JP2502062B2 - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JP2502062B2
JP2502062B2 JP61066184A JP6618486A JP2502062B2 JP 2502062 B2 JP2502062 B2 JP 2502062B2 JP 61066184 A JP61066184 A JP 61066184A JP 6618486 A JP6618486 A JP 6618486A JP 2502062 B2 JP2502062 B2 JP 2502062B2
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JP
Japan
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wood
base material
heating element
resin
veneer
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JP61066184A
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清 岡本
一郎 伊原
達雄 井東
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、耐熱性にすぐれ木質床暖房パネルなどに
使用可能な化粧板に関するものである。
〔背景技術〕 近時、温水パイプや電気ヒータなどで加温される面状
の暖房器具を床材の上面や下面に配置し床面より暖房す
る、いわゆる床暖房が多く提案されている。床暖房のう
ち、とくに木質系の表面材の下面に電気ヒータ等の発熱
体を配設するシステムは、外観上や歩行感等にすぐれて
いるため、木質系床材についての床暖房が多く研究され
ている。
しかしながら、木質系の表面材を使用した場合は、そ
の下部に配設した発熱体によるヒートサイクルによって
伸縮が生じ、表面にクラックが生じたり、反りや突き上
げ,目すきが生じたりする場合があった。
そのため、床材に耐熱性を付与する試みとして、樹脂
処理することが考えられたが、床材全体を樹脂処理する
ことは、コストが高い上、均一に樹脂処理することは非
常に困難であるため、部分的に反り,ねじれ、さらにク
ラック等が発生するおそれがあった。また、表面の木質
単板のみの樹脂処理では基材合板の影響を受けやすいた
め、反りやグラックをなくすことは困難であった。
さらに、床材の下面への熱の逃げによる発熱体の熱効
率の低下、ならびに床材の下面からの吸湿によって発熱
体が絶縁不良をきたす恐れがあった。
〔発明の目的〕
この発明の目的は、すぐれた耐熱性を有し表面の木質
単板に反りやクラック等を生じさせず、かつ施工性なら
びに熱効率に優れた化粧板を提供することである。
〔発明の開示〕
この発明の化粧板は、補強基板と、この補強基板上に
接着し樹脂を含浸硬化させた木質系基材と、この木質系
基材上に接着した面発熱体と、この面発熱体上に接着し
樹脂を含浸硬化させた木質単板とを備え、木質系基材が
木質単板より厚い合板からなることを特徴とするもので
ある。
このように、この発明によれば、樹脂処理した木質系
基材を介して、同じく樹脂処理した木質単体を補強基材
に接着するので、表面の木質単板が補強基材の影響を受
けて反りやクラックを発生することがほとんどなくな
り、耐熱性が向上する。また、化粧板全体を樹脂処理す
るのではなく、木質系基材ならびに木質単板を樹脂処理
するので、コストも低廉であり、かつむらのない樹脂処
理を行うことができる。したがって、外観および歩行感
にすぐれた木質単板を表面材に使用することが可能にな
る。
また、樹脂を含浸硬化させた木質系基材とともに、面
発熱体を木質単板と補強基材との間に組み込んだので、
反りやクラック等を発生させることなく、そのまま木質
床暖房パネルなどに使用することができる。しかも、木
質単板の直ぐ下に面発熱体を積層したので、面発熱体の
熱が床表面に伝わり易く、面発熱体の熱効率が向上し、
省エネの面でも優れている。また、このように木質単板
の直ぐ下に面発熱体を積層したものであっても、木質単
