JP3076535B2 - 竪坑の掘削装置 - Google Patents

竪坑の掘削装置

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JP3076535B2
JP3076535B2 JP09180074A JP18007497A JP3076535B2 JP 3076535 B2 JP3076535 B2 JP 3076535B2 JP 09180074 A JP09180074 A JP 09180074A JP 18007497 A JP18007497 A JP 18007497A JP 3076535 B2 JP3076535 B2 JP 3076535B2
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耕三 佐古井
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーソン工法に用
いられる竪坑の掘削装置に関し、特にオープンケーソン
工法に用いられる竪坑の掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地下建造物の構築、または地上建造物の
基礎などの目的で大深度、大寸法の竪坑を掘削する場合
には、地圧、水圧に対向して地山の崩壊を防ぐために、
円筒状のコンクリート製のケーソンを地中に沈設し、そ
の底部を掘削するオープンケーソン工法が用いられる。
【0003】図8は、このようなオープンケーソン工法
で用いられる第1の従来技術である掘削装置1を示す断
面図である。掘削装置1は、3個の円板状の掘削ホイー
ル2,3,4を有し、外側の掘削ホイール2,4はアー
ム5,6に支持される。各ホイール2〜4は底面全面に
複数のカッタビットを有し、掘削装置1は、固定装置8
でケーソン躯体7内につっぱった状態でケーソン躯体7
に固定される。このような掘削装置1によって掘削する
場合には、掘削ホイール2〜4が自転しながらホイール
2,4がホイール3まわりに公転するとともに、掘削装
置1を上下変位駆動装置によって下方に変位させて、各
ホイール2〜4をケーソン躯体7底部の地盤に押圧する
ことによってケーソン躯体7内の全断面を掘削すること
ができる。このようにして掘削された土砂は、中央の掘
削ホイール3の中心から吸引して外部に排出される。ま
た外側のホイール2,4を支持するアーム5,6を屈曲
して掘削装置1の掘削径を変更することができる。
【0004】図9は、オープンケーソン工法に用いられ
る第2の従来技術である掘削装置10を示す断面図であ
る。この掘削装置10は、ブーム11の先端にバケット
12を備えるバックホウ13を有し、このバックホウ1
3をケーソン躯体7の内周面に周方向全周にわたって設
けられる案内レール15に沿って走行駆動させながらバ
ケット12でケーソン躯体7底部の地盤を掘削する。
【0005】図10は、オープンケーソン工法に用いら
れる第3の従来技術である掘削装置20を示す断面図で
ある。掘削装置20は、ドラムカッタ21などの部分掘
削機をアーム23の先端部に備え、このアーム23を左
右に振るか、螺旋状に回転させながらドラムカッタ21
を回転させて地盤を掘削する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8に示される第1の
従来技術では、各掘削ホイール2〜4がほぼ水平に設け
られ、各ホイール2〜4は底面に設けられるカッタビッ
ト全てを常に地盤に接触させて回転掘削するので、カッ
タビットの摩耗進行が速く、またカッタビットと地盤と
の摩擦による動力損失も大きいといった問題を有する。
また掘削した土砂は、中央の掘削ホイール3の中心から
吸上げるので、ケーソン躯体7の外周部で掘削された土
砂が中央部まで運ばれる間に再びホイール2〜4のカッ
タビットに接触し、さらにカッタビットが摩耗するとい
った問題を有する。
【0007】また各ホイール2〜4は上下変位駆動装置
によって地盤に押圧されながら掘削する。すなわち、各
ホイール2〜4のカッタビットの切込み方向が下方であ
るので、切込み荷重が上下変位駆動装置および固定装置
8に直接作用する。したがって上下変位駆動装置の駆動
力および固定装置8の固定力を大きくしなければならな
いといった問題を有する。
【0008】また図9に示される第2の従来技術では、
ケーソン躯体7に設けられる案内レール15に沿って走
行しながらバックホウ13で半径方向に掘削するので、
その掘削状態は図11に示されるようになる。すなわち
図11で斜線を施して示す掘削部24a〜24cで示さ
れるように、ケーソン躯体7内で放射状に掘削すること
となる。この際、図11に示されるようにケーソン躯体
7の中心部を繰返し掘削することとなり、作業効率が悪
