JP3256297B2 - ニューマチックケーソン用土砂掘削装置 - Google Patents

ニューマチックケーソン用土砂掘削装置

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JP3256297B2
JP3256297B2 JP30659592A JP30659592A JP3256297B2 JP 3256297 B2 JP3256297 B2 JP 3256297B2 JP 30659592 A JP30659592 A JP 30659592A JP 30659592 A JP30659592 A JP 30659592A JP 3256297 B2 JP3256297 B2 JP 3256297B2
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traveling
rail
excavator
frame
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治郎 角田
紀夫 近藤
良 寺嶋
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大豊建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーソン本体を沈設す
るために、ケーソン本体内の地山を掘削するニューマチ
ックケーソン用土砂掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のケーソン工事においては、ケーソ
ン本体の下部に設けられた作業室の天井面に走行用レー
ルを設け、この走行用レールに掘削装置を移動可能に取
り付け、この掘削装置により掘削を行うようにしてい
る。この場合、走行用レールとして、複数本を一組とす
る方式が多く使用されている。
【0003】また、1本の走行用レールをリング状また
はC字状とし、横行レールの両端部に走行装置を設けた
横行フレームを、走行装置の駆動により走行レールに対
して旋回するように取り付け、前記横行レールに、掘削
装置を移動可能に取り付けることにより、作業室内を隈
無く掘削可能にしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記作業室の
天井面に走行用レールを設け、この走行用レールに掘削
装置を移動可能に取り付けたものでは、円形ケーソン、
特に小径の円形ケーソンにあっては、作業室の天井面に
走行用レールを円形に設けると、作業室の中心部を掘削
できない場合がある。
【0005】一方、前記リング状またはC字状の1本の
走行用レールを設け、横行レールの両端部に走行装置を
設けた横行フレームを、走行装置の駆動により走行レー
ルに対して旋回するように取り付け、前記横行レールに
掘削装置を移動可能に取り付けたものは、作業室内の地
山を隈無く掘削することができても、次のような問題が
ある。
【0006】(1) 横行フレームが掘削土砂搬出用バ
ケットの通過路と頻繁に干渉するため、危険性が高い。 (2) 横行フレームが大きくなり重量が嵩み、走行用
レールに対する負担が大きくなる。 (3) 走行装置が複数個のため、横行フレームをスム
ーズに走行させることが困難である。 (4) 横行フレームが長くなり、モーメント荷重が大
きくなるので、掘削力を小さくしなければならない。
【0007】本発明は、上記した諸点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、小径の円形ケーソン
であっても、作業室内の地山を隈無く掘削することがで
き、横行フレームのスパンを短くして掘削に伴うモーメ
ント荷重を小さくでき、横行フレームの構造の簡素化お
よび小型化を図ることができ、さらには各動作部材をス
ムーズに動作させ得るニューマチックケーソン用土砂掘
削装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は小径の円環状に形成された旋回座と、この
旋回座よりも大径の走行レールとを配備し、前記旋回座
をケーソン本体の下部に形成された作業室の天井面のほ
ぼ中央部に固設し、前記走行レールを旋回座を中心にほ
ぼ円形またはほぼ長円形状に配置して固設し、前記走行
レールに、走行駆動装置を介して、走行レールに沿って
旋回する走行本体を懸垂し、前記旋回座と走行本体間
に、横行フレームを介して、走行レールの半径方向と直
交する方向に間隔をおいて平行に配置された一組の横行
レールを装架し、この一組の横行レールに、横行駆動装
