JPS647171B2 - - Google Patents

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JPS647171B2
JPS647171B2 JP18707682A JP18707682A JPS647171B2 JP S647171 B2 JPS647171 B2 JP S647171B2 JP 18707682 A JP18707682 A JP 18707682A JP 18707682 A JP18707682 A JP 18707682A JP S647171 B2 JPS647171 B2 JP S647171B2
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JP
Japan
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traveling
vehicle body
trench
groove
traveling vehicle
Prior art date
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Application number
JP18707682A
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English (en)
Other versions
JPS5976335A (ja
Inventor
Yosho Shishido
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP18707682A priority Critical patent/JPS5976335A/ja
Publication of JPS5976335A publication Critical patent/JPS5976335A/ja
Publication of JPS647171B2 publication Critical patent/JPS647171B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F5/00Dredgers or soil-shifting machines for special purposes
    • E02F5/02Dredgers or soil-shifting machines for special purposes for digging trenches or ditches
    • E02F5/06Dredgers or soil-shifting machines for special purposes for digging trenches or ditches with digging elements mounted on an endless chain
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/02Travelling-gear, e.g. associated with slewing gears
    • E02F9/024Travelling-gear, e.g. associated with slewing gears with laterally or vertically adjustable wheels or tracks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は山地、丘陵等の急斜面における連続溝
の構築を可能にした溝掘削機に関する。
通常、溝掘削機により山地、丘陵等の不斉な地
表面を持つ急斜面に溝を掘削する作業は、斜面横
行の際、掘削装置を推進または索引する走行車体
が谷側方向へ横滑りまたは横ドリフト(障害物乗
り越えの際の滑り)するため困難で、比較的緩斜
面(斜度15゜程度まで)での掘削に止まつていた。
また、この種の溝掘削機としては左右の懸架脚の
地上高を独立に変え、すなわち谷側脚を高く伸ば
し山側脚を低く縮めて走行車体を水平に保ち、斜
面横方向に沿つて掘削を行なうようにしたものも
知られているが、これ等においても不斉地表面の
急斜面では依然として横滑り等を避けられず、比
較的緩傾斜で、斜度が一定し、かつ斜面の地表面
は凹凸が少なく、その摩擦保持力が良好な場合に
限られていた。このように、斜面横方向に沿う掘
削作業において、掘削装置を装着する走行車体が
