JP2000065366A - 床暖房フロア用床材 - Google Patents
床暖房フロア用床材Info
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- JP2000065366A JP2000065366A JP10235191A JP23519198A JP2000065366A JP 2000065366 A JP2000065366 A JP 2000065366A JP 10235191 A JP10235191 A JP 10235191A JP 23519198 A JP23519198 A JP 23519198A JP 2000065366 A JP2000065366 A JP 2000065366A
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- Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
- Central Heating Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストで均熱効果と表面突き板のクラック
の発生防止効果を同時に達成できる床暖房フロア用床材
を得る。 【解決手段】 電気ヒーター（あるいは、温水パイプ）
５５を持つ基材５３と、均熱板１０と、表面材としての
突板５４とをその順で積層してなる床暖房フロア用床材
において、均熱板１０を金属箔１１の両面に紙又は不織
布１２を積層した複合層として構成する。
の発生防止効果を同時に達成できる床暖房フロア用床材
を得る。 【解決手段】 電気ヒーター（あるいは、温水パイプ）
５５を持つ基材５３と、均熱板１０と、表面材としての
突板５４とをその順で積層してなる床暖房フロア用床材
において、均熱板１０を金属箔１１の両面に紙又は不織
布１２を積層した複合層として構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気式あるいは温
水式の床暖房フロア用床材に関し、特に、簡単な構成の
変更により、床材表面の温度むらをなくして暖房効果を
向上させ、同時に、表面材にクラックが生じるのを効果
的に防止できるようにした床暖房フロア用床材に関す
る。
水式の床暖房フロア用床材に関し、特に、簡単な構成の
変更により、床材表面の温度むらをなくして暖房効果を
向上させ、同時に、表面材にクラックが生じるのを効果
的に防止できるようにした床暖房フロア用床材に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】面ヒーターあるいはコードヒーターなど
の電気ヒーターを発熱源として内蔵した電気式床暖房フ
ロア用床材、あるいは、温水循環用の温水パイプを発熱
源として内蔵した温水式床暖房フロア用床材は知られて
いる。そのような床材は、合板などからなる木質系の基
材と、該基材の表面に積層される表面化粧材からなるの
が普通であり、表面化粧材としては高い意匠性を出すた
めに薄手の突き板が一般に用いられる。また、電気式床
暖房フロア用床材の場合、発熱源である面ヒーターある
いはコードヒーターは、基材の中間部分に埋め込まれる
か、基材の表面、場合によっては裏面に配置される。温
水式床暖房フロア用床材の場合には、通常、基材の裏面
に凹溝が長手方向あるいは短手方向に形成され、その中
に温水パイプを内蔵する。
の電気ヒーターを発熱源として内蔵した電気式床暖房フ
ロア用床材、あるいは、温水循環用の温水パイプを発熱
源として内蔵した温水式床暖房フロア用床材は知られて
いる。そのような床材は、合板などからなる木質系の基
材と、該基材の表面に積層される表面化粧材からなるの
が普通であり、表面化粧材としては高い意匠性を出すた
めに薄手の突き板が一般に用いられる。また、電気式床
暖房フロア用床材の場合、発熱源である面ヒーターある
いはコードヒーターは、基材の中間部分に埋め込まれる
か、基材の表面、場合によっては裏面に配置される。温
水式床暖房フロア用床材の場合には、通常、基材の裏面
に凹溝が長手方向あるいは短手方向に形成され、その中
に温水パイプを内蔵する。
【０００３】いずれの場合も、発熱源（電気ヒーターあ
るいは温水パイプ）からの熱が床材の表面にむらなく伝
搬するように、通常、アルミ箔のような金属箔からなる