置を介して、走行レールの半径方向に移動する横行本体
を懸下し、この横行本体に掘削機を旋回可能に取り付け
たものである。
【0009】
【作用】本発明では、走行駆動装置を順方向または逆方
向に駆動させることにより、走行本体が走行レールに沿
って、平面から見て時計方向または反時計方向に旋回す
る。前記走行本体が時計方向または反時計方向に旋回す
ると、旋回座と走行本体間に取り付けられた横行フレー
ムに装架された一組の横行レールと、この横行レールに
懸下された横行本体と、この横行本体に取り付けられた
掘削機とが走行本体と一緒に旋回する。
【0010】また、横行駆動装置を順方向または逆方向
に駆動させることにより、横行本体が一組の横行レール
に沿って、走行レールの半径方向の往き側または帰り側
に移動する。前記横行本体が走行レールの半径方向に移
動すると、横行本体に取り付けられた掘削機が横行本体
と一緒に移動する。
【0011】したがって、ケーソン本体内の作業室の平
面上のいずれの位置にも掘削機を移動させ、任意の位置
に停止させ、掘削機を運転できるし、さらに横行本体に
掘削機を旋回可能に取り付けているので、これらが相俟
って、ケーソン本体が小径の円形であっても、作業室内
の地山を隈無く掘削することができる。
【0012】さらに、本発明では作業室の天井面に、小
径の旋回座と、これよりも大径の走行レールとを固設
し、走行レールに走行本体を懸垂し、前記旋回座と走行
本体間に、横行フレームを取り付けており、横行フレー
ムをほぼ旋回座と走行本体間に相当する長さに短縮でき
るので、掘削に伴うモーメント荷重を小さくし、掘削力
を向上させることができるし、横行フレームを旋回座側
と走行本体側とで支持する両端支持構造としているの
で、横行フレームを小型,軽量化することができ、した
がって横行フレームを支持する部材の負担を軽減するこ
とができる。
【0013】しかも、本発明では走行駆動装置および横
行駆動装置とも1個ずつで足り、一つの動作を掌るため
の駆動装置を複数個設けたときの、同期不良等による動
作不良を解消することもできる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は本発明の一実施例を示すもので、図
1は拡大縦断正面図、図2は一部横断平面図、図3は走
行レールと走行本体と走行駆動装置と横行フレームとの
関係を示す拡大縦断正面図、図4は走行フレームと走行
本体と横行フレームと横行レールと横行本体と横行駆動
装置との関係を示す側面図である。
【0015】これらの図に示す実施例では、図1および
図2に示すように、沈設すべきケーソン本体1は円形に
形成されている。このケーソン本体1には、刃口1aお
よびスラブ2が設けられている。前記スラブ2には、マ
テリアルロック穴2aが形成されており、スラブ2の下
方には刃口1aに囲まれた作業室3が確保されている。
【0016】前記作業室3の天井面4には、図1,図2
に示すように、旋回座5と走行レール6とが固設されて
いる。前記旋回座5は、溝型鋼により小径の円環状に形
成されており、作業室3の天井面4のほぼ中央部に堅固
に取り付けられている。前記走行レール6は、図1〜図
3に示すように、I型鋼により前記旋回座5よりも大径
のC字型に形成されている。そして、この走行レール6
はC字型の開口部6aをスラブ2に形成されたマテリア
ルロック穴2a側に配して、作業室3の天井面4に前記
旋回座5と同心円状に取り付けられている。なお、図1
に作業室3の天井面4の中心を通る中心軸を符号O−O
で示す。
【0017】前記走行レール6には、図1〜図4に示す
ように、走行本体7が懸垂されており、この走行本体7
には走行駆動装置11が設けられている。前記走行本体
7は、走行レール6に走行車輪部8を介して懸垂されて
いる。前記走行車輪部8は、ブラケット9に2個一組の
車輪10を設けて構成されており、図2,図3から分か
るように、車輪10が走行レール6の外側の下部フラン
ジ上と内側の下部フランジ上とにそれぞれ2組ずつ配置
されている。前記走行駆動装置11は、図2,図3に示
すように、走行レール6の下部に固定された内歯リング
ギヤ12と、走行本体7に搭載された油圧モータ等の回
転駆動源13と、この回転駆動源13に連結されかつ内
歯リングギヤ12にかみ合わされたピニオン14とを有
して構成されている。そして、前記走行駆動装置11の
回転駆動源13を順方向または逆方向に回転させること
により、内歯リングギヤ12に沿ってピニオン14が移
動し、走行本体7を、走行レール6の曲率中心である作
業室3の天井面4の中心Oを旋回中心とし、かつ走行レ
ール6に沿って図2において時計方向または反時計方向