横滑り等を起すことは、掘削作業にとつて致命的
欠陥で、特に等高線に沿つた溝掘削は難しく、ま
たこの溝掘削がトレンチヤー等による連続掘削の
場合は装置自体の破損を生じたり或いは掘削溝の
整一性を損ずる等の不具合を生じていた。
そこで、走行車体の横滑り等を防止し、不斉地
走行性を向上させるために、走行車体の懸架装置
の接地圧を充分に下げたり或いは車輪の個数また
は大きさを大きくするなどの手段を採用している
が、傾斜地表面が局部的に凹凸していたり、或い
は低接地圧の場合逆に滑り易くなる湿つた草地表
面等においては、これら地形を走行した際の車輛
軸線の横滑りや横ドリフトを防止することができ
ず、安全性に問題があつた。
また、従来の連続溝掘削機は直線溝の掘削に止
まり、曲線溝の掘削までは困難で、特に掘削溝深
さが深い場合には一層困難を極め、等高線に沿つ
た連続深溝、岩石、樹木、道路、沢等の障害物を
避ける迂回溝、更には溝を中断させないで折返す
折返し溝、地物を囲繞する溝等の掘削に対応しき
れず、汎用性に欠ける欠点を有している。
本発明は上述したような従来の欠点に鑑みてな
されたもので、その第1の目的は、走行車体の下
部に昇降自在な溝中走行装置を設け、これを掘削
された溝内で走行させることにより、山地、丘陵
等における地表面が不斉、不良な急斜面での走行
車体の横滑りおよび横ドリフトを防止し、作業の
安全性を確保すると共に連続深溝の掘削を可能に
した溝掘削機を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、掘削装置と溝中
走行装置を走行車体に昇降自在に且つ水平面内で
回動自在に配設することにより、例えば等高線に
沿つた曲線溝、岩石、樹木等の障害物を迂回する
溝等の掘削を、地形、傾斜、障害物等に影響され
ることなく安全且つ容易に行なえるようにした溝
掘削機を提供することにある。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図は本発明に係る溝掘削機の一実施例を示
す掘削状態における一部省略側断面図、第2図は
要部の横断面図、第3図は要部を断面して示す正
面図、第4図は第1図−線断面図である。第
1図において、全体を符号1で示す溝掘削機はフ
レーム等によつて一体的に構成された走行車体2
を備えている。この走行車体2の上面中央部には
作業員3が搭乗して後述する各種装置、機構等の
運転操作を行なう運転室4が設けられ、その後方
には油圧動力源5、原動機6およびその関連装置
が搭載されて、所要の油圧作動力を発生し、走
行、掘削、排土等を行なう各種装置、機構に供給
している。前記油圧動力源5より供給される油圧
は運転室4の油圧制御器7を作業員3が操作する
か若しくは自動制御機構等により制御され、各種
装置、機構の油圧作動部を作動させるように構成
されている。
前記走行車体2の左右側面の前後には第2図お
よび第3図に示すように同一構造をなす合計4個
の走行装置10が配設されている。これらの走行
装置10はそれぞれ独立に昇降駆動されて地上を
走行するもので、車体平面に対して直角方向、す
なわち上下動されることにより取付位置(取付
高)が可変設定され懸架装置11と、溝掘削時以
外において地表面を走行する走行車輪12とで構
成されている。これらの構造を更に詳述すると、
懸架装置11は第2図および第3図に示すよう
に、車体側板13に固定されたガイドブロツク1
4に上下方向に摺動自在に嵌合されたスライド脚
15を有し、ガイドブロツク14の表面には前記
スライド脚15を駆動する脚上下用油圧モータ1
6が固定されている。一方、ガイドブロツク14
の内部には前記油圧モータ16の軸端に固定され
た傘歯車17と、この傘歯車17と直角に噛合
し、かつねじ棒18に螺合された受動傘歯車19
が配設され、この受動傘歯車19のスラストは前
記ガイドブロツク14の内底面で受けられてい
る。前記ねじ棒18はガイドブロツク14を貫通
し、その上下端が前記スライド脚15の上下端部
に固定保持されている。したがつて、油圧モータ
16の駆動によつて傘歯車17が回転し、これと
噛合する受動傘歯車19を回転させると、該歯車
19はそのスラストをガイドブロツク14にて受
けられているので、これと咬み合うねじ棒18お
よびスライド脚15が前記ガイドブロツク14に
沿つて上下方向に摺動し、走行車輪12の高さを
任意に変化させる。この制御は駆動モータ16の
回転方向、速度の調整によつて行なわれ、走行地
形或いは掘削の状態に応じて各走行装置10を