くなる。また外周部付近では参照符26a,26bで示
すように僅かに掘り残しが生じるため、この掘り残しを
再び掘削する必要があり、さらに作業効率が悪くなると
いった問題を有する。
【0009】図10に示される第3の従来技術で、アー
ム23によってドラムカッタ21をケーソン躯体7の直
径方向に振りながら、掘削装置20をケーソン躯体7の
周方向に回転させて掘削する場合には、上述の第2の従
来技術と同様に、中心部を繰返し掘削するといった問題
を有する。またこのような問題を解消するために、ケー
ソン躯体7の中心部から外周部に向かって螺旋状にアー
ム23を回転移動させながら掘削する場合には、上述の
ように同じ部分を繰返し掘削するといった作業は避けら
れるが、中心部付近を掘削する場合と、外周部付近を掘
削する場合とではドラムヘッド21の掘削速度を一定と
するために、アーム23の回転移動速度を中心部では速
く、外周部では遅くする必要がある。このようにアーム
23の移動速度を著しく大きく変化させることは機械設
計上限界があり、これによって作業効率も制限を受ける
こととなる。
【0010】本発明の目的は、掘削ホイールの摩耗が低
減し、作業効率が向上し、上下変位駆動装置および固定
装置に大きな負荷が作用しない竪坑の掘削装置を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、水平面に対し
てほぼ鉛直な回転軸線を有し、予め定める一部の領域を
地盤に接触させた状態で回転して地盤を掘削する掘削ホ
イールを備える掘削ヘッドと、前記掘削ヘッドを、水平
面に対して鉛直な回動軸線まわりに回動自在に支持して
回動駆動する軸受手段と、竪坑の底部近傍まで埋設され
たケーソン躯体の内周面に、着脱可能に固定される固定
手段と、前記固定手段と前記軸受手段との間に介在さ
れ、軸受手段を固定手段に対して回動軸線方向に上下に
案内する案内手段と、固定手段と軸受手段との間に介在
され、軸受手段を固定手段に対して上下に変位駆動する
上下変位駆動手段とを含み、前記掘削ホイールは、掘削
ヘッドの回動方向下流側になるにつれて鉛直下方となる
ように水平面に対して傾斜して設けられることを特徴と
する竪坑の掘削装置である。
【0012】本発明に従えば、竪坑を掘削する場合には
まず掘削装置をケーソン躯体の内周面に固定手段によっ
て固定させる。その後掘削ホイールを回転駆動させなが
ら、掘削ヘッドを回動軸線まわりに回動駆動させるとと
もに、上下変位駆動手段によって掘削ヘッドを下方に変
位させる。この際、掘削ヘッドは案内手段によって軸受
手段とともに回動軸線方向に沿って下方に案内され、掘
削ホイールは予め定める一部の領域を地盤に接触させた
状態で地盤を掘削する。このように掘削ホイールは、前
述の第1の従来技術のように底面全面を地盤に接触させ
て掘削するのでなく、予め定める一部の領域のみを地盤
に接触させて掘削し、他の部分は地盤に接触していない
ので、掘削ホイールの摩耗が低減するとともに、回動駆
動力の動力損失も低減する。また掘削ヘッドを回動軸線
まわりに回動させながら掘削ホイールで掘削するので、
掘削ホイールの切込み方向は主として掘削ヘッドの回動
方向となる。すなわち第1の従来技術のように下方でな
く、主として上下方向に垂直な方向となる。したがって
掘削ホイールの上下方向の切込み荷重は比較的小さいの
で、上下変位駆動手段の駆動力、および固定手段の固定
力を第1の従来技術のように大きくする必要がなくな
る。また掘削ホイールの一部の領域のみを地盤に当接さ
せることにより、切込みに必要な荷重、すなわち上下変
位駆動手段による下方への押付け力、および掘削ヘッド
の回動駆動力が比較的少なくてすむ。
【0013】また、掘削ヘッドは回動軸線まわりに回動
するとともに下方に移動しながら掘削ホイールで掘削す
るので、掘削面は、回動方向下流側になるにつれて下方
へ傾斜することとなる。ここで掘削ホイールも回動方向
下流側になるにつれて下方に傾斜して設けられるので、
掘削ホイールは、予め定める一部の領域である掘削ヘッ
ドの回動方向下流側の外周部分を地盤に接触させて掘削
することとなり、ホイールの摩耗が低減する。また掘削
ホイールは直立しているのでなく、底面全面が地盤に接
触しない程度に傾斜して設けられるので、ケーソン躯体
の下方を掘削する際、掘削ホイールがケーソン躯体の内
周部に接触することなくケーソン躯体の下方を必要なだ
け掘削することができる。
【0014】また本発明の前記掘削ヘッドは、前記回動
軸線を中心として半径方向外方に延び、回動軸線に平行
な角変位軸線まわりに旋回可能に設けられる旋回アーム
を有し、この旋回アームに前記掘削ホイールが設けられ
ることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、掘削ホイールは回動軸線
を中心として半径方向外方に延びる旋回アームに設けら
