JPH06346452A - 掘削装置 - Google Patents

掘削装置

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Publication number
JPH06346452A
JPH06346452A JP14080793A JP14080793A JPH06346452A JP H06346452 A JPH06346452 A JP H06346452A JP 14080793 A JP14080793 A JP 14080793A JP 14080793 A JP14080793 A JP 14080793A JP H06346452 A JPH06346452 A JP H06346452A
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JP
Japan
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excavation
groove
excavation body
excavator
support member
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Pending
Application number
JP14080793A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Ashida
恵樹 芦田
Mitsukuni Iwasaki
光邦 岩崎
Yuji Nakajima
雄治 中島
Yoshiharu Nishijima
義治 西嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中止水壁の施工などに際し、掘削体やこれ
を支持する部材に無理な曲げ荷重を作用させることな
く、掘削体を広範囲にわたって傾倒させることを可能に
する。 【構成】 ベースマシン10にリーダ16を傾倒中心軸
RCを中心に傾倒可能に設置し、このリーダ16に溝掘
削体22の上部を昇降可能に連結し、これよりも下方の
位置で溝掘削体22をリーダ16を介さずに溝掘削体保
持部材を介してベースマシン10側に昇降可能に保持す
る。ここで、上記リーダ16に対して溝掘削体22をピ
ン39回りに回動可能に連結し、かつ、上記溝掘削体保
持部材に対して突出軸50回りに回動可能に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中止水壁施工等に際
し、斜面等に対して良好な溝や穴を掘削するための掘削
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地中止水壁施工等を目的として、
掘削軸の貫入により地盤に穴を掘削したり、溝掘削体を
用いて地盤に直線状の溝を連続的に掘削したりする技術
の開発が進められている。ここで上記溝掘削体は、上記
掘削軸と同様に、地盤上を走行する走行機の上部旋回体
に昇降可能に支持された状態で用いられる。
【0003】図18は、このような溝掘削を行うための
装置の一例を示したものである。図示のベースマシン
(走行機)10は、クローラ12等をもつ下部走行体を
備え、これに上部旋回体14が旋回可能に設置されてい
る。上部旋回体14には上下に延びる円筒状のリーダ
(昇降支持部材)16が支持され、このリーダ16は上
部旋回体14から延びるステー18によって後方から支
持されている。
【0004】上記リーダ16には、これに沿って左右一
対のレール20が固定され、これらのレール20に沿っ
て溝掘削体22が昇降可能に支持されている。この溝掘
削体22は、上下に延びる掘削フレーム24を備え、こ
の掘削フレーム24の上下にそれぞれスプロケット2
6,28が回転可能に装着されており、両スプロケット
26,28の間には、表面に掘削刃32をもつ無端状の
掘削チェーン30が掛けわたされている。上記リーダ1
6の内側には、リーダ16に対して昇降する昇降駆動軸
34が収容される一方、上記溝掘削体22の背部にはロ
ッド36の下端が固定されており、このロッド36の上
端と上記昇降駆動軸34の上端とが連結部材35を介し
て連結され、上記昇降駆動軸34の昇降によって溝掘削
体22全体が昇降駆動されるようになっている。
【0005】このような装置によれば、上記溝掘削体2
2の例えば上側のスプロケット26を図略のモータで回
すことにより掘削チェーン30を駆動しながら、上記溝
掘削体22の上部を残してそれ以外の部分を地盤内に貫
入し、クローラ12を作動させてベースマシン10を直
線走行させることにより、溝掘削体22の移動軌跡に沿
って直線状の溝を連続的に掘削することができる。
【0006】ここで、上記溝掘削体22は、その支持安
定性の面から上下複数の個所をベースマシン10側に支
持することが望ましい。
【0007】この場合、溝掘削体22の上下部の双方を
リーダ16にスライド可能に連結しても良いが、装置の
レイアウトの関係等により、溝掘削体22の下部をリー
ダ16に支持できない場合がある。また、溝掘削体22
の上部のみを例えば図19に示す点P1でリーダ16に
スライド可能に連結し、下部をベースマシン10の下部
走行体側、例えば同図点P2で相対昇降可能に直接保持