均熱板が表面化粧材の裏面に近接して配置される。態様
としては、基材の表面に金属箔を積層する態様、電気式
の面ヒーターを用いる場合には、該面ヒーターの上面に
金属箔を積層しておく態様、あるいは、基材として合板
を用いる場合には、その合板を製造するときに、金属箔
を同時に練り合わせる態様、などが行われている。
るいは温水パイプ）からの熱が床材の表面にむらなく伝
搬するように、通常、アルミ箔のような金属箔からなる
均熱板が表面化粧材の裏面に近接して配置される。態様
としては、基材の表面に金属箔を積層する態様、電気式
の面ヒーターを用いる場合には、該面ヒーターの上面に
金属箔を積層しておく態様、あるいは、基材として合板
を用いる場合には、その合板を製造するときに、金属箔
を同時に練り合わせる態様、などが行われている。
【０００４】一方、表面化粧材として突き板を積層する
ものにあっては、加熱による基材の表層部の放湿による
収縮などに起因して、突き板にクラックが発生しがちで
あることから、別途、クラック防止対策が講じられるの
が普通である。対策としては、基材である合板の表面単
板の繊維方向と表面突き板の繊維方向とが直交するよう
積層したクロス合板を用いて、基材側の収縮挙動に対す
る表面突き板側の耐性を大きくし、突き板にクラックが
発生するのを防止する態様、あるいは、基材表面と表面
突き板の間に紙（和紙）あるいは不織布を介在させて、
基材側の収縮挙動の表面突き板側への伝搬を緩和する態
様、などが行われている。
ものにあっては、加熱による基材の表層部の放湿による
収縮などに起因して、突き板にクラックが発生しがちで
あることから、別途、クラック防止対策が講じられるの
が普通である。対策としては、基材である合板の表面単
板の繊維方向と表面突き板の繊維方向とが直交するよう
積層したクロス合板を用いて、基材側の収縮挙動に対す
る表面突き板側の耐性を大きくし、突き板にクラックが
発生するのを防止する態様、あるいは、基材表面と表面
突き板の間に紙（和紙）あるいは不織布を介在させて、
基材側の収縮挙動の表面突き板側への伝搬を緩和する態
様、などが行われている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、熱源と
して電気ヒーターや温水パイプを内蔵した床暖房フロア
用床材においては、快適な暖房環境を得るために、どう
してもアルミ箔のような金属箔からなる均熱板を床材の
表面近くに配置することが必要となる。一方、高い意匠
効果を持たせるためには、薄手の突き板を表面化粧材と
して基材表面に積層することが求められるが、その場合
には、クラック防止対策が必要となる。従来、均熱板を
配置する作業とクラック防止対策を施す作業とは、前記
のように別々に行われており、作業量も大きく、高いコ
ストを要している。また、アルミ箔のような金属箔は弱
いものであり、基材側に均熱板として金属箔を配置した
後、クラック防止のために紙や不織布を貼り付けようと
すると、金属箔に損傷を与える恐れもある。さらに、金
属箔と木質係材料（基材として合板、表面突き板）と
は、通常の接着剤では剥離強さが十分でなく、特殊な接
着剤を用いることが必要とされている。
して電気ヒーターや温水パイプを内蔵した床暖房フロア
用床材においては、快適な暖房環境を得るために、どう
してもアルミ箔のような金属箔からなる均熱板を床材の
表面近くに配置することが必要となる。一方、高い意匠
効果を持たせるためには、薄手の突き板を表面化粧材と
して基材表面に積層することが求められるが、その場合
には、クラック防止対策が必要となる。従来、均熱板を
配置する作業とクラック防止対策を施す作業とは、前記
のように別々に行われており、作業量も大きく、高いコ
ストを要している。また、アルミ箔のような金属箔は弱
いものであり、基材側に均熱板として金属箔を配置した
後、クラック防止のために紙や不織布を貼り付けようと
すると、金属箔に損傷を与える恐れもある。さらに、金
属箔と木質係材料（基材として合板、表面突き板）と
は、通常の接着剤では剥離強さが十分でなく、特殊な接
着剤を用いることが必要とされている。
【０００６】本発明の目的は、表面化粧材として突き板
を積層した床暖房フロア用床材が持つ上記の不都合を解
消することにあり、低いコストでかつ容易に製造するこ
とが可能でありながら、床材表面の均熱効果と突き板の
クラック防止効果との双方を満足することのできる床暖