れるので、この旋回アームを旋回させることによって、
掘削装置の掘削径を変更することができる。したがっ
て、ケーソン躯体の径に応じて掘削径を調整することが
できる。また掘削装置をケーソン躯体内に挿入する場合
には、旋回アームを内方に旋回させて掘削径を小さくし
て挿入し、掘削装置をケーソン躯体下部に固定した後、
旋回アームを外方に旋回させて掘削径を大きくしながら
掘削することによって、ケーソン躯体の下方を確実に掘
削することができる。
【0016】また本発明の前記掘削ヘッドは、掘削ヘッ
ドに固定され、回動軸線を中心として半径方向外方に延
びる固定アームを有し、この固定アームには、前記旋回
アームに設けられる掘削ホイールの掘削経路よりも回動
軸線寄りで、略水平な回転軸線まわりに回転駆動される
掘削ホイールが備えられることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、旋回アームの掘削ホイー
ルの掘削経路よりも回動軸線寄り、すなわちケーソン躯
体の中心部付近は、固定アームに設けられる掘削ホイー
ルによって掘削され、ケーソン躯体の外周部付近は旋回
アームに設けられる掘削ホイールによって掘削される。
このように旋回アームに設けられる掘削ホイールと固定
アームに設けられる掘削ホイールとによってケーソン躯
体の全断面を効果的に掘削することができる。また中央
部付近の掘削面は、外周部の掘削面よりも傾きが大きく
なるが、中央部を掘削する掘削ホイールの回転軸線は略
水平、すなわち掘削ホイールがほぼ直立した状態で掘削
するので、掘削ホイールの底面全面が地盤に接触すると
いったことが確実に避けられ、外周部の一部のみを確実
に地盤に接触させて掘削することができ、掘削ホイール
の摩耗が低減される。また、掘削ヘッドが回動すること
により、ケーソン躯体の外周部付近および中心部付近を
同時に掘削するので、前述の第3の従来技術と異なり、
掘削ヘッドの回動速度を変えることなく一定にして掘削
することができる。
【0018】また本発明は、掘削ホイールによって掘削
された土砂を、その掘削位置近傍から吸引して、予め定
める排出位置に排出することを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、掘削ホイールによって掘
削された土砂は、その掘削位置から吸引されて排出され
るので、第1の従来技術のように、掘削された土砂が再
び掘削ホイールに接触して掘削ホイールが摩耗するとい
ったことが防がれる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある掘削装置30を用いてオープンケーソン工法によっ
て竪坑31を掘削する状態を示す断面図である。掘削装
置30は、掘削ヘッド41と固定手段43と上下変位駆
動手段45とを備え、掘削ヘッド41は第1および第2
掘削ホイール48,49を備える旋回アーム47と、第
3および第4掘削ホイール50,51を備える固定アー
ムとを有する。オープンケーソン工法では、鉄筋コンク
リート製の円筒状のケーソン躯体32を沈設し、このケ
ーソン躯体32内に固定手段43によって掘削装置30
を固定してケーソン躯体32底部を掘削する。ケーソン
躯体32の上部は大気中に開かれており、ケーソン躯体
32内には浸透水によって地下水が満たされているの
で、掘削装置30は水中で掘削作業を行うこととなる。
竪坑31の上部にはクレーン33が設置され、このクレ
ーン33に掘削装置30は吊下げられ、ケーソン躯体3
2の内面で、上下方向に延びるガイドレール34に沿っ
てケーソン躯体32の下端部近傍まで降ろされる。この
際、掘削装置30は、旋回アーム47を内方に旋回させ
て縮径された状態で降ろされる。その後、固定手段43
によってケーソン駆体32に固定され、旋回アーム47
を外方に旋回し、掘削径を拡大した状態で、上下変位駆
動手段によって下方に変位しながらケーソン躯体32内
の地盤を全断面にわたって掘削する。掘削された土砂
は、泥水とともに吸引されて地上に設けられた排水処理
設備35で、土砂と水とに分離処理され、分離された水
はケーソン躯体32内に戻される。
【0021】掘削装置30によって1ストロークの掘削
が終了すると、旋回アーム47を旋回させて縮径し、上
下変位駆動手段45によって掘削ヘッド41を引上げ、
その後、最上部のケーソン躯体32の上に新たにケーソ
ン躯体32aを乗載し、その自重によってケーソン躯体
32を掘削した竪坑31の底部まで沈下させる。その後
再び掘削装置30によって掘削作業を行う。
【0022】図2は掘削装置30を示す断面図であり、
図3は掘削装置30の平面図である。掘削装置30は地
盤を掘削する掘削ヘッド41と、掘削ヘッド41を、ケ
ーソン躯体32の鉛直軸線に同軸な回動軸線L1まわり