するようにすれば、走行時等における溝掘削体22の支
持安定性が増す。さらに、例えばコーナー部の溝掘削に
おいて溝掘削体22をベースマシン10に対してその走
行方向にスライド駆動させたい場合、ベースマシン10
にスライド装置を装着してこのスライド装置に上記溝掘
削体22の下部を保持させれば、溝掘削体22に直接ス
ライド駆動力を与えることが可能になるとともに、上記
スライド装置とリーダ16とを切り離すことにより、ベ
ースマシン10の下部走行体に対して上部旋回体を不都
合なく自由に旋回させることができる。
【0008】従って従来は、上記溝掘削体22の上部を
リーダ16で支持し、下部をベースマシン10側に直接
保持する掘削装置も種々開発されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図19に示すように、
上記掘削装置により前上がりもしくは前下がりの斜面G
上に溝を掘削する場合、掘削溝の質の安定性を確保する
には、同図に示すようにベースマシン10に対し溝掘削
体22をベースマシン走行方向に傾倒させて、この溝掘
削体22を常に略鉛直状態に保つことが望ましい。その
手段として、リーダ16を傾倒可能にベースマシン10
で支持し、図18に示すステー18の伸縮等によってリ
ーダ16を傾倒させることにより、このリーダ16とと
もに溝掘削体22を傾けてこの溝掘削体22を垂直状態
に保持することが考えられる。
【0010】しかしながら、前述のように溝掘削体22
の上部のみをリーダ16に連結して下部をベースマシン
10に直接連結する構造の場合、図19に示すように、
リーダ16の傾倒中心軸RCと、リーダ16とベースマ
シン10との連結点P2とは一般に上下方向に位置がず
れているため、同図のように、ベースマシン10の上下
方向軸(すなわち斜面Gの法線軸)と、リーダ16の中
心軸(すなわち上記傾倒中心軸RCと連結点P1とを結
んだ軸)L1の傾きと、溝掘削体22の中心軸(すなわ
ち両連結点P1,P2を結んだ軸)L2の傾きには差異
が生じ、しかもこの差異は斜面Gの傾斜がきつくなるほ
ど大きくなる。一方、上記溝掘削体22は連結点P1,
P2ではリーダ16やベースマシン10に対して昇降方
向にしか移動できず、他の方向に関しては拘束された状
態にあるので、上記各軸の傾きの相違に起因して、上記
連結点P1,P2で溝掘削体22及びこれと連結される
部材に曲げ応力が作用し、溝掘削体22等の強度的負担
が増大するとともに、リーダ16の傾倒角度が極めて微
小な範囲に制限されてしまう不都合がある。
【0011】この不都合は、掘削軸を地中に貫入する通
常の掘削機においても、この掘削軸を斜面の傾き等に応
じて傾倒させる場合に同様に発生する。
【0012】本発明は、このような事情に鑑み、溝掘削
体や掘削軸等の掘削体を安定して支持しながら、これに
無理な力を作用させることなく溝掘削体をより大きな範
囲で傾倒させることができる掘削装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、地中に貫入さ
れる掘削体と、上下方向に延び、上記掘削体を昇降可能
に支持する昇降支持部材と、この昇降支持部材を支持す
る掘削装置本体と、この掘削装置本体に設けられ、上記
掘削体が上記昇降支持部材に支持されている部位よりも
下方の部位で掘削体を相対昇降可能に保持する掘削体保
持部材とを備えた掘削装置において、上記昇降支持部材
を掘削装置本体に対して傾倒可能に構成するとともに、
上記掘削体の所定部位を上記昇降支持部材にこの昇降支
持部材に沿って昇降可能でかつ上記掘削体保持部材の傾
倒中心軸と平行な軸回りに回動可能に連結し、上記掘削
体保持部材を、上記掘削体を上記傾倒中心軸と平行な軸
回りに相対回動可能に保持するように構成したものであ
る(請求項1)。
【0014】具体的には、上記掘削体と昇降支持部材と
の間に、上記掘削体に上記傾倒中心軸と平行な軸回りに
相対回動可能に連結され、かつ上記昇降支持部材に昇降
可能に連結される回動連結部材を介設したものや(請求
項2)、上記掘削体保持部材を、上記掘削装置本体から
掘削体に向かって突出する突出軸と、この突出軸よりも
大径で同突出軸の端部に設けられた係止部材とで構成す
る一方、上記掘削体に、上下方向に延び、かつ上記係止
部材を左右から包む横断面形状をもつ一対の被係止部材
を設け、係止部材において少なくとも上記被係止部材の
内側面と対向する部位の輪郭を円弧状に設定したもの
(請求項3)が好適である。
【0015】さらに、この請求項3記載の装置におい
て、上記係止部材を上記突出軸を中心に回転可能に構成
するとともに、この係止部材の形状をその回転により上
記被係止部材から上記突出軸の軸方向に挿脱可能な状態
と挿脱不能な状態とに切換えられる形状に設定し(請求
項4)、さらには、上記係止部材及び突出軸をこの突出
軸の軸方向に駆動する軸方向駆動手段と、上記係止部材
及び突出軸をこの突出軸を中心として回転駆動する回転
駆動手段とを備えることにより、後述のようなより優れ
た効果が得られる(請求項5)。
【0016】また本発明は、上記掘削体として、表面に
掘削刃をもつ無端状体を上下の回転体の間に掛けわたし
てなる溝掘削体を備え、上記掘削装置本体として、上記
昇降支持部材及び溝掘削体保持部材を支持しながら走行
