JP2572795Y2 - 床 材 - Google Patents

床 材

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JP2572795Y2
JP2572795Y2 JP1993008226U JP822693U JP2572795Y2 JP 2572795 Y2 JP2572795 Y2 JP 2572795Y2 JP 1993008226 U JP1993008226 U JP 1993008226U JP 822693 U JP822693 U JP 822693U JP 2572795 Y2 JP2572795 Y2 JP 2572795Y2
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剛 大石
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株式会社ノダ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、床材に関する。
【0002】
【従来技術】従来、床材として用いられる形状は一般に
4辺からなる各辺同志が直角に交わる長方形の化粧板が
基本形として用いられ、その四周面に実加工が施され隣
接する床材との間で実を嵌合させながら、裏面を床下地
に接着固定あるいは釘着固定することにより床面を施工
する方法が一般的に行なわれている。また、意匠性の向
上を図るため細長い長方形の化粧板を長手方向に若干ず
らして短手方向に複数枚接合した雁行形状の床材も知ら
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の長方形
からなる床材は、対向する長辺同志の一方に雄実を設け
他方に雌実を設けると共に、対向する短辺においても同
様に実を形成するものである。このような床材の実を嵌
合させながら施工固定するためには、床材の短手方向か
ら床材を打ちつけることにより長辺の実を嵌合させた
後、この嵌合させた長辺の実を外さないように、長手方
向から床材を打ちつけることにより短辺の実も嵌合させ
るという2段階の工程によって両方の実を嵌合させるも
のである。
【0004】また後からの短辺の実を嵌合する際に、先
に嵌合させた長辺の実が外れてしまうため、この、短手
方向からの打ちつけと、長手方向からの打ちつけを交互
に何度か繰り返すことにより両方の実が嵌合されるもの
であった。
【0005】また、雁行形状の床材において同様の問題
点を有する上に、嵌合する実部分が長手方向にずれてい
るため各々の実を嵌合させるのは長方形の床材以上に困
難であった。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本考案は、このような
従来技術の問題点を解決する床材を提供することを目的
として鋭意工夫の結果完成されたものである。
【0007】すなわち本考案は、長手方向の一方の端辺
において、短手方向端辺と任意角度で傾斜して交わる辺
を有し、長手方向の他方の端辺がこの辺と嵌合可能な形
状に形成されてなる化粧板を、長手方向に若干ずらして
短手方向に複数枚接合一体化してなる床材である。
【0008】
【実施例】以下図面に従い説明する。図1は本考案の床
材4の平面図の一例である。図に示すように短手方向端
辺1に対し鈍角αに交わる長手方向端辺2が形成され、
この端辺2と嵌合可能な角度にもう一方の長手方向端辺
3も平行状態に傾斜して長手方向および短手方向への嵌
合が可能な形状で側面に実を形成した4枚の化粧板ユニ
ット4aを、長手方向に若干ずらして短手方向に複数枚
接合一体化してなる床材である。βは長手方向端偏と短
手方向端辺1のなす鋭角である。
【0009】また、図2に示す床材4は、図1の床材を
裏返した形状と同一の床材であり、短手方向端辺11に
対し鋭角βに交わる長手方向端辺21が形成され、この
端辺21と嵌合可能な角度にもう一方の長手方向端辺3
1も平行状態に傾斜して長手方向および短手方向への嵌
合が可能な形状で側面に実を形成した化粧板の床材であ
る。
【0010】また図3に示す床材は、一方の長手方向端
辺の一部に短手方向端辺12と鋭角βに交わる傾斜辺2
2および他方の短手方向端辺12aと直角に交わる垂直
辺23とが形成され、他方の長手方向端辺も、この傾斜
辺22と嵌合可能なように傾斜辺32および垂直辺33
が形成された形状の側面に実を形成した4枚の化粧板ユ
ニット4aを長手方向に若干ずらして短手方向に接合一
体化した床材である。
【0011】また図4に示す床材4は図3の床材4を裏
返した形状と同一の形状のものである。本考案の床材は
このように長手方向に端辺に傾斜した辺を有するため、
施工する際、隣接する床材との実の嵌合において一方か
ら床材を打ちつけるだけで、長手方向端辺および短手方
向端辺の両方の辺の実が嵌合することが可能となる。β
は傾斜辺24と短手方向端辺13とのなす鋭角である。
【0012】また、長手方向端辺が傾斜しているため、
同じ幅の床材と比較して傾斜している分だけ長手方向端
辺部での嵌合する実の長さが長くなり嵌合の強度が大き
いものとなる。
【0013】さらに一度嵌合した床材は短手方向にはず
そうとした場合に、長手方向端辺と短手方向端辺の鋭角
に交わる角部が引っ掛りの役目をすることとなり非常に
外れにくいものとなる。また、傾斜辺および垂直辺を有
するものにおいては垂直辺がストッパー辺の役目をはた
し床材の打ち込みすぎを防止するものである。
【0014】本考案の床材4を形成する化粧板ユニット
4aとしては、例えば、合板、木削片板、木質繊維板、
単板積層板、セメント板、スラグ石膏板を単独でまたは
任意組み合わせ複合したもの、あるいは板材と板材との
間に緩衝効果の優れた合成樹脂シート、発泡合成樹脂シ
ートあるいは遮音シート等を挟み込むように積層したも
のを用いることができる。
【0015】また、その表面に化粧層を形成することが
できる。この化粧層は、天然木材を切削して得られる天
然突板、人工突板、および不織布、紙、合成樹脂シート
を裏打ちした突板シート、または、化粧紙、含浸紙、不
織布、合成樹脂シート等の化粧シートを、接着剤を用い
接着することにより形成するか、あるいは化粧板表面に
直接塗装または印刷を施すことにより形成される。
【0016】また、化粧層の表面に、上塗り層を設ける
こともできる。この上塗り層内に研磨材を添加すること
により表面の耐摩耗性能を向上させることができる。
【0017】また、化粧板ユニット4aの表面には、必
要に応じ化粧層の切り換えに対応して短手方向に溝を形
成してもよい。溝はU溝、V溝、半丸溝などその断面形
状は任意形状で設けられ、また、短手方向端辺と直角に
あるいは長手方向端辺と平行するように形成しても良
い。
【0018】化粧板ユニット4aの短手方向の嵌合固定
は、短手方向に実を嵌合させ接着剤等により固定する。
この際用いる接着剤としては一般に用いられる接着剤を
用いることにより接着することができる。
【0019】このように接着剤により嵌合部分が完全に
固定されることにより、施工する際に容易に実部分が外
れる等の問題が生じない。
【0020】また、硬化後も柔軟性を有する接着剤を用
いることにより、幅方向にも柔軟性を有する床材が得ら
れ、施工する下地面の不陸に沿って施工することができ
る。
【0021】あるいは、接着剤を用いない固定方法とし
ては、短手方向全幅に渡り接着剤の塗布された金属線あ
るいはひもを埋め込み接着することによって短手方向の
固定を行なうことができる。または、ホッチキス等によ
り短手方向の固定を行なうこともできる。
【0022】このように、実部分には接着剤を塗布する
ことなく、固定することにより嵌合部分はある程度嵌合
した状態で柔軟性を持つことができ、施工する下地面の
不陸に沿って施工することができる。
【0023】図5および図6に、図1の形状の床材を用
いた施工の状態を説明する。壁面側5から順に床下地に
固定した床材に、本考案の床材4を嵌合するとき手で押
して実が入るだけ嵌合させた後に、床材の長手方向から
矢印6A方向に床材4を打ちつけると、単に長手方向端
辺の実部が嵌合するだけでなく、長手方向端辺が傾斜し
ているため、隣接する床材の傾斜辺を矢印6B方向に滑
る力が生ずることとなり、この力により短手方向の実部
を嵌合することとなる。
【0024】すなわち長手方向から打ちつけることによ
り、長手方向端辺の実部が嵌合すると共に、短手方向端
辺の実部も嵌合されることとなる。これは図3の形状の
床材においても傾斜の辺を有することで同様の効果が生
ずるものである。
【0025】また、図2の形状の床材4を用いた場合の
施工状態を図7および図8に示す。この場合でも同様に
長手方向7Aから床材を打ちつけることにより、傾斜辺
を滑る力7Bを生ずることとなる。
【0026】この滑る力7Bにより先に形成された短手
方向端辺が嵌合されることとなり、図5および図6と同
様に長手方向から打ちつけるだけで長手方向端辺の実も
