JPH0585425A - 建設機械の下部走行体 - Google Patents

建設機械の下部走行体

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JPH0585425A
JPH0585425A JP24564791A JP24564791A JPH0585425A JP H0585425 A JPH0585425 A JP H0585425A JP 24564791 A JP24564791 A JP 24564791A JP 24564791 A JP24564791 A JP 24564791A JP H0585425 A JPH0585425 A JP H0585425A
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JP
Japan
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body frame
vehicle body
ground
cylinder
traveling
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Withdrawn
Application number
JP24564791A
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English (en)
Inventor
Junichi Shimizu
潤一 清水
Katsuo Nagao
活雄 長尾
Masao Kawachi
正男 河内
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 傾斜地などでの走行性や各種作業性の向上お
よび運転者の疲労防止と安全性の向上を確保できる建設
機械の下部走行体を提供すること。 【構成】 上部旋回体9を旋回自在に支持する車体フレ
ーム1まわりの前後および左右の各位置に、上下に伸縮
自在な伸縮脚3,3′を取り付けると共に、それら伸縮
脚3,3′の下部に回動軸5,5′を支点として回動シ
リンダ6,6′により円弧状に回動する履帯式の走行ユ
ニット7,7′を装備することと、上部旋回体9と車体
フレーム1とが傾動軸10を支点として傾動シリンダ1
1, 11′により車体フレーム1の前後に傾動自在にする
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として傾斜地を走行
したり、あるいは傾斜地に据置して掘削作業を行なった
り、または各種の土木建設作業などを行なう建設機械の
下部走行体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の各種建設作業などに使用される建
設機械、例えば図8(A) の側面図および図8(B) の正面
図に示すように油圧ショベルの下部走行体51は、車体
フレーム52と走行駆動装置である走行モータ51C、
クローラ51A等を搭載した左右一対のトラックフレー
ム51Bで構成され、それぞれ溶接またはボルト締結で
一体化構造にし、平地走行を想定して構成されているの
が普通である。そのために路面の傾斜状況に応じて、機
体全体も、作業機54および運転席55を搭載した上部
旋回体53と共に同じく傾斜をする構造となっている。
【0003】すなわち、上記のごとき従来の油圧ショベ
ルは主として平地走行および平地掘削作業を主目的とし
て設計されているため、傾斜地での走行性および作業性
には機構上大きな制約がある。例えば、傾斜地の途中に
止めて掘削作業を行なう場合や河川から砂利を採取する
ような場合は、あらかじめほゞ機体が水平に位置し、安
定した状態に据置できるように、傾斜地に仮設道路を設
けるとか、仮設桟橋を設ける特別の工事が必要であり、
余分な前作業を行なうため、非常に作業能率が低下する
という問題点があった。
【0004】また、油圧ショベルが傾斜地で掘削し、水
平地にあるダンプトラックへ掘削物を積込む作業をする
場合、図7(B) および図7(C)で示すように、油圧ショ
ベルCの下部走行体51が傾斜地面21に合わせて傾斜
することになる。従って作業機54の掘削方向でのダン
プトラック56の積込み高さH0 に対し、図7(C) のダ
ンプトラック56位置での積込み高さがH1 が大となる
ので、上部旋回体53を旋回しながらダンプトラック5
6に接近する際には、旋回動作と共に高さ調整をしなけ
ればならないので、作業時間の損失が大である。また、
ダンプトラック56との干渉防止に非常に注意をしなけ
ればならないので運転席55内の運転者の疲労が大であ
るという問題があった。
