JP3631874B2 - セグメントの真円保持装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネルの内壁面に組付けられた多数のセグメントに圧接し、このセグメントを真円状態に保持するセグメントの真円保持装置及び方法、並びにこの真円保持装置が搭載されたトンネル掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8に一般的なシールド掘削機の概略、図9に従来のセグメントの真円保持装置の正面視、図10に従来のセグメントの真円保持装置の側面視、図11に従来のセグメントの真円保持装置におけるガイドレールと移動台と支持筒との関係を表す概略、図12に図11のXII−XII断面、図13に移動台の車輪とガイドレールとの関係を表す概略を示す。
【0003】
一般的なシールド掘削機において、図8に示すように、掘削機本体は円筒形状をなす前胴11と後胴12とから構成されており、この前胴11の前部にはカッタヘッド13が回転自在に装着されており、このカッタヘッド13は前面部にはカッタビット14が多数取付けられている。そして、このカッタヘッド13の後部には内歯を有するリングギヤ15が一体に固定される一方、前胴11には電動式あるいは油圧式のカッタ旋回モータ(カッタヘッド駆動手段)16が固定されており、このカッタ旋回モータ16の駆動ギヤ17がリングギヤ15に噛み合っている。従って、油圧モータ16を駆動して駆動ギヤ17を回転駆動すると、リングギヤ15を介してカッタヘッド13を回転することができる。
【0004】
また、前胴11にはカッタヘッド13の後方に位置してバルクヘッド18が取付けられており、カッタヘッド13とこのバルクヘッド18との間にチャンバ室19が形成されている。そして、このチャンバ室19には一端がシールド掘削機の外部に延設された送泥管20及び排泥管21の他端が開口しており、排泥管21の開口部分の近傍には掘削土砂と泥水とを攪拌、混合するアジテータ22が設置されている。なお、カッタヘッド13の外周部にはコピーカッタ23が設けられている。
【0005】
一方、前胴11と後胴12とは屈曲自在に嵌合すると共に、両者の間には連結ジャッキ24が架設されている。従って、この連結ジャッキ24を伸縮することで、後胴12に対して前胴11の向きを変更し、曲線状のトンネルを掘削することができる。また、後胴12の後部内周辺には円周方向に複数のシールドジャッキ(推進手段)25が並設されており、このシールドジャッキ25がシールド掘削機の掘進方向後方に伸長して掘削したトンネル内周面に構築された既設のセグメントSに押し付けることで、その反力により前胴11と後胴12からなる掘削機本体を前進することができる。
【0006】
そして、後胴12の後部中央部には支持壁26が形成され、この支持壁26には架台27が後方に延設されている。また、後胴12の後部には旋回リング28が図示しない駆動モータによって旋回自在に支持それており、この旋回リング28には支持アーム29を介してセグメントエレクタ(セグメント組付手段)30が装着されている。このセグメントエレクタ30はシールドジャッキ25によって前進した後胴12と既設のセグメントSとの間の空所に新しいセグメントSを装着してトンネルを構築することができる。更に、架台27には、従来のセグメントの真円保持装置101が前後移動自在に設けられている。
【0007】
この従来のセグメントの真円保持装置101において、図9乃至図13に示すように、架台27の上面には左右一対のレール102が取付けられており、この各レール102には複数の車輪103によって左右の移動台104がそれぞれ移動自在に支持されている。そして、架台27には一対の移動用油圧ジャッキ105が装着され、各駆動ロッドの先端部が移動台104にそれぞれ連結されている。また、各移動台104には上下方向に沿って外筒106が貫通し、固定ピン107によって固定されている。各外筒106内にはそれぞれ昇降用油圧ジャッキ108が設けられると共に、上下一対の内筒109,110が軸方向移動自在に嵌合し、昇降用油圧ジャッキ108のシリンダ部が内筒110に連結され、ロッド部が内筒109に連結されている。そして、この各内筒109,110の先端部には連結ピン111,112によって支え梁113,114が連結されている。この支え梁113,114は中間部が既設セグメントSの内周面とほほ同様に湾曲しており、上面部に既設セグメントSの内周面に圧接する圧接部材115,116が固定されている。
【0008】
従って、カッタ旋回モータ16によってカッタヘッド13を回転させながら、シールドジャッキ25を伸長して既設セグメントSへの押し付け反力によって前胴11と後胴12とで構成される掘削機本体が前進することで、前方の地盤を掘削してトンネルを形成する。その後、セグメントエレクタ30によってトンネルの内壁面にセグメントSをリング状に組付ける。このとき、セグメントの真円保持装置101は所定の位置で昇降用油圧ジャッキ108を伸長して外筒106に対して各内筒109,110を上昇・下降する。すると、各支え梁113,114がトンネル内で拡径し、既設セグメントSの内周面に圧接部材115,116を圧接して既設セグメントSの真円度を保持しながら、各セグメントSを連結固定する。そして、掘削機本体が前進すると、各支え梁113,114による保持を解除した後、移動用油圧ジャッキ105を伸長することで、レール102上を車輪103が転動して移動台104移動台が前進する。