に旋回させるようになっている。
【0018】前記旋回座5と走行本体7間には、図1,
図2および図4に示すように、横行フレーム15が支持
されている。この横行フレーム15の一方の端部は、図
1に示すように、旋回車輪部16を介して旋回座5に支
持され、他方の端部は走行本体7の下部に連結されてお
り、前記走行本体7と一緒に旋回するように設けられて
いる。前記旋回車輪部16は、図2に示すように、旋回
座5の周りに等間隔をおいて4個設けられており、各旋
回車輪部16はブラケット17と、これに軸支されかつ
旋回座5の下部フランジ上に配置された車輪18とを有
して構成されている。前記横行フレーム15は、図4に
示すように、2本の脚部15a,15bを有している。
前記脚部15a,15bは、変形I型鋼で形成され、走
行レール6の半径方向と直交する方向に所定の間隔をお
いて設けられている。
【0019】前記旋回座5と走行本体7間には、図1,
図4に示すように、横行フレーム15の脚部15a,1
5bを介して2本一組の横行レール19a,19bが装
架されている。この横行レール19a,19bは、走行
レール6の半径方向と直交する方向に所定の間隔をおい
て平行に配置され、前記横行フレーム5の脚部15a,
15bの下部に固定されている。したがって、この横行
レール19a,19bは走行本体7および横行フレーム
15と一緒に旋回するようになっている。前記横行レー
ル19a,19bのうちの一方の横行レール19aの内
側には、図4に示すように、ラック20が形成されてい
る。
【0020】前記横行レール19a,19bには、図1
および図4に示すように、横行車輪部22を介して横行
本体21が懸下されており、この横行本体21には横行
駆動装置25が設けられている。前記横行車輪部22
は、図1に示すように、横行レール19a,19bの長
さ方向に所定の間隔をおいて2個設けられ、また図4に
示すように、各横行レール19a,19bの外側に1個
ずつ設けられていて、合計4個設けられている。各横行
車輪部22は、図4から分かるように、断面コ字型のブ
ラケット23と、これに軸支された糸巻型車輪24とを
有して構成されている。各糸巻型車輪24は、上フラン
ジ24aと、ほぼ鼓型に形成された車輪本体24bと、
下フランジ24cとを有して構成されており、図4から
分かるように、当該横行レール19a,19bの外縁部
を抱持する形状に形成されている。前記横行駆動装置2
5は、図4に示すように、前記一方の横行レール19a
の内側に形成されたラック20と、横行本体21上に固
定された衝立型のフレーム26と、このフレーム26に
取り付けられた油圧モータ等の回転駆動源27と、これ
に連結されかつ前記ラック20にかみ合わされたピニオ
ン28とを備えて構成されている。そして、この横行駆
動装置25は回転駆動源27を順方向または逆方向に回
転させることにより、ピニオン28とラック20のかみ
合いを介して、横行本体21を横行レール19a,19
bに沿って走行レール6側から旋回座5方向に向かう往
き側に、または旋回座5側から走行レール6に向かう帰
り側に移動させるようになっている。
【0021】前記横行本体21の下部には、図1に示す
ように、旋回ベアリング29を介して掘削機30が取り
付けられている。この掘削機30は、各部材を支持する
ブラケット31と、旋回駆動部32と、テレスコブーム
36と、このテレスコブーム36の上下首振り用のブー
ムシリンダ37と、テレスコブーム36の端部に連結さ
れたバケット反転装置38と、これに連結された先端ブ
ーム39と、この先端ブーム39に支持された掘削バケ
ット40等を備えて構成されている。この掘削機30の
旋回駆動部32は、前記横行本体21側に固定されたギ
ヤ33と、ブラケット31に取り付けられた油圧モータ
等の回転駆動源34と、これに連結されかつ前記ギヤ3
3にかみ合わされたピニオン35とを有して構成されて
おり、回転駆動源34を順方向または逆方向に回転させ
ることにより、ピニオン35がギヤ33の周りを、平面
から見て時計方向または反時計方向に移動し、ブラケッ
ト31とこれに支持された部材とを旋回させるようにな
っている。
【0022】次に、前記実施例にかかるニューマチック
ケーソン用土砂掘削装置の動作について説明する。
【0023】まず、掘削機30を図2に示す位置から矢
印A方向に移動させるときは、図3に示す走行本体7に
設けられた走行駆動装置11の回転駆動源13を順方向
に回転させる。前記走行駆動装置11の回転駆動源13
を順方向に回転させると、走行レール6の内側に形成さ
れた内歯リングギヤ12の周りにピニオン14が矢印A