【0005】さらに、傾斜地を連続走行する場合、図6
(B) で示すように、傾斜地面21に合せて、上部旋回体
53に取り付けられた運転席55も同様に角度θ傾斜し
て走行するために、運転者の疲労が大であり、また、操
作レバー誤操作の危険性が大であるという問題があっ
た。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するためになされたものであり、傾斜地な
どでの走行性や各種作業性の向上および運転者の疲労防
止と安全性の向上を確保できる建設機械の下部走行体を
提供することを解決課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、本発明の建設機械の下部走行体は、そ
の建設機械の上部旋回体などの上部本体を支持する車体
フレームまわりの前後および左右の各位置に、それぞれ
上下に伸縮自在な伸縮脚を取り付けると共に、それら伸
縮脚の下部の連結脚に回動軸を支点として回動シリンダ
により円弧状に回動する履帯式の走行ユニットを装備す
ることにより構成され、傾斜地において運転席および作
業機を搭載する上部旋回体を、それを支持する車体フレ
ームと共に、下部走行体の前後進方向に対し、前後およ
び左右の各位置で各伸縮脚によって上下および左右それ
ぞれ異なって上昇および下降させて、上部旋回体を下部
走行体に対し相対的に傾斜させ、上部旋回体などの上部
本体部分を水平に保持することができる。
【0008】また、下部走行体の履帯式走行ユニットを
傾斜地面に沿って左右位置で接地するように、車体フレ
ームに対してその走行ユニットを回動軸を支点として円
弧状に回動させれば、車体の接地安定性が保たれる。さ
らに、上部旋回体などの上部本体の下部と車体フレーム
とを傾動軸を支点として傾動シリンダにより車体フレー
ムの前後に傾動自在とすることは、上部旋回体を車体の
進行方向に対して傾動できるので好ましい構成である。
【0009】また、上記各伸縮脚の上下の伸縮操作、各
伸縮脚と走行ユニットとの回動操作および上部旋回体の
車体フレームに対する傾動操作を、油圧または空気圧な
どの流体圧により行なわれるようにすることは、各動作
に対する制御操作、特に走行ユニットの制御操作の機能
性を高めうるので望ましい構成である。
【0010】
【実 施 例】以下、図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1(A) はその一実施例における建設
機械、特に油圧ショベルCの下部走行体の部分断面で示
す平面図、図1(B) は図1(A) のA部分の詳細断面図で
ある。まず、投影面が四角形に形成された車体フレーム
1は、建設機械の上部本体である上部旋回体を旋回自在
に支持するものであるが、この車体フレーム1のまわり
の前後および左右の四隅部の各位置に、上下に伸縮自在
な伸縮脚3を取付け、これらの伸縮脚3の下部端にこの
伸縮脚3を横方向にL形に延長して設けた連結脚4の先
端に回動軸5を介して走行ユニット7, 7′を連結して
いる。
【0011】車体フレーム1の連結脚4の取付け部は、
図1(B) で示すように、車体フレーム1とシリンダ支持
片2と伸縮シリンダ3Aを溶接またはボルト締結等で一
体化に構成し、この伸縮シリンダ3Aの外周部に外形が
投影面で四角状をなし、かつその内径が僅かに伸縮シリ
ンダ3Aの外径よりも大きく、隙間を持たせた筒状のシ
リンダガイド3Cが形成されている。
【0012】次に、図1(A) におけるC−C方向の断面
図である図3(A) および図3(B) に示すように、車体フ
レーム1に面した側面の一部をシリンダ支持片2の幅よ
りも僅かに大きく縦方向に切欠いで切欠き溝部3Dを設
け、伸縮シリンダ3Aを筒状のシリンダガイド3C内に
挿入し、溝部3Dよりシリンダ支持片2を突出させてシ
リンダガイド3Cに対して上下方向に摺動自由な構造と
している。
【0013】また、伸縮シリンダ3Aと連結脚4は、図
3(A) に示すように伸縮シリンダ3Aのロッド3Bの先
端の雄ねじ部を連結脚4の雌ねじ部にねじ込み締結して
一体化されている。次に、連結脚4への走行ユニット7
の取付けは、図1(A) の如く片側の走行ユニット7に対
し、車体の前後方向位置の2ケ所で行なわれる。そして
図1(A) のB−B方向の断面図である図2(A) に示すよ
うに、連結脚4の走行ユニット7側の端部と、走行ユニ
ット7のトラックフレーム7Bの側面を回動軸5を支点
として連結し、連結脚4の上面に回動シリンダ6のシリ
ンダ側を連結ピン6Aで接続し、更にそのロッド側をト
ラックフレーム7Bに連結ピン6Bで接続している。従
って、走行ユニット7は伸縮脚3の下部端よりL形に横
方向に延長された連結脚4に回動軸5を支点として支持
され、回動シリンダ6に回動自在に駆動されるように構
成されており、車体の片方で2台の回動シリンダ6を油
圧または空気圧の流体圧による流体エネルギーで同時に
伸縮させると、走行ユニット7は連結脚4に対して円弧
運動する構造になっている。
【0014】また、走行ユニット7は、トラックフレー
ム7Bの前端部にアイドルホイール7Eを、そして後端
部に流体エネルギーによって作動する走行モータ7Cを
介してスプロケット7Dを配し、その間にクローラ7A
をかけ渡した履帯式となっている。以上の構成からなる
走行ユニット7を車体フレーム11に対して反対側にも
同様に配置して、2台1組で車体1台分を構成してい
る。
【0015】次に、車体フレーム1と上部旋回体9との
間の連結構造に説明する。図1(A)におけるD−D方向
の断面図である図4(A) および図4(B) で、運転席や作
業機などを搭載した上部本体である上部旋回体9の底面
取付部と車体フレーム1の上面部の取付部とを傾動軸1
0で結合して上部旋回体9はこの傾動軸10を支点とし
て車体走行方向で上下に傾動自在な構成になっている。
【0016】そこで、車体フレーム1の車体前部の左右
側面の各1ケ所、車体後部の左右側面の各1ケ所、合計
4ケ所に傾動シリンダ取付板12, 12′を溶接または
ボルト締結で固定し、さらに車体前部の車体フレーム1
側の傾動シリンダ取付板12と上部旋回体9の底面前部
との間を傾動シリンダ11で連結する。上記の連結手段
としては、上部旋回体9の底面と傾動シリンダ11のシ
リンダチューブ側は連結ピン11Aで、また車体フレー
ム1側の傾動シリンダ取付板12と傾動シリンダ11の
ロッド側は連結ピン11Bで連結される。上記と同様に
車体後部の傾動シリンダ11′は、車体前部と同様に、
上部旋回体9と車体フレーム1とが連結ピン11A′と
連結ピン11B′を介して連結されている。
【0017】次に、下部走行体の車体フレーム1の最低
地上高さを高くする場合および傾斜地や階段状地面にお
いて車体フレーム1を車体左右方向で水平に保つ場合の
作動について図2(A) , (B) , 図3(B) , 図5(A) ,
(B) を参照して説明する。 〔地上高さを高くする場合〕図2(A) は平坦地面20に
ある車体フレーム1が最低の位置にある場合を示してお
り、この車体フレーム1の地上高さを高くする場合に
は、車体フレーム1の前後左右の四隅にある4本の伸縮
脚3を構成している伸縮シリンダ3Aを流体エネルギー
で同時に伸張させると、シリンダガイド3Cに沿って伸
縮シリンダ3Aと、これに固定されているシリンダ支持
片2と、このシリンダ支持片2に連結されている車体フ
レーム1が上方の所定位置まで上昇移動し、図2(A) 及
び図3の(A) に示す初期高さL0 に対し、図2(B) 及び
図3(B) の調整後高さL1 に達すると、各伸縮シリンダ
3Aが作動停止し、姿勢を保持する。以上の操作要領に
て車体の最低地高さをL0 からL1 へと変更することが
できる。
【0018】なお、図3に示すように車体の左右位置の
各連結脚4は連結板8で互いに連結して一体形成されて
おり、走行ユニット7の前端部または後端部に局部的に
荷重が加わった場合に発生する前後2ケ所の連結脚4へ
の偏荷重の集中を分担軽減している。 〔傾斜地面の姿勢を変更する場合〕次に、傾斜地面21
で車体フレーム1を水平保持するための各部の作用を説
明すると、従来の下部走行体では図6(B) で示すよう
に、下部走行体51と上部旋回体53が一体化されてい
るので、角度θの傾斜地面21の傾きに沿って下部走行
体51、上部旋回体53および運転席55が同様に傾斜
して不具合を生ずることは前述の通りである。
【0019】さて、本発明によれば、図5(A) に示すよ
うに車体フレーム1の左右方向の水平保持が次の操作で
可能になる。すなわち、傾斜地面21の傾斜面下方に設
置された下部走行体の伸縮シリンダ3Aを伸張操作する
と共に回動シリンダ6を同時に伸張操作すると、車体フ
レーム1の傾斜面下側部が上昇するとともに、走行ユニ
ット7が連結脚4先端に設置されている回動軸5を支点
に反時計方向の円弧状に回動し、クローラ7Aの接地面
が全面で傾斜地面21に接地し、車体フレーム1が水平
状態になるとそれぞれ作動を停止する。
【0020】一方、傾斜地面21の上方に設置された下
部走行体の伸縮シリンダ3A′と回動シリンダ6′を傾
動地面21の下方に設置された下部走行体の伸縮シリン
ダ3Aと回動シリンダ6の操作とまったく逆の操作を同
時に行なう。すなわち、伸縮シリンダ3A′は縮み操作
を行なうと同時に回動シリンダ6′も縮み操作を行なう
ことによって、車体フレーム1の傾斜面上側部が下降す
るとともに走行ユニット7′が反時計方向の円弧状に回
動し、クローラ7A′の接地面が全面で傾斜地面21に
接地し、車体フレーム1が水平状態になるとそれぞれ作
動停止する。
【0021】なお、回動シリンダ6, 6′を操作してク
ローラ7A, 7A′の接地面を傾斜地面21の傾斜状態
に合せて接地面積を広くとることによって接地圧を低下
させてスリップ等を防止して車体フレーム1を水平に維
持しながら安定させることができる。 〔階段状地面の姿勢を変更する場合〕次に、階段状地面
22において車体フレーム1を水平状態に保持するため
の各部の作用を図5(B) で説明すると、階段状地面22
で高い地面側と低い地面側とをそれぞれ左右の走行ユニ
ット7, 7′でまたいで乗った場合、高い地面側の伸縮
シリンダ3A′を縮め、同時に低い地面側の伸縮シリン
ダ3Aを伸張し、車体フレーム1が水平姿勢になるまで
操作を継続し、水平になると同時に操作を停止し、水平
状態を保持する。この場合、地面は傾斜していないの
で、回動シリンダ6, 6′の伸縮作用によって走行ユニ
ット7, 7′を時計方向および反時計方向へ円弧状に回
動して、クローラ7A、7A′の接地面を傾斜させる必
要はない。 〔上部旋回体を水平に保持する場合〕次に、上記の下部
走行体と上部旋回体9との連結機構を動作させて、上部
旋回体9の車両前後方向姿勢を水平に保つ場合の作動方
式について説明すると、この機構は建設機械等が、その
車体に対し前後方向に傾斜している地面上にある場合に
作動させるものである。
【0022】図4(A) は平坦地面20上にある場合で、
傾動シリンダ11, 11′は通常時の状態であり、上部旋
回体9は水平状態を保持している。そこで、図4(B) の
ように建設機械等が車体の前後方向で傾斜地面21にあ
る場合は、従来の下部走行体では、図8(A) に示すよう
に、車体フレーム52と上部旋回体53も同様に傾斜し
た。これに対して本発明では、図4(B) に示すように、
傾斜地面21の傾斜面下方に設置された傾動シリンダ1
1を伸張操作すると共に傾斜地面21の上方に設置され
た傾動シリンダ11′を縮み操作することにより、上部
旋回体9の前部は持ち上がり、後部は引き下げられるこ
とになり、上部旋回体9は水平状態へと移行していき、
水平状態になるとそれぞれ傾動シリンダ11, 11′は作
動停止する。
【0023】次に、上記に説明した機構を有する本発明
の建設機械の下部走行体と、従来の下部走行体との作用
効果を比較するため、油圧ショベルに本発明の下部走行
体を設けた場合を説明する。図7(B) および図7(C) の
従来例で、傾斜地面21によって運転席55は下部走行
体51と同じく傾斜する。そして運転者は傾斜した運転
席55中において下側にずり落ちようとする身体を所定
位置に保持しながらレバー操作しなければならないため
に疲労が著しく、更に傾斜状態でレバー操作をするので
誤操作の恐れが多分にある。
【0024】また、図7(B) ,(C) に示すように上部旋
回体53の上に搭載した作業機54を用いて土砂を掘削
し、ダンプトラック56などへ積載する場合には掘削時
方向での作業機高さH0 とダンプトラック積込み高さH
1 が大きく異なるために頻繁に旋回動作と共に高さ調整
する必要があった。これに対して本発明では図7(A)に
示すように左右の各伸縮脚3, 3′を有する走行ユニッ
ト7, 7′を操作して車体フレーム1をなるべく水平な
いしは水平に近い状態に調整できるので、掘削時方向で
の作業高さH0 とダンプトラック積込み高さH1 とをほ
ぼ同等にすることが可能になり、作業機54の高さを頻
繁に調整の必要がなくなる。
【0025】
【発明の効果】本発明の建設機械の下部走行体は、建設
機械の上部本体を支持する車体フレームまわりの前後左
右の各位置に、上下に伸縮自在な伸縮脚を取り付けると
共に、それら伸縮脚の下部に前後方向に設けた回動軸を
支点とし、回動シリンダによって回動駆動される履帯式
の走行ユニットを装備して構成されている。
【0026】即ち、下部走行体はその上部本体に対し前
後の傾動機能を有しているので、前後に傾斜した斜面で
の走行時および作業時に、上部旋回体などの上部本体
は、その運転席や作業機とともに水平状態の安定した状
態で保持され、また傾斜地や起伏の大きい地面でも、車
体フレームに対し前後左右に設けた伸縮脚を個別に伸縮
させて、車体フレームを水平状態に保持させることがで
きる。
【0027】従って、上部本体に搭載されている運転席
と作業機は水平方向に支持された状態で操作できるの
で、安定した作業ができ、作業ロスの低減および運転者
の疲労低減および誤操作の防止をはかりうるとともに安
定した走行ができる。また、傾斜地に対し履帯式の走行
ユニットと傾斜地面との接地性が良くなり、作業時の安