房フロア用床材を提供することにある。さらに他の目的
は、通常の接着剤でもって基材及び表面突き板と均熱板
との接着に十分な剥離強さを与えることのできる床暖房
フロア用床材を提供することにある。
を積層した床暖房フロア用床材が持つ上記の不都合を解
消することにあり、低いコストでかつ容易に製造するこ
とが可能でありながら、床材表面の均熱効果と突き板の
クラック防止効果との双方を満足することのできる床暖
房フロア用床材を提供することにある。さらに他の目的
は、通常の接着剤でもって基材及び表面突き板と均熱板
との接着に十分な剥離強さを与えることのできる床暖房
フロア用床材を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による床材は、発熱源を持つ基材と、均熱板
と、表面材としての突板とをその順で積層してなる床暖
房フロア用床材であって、前記均熱板は、金属箔の両面
に紙又は不織布を積層した複合層として構成されている
ことを特徴とする。本発明において、発熱源は、従来の
電気式床暖房フロア用床材において発熱源として用いら
れている面ヒーターあるいはコードヒーターなどのよう
な電気ヒーターであってもよく、温水式床暖房フロア用
床材の場合に、温水を循環させるための温水パイプなど
であってもよい。
めの本発明による床材は、発熱源を持つ基材と、均熱板
と、表面材としての突板とをその順で積層してなる床暖
房フロア用床材であって、前記均熱板は、金属箔の両面
に紙又は不織布を積層した複合層として構成されている
ことを特徴とする。本発明において、発熱源は、従来の
電気式床暖房フロア用床材において発熱源として用いら
れている面ヒーターあるいはコードヒーターなどのよう
な電気ヒーターであってもよく、温水式床暖房フロア用
床材の場合に、温水を循環させるための温水パイプなど
であってもよい。
【０００８】基材も従来の床暖房フロア用床材において
基材として用いられてきたものをすべて含むものであ
り、中質繊維板、パーティクルボード、又は合板、ある
いはそれら２種以上の複合板のようなものであってよ
く、好ましくは合板である。また、それら基材の裏面に
緩衝材を貼り付けたものでもよい。さらに、基材は、合
板単層であってもよく、表層合板と裏層合板のように複
数の合板層を積層したものであってもよい。
基材として用いられてきたものをすべて含むものであ
り、中質繊維板、パーティクルボード、又は合板、ある
いはそれら２種以上の複合板のようなものであってよ
く、好ましくは合板である。また、それら基材の裏面に
緩衝材を貼り付けたものでもよい。さらに、基材は、合
板単層であってもよく、表層合板と裏層合板のように複
数の合板層を積層したものであってもよい。
【０００９】電気ヒーターの場合、ヒーターは、基材の
表面側、裏面側、あるいは中間部位などに配置されてて
よく、表層合板と裏層合板のように複数の合板層を積層
したものであっては、その層と層の間に配置するように
してもよい。配置の態様は従来の電気式床暖房フロア用
床材の場合と同様であってよい。均熱板は、金属箔とそ
の両面に積層した紙又は不織布とからなる。金属箔は、
アルミ箔が好ましいが、他に銅箔のような熱伝導の良好
なフィルムのようなものでもよい。箔の厚みは５〜１０
μｍ程度が普通であるが、これに限らない。
表面側、裏面側、あるいは中間部位などに配置されてて
よく、表層合板と裏層合板のように複数の合板層を積層
したものであっては、その層と層の間に配置するように
してもよい。配置の態様は従来の電気式床暖房フロア用
床材の場合と同様であってよい。均熱板は、金属箔とそ
の両面に積層した紙又は不織布とからなる。金属箔は、
アルミ箔が好ましいが、他に銅箔のような熱伝導の良好
なフィルムのようなものでもよい。箔の厚みは５〜１０
μｍ程度が普通であるが、これに限らない。
【００１０】紙あるいは不織布は、基材側の熱による収
縮挙動が突き板側に伝搬するのを緩和する機能を持つも
のであればよく、紙の場合は、和紙、クラフト紙又は薄
葉紙、樹脂含浸紙のようなものが用いられ、中でも、１
５〜１００ｇ／ｍ2程度、特に２０ｇ／ｍ2程度前後の和
紙が効果的である。不織布の場合も同様であり、ポリエ
チレン不織布、ポリエステル不織布などが好適である。
金属箔の両面に紙又は不織布を積層するには、押出しラ
ミネート法によって複合層を形成するような方法が有効
である。
縮挙動が突き板側に伝搬するのを緩和する機能を持つも