する走行機を備え、上記溝掘削体を地中内に貫入した状
態でこの溝掘削体及び走行機を作動させることにより直
線状の溝を連続的に掘削するように構成するとともに、
上記溝掘削体保持部材と溝掘削体とを係脱可能に構成
し、溝掘削体保持部材を上記走行機に対して走行機の走
行方向と平行な方向にスライド可能に装着するととも
に、上記昇降支持部材を溝掘削体と一体に旋回可能とな
るように走行機に取付けた装置等に特に有効である(請
求項6,7)。
【0017】
【作用】請求項1記載の装置において、掘削装置本体に
対して上記昇降支持部材を傾倒させれば、この昇降支持
部材に連結されている掘削体も掘削装置本体に対して傾
倒する。ここで、上記掘削体は昇降支持部材と掘削装置
本体側の掘削体保持部材との双方に保持されているた
め、昇降支持部材の傾倒度合と掘削体の傾倒度合には一
般に差異が生じるが、上記掘削体は昇降支持部材に上記
傾倒中心軸と平行な軸回りに回動可能に連結され、か
つ、上記掘削体保持部材によって上記傾倒中心軸と平行
な軸回りに相対回動可能に保持されているので、各々の
回動によって昇降支持部材に対する掘削体の傾倒が許容
される。従って、上記傾倒度合に差異が生じても掘削体
及びこれを支持する昇降支持部材や掘削体保持部材には
無理な曲げ荷重が作用しない。
【0018】具体的に、請求項2記載の掘削装置では、
掘削体が回動連結部材と一体に昇降支持部材に対して昇
降するとともに、この回動連結部材及び昇降支持部材に
対する掘削体の回動が許容される。
【0019】また請求項3記載の掘削装置では、係止部
材と被係止部材とが係合された状態のままで上記被係止
部材に沿って掘削体が係止部材に対して昇降可能であ
る。しかも、上記係止部材において被係止部材の内側面
と対向する部位が円弧状となっているので、両者が対向
したままの状態(すなわち相互係合されたままの状態)
で係止部材に対して被係止部材及び掘削体全体が相対回
動できる。
【0020】ここで、請求項4記載の装置では、係止部
材を上記突出軸を中心に回転させるだけで、係止部材と
被係止部材とを係脱する(すなわち掘削体保持部材に対
して掘削体を着脱する)ことができる。具体的に、請求
項5記載の装置によれば、係止部材を被係止部材に対し
て挿脱可能な位相に回転させた状態で軸方向駆動手段を
作動させて上記係止部材を被係止部材内に挿入し、その
後回転駆動手段を作動させて係止部材を被係止部材に対
して挿脱不能な位相に回転させることにより、係止部材
と被係止部材とを係合することができる。また、これと
逆の動作を行うことにより、係止部材を被係止部材から
抜き出すことができる。
【0021】さらに、請求項6,7記載の装置によれ
ば、溝掘削体装置を作動させながら走行機を走行させる
ことによって直線状の溝を形成することができる。さら
に、上記掘削体保持部材と掘削体とを連結したまま両者
を走行機の走行方向にスライドさせ、次いで掘削体保持
部材と掘削体とを切り離して昇降支持部材と掘削体とを
一体に旋回させることにより、小さな曲率半径をもつコ
ーナー溝を掘削することができる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図17に基づいて
説明する。なお、これらの図面において、前記図18,
19に示した要素と同等の要素には同一の参照符を付
し、その説明を行うこととする。
【0023】図2,3において、10はベースマシン
(走行機)である。このベースマシン10は、クローラ
12が設けられた下部走行体13と、この下部走行体1
3上に旋回可能に配置された上部旋回体14とを備え、
この上部旋回体14によって上下に延びる円筒状のリー
ダ(昇降支持部材)16が昇降可能に支持されている。
【0024】このリーダ16には、これに沿って左右一
対のロッド状レール20が固定され、これらのレール2
0に沿ってスライド可能(すなわち昇降可能)に溝掘削
体22が支持されている。この溝掘削体22は、前記図
18にも示したように、上下に延びる掘削フレーム24
を備え、その上下端にスプロケット26,28がそれぞ
れ回転可能に装着されており、上側のスプロケット26
にはモータ25が連結されている。両スプロケット2
6,28の間には、表面に掘削刃32をもつ無端状の掘
削チェーン30が掛けわたされており、この掘削チェー
ン30もその長手方向に多数に分割可能となっている。
【0025】上記リーダ16の内側には、リーダ16に
対して昇降する昇降駆動軸34が収容される一方、上記
溝掘削体22の背部にはロッド36の下端が固定されて
いる。そして、このロッド36の上端と上記昇降駆動軸
34の上端とが連結部材35を介して水平方向に連結さ
れており、上記昇降駆動軸34の昇降によって溝掘削体
22全体が昇降駆動されるようになっている。
【0026】図4,5に示すように、上記溝掘削体22
の上部は回動連結部材37を介してリーダ16に連結さ
れている。詳しくは、上記ロッド状のレール20にこの
レール20に沿ってスライド可能に(すなわち昇降可能
に)回動連結部材37の背部が連結されるとともに、こ
の回動連結部材37に溝掘削体22の掘削フレーム24
上端が前後方向のピン39を介してこのピン39回りに
回動可能に連結されている。すなわち、溝掘削体22の
