JP3111307B2 - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JP3111307B2
JP3111307B2 JP08081959A JP8195996A JP3111307B2 JP 3111307 B2 JP3111307 B2 JP 3111307B2 JP 08081959 A JP08081959 A JP 08081959A JP 8195996 A JP8195996 A JP 8195996A JP 3111307 B2 JP3111307 B2 JP 3111307B2
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毅 山本
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株式会社ノダ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧板およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基板表面に化粧単板を貼着してなる化粧
板は、家具、壁材、建具面材等に従来より広く使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、この
化粧板を構成する化粧単板として使用される銘木が入手
困難となり、歩留まり向上のために化粧単板の厚さを薄
くする傾向が高まっている。
【0004】そして、基板として主に使用される合板表
面にこのような薄い化粧単板を貼着した場合、長期間の
含水率の変化に伴い、基板の合板および化粧単板ともに
収縮膨張を繰り返すが、両者の収縮膨張率が大きく異な
るため、化粧単板の表面に無数の干割れが生じ、化粧板
の美観を損ね、商品価値を低下させる。また、合板自体
を構成する単板に生ずる割れが表面に貼着した化粧単板
にまで及び、化粧単板に干割れを生じさせるという問題
も発生していた。
【0005】このような問題を解決するものとして、基
板表面に接着剤を介して非サイジング紙を貼着し、さら
にその上に接着剤を介して化粧単板を貼着してなる化粧
板が提供されたが、その製造工程において接着剤層を2
層形成する必要があり、この接着剤層を硬化させるため
に2回の加熱プレスを必要とするなど、製造工程が煩雑
化し、生産性の低下を免れないものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来技術における問題点に鑑み、工業的製造に適し、しか
も化粧単板の干割れ防止効果に優れた化粧板を提供する
ことを目的とする。
【0007】すなわち、本発明は、基板表面に弾性接着
剤およびガラス繊維シートを介して化粧単板が貼着され
た化粧板であって、表面化粧単板の剥離強度および基板
表面の剥離強度よりも弾性接着剤の剥離強度を小さく
し、表面化粧単板が弾性接着剤層内で剥離するように貼
着されてなることを特徴とする。
【0008】弾性接着剤としては、エラストマー接着剤
と少なくとも2種類の熱硬化性樹脂接着剤が混合された
ものを用いることが好適である。この場合、該少なくと
も2種類の熱硬化性樹脂接着剤の一方の硬化温度が10
0℃未満であり、他方の熱硬化性樹脂接着剤の硬化温度
が100℃以上である。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の化粧板の基板としては、
合板、木質繊維板、木削片板、単板積層板等の木質板が
使用される。
【0011】基板表面に貼着される化粧単板としては、
天然木材を切削して得られる天然単板や人工単板が用い
られる。
【0012】基板表面にロールコーター、スプレッダー
等の塗布装置を用いて弾性接着剤を塗布する。接着剤の
塗布量は8〜20g/尺の範囲が好適である。
【0013】弾性接着剤としてはエラストマー接着剤と
少なくとも2種類の熱硬化性樹脂接着剤が混合されたも
のを用いることが好適である。
【0014】弾性接着剤を構成するエラストマー接着剤
としては、天然ゴム系、塩化ゴム系、ブチルゴム系、ア
クリロニトリル・ブタジエンゴム系、スチレン・ブタジ
エンゴム系、ネオプレンゴム系、多硫化ゴム系等の常温
においてゴム弾性を有する接着剤が用いられる。
【0015】エラストマー接着剤に混合して用いる少な
くとも2種類の熱硬化性樹脂接着剤としては、フェノー
ル樹脂系、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、ポリアミド樹
脂系、アルキド樹脂系、エポキシ樹脂系、ポリウレタン
樹脂系等が用いられる。
【0016】少なくとも2種類の熱硬化性樹脂接着剤の
うちの一方にはその硬化温度が100℃未満のものが用
いられ、他方の熱硬化性樹脂接着剤としてはその硬化温
度が100℃以上のものが用いられる。
【0017】例えば、120℃前後で硬化するメラミン
樹脂接着剤と、100℃未満の常温または中温で硬化す
るエポキシ樹脂接着剤とを混合して用いる。
【0018】基板表面に弾性接着剤を塗布した上にガラ
