JP4654890B2 - 建築板の製造方法 - Google Patents

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本発明は住宅等に使用される木質床材としての建築板に関するものであり、詳しくは反りの発生が少ない建築板の製造方法に関する。
木質床材の建築板は、繊維板、削片板等の木質材を基材としているので、建築板を熱圧締で成形する際に建築板の表面側と裏面側の熱負荷のバランスが崩れると建築板が反るという問題があった。この反りは、表面凹形状の谷反りと表面凸形状の山反りの2種類があり、これらの複合によるネジレが発生することもある。
ここで、建築板が山反り及び反りがない状態の場合は特に問題が生じないが、谷反りの場合には後工程の加工時における切削加工の作業性や生産性が著しく低下し、さらに、床施工を行う際に各建築板のジョイント部分が周囲よりも浮き上がる波打ち現象により、水平に配置できないため仕上がり外観が悪く品質上の問題が生じていた。
これらの問題を解決する方法が特許文献1に開示されている。図6(a)、(b)に示すように、特許文献1の建築板の製造方法は、木質材3を積層してなる建築板1の裏面側に反り防止用の薄シ−ト4を貼着した後、薄シ−ト4に十分に水分を付加してからプレス熱盤7で熱圧締される。
この方法によれば、薄シ−ト4に付加する水分量と熱圧締の温度及び圧力を調整することにより、反りがない状態の建築板を製造することができる。
特開2001−277212号公報
ところが、一般的に、熱圧締の際に建築板1の裏面側とプレス熱盤7の間に木質材3の厚みムラ吸収用のクッション材が用いられる。
この場合、クッション材の遮熱性により建築板の裏面側に所定の温度を伝導させることが難しいため裏面側の含水率が減少せず裏面側が十分に収縮しないので建築板は谷反りに製造されていた。
そこで、本発明はかかる従来技術の問題に鑑みなされたものであって、クッション材を用いるプレス熱盤において、建築板の裏面側まで所定の温度を伝導させて、建築板を山反り(反りがない状態も含む)状態にする建築板の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、木質材を積層してなる合板材に接着剤を介して表面材としての化粧板を加熱圧締する建築板の製造方法であって、前記建築板の裏面側に熱伝導材を含有するクッション材が宛がわれるとともに、前記建築板の表面側に熱伝導材を含有しないクッション材が宛がわれることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項に記載の建築板の製造方法であって、複数組の前記化粧板と合板材が同時に加熱圧締されることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、木質材を積層してなる合板材に接着剤を介して表面材としての化粧板を加熱圧締する建築板の製造方法であって、前記建築板の裏面側に熱伝導材を含有するクッション材が宛がわれるので、加熱される温度をクッション材の熱伝導材を介して確実に前記合板の裏面側に熱伝導させることができる。
このため、クッション材が宛がわれない前記建築板の表面側と裏面側の温度差が殆ど生じないので前記建築板を山反り(反りがない状態も含む)の状態に確実に形成することができる。そして、後工程の加工時における切削加工の作業性や生産性が向上し、床施工の仕上がり外観が良くなり品質が向上する。
また、前記建築板の表面側に熱伝導材を含有しないクッション材が宛がわれるので、前記建築板の表面側は熱伝導が低下するので裏面側よりも温度が低くなる。
このため、前記建築板の裏面側の含水率は表面側よりも低くなるので裏面側が表面側よりも収縮が大きくなり、前記建築板を山反りの状態に容易且つ確実に形成することができる。
請求項記載の発明によれば、請求項に記載の建築板の製造方法であって、複数組の前記化粧板と合板材が同時に同一条件で加熱圧締されるので、前記建築板を確実に且つ容易に同じ反り状態で形成することができるため製品の均質化が保てるとともに、請求項1記載の発明による効果と同じ効果が得られる。
<本発明の第1の実施形態>
以下に、本発明の第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
<建築板の製造方法の構成>
図1、図2、図3に示すように、本発明の建築板11の製造方法は、合板材12の表面側12aに接着剤を介して表面材としての化粧板13をプレス熱盤14により上方と下方から加熱圧締して形成される。
建築板11の大きさは、長さ1835mm、幅313mmで、合板材12と化粧板13の間に用いられる接着剤16は、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)系の接着剤が使用される。
建築板11の厚みのバラツキによる不陸を吸収するために、建築板11の下方(裏面側11b)にはクッション材15が配置される。このクッション材15は熱可塑性エラストマーのパイプ22を連続波形線状の黄銅線23(熱伝導材)で編込んだマット状であり、黄銅線23はクッション材15の両表面15a、15bまで到達して波形の頂点が両表面15a、15bに露出している。
このため、クッション材15は熱伝導性に優れており、上下のプレス熱盤14の温度が120℃に保持される状態で、プレス開始後約35秒で建築板11の裏面側11bの温度は100℃に到達する。
なお、クッション材15の厚みは建築板11のバラツキ(最大0.4mm)に対応できる厚さが選定される。