に回動自在に支持して回動駆動する軸受手段42と、軸
受手段42に連結され、クレーン33によって吊下げら
れ、掘削装置30をケーソン躯体32に着脱可能に固定
する固定手段43とを含んで構成される。掘削ヘッド4
1の下端部には回動軸線L1を中心として半径方向外方
に延びる固定アーム46と、この固定アーム46と回動
軸線L1に対して反対側に延びる旋回アーム47とを有
し、旋回アーム47には竪坑31の外周部近傍を掘削す
る第1および第2掘削ホイール48,49が設けられ、
固定アーム46には竪坑31の中心部近傍を掘削する第
3,第4掘削ホイール50,51が設けられる。第1〜
第4掘削ホイール48〜51はそれぞれ大略的に円板状
に形成され、外周部に複数のカッタビット75を備え
る。カッタビット75は、少なくとも各掘削ホイール4
8〜51の外周面および地盤に接触する一端面の外周辺
部近傍に設けられる。第1および第2掘削ホイール4
8,49はほぼ水平面上で回転駆動され、第3および第
4掘削ホイール50,51はそれぞれ略水平な回転軸線
L2,L3を有し、直立した状態で回転駆動される。な
お第1および第2掘削ホイール48,49は正確に水平
面上で回転するのでなく、後述するように掘削ヘッド4
1の回動方向下流側になるにつれて下方となるように傾
斜して設けられる。
【0023】掘削ヘッド41は矢符A(図3における反
時計まわり)に回動軸線L1まわりに回動駆動され、第
1および第2掘削ホイール48,49はそれぞれ矢符B
1,B2(図3における反時計まわり)に、旋回アーム
47の上部に設けられるホイール駆動源56によって回
転駆動され、第3および第4掘削ホイール50,51
は、それぞれ矢符C1,C2(図2における時計まわ
り)に、固定アーム46に設けられるホイール駆動源5
7によって回転駆動される。したがって掘削ヘッド41
を回動軸線L1まわりに回動駆動させながら第1〜第4
掘削ホイール48〜51を回転駆動させることによっ
て、各ホイール48〜51はそれぞれ外周部の一部分を
地盤に接触させた状態で、カッタビット75によって土
砂を中心に向けて掻出すように掘削する。
【0024】底面全面を地盤に接触させて地盤を掘削す
る第1の従来技術では、掘削ホイールの底面の外周部付
近のカッタビットと中心部付近のカッタビットとでは、
掘削ホイール1回転当たりの掘削量が異なる。つまり外
周部付近のカッタビットと中心部付近のカッタビットと
では摩耗量が異なることとなる。これに対して本発明の
掘削ホイール48〜51は外周部のみを地盤に接触させ
て掘削するので、カッタビット75の摩耗量も等しくな
る。
【0025】各ホイール駆動源56,57はたとえば油
圧モータから成り、またホイール駆動源は2つ設けるの
ではなく、歯車機構によって1つのホイール駆動源によ
って、4つの掘削ホイール48〜51を回転駆動するよ
うにしてもよい。
【0026】また第1および第2掘削ホイール48,4
9は図2に示されるように、外周部が上下に重なるよう
に設けられ、同様に第3および第4掘削ホイール50,
51も外周部が互いに前後に重なるように配置される。
また第3および第4掘削ホイール50,51は、第1お
よび第2掘削ホイール48,49の掘削経路よりも回動
軸線L1寄りに配置され、旋回アーム47の内側に配置
される第2掘削ホイール49と固定アーム46の外側に
配置される第3掘削ホイール50とは、第2掘削ホイー
ル49の内側の掘削経路と第3掘削ホイール50の外側
の掘削経路とが互いに重なるように配置される。また第
4掘削ホイール51の外周部の一部は、回動軸線L1を
越えている。したがって、掘削ヘッド41が回動軸線L
1まわりに回動することによって各掘削ホイール48,
51によって掘り残すことなく確実に竪坑31の底部を
掘削することができる。また第1掘削ホイール48は、
第3,第4ホイール50,51のように直立するのでは
なく、ほぼ水平に設けられるので、外周部がケーソン躯
体32の内周部に接触することなく、ケーソン躯体32
の直下を効果的に掘削することができる。
【0027】掘削ヘッド41が回動する速度は、最も半
径方向外方に設けられ、掘削ヘッド41の1回転当たり
の掘削量の最も多い第1掘削ホイール48によって規定
され、この第1掘削ホイール48の移動速度は、第1掘
削ホイール48の外周に取付けられたカッタビット75
の数、掘削ホイール48の回転速度、およびカッタビッ
ト75の1刃あたりの切込み深さなどで決められる。
【0028】軸受手段42は軸受本体53と回動駆動手
段55を有し、軸受本体53は、掘削ヘッド41の上部
を外囲し、掘削ヘッド41の上端部はラジアル軸受58
によって軸受本体53に回動軸線L1まわりに回動自在
に支持され、軸受本体53の下端部はスラスト軸受59
によって掘削ヘッド41を回動軸線L1まわりに回動自
在に支持する。
