JPH06342963A - プリント配線板及びその分割方法 - Google Patents
プリント配線板及びその分割方法Info
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- JPH06342963A JPH06342963A JP15444593A JP15444593A JPH06342963A JP H06342963 A JPH06342963 A JP H06342963A JP 15444593 A JP15444593 A JP 15444593A JP 15444593 A JP15444593 A JP 15444593A JP H06342963 A JPH06342963 A JP H06342963A
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- Japan
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- wiring board
- printed wiring
- cutting
- connecting piece
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- Pending
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-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/0097—Processing two or more printed circuits simultaneously, e.g. made from a common substrate, or temporarily stacked circuit boards
Landscapes
- Structure Of Printed Boards (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プリント配線板から切り離して形成するタイ
プの製品配線基板を、金型を用いずに簡易な方法により
信頼性良く形成する。 【構成】 プリント配線板10の一部にL字型の製品配
線基板11の配線パターンをエッチングにより形成す
る。製品配線基板の捨て基板12との切り離し境界の水
平部分に、直径1mmのダイスを有するルータにより線
状孔と丸孔を交互に配列しその間に連結片を設けたミシ
ン目状の切断線R1を設ける。次に、切り離し境界の垂
直部分に、直径1mmのダイスを有するルータにより幅
3mmの線状孔を配列しその間に連結片13を設けたミ
シン目状の切断線R2を設ける。連結片は、製品配線基
板の近傍部分の幅が約1mmであり、捨て基板につなが
る部分の幅が約3mmと広くなっている。まず、切断線
R2の連結片の切断をニッパ等により行い、その後、切
断線R1を手分割により分離する。
プの製品配線基板を、金型を用いずに簡易な方法により
信頼性良く形成する。 【構成】 プリント配線板10の一部にL字型の製品配
線基板11の配線パターンをエッチングにより形成す
る。製品配線基板の捨て基板12との切り離し境界の水
平部分に、直径1mmのダイスを有するルータにより線
状孔と丸孔を交互に配列しその間に連結片を設けたミシ
ン目状の切断線R1を設ける。次に、切り離し境界の垂
直部分に、直径1mmのダイスを有するルータにより幅
3mmの線状孔を配列しその間に連結片13を設けたミ
シン目状の切断線R2を設ける。連結片は、製品配線基
板の近傍部分の幅が約1mmであり、捨て基板につなが
る部分の幅が約3mmと広くなっている。まず、切断線
R2の連結片の切断をニッパ等により行い、その後、切
断線R1を手分割により分離する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板を切断
線位置にて分割することにより製品配線基板に形成され
るタイプのプリント配線板に係り、特に製品配線基板の
形状が単純な四角形ではないいわゆる異形基板であるプ
リント配線板及びその分割方法の改良に関する。
線位置にて分割することにより製品配線基板に形成され
るタイプのプリント配線板に係り、特に製品配線基板の
形状が単純な四角形ではないいわゆる異形基板であるプ
リント配線板及びその分割方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプリント配線板の製造方
法としては、例えば図9に示すように、プリント配線板
1からの切り離し境界にルータ等によりミシン目形状に