方向に移動し、走行本体7が走行レール6および走行車
輪部8により案内され、作業室3の天井面4の中心Oを
旋回中心とし、かつ走行レール6に沿って矢印A方向に
旋回する。このとき、旋回座5と走行本体7間に支持さ
れた横行フレーム15は、その一方の端部は旋回座5お
よび旋回車輪部16により案内され、他方の端部は前記
走行本体7により案内されて旋回座5の周りに旋回し、
この横行フレーム15の脚部15a,15bに装架され
た横行レール19a,19bと、この横行レール19
a,19bに懸下された横行本体21と、これに取り付
けられた掘削機30とが前記走行本体7および横行フレ
ーム15と一緒に矢印A方向に移動する。
【0024】また、掘削機30を図2に示す矢印B方向
に移動させるときは、前記走行駆動装置11の回転駆動
源13を介してピニオン14を前記矢印A方向に移動さ
せる場合と逆方向に回転させる。これにより、内歯リン
グギヤ12の周りにピニオン14が矢印B方向に移動
し、これに伴い走行本体7が作業室3の天井面4の中心
Oを旋回中心として矢印B方向に旋回する。その結果、
横行フレーム15と、横行レール19a,19bと、横
行本体21と、掘削機30とが前記走行本体7と一緒に
矢印B方向に移動する。
【0025】そして、掘削機30を図1に示す位置から
矢印C方向に移動させるときは、図4に示す横行本体2
1に設けられた横行駆動装置25の回転駆動源27によ
り、ピニオン28を順方向に回転させる。これにより、
ピニオン28が図4に示す横行レール19aの内側に形
成されたラック20に沿って矢印C方向に移動する。前
記ピニオン28が矢印C方向に移動するに伴い、横行本
体21が横行レール19a,19bおよび横行車輪部2
2により案内され、横行レール19a,19bに沿い、
走行レール6の半径方向において走行レール6側から旋
回座5側に向かって移動し、この横行本体21に取り付
けられている掘削機30が矢印C方向に移動する。
【0026】ついで、掘削機30を図1の矢印D方向に
移動させるときは、横行駆動装置25の回転駆動源27
によりピニオン28を前記矢印C方向に移動させる場合
と逆方向に回転させる。これにより、ピニオン28がラ
ック20に沿って矢印D方向に移動し、このピニオン2
8に追従して横行本体21が横行レール19a,19b
に沿い、走行レール6の半径方向において旋回座5側か
ら走行レール6側に向かって移動し、掘削機30が前記
横行本体21と一緒に矢印D方向に移動する。
【0027】前述のごとく、走行本体7の旋回運動を介
して掘削機30を作業室3の天井面4の中心Oを旋回中
心として矢印AまたはB方向に旋回させ、横行本体21
を介して掘削機30を走行レール6の半径方向において
矢印CまたはD方向に移動させ、掘削機30を作業室3
の平面内の任意の位置にセットしたうえで、掘削機30
を図1に示す旋回駆動部32と、テレスコブーム36
と、ブームシリンダ37と、バケット反転装置38とに
より掘削バケット40を操作することにより、ケーソン
本体1が小径の円形ケーソンであっても、その作業室3
内の地山41を隈無く掘削することが可能となる。
【0028】なお、掘削した土砂は掘削バケット40等
により掘削土砂搬出用バケット(図示せず)に移し、マ
テリアルロック穴2aを通じてケーソン本体1の上部ま
で搬送し、ケーソン本体1の外部へ排出する。
【0029】以上の動作により、作業室3内の地山41
を掘削することによって、ケーソン本体1がその自重と
刃口1aの作用で沈下して行く。
【0030】しかして、この実施例では走行レール6を
C字型に形成し、このC字型の開口部6aをスラブ2に
形成されたマテリアルロック穴2a側に配して固設し、
この走行レール6に走行本体7を懸垂し、旋回座5と走
行本体7間に横行フレーム15を取り付け、この横行フ
レーム15と、これに付属の部材とが掘削土砂搬出用バ
ケットの通過路に入らないようにしているので、横行フ
レーム15やこれに付属の部材と掘削土砂搬出用バケッ
トの通過路との干渉による危険を解消することができ
る。
【0031】さらに、この実施例では作業室3の天井面
4に、小径の旋回座5と、これよりも大径の走行レール
6とを固設し、この走行レール6に走行本体7を懸垂
し、前記旋回座5と走行本体7間に横行フレーム15を
取り付け、この横行フレーム15に一組の横行レール1
9a,19bを装架し、この横行レール19a,19b
に横行本体21を懸下し、この横行本体21に掘削機3
0を取り付けており、前記横行レール19a,19bお
よび横行本体21を介して掘削機30を支持する前記横
行フレーム15を、ほぼ旋回座5と走行本体7間に相当