上部は、リーダ16に対して昇降可能でかつピン39回
りに回動可能に連結された状態となっている。
【0027】これに対し、リーダ16の下方では、溝掘
削体22がベースマシン10の下部走行体13側に直接
(すなわちリーダ16を介さずに)、昇降可能に保持さ
れている。
【0028】具体的に、図2,3に示すように、クロー
ラ12を支持するクローラフレームの側部には、クロー
ラ走行方向(図3では左右方向)に延びるレール支持材
44が固定され、このレール支持材44に、同レール支
持材44に沿って上下一対のレール45が固定されてお
り、このレール45に沿ってスライド可能にスライダ4
6が装着されている。図6〜8に示すように、このスラ
イダ46は上下左右前後に壁をもつ箱状をなし、各上下
壁の内側縁に沿って嵌合板48が固定され、この嵌合板
48が上記レール45に上下両外側から外嵌されること
により、スライダ46がスライド可能となっている。こ
のスライダ46には、前後方向に出没可能に支持箱49
が支持され、この支持箱49はスライダ46内のシリン
ダ(軸方向駆動手段)47を介してスライダ46の背壁
46aに連結されており、このシリンダ47の伸縮によ
って支持箱49が前後方向にスライド駆動されるように
なっている。そして、この支持箱49の前部に、上記溝
掘削体22を保持する溝掘削体保持部材が取付けられて
いる。
【0029】この溝掘削体保持部材は、前後方向(後述
のリーダ傾倒中心軸RCと平行な方向)に延びる突出軸
50と、係止プレート(係止部材)52とで構成されて
いる。突出軸50は、支持箱49に固定された軸受51
によって自軸回りに回転可能に支持されており、この突
出軸50の前端にこれと一体に回転するように上記係止
プレート52が固定されている。この係止プレート52
は、円の一部を直線状に切欠いた形状、すなわち周方向
の一部にのみ円弧状輪郭52aを有する形状をなしてい
る。
【0030】これに対し、溝掘削体22の掘削フレーム
24の背面には、上下に延びる左右一対の被係止レール
(被係止部材)54が固定されている。これらの被係止
レール54の横断面形状は、図9に示すように上記係止
プレート52を左右から包む形状とされている。より具
体的に、両被係止レール54は、上記掘削フレーム24
背面から後方(図9では上方)に向かって突出する後延
部54aと、この後延部54aの後端から内側に延びる
内延部54bとを有している。
【0031】図10に示すように、後延部54aの内側
面同士の離間寸法Daは、係止プレート52の最大直径
(すなわち円弧状輪郭52a同士の離間寸法)よりも小
さい寸法に設定されており、上記内延部54bの内側面
同士の離間寸法Dbは、上記係止プレート52の最小直
径(すなわち直線状切欠部同士の離間寸法)よりも大き
く、かつ上記最大直径よりも小さい寸法に設定されてい
る。
【0032】すなわち、係止プレート52が図9,10
の実線に示された回転位相にある場合、すなわち円弧状
輪郭52aが上下にある場合は、この係止プレート52
を内延部54b同士の間を通して被係止レール54に対
し挿脱でき、係止プレート52が同図二点鎖線に示され
た回転位相にある場合、すなわち円弧状輪郭52aが左
右にある場合は、この係止プレート52を上記内延部5
4b同士の間を通じて被係止レール54に対し挿脱でき
ないようになっている。
【0033】図6,7に示すように、上記突出軸50の
後端には、これよりも大径の回転板56が固定され、こ
の回転板56の周縁部がシリンダ(回転駆動手段)58
を介して上記支持箱49の底壁に連結されている。そし
て、このシリンダ58の伸縮により、上記係止プレート
52が図9,10の実線位置と二点鎖線位置との間で回
転駆動されるようになっている。
【0034】次に、上記リーダ16の支持構造を説明す
る。上部旋回体14の上部には、図11〜図15にも示
すようなスライド支持フレーム64が固定されている。
このスライド支持フレーム64は、下部にブラケット6
8を有し、このブラケット68が上部旋回体14の本体
に固定されている。同フレーム64の上部は上部旋回体
14の半径方向に延びる形状を有し、その長手方向に沿
ってスライド可能にスライドフレーム66を支持してい
る。詳しくは、上記スライド支持フレーム64内に図1
5(a)(b)に示すような略H字状断面をもつ案内空
間68が形成され、上記スライドフレーム66の下部に
も同様の略H字状断面をもつ被案内部72が形成されて
おり、この被案内部72が上記案内空間68内に嵌入さ
れている。
【0035】なお、図12,13及び図15(b)にお
いて70は、上記スライド支持フレーム64の後部を上
方から覆うカバーである。
【0036】図13に示すように、上記案内空間68の
中央には油圧シリンダ73が挿入されており、そのロッ
ド73aの端部がピン75を介して上記スライドフレー
ム66に連結されるとともに、ヘッド側端部がピン77
を介して上部旋回体14の本体に連結されている。すな
わち、この油圧シリンダ73の伸縮により、スライドフ
レーム66が上部旋回体14の旋回半径方向にスライド
駆動されるようになっている。
【0037】上記スライドフレーム66の前部(図11
〜13では左部)にはブラケット74が突設されてい
る。一方、図11(a)に示すように、前記リーダ16