一定幅で円形及び線状形の空孔2を設けると共に各空孔
の間に所定寸法の連結片3を設け、この連結片を打ち抜
き金型により切断し又は手分割により個々の製品配線基
板4に分割していた。
法としては、例えば図9に示すように、プリント配線板
1からの切り離し境界にルータ等によりミシン目形状に
一定幅で円形及び線状形の空孔2を設けると共に各空孔
の間に所定寸法の連結片3を設け、この連結片を打ち抜
き金型により切断し又は手分割により個々の製品配線基
板4に分割していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記打ち抜
き金型による方法によれば、分割速度が速く生産性が良
いと共に、切断性が良好で切断箇所に不要な応力が加わ
らず製品配線基板にクラックを生じないという長所があ
る。しかし、この方法は、種類の異なる基板毎に金型を
作る必要があるため、特に多品種少量生産品の場合には
製品価格に対する金型コストが非常に高くなるという問
題がある。また、プリント配線板の打ち抜きは、部品が
実装された状態で行われるので、特に高密度実装の場合
に、部品に悪影響を与えないために金型の精度に対する
要求が厳しく金型のコストが更に上昇するという問題も
ある。
き金型による方法によれば、分割速度が速く生産性が良
いと共に、切断性が良好で切断箇所に不要な応力が加わ
らず製品配線基板にクラックを生じないという長所があ
る。しかし、この方法は、種類の異なる基板毎に金型を
作る必要があるため、特に多品種少量生産品の場合には
製品価格に対する金型コストが非常に高くなるという問
題がある。また、プリント配線板の打ち抜きは、部品が
実装された状態で行われるので、特に高密度実装の場合
に、部品に悪影響を与えないために金型の精度に対する
要求が厳しく金型のコストが更に上昇するという問題も
ある。
【0004】また、上記手分割によれば、金型が不要な
ため設備コストを低減させることができ特に多品種少量
生産品の場合に有利である。しかし、手分割の場合、連
結片に不規則な応力が加わり易く、このため製品配線基
板に実装された部品にクラックが入りやすく製品配線基
板の信頼性を低下させるという問題がある。さらに、異
形基板の場合には、切断線が縦横に設けられているた
め、手作業による分割は非常に煩雑であり、作業時間が
長くなることによる製品コストの上昇と共に、実装され
た部品のクラックも増加するという問題がある。本発明
は、上記した問題を解決しようとするもので、打ち抜き
金型を用いることなく、かつ速く信頼性の良好なプリン
ト配線基板を得ることのできるプリント配線板の製造方
法を提供することを目的とする。
ため設備コストを低減させることができ特に多品種少量
生産品の場合に有利である。しかし、手分割の場合、連
結片に不規則な応力が加わり易く、このため製品配線基
板に実装された部品にクラックが入りやすく製品配線基
板の信頼性を低下させるという問題がある。さらに、異
形基板の場合には、切断線が縦横に設けられているた
め、手作業による分割は非常に煩雑であり、作業時間が
長くなることによる製品コストの上昇と共に、実装され
た部品のクラックも増加するという問題がある。本発明
は、上記した問題を解決しようとするもので、打ち抜き
金型を用いることなく、かつ速く信頼性の良好なプリン
ト配線基板を得ることのできるプリント配線板の製造方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、その一
部に少なくとも1個の製品配線基板と同製品配線基板を
切り離すための切断線とを設けてなるプリント配線板で
あって、切断線を複数の細長い空孔と同空孔間にて製品
配線基板とプリント配線板上の他の部分とを連結する連
結片とにより構成し、かつ同切断線を幅の異なる少なく
とも2つの部分により構成したことにある。
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、その一
部に少なくとも1個の製品配線基板と同製品配線基板を
切り離すための切断線とを設けてなるプリント配線板で
あって、切断線を複数の細長い空孔と同空孔間にて製品
配線基板とプリント配線板上の他の部分とを連結する連
結片とにより構成し、かつ同切断線を幅の異なる少なく
とも2つの部分により構成したことにある。
【0006】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載のプリント配線板におい
て、切断線のうちの幅の広い部分に設けた連結片の製品
配線基板との結合位置の近傍部分の幅を同連結片の他の
部分の幅より狭くしたことにある。