する長さに短縮できるので、掘削に伴うモーメント荷重
を小さくし、掘削力を向上させることができる。また、
横行フレーム15を旋回座5側と走行本体7側とで支持
する両端支持構造としているので、横行フレーム15の
小型,軽量化を図ることができ、したがって横行フレー
ム15を支持する部材、特に走行車輪部8や旋回車輪部
16の負担を軽減することができる。
【0032】しかも、この実施例では横行レール19
a,19bに横行本体21を懸下するための横行車輪部
22の車輪に、複数個の糸巻型車輪24を用い、この糸
巻型車輪24により当該横行レール19a,19bの外
縁部を抱持する構造としているので、横行レール19
a,19bから横行車輪部22が外れる危険を防止し、
横行本体21を安全に走行させることができる。
【0033】なお、本発明では走行本体7を支持してい
る走行車輪部8の車輪に、横行車輪部22の糸巻型車輪
24を用いてもよい。また、旋回座5に横行フレーム1
5を支持している旋回車輪部16の車輪に、ころがり軸
受を用いてもよい。
【0034】さらに、本発明では掘削機30は図1に示
すものに限らず、一般に使用されている掘削機のいずれ
を取り付けてもよい。
【0035】次に、図5は本発明の他の実施例の概要を
示す平面図である。この図5に示す実施例では、走行レ
ール42がマテリアルロック穴2aの下部をも囲む円形
に形成されている。
【0036】また、この実施例では掘削土砂搬出用バケ
ット(図示せず)が作業室の外部にいるか,内部にいる
かを検出するバケット位置検知装置(図示せず)が設け
られている。そして、掘削土砂搬出用バケットが作業室
の内部にいるときは、掘削機(図1の符号30参照)を
マテリアルロック穴2aから外れた位置に移行させ、マ
テリアルロック穴2aを通る掘削土砂搬出用バケットと
掘削機とが干渉しないようにしている。
【0037】前記図1,図2に示すC字型の走行レール
6を用いた実施例では、走行レール6に開口部6aがあ
るため、掘削機を開口部6aの端部から端部へ移動させ
るのに比較的長い時間が掛かる。これに対して、図5に
示す実施例によれば、円形の走行レール42を用いてい
るので、掘削機を走行レール42に沿っていずれの場所
へも速やかに移動させることができる。また、この図5
に示す実施例では、マテリアルロック穴2aの下部付近
の掘削を容易に行うこともできる。
【0038】なお、この図5に示す実施例の他の構成お
よび作用については、前記図1〜図4に示す実施例と同
様である。
【0039】ついで、図6〜図9は本発明のさらに他の
実施例を示すもので、図6は概要を示す平面図、図7は
走行本体側の要部の正面図、図8は旋回座側の要部の正
面図、図9は図8の側面図である。
【0040】これらの図に示す実施例では、図6のよう
に、ケーソン本体43が長円形に形成されており、刃口
43aもケーソン本体43と相似形の長円形に形成され
ている。
【0041】また、走行レール45も前記ケーソン本体
43と相似形の長円形に形成されている。そして、この
走行レール45は図6から分かるように、スラブに設け
られたマテリアルロック穴44を囲むように固設されて
いる。
【0042】さらに、旋回座5と走行レール45間に
は、図6に示すごとく、旋回座5の直径方向の両側から
2本平行に、横行フレームの脚部15a,15bが掛け
渡されている。前記横行フレームの脚部15a,15b
の走行レール45側の端部は、図7から分かるように、
走行本体7に走行本体旋回部7aを介して旋回可能に支
持されている。一方、前記横行フレームの脚部15a,
15bの旋回座5側の端部は、図9に示すように、すべ
り軸受またはころがり軸受47を介して、当該横行フレ
ーム受けスライド部46a,46bにスライド可能に支
持されている。前記横行フレーム受けスライド部46
a,46bは、プレート48の下面に取り付けられてい
る。このプレート48は、図8,図9に示すように、複
数本のブラケット17の下端部にわたって取り付けられ
ている。各ブラケット17の上端部には、車輪(図1,
図2の符号8参照)が設けられており、各車輪は旋回座
5の下部フランジ上に配置されている。
【0043】そして、横行フレームは前記脚部15a,
15bにわたって架設されている。したがって、横行フ
レームは旋回座5の周りに走行レール45に沿って走行
し、かつ旋回座5と走行レール45間の距離の変化に対
応してスライドするようになっている。
【0044】なお、この図6〜図9に示す実施例の他の
構成については、前記図5に示す実施例と同様であり、