【0029】軸受本体53の上端部には掘削ヘッド41
を回動駆動する回動駆動手段55が設けられる。回動駆
動手段55は、軸受本体53の上端部に設けられる油圧
モータなどの回動駆動源55と、掘削ヘッド41の上端
部に、回動軸線L1を中心として固定される歯車60と
を有し、回動駆動源62の出力軸に固定されるピニオン
61が歯車60に噛合し、このピニオン61を回転する
ことによって掘削ヘッド41を歯車60を介して回動軸
線L1まわりに回動駆動することができる。
【0030】固定手段43は固定フレーム40と、ケー
ソン躯体32に着脱可能にケーソン躯体32に固定され
る複数のグリッパ68とを有する。固定フレーム40は
大略的に略円筒状に形成され、軸受手段42を外囲する
ように設けられる。この固定フレーム40と軸受手段4
2との間には、案内手段44および上下変位駆動手段4
5が介在され、これらの案内手段44および上下変位駆
動手段45によって掘削ヘッド41は軸受手段42を介
して固定フレーム40に上下変位可能に支持される。グ
リッパ68は、固定フレーム40に回動軸線L1を中心
として半径方向外方に延び、このグリッパ68を伸長さ
せることによって固定フレーム40はケーソン躯体32
の内周面につっぱった状態で固定される。
【0031】固定フレーム40は複数、たとえば4本の
ワイヤ73によってクレーン33に吊下げられる。固定
フレーム40に設けられる4個のグリッパ68は、それ
ぞれ同一水平面上で互いに90°の角度を成し、回動軸
線L1を中心として半径方向外方に延びて設けられる。
グリッパ68は油圧シリンダ67を内蔵し、この油圧シ
リンダ67によってグリッパ68を伸長/収縮すること
ができ、各グリッパ68を伸長させることによって、グ
リッパ68の先端のグリッパシュー69をケーソン躯体
32の内周面に当接させて掘削装置30は固定される。
またこの際、掘削装置30の回動軸線L1とケーソン躯
体32の軸線とが一致して掘削装置30がケーソン躯体
30に固定されるように各グリッパ68のストロークを
同調させる機械的または電気的手段を用いてもよい。ま
た各グリッパ68に、その上下方向位置を調整する機構
を設け、各グリッパの上下位置を調整することによって
掘削ヘッド41の回動軸線L1の向きを調整し、これに
よって回動軸線L1が正確にケーソンの軸線と一致する
ように調整してもよい。また各グリッパ68を収縮する
ことによって固定手段43はケーソン躯体32から離脱
することができる。本実施形態ではグリッパ68は4個
設けられるが、回動軸線L1を中心として互いに対抗し
て2つ以上グリッパが設けられていればよく、好ましく
は3個以上設けられればよい。
【0032】軸受手段42を固定フレーム40に対して
回動軸線L1方向に上下に案内する案内手段44は、各
グリッパ68の上下に対を成すヒンジ72を周方向に4
対有する。各ヒンジ72は、一端が固定フレーム42
に、角変位軸線L4まわりに角変位自在に連結される一
方のヒンジ片70と、一端が軸受手段42に角変位軸線
L5まわりに角変位自在に連結される他方のヒンジ片7
1とを有し、一方のヒンジ片70の他端部と他方のヒン
ジ片71の他端部とは角変位軸線L6まわりに角変位自
在に連結される。各角変位軸線L4〜L6は互いに平行
であり、回動軸線L1を中心とする半径方向に対して垂
直に交わる。ヒンジ片70は角変位軸線L4まわりに上
下に角変位自在に連結され、左右方向の変位が阻止され
る。同様にヒンジ片71と軸受手段42およびヒンジ片
70とヒンジ片71とは、それぞれ角変位軸線L5,L
6まわりに上下に各変位自在に連結され、それぞれ左右
方向の角変位は阻止される。このようなヒンジ72が周
方向に間隔をあけて設けられることによって、軸受手段
42は回動軸線L1に沿って上下方向のみ変位可能に案
内手段44に支持される。このような案内手段のヒンジ
72は少なくとも2つ、同一直径線上でなく周方向にず
れていればよい。また案内手段44は、このようなヒン
ジ72によって構成されるのでなく、固定フレーム40
にガイドレールを上下に設け、このガイドレールに沿っ
て軸受手段42が上下に移動するように構成してもよ
い。
【0033】上下変位手段45は、図3に示されるよう
に周方向に間隔をあけ、複数、本実施形態では4本の油
圧シリンダ64から成る。各油圧シリンダ64は、シリ
ンダ胴65の基端部が固定フレーム40の上端部に角変
位軸線L7まわりに角変位自在に連結され、シリンダロ
ッド66の先端部が軸受本体53の下端部に、角変位軸
線L8まわりに角変位自在に連結される。角変位軸線L
7,L8はそれぞれ互いに平行であり、回動軸線L1を
中心とする半径方向に対して垂直に設けられる。このよ
うな4個の油圧シリンダ64が、相互に90°の角度を
成して、案内手段44の各ヒンジ72の周方向中間部に