個々独立に或いは左右または前後を同時に、或い
はまた全ての走行装置10を同時に作動させるこ
とにより、走行車体2とほぼ水平に保持する。な
お、この場合、各懸架装置11の伸縮制御は手動
或いは走行車体2の姿勢検出器等を介して自動制
御される。
前記走行車輪12は第3図に示すように前記ス
ライド脚15の下端に固定されたハブ軸20を有
し、このハブ軸20には車輪駆動用油圧モータ2
2を内蔵固定してなるハブ23が一体に設けられ
ている。前記ハブ23の外周にはベアリング25
を介してホイール26が回転自在に配設され、こ
のホイール26に前記油圧モータ22の回転が遊
星歯車機構28を介して伝達されるように構成さ
れている。すなわち、前記遊星歯車機構28は、
駆動モータ22の出力軸27に固定された太陽歯
車29と、この太陽歯車29および前記ホイール
26の内周壁に一体的に設けられた内歯歯車31
にそれぞれ噛合する、例えば3個の遊星歯車30
とで構成され、これら遊星歯車30が前記ハブ2
3のピン34にそれぞれ回転自在に軸支されてい
る。前記ホイール26の外周面には地面に接地す
るグローサ35が配設される一方、内側には周知
のブレーキ機構36が組込まれている。
前記走行車体2の前後進の駆動は、各走行車輪
12に内蔵された前記駆動モータ22の回転を、
遊星歯車機構26で減速してホイール26に伝達
することにより行なわれ、左右への旋回は、左右
の走行車輪12の回転速度を変えたり内輪側を制
動する等によつて行なわれる。すなわち、各走行
装置10の走行車輪12は個々独立に或いは連動
して制御されることにより、走行車体2の前後進
および左右への旋回を可能にしている。
なお、走行装置10として車輪式の場合を示し
たが、これに限らず、クローラ形式等の種々の走
行装置を用いてもよいことは勿論である。
前記走行車体2の前部には第1図、第2図およ
び第4図に示す掘削装置40が昇降自在にかつ左
右方向に所定角度回動自在に配設され、これによ
つて直線溝および曲線溝の掘削を可能にしてい
る。掘削装置40の構成を更に詳述すると、第4
図に示すように前後方向に水平に延在する左右一
対のアーム42a,42bを有し、これらアーム
42a,42bの先端間に横ビーム41が横架さ
れ、またこの横ビーム41の中央には上下方向に
延在する垂直な縦ビーム43の上端部が嵌合固定
されている。前記縦ビーム43の上下端にはそれ
ぞれ一対のチエーンスプロケツト44a,44
b,45a,45b(第1図および第2図参照)
が回転自在に配設されている。また、前記一対の
アーム42a,42bのうち一方のアーム42a
の先端部には油圧モータ47(第4図参照)が配
設され、その軸48の先端にチエーンスプロケツ
ト49が嵌合固定されている。前記軸48の先端
部は横ビーム41の中央に固定され後方に延在す
るブラケツト55によつて軸支されている。ブラ
ケツト55の後端には3個のチエーンスプロケツ
ト51,52a,52bを固定してなる回転軸5
3が回転自在に配設され、前記軸48のチエーン
スプロケツト49とチエーンスプロケツト51に
駆動用リンクチエーン56が掛け渡され、同様に
一対のチエーンスプロケツト52a,52bと前
述した縦ビーム43のチエーンスプロケツト44
a,44b,45a,45bにもそれぞれリンク
チエーン59a,59b(第1図参照)が掛け渡
されている。そのため、リンクチエーン59a,
59bの上端部は縦ビーム43の背面側において
後方に突出することにより第1図に示す如く略三
角形の空隙部60が形成され、この空隙部60に
横ビーム41が挿通されると共にブラケツト55
の取付けを可能にしている。一方、掘削装置40
の下端部、すなわち掘削作動部Aは同一断面形状
で、かつ後述するカツタ62によつて略々円形を
なし、これによつて直線溝とほぼ同一の溝幅を有
する曲線溝の掘削を可能にしている。
すなわち、前記一対のリンクチエーン59a,
59bに所定の間隔を置いて共通に取付けられる
複数個のカツタ62は、第2図および第4図に示
すように平板状に形成されて略々〓形を呈するこ
とにより、直線状の前面刃部62aと、この刃部
62aの両端にそれぞれ一体に連設され、該刃部
62aの後方に延在する円弧状に彎曲した一対の
側刃部62b,62cとを備え、縦ビーム43を
挾んで前後に位置するカツタ62同士で略々円形
(第2図参照)の断面形状をなし、リンクチエー
ン59a,59bと一体に回転走行することによ
り溝64の掘削を行なうと同時に掘削された土砂
を揚土し、後述する排土機に導いている。
なお、前記リンクチエーン59a,59bは前
記駆動モータ47による軸48の回転がチエーン
スプロケツト49−リンクチエーン56−チエー
ンスプロケツト51−回転軸53を経てチエーン
スプロケツト52a,52bに伝達されることに
より、縦ビーム43の前方側において上昇し、後
方側において下降する如く回転駆動される。ま
た、カツタ62は平板状のものに限らず山形ある
いは1つのカツタ62を分割し、高さ方向にずら
して取付けるなど種々の変更が可能である。
前記一対のリンクチエーン59a,59bの内
側には第1図、第2図および第4図に示すように
複数個の小ローラ70が所定の間隔をおいて回転
自在に配設され、これらの小ローラ70ば前記縦
ビーム43の背面略中央部に固定されたスライド
ブラケツト71(第1図参照)のスライド面を転
動することにより、リンクチエーン59a,59
bの走行経路を形成している。
前記左右一対のアーム42a,42bの後端部
は、第1図および第2図に示すように、マウント
73に固定され、このマウント73は回転ブロツ
ク74に固定されている。前記回転ブロツク74
の後端部、すなわち車体側は円筒形状をなし、ス
ライドブロツク75の中心に回転自在に組込まれ
ている。前記スライドブロツク75の上下面両端
部にはそれぞれ前後一対からなるローラ76が合
計8個回転自在に取付けられており、これらのロ
ーラ76は門型ガイド77の内壁に沿つて転動す
るように構成されている。
前記門型ガイド77は前記スライドブロツク7
5を上下動自在に案内保持するもので、走行車体
2の前端部上面に配設されたブーム78の前端部
にほぼ垂直に取付けられている。前記ブーム78
は支軸79によつて軸支されることにより水平面
内において左右方向に回動自在で、この回動は一
端が前記走行車体2側に連結された旋回用油圧シ
リンダ80によつて行なわれるように構成されて
いる。なお、81,82は前記ブーム78の下面
にそれぞれ取付けられ、走行車体2の前端部上面
および前端面に接触転動するローラである。
前記スライドブロツク75、換言すれば前記掘
削装置40の上下動は、該ブロツク75の上面中
央に一端が止着されたワイヤ83を、前記門型ガ
イド77の上部に取付けた巻取りウインチ84に
よりワイヤシーブ85を介して巻上げたり巻き戻
したりすることにより行なわれ、これによつて溝
64の掘削深さを任意に設定している。そして、
この掘削深さは、後述する溝中走行装置の取付高
の調整による走行車体2の地上高H(第1図参照)
を変えることにより、一定限度内で調整自在とさ
れる。また、前記掘削装置40は前記ブーム78
の回動により水平面内にて左右に回動されると共
に前記回転ブロツク74の回動により左右に傾斜
され、この傾斜は一端が前記回転ブロツク74に
ブラケツト89を介して固定され、他端が前記ス
ライドブロツク75にブラケツト90を介して連
結された油圧シリンダ88によつて行なわれる。
前記走行車体2の下部には溝掘削時において前
記走行装置10に代つて走行車体2の走行を担当
する前後一対の溝中走行装置95,96が前記走
行車体2の前後方向中心線上に配設されている。
これら一対の溝中走行装置95,96は前後一対
のパンダグラフ式昇降機構97A,97Bによつ
て昇降される溝中フレーム98の下面に配設され
る。ここで、前記一対の溝中走行装置95,96
および昇降機構97A,97Bはそれぞれ全く同
一に構成されるため、主として車体前方側の溝中
走行装置95と昇降機構97Aを第1図および第
3図に基づいて詳述する。
先ず溝中走行装置95は、前記溝中フレーム9
8にベアリング100を介して上端部が取付けら
れることにより水平面内で回動自在な走行車輪ブ
ロツク101を備え、このブロツク101の下端
には側方から見て逆V字状をなすギヤボツクス1
02の頂部が軸103を介して揺動自在に配設さ
れている。前記ギヤボツクス102の前端および
後端にはそれぞれ左右一対の走行車輪104a,
104b,105a,105b(105bは図示
せず)が回転自在に軸支されて配設され、その外
周面にはグローサ106がそれぞれ設けられる一
方、内部には周知の制動装置が配設されている。
前記ギヤボツクス102の頂部側面には駆動用油
圧モータ107が取付けられており、その回転は
ギヤトレーン108A,108Bを介して前記走
行車輪104a,104b,105a,105b
に伝達されるように構成されている。なお、前記
車輪ブロツク101は第1図および第2図に示す
油圧シリンダ109によつて左右に回動され、こ
