JPH0631033Y2 - 床仕上げ材 - Google Patents

床仕上げ材

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JPH0631033Y2
JPH0631033Y2 JP1988140811U JP14081188U JPH0631033Y2 JP H0631033 Y2 JPH0631033 Y2 JP H0631033Y2 JP 1988140811 U JP1988140811 U JP 1988140811U JP 14081188 U JP14081188 U JP 14081188U JP H0631033 Y2 JPH0631033 Y2 JP H0631033Y2
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long
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猛雄 加藤
和宏 南
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主に床発熱パネルの上に敷設して用いる木質
仕上げ材の改良に関する。
〔従来技術とその問題点〕
温水や電熱を利用した床発熱パネルの表面に木質床げ材
を用いることは触感、発熱パネルの保護、美観から好ま
しいものであるが、木質床仕上げ材に反りや浮上りが生
じ易い。これは木質床が発熱パネルの温度昇降により吸
放湿し、その表裏で伸縮差が発生して変形するだけでな
く発熱パネル表面が金属や樹脂でできているため温度や
湿度に対する挙動が木質床仕上げ材とは異なり強力な接
着剤を用いても発熱パネルと床仕上げ材の間での剥離を
生じ易いからである。
又、発熱パネルに床仕上げ材の裏面を強固に固定すると
かえって床材内での層間の剥離も心配される。加えて、
床暖房は一般的に表面にふとん等断熱性良好なものを載
置して使用すると『こもれ現象』により、部分的加熱状
態を生じ易く、公知の木質仕上げ材を用いた場合も同様
の問題点があった。
〔考案の目的〕
本考案は、かかる従来例の欠点に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、床暖房において床仕上げ材と
して木質材を用いても床材ピースの『反り』の発生や
『こもれ現象』が緩和され、且つ、発熱パネルと床仕上
げ材との層間剥離や床材内での層間剥離が緩和される木
質床仕上げ材を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記問題点を解決するために; 長尺床材ピース(1)の長辺側の一側面に雄実(2)を形成
すると共に他側面に雌実(3)を形成し、 且つ、長尺床材ピース(1)の裏面に長辺間を横断する
ように凹溝を形成して凹溝(4)にて挟まれる部分をブロ
ック状凸部(8)とし、 隣接して配置された長尺床材ピース(1)の凹溝(4)同士
が互いに直通しないように凹溝(4)をジグザグ状にずら
して雌雄実にて長尺床ピース(1)を実結合し、 雌,雄実(3)(2)の接合部分(5)を裏面側から部分的に
接着剤(6)にて接着する。
;という技術的手段を採用している。
〔作用〕 このように床材ピース(1)・・・を接合した床仕上げ
材(A)を用いて床施工が行われるのであるが、まず床
下地(13)上に発熱パネル(B)を敷設し、続いて発熱パ
ネル(B)上に床仕上げ材(A)を接着施工して行く。
このようにして構成された床暖房構造において、発熱
パネル(B)を通電その他適宜手段によって発熱させ、
床仕上げ材(A)を適宜な温度に加熱する。
この場合、凹溝(4)内に床貼り用接着剤(6a)が若干入
り込むが、完全に充填されず、尚、空間部分が空気層(1
5)として残存し、これが実結合部分(5)の隙間(9)を介し
て連通し合う事になり、又実結合部分のわずかな隙間か
ら暖気が床表面へ上昇し例えば床面上にふとんなどが断
熱性の良好なものが置かれたためにその部分の放熱が妨
げられて熱がこもるいわゆる『こもれ現象』が発生した
としても前記空気層(15)を伝ってその部分の熱気が周囲
および表面に拡散して行き、『こもれ現象』が著しく緩
和される事になる。
又、床暖房を行うと床仕上げ材(A)の表裏において
吸放湿によって湿度差が生じて反ろうとしたり、材料の
全く異なる発熱パネル(B)と一体的に接着しているた
めに両者の間に挙動に差が生じ、発熱パネル(B)と床
仕上げ材(A)との間の接着部分が剥離したり、床仕上
げ材(A)それ自体に層間の剥離を生じたりするおそれ
があるが、床仕上げ材(A)の裏面の凹溝(4)により縁
切りがなされ、これら剥離が発生したとしても拡大せず
部分的な剥離で済むものである。
更に、施工によって発熱パネル(B)と床仕上げ材
(A)との貼着強度にバラツキが生じるが、ブロック状
凸部(8)面が発熱パネル(B)と強固に接着している場
合は隣り合う床材ピース(1)間において床材ピース(1)の
裏面に形成された凹溝(4)は互いに一直線上に並ばない
ようにジグザグ状に配列されるので、凹溝(4)に挟まれ