の中間部には円筒状のリーダ保持部材78が外嵌され、
その外周面背部にブラケット79が突設されており、こ
のブラケット79が水平方向のピン76を介して上記ブ
ラケット74に連結されている。
【0038】詳しくは、図11(b)に示すように、上
記ブラケット74の上端に設けられた貫通孔75と、ブ
ラケット79の加担に設けられた貫通孔77との双方に
上記ピン76が挿通され、Eリング等でその抜け止めが
なされている。しかも、上記貫通孔77は上記ピン76
の直径よりも十分大きな上下寸法をもつ長孔とされ、こ
の貫通孔77の内面とピン76との間に上下方向の隙間
が確保されており、これによってリーダ16全体がある
傾倒中心軸(例えば図1に示す軸RC)を中心として傾
倒可能となっている。
【0039】上記スライドフレーム66の後部上面には
柱80が立設され、その上部に左右方向に延びる梁82
が固定されており、この梁82の左右両端部にステー取
付部84が突設されている。これに対し、上記リーダ1
6の上部にはリーダ補助保持部材(補助旋回保持部材)
86が外嵌され、このリーダ補助保持部材86と上記ス
テー取付部84とがステー88によって連結されてお
り、このステー88の伸縮によってリーダ16の上記傾
倒が行われるようになっている。
【0040】図11(a)に示すように、上記リーダ保
持部材78から突出するブラケット79上には取付板9
0が固定され、この取付板90上に垂直方向のピン92
を中心として回動可能に、左右一対の油圧シリンダ94
のヘッド側端部が取付けられている。
【0041】一方、図16に示すように、上記リーダ1
6の外周面には左右一対のブラケット96が突設されて
おり、各ブラケット96にそれぞれ垂直方向のピン98
を中心として回動可能に上記各油圧シリンダ94のロッ
ド95の端部が連結されている。従って、上記油圧シリ
ンダ94の一方が伸長し、他方が収縮することにより、
リーダ16がその中心軸回りに旋回駆動されるようにな
っている。
【0042】次に、この装置による溝の連続掘削手順の
一例を説明する。
【0043】1)地中への溝掘削体22の貫入 まず、図2二点鎖線に示すように、リーダ16から上方
に昇降駆動軸34を伸長させて回動連結部材37を最上
位置まで引上げ、この回動連結部材37にピン39を介
して掘削フレーム24の上端を連結し、かつこれよりも
下方の位置で掘削フレーム24と係止プレート52とを
連結する。
【0044】その手順としては、図6に示すシリンダ4
7を収縮することにより、図9二点鎖線に示すように、
支持箱49、突出軸50、及び係止プレート52を一体
に後方に没入させ、かつ係止プレート52を図10実線
で示す縦長の回転位置(すなわち両円弧状輪郭52aが
上下に並ぶ位置)に回転させた状態から、上記シリンダ
47を延ばして上記支持箱49、突出軸50、及び係止
プレート52を図9実線位置まで一体に前方へ突出させ
ることにより、上記係止プレート52を左右被係止レー
ル54の間に挿入する。
【0045】その後、図7に示すシリンダ58を作動さ
せて回転板56、突出軸50、及び係止プレート52を
一体に突出軸50を中心として90度回転させる。これ
により、係止プレート52は図10二点鎖線で示す横長
の回転位置(すなわち円弧状輪郭52aが左右に並ぶ位
置)に達し、両被係止レール54から前後方向に抜けな
くなる。
【0046】すなわち、係止プレート52と被係止レー
ル54とが係合され、この係合状態のまま係止プレート
52に対して被係止レール54が昇降可能となる。しか
も、係止プレート52の両円弧状輪郭52aが被係止レ
ール54の後延部54aの内側面に対向しているため、
係止プレート52に対して突出軸50を中心に被係止プ
レート54ひいては溝掘削体22全体が回動可能となっ
ている。
【0047】この状態で、モータ25の作動で掘削チェ
ーン30を駆動しながら、前記図2の昇降駆動軸34を
リーダ16内に没入させることにより、回動連結部材3
7及び溝掘削体22を一体にレール20に沿って下降さ
せ、溝掘削体22を適当な深さまで地中に貫入する。
【0048】2)溝38の直線部掘削作業 上記のように溝掘削体22を貫入した状態で、掘削チェ
ーン30を駆動したままベースマシン10を走行させれ
ば、図17(a)に示すように、走行方向に平行な直線
状の溝38を連続的に形成することができる。このよう
な走行を行ううち、クローラ12の前端が溝コーナー部
の掘削予定領域にほぼ到達した時点で、下部走行体13
の走行を停止させる。
【0049】次に、スライダ46、このスライダ46に
支持されている係止プレート52等の溝掘削体保持部
材、及びこの溝掘削体保持部材に保持されている溝掘削
体22をクローラ12側のレール45に沿って強制的に
スライド駆動させる。このスライド駆動に追従して、図
17(b)に示すように上部旋回体14を同図時計回り
方向に旋回させるとともに、この旋回中、上記スライダ
46及びリーダ16がレール45に沿って円滑にスライ
ドするように油圧シリンダ73を伸長させて上記リーダ
16を支持しているスライダフレーム64を旋回半径方
向外側に漸次移動させる(すなわち溝掘削体22の旋回
半径を漸次増大させる。)。
【0050】また、溝掘削体22の向きを常に一定に保
つように、上記上部旋回体14の旋回方向とは逆向きに