れによつて溝掘削時における左右への旋回を可能
にしている。なお、前記油圧シリンダ109の一
端は前記車輪ブロツク101にブラケツト110
を介して連結され、他端は溝中フレーム98の下
面にブラケツト111を介して連結される。
この場合、溝中走行装置95,96として車輪
式の場合を示したが、これに限らずクローラ形式
等種々の走行装置を用いてもよいことは勿論であ
る。
前記昇降機構97Aは、前記走行車体2と溝中
フレーム98との間に左右4個ずつ介在された合
計8個のリンク部材116a,116b,116
c,116dおよび117a,117b,117
c,117d(116c,116dは図示せず)
を有し、左右および前後中央部に配設された合計
2個の油圧シリンダ108A,108Bによつて
伸縮されるもので、前記走行装置10による通常
の走行時においては折り畳まれて前記溝中フレー
ム98および溝中走行装置95,96を走行車体
2の下部に格納するように構成されている。ま
た、前後の昇降機構97A,97Bは個々独立に
伸縮されることにより、前記溝中フレーム98を
走行車体2に対して前後に傾斜させ得る。
前記走行車体2の前部には更に左右一対のスク
リユー式排土機120,121が前記掘削装置4
0の両側に位置して配設されている。これら一対
の排土機120,121は急斜面での掘削に対応
し得るようにそれぞれ独立に昇降されるように構
成されている。すなわち、排土機120の排土ス
クリユー123は後端部が前記門型ガイド77の
一側に軸124を介して上下方向に回動自在に軸
支された支持アーム125の先端部に回転自在に
配設されて前記掘削装置40の側方に位置し、前
記支持アーム125が油圧シリンダ126によつ
て回動されることにより上下動するように構成さ
れている。同様に左側の排土機121も排土スク
リユー127(第2図参照)および支持アーム1
28を有し、図示しない油圧シリンダによつて昇
降される。そして、各支持アーム125,128
の内側面には油圧モータ130,131がそれぞ
れ配設されており、これらモータ130,131
の回転がそれぞれチエーンおよびチエーンスプロ
ケツトを介して前記排土スクリユー123,12
7に伝達されるように構成されている。したがつ
て、掘削装置40によつて掘削揚土された土砂は
前記排土スクリユー123,127上に落下して
排土機120,121の外側方に排出される。
次に、上記構成からなる溝掘削機1の動作につ
いて説明する。
先ず平地走行に際しては、第5図aに示すよう
に走行に必要なグランドクリアランスを保持すべ
く掘削装置40、溝中走行装置95,96および
排土機120,121を上方に引き上げ、左右の
走行装置10を所要寸法伸長して前後、左右同一
高さとし、走行車体2等のグランドクリアランス
および水平を保持して走行する。
斜面の登降に際しては、前述平地走行と同様に
走行車体2等のグランドクリアランスおよび水平
状態を保つ。この場合、第5図bに示すように急
斜面の登りでは前側の一対の走行装置10を縮
め、後側の一対の走行装置10を伸長(隣りの場
合はこの逆)すれば、走行車体2の水平が保た
れ、重心Gの後下りによる有効接地圧力の低下を
防ぐと同時に走行車体2の安定度を高め、登坂能
力を増大させる。
斜面を一定距離登り、斜面横行に移る場合に
は、第5図cに示すように斜面山側の前後一対の
走行装置10を所定量縮め、谷側の前後一対の走
行装置10を所定量伸長して走行車体2の重心G
を山側に移すと共に左右の水平を保持することに
より、斜面横行能力が増大し、走行車体2および
乗員の安全度、操作性を高めることができる。
なお、第5図a,b,cに示した走行状態で旋
回する場合には、左右の走行装置10の駆動速度
を変えるか、一方側を制動もしくは逆転させるな
どすれば、所望の方向に旋回させることができる
ことは云うまでもない。
次に、急斜面での掘削は、第5図cに示した斜
面横行の状態で行なわれる。この場合、走行車体
2は所要の地上高を保つた状態で、掘削装置4
0、溝中走行装置95,96および排土機12
0,121を第5図dに示す如く徐々に下げてい
くと、掘削装置40が接地してカツタ62(第1
図参照)による掘削を開始する。掘削装置40は
前記溝中走行装置95,96と共に掘削につれて
降下し、掘削深さを増加させるが、所要の溝深さ
に達した後は走行装置10を上昇させることによ
り、走行車体2自体の走行を前記溝中走行装置9
5,96によつて行なう。第5図fはこの状態を
示し、深溝64の連続掘削が行なわれる。すなわ