特徴は、前記請求項1に記載のプリント配線板におい
て、切断線のうちの幅の広い部分に設けた連結片の製品
配線基板との結合位置の近傍部分の幅を同連結片の他の
部分の幅より狭くしたことにある。
【0007】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1又は請求項2に記載のプリント配
線板において、切断線の幅の広い部分に設けた連結片の
切断を切断工具により行うようにしたことにある。
特徴は、前記請求項1又は請求項2に記載のプリント配
線板において、切断線の幅の広い部分に設けた連結片の
切断を切断工具により行うようにしたことにある。
【0008】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項3に記載のプリント配線板の分割方
法において、切断線のうちの幅の広い部分に設けた連結
片の切断を、他の切断線の部分の切断より先に行うよう
にしたことにある。
特徴は、前記請求項3に記載のプリント配線板の分割方
法において、切断線のうちの幅の広い部分に設けた連結
片の切断を、他の切断線の部分の切断より先に行うよう
にしたことにある。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、製品配線基板をプリント配線板か
ら分離させる切断線を、複数の細長い空孔と空孔間にて
製品配線基板と残されたプリント配線板を連結する連結
片とにより構成し、切断線の少なくとも一部分の幅を他
の部分より広くした。そのため、切断線の幅の広い空孔
部分に鋏等の切断工具を挿入することができるので、プ
リント配線板分割の際に、幅の広い部分における連結片
の切断をこの鋏等を用いて行うことにより、切断部分に
与える応力を少なくすることができ、製品配線基板に実
装された部品へのクラックの発生等を防止することが出
来る。また、幅の広い部分における連結片の切断を切断
工具を用いて行うことにより切断を容易に行うことがで
き、連結片の切断に要する作業時間を短縮させることが
できる。さらに、切断工具による切断が可能になったこ
とにより、分割により生じるバリを少なくすることがで
き、製品配線基板の取扱を容易にする効果も得られる。
一方、幅の狭い空孔部分も一部に残すことにより、その
部分の連結片によりプリント配線基板の支持強度が不当
に低められることもない。
係る発明においては、製品配線基板をプリント配線板か
ら分離させる切断線を、複数の細長い空孔と空孔間にて
製品配線基板と残されたプリント配線板を連結する連結
片とにより構成し、切断線の少なくとも一部分の幅を他
の部分より広くした。そのため、切断線の幅の広い空孔
部分に鋏等の切断工具を挿入することができるので、プ
リント配線板分割の際に、幅の広い部分における連結片
の切断をこの鋏等を用いて行うことにより、切断部分に
与える応力を少なくすることができ、製品配線基板に実
装された部品へのクラックの発生等を防止することが出
来る。また、幅の広い部分における連結片の切断を切断
工具を用いて行うことにより切断を容易に行うことがで
き、連結片の切断に要する作業時間を短縮させることが
できる。さらに、切断工具による切断が可能になったこ
とにより、分割により生じるバリを少なくすることがで
き、製品配線基板の取扱を容易にする効果も得られる。
一方、幅の狭い空孔部分も一部に残すことにより、その
部分の連結片によりプリント配線基板の支持強度が不当
に低められることもない。
【0010】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、幅の広い空孔部分に設けた連結片の
プリント配線板との結合位置の近傍部分の幅即ち切断工
具で切断される部分の幅を残りの部分の幅より狭くした
ことにより、プリント配線板を分割する際に、切断部分
に加わる応力を一層小さくすることができ、また切断も
非常に容易に行うことができる。このため、製品配線基
板の信頼性を高めると共に、切断のための作業時間を低
減させることができる。さらに、切断される部分の幅を
狭くしたことにより、分割により生じるバリをより少な
くすることができ、製品配線基板の取扱を一層容易にす
る効果も得られる。また、連結片の切断部分近傍のみの
幅を狭くしてあるので、連結片の基板支持強度をほとん
ど低下させることもない。
る発明においては、幅の広い空孔部分に設けた連結片の
プリント配線板との結合位置の近傍部分の幅即ち切断工
具で切断される部分の幅を残りの部分の幅より狭くした
ことにより、プリント配線板を分割する際に、切断部分
に加わる応力を一層小さくすることができ、また切断も
非常に容易に行うことができる。このため、製品配線基