板を樹脂処理したことで、面発熱体によるヒートサイク
ルで木質単板の表面に反りやクラック等の悪影響が生じ
るのを防ぐことができる。
さらに、面発熱体の下面に、表面の木質単板より厚手
の合板でかつ樹脂を含浸硬化させた木質系基材を設けた
ので、反りや熱収縮が防止され、面発熱体の下側が強固
となる。特に、材質が合板であることで、強度的に優
れ、高強度の化粧板が得られる。また、木質系基材によ
って、化粧板の下面への熱の逃げを確実に防ぐことがで
き、面発熱体の熱効率の低下を防止でき、かつ化粧板の
下面からの吸湿によって面発熱体が絶縁不良をきたすの
を防ぐことができる。
この発明における木質系基材の樹脂加工は、たとえば
メタクリル酸メチルエステル,スチレン,不飽和ポリエ
ステル等を開始剤とともに基材内に注入し、加熱硬化さ
れる。木質系基材としては、たとえば厚さ2〜5mm程度
の合板が好適に採用可能である。厚みが前記範囲内にあ
るときは、樹脂含浸を均一に行うことができ、また化粧
板全体あるいは補強基材への樹脂処理をしなくても化粧
板の反りやクラック等を防止するに充分な強度を有す
る。
第1図はこの発明の化粧板を製造する工程を示してい
る。まず最初の工程では、樹脂処理した木質単板1′と
同じく樹脂処理した木質系基材2′とを面発熱体4を介
して接着する。これを補強基材3上に貼付して化粧板7
が得られる。木質系基材2′は単に樹脂を含浸しただけ
のもの、もしくは樹脂含浸後、乾燥してセミ硬化させた
ものを使用し、次工程の補強基材3(合板など)への接
着時に加熱加圧により完全硬化させるようにしてもよ
く、あるいは含浸した樹脂をあらかじめ完全硬化させた
ものを使用してもよい。なお、木質単板1′の樹脂処理
も、木質系基材2′の樹脂処理と同様に行う。
面発熱体4としては、従来より電気カーペットなどに
使用されているものが好適に使用可能である。このよう
に化粧板7に面発熱体4を組み込んだので、熱源と化粧
板を別々に施工する必要がなくなり、施工性が向上す
る。
図2は、木質単板1′,木質系基材2′,補強基材3,
面発熱体4を積層してなる化粧板7の斜視図を示してい
る。樹脂処理する木質系基材2′ならびに補強基材3が
合板のとき、補強基材3と木質系基材2′の貼付面にお
いて、補強基材3となる合板を構成する単板のうち上端
の単板と、木質系基材2′となる合板を構成する単板の
うち下単の単板とを、それぞれ繊維方向を直交させる。
また、木質系基材2′と木質単板1′の対向面におい
て、木質系基材2′となる合板を構成する単板のうち上
端の単板と、木質単板1′とを、それぞれ繊維方向を直
交させるのが好ましく、これにより、化粧板7の表面か
ら裏面に渡って、木質単板1′ならびに合板を構成する
単板が、確実に繊維方向を交互に直交させて積層され、
耐クラック性をより一層向上させることができる。
次ぎに、実施例をあげてこの発明の化粧板を詳細に説
明する。
実施例:木質系基材2として2.7mm厚合板(JAS 1類、
120×1830×2.7mm)を減圧・加圧釜に入れ、内部を10mm
Hg以下になるまで減圧し、この状態を1時間保持したま
ま、不飽和ポリエステル系樹脂(開始材BPOを2重量部
の割合で添加)を釜内に注入し、ついで常圧に戻し、こ
のまま1時間放置した。釜内から取り出した合板は、表
面に残った余分な樹脂を除去したのち、70〜80℃にて2
時間加熱し、さらに140〜150℃、10〜11kg/cm2で5分間
加熱加圧した。
この2.7mm厚合板を補強基材3となる12mm厚合板(JAS
1類、120×1830×12mm)の表面に水性ビニルウレタ
ン系接着剤により接着した。接着条件は、塗布量100〜1
10g/m2、温度150〜160℃、圧力10〜11kg/cm2、時間5分
間とした。
また、木質単板1としてナラ単板(120×1830×0.5m
m)を減圧加圧釜に入れ、70mmHg以下に減圧し、そのま
ま1時間保持させながら、不飽和ポリエステル系樹脂
(開始剤BPOを2重量部の割合で添加)を釜内に注入
し、ついで常圧に戻し、このまま1時間放置した。釜内
から取り出した単板は、表面に残った余分な樹脂を除去
したのち、100〜120℃にて15分間加熱し、さらに140〜1
50℃、10〜11Kg/cm2で3分間加熱加圧した。