これと等角速度でリーダ16を旋回させる。具体的に
は、図11の上側に示す油圧シリンダ94を伸長させる
と同時に、同図下側に示す油圧シリンダ94を収縮さ
せ、これによりリーダ16を同図反時計回り方向に旋回
させる。
【0051】このような動作により、リーダ16を上部
旋回体14と下部走行体13の双方で支持しかつ溝掘削
体22をリーダ16に支持しながら、溝掘削体22を下
部走行体13の走行方向に沿って引き続きスライド移動
させることができ、下部走行体13を停止させた後も溝
38の連続直線掘削動作を続けることができる。
【0052】3)溝38のコーナー部掘削作業 上記掘削作業により、溝掘削体22がコーナー部掘削予
定領域に到達した時点で、上記スライド駆動及び上部旋
回体14の旋回を停止させる。次いで、上図7に示すシ
リンダ58を作動させて係止プレート52を図9実線に
示す回転位置に戻し、さらにシリンダ47を収縮させて
上記係止プレート52を突出軸50及び支持箱49とと
もに後退させることにより、係止プレート52を両被係
止レール54から抜き取る。これにより、溝掘削体22
は係止プレート52から解放され、これに対して相対移
動可能となる。この状態から、今度はリーダ16を上記
と逆の方向に旋回させることにより、図17(c)に示
すように小さな曲率半径(すなわちリーダ16を中心と
する溝掘削体22の旋回半径)をもつコーナー溝38を
掘削することができる。
【0053】なお、このコーナー溝38の掘削の前もし
くは後に、上部旋回体14を静止させたまま下部走行体
13のみを90度旋回させてその走行方向を変更させて
おくことが望ましい。これを行うには、例えば上記上部
旋回体14から下方にジャッキを伸ばして下部走行体1
3を地面から浮かすとともに上部旋回体14を地盤側に
固定し、この状態で上記上部旋回体14に対し下部走行
体13を旋回させた後、上記ジャッキを縮めて下部走行
体13を着地させればよい。この下部走行体13の旋回
の際、下部走行体13側に支持されたスライダ46と、
上部旋回体14側に支持されたリーダ16とは切り離さ
れて相互フリーの状態にあるため、上部旋回体14に対
する下部走行体13の旋回は不都合なく行うことができ
る。
【0054】4)斜面上での溝掘削 上記溝掘削装置により斜面上に溝を掘削する場合、例え
ば図1に示すように前下がりの斜面G上に溝を掘削する
場合には、溝掘削体22を後方に傾倒させてなるべく鉛
直状態を維持することが望ましい。このためには、図
2,3に示す両ステー88をそれぞれ適宜伸長、収縮さ
せることにより、リーダ16を後方に傾倒させれば良
い。このリーダ16には溝掘削体22の掘削フレーム2
4上部が回動連結部材37を介して連結されているた
め、このリーダ16とともに溝掘削体22も後方に傾倒
することとなる。ただし、この時、リーダ16の傾倒中
心軸RCと、溝掘削体22と被係止プレート52との係
合点は上下に大きくずれているため、図1に示すよう
に、リーダ16の中心軸L1と溝掘削体22の中心軸L
2の傾きとの間には差異が生じる。
【0055】ここで従来は、上記溝掘削体22がリーダ
16及びベースマシン10に対して昇降できるだけで他
の動きが規制されているため、上記中心軸L1,L2の
傾きの差異の分だけ溝掘削体22やこれに連結されるリ
ーダ16等の部材に曲げ荷重が作用し、従って溝掘削体
22を大きく傾倒させることは困難であるが、この実施
例の装置では、上記昇降可能であるだけでなく、これに
加え、溝掘削体22がリーダ16に対し回動連結部材3
7とともにピン39を中心として回動可能とされ、か
つ、ベースマシン10に対し突出軸50をほぼ中心とし
て回動可能とされているため、上記中心軸L1,L2の
傾きに差異があっても、無理な曲げ荷重は作用しない。
従って、上記リーダ16及び溝掘削体22をより広範囲
にわたって傾倒させることができる。
【0056】また、この装置では、上記係止プレート5
2の回転によって、この係止プレート52を被係止レー
ル54に対して挿脱可能な状態と挿脱不能な状態とに切
換えられるように係止プレート52の形状を設定してい
るので、この係止プレート52とベースマシン10との
連結、切離しを容易に行うことができる。
【0057】さらに、この装置では、ベースマシン10
に対してその走行方向に上記係止プレート52及び溝掘
削体22をスライド可能とし、かつリーダ16を中心と
して上記回動連結部材37及び溝掘削体22を一体に旋
回可能に構成しているので、図17(b)(c)に示し
たような極めて小さい曲率半径をもつコーナー溝掘削を
実現することができる。この掘削において、上記溝掘削
体22の下部をリーダ16側でなくベースマシン10側
で直接保持しているので、この溝掘削体22に直接、ベ
ースマシン走行方向のスライド駆動力を与えることが可
能となる。
【0058】ただし、本発明はこのようにコーナー溝の
掘削を可能とした溝掘削装置に限られるものではなく、
従来から知られる一般的な掘削装置、例えば下端にオー
ガをもつ掘削軸等を回転させながら地中に貫入する掘削
機であっても、レイアウトの関係等で、この掘削軸がリ
ーダを介さずに掘削装置本体側に直接昇降可能に保持さ
れ、かつリーダとともに掘削軸が傾倒される装置であれ