のであればよく、紙の場合は、和紙、クラフト紙又は薄
葉紙、樹脂含浸紙のようなものが用いられ、中でも、１
５〜１００ｇ／ｍ2程度、特に２０ｇ／ｍ2程度前後の和
紙が効果的である。不織布の場合も同様であり、ポリエ
チレン不織布、ポリエステル不織布などが好適である。
金属箔の両面に紙又は不織布を積層するには、押出しラ
ミネート法によって複合層を形成するような方法が有効
である。
【００１１】本発明において、前記金属箔の両面に紙又
は不織布を積層した複合層である均熱板は、発熱源を持
つ基材と表面材としての突板との間に、例えば、全体を
熱盤で圧着するような方法により、積層一体化される。
本発明による床材は上記の構成であり、金属箔が突き板
の裏面に積層されているので、床材の表面に温度むらは
なく、快適な床暖房フロアーが構築される。また、金属
箔の両面には紙又は不織布を積層しているので、発熱源
の熱によって基材が熱せられ、基材表層部の放湿による
収縮などの挙動が起こっても、その挙動は紙又は不織布
によって緩和され、直接、表面突き板には伝搬されるこ
とはない。そのために、突き板にクラックが発生するの
は防止でき、高価なクロス合板を使用しなくてもよいの
で製造コストを低下させることができる。
は不織布を積層した複合層である均熱板は、発熱源を持
つ基材と表面材としての突板との間に、例えば、全体を
熱盤で圧着するような方法により、積層一体化される。
本発明による床材は上記の構成であり、金属箔が突き板
の裏面に積層されているので、床材の表面に温度むらは
なく、快適な床暖房フロアーが構築される。また、金属
箔の両面には紙又は不織布を積層しているので、発熱源
の熱によって基材が熱せられ、基材表層部の放湿による
収縮などの挙動が起こっても、その挙動は紙又は不織布
によって緩和され、直接、表面突き板には伝搬されるこ
とはない。そのために、突き板にクラックが発生するの
は防止でき、高価なクロス合板を使用しなくてもよいの
で製造コストを低下させることができる。
【００１２】また、電気ヒーターの場合に、金属箔を積
層しないものを用いることができるので、やはり低コス
ト化が可能となる。製造に当たっても、均熱板を貼り付
ける作業とクラック防止のための作業とを一工程で行う
ことができるので、製造プロセスか省力化されるととも
に、和紙や不織布が両面に積層されているので金属箔が
損傷するのも回避できる。また、通常の接着剤でもって
基材及び表面突き板と均熱板との接着に十分な剥離強さ
を与えることができる。
層しないものを用いることができるので、やはり低コス
ト化が可能となる。製造に当たっても、均熱板を貼り付
ける作業とクラック防止のための作業とを一工程で行う
ことができるので、製造プロセスか省力化されるととも
に、和紙や不織布が両面に積層されているので金属箔が
損傷するのも回避できる。また、通常の接着剤でもって
基材及び表面突き板と均熱板との接着に十分な剥離強さ
を与えることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態を説明する。図１に示す床材５０は、
電気式床暖房フロアー用床材の一例であり、いずれも合
板である表層台板５１と裏層部材５２からなる基材５３
と、例えばなら材である表面突き板５４とを積層してお
り、表層台板５１と突き板５４との間に、後記する均熱
板１０が接着積層される。
ましい実施の形態を説明する。図１に示す床材５０は、
電気式床暖房フロアー用床材の一例であり、いずれも合
板である表層台板５１と裏層部材５２からなる基材５３
と、例えばなら材である表面突き板５４とを積層してお
り、表層台板５１と突き板５４との間に、後記する均熱
板１０が接着積層される。
【００１４】裏層部材５２の表面には通電発熱体を構成
する面ヒーター（又は、コードヒーター）５５が配置さ
れており、その下方には、当該床材５０同士の電気的接
続に供すべく、凹形導電コネクタ６０及び凸形導電コネ
クタ７０が配設されている。この例において、凹形導電
コネクタ６０は、前面が開口した凹部６６を持つ合成樹
脂製の基体６１とこの基体６１内に固定された概略Ｕ字
状のコンタクト金具６２とを備え、また、凸形導電コネ
クタ７０は、前記凹形導電コネクタ６０の凹部６６に嵌
め込まれる合成樹脂製の基体７１と前記凹形導電コネク
タ６０のコンタクト金具６２に差し込まれて接触せしめ
られるコンタクト金具７２を備えている。これら凹形導