板の信頼性を高めると共に、切断のための作業時間を低
減させることができる。さらに、切断される部分の幅を
狭くしたことにより、分割により生じるバリをより少な
くすることができ、製品配線基板の取扱を一層容易にす
る効果も得られる。また、連結片の切断部分近傍のみの
幅を狭くしてあるので、連結片の基板支持強度をほとん
ど低下させることもない。
【0011】また、上記のように構成した請求項3に係
る発明においては、上記請求項1又は請求項2に記載の
プリント配線板の幅の広い切断線部分に設けた連結片を
切断工具により切断して分割することにより、上記請求
項1又は請求項2に記載した作用効果を得ることができ
る。
る発明においては、上記請求項1又は請求項2に記載の
プリント配線板の幅の広い切断線部分に設けた連結片を
切断工具により切断して分割することにより、上記請求
項1又は請求項2に記載した作用効果を得ることができ
る。
【0012】また、上記のように構成した請求項4に係
る発明においては、幅の広い切断線部分に設けた連結片
の切断をその他の部分の連結片の切断より先に行うよう
にしたことにより、プリント配線基板を支持する強度の
弱い連結片から先に切断し、製品配線基板を支持する強
度の強い連結片を後で切断することができる。その結
果、プリント配線板の切断個所に加わる応力をさらに低
減させることができ、製品配線基板の信頼性を更に高め
ることができる。
る発明においては、幅の広い切断線部分に設けた連結片
の切断をその他の部分の連結片の切断より先に行うよう
にしたことにより、プリント配線基板を支持する強度の
弱い連結片から先に切断し、製品配線基板を支持する強
度の強い連結片を後で切断することができる。その結
果、プリント配線板の切断個所に加わる応力をさらに低
減させることができ、製品配線基板の信頼性を更に高め
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1は、第1実施例に係るL字形プリント配線基板
の製造途中におけるプリント配線板を平面図により示し
たものである。プリント配線板10は、例えば銅張耐熱
ガラスエポキシ基板(板厚1.6mm)であり、NCカ
ッタに取り付けられたルータによりL字形プリント配線
基板11(以下、配線基板と記す)部分と捨て基板12
部分とを分離するための切断線Rが設けられる。切断線
Rは、水平部R1と垂直部R2とからなる。
る。図1は、第1実施例に係るL字形プリント配線基板
の製造途中におけるプリント配線板を平面図により示し
たものである。プリント配線板10は、例えば銅張耐熱
ガラスエポキシ基板(板厚1.6mm)であり、NCカ
ッタに取り付けられたルータによりL字形プリント配線
基板11(以下、配線基板と記す)部分と捨て基板12
部分とを分離するための切断線Rが設けられる。切断線
Rは、水平部R1と垂直部R2とからなる。
【0014】水平部R1は、幅が1mmで加工用のルー
タのダイス径と同一であり、線状孔部分と円孔部分が交
互に配列され両者の間に連結片が設けられたミシン目形
状であり、ルータを水平方向に所定条件で移動させるこ
とにより形成される。垂直部分R2は、図2(a)に示
すように、水平部分R1の3倍の3mm幅になってい
る。連結片13は、配線基板近傍部分13aの幅が約1
mmであり、捨て基板側13bに比べて約1/3程度で
あり、ニッパ等を用いて容易に切断が行われるようにな
っている。この垂直部分R2の形成は、図2(b)に示
すように、まず配線基板11側に垂直下方(矢印)に
ルータを支持部13形成位置にまで移動させる。そし
て、ルータのダイス径の半分だけ元に戻し(矢印)、
さらに右方向にルータのダイス径の2倍分移動させる
(矢印)。そして、ルータを再び垂直上方(矢印)
に戻すことにより切断線Rの幅の広い垂直部R2が形成
される。そして、切断線Rの形成されたプリント配線板
10は、銅箔をエッチング加工することにより所定配線
パターンを有する配線基板11部分に形成される。
タのダイス径と同一であり、線状孔部分と円孔部分が交
互に配列され両者の間に連結片が設けられたミシン目形
状であり、ルータを水平方向に所定条件で移動させるこ
とにより形成される。垂直部分R2は、図2(a)に示
すように、水平部分R1の3倍の3mm幅になってい
る。連結片13は、配線基板近傍部分13aの幅が約1
mmであり、捨て基板側13bに比べて約1/3程度で
あり、ニッパ等を用いて容易に切断が行われるようにな
っている。この垂直部分R2の形成は、図2(b)に示
すように、まず配線基板11側に垂直下方(矢印)に
ルータを支持部13形成位置にまで移動させる。そし