るブロック状凸部(8)は互いに千鳥状に配置される事に
なり、その結果床暖房時に床材ピース(1)の表裏の伸縮
差によってブロック状凸部(8)が反って四隅が浮き上ろ
うとした時に、この隅部が隣り合うブロック状凸部(8)
の中間位置に位置するため実結合を介してその浮き上り
が抑制され、ブロック状凸部(8)の四隅の浮き上がりが
側面から拘束される事になる。
一方、床仕上げ材(A)を発熱パネル(B)上に接着
した時、床貼り用接着剤(6a)が凹溝(4)内に入り込んだ
その側面に固着し、凹溝(4)部分の発熱パネル(B)へ
の固着がより強固になされその浮き上りを側面から強く
拘束する事になる。
以上のようにブロック状凸部(8)に部分的な層間剥離
が生じても、凹溝(4)の縁切りによって拡大せず、長期
間使用しても基質床仕上げ材(A)に反りや剥離が生じ
ないものである。
〔実施例〕
以下、本考案を図示実施例に従って詳述する。
長尺矩形状の台板(16)の長辺側並びに短辺側の側面には
雄実(2)が突設され、長辺側及び短辺側の他側面側に雌
実(3)が刻設されており、且つ台板(16)の表面全面に
は台板(16)より寸法の短い薄肉の表面材(14)が複数枚貼
着されて長尺床材ピース(1)が構成されている。台板(1
6)は例えば合板にて形成されており、この台板(16)の裏
面には一方の長辺から他方の長辺にわたって合板(16)の
裏面を横断するように凹溝(4)が複数本凹設されてお
り、この凹溝(4)にて挟まれた部分をブロック状凸部(8)
とする。台板(16)の表面に貼着された表面材(14)はいわ
ゆるW.P.C処理がなされている。
W.P.C処理に使用される注入樹脂材料は例えばポリエス
テル,スチレン,ウレタン,エポキシ,アクリル樹脂な
どである。この表面材(14)の継ぎ目には目地(7)が形成
されるものである。このように形成された2枚以上の長
尺床材ピース(1)が第2図に示すように長辺にて実結合
され、且つ裏面から結合部分(5)に部分的にホットメル
ト等の熱可塑性樹脂からなる接着剤(6)にて接着されて
連設されるのであるが、この時隣接する長尺床材ピース
(1)の凹溝(4)同士が互いに連通し合わないように、換言
すれば凹溝(4)で挟まれたブロック状凸部(8)が隣り合わ
ないように注意して長尺床材ピース(1)同士が連設され
る事になる。
次に実結合部分(5)と凹溝(4)の関係を説明すると第6図
に示すように雄実(2)の裏面側の段部(2a)が雄実(2)の表
面側の段部(2b)より深く削除されており、実結合した時
に台板(16)の裏面部分に隙間(9)が生ずる事になり、第
2図のように凹溝(4)はこの隙間(9)に連通してつながる
ようになる。又、前記接着剤(6)はこの隙間(9)内の適宜
な位置に散点状に充填される事になる。
本考案に使用される発熱パネル(B)は断熱材(10)、発
熱体(11)及び表面パネル(12)が一体的に構成されたもの
で最下層に断熱材(10)が配置され、中間層に発熱体(11)
が配置され、最上層に表面パネル(12)が配置される構造
となっている。発熱体(11)は電熱を利用するものでも良
いし、温水を利用するものその他適宜なものが使用され
る。
而して、床下地(13)上に発熱パネル(B)を敷設し、続
いて表面パネル(12)上にエポキシ系等の床貼り用接着剤
(6a)を塗布した後床仕上げ材(A)を敷設して行く。第
5図が床仕上げ材(A)の敷設状態を示す拡大断面図で
台板(16)の裏面並びに凹溝(4)内に床貼り用接着剤(6a)
が入り込んで床仕上げ材(A)が発熱パネル(B)に強
固に固着されるものであるが、床貼り用接着剤(6a)は凹
溝(4)全体に充填されず空気層(15)として残るものであ
る。そしてこの空気層(15)は接着剤(6)で閉塞された部
分を除き接合部分(5)の隙間(9)を介して隣接の長尺床材
ピース(1)の凹溝(4)部分の空気層(15)と連通するように
なる。
次に、本考案を利用した床暖房について説明する。発熱
体(B)に通電又は温水を通水、乃至は他の適宜な手段
を利用して発熱させると断熱材(10)によって遮断されて
いるために床下地(13)側へはほとんど伝わらず、熱の大
部分は表面パネル(12)を通って床仕上げ材(A)に伝わ
り、床仕上げ材(A)の表面温度を適宜な温度にする。
この場合、床上に何ら載置されていない場合は床全面か
ら室内に放熱があり、床全面が均熱状態になるが、ふと
んなど断熱性の良好なものを床上に置いていた場合、そ
の部分に熱がこもるといういわゆる『こもれ現象』が発
生し、発熱パネル(B)と床仕上げ材(A)の剥離、台
板(16)内での層間剥離、表面材(14)の台板(16)からの剥
離やブロック状凸部(8)の四隅部分や中央部分の浮き上
りなど種々の悪現象が発生するが、前記台板(16)の裏面
の互いに連通せる凹溝(4)並びに隙間(9)によって構成さ
れる空気層(15)によって前記こもれ部分の熱が周囲に次
第に拡散して行き、又、床材ピース(1)同士の実接合部
分(5)のわずかな間隙からも表面側へ放熱し、一部分が
過加熱状態になる『こもれ現象』の緩和がなされる。
本考案にて使用されている表面材(14)がW.P.C処理材で
ある。無処理の木材単板は台板(16)の裏面に凹溝(4)を
形成したことにより、発熱パネル(B)に接した部分と
空気層(15)を介している部分では床仕上げ材(A)に表
面温度差が生じ易いが、W.P.C単板である表面材(14)の
熱伝導性良好であるために高い均熱効果が得られる。
又、表面材(14)がW.P.C単板で処理材であるので熱によ
る変色,劣化が生じにくく、無処理木材の様に凹溝(4)
とブロック状凸部(8)に対応する表面が縞状に変色,劣
化することもない。
更に、長尺床材ピース(1)同士の実結合部に用いる接着
剤(6)を熱可塑性樹脂接着剤とした場合、接着剤(6)が発
熱パネル(B)の熱で多少の軟化が生じ、床材ピース
(1)の巾方向の伸縮に対し、緩衝作用を奏し、伸びた際
には床材ピース(1)同士の突き上げによる浮き上りを防
止し、縮んだ際には接着剤(6)が床材ピース(1)から剥れ
るのを防止する。又、ゴム系,ウレタン系等の弾性接着
剤を用いても同様の効果を示す。台板(16)は勿論これに
限られないが、伸縮,反りの小さい合板が好ましい。
尚、実施例では床材ピース(1)を4枚短辺位置を一致さ
せて一体化したが、交互に出入りさせたり、雁行状にズ
ラしてもよく、要は裏面凹溝(4)が直線状に並ばなけれ
ばよい。
尚、非発熱面上に本考案の仕上げ材を敷設した場合も同
様に、長期間浮上がりや反りが生じないことは言うまで
もない。
〔効果〕
本考案は徐上のように、床材ピース同士がその側面を雌
雄実で嵌合され、且つその嵌合状態において裏面の凹溝
が隣り合わない位置にあるから床材ピースに部分的な層
間剥離等が生じても凹溝によって縁切りされているため
に層間剥離が介入せず、長期間使用しても床仕上げ材に
反りや剥離が生じないという利点がある。
加えて、床材ピースの裏面に凹溝が施されると共に床材
ピース同士の接合部分が部分的に接着剤で充填固着され
ているだけであるから、凹溝部分において発熱パネルと
床仕上げ材の間に空気層が形成され、且つこれらが互い
にほぼ連通し合っているために蓄熱された熱い空気が周
囲に拡散して行くものであって、空気の逃げ場が形成で
き、いわゆる『こもれ現象』を緩和できるという利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図……本考案の平面図 第2図……第1図の裏面図 第3図……本考案の製造工程を示す平面図 第4図……第1図の右側端面図 第5図……本考案の部分拡大断面図 第6図……第1図のX−X線拡大断面図 (A)……床仕上げ材、(B)……発熱パネル (1)……長尺床材ピース、(2)……雄実 (2a)……段部、(2b)……段部 (3)……雌実、(4)……凹溝 (5)……接合部分、(6)……接着剤、(6a)……床貼り接着
剤 (7)……目地、(8)……ブロック状凸部 (9)……隙間、(10)……断熱材 (11)……発熱体、(12)……表面パネル (13)……床下地、(14)……表面材 (15)……空気層、(16)……台板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺床材ピースの長辺側の一側面に雄実を
    形成すると供に他側面に雌実を形成し、且つ長尺床材ピ
    ースの裏面に長辺間を横断するように凹溝を形成して凹
    溝にて挟まれる部分をブロック状凸部とし、隣接して配
    置された長尺床材ピースの凹溝同士が互いに直通しない
    ように凹溝をジグザグ状にずらすと共に、前記雄実と雌
    実の接合部の裏面側に隙間を生ぜしめて長尺床材ピース
    を実結合し、該隙間部に前記凹溝内の空気層の連通を妨
    げないように部分的に接着剤にて接着して成る事を特徴
    とする床仕上げ材。
JP1988140811U 1988-10-28 1988-10-28 床仕上げ材 Expired - Lifetime JPH0631033Y2 (ja)

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JP1988140811U JPH0631033Y2 (ja) 1988-10-28 1988-10-28 床仕上げ材

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JPH0262034U JPH0262034U (ja) 1990-05-09
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5985067A (ja) * 1982-11-04 1984-05-16 大建工業株式会社 建築板
JPH0331781Y2 (ja) * 1984-11-12 1991-07-05

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JPH0262034U (ja) 1990-05-09

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