電コネクタ６０と凸形導電コネクタ７０とはリード線６
４、配線コード６５で接続されるとともに、前記面ヒー
ター５５と前記配線コード６５とが図示していないリー
ド線及び電極等を介して接続されている。このような床
材５０は通常１尺×６尺の長方形状をなしており、それ
が所要枚数だけ床基礎面上に並べて敷設されていわゆる
床面のフローリングを形成するようにされる。
する面ヒーター（又は、コードヒーター）５５が配置さ
れており、その下方には、当該床材５０同士の電気的接
続に供すべく、凹形導電コネクタ６０及び凸形導電コネ
クタ７０が配設されている。この例において、凹形導電
コネクタ６０は、前面が開口した凹部６６を持つ合成樹
脂製の基体６１とこの基体６１内に固定された概略Ｕ字
状のコンタクト金具６２とを備え、また、凸形導電コネ
クタ７０は、前記凹形導電コネクタ６０の凹部６６に嵌
め込まれる合成樹脂製の基体７１と前記凹形導電コネク
タ６０のコンタクト金具６２に差し込まれて接触せしめ
られるコンタクト金具７２を備えている。これら凹形導
電コネクタ６０と凸形導電コネクタ７０とはリード線６
４、配線コード６５で接続されるとともに、前記面ヒー
ター５５と前記配線コード６５とが図示していないリー
ド線及び電極等を介して接続されている。このような床
材５０は通常１尺×６尺の長方形状をなしており、それ
が所要枚数だけ床基礎面上に並べて敷設されていわゆる
床面のフローリングを形成するようにされる。
【００１５】前記均熱板１０は、床材５０の表面積より
もやや小さい面積であるアルミ箔１１と、その両面に積
層された和紙１２、１２とから構成されており、この例
では、アルミ箔１１の厚さは７μｍであり、和紙１２の
秤量は２０ｇ／ｍ2である。両者の積層は接着性樹脂ア
イオノマーを介在させ押出しラミネート成形ような方法
で別途行われており、積層状態となった均熱板１０が床
材５０の製造工場に運び込まれ、均熱板１０と基材５３
の間、及び均熱板１０と突き板５４の間に酢酸ビニルア
クリル樹脂接着剤を介在させて全体を熱圧接着すること
により、均熱板１０は、基材１０と突き板５４との間に
積層接着され、電気式床暖房フロア用床材とされる。
もやや小さい面積であるアルミ箔１１と、その両面に積
層された和紙１２、１２とから構成されており、この例
では、アルミ箔１１の厚さは７μｍであり、和紙１２の
秤量は２０ｇ／ｍ2である。両者の積層は接着性樹脂ア
イオノマーを介在させ押出しラミネート成形ような方法
で別途行われており、積層状態となった均熱板１０が床
材５０の製造工場に運び込まれ、均熱板１０と基材５３
の間、及び均熱板１０と突き板５４の間に酢酸ビニルア
クリル樹脂接着剤を介在させて全体を熱圧接着すること
により、均熱板１０は、基材１０と突き板５４との間に
積層接着され、電気式床暖房フロア用床材とされる。
【００１６】上記の構成であり、面ヒーター５５に通電
されて発熱し、その熱により基材５３（特に、その表層
台板５１）がわずかに膨張することがあっても、その寸
法変化は前記均熱板１０を構成する和紙１２、１２によ
り緩和されるので、突き板５４に伝達されることはな
く、また、あるとしてもきわめてわずかであり、突き板
５４にクラックを生じさせることはない。また、アルミ
箔１１の均熱作用により、突き板５４の全表面に等しく
熱は伝搬され、温度むらは生じない。
されて発熱し、その熱により基材５３（特に、その表層
台板５１）がわずかに膨張することがあっても、その寸
法変化は前記均熱板１０を構成する和紙１２、１２によ
り緩和されるので、突き板５４に伝達されることはな
く、また、あるとしてもきわめてわずかであり、突き板
５４にクラックを生じさせることはない。また、アルミ
箔１１の均熱作用により、突き板５４の全表面に等しく
熱は伝搬され、温度むらは生じない。
【００１７】図示の例では、基材５３は表層台板５１と
裏層部材５２からなり、その間にヒーター５５を位置さ
せているが、これはあくまでも例示であり、基材の構
成、形状、及びヒーターの位置は任意である。例えば、
基材５３を一枚の合板で作り、その表面にコードヒータ
ーのようなヒーターが嵌入される凹溝もしくは凹所が形
成され、この凹溝あるいは凹所にヒーター５５を嵌挿
し、その上に、前記均熱板１０と突き板５４を積層する
ようにしてもよい。
裏層部材５２からなり、その間にヒーター５５を位置さ
せているが、これはあくまでも例示であり、基材の構