ち、掘削時においては走行装置10を斜面から浮
かせ、溝中走行装置95,96によつて走行する
ことにより、走行車体2の横滑り等を防止するも
のである。
左右の排土機120,121は斜面に接しない
よう異なつた高さ位置に設定保持され、カツタ6
2によつて掘削され掬き上げられた土砂を外側方
に排出するが、地表面が軟弱な場合には山側の排
土スクリユー123を積極的に地表面に喰い込ま
せて回転させると、小規模な掘削も可能で、溝周
辺の土崩れを防止し得る。また、掘削装置40の
掘削面に対する必要な押圧力は走行車体2の推進
力によつて与えられる。
溝64内に挿入されて走行する前後一対の溝中
走行装置95,96は個々独立に水平面内におい
て回動されるため、第6図に示す曲線溝140で
の安定な走行を可能にする。この場合、掘削装置
40はその下端部が略円形の断面形状をなしてい
るので、直線溝とほぼ同一の溝幅を有する曲線溝
掘りを可能にし、カツタ62の破損事故等を防止
する。
なお、溝中走行装置95,96は揺動自在なギ
ヤボツクス102(第1図参照)に走行車輪10
4a,104b,105a…を取付けているの
で、溝底面に異物等が露出している場合でも、こ
れを乗り越えることができ、前進を妨げられるこ
とはない。
以上説明したように本発明に係る溝掘削機は、
その第1の発明において走行車体の下部に昇降自
在な溝中走行装置を配設し、この溝中走行装置を
掘削時に溝内に挿入して溝底面に沿つて走行させ
るように構成したので、斜面横行による溝掘削に
際して地上走行用の走行装置を使用する必要がな
く、そのため走行車体の谷側への横滑りまたは不
斉地面乗り越えの際の車体軸線の横ドリフトを確
実に防止でき、急斜面での溝掘削を安定且つ確実
に行なうことができる。
さらに、第2の発明において掘削装置および溝
中走行装置は昇降自在で且つ水平面内にて回動自
在に配設されているので、直線溝のみならず、曲
線溝、折り返し溝、ジグザグ溝等任意の溝を各種
地形において中断することなく連続的に掘削する
ことができる。加えて、溝掘削機は地上用の走行
装置と溝中走行装置による自力走行、斜面横行が
自在で、連続溝掘削の間に掘削もしくは迂回困難
な岩石地、樹木地、沢あるいは山道等に遭遇した
場合も、両走行装置の切換使用により、転倒、横
滑り等を起すことなく、容易且つ安全にこれを乗
越え、しかる後掘削を再開することができるな
ど、その効果は非常に大で汎用性に優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る溝掘削機の一実施例を示
す掘削状態における一部省略側断面図、第2図は
要部の横断面図、第3図は要部を断面して示す正
面図、第4図は第1図−線断面図、第5図は
溝掘削機の走行、掘削動作を説明するための図
で、aは平地走行状態、bは斜面の登降坂状態、
cは横行走行状態、dは溝掘削開始の状態、eは
溝掘削開始直後の状態、fは深溝掘削状態を示す
図、第6図は曲線溝掘りの状態を示す図である。 1……溝掘削機、2……走行車体、10……走
行装置、40……掘削装置、62……カツタ、6
4……溝、95,96……溝中走行装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 走行車体と、それぞれ前記走行車体の両側に
    配設されて地上を走行し、且つ独立に昇降される
    ことにより前記走行車体を水平に保持する複数の
    走行装置と、前記走行車体に昇降自在に配設され
    て溝を掘削する掘削装置を備えた溝掘削機におい
    て、前記走行車体の下部に溝掘削時に溝内に挿入
    されて溝底面を自走する昇降自在な溝中走行装置
    を設けたことを特徴とする溝掘削機。 2 走行車体と、前記走行車体の両側にそれぞれ
    配設されて地上を走行し、且つ独立に昇降される
    ことにより前記走行車体を水平に保持する複数の
    走行装置と、前記走行車体に昇降自在に且つ水平
    面内で回動自在に配設されて溝を掘削する掘削装
    置を備えた溝掘削機において、前記走行車体の下
    部に溝掘削時に溝内に挿入されて溝底面を自走す
    る昇降自在に且つ水平面内で回動自在な溝中走行
    装置を設けたことを特徴とする溝掘削機。
JP18707682A 1982-10-25 1982-10-25 溝掘削機 Granted JPS5976335A (ja)

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