さらに、上方のプレス熱盤14の表面保護のために1.2mm厚さのAGボード17(アルミガラスクロス繊維)が宛がわれる。また、下方のプレス熱盤14のクッション材15の上には、ワーク(建築板11)の取扱い時にすべりを良くして作業性を高めるために0.4mm厚さのスリック(ガラスフロス繊維)18が設けられる。AGボード17及びスリック18は、プレス開始後約20秒で100℃、60秒後には120度℃まで上昇するので設定温度到達を妨げることはない。
そして、複数のプレス熱盤14によって複数組の建築板11が同時に上下方向に加熱圧締されて積層される。複数のプレス熱盤14には熱源としての120℃に設定された蒸気20を送るための配管21が並列に配管接続され、各プレス熱盤14に蒸気20を略同条件で送される。そして、各プレス熱盤14から図示しない配管によってドレンとして排出される。上記、温度120℃に保持される上下のプレス熱盤14によって、建築板11は圧力5〜10Kg/cmで、40〜60秒間プレスされる。
<建築板の製造方法の作用>
上記のように、建築板11の下方に宛がわれるクッション材15は熱可塑性エラストマーのパイプ22を熱伝導材としての黄銅線23で編んだマット形状で、黄銅線23はクッション材15の両表面15a、15bに露出している。このため、クッション材15は熱伝導性に優れているので、建築板11の裏面側11bはプレス開始後約35秒で100℃に達する。このとき、建築板11の表面側11aはプレス開始後約20秒で100℃、60秒後には120度℃まで上昇する。
このため、建築板11の表面側11aと裏面側11bの温度差が余り大きくないので、建築板11の表面側11aと裏面側11bのそれぞれ長手方向と短手方向において反りがない状態に形成される。加熱圧締が完了してプレス熱盤14から取出された熱圧プレス品は略40〜60枚積載して常温状態で約1〜7日放置して安定させた後、加工・塗装仕上げして出荷される。
<本発明の第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態を図4、図5を用いて説明するが、図1、図2、図3に示す建築板の製造方法の構成と同構成部分については、図面に同符号を付して重複した説明を省略する。
図4に示すように、建築板11の厚みのバラツキによる不陸を吸収するために、建築板11の下方にクッション材15が配置されるとともに、建築板11の上方にもクッション材40が配置される。
図5に示すように、クッション材40はゴム製補強層24の両側面を不織布25で覆い、更に不織布25を保護用の表層材26で覆ったフェルト状構造である。このため、不織布の空気層の働きによってクッション性には優れるが熱伝導性は劣るので、建築板11の上方である表面側11aに伝導される温度は下方の裏面側11bよりも低くなる。
このため、プレス熱盤14は120℃に設定された蒸気によって温度120℃に保持されるが、化粧板13においては終温で70℃までしか上昇しない。
一方、建築板11の下方に宛がわれるクッション材15は熱伝導性に優れているので、建築板11の裏面側11bはプレス開始後約35秒で100℃に達する。
このように、建築板11の裏面側11bの温度が表面側11aの温度よりも高いので、裏面側のほうが表面側よりも含水率が低くなって収縮率が大きくなり、建築板は山反りの状態になる。
なお、上記のように、本実施形態における「山反り」は「反りがない状態」も含むが、全く反りがない状態を実現することは困難のため、実際上「反りがない状態」にできるだけ近い「山反り」の状態に調整される。
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、上記の実施例はいずれも本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきでないということは言うまでもない。
本発明の第1と第2の実施形態の内容に加えて、建築板11の裏面側11bにロールコーターを用いて液温10℃〜40℃の水を10〜40g塗布もしくは散布すると、裏面側11bの含水率が増加した分だけ含水率の減少率が高まるので裏面側11bの乾燥による収縮率がより大きくなり、さらに容易に山反りに調整することができる。
一対のプレス熱盤14によって一組の建築板11を加熱圧締する場合には、下方のプレス熱盤14に送る蒸気温度を上方のプレス熱盤14よりも高温にする方法により建築板11の裏面側の温度を高めて山反りに調整することができる。
本発明の第1の実施形態における、建築板の製造方法の状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態における、図1のA−A分解矢視図である。 本発明の第1の実施形態における、クッション材15の断面模式図である。 本発明の第2の実施形態における、建築板11が一組のプレス熱盤14に加熱圧締される状態を示す分解側面図である。 本発明の第2の実施形態における、クッション材40の断面模式図である。 従来例における、(a)は建築板の断面図、(b)は一組のプレス熱盤7に建築板が加熱圧締される状態を示す断面図である。
符号の説明
11 建築板
12 合板材
12a 表面側
13 化粧板
14 プレス熱盤
15 クッション材
16 接着剤
20 蒸気
22 パイプ
23 黄銅線

Claims (2)

  1. 木質材を積層してなる合板材に接着剤を介して表面材としての化粧板を加熱圧締する建築板の製造方法であって、
    前記建築板の裏面側に熱伝導材を含有するクッション材が宛がわれるとともに、
    前記建築板の表面側に熱伝導材を含有しないクッション材が宛がわれることを特徴とする建築板の製造方法。
  2. 請求項に記載の建築板の製造方法であって、複数組の前記化粧板と合板材が同時に加熱圧締されることを特徴とする建築板の製造方法。
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