それぞれ設けられる。これらの各油圧シリンダ64をそ
れぞれ伸長させることによって、軸受手段42を介して
掘削ヘッド41は案内手段44に案内されて下方へ変位
駆動する。また油圧シリンダ64を退縮させることによ
って掘削ヘッド41は上方へ変位駆動する。
【0034】掘削装置30はクレーン33に吊下げられ
て降ろされるが、たとえば軸受本体53にグリッパを設
けて軸受本体53が直接ケーソン躯体32に固定できる
ように構成し、固定フレーム40のグリッパ68で固定
された状態で掘削ヘッドを下方に変化させ、この状態で
軸受本体53のグリッパによって掘削装置30をケーソ
ン躯体32に固定し、固定フレーム40のグリッパ68
を離脱させて固定フレーム40を下方に移動させ、その
後再びグリッパ68でケーソン躯体32に固定するとと
もに固定フレーム40のグリッパを離脱させる。このよ
うな動作を繰返すことによって、クレーン33によら
ず、掘削装置30自身で上下に移動するようにしてもよ
い。
【0035】図4は、図2の切断面線IV−IVから見
た状態を簡略化して示す断面図である。旋回アーム47
は、回動軸線L1に平行な角変位軸線L10まわりに角
変位可能に設けられ、旋回アーム駆動手段81によって
角変位軸線L10まわりに矢符D(図4における反時計
まわり)に角変位駆動される。旋回アーム駆動手段81
は油圧シリンダ82を有し、この油圧シリンダ82のシ
リンダ胴86の基端部は掘削ヘッド41に回動軸線L1
に平行な角変位軸線まわりに角変位自在に連結され、油
圧シリンダ82のピストンロッド85の先端部は、旋回
アーム47に連結される第1および第2リンク83,8
4の一端部が、回動軸線L1に平行な角変位軸線まわり
に角変位自在に連結される。第1および第2リンク8
3,84はそれぞれほぼ同じ長さを有し、第1リンク8
3の他端部は旋回アーム47に、回動軸線L1に平行な
角変位軸線まわりに角変位自在に連結され、第2リンク
84は第1リンク83に対して約60°の角を成し、旋
回アーム81の角変位軸線L10に同軸に他端部が角変
位軸線L10まわりに角変位自在に旋回アーム47に連
結される。したがって、油圧シリンダ82を伸長させる
ことによって、旋回アーム47は矢符D方向に旋回する
ことができる。また油圧シリンダ82を収縮させること
によって、旋回アーム47は矢符Dとは反対方向に旋回
することができる。
【0036】したがって図4に実線で示される旋回アー
ムの位置から、図4で仮想線で示される位置まで旋回ア
ーム47を旋回させると、掘削ヘッド41の最大掘削半
径は図4で参照符E1に示される長さから参照符E2で
示される長さに縮径される。このようにして旋回アーム
47を旋回させることによって、掘削ヘッド41の最大
掘削径を調整することができる。また旋回アーム47は
図4に示されるように長さ方向中央部で矢符D方向に約
30°屈曲される。これによって旋回アーム47を仮想
線で示す位置に旋回したときの最大掘削径E2を屈曲し
ない場合に比べて小さくすることができる。
【0037】また固定アーム46と旋回アーム47とは
回動軸線L1を中心としてほぼ反対方向に延びるので、
掘削ヘッド41を回動軸線L1まわりに矢符A方向に回
動しながら掘削する場合に、固定アーム46および旋回
アーム47が受ける反力は回動軸線L1を中心として互
いに反対向きとなる。すなわち固定アーム46と旋回ア
ーム47が受ける反力が互いにバランスすることとな
り、掘削ヘッド41を回動駆動する回動駆動源62の負
荷が軽減される。
【0038】図5は図2の切断面線V−Vから見た断面
図である。第1および第2掘削ホイール48,49は図
5に示されるように、掘削ヘッド41の回動方向A下流
側になるにつれて下方となるように傾斜して設けられ、
水平面と第2掘削ホイール49とは角度αを成す。この
第2掘削ホイール49の、回転方向B2下流側(図2に
おける第2掘削ホイール49の右方)でかつ掘削ヘッド
41の回動方向A上流側の掘削位置近傍には、スラリー
ポンプ90の吸込み口91が開口し、第2掘削ホイール
49によって掘削された土砂を掘削された直後に吸込
む。このスラリーポンプ90は、掘削ヘッド41の中心
下部に吐出し口95を有し、第1掘削ホイール49に掘
削された土砂は掘削ヘッド41の下方に排出される。こ
のようなスラリーポンプは第1掘削ホイール48にも同
様に設けられる。
【0039】旋回アーム47は、水平面上で回動軸線L
1に交わる角変位軸線L12(図4参照)まわりに角変
位可能に設けられ、第1掘削ホイール48および第2掘
削ホイール49は旋回アーム47を前記角変位軸線L1
2まわりに角変位させることによって、水平面に対して
角度αを成して設けられる。この角度αの値を次に示
す。
【0040】図6は、第2掘削ホイール49の掘削経路
を周方向に展開した状態を示す模式図である。掘削ヘッ