成、形状、及びヒーターの位置は任意である。例えば、
基材５３を一枚の合板で作り、その表面にコードヒータ
ーのようなヒーターが嵌入される凹溝もしくは凹所が形
成され、この凹溝あるいは凹所にヒーター５５を嵌挿
し、その上に、前記均熱板１０と突き板５４を積層する
ようにしてもよい。
【００１８】突き板５４もなら材に限らず、サクラ材、
チーク材、アモレイラ材のようなものであってよい。ア
ルミ箔１１に代えて、銅箔や鉄箔であってもよく、和紙
１２、１２に代えて不織布を用いてもよいことは前記の
とおりである。図２は本発明による床暖房フロア用床材
の他の例であり、この床材５０Ａは、温水用の床暖房フ
ロア用床材であって、１尺×３尺の長方形状をなしてお
り、１２ｍｍ厚合板である基材５３Ａと、０．３ｍｍ厚
なら材である表面突き板５４Ａとの間に、前記したと同
様の均熱板１０が同様にして接着積層されている。基材
５３Ａの裏面には短手方向に平行に１１３ｍｍ間隔で凹
溝５７が形成され、そこに温水パイプ５８が温水循環路
を形成するようにして嵌挿されている。さらに、基材５
３Ａの裏面には３ｍｍ厚の不織布が緩衝材層５９として
積層されている。この床材５０Ａは、それが所要枚数だ
け互いの温水パイプが温水循環経路を形成するように接
続しながら路床基礎面上に並べて敷設されて、いわゆる
温水式の床暖房フロアを形成する。この温水循環式の床
材５０Ａであっても、前記図１に示した電気式床暖房フ
ロア用床材５０と同様の作用・効果が奏される。
チーク材、アモレイラ材のようなものであってよい。ア
ルミ箔１１に代えて、銅箔や鉄箔であってもよく、和紙
１２、１２に代えて不織布を用いてもよいことは前記の
とおりである。図２は本発明による床暖房フロア用床材
の他の例であり、この床材５０Ａは、温水用の床暖房フ
ロア用床材であって、１尺×３尺の長方形状をなしてお
り、１２ｍｍ厚合板である基材５３Ａと、０．３ｍｍ厚
なら材である表面突き板５４Ａとの間に、前記したと同
様の均熱板１０が同様にして接着積層されている。基材
５３Ａの裏面には短手方向に平行に１１３ｍｍ間隔で凹
溝５７が形成され、そこに温水パイプ５８が温水循環路
を形成するようにして嵌挿されている。さらに、基材５
３Ａの裏面には３ｍｍ厚の不織布が緩衝材層５９として
積層されている。この床材５０Ａは、それが所要枚数だ
け互いの温水パイプが温水循環経路を形成するように接
続しながら路床基礎面上に並べて敷設されて、いわゆる
温水式の床暖房フロアを形成する。この温水循環式の床
材５０Ａであっても、前記図１に示した電気式床暖房フ
ロア用床材５０と同様の作用・効果が奏される。
【００１９】
【発明の効果】本発明による床暖房フロア用床材は上記
の構成であり、金属箔の両面には紙又は不織布を積層し
た均熱板を用いるので、基材に熱による収縮挙動が起こ
っても、その挙動は紙又は不織布によって緩和され、突
き板にクラックが発生するのは防止される。そのため
に、高価なクロス合板を使用しなくてもよいので製造コ
ストを低下させることができ、また、発熱源（例えば面
ヒーター）も金属箔を積層しないものを用いることがで
きるので、やはり低コスト化が可能となる。製造に当た
っても、均熱板を貼り付ける作業とクラック防止のため
の作業とを一工程で行うことができるので、製造プロセ
スか省力化されるとともに、金属箔が損傷するのも回避
できる。また、通常の接着剤でもって基材及び表面突き
板と均熱板との接着に十分な剥離強さを与えることが可
能となる。
の構成であり、金属箔の両面には紙又は不織布を積層し
た均熱板を用いるので、基材に熱による収縮挙動が起こ
っても、その挙動は紙又は不織布によって緩和され、突
き板にクラックが発生するのは防止される。そのため
に、高価なクロス合板を使用しなくてもよいので製造コ
ストを低下させることができ、また、発熱源（例えば面
ヒーター）も金属箔を積層しないものを用いることがで
きるので、やはり低コスト化が可能となる。製造に当た
っても、均熱板を貼り付ける作業とクラック防止のため
の作業とを一工程で行うことができるので、製造プロセ
スか省力化されるとともに、金属箔が損傷するのも回避
できる。また、通常の接着剤でもって基材及び表面突き
板と均熱板との接着に十分な剥離強さを与えることが可
能となる。
【図１】本発明による床暖房フロア用床材の一例を分解
して説明する図。
して説明する図。
【図２】本発明による床暖房フロア用床材の他の例を分