【0009】
このとき、連結ジャッキ24を伸縮して後胴12に対して前胴11の向きを変更し、曲線状のトンネルを掘削する場合、セグメントの真円保持装置101において、車輪103は両側の鍔部103aとレール102との隙間分だけ側方に移動することで、曲線走行によるずれを吸収している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シールド掘削機によるトンネル掘削作業では、近年、曲線施工のトンネル工事が増加の傾向にあり、その曲線の曲率も小さくなってきている。このような急曲線のトンネル掘削作業を行う場合、前述した従来の真円保持装置101にあっては、トンネル掘削作業に伴って移動台104がレール102上を車輪103をもって走行しており、曲線部では、移動台104の車輪103が両側の鍔部103aとレール102との隙間分だけ側方に移動して曲線走行によるずれを吸収していた。
【0011】
ところが、このような方法では、車輪103がレール102上を転動せずにすべって側方へ移動しており、すべりによる磨耗が発生し、且つ、その移動量にも限界があり、長期の使用によって両者の間のがたが発生してしまい、急曲線施工のトンネル工事に十分対応することができなかった。また、曲線施工のトンネルの曲率に合わせて車輪103の鍔部103aとレール102との間に隙間を確保することから、曲率の小さい曲線トンネルでは、この隙間を大きく確保しなければならず、装置が大型化してしまうという問題がある。
【0012】
本発明はこのような問題を解決するものであって、急曲線施工のトンネル工事における動作の円滑化を確保してセグメントを確実に真円保持可能としたセグメントの真円保持装置及び方法並びにトンネル掘削機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本発明のセグメントの真円保持装置は、トンネルの内壁面に組付けられたセグメントに圧接して真円状態に保持するセグメントの真円保持装置において、前記トンネル内にその長手方向に沿って配設された複数のガイドレールと、該ガイドレールに沿って移動自在に支持された一対の移動台と、前記トンネルの径方向に沿って前記各移動台に装着された一対の支持筒と、該支持筒に昇降自在に支持されて前記トンネルの内壁面に組付けられたセグメントに対して圧接可能な一対の支え梁と、該一対の支え梁を昇降する昇降手段と、前記移動台に対して前記支持筒を前記支え梁の昇降方向と直交する前記トンネルの径方向に移動可能で且つ所定位置に位置保持可能とする移動保持機構と、を具えたことを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明のトンネル掘削機は、筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本体に設けられた推進手段と、前記掘削機本体の前部に回転自在に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを駆動回転するカッタヘッド駆動手段と、前記掘削機本体の後部に装着されてトンネルの内部に搬入されたセグメントを該トンネルの内壁面に組み付けるセグメント組付手段と、前記掘削機本体の後部に前記ガイドレールがトンネルの長手方向に沿って配設された前記セグメントの真円保持装置と、を具えたことを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明のセグメントの真円保持方法は、前記トンネル掘削機を用いて、前端部に装着されたカッタヘッドを駆動回転しながら掘削機本体を前進することでトンネルを掘削形成する一方、この掘削形成したトンネルの内壁面にセグメントをリング状に組付けてトンネルを構築し、前記掘削機本体の後部に装着された支持筒からトンネルの径方向外方に支え梁を昇降することで、前記トンネル内壁面に組付けられたセグメントの内周面を圧接して該セグメントを真円に保持する方法において、前記掘削機本体が曲線状に前進するときには、該掘削機本体に対して前記支持筒を前記支え梁の昇降方向と直交する前記トンネルの径方向に移動させることで前記掘削機本体と前記支持筒とのずれを吸収することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を実施例により詳細に説明する。
【0017】
図1に本発明の一実施例に係るセグメントの真円保持装置の正面視、図2にセグメントの真円保持装置の側面視、図3に移動台と支持筒との係合関係を表す移動台の側面視、図4に図2のIV−IV断面、図5に架台に取付けられたガイド筒と外筒との関係を表す移動台の背面視、図6に図2のVI−VI断面を示す。
【0018】
本実施例のセグメントの真円保持装置において、図1及び図2に示すように、図示しないシールド掘削機本体の後部には架台27が後方に延出されて設けられている。この架台27の左右両側の上面には掘削方向に沿う二本一組のガイドレール31a,31bがそれぞれ取付けられており、この各ガイドレール31a,31bにはそれぞれ4つの車輪32によって左右の移動台33がそれぞれ移動自在に支持されている。そして、架台27には一対の移動用油圧ジャッキ34が装着され、その駆動ロッドの先端部が移動台33に連結されている。また、各移動台33には上下方向に沿う外筒35が貫通して装着されており、各外筒35内にはそれぞれ昇降用油圧ジャッキ(昇降手段)36が設けられると共に、上下一対の内筒37,38が軸方向移動自在に嵌合し、昇降用油圧ジャッキ36のシリンダ部が内筒38に連結され、ロッド部が内筒37に連結されている。そして、この各内筒37,38の先端部には連結ピン39,40によってU字形状をなす支え梁41,42の各端部が連結されている。この支え梁41,42は中間部が既設セグメントSの内周面とほほ同様に湾曲しており、表面部に既設セグメントSの内周面に圧接する圧接部材43,44が固定されている。
【0019】
本実施例にあっては、各支え梁41,42等を支持する外筒35が移動台33に対して掘削方向に直交する横方向に所定量移動できるようになっている。即ち、図3及び図4に示すように、移動台33の中央部には貫通孔45が形成されると共に、移動台33の上部には前後一対のガイド片46a,46bが取付けられている。一方、移動台33の貫通孔45に遊嵌する外筒35には水平な前後の支持板47a,47bが固定され、各支持板47a,47bの端部は下面に固定された各摺動体48a,48bを介して移動台33の各ガイド片46a,46bに係合している。従って、外筒35は移動台33に対してこの摺動体48a,48bにより、掘削方向に直交する横方向に沿って移動自在となっている。なお、摺動体48a,48bは低摩擦係数を有する高分子樹脂から形成されている。
【0020】
また、移動台33の上部には左右一対の取付壁49a,49bが取付けられ、この取付壁49a,49bの対向面には支持筒50a,50bが固定されている。一方、外筒35の左右の側部にはガイド棒51a,52bが固定され、外筒35と各取付壁49a,49bとの間には、支持筒50a,50b及びガイド棒51a,52bに保持される左右一対の圧縮ばね(移動保持機構)52a,52bが介装されている。従って、外筒35は移動台33に対して横方向に沿って移動自在であるが、各圧縮ばね52a,52bによって移動台33のほぼ中央部に付勢保持されている。
【0021】
更に、図5及び図6に示すように、架台27には左右の移動台33の外側に位置するように左右一対のガイドロッド53が取付けられている。この各ガイドロッド53はトンネルの長手方向に沿って水平をなしているが、前部側が互いに近接するように傾斜してハの字形に取付けられており、この傾斜角度は調整自在となっている。そして、この各ガイドロッド53の内側には左右の外筒35の外側が接触しており、ガイドロッド53に対して移動台33が前方に移動すると、各外筒35は互いに近接するように移動して掘削機本体に対してセンタリングされるようになっている。
【0022】
ここで、本実施例のセグメントの真円保持装置の動作について説明する。
【0023】
図1及び図2に示すように、図示しないセグメントエレクタ(図8の符号30参照)によってトンネルの内壁面にセグメントSがリング状に組付けられると、この既設セグメントに対して、真円保持装置の各昇降用油圧ジャッキ36を伸長させる。すると、外筒35に対して上下の内筒37,38が上昇、下降することで、支え梁41,42をトンネル内で拡径させ、既設セグメントSの内周面に各圧接部材43,44を圧接する。そして、リング上の既設セグメントSが規定の直径まで拡がると、支え梁41,42がこの真円度を保持した状態で作業者が各セグメントSを連結固定する。この作業中に、図示しないトンネル掘削機はカッタヘッドが前方の地盤を掘削することで前進するが、真円保持装置は各支え梁41,42が圧接部材43,44を介して既設セグメントSの内周面に圧接しているので、既設セグメントSと一体となって前進せず、掘削機本体と一体の架台27のみが前進する。
【0024】
そして、掘削機本体が所定距離前進し、セグメントエレクタによって既設セグメントSに連続して新しいセグメントSをリング状に組付ける。一方、真円保持装置において、セグメントSの固定が完了すると、各昇降用油圧ジャッキ36を収縮させ、外筒35内に各内筒37,38を収納させることで、支え梁41,42による既設セグメントSの内周面への圧接を解除する。そして、移動ジャッキ34を伸長して各移動台33を前進させることで、外筒35と共に各支え梁41,42、圧接部材43,44等を所定距離前進させる。従って、この位置で前述したように、昇降用油圧ジャッキ36を伸長して各支え梁41,42を拡径させ、各圧接部材43,44を既設セグメントSの内周面に圧接し、リング上の既設セグメントSを規定の直径まで拡げて真円度を保持する。この作業の繰り返しによってトンネルを連続して構築する。
【0025】
ところで、トンネル掘削機が曲線状のトンネルを掘削する場合、各支え梁41,42が既設セグメントSの内周面に圧接してトンネルと一体化した真円保持装置に対して、掘削機本体が側方に曲がると、架台27やガイドレール31a,31bも側方に移動することとなり、真円保持装置と架台27との間にずれが生じる。ところが、本実施形態では、外筒35が移動台33に対して移動自在で圧縮ばね52a,52bによって付勢保持されている。そのため、フランジ付きの車輪32によってガイドレール31a,31bに支持された移動台33は、架台27やガイドレール31a,31bと共に側方に移動し、支え梁41,42によってトンネルに保持された外筒35に対して、圧縮ばね52a,52bが伸縮することで、この移動台33と外筒35とが相対移動して両者のずれが吸収される。従って、ガイドレール31a,31bに対して移動台33の車輪32が横すべりすることはなく、ガイドレール31a,31bや車輪32の摩耗を防止できる。
【0026】
また、掘削機本体と共に前進した架台27に対して移動ジャッキ34を伸長して移動台33を所定距離前進させる場合、図2及び図6に二点鎖線で表した移動台33、外筒35、支え梁41,42等が、同図に実線で表した位置に移動するが、このとき、外筒35は移動台33に対して圧縮ばね52a,52bによって付勢保持されているため、ガイドロッド53に接触しながら互いに近接するように移動することとなり、各外筒35は掘削本体に対してセンタリングされ、リング状のセグメントSを正確に保持することができる。
【0027】
図7に本発明の他の実施例に係るセグメントの真円保持装置における移動台と支持筒との係合関係を表す移動台の断面を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0028】
図7に示すように、外筒35は移動台33の貫通孔45に遊嵌し、摺動体48aによって掘削方向に直交する横方向に沿って所定量移動自在となっている。そして、移動台33の上部には取付ブラケット61によって油圧ジャッキ(移動保持機構)62が装着され、この油圧ジャッキ62の駆動ロッド63の先端部が外筒35の側部に固定された取付片64に連結されている。従って、油圧ジャッキ62を伸長することで、移動台33に対して外筒35を横方向に沿って移動することができ、曲線トンネルの掘削時における移動台33と外筒35とのずれを吸収できると共に、移動台33の前進時における外筒35のセンタリングを行うことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように本発明のセグメントの真円保持装置によれば、トンネルの内壁面に組付けられたセグメントに圧接して真円状態に保持するセグメントの真円保持装置において、前記トンネル内にその長手方向に沿って配設された複数のガイドレールと、該ガイドレールに沿って移動自在に支持された一対の移動台と、前記トンネルの径方向に沿って前記各移動台に装着された一対の支持筒と、該支持筒に昇降自在に支持されて前記トンネルの内壁面に組付けられたセグメントに対して圧接可能な一対の支え梁と、該一対の支え梁を昇降する昇降手段と、前記移動台に対して前記支持筒を前記支え梁の昇降方向と直交する前記トンネルの径方向に移動可能で且つ所定位置に位置保持可能とする移動保持機構と、を具えたので、曲線形状をなすトンネルの内壁面のセグメントを位置保持するとき、移動台と支持筒との相対横移動によって両者のずれを吸収することで、セグメントに対して支え梁を正確に圧接してこのセグメントを確実に保持することができ、ガイドレールに対して移動台の車輪が横すべりすることはなく、円滑に移動させることで両者の摩耗を防止することができると共に、装置の大型化を防止することができる。
【0030】
また、本発明のトンネル掘削機によれば、筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本体に設けられた推進手段と、前記掘削機本体の前部に回転自在に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを駆動回転するカッタヘッド駆動手段と、前記掘削機本体の後部に装着されてトンネルの内部に搬入されたセグメントを該トンネルの内壁面に組み付けるセグメント組付手段と、前記掘削機本体の後部に前記ガイドレールがトンネルの長手方向に沿って配設された前記セグメントの真円保持装置と、を具えたので、曲線形状のトンネルを掘削するとき、移動台と支持筒との相対横移動によって両者のずれを吸収することで、トンネルの内壁面に組付けられたセグメントに対して支え梁を正確に圧接してこのセグメントを確実に保持することができ、ガイドレールに対して移動台の車輪が横すべりすることはなく、円滑に移動させることで両者の摩耗を防止することができると共に、装置の大型化を防止することができ、その結果、トンネル工事の工期の短縮及び工事費用の削減を図ることができる。
【0031】
また、本発明のセグメントの真円保持方法によれば、前記トンネル掘削機を用いて、前端部に装着されたカッタヘッドを駆動回転しながら掘削機本体を前進することでトンネルを掘削形成する一方、この掘削形成したトンネルの内壁面にセグメントをリング状に組付けてトンネルを構築し、前記掘削機本体の後部に装着された支持筒からトンネルの径方向外方に支え梁を昇降することで、前記トンネル内壁面に組付けられたセグメントの内周面を圧接して該セグメントを真円に保持する方法において、前記掘削機本体が曲線状に前進するときには、該掘削機本体に対して前記支持筒を前記支え梁の昇降方向と直交する前記トンネルの径方向に移動させることで前記掘削機本体と前記支持筒とのずれを吸収するようにしたので、ガイドレールに対して移動台の車輪が横すべりすることはなく、円滑に移動させることで両者の摩耗を防止することができると共に、トンネル工事の工期の短縮及び工事費用の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るセグメントの真円保持装置の正面図である。
【図2】本実施例のセグメントの真円保持装置の側面図である。
【図3】移動台と支持筒との係合関係を表す移動台の側面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】架台に取付けられたガイド筒と外筒との関係を表す移動台の背面図である。
【図6】図2のVI−VI断面図である。
【図7】本発明の他の実施例に係るセグメントの真円保持装置における移動台と支持筒との係合関係を表す移動台の断面図である。
【図8】一般的なシールド掘削機の概略図である。
【図9】従来のセグメントの真円保持装置の正面図である。
【図10】従来のセグメントの真円保持装置の側面図である。
【図11】従来のセグメントの真円保持装置におけるガイドレールと移動台と支持筒との関係を表す概略図である。
【図12】図11のXII−XII断面図である。
【図13】移動台の車輪とガイドレールとの関係を表す概略図である。
【符号の説明】
27 架台
31a,31b ガイドレール
32 車輪
33 移動台
34 移動ジャッキ
35 外筒(支持筒)
36 昇降用油圧ジャッキ(昇降手段)
37,38 内筒
41,42 支え梁
43,44 圧接部材
48a,48b 摺動部材
52a,52b 圧縮ばね(移動保持機構)
53 ガイドロッド
62 油圧ジャッキ(移動保持機構)
S セグメント
Claims (3)
- トンネルの内壁面に組付けられたセグメントに圧接して真円状態に保持するセグメントの真円保持装置において、前記トンネル内にその長手方向に沿って配設された複数のガイドレールと、該ガイドレールに沿って移動自在に支持された一対の移動台と、前記トンネルの径方向に沿って前記各移動台に装着された一対の支持筒と、該支持筒に昇降自在に支持されて前記トンネルの内壁面に組付けられたセグメントに対して圧接可能な一対の支え梁と、該一対の支え梁を昇降する昇降手段と、前記移動台に対して前記支持筒を前記支え梁の昇降方向と直交する前記トンネルの径方向に移動可能で且つ所定位置に位置保持可能とする移動保持機構と、を具えたことを特徴とするセグメントの真円保持装置。
- 筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本体に設けられた推進手段と、前記掘削機本体の前部に回転自在に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを駆動回転するカッタヘッド駆動手段と、前記掘削機本体の後部に装着されてトンネルの内部に搬入されたセグメントを該トンネルの内壁面に組み付けるセグメント組付手段と、前記掘削機本体の後部に前記ガイドレールがトンネルの長手方向に沿って配設された請求項1記載のセグメントの真円保持装置と、を具えたことを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項2記載のトンネル掘削機を用いて、前端部に装着されたカッタヘッドを駆動回転しながら掘削機本体を前進することでトンネルを掘削形成する一方、この掘削形成したトンネルの内壁面にセグメントをリング状に組付けてトンネルを構築し、前記掘削機本体の後部に装着された支持筒からトンネルの径方向外方に支え梁を昇降することで、前記トンネル内壁面に組付けられたセグメントの内周面を圧接して該セグメントを真円に保持する方法において、前記掘削機本体が曲線状に前進するときには、該掘削機本体に対して前記支持筒を前記支え梁の昇降方向と直交する前記トンネルの径方向に移動させることで前記掘削機本体と前記支持筒とのずれを吸収することを特徴とするセグメントの真円保持方法。
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JPH10280894A (ja) | 1998-10-20 |
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