ド41は回動軸線L1まわりに矢符A方向に回動すると
ともに、上下変位駆動手段45によって下方へ変位する
ので、第2掘削ホイール49の掘削経路は図6に示され
るようになる。すなわち掘削ヘッド41が回動軸線L1
まわりに1回転する間に掘削ヘッド41は深さH1だけ
下方に変位する。したがって、第2掘削ホイール49が
水平面上で回動軸線L1まわりに1回転するときに進む
距離をR1とし、第2掘削ホイール49の掘削面が水平
面と成す角をθとすると、 θ = tan-1(H1/R1) となる。したがって第2掘削ホイール49が水平面と成
す角αを、 α > θ と選ぶことによって、第2掘削ホイール49はその底面
52が掘削面に接触することなく、常に外周部のみを地
盤に接触させて掘削することとなる。これによって第2
掘削ホイール49のカッタビット75の摩耗量が低減す
る。
【0041】掘削面が水平面と成す角θは、回動軸線L
1を中心とする半径方向外方になるにつれて小さくなる
ので、第2掘削ホイール49よりも半径方向外方に設け
られる第1掘削ホイール48の掘削面が水平面と成す角
は、第2掘削ホイール49の掘削面が水平面と成す角θ
よりも小さくなる。したがって、旋回アーム46を角変
位軸線L12まわりに角度αだけ傾けて第1掘削ホイー
ル48を角度αだけ傾けることによって、第1掘削ホイ
ール48も第2掘削ホイールと同様に外周部のみを地盤
に接触させて掘削することとなる。
【0042】また第2掘削ホイール49の厚みTは、た
とえば75cm程度に選ばれ、掘削ヘッド41が1回転
する間に掘削する深さH1は、たとえば50cm程度に
選ばれるので、掘削ヘッド41が1回転したときに第2
掘削ホイール49の上面が1周上の掘削面よりも下方と
なり、いわば掘削ホイール49が地盤中に潜り込んで掘
削するといったことが防がれる。
【0043】図7は、図2の切断面線VII−VIIか
ら見た状態を示す簡略化した断面図である。第3掘削ホ
イール50は回転軸線L3がほぼ水平に設けられ、これ
によって直立した状態で回転駆動される。掘削面が水平
面と成す角度は前述のように、回動軸線L1を中心とし
て半径方向外方になるにつれて小さくなり、半径方向内
方になるにつれて大きくなる。ここで固定アーム46に
設けられる第3および第4掘削ホイール50,51はそ
れぞれ直立した状態で固定アーム46に設けられるの
で、最も半径方向内方に設けられる第4掘削ホイール5
1であっても掘削時に、外周部の一部のみを地盤に接触
させて掘削することとなる。
【0044】第4掘削ホイール50の回転方向C1下流
側でかつ掘削ヘッド41の回動方向A上流側には、スラ
リーポンプ92の吸込み口93が設けられ、第3掘削ホ
イール50によって掘削された土砂は、掘削された直後
に前記スラリーポンプ92に吸引される。このスラリー
ポンプ92の排出口96は前述のスラリーポンプ90と
同様に、掘削ヘッド41の中央部下部に設けられ、掘削
された土砂は掘削ヘッド41の下方に排出される。
【0045】掘削ヘッド41の最も半径方向内方に設け
られる第4掘削ホイール51は、矢符C2方向(図2参
照)に回転駆動されることによって、掘削された土砂は
前述のスラリーポンプ90,92の排出口95,96と
同様に、掘削ヘッド41の中央下方に排出される。この
掘削ヘッド41の中央下部には、地上に設けられる排水
処理設備35に泥水を排出するスラリーポンプまたはエ
アーリフトポンプなどの泥水排出手段の吸引口95が設
けられ、各掘削ホイール48〜51によって掘削された
土砂を泥水とともに排出する。このように各掘削ホイー
ル48〜51で掘削された土砂は、掘削された直後にス
ラリーポンプ90,92によって吸引されて掘削ヘッド
41中央下部に排出され、その後泥水排出手段によって
外部に排出されるので、掘削された土砂が再び掘削ホイ
ールのカッタビット75に接触することが防がれ、掘削
ホイール48〜51の摩耗が低減する。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、掘削ヘッ
ドの掘削ホイールは、掘削ヘッドの回動方向下流側にな
るにつれて下方に傾斜するように設けられるので、掘削
ホイールの底面全面が地盤に接触するのではなく、予め
定められる一部の領域である外周部の一部のみが地盤に
接触して掘削することとなり、掘削ホイールの摩耗が低
減する。また掘削ホイールは掘削ヘッドを回動軸線まわ
りに回動しながら掘削するので、掘削ホイールの切込み
方向は掘削ヘッドの回動方向、すなわちほぼ水平方向と
なり、掘削ホイールの切込み荷重が上下方向に小さくな
る。これによって上下変位駆動手段の駆動力および固定
手段の固定力を大きくする必要がなくなる。
【0047】また本発明によれば、旋回アームを旋回す
ることによって掘削ヘッドの掘削径を調整することがで