解して説明する図。
解して説明する図。
５０、５０Ａ…床暖房フロア用床材、５３、５３Ａ…基
材、５５…電気式面ヒーター、、５７…凹溝、５８…温
水パイプ、５９…緩衝材層、１０…均熱材、１１…金属
箔、１２…紙又は不織布
材、５５…電気式面ヒーター、、５７…凹溝、５８…温
水パイプ、５９…緩衝材層、１０…均熱材、１１…金属
箔、１２…紙又は不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三輪 和弘 大阪府大阪市住之江区平林南２丁目10番60 号 永大産業株式会社内 Ｆターム(参考） 3L070 AA02 BD03 3L072 AA01 AB03 AD01 AD03
Claims (1)
- 【請求項１】 発熱源を持つ基材と、均熱板と、表面材
としての突板とをその順で積層してなる床暖房フロア用
床材であって、前記均熱板は、金属箔の両面に紙又は不
織布を積層した複合層として構成されていることを特徴
とする床暖房フロア用床材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10235191A JP2000065366A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 床暖房フロア用床材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10235191A JP2000065366A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 床暖房フロア用床材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000065366A true JP2000065366A (ja) | 2000-03-03 |
Family
ID=16982436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10235191A Withdrawn JP2000065366A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 床暖房フロア用床材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000065366A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004114800A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-15 | Matsushita Electric Works Ltd | パワーアシスト動力車 |
| JP2005336966A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-08 | Nippon Oil Corp | 床暖房用ヒーターボード |
| CN106152243A (zh) * | 2015-04-24 | 2016-11-23 | 中国科学院理化技术研究所 | 一种发热地板 |
| JP2017180004A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 大建工業株式会社 | 蓄熱床構造 |
| GB2569581A (en) * | 2017-12-20 | 2019-06-26 | Cellecta Ltd | Improvements in flooring system |
-
1998
- 1998-08-21 JP JP10235191A patent/JP2000065366A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
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| WO2005116529A1 (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-08 | Nippon Oil Corporation | 床暖房用ヒーターボード |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |