JPH0540784Y2 - - Google Patents

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JPH0540784Y2
JPH0540784Y2 JP16517988U JP16517988U JPH0540784Y2 JP H0540784 Y2 JPH0540784 Y2 JP H0540784Y2 JP 16517988 U JP16517988 U JP 16517988U JP 16517988 U JP16517988 U JP 16517988U JP H0540784 Y2 JPH0540784 Y2 JP H0540784Y2
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veneer
veneers
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、ロール状に巻いて持ち運びができ
る木製ロールカーペツトに関する。
(従来の技術) 従来、木製カーペツトとして、例えば、第6図
で示すようなものがあつた。即ち、1は表面にオ
ーバレイ加工を施した合板を縦長方向に小割し、
その上部両角に面取り加工を施すことによつて形
成した木板である。これらの木板を、相互に密着
するように並べ、その裏面側に柔軟な裏打シート
材2を張り付けることにより、ロール状に巻くこ
とができるようにしたものである。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、一般にオーバレイ加工を施した合板
は、片面のみに積層物が加わるためバランスが悪
く、水分変化にともなつて反りが生じる。従つ
て、既述した木製ロールカーペツトにあつても前
記反りがそのまま受け継がれ、図で示すように、
表面オーバレイ加工側において、その長手方向両
端部が反り上がる欠点があつた。オーバレイ加工
合板の用途が、壁、床、天井、家具などの場合に
は、接着剤あるいは釘などによつて下地に止める
ことができるため、反りはそれほど大きな問題と
はならなかつた。しかしながら、木製ロールカー
ペツトは、床に置いて敷くのみで固定しないた
め、反りがあると外観上見苦しいばかりか、フワ
フワしたり足を引つ掛ける虞れがあるなど、商品
価値を半減する大きな問題であつた。
この考案は、上記した従来のもつ欠陥を解消す
るために案出されたものであり、その目的とする
ところは、床に置敷したときにカーペツト面が水
平で反りの生じない、木製ロールカーペツトを提
供することにある。
(問題点を解決するための手段) この考案にかかる木製ロールカーペツトは、表
面にオーバーレイ加工を施した縦長の合板からな
る木板を、相互に密着的にあるいはスリツト溝を
形成するように並列させ、かつ、これら木板の裏
面に柔軟な裏打シート材を張り付けるものであ
る。そして、表単板と繊維方向が同方向の単板の
厚さの合計よりも、表単板と繊維方向が直交方向
の単板の厚さの合計が大きくなるように前記合板
を構成して、そのオーバーレイ加工側を凸に反ら
せたところに特徴がある。
そして、前記合板は、例えば、次のような構造
からなる。即ち、奇数枚の単板から構成され、最
下層の単板を除いてそれぞれの繊維方向が互いに
直交するように一枚ずつ接合されており、かつ、
前記最下層の単板は、直上の単板と繊維方向が同
方向になるように接合される。一例として、前記
合板は5枚の単板から構成され、表単板から第4
単板まではそれぞれの繊維方向が互いに直交する
ように一枚ずつ接合されており、かつ、最下層の
第5単板は、直上の前記第4単板と繊維方向が同
方向になるように接合される。
(作用) オーバーレイ加工側が凸に反つたままの状態
で、木製ロールカーペツトを床に置敷する。カー
ペツトの自重により前記反りは是正され、床面に
ピツタリと水平に敷くことができる。
(実施例) 以下、第1図〜第4図に基づいて、この考案の
一実施例について説明する。
図中11は、合板Pの表面に、繊維方向(木目
方向)が横方向に形成されたスライスド単板、化
粧紙、あるいは、樹脂化粧板、樹脂含浸紙などの
表面化粧材12を張り付けた、オーバーレイ加工
平板である。合板Pは、奇数もしくは偶数の任意
枚数の単板から構成され、表単板と繊維方向が同
方向の単板の厚さの合計よりも、表単板と繊維方
向が直交方向の単板の厚さの合計が大きいという
特徴を備えている。
即ち、本実施例では、合板Pは5枚の単板を接
合した5枚合わせで構成され、その表単板である
第1単板13は、0.9mm程度の厚さからなり、そ
の繊維方向は前記表面化粧材12と同一方向の横
方向となつている。次に、この第1単板13の下
面に張り付ける第2単板14は、1.3mm程度の厚
さからなり、その繊維方向は前記第1単板13と
直交する縦方向となつている。また、この第2単
板14の下面に張り付ける第3単板15は、前記
第1単板13と同様であつて、0.9mm程度の厚さ
でその繊維方向は横方向となつている。さらに、
この第3単板15の下面に張り付ける第4単板1
6は、前記第2単板14と同様であつて、1.3mm
程度の厚さでその繊維方向は縦方向となつてい
る。
そして、合板Pの最下層に位置する第5単板1
7は、第1単板13および第3単板15とほぼ同
じ厚さの0.9mm程度の厚さからなり、但しその繊
維方向は、直上の第4単板16と同一方向の縦方
向となつている。従つて、この実施例によると、
表単板と繊維方向が同方向の単板の厚さの合計
は、第1単板13と第3単板15とを合わせた
1.8mmとなつている。これに対して、表単板と繊
維方向が直交方向の単板の厚さの合計は、第2単
板14、第4単板16および第5単板17を合わ
せた3.5mmとなつている。
即ち、表単板と繊維が同方向の単板の厚さの合
計をAとし、また、表単板と繊維が直交方向の単
板の厚さの合計をBとすると、従来の合板はA/
B=1の構成であるのに対し、この考案の合板P
はA/B<1の構成となつている。従つて、この
ような構成からなる合板Pは、幅方向と長さ方向
の収縮率の均衡が破れて、オーバーレイ加工側が
凸となる反りが生じる。最下層に張り付けた第5
単板17の含水率が高ければ高いほど、乾燥によ
つて一層顕著にオーバーレイ加工側が凸に反る。
また、最下層である第5単板17の厚み、およ
び、その直上の単板である第4単板16の厚み
を、他の単板に比して厚くすれば、さらにオーバ
ーレイ加工側が凸に反り易くなる。
もつとも、この実施例では、合板Pを5枚合わ
せとしたが、前記したA/B<1の構成となつて
おれば、それ以外の奇数枚、例えば、7枚合わせ
であつても良い。この場合には、第1単板から第
6単板については、繊維方向が互いに直交するよ
うに一枚ずつ接合し、最下層である第7単板につ
いては、直上の第6単板と繊維方向が同方向の縦
方向になるように接合する。その他の奇数枚から
なる合板Pについても、また同様である。
さらに、A/B<1の構成を満足するものであ
れば、単板の張り合わせ枚数が偶数枚であつても
構わない。例えば、4枚の単板をその繊維方向が
互いに直交するように一枚ずつ接合し、かつ、第
1単板と第3単板の厚さ合計よりも、第2単板と
第4単板の厚さの合計を大きくする。もつとも、
最下層である第4単板の厚みを他の単板の厚みよ
りも大きく設定しておくのが望ましい。6枚合わ
せ、その他の偶数枚合わせであつても、また同様
である。
そして、このような構成からなる合板Pを基材
としたオーバーレイ加工平板11を、第1図にて
波線で示すように、縦方向に小割りすることによ
り、例えば、幅50mm、長さ2400mmほどの大きさか
らなる縦長の木板18を形成する。必要によつて
は、これら木板18の上部両角に面取り加工を施
す。各木板18は、前記平板11の基材である合
板Pの歪みをそのまま受け継ぐため、オーバーレ
イ加工側が凸になるように反つている。
これら小割りした木板18を、裏面を上向けに
して型枠19の平滑な作業面19a上に並列させ
る(第2図参照)。このとき、原平板11に表し
た模様がそのまま復元されるように並べる。次い
で、並べた各木板18に対して、図中矢印Xで示
すように、側方より圧力を加えて木板18相互を
密着させ、かつ、これら木板18の裏面にロール
などによつて接着剤を塗布する。接着剤を塗布す
る代わりに、接着剤を含浸した接着シートを乗せ
るようにしても良い。そしてこの上に布、強靱
紙、ビニルシートなどを素材とする柔軟な裏打シ
ート材20を張り合わせる。所要時間放置した
後、前記型枠19から取り出し、第3図に示すよ
うな、表面オーバーレイ加工側が凸に反つた木製
ロールカーペツトを得る。
このような構成からなるカーペツトは、そのま
ま床に敷くのみで、その自重により前記反りを是
正でき、床面に沿つて水平に置敷きすることがで