このナラ単板を、面発熱体を介して2.7mm厚合板の表
面に接着し、しかるのち、面取り、実加工、表面塗装を
行って床材を得た。
なお、ナラ単板と2.7mm厚合板と12mm厚合板とは、互
いの貼付面における繊維方向を直交させて貼付した。ま
た、使用した面発熱体は、アルミニウム箔とポリエチレ
ンフィルムとから構成されたものである。
実施例で得られた化粧板について、100℃と−20℃と
の間でのヒートサイクル試験(10サイクル)を行ったと
ころ、クラックや反り、ねじれなどの発生は認められな
かった。また、得られた木質床暖房パネルについて、通
電−切断を1000回繰り返したが、表面に反り,クラック
等は発生しなかった。
〔発明の効果〕
このように、この発明によれば、樹脂処理した木質系
基材を介して、同じく樹脂処理した木質単体を補強基材
に接着するので、表面の木質単板が補強基材の影響を受
けて反りやクラックを発生することがほとんどなくな
り、耐熱性が向上する。また、化粧板全体を樹脂処理す
るのではなく、木質系基材ならびに木質単板を樹脂処理
するので、コストも低廉であり、かつむらのない樹脂処
理を行うことができる。したがって、外観および歩行感
にすぐれた木質単板を表面材に使用することが可能にな
るという効果が得られる。
また、樹脂を含浸硬化させた木質系基材とともに、面
発熱体を木質単板と補強基材との間に組み込んだので、
反りやクラック等を発生させることなく、そのまま木質
床暖房パネルなどに使用することができ、施工性に優れ
る。しかも、木質単板の直ぐ下に面発熱体を積層したの
で、面発熱体の熱が床表面に伝わり易く、面発熱体の熱
効率が向上し、省エネの面でも優れている。また、この
ように木質単板の直ぐ下に面発熱体を積層したものであ
っても、木質単板を樹脂処理したことで、面発熱体によ
るヒートサイクルで木質単板の表面に反りやクラック等
の悪影響が生じるのを防ぐことができるという効果が得
られる。
さらに、面発熱体の下面に、表面の木質単板より厚手
の合板でかつ樹脂を含浸硬化させた木質系基材を設けた
ので、反りや熱収縮が防止され、面発熱体の下側が強固
となる。特に、材質が合板であることで、強度的に優
れ、高強度の化粧板が得られる。また、木質系基材によ
って、化粧板の下面への熱の逃げを確実に防ぐことがで
き、面発熱体の熱効率の低下を防止でき、かつ化粧板の
下面からの吸湿によって面発熱体が絶縁不良をきたすの
を防ぐことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明における化粧板の製造手順を示す説明
図、第2図はこの発明の一実施例にかかる化粧板の斜視
図である。 1……木質単板、2……木質系基材、3……補強基材、
4……面発熱体、7……化粧板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−178703(JP,A) 特開 昭58−42408(JP,A) 実開 昭61−93709(JP,U) 特公 昭56−51885(JP,B2) 実公 昭52−30040(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補強基材と、この補強基材上に接着し樹脂
    を含浸硬化させた木質系基材と、この木質系基材上に接
    着した面発熱体と、この面発熱体上に接着し樹脂を含浸
    硬化させた木質単板とを備え、前記木質系基材が前記木
    質単板より厚い合板からなることを特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】補強基材が合板からなり、補強基材と木質
    系基材の貼付面の各繊維方向を直交させ、木質系基材と
    木質単板の対向面の各繊維方向を直交させたことを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項記載の化粧板。
JP61066184A 1986-03-25 1986-03-25 化粧板 Expired - Lifetime JP2502062B2 (ja)

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