て、ルータのダイス径の半分だけ元に戻し(矢印)、
さらに右方向にルータのダイス径の2倍分移動させる
(矢印)。そして、ルータを再び垂直上方(矢印)
に戻すことにより切断線Rの幅の広い垂直部R2が形成
される。そして、切断線Rの形成されたプリント配線板
10は、銅箔をエッチング加工することにより所定配線
パターンを有する配線基板11部分に形成される。
【0015】以上のように加工したプリント配線板10
について、配線基板11に各種電子部品を実装した後、
図3に示す手順により配線基板11の切離しを行う。ま
ず、幅の広い切断線部分R2の連結片13の幅の狭い部
分13aをニッパを用いて切断する(図3(b)参
照)。このとき、ニッパの丸みのある側を配線基板11
の端部に合わせて切断することにより、配線基板11か
らのバリの突出を少なくすることが出来る。この部分1
3aは幅が狭いので、切断に際して配線基板11にほと
んど応力が加わることなく、従って配線基板11に実装
された部品にクラックが生じることもない。また、ニッ
パ等を用いることにより切断を簡単かつ短時間に行うこ
とができる。さらに、ニッパ等を用いたことにより、切
断個所のバリを非常に少なくすることができ、製品配線
基板の取扱いが容易になるとともに、形状がすっきりし
てその製品価値が高められる。次に、水平部分R2を手
分割により切断する(図3(c)参照)。この部分は直
線状なので、手分割によっても切断部分にほとんど応力
が加わることがないので、信頼性良く切断が行われる。
なお、手分割は、部品搭載方向に基板を折り曲げるよう
にして行うことにより配線基板11に実装された部品へ
のクラックの発生を抑えることが出来る。
について、配線基板11に各種電子部品を実装した後、
図3に示す手順により配線基板11の切離しを行う。ま
ず、幅の広い切断線部分R2の連結片13の幅の狭い部
分13aをニッパを用いて切断する(図3(b)参
照)。このとき、ニッパの丸みのある側を配線基板11
の端部に合わせて切断することにより、配線基板11か
らのバリの突出を少なくすることが出来る。この部分1
3aは幅が狭いので、切断に際して配線基板11にほと
んど応力が加わることなく、従って配線基板11に実装
された部品にクラックが生じることもない。また、ニッ
パ等を用いることにより切断を簡単かつ短時間に行うこ
とができる。さらに、ニッパ等を用いたことにより、切
断個所のバリを非常に少なくすることができ、製品配線
基板の取扱いが容易になるとともに、形状がすっきりし
てその製品価値が高められる。次に、水平部分R2を手
分割により切断する(図3(c)参照)。この部分は直
線状なので、手分割によっても切断部分にほとんど応力
が加わることがないので、信頼性良く切断が行われる。
なお、手分割は、部品搭載方向に基板を折り曲げるよう
にして行うことにより配線基板11に実装された部品へ
のクラックの発生を抑えることが出来る。
【0016】つぎに、第2実施例について図4より説明
する。本実施例においては、L字形配線基板21,22
を2個組み合わせてプリント配線板20が構成されてお
り、捨て基板の部分はない。そして、プリント配線板2
0の材質については上記第1実施例と同様である。切断
線Sは、水平部分S1、垂直部分S2、水平部分S3に
より構成されている。水平部分S1は、第1実施例の垂
直部分R2と同様に3mm幅になっている。連結片23
は、図5(a)に示すように、両端の配線基板21,2
2と接している近傍部分の幅が約1mmと中間部分の幅
の略1/3になっている。垂直部分S2については、上
記第1実施例の水平部分R1と同様に1mm幅になって
いる。また、水平部分S3は、幅が2mmでルータのダ
イス幅の約2倍になっており、この幅でもニッパを挿入
することができる。連結片24は、図5(b)に示すよ
うに、両端の配線基板21,22と接している近傍部分
の幅が約1mmとルータのダイス径の半分程度になって
いる。なお、連結片23,24については、図5(c)
に示すように、その全体の幅を約1mmとルータのダイ
ス径の半分程度にすることもできるが、連結片の強度が
低下すること及びニッパによる切断位置が不明確になり
バリが残る可能性があるため好ましくない。また、図6
に示すように、配線基板31の周縁の一部が曲線形状等
のため対向する捨て基板または他の配線基板32間が平
行ではなく、その距離が広がったり狭くなったりする場
合にも両者が平行な場合と同様に、連結片33について
は上記実施例と同様に配線基板との接続部分近傍の幅を
小さくすればよい。
する。本実施例においては、L字形配線基板21,22
を2個組み合わせてプリント配線板20が構成されてお