短手続方向端辺の実も同時に嵌合されることとなる。
【0027】また、図1の床材と図2の床材とはその形
状が裏返した関係にあることを説明したが、施工する際
の順序が部屋の向かって左側の壁から施工する場合と、
逆に部屋の向かって右側から施工する場合とにより、前
述の長手方向からの打ちつけだけで嵌合することができ
るために適した傾斜の向きが異なる。
【0028】図1および図3に示す床材は図5および図
6に示すように右側の壁から施工する場合に適したもの
であり、逆に図2および図4に示す床材は図7および図
8に示すように左側の壁から施工する場合に適したもの
である。
【0029】また、床材の裏面に溝を形成することによ
り、床材に柔軟性を持たせ、施工下地面の不陸に対応し
て施工することができる。図9は本考案の床材を形成す
る化粧板4aの裏面を表したものである。図9(b)
(c)(d)に示すように、化粧板4aの短手方向端辺
と垂直に溝8を複数本設けることにより床材の長手方向
と直交する方向の柔軟性に優れたものとなる。
【0030】また、図(a)(d)(e)のように床材
の長手方向と傾斜した角度で長手方向短辺の傾斜辺に平
行に設けることもできる。このように傾斜させて溝8を
形成することにより、長手方向に対して垂直方向の不陸
と共に斜め方向の不陸も吸収することができ、どのよう
な不陸を有する下地面にも施工することができる。
【0031】また、本考案の床材の裏面には合成樹脂シ
ート、発泡合成樹脂シート、不織布等のシート状物を貼
着しても良く、防音性、クッション性を向上する。ま
た、強度を向上させるために床材とクッションシートの
間に拘束材として床材と同一形状の一枚の合板、木削片
板、木質繊維板、単板積層板、セメント板、スラズ石膏
板を介してシート状物を貼着することができる。
【0032】
【考案の効果】本考案による床材4は、長手方向の端辺
において短手方向の端辺と任意角度に傾斜して交わる辺
を有するため、施工する際に長手方向から床材を打つだ
けで長手方向端辺および短手方向端辺の両方の辺の実を
一括して嵌合させることができ、施工の際一番手間の掛
かる、実の嵌合が容易に短時間で行なうことができるも
のである。
【0033】また、複数の化粧板ユニット4aが長手方
向にずらされた雁行形状の床材は嵌合に長い時間を要し
ていたが、本考案の構成により、特に雁行形状の床材の
実の嵌合に要する時間を、短縮化する効果が大きいもの
となった。また、長手方向端辺が傾斜しているため、同
じ幅の床材と比較して傾斜している分だけ嵌合する実の
長さが長くなり嵌合の強度が大きいものとなる。
【0034】さらに一度嵌合した床材4は短手方向には
ずそうとした場合に、長手方向端辺と短手方向の端辺の
鋭角βに交わる角部が引っ掛かりの役目をすることとな
り非常に外れにくいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 短手方向端辺1に対し、鈍角に交わる長手方
向端辺2およびこれに平行の長手方向端辺およびこれに
平行の長手方向端辺3からなる化粧板ユニット4a長手
方向に若干ずらした床材4の平面図、
【図2】 図1を裏返した形状の床材の平面図、
【図3】 長手方向端辺を傾斜辺22,32、垂直辺2
3,33で形成した床材の平面図、
【図4】 図3を裏返した形状の床材の平面図、
【図5】 床材の施工状態を平面図で示す。
【図6】 図5の部分拡大図、
【図7】 図2の床材を用いたときの施工状態の説明
図、
【図8】 図7の部分拡大図、
【図9】a,b,c,d,e:床材の裏面の形状の数例
を示す。
【符号の説明】
1,11,12,13:短手方向の端辺、2,21:長
手方向の端辺、3,31:長手方向の端辺、22,3
2:傾斜辺(図3)、23,33:垂直辺(図3)、2
5,35:垂直辺(図4)、24,34:傾斜辺(図
4)、4:床材、4a:化粧板ユニット、5:壁面側、
6A,6B:矢印(図6)、7A,7B:矢印(図
8)、8:溝(図9)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の一方の端辺において、短手方
    向端辺と任意角度で傾斜して交わる辺を有し、長手方向
    の他方の端辺がこの辺と嵌合可能な形状に形成されてな
    る化粧板を、長手方向に若干ずらして短手方向に複数枚
    接合一体化してなる床材。
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