JP3028397B2 - 床 板 - Google Patents

床 板

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JP3028397B2
JP3028397B2 JP6171523A JP17152394A JP3028397B2 JP 3028397 B2 JP3028397 B2 JP 3028397B2 JP 6171523 A JP6171523 A JP 6171523A JP 17152394 A JP17152394 A JP 17152394A JP 3028397 B2 JP3028397 B2 JP 3028397B2
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JP
Japan
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veneer
floorboard
substrate
back groove
adhered
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JP6171523A
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JPH08193412A (ja
Inventor
寿 萩原
勝彦 芹澤
Original Assignee
株式会社ノダ
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は床板に関する。
【0002】
【従来技術】従来、床板基板の表面に化粧単板を貼着
し、床板基板の裏面に裏溝を形成することにより床板基
板に可塑性を持たせるとともに、床板基板の裏面に合成
樹脂発泡体または不織布などの緩衝材を貼着することに
より防音性能を付与するとともに床下地の不陸を吸収し
た状態で施工が可能となる床板が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、床板基板の表
面に化粧単板を貼着する際、一般的に接着剤を介して加
熱圧締することにより貼着するため、加熱圧締時の熱で
化粧単板の収縮が起こり床板の表面側を凹とする反りが
生ずるという問題を有していた。このような床板基板を
施工時の下地の不陸に沿って変形し易い可塑性を付与す
る目的および、前記反りを防止する目的で裏面に裏溝を
形成することが行われる。
【0004】この裏溝を床板の長さ方向と直交方向に形
成した場合、床板の長さ方向の反りはほとんど防止する
ことができる。しかし、床基板の表面に貼着する化粧単
板は、一般的にその繊維方向が床板の長さ方向と平行に
なるように貼着されるものであり、さらに化粧単板の繊
維方向と平行方向の収縮膨張量に比ぺて直交方向の収縮
膨張量が大きいため、前記加熱圧締時の化粧単板の収縮
量は床板の幅方向において非常に大きなものとなる。こ
のため裏溝を形成しても床板の幅方向の反りについては
完全に防止することはできなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題点に鑑み床板の有する優れた可塑性を保持したまま
で、床板基板2表面の化粧単板3の加熱圧締時の収縮、
さらにその後の化粧単板3の含水率の変化に伴う収縮膨
張によっても特に床板1の幅方向の反りが生じにくい床
板を提供すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至ったものである。
【0006】すなわち本発明は、「床板基板の表面に化
粧単板か貼着され、側面に実加工が施され、裏面に該化
粧単板の繊維方向と直交する方向に裏溝が形成されると
ともに、床板基板の裏面の裏溝が形成されていない部分
に、裏打ち単板がその繊維方向が該裏溝の方向と直交す
るように貼着されている床板。」を要旨とするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明の床板1は、床板基板2の表面に化粧単
板3が貼着されると共に、裏面の裏溝4が形成されてい
ない部分に、裏打ち単板5がその繊維方向が裏溝4の方
向と直交する方向すなわち、化粧単板3の繊維方向と平
行方向となるように貼着されることにより、表面側で化
粧単板3の含水率の変化に伴った収縮膨張が発生するも
のの、化粧単板3の繊維方向と平行方向の収縮膨張に起