り、捨て基板の部分はない。そして、プリント配線板2
0の材質については上記第1実施例と同様である。切断
線Sは、水平部分S1、垂直部分S2、水平部分S3に
より構成されている。水平部分S1は、第1実施例の垂
直部分R2と同様に3mm幅になっている。連結片23
は、図5(a)に示すように、両端の配線基板21,2
2と接している近傍部分の幅が約1mmと中間部分の幅
の略1/3になっている。垂直部分S2については、上
記第1実施例の水平部分R1と同様に1mm幅になって
いる。また、水平部分S3は、幅が2mmでルータのダ
イス幅の約2倍になっており、この幅でもニッパを挿入
することができる。連結片24は、図5(b)に示すよ
うに、両端の配線基板21,22と接している近傍部分
の幅が約1mmとルータのダイス径の半分程度になって
いる。なお、連結片23,24については、図5(c)
に示すように、その全体の幅を約1mmとルータのダイ
ス径の半分程度にすることもできるが、連結片の強度が
低下すること及びニッパによる切断位置が不明確になり
バリが残る可能性があるため好ましくない。また、図6
に示すように、配線基板31の周縁の一部が曲線形状等
のため対向する捨て基板または他の配線基板32間が平
行ではなく、その距離が広がったり狭くなったりする場
合にも両者が平行な場合と同様に、連結片33について
は上記実施例と同様に配線基板との接続部分近傍の幅を
小さくすればよい。
【0017】つぎに、第3実施例について図7により説
明する。本実施例は、配線基板41と捨て基板42また
は配線基板41と他の配線基板との連結強度を高めるた
めに連結片43を並列に設けた場合である。すなわち、
前者については、図7(a)に示すように、捨て基板側
42の幅を広くした2個の連結片43を設けることによ
り連結強度が高められる。また、図7(b)に示すよう
に、捨て基板42側の近傍部分45についてのみ2個の
連結片44を一体化させることにより連結片44の連結
強度がさらに高められる。ここで、両連結片43,44
間の距離については、近づけ過ぎるとニッパによるカッ
トが困難になり、また離し過ぎると強度が低下する。こ
の両連結片間の距離aは、ルータの半径bの2倍以上で
あることが好ましく、2〜3倍が最も良好であることが
実験的に明らかにされている。また、後者については、
図7(b)に点線にて示すように、両配線基板41,4
2近傍部分を中間部分の略1/3程度にすればよい。ま
た両連結片間の距離aについては、上記説明したとおり
にすればよい。
明する。本実施例は、配線基板41と捨て基板42また
は配線基板41と他の配線基板との連結強度を高めるた
めに連結片43を並列に設けた場合である。すなわち、
前者については、図7(a)に示すように、捨て基板側
42の幅を広くした2個の連結片43を設けることによ
り連結強度が高められる。また、図7(b)に示すよう
に、捨て基板42側の近傍部分45についてのみ2個の
連結片44を一体化させることにより連結片44の連結
強度がさらに高められる。ここで、両連結片43,44
間の距離については、近づけ過ぎるとニッパによるカッ
トが困難になり、また離し過ぎると強度が低下する。こ
の両連結片間の距離aは、ルータの半径bの2倍以上で
あることが好ましく、2〜3倍が最も良好であることが
実験的に明らかにされている。また、後者については、
図7(b)に点線にて示すように、両配線基板41,4
2近傍部分を中間部分の略1/3程度にすればよい。ま
た両連結片間の距離aについては、上記説明したとおり
にすればよい。
【0018】つぎに、種々の異形部分を含む2個の配線
基板51,52を含むプリント配線板50に関して、ル
ータによって切り離し部分の加工の施された例について
図8に示す。本例に示すような複雑な形状の配線基板を
設計する場合には、手分割部分を出来る限り連結片が直
線上に並ぶように配置することが好ましい。また部品が
近くに配置されている分割部分については手分割ではな
くニッパによる切断を可能にすることが好ましい。さら
に、実装部品の長軸が分割線に垂直になる配置について
は、手分割を行うと実装部品にクラックが生じやすいの
で避けることが好ましい。上記複雑な形状のプリント配
線板50を分割する手順としては、まずニッパにより配
線基板51と配線基板52の間の連結片Aを切断する。
次に、配線基板51,52と捨て基板53との間の連結
片Bをニッパにより切断する。最後に、幅の狭い切断線
部分Cを手分割により切断する。以上のように、幅の広
い部分の連結片A,Bの切断を先にニッパを用いて行
い、幅の狭い部分Cの切断を手分割によって行うことに
より、異形部分を含む配線基板のプリント配線板からの