ば、これに本発明を好適に適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明は、上記昇降支持部
材を傾倒可能に掘削装置本体に取付けるとともに、上記
掘削体の所定部位を上記昇降支持部材にこの昇降支持部
材に沿って昇降可能でかつ上記掘削体保持部材の傾倒中
心軸と平行な軸回りに回動可能に連結し、上記掘削体保
持部材を、上記掘削体を上記傾倒中心軸と平行な軸回り
に相対回動可能に保持するように構成したものであるた
め、上記各回動によって、昇降支持部材の傾倒角度と掘
削体の傾倒角度との差異を吸収することができ、これに
より、上記掘削体等に無理な曲げ荷重を作用させること
なく、この掘削体を従来よりも広い範囲にわたって傾倒
させることができる効果がある。
【0060】ここで、請求項2,3記載の装置によれ
ば、上記掘削体と昇降支持部材との間に回動連結部材を
介設したり、上記掘削体保持部材を突出軸と係止部材と
で構成して掘削体に上記係止部材を左右から包む横断面
形状をもつ一対の被係止部材を設けたりするだけの簡単
な構造で、上記回動を可能にすることができる効果があ
る。
【0061】さらに、請求項4記載の装置では、請求項
3記載の装置において、係止部材の形状をその回転によ
り上記被係止部材から上記突出軸の軸方向に挿脱可能な
状態と挿脱不能な状態とに切換えられる形状に設定した
ものであるので、この係止部材の回転だけで、掘削体と
掘削体保持部材とを連結状態と切離し可能状態とに容易
に切換えることができる効果がある。
【0062】ここで、請求項5記載の装置によれば、上
記係止部材を回転駆動手段及び軸方向駆動手段で適宜回
転方向及び軸方向に回転駆動することにより、掘削体を
掘削体保持部材に容易に連結し、また掘削体保持部材か
ら容易に切り離すことができる効果がある。
【0063】さらに、請求項6,7記載の装置では、上
記掘削体を、表面に掘削刃をもつ無端状体を上下の回転
体の間に掛けわたしてなる溝掘削体とし、上記掘削装置
本体を走行機とするとともに、上記掘削体保持部材と掘
削体とを係脱可能に構成し、掘削体保持部材を上記走行
機に対して走行機の走行方向と平行な方向にスライド可
能に装着し、上記昇降支持部材を掘削体と一体に旋回可
能となるように走行機に取付けたものであるので、上記
走行機の走行によって直線溝を連続掘削するとともに、
上記走行機に対する掘削体保持部材及び溝掘削体のスラ
イドや、昇降支持部材の旋回等を適宜行うことによって
曲率半径の小さいコーナー溝を連続掘削することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において溝掘削装置のリーダ
及び溝掘削体を傾倒させた状態を示す概略正面図であ
る。
【図2】上記溝掘削装置の全体側面図である。
【図3】上記溝掘削装置の全体正面図である。
【図4】上記溝掘削装置におけるリーダと溝掘削体上部
との連結構造を示す正面図である。
【図5】上記連結構造を示す側面図である。
【図6】上記溝掘削装置における溝掘削体保持部材のス
ライド構造を示す一部断面平面図である。
【図7】上記構造を示す正面図である。
【図8】上記構造を示す一部断面側面図である。
【図9】上記構造の要部を示す断面平面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】(a)は上記溝掘削装置におけるリーダ中間
部の支持構造の側面図、(b)は同構造の要部を示す斜
視図である。
【図12】上記溝掘削装置の上部旋回体に設けられるス
ライド支持フレーム及びスライドフレームの平面図であ
る。
【図13】図12のC−C線断面図である。
【図14】上記スライド支持フレーム及びスライドフレ
ームの背面図である。
【図15】(a)は図13のA−A線断面図、(b)は
図13のB−B線断面図である。
【図16】上記掘削装置に設けられるリーダの旋回駆動
装置を示す一部断面平面図である。
【図17】(a)(b)(c)は上記溝掘削装置による
溝の連続掘削要領を示す平面図である。
【図18】従来の溝の連続溝掘削装置の一例を示す全体
正面図である。
【図19】従来の溝掘削装置においてリーダ及び溝掘削
体を傾けた状態を示す概略正面図である。
【符号の説明】
10 ベースマシン(走行機) 13 下部走行体 14 上部旋回体 16 リーダ(昇降支持部材) 22 溝掘削体 26,28 スプロケット(回転体) 30 掘削チェーン(無端状体) 32 カッタ(掘削刃) 37 回動連結部材 38 溝 39 ピン(溝掘削体の回動中心軸) 46 スライダ 47 シリンダ(軸方向駆動手段) 50 突出軸 52 係止プレート(係止部材) 54 被係止レール(被係止部材) 58 シリンダ(回転駆動手段) RC 傾倒中心軸
フロントページの続き (72)発明者 西嶋 義治 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株式 会社神戸製鋼所大久保建設機械工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に貫入される掘削体と、上下方向に
    延び、上記掘削体を昇降可能に支持する昇降支持部材
    と、この昇降支持部材を支持する掘削装置本体と、この
    掘削装置本体に設けられ、上記掘削体が上記昇降支持部
