分(1)および(2)の一つ以上が、燐酸
トリトリル、ジエチルドデカミド(diethyl dodecamid
e)、ジブチルフタレート、ジブチルドデカミド、ジデ
シルフタレート、オレイルアルコール、ジオクチルセバ
ケート、トリオクチルホスフィット、および燐酸トリ
(2−エチル)ヘキシルからなる群より選ばれる少なく
とも一つの溶剤に分散されている請求項1に記載の要
素。 (態様3)芳香族ニトロ化合物が、マスキングカプラー
1.0に対して0.01〜10.0のモル比で存在する
請求項1に記載の要素。 (態様4)芳香族ニトロ化合物が、マスキングカプラー
1.0に対して0.02〜4.0のモル比で存在する態
様3に記載の要素。 (態様5)バラスト化された芳香族ニトロ化合物が、マ
スキングカプラーと共分散状態にある請求項1に記載の
要素。 (態様6)芳香族ニトロ化合物が、−SO2 NRR’お
よび−CONRR’(式中、RおよびR’は、独立して
水素もしくは置換基である)から選ばれる置換基を持つ
請求項1に記載の要素。 (態様7)芳香族ニトロ化合物が、次式:
【0134】
【化41】
【0135】(式中、Yは、−SO2 −もしくは−CO
−であり、nは、0〜4であり、RおよびR”は、置換
基であり、そしてR’は、水素もしくは置換基となるこ
とができ、全てのそのような置換基は、芳香族ニトロ化
合物が、SCEに対して−1.3Vより正である還元ピ
ーク電位を持つように選択される)を有する請求項1に
記載の要素。 (態様8)バラスト化された芳香族ニトロ化合物のRお
よびR’置換基が、水素、および炭素数42までの置換
されたまたは非置換のアルキルもしくはアリールからな
る群より独立して選択され、そしてR”が、ハロゲン、
ニトロ、シアノ、カルボンアミド、カルバモイル、スル
ホンアミド、スルファモイル、スルホニル、スルフィニ
ル、アシル、もしくはRにおいて記載した前記置換基で
あってすべて最大42までの炭素を持つものの一つから
なる群より適当に選択される、態様7に記載の要素。 (態様9)バラスト化された芳香族ニトロ化合物が少な
くとも炭素数6のバラスト基を持つ請求項1に記載の要
素。 (態様10)バラスト基が少なくとも8個の炭素を持つ
態様9に記載の要素。 (態様11)感光性ハロゲン化銀層が、それと組合わさ
る、二環式アゾール類およびピラゾロン類からなる群よ
り選ばれる画像カプラーを有する請求項1に記載の要
素。 (態様12)画像カプラーが、1H−ピラゾロ[3,2
−c][1,2,4]−トリアゾール類、1H−ピラゾ
ロ[1,5−b][1,2,4]−トリアゾール類、3
−アニリノ−5−ピラゾロン類および3−カルボンアミ
ド−5−ピラゾロン類からなる群より選ばれる態様11
に記載の要素。 (態様13)マスキングカプラーがパラ置換されたフェ
ニルアゾピラゾロンである請求項1に記載の要素。 (態様14)マスキングカプラーが、次式: Cp−N=N−R3 (式中、Cpは、アゾ基がマゼンタカプラーの4位に結
合している5−ピラゾロンマゼンタカプラーの残留基を
表し、そしてR3 は、置換されたもしくは非置換のアリ
ール基を表す)によって表わされる請求項1に記載の要
素。 (態様15)マスキングカプラーが、明細書中のMC−
1〜MC−31によって表わされる化合物から選ばれる
請求項1に記載の要素。 (態様16)露光済みの請求項1に記載の要素を発色現
像主薬と接触させることを含んでなる露光済みの前記要
素から画像を現像する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャネット ナディア ヤナサン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14620, ロチェスター,サバーバン コート 604, ナンバー 10 (72)発明者 スティーブン ポール シンガー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14559, スペンサーポート,ウォルナット ヒル ドライブ 22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)アゾピラゾロンマスキングカプラ
    ーおよび(2)標準カロメル電極に対して−1.3Vよ
    りも正である還元ピーク電位を有するバラスト化された
    芳香族ニトロ化合物を、含有する感光性ハロゲン化銀層
    を含んでなる写真要素。
JP6237556A 1993-09-30 1994-09-30 アゾピラゾロンマスキングカプラーを含有する写真要素 Pending JPH07159952A (ja)

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US130071 1993-09-30
US08/130,071 US5466568A (en) 1993-09-30 1993-09-30 Photographic element containing an azopyrazolone masking coupler exhibiting reduced fog

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