作用も同様である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したところからも分かるよう
に、本発明では次のような効果がある。 (1) 走行駆動装置を順方向または逆方向に駆動させ
ることにより、走行本体を走行レールに沿って、平面か
ら見て時計方向または反時計方向に旋回させ、これによ
り横行フレームと、横行レールと、横行本体とを介して
掘削機を前記時計方向または反時計方向に旋回させるこ
とができるし、また横行駆動装置を順方向または逆方向
に駆動させることにより、横行レールに沿って横行本体
を走行レールの半径方向の往き側または帰り側に直線的
に移動させることができ、これにより掘削機を横行フレ
ームに沿って前記走行フレームの半径方向に往復移動さ
せることができるし、前記横行本体に掘削機を旋回可能
に取り付けているので、これらが相俟って、ケーソン本
体が小径の円形であっても、作業室内の地山を隈無く掘
削することができる。 (2) 作業室の天井面に、小径の旋回座と、これより
も大径の走行レールとを固設し、走行レールに走行本体
を懸垂し、前記旋回座と走行本体間に、横行フレームを
取り付けており、横行フレームをほぼ旋回座と走行本体
間に相当する長さに短縮できるので、掘削に伴うモーメ
ント荷重を小さくし、掘削力を向上させることができる
し、横行フレームを旋回座側と走行本体側とで支持する
両端支持構造としているので、横行フレームを小型,軽
量化することができ、したがって横行フレームを支持す
る部材の負担を軽減することができる。 (3) 走行駆動装置および横行駆動装置とも1個ずつ
で足り、一つの動作を掌るための駆動装置を複数個設け
たときの、同期不良等による動作不良を解消することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す拡大縦断正面図であ
る。
【図2】図1の一部を横断して示した平面図である。
【図3】本発明の一実施例における走行フレームと走行
本体と走行駆動装置と横行フレームとの関係を示す拡大
縦断面図である。
【図4】本発明の一実施例における走行フレームと走行
本体と横行フレームと横行レールと横行本体と横行駆動
装置との関係を示す側面図である。
【図5】本発明の他の実施例の概要を示す平面図であ
る。
【図6】本発明のさらに他の実施例の概要を示す平面図
である。
【図7】図6における走行本体側の要部の正面図であ
る。
【図8】図6における旋回座側の要部の正面図である。
【図9】図8の側面図である。
【符号の説明】
1 ケーソン本体 2 スラブ 2a マテリアルロック穴 3 作業室 4 作業室の天井面 O 天井面の中心 5 旋回座 6 走行レール 7 走行本体 8 走行車輪部 11 走行駆動装置 15 横行フレーム 16 旋回車輪部 19a,19b 横行レール 21 横行本体 22 横行車輪部 25 横行駆動装置 29 旋回ベアリング 30 掘削機 42 走行レール 43 ケーソン本体 44 マテリアルロック穴 45 走行レール 7a 走行本体旋回部 46 旋回座側の横行フレーム受けスライド部 47a,47b すべり軸受またはころがり軸受 48 横行フレーム受けスライド部連結用のプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−151322(JP,A) 特開 平3−115620(JP,A) 特開 平1−322024(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 23/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径の円環状に形成された旋回座と、こ
    の旋回座よりも大径の走行レールとを配備し、前記旋回
    座をケーソン本体の下部に形成された作業室の天井面の
    ほぼ中央部に固設し、前記走行レールを旋回座を中心に
    ほぼ円形またはほぼ長円形状に配置して固設し、前記走
    行レールに、走行駆動装置を介して、走行レールに沿っ
    て旋回する走行本体を懸垂し、前記旋回座と走行本体間
    に、横行フレームを介して、走行レールの半径方向と直
    交する方向に間隔をおいて平行に配置された一組の横行
    レールを装架し、この一組の横行レールに、横行駆動装
    置を介して、走行レールの半径方向に移動する横行本体
    を懸下し、この横行本体に掘削機を旋回可能に取り付け
    たことを特徴とするニューマチックケーソン用土砂掘削
    装置。
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