きる。
【0048】また本発明によれば、竪坑の中心部は、掘
削ヘッドの固定アームに設けられる掘削ホイールによっ
て掘削され、外周部近傍は旋回アームに設けられる掘削
ホイールによって掘削される。固定アームに設けられる
掘削ホイールは直立した状態で回転駆動されるので、外
周部の一部のみを確実に地盤に接触させて掘削し、掘削
ホイールの摩耗が低減する。また、旋回アームに設けら
れる掘削ホイールは、直立するのでなく傾斜して設けら
れるので、ケーソン躯体の下方を掘削する際にケーソン
躯体に接触することなく効果的にケーソン躯体の直下を
掘削することができる。
【0049】また本発明によれば、掘削ホイールによっ
て掘削された土砂はその掘削位置近傍から吸引して予め
定める排出位置に排出されるので、掘削された土砂が再
び掘削ホイールに接触することなく、掘削ホイールの摩
耗が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である掘削装置30を用
いてオープンケーソン工法によって竪坑を掘削する状態
を示す断面図である。
【図2】掘削装置30を示す断面図である。
【図3】掘削装置30を示す平面図である。
【図4】図1の切断面線IV−IVから見た状態を簡略
化して示す断面図である。
【図5】図1の切断面線V−Vから見た状態を簡略化し
て示す断面図である。
【図6】第2掘削ホイール49の掘削経路を示す模式図
である。
【図7】図1の切断面線VII−VIIから見た断面図
である。
【図8】第1の従来技術である掘削装置1を示す断面図
である。
【図9】第2の従来技術である掘削装置10を示す断面
図である。
【図10】第3の従来技術である掘削装置20を示す断
面図である。
【図11】掘削装置10の掘削状態を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
30 掘削装置 31 竪坑 32 ケーソン躯体 33 クレーン 35 排水処理設備 40 固定フレーム 41 掘削ヘッド 42 軸受手段 43 固定手段 44 案内手段 45 上下変位駆動手段 46 固定アーム 47 旋回アーム 48 第1掘削ホイール 49 第2掘削ホイール 50 第3掘削ホイール 51 第4掘削ホイール 55 回動駆動手段 56,57 ホイール駆動源 62 回転駆動源 75 カッタビット 81 旋回アーム駆動手段 90,92 スラリーポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 23/08 E21D 1/03 E21D 1/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面に対してほぼ鉛直な回転軸線を有
    し、予め定める一部の領域を地盤に接触させた状態で回
    転して地盤を掘削する掘削ホイールを備える掘削ヘッド
    と、 前記掘削ヘッドを、水平面に対して鉛直な回動軸線まわ
    りに回動自在に支持して回動駆動する軸受手段と、 竪坑の底部近傍まで埋設されたケーソン躯体の内周面
    に、着脱可能に固定される固定手段と、 前記固定手段と前記軸受手段との間に介在され、軸受手
    段を固定手段に対して回動軸線方向に上下に案内する案
    内手段と、 固定手段と軸受手段との間に介在され、軸受手段を固定
    手段に対して上下に変位駆動する上下変位駆動手段とを
    含み、 前記掘削ホイールは、掘削ヘッドの回動方向下流側にな
    るにつれて鉛直下方となるように水平面に対して傾斜し
    て設けられることを特徴とする竪坑の掘削装置。
  2. 【請求項2】 前記掘削ヘッドは、前記回動軸線を中心
    として半径方向外方に延び、回動軸線に平行な角変位軸
    線まわりに旋回可能に設けられる旋回アームを有し、こ
    の旋回アームに前記掘削ホイールが設けられることを特
    徴とする請求項1記載の竪坑の掘削装置。
  3. 【請求項3】 前記掘削ヘッドは、掘削ヘッドに固定さ
    れ、回動軸線を中心として半径方向外方に延びる固定ア
    ームを有し、この固定アームには、前記旋回アームに設
    けられる掘削ホイールの掘削経路よりも回動軸線寄り
    で、略水平な回転軸線まわりに回転駆動される掘削ホイ
    ールが備えられることを特徴とする請求項2記載の竪坑
    の掘削装置。
  4. 【請求項4】 掘削ホイールによって掘削された土砂
    を、その掘削位置近傍から吸引して、予め定める排出位
    置に排出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1つに記載の竪坑の掘削装置。
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