因する反りは、化粧単板3の繊維方向に対して直交方向
に形成した裏溝4により防止することができ、化粧単板
3の繊維方向と直交方向の収縮膨張に起因する反りは、
裏打ち単板5が同様に収縮膨張することにより床板基板
2の表裏面における収縮膨張のバランスがとれ反りが防
止されるものである。
【0008】さらに、裏打ち単板5は裏溝4の形成され
ていない部分にのみ貼着されているため、従来どおりの
可塑性はそのまま保持したままで、両方向の反りを防止
することを可能としたものである。
【0009】
【実施例】図1および図2は本発明の床板1の雌実凹部
6a、雄実凸部6b側の断面図の一例を示すものであ
り、床板基板2の表面に化粧単板3が貼着され、床板基
板2の裏面には裏溝4が化粧単板3の繊維方向(図示せ
ず)と直交する方向に複数本形成されている。さらに床
板基板2の裏面において裏溝4が形成されていない部分
に裏打ち単板5がそれぞれ貼着されており、この裏打ち
単板5の繊維方向(図示せず)は裏溝4の方向と直交す
る方向に貼着されている。
【0010】本発明の床板基板2としては、例えば合
板、木質繊維板、木削片板、単板積層板等の木質板を使
用することができる。これらの木質板を床板基板2とし
て使用した場合、裏面の裏打ち単板5が貼着されていな
い状態では、いずれも幅方向の反りが生じるものの、本
発明の構成とすることにより反りが防止することができ
るものである。
【0011】また、これらの木質板の中でも木質繊維板
は繊維方向がなく均質な性質であるため、裏面からの裏
溝4の形成時に切削加工が容易であり、さらに裏溝4が
形成された床板基板2としての可塑性の点においても優
れたものであり好ましい。
【0012】また、化粧単板3としては天然木材を切削
して得られる天然突板、人工突板、および不織布、紙、
合成樹脂シートを裏打ちした突板シートを使用すること
ができ、接着剤を用い接着することにより形成される。
また、化粧単板3の表面に上塗り層を設けることもでき
る。
【0013】また、裏打ち単板5としては化粧単板3と
同様のものを使用することができ、接着剤を用いて接着
することにより形成することができる。また、裏打ち単
板5の厚さは化粧単板3の厚さと同一のものから若干厚
いものを使用することができる。表面側の化粧単板3の
面積と裏面側の裏打ち単板5の面積は、裏面に裏溝4が
形成されている分だけ裏打ち単板5の方が小さいものと
なる。しかし同一厚さの裏打ち単板を使用した場合でも
床板1の反りは十分防止することができる。
【0014】なお、床板基板2裏面に形成する裏溝4
は、化粧単板3の繊維方向と直交する方向に形成され
る。図3は本発明の床板1の裏面図であるが、このよう
な形状の床板1においては、一般的に表面の化粧単板3
は床板1の長さ方向と平行になるように貼着され、裏面
側の裏溝4は化粧単板3の繊維方向に対して直交方向す
なわち、床板1の幅方向に形成されることとなる。また
必要に応じ床板1の長さ方向にも裏溝4を形成すること
もできる。
【0015】また、裏溝の深さは、床板基板2の厚さに
対して40%以上、69%未満の範囲で形成する。裏溝
の深さは深く形成するほど床板基板2の可塑性が向上
し、施工下地の不陸に沿った施工が可能となるととも
に、床板基板2の曲げヤング率が低下し床板1全体が柔
軟性を有することにより防音性能も向上し好ましいもの
となる。
【0016】しかし床板基板2の厚さに対して69%以
上の深さに形成した場合、あまり柔らかすぎて床板1の
長さ方向両端を持とうとすると裏溝4を形成した部分が
広がるように湾曲し、裏溝4の表面側の化粧単板3が折
れ易く、折れない場合でも曲がった部分の化粧単板3の
表面部分が白色となり意匠上の問題が発生する。
【0017】さらに、加湿試験を行なうと長手方向に反
りが生ずる等の問題が発生するため好ましくない。ま
た、40%未満の深さに形成した場合は、床板基板の可
塑性が得られず施工下地面の不陸に沿った施工ができず
好ましくない。
【0018】さらに、図4に示すように裏溝4は等間隔
あるいはランダムに形成することができるものである
が、側面に雌実が形成された端部に一番近い裏溝4aか
ら該雌実凹部6aの奥部までの寸法Bが床板基板2の材
厚寸法Aより大きくなるよう、雌実凹部6aと裏溝4a
の間隔を保持するように形成する必要がある。
【0019】これは床板1を実嵌合した部分に表面から
荷重が掛かると、雌実の裏面側凸条部に大きな負荷が掛