    材に支持されている部位よりも下方の部位で掘削体を相
    対昇降可能に保持する掘削体保持部材とを備えた掘削装
    置において、上記昇降支持部材を掘削装置本体に対して
    傾倒可能に構成するとともに、上記掘削体の所定部位を
    上記昇降支持部材にこの昇降支持部材に沿って昇降可能
    でかつ上記掘削体保持部材の傾倒中心軸と平行な軸回り
    に回動可能に連結し、上記掘削体保持部材を、上記掘削
    体を上記傾倒中心軸と平行な軸回りに相対回動可能に保
    持するように構成したことを特徴とする掘削装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の掘削装置において、上記
    掘削体と昇降支持部材との間に、上記掘削体に上記傾倒
    中心軸と平行な軸回りに相対回動可能に連結され、かつ
    上記昇降支持部材に昇降可能に連結される回動連結部材
    を介設したことを特徴とする掘削装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の掘削装置におい
    て、上記掘削体保持部材を、上記掘削装置本体から掘削
    体に向かって突出する突出軸と、この突出軸よりも大径
    で同突出軸の端部に設けられた係止部材とで構成する一
    方、上記掘削体に、上下方向に延び、かつ上記係止部材
    を左右から包む横断面形状をもつ一対の被係止部材を設
    け、係止部材において少なくとも上記被係止部材の内側
    面と対向する部位の輪郭を円弧状に設定したことを特徴
    とする掘削装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の掘削装置において、上記
    係止部材を上記突出軸を中心に回転可能に構成するとと
    もに、この係止部材の形状をその回転により上記被係止
    部材から上記突出軸の軸方向に挿脱可能な状態と挿脱不
    能な状態とに切換えられる形状に設定したことを特徴と
    する掘削装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の掘削装置において、上記
    係止部材及び突出軸をこの突出軸の軸方向に駆動する軸
    方向駆動手段と、上記係止部材及び突出軸をこの突出軸
    を中心として回転駆動する回転駆動手段とを備えたこと
    を特徴とする掘削装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の掘削装
    置において、上記掘削体として、表面に掘削刃をもつ無
    端状体を上下の回転体の間に掛けわたしてなる溝掘削体
    を備え、上記掘削装置本体として、上記昇降支持部材及
    び溝掘削体保持部材を支持しながら走行する走行機を備
    え、上記溝掘削体を地中内に貫入した状態でこの溝掘削
    体及び走行機を作動させることにより直線状の溝を連続
    的に掘削するように構成するとともに、上記溝掘削体保
    持部材と溝掘削体とを係脱可能に構成し、溝掘削体保持
    部材を上記走行機に対して走行機の走行方向と平行な方
    向にスライド可能に装着するとともに、上記昇降支持部
    材を溝掘削体と一体に旋回可能となるように走行機に取
    付けたことを特徴とする掘削装置。
  7. 【請求項7】 請求項4または5記載の掘削装置におい
    て、上記掘削体として、表面に掘削刃をもつ無端状体を
    上下の回転体の間に掛けわたしてなる溝掘削体を備え、
    上記掘削装置本体として、上記昇降支持部材及び溝掘削
    体保持部材を支持しながら走行する走行機を備え、上記
    溝掘削体を地中内に貫入した状態でこの溝掘削体及び走
    行機を作動させることにより直線状の溝を連続的に掘削
    するように構成するとともに、溝掘削体保持部材を上記
    走行機に対して走行機の走行方向と平行な方向にスライ
    ド可能に装着するとともに、上記昇降支持部材を溝掘削
    体と一体に旋回可能となるように走行機に取付けたこと
    を特徴とする掘削装置。
JP14080793A 1993-06-11 1993-06-11 掘削装置 Pending JPH06346452A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001254390A (ja) * 2000-03-10 2001-09-21 Okumura Engineering Corp 岩盤の切削工法とその工法に用いる溝切削機
JP2010185213A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Sanwa Kizai Co Ltd 地中連続壁造成用の掘削装置

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JP4520571B2 (ja) * 2000-03-10 2010-08-04 奥村組土木興業株式会社 溝切削機とそれを用いた岩盤の切削工法
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