きる。もつとも、前記反りは、自重によつてちよ
うど治まる程度の強さに調整されてなければなら
い。
次に、第5図は木板18間にスリツト溝を形成
するタイプの木製ロールカーペツトについて、こ
の考案を実施した例を示すものであり、記述した
実施例と同一部分には同一符号を付す。このカー
ペツトの製造方法について簡単に説明すると、ま
ず、前記第1実施例で示した同一の合板Pを基材
としたオーバーレイ加工平板11を裏返しにし、
その裏面に接着剤を塗布し、もしくは、接着シー
トを乗せる。その上に、裏打シート材20を張り
合わせる。その後、前記平板11を表向きにしそ
の表面側から、回転カツターなどの刃物を当て、
前記裏打シート材20のみを残す深さで、平行に
延びる多数のスリツト溝21を形成する。図示実
施例では、前記スリツト溝21の形状がV形状と
なつているが、とくにV形状に限られるものでな
く、U形状その他の形状であつても良い。この実
施例においても、前記第1実施例と同様に、表面
オーバーレイ加工側が凸に反つた木製ロールカー
ペツトを得ることができる。
(発明の効果) 以上詳述したように、この考案にかかる木製ロ
ールカーペツトは、その基材である合板につき、
表単板と繊維方向が同方向の単板の厚さの合計よ
りも、表単板と繊維方向が直交方向の単板の厚さ
の合計が大きくなるように構成されている。この
ため合板の幅方向と長さ方向の収縮率のバランス
が崩れ、カーペツトの化粧側であるオーバーレイ
加工側が凸に反るように設定することができる。
従つて、このカーペツトは、長手方向両端部が反
り上がる従来の欠陥を初めから完全に解消してい
るとともに、その自重を利用してオーバーレイ加
工側が凸になる反りをも解消でき、床面にピツタ
リと水平に置敷きすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる木製ロールカーペツ
トに用いるオーバーレイ加工平板の斜視図、第2
図は同カーペツトの一製造方法を説明する斜視
図、第3図は前記方法によつて製造したこの考案
にかかる木製ロールカーペツトの斜視図、第4図
は同カーペツトの断面図、第5図はこの考案の他
の実施例における同カーペツトの断面図、第6図
は従来の木製ロールカーペツトの斜視図である。 13……第1単板、14……第2単板、15…
…第3単板、16……第4単板、17……第5単
板、18……木板、20……裏打シート材、P…
…合板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1) 表面にオーバーレイ加工を施した縦長の合
    板からなる木板を、相互に密着的に並列させ、
    かつ、これら木板の裏面に柔軟な裏打シート材
    を張り付ける木製ロールカーペツトにおいて、 表単板と繊維方向が同方向の単板の厚さの合
    計よりも、表単板と繊維方向が直交方向の単板
    の厚さの合計が大きくなるように前記合板を構
    成して、そのオーバーレイ加工側を凸に反らせ
    てなる、木製ロールカーペツト。 2) 表面にオーバーレイ加工を施した縦長の合
    板からなる木板を、相互にスリツト溝を形成す
    るように並列させ、かつ、これら木板の裏面に
    柔軟な裏打シート材を張り付ける木製ロールカ
    ーペツトにおいて、 表単板と繊維方向が同方向の単板の厚さの合
    計よりも、表単板と繊維方向が直交方向の単板
    の厚さの合計が大きくなるように前記合板を構
    成して、そのオーバーレイ加工側を凸に反らせ
    てなる、木製ロールカーペツト。 3) 前記合板は奇数枚の単板から構成され、最
    下層の単板を除いてそれぞれの繊維方向が互い
    に直交するように一枚ずつ接合されており、か
    つ、前記最下層の単板は、直上の単板と繊維方
    向が同方向になるように接合されてなる、請求
    項1または2に記載の木製ロールカーペツト。 4) 前記合板は5枚の単板から構成され、表単
    板である第1単板から第4単板まではそれぞれ
    の繊維方向が互いに直交するように一枚ずつ接
    合されており、かつ、最下層の第5単板は、前
    記第4単板と繊維方向が同方向になるように接
    合されてなる、請求項3に記載の木製ロールカ
    ーペツト。
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