ス繊維シートおよび化粧単板を積層して加熱プレスした
ときに、加圧により熱硬化性樹脂接着剤が基板表面およ
び化粧単板裏面の導管孔、微細な凹凸内および各々を構
成する組織内に入り込むが、このように硬化温度の異な
る少なくとも2種類以上の熱硬化性樹脂接着剤を混合し
て用いることにより、積層体の温度が徐々に上昇するに
つれて、まず硬化温度の低い接着剤が硬化して初期接着
をなす。このとき、硬化温度の高い接着剤は未硬化であ
り、その中で、硬化温度の低い接着剤が略立体網目状に
硬化する。そして、さらに積層体の温度が上昇すると、
硬化温度の高い接着剤がこの網目状の中さらにはより奥
方にまで入り込んで絡み合った状態で硬化して二次接着
をなす。このため、弾性接着剤が化粧単板内および基板
表面内に十分に浸透し、この浸透部分の剥離強度が著し
く向上される。
【0019】エラストマー接着剤に対する熱硬化性樹脂
接着剤の混合割合は20〜56wt%とすることが好ま
しい。熱硬化性樹脂接着剤の混合割合が20wt%未満
であると、基板と化粧単板とを接着する強度が不十分で
容易に化粧単板が剥離してしまう。他方、熱硬化性樹脂
接着剤の混合割合が56wt%を越えるようになると、
弾性接着剤の剥離強度が基板表面および化粧単板の剥離
強度よりも大きくなる傾向にあり、また、接着剤の弾性
が不十分となって化粧単板と基板の収縮膨張の動きを吸
収することが困難となる。
【0020】弾性接着剤が塗布された基板表面にガラス
繊維シートを載置し、さらに化粧単板を載置し、これら
全体をホットプレス装置を用いて加熱圧締して化粧単板
を貼着して、本発明の化粧板が得られる。
【0021】ガラス繊維シートとしては、目付量20〜
35g/mの範囲のシート状物を使用し、例えば抄造
法等により得られるシートが好適に用いられる。
【0022】基板表面に弾性接着剤を塗布した上にガラ
ス繊維シートおよび化粧単板を載置してこれらを一括し
て加熱圧締することにより、基板に塗布された弾性接着
剤はガラス繊維シート内を通過してガラス繊維シート表
面まで浸出するため、基板、ガラス繊維シートおよび化
粧単板を1回のプレスで強固に積層貼着して一体化する
ことができる。
【0023】図1には本発明の化粧板の構成が概略的に
示されており、基板1の表面に弾性接着剤2およびガラ
ス繊維シート3を介して化粧単板4が貼着されてなる化
粧板である。
【0024】本発明の化粧板においては、表面に貼着さ
れる化粧単板自体の剥離強度および基板表面の剥離強度
よりも、弾性接着剤層の剥離強度が小さいものとされて
いるため、化粧板表面の化粧単板と基板とを剥離しよう
と引っ張ったとき、両者を貼着している弾性接着剤層の
層内で剥離する。
【0025】このような剥離強度の関係を持たせること
により、化粧板を構成する基板と化粧単板が長期間にわ
たってその含水率変化に伴う独自の収縮膨張を繰り返し
ても、両者の間に介在する弾性接着剤によってそれらの
挙動が吸収され、両者の収縮膨張の差に起因する干割れ
を防止する。
【0026】さらに、弾性接着剤内に配されたガラス繊
維シートにより、該シートより下面にある基板の収縮膨
張の動きが該シートより上面に伝わることが防止され
る。このため、たとえ基板表面に割れが発生しても、一
次的に弾性接着剤層内で吸収され、弾性接着剤層内で吸
収しきれない動きはガラス繊維シートで拘束され、これ
らの作用により化粧単板にまでその影響が及ぶことが防
止される。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、化粧単板の干割れを防
止することができ、しかもその製造も容易であって生産
性の向上およびコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による化粧板の概略構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 2 弾性接着剤 3 ガラス繊維シート 4 化粧単板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板表面に弾性接着剤およびガラス繊維シ
    ートを介して化粧単板が貼着された化粧板であって、表
    面化粧単板の剥離強度および基板表面の剥離強度よりも
    弾性接着剤の剥離強度を小さくし、表面化粧単板が弾性
    接着剤層内で剥離するように貼着されてなることを特徴
    とする化粧板。
  2. 【請求項2】前記弾性接着剤としてエラストマー接着剤
    と少なくとも2種類の熱硬化性樹脂接着剤が混合された
    ものを用い、且つ、前記少なくとも2種類の熱硬化性樹
    脂接着剤の一方の硬化温度が100℃未満であり、他方
    の熱硬化性樹脂接着剤の硬化温度が100℃以上である
    ことを特徴とする請求項1の化粧板。
JP08081959A 1996-03-12 1996-03-12 化粧板 Expired - Fee Related JP3111307B2 (ja)

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