かり、雌実の底部に割れが入るなどの損傷が生じること
がある。この時雌実に一番近い裏溝4aと雌実凹部6a
の底部からの寸法Bが床板基板2の材厚寸法A以下であ
ると割れが裏溝4aにまで至り、雌実の裏面側凸条部か
ら裏溝4aにかけた部分が欠落してしまい本実による嵌
合機能がなくなり、雌実側の床板1が簡単にめくれ上が
ってしまうという問題が生ずるためである。
【0020】本発明の床板1の製造方法は、例えば床板
基板2の裏面にビニル樹脂系、ウレタン樹脂系、尿素樹
脂系、SBR系等の接着剤を塗布し裏打ち単板5を載置
した後、加熱圧締することにより裏打ち単板5を貼着
し、次いで床板基板2の表面側に同様の接着剤を塗布し
化粧単板3を載置した後、加熱圧締することにより化粧
単板3を貼着し、床板1裏面に貼着した裏打ち単板5の
表面から裏溝4を切削加工することにより得られる。
【0021】また、床板基板2の表面に化粧単板3を貼
着し次いで裏面に裏溝4を形成したのち、裏溝4が形成
されていない部分にのみ、裏打ち単板5を貼着すること
により形成することもできる。
【0022】さらに、図5に示すように本発明の床板1
の裏面に合成樹脂シート、ゴムシートあるいはこれらの
発泡体、または不織布等の緩衝材7を貼着することによ
り防音性能の向上および施工下地面の不陸への対応が優
れたものとなる。
【0023】
【発明の効果】本発明の床板1は、床板基板2の表面に
化粧単板3が貼着されると共に、裏面の裏溝4が形成さ
れていない部分に、裏打ち単板5がその繊維方向が裏溝
4の方向と直交する方向すなわち、化粧単板3の繊維方
向と平行方向となるように貼着されることにより、床板
1の有する可塑性は保持したままで、床板1の製造工程
中の加熱圧締およびその後の湿度の変化に伴った含水率
の変化が生じても、床板1に反りが生ずることを防止す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の床板の断面図の一例を雄実側で示
す。
【図2】 同じく雌実側を示す。
【図3】 床板の裏面図、
【図4】 雌実凹部6aと、雌実が形成された端部に一
番近い裏溝4aと、雌実凹部6の奥部までの寸法Bと、
床板基板2の材厚寸法Aとの関係説明図、
【図5】 床板の裏面に緩衝材7を貼着した場合の断面
図、
【符号の説明】
1:床板、2:床板基板、3:化粧単板、4:裏溝、4
a:雌実が形成された端部に一番近い裏溝、5:裏打ち
単板、6a:雌実凹部、6b:雄実凸部、7:緩衝材。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床板基板の表面に化粧単板が貼着され、側
    面に実加工が施され、裏面に該化粧単板の繊維方向と直
    交する方向に裏溝が形成されるとともに、床板基板の裏
    面の裏溝が形成されていない部分に、裏打ち単板がその
    繊維方向が該裏溝の方向と直交するように貼着されてい
    ることを特徴とする床板。
  2. 【請求項2】 裏溝の深さが床板基板の厚さの40%以
    上、69%未満の範囲で形成されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の床板。
  3. 【請求項3】 床板基板に形成される端部裏溝が雌実底
    部から床板基板の板厚寸法より離れた位置に形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の床板。
JP6171523A 1994-06-21 1994-06-21 床 板 Expired - Lifetime JP3028397B2 (ja)

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JP6865372B2 (ja) * 2016-07-26 2021-04-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 床材
FR3109329A1 (fr) * 2020-04-17 2021-10-22 Treves Products, Services & Innovation P rocédé de réalisation d’un panneau de plancher de véhicule automobile

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