切り離しを安価にかつ短時間に行うことができ、配線基
板の信頼性も維持される。また、切断箇所のバリの発生
を非常に少なくすることができる。
基板51,52を含むプリント配線板50に関して、ル
ータによって切り離し部分の加工の施された例について
図8に示す。本例に示すような複雑な形状の配線基板を
設計する場合には、手分割部分を出来る限り連結片が直
線上に並ぶように配置することが好ましい。また部品が
近くに配置されている分割部分については手分割ではな
くニッパによる切断を可能にすることが好ましい。さら
に、実装部品の長軸が分割線に垂直になる配置について
は、手分割を行うと実装部品にクラックが生じやすいの
で避けることが好ましい。上記複雑な形状のプリント配
線板50を分割する手順としては、まずニッパにより配
線基板51と配線基板52の間の連結片Aを切断する。
次に、配線基板51,52と捨て基板53との間の連結
片Bをニッパにより切断する。最後に、幅の狭い切断線
部分Cを手分割により切断する。以上のように、幅の広
い部分の連結片A,Bの切断を先にニッパを用いて行
い、幅の狭い部分Cの切断を手分割によって行うことに
より、異形部分を含む配線基板のプリント配線板からの
切り離しを安価にかつ短時間に行うことができ、配線基
板の信頼性も維持される。また、切断箇所のバリの発生
を非常に少なくすることができる。
【0019】なお、上記各実施例においては、プリント
配線板とプリント配線基板との関係についての数種類の
例を示したものであり、両者の形状に関しては用途等に
応じて適宜変更することができる。また、プリント配線
板の分割方法も手分割以外に機械を使用して切断しても
よい。さらに、基板の材質についても上記ガラスエポキ
シ基板に限らず、ビスマレイミドトリアジン基板、ポリ
イミド基板等を用いてもよい。
配線板とプリント配線基板との関係についての数種類の
例を示したものであり、両者の形状に関しては用途等に
応じて適宜変更することができる。また、プリント配線
板の分割方法も手分割以外に機械を使用して切断しても
よい。さらに、基板の材質についても上記ガラスエポキ
シ基板に限らず、ビスマレイミドトリアジン基板、ポリ
イミド基板等を用いてもよい。
【図1】本発明の第1実施例に係るL字型配線基板を設
けたプリント配線板を概略的に示す平面図である。
けたプリント配線板を概略的に示す平面図である。
【図2】図1の幅の広い切断部分およびその形成方法を
示す拡大断面図である。
示す拡大断面図である。
【図3】同L型配線基板のプリント配線板からの切り離
し手順を示す行程図である。
し手順を示す行程図である。
【図4】第2実施例に係るL字型配線基板を2個のみ設
けたプリント配線板を概略的に示す平面図である。
けたプリント配線板を概略的に示す平面図である。
【図5】図4の幅の広い切断部分を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図6】切断部分の幅が一定ではない場合の切断部分及
び連結片を示す拡大平面図である。
び連結片を示す拡大平面図である。
【図7】第3実施例に係る連結片を示す拡大平面図であ
る。
る。
【図8】複雑な形状の異形基板を2個含むプリント配線
板を示す平面図である。
板を示す平面図である。
【図9】従来例に係るL字型配線基板を設けたプリント
配線板を概略的に示す平面図である。
配線板を概略的に示す平面図である。
10,20,50;プリント配線板、11,21,2
2,31,32,51,52;プリント配線基板、1
2,42,53;捨て基板、13,23,24,43,
44,A,B,C;連結片、R1,R2,S1,S2,
S3;切断線。
2,31,32,51,52;プリント配線基板、1
2,42,53;捨て基板、13,23,24,43,
44,A,B,C;連結片、R1,R2,S1,S2,
S3;切断線。
Claims (4)
- 【請求項1】 その一部に少なくとも1個の製品配線基
板と同製品配線基板を切り離すための切断線とを設けて
なるプリント配線板であって、 前記切断線を複数の細長い空孔と同空孔間にて前記製品
配線基板と前記プリント配線板上の他の部分とを連結す
る連結片とにより構成し、かつ同切断線を幅の異なる少
なくとも2つの部分により構成したことを特徴とするプ
リント配線板。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載のプリント配線板に
おいて、 前記切断線のうちの幅の広い部分に設けた連結片の前記
製品配線基板との結合位置の近傍部分の幅を同連結片の
他の部分の幅より狭くしたことを特徴とするプリント配