定性および走行時の横すべりなどがなく、起伏のある傾
斜地での走行性能および安全性が確保されるという効果
がある。
【0028】さらに、車体フレーム下部の伸縮脚の伸張
操作により、車体フレームを上昇させて最低地上高さの
増加で障害物の走破性が向上する。特に、河川や湖沼な
ど水没地で、従来の深さよりも深いところでの作業が可
能になるとともに、車体フレーム上の作業機の上方での
作業範囲が拡大し、作業性、機能性、さらに安全性の高
い建設機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(A) は下部走行体の一実施例における部分断
面で示す平面図であり、図(B)は図(A) におけるA部の
拡大断面図である。
【図2】図(A) は図1の図(A) におけるのB−B方向の
正断面図であり、伸縮シリンダ最縮状態を示している。
そして図(B) は伸縮シリンダ最伸状態を示す正断面図で
ある。
【図3】図(A) は図1の図(A) におけるC−C方向の側
断面図で、伸縮シリンダ最縮状態を示している。また、
図(B) は図(A) の伸縮シリンダ最伸状態を示す側断面図
である。
【図4】図(A) は図1の図(A) におけるD−D方向の側
断面図であり、傾動シリンダ中立状態を示している。そ
して図(B) は傾動シリンダ作動時の状態を示す側断面図
である。
【図5】図1の図(A) における下部走行体の傾斜地面に
おける状態を示す正断面図、同図(B) は図(A) の下部走
行体の階段状地面における状態を示す正断面図である。
【図6】本発明の実施例に係る図1の図(A) の下部走行
体の傾斜地面における状態を示す正断面図、図(B) は図
8の(A) に示す従来の下部走行体の傾斜地面における状
態を説明する正面図である。
【図7】図(A) は、図1(A) に示す下部走行体を持つ建
設機械の傾斜地面での作業状態を説明する正面図、図
(B) は、図8(A) の従来の下部走行体の傾斜地面での作
業状態を説明する正面図、図(C) は図(B) の下部走行体
で油圧ショベル作業姿勢を示す正面図である。
【図8】図8の図(A) は、従来の下部走行体を有する油
圧ショベルの側面図、図(B) は図(A) の正面図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム 3, 3′伸縮脚 3A, 3A′
伸縮シリンダ 4, 4′連結脚 5,5′回動軸 6, 6 回動シ
リンダ 7, 7′走行ユニット 7A, 7A′クローラ 9
上部旋回体 10 傾動軸 11, 11 傾動シリンダ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の上部本体を支持する車体フレ
    ームまわりの前後左右の各位置に、上下に伸縮自在な伸
    縮脚を取り付けると共に、それら伸縮脚の下部に前後方
    向に設けた回動軸を支点とし、回動シリンダによって回
    動駆動される履帯式の走行ユニットを装備した建設機械
    の下部走行体。
  2. 【請求項2】 建設機械の上部本体の下部と車体フレー
    ムとが、傾動軸を支点として傾動シリンダにより車体フ
    レームの前後に傾動自在となっている請求項1記載の建
    設機械の下部走行体。
  3. 【請求項3】 各伸縮脚の上下の伸縮操作、各伸縮脚と
    走行ユニットとの回動操作および建設機械の上部本体の
    車体フレームに対する傾動操作が流体圧力によって行な
    われる請求項1および2記載の建設機械の下部走行体。
JP24564791A 1991-09-25 1991-09-25 建設機械の下部走行体 Withdrawn JPH0585425A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7487879B2 (en) 2004-05-28 2009-02-10 Asteer Co., Ltd. Fuel filler cap
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CN103640636A (zh) * 2013-12-14 2014-03-19 中联重科股份有限公司 工程机械及其下车组件
KR101875911B1 (ko) * 2016-02-02 2018-07-06 한국원자력연구원 가변형 다자유도 바퀴 모듈을 포함하는 이동 로봇
CN108974160A (zh) * 2018-06-20 2018-12-11 国网江苏省电力有限公司泰州供电分公司 一种多功能试验检修车

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