線板。 - 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載のプリ
ント配線板において、 前記切断線の幅の広い部分に設けた連結片の切断を切断
工具により行うようにしたことを特徴とするプリント配
線板の分割方法。 - 【請求項4】 前記請求項3に記載のプリント配線板の
分割方法において、 前記切断線のうちの幅の広い部分に設けた連結片の切断
を、他の切断線部分の連結片の切断より先に行うように
したことを特徴とするプリント配線板の分割方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15444593A JPH06342963A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | プリント配線板及びその分割方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15444593A JPH06342963A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | プリント配線板及びその分割方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06342963A true JPH06342963A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15584368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15444593A Pending JPH06342963A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | プリント配線板及びその分割方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06342963A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5617985B1 (ja) * | 2013-09-27 | 2014-11-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 発光基板の製造方法及び露光装置の製造方法並びに発光基板、露光装置及び画像形成装置 |
JP2016094049A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | ヤマハ発動機株式会社 | 駆動ユニット及び電動補助自転車 |
JP2019047005A (ja) * | 2017-09-05 | 2019-03-22 | 日本特殊陶業株式会社 | 多数個取りセラミック基板およびその製造方法 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP15444593A patent/JPH06342963A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5617985B1 (ja) * | 2013-09-27 | 2014-11-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 発光基板の製造方法及び露光装置の製造方法並びに発光基板、露光装置及び画像形成装置 |
JP2015066793A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 発光基板の製造方法及び露光装置の製造方法並びに発光基板、露光装置及び画像形成装置 |
CN104516235A (zh) * | 2013-09-27 | 2015-04-15 | 富士施乐株式会社 | 发光基板的制造方法和曝光装置的制造方法 |
CN104516235B (zh) * | 2013-09-27 | 2019-02-15 | 富士施乐株式会社 | 发光基板的制造方法和曝光装置的制造方法 |
JP2016094049A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | ヤマハ発動機株式会社 | 駆動ユニット及び電動補助自転車 |
JP2019047005A (ja) * | 2017-09-05 | 2019-03-22 | 日本特殊陶業株式会社 | 多数個取りセラミック基板およびその製造方法 |
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