JP2910004B2 - 直貼り用複合床材 - Google Patents
直貼り用複合床材Info
- Publication number
- JP2910004B2 JP2910004B2 JP15885192A JP15885192A JP2910004B2 JP 2910004 B2 JP2910004 B2 JP 2910004B2 JP 15885192 A JP15885192 A JP 15885192A JP 15885192 A JP15885192 A JP 15885192A JP 2910004 B2 JP2910004 B2 JP 2910004B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- plywood
- thickness
- flooring
- composite
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Floor Finish (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Finished Plywoods (AREA)
- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、直貼り用複合床材に係
り、更に詳しくはマンションや店舗等のスラブ（根太を
介さない床基盤）に接着剤を介して直接固定される凹反
りのない直貼り用複合床材に関する。
り、更に詳しくはマンションや店舗等のスラブ（根太を
介さない床基盤）に接着剤を介して直接固定される凹反
りのない直貼り用複合床材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、複合床材は根太を介して貼られる
ことが多く、そのため合板の強度が重要視されるため、
５プライ合板においては、コア単板の厚みを厚くし、強
度を持たせるのが普通であった。合板において、最上部
になる板をフェース単板、最下部になる単板をバック単
板、それらに挟まれた単板の内、フェース単板に繊維方
向が平行な単板をコア単板、直角な単板をクロスバンド
単板と称している（図１参照）。
ことが多く、そのため合板の強度が重要視されるため、
５プライ合板においては、コア単板の厚みを厚くし、強
度を持たせるのが普通であった。合板において、最上部
になる板をフェース単板、最下部になる単板をバック単
板、それらに挟まれた単板の内、フェース単板に繊維方
向が平行な単板をコア単板、直角な単板をクロスバンド
単板と称している（図１参照）。
【０００３】又床材の凹反りとは、床材の表面を上向き
として、単独で水平面においた際、床材の長手方向にお
いて両端部が持ち上がったものを言い、これとは逆に床
材中央部が持ち上がったものを凸反りといっている。前
記のように複合床材は根太を介して貼られることが想定
されているので、複合床材を床基盤上へ直貼りされるよ
うになっても、従来のコア単板の厚みを厚くして強度を
持たせた合板がそのまま用いられていた。
として、単独で水平面においた際、床材の長手方向にお
いて両端部が持ち上がったものを言い、これとは逆に床
材中央部が持ち上がったものを凸反りといっている。前
記のように複合床材は根太を介して貼られることが想定
されているので、複合床材を床基盤上へ直貼りされるよ
うになっても、従来のコア単板の厚みを厚くして強度を
持たせた合板がそのまま用いられていた。
【０００４】この直貼り複合床材での問題点は、凹反り
になっており、施工時に実合わせが難しく時間が掛かる
上に、実合わせ部に重しを置いて床板の跳ね上がりを防
止しようとしても、接着不良を発生し、実合わせ部で盛
り上がりがあり、波うった床仕上がりとなり、良好な床
仕上がりとならない点にあった。
になっており、施工時に実合わせが難しく時間が掛かる
上に、実合わせ部に重しを置いて床板の跳ね上がりを防
止しようとしても、接着不良を発生し、実合わせ部で盛
り上がりがあり、波うった床仕上がりとなり、良好な床
仕上がりとならない点にあった。
【０００５】従来、前記問題点を解決する方法として、
複合床材の裏面にスリット加工を施して、そのスリット
の形状を工夫したものや、床基盤の水分に対する伸縮性
を有するシートを用いる方法等が提案されている。しか
し、これらの方法では、スリットによるものでは、スリ
ットを余り大きくすると床材の強度が弱くなったり、又
シートを用いる方法では製造時に手数がかかる等の欠点
があった。
複合床材の裏面にスリット加工を施して、そのスリット
の形状を工夫したものや、床基盤の水分に対する伸縮性
を有するシートを用いる方法等が提案されている。しか
し、これらの方法では、スリットによるものでは、スリ
ットを余り大きくすると床材の強度が弱くなったり、又
シートを用いる方法では製造時に手数がかかる等の欠点
があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、床材
の強度を損うことなく、又製造時に手数がかかることな
く、凹反りがなく、実合わせが容易で時間を要せず、波
うちのない良好な床仕上がりを得る直貼り用複合床材を
提供することである。
の強度を損うことなく、又製造時に手数がかかることな
く、凹反りがなく、実合わせが容易で時間を要せず、波
うちのない良好な床仕上がりを得る直貼り用複合床材を
提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、直貼り複
合床材の前記の課題を解決するため鋭意研究を行った結
果、複合床材の反りが合板の単板構成に起因するのでは
ないかという点に着目し、検討の結果合板に用いられる
フェース単板の厚みをコアの単板の厚みより厚い厚みと
すれば凹反りの問題を解決し得ることを見い出して、本
発明を完成した。
合床材の前記の課題を解決するため鋭意研究を行った結
果、複合床材の反りが合板の単板構成に起因するのでは
ないかという点に着目し、検討の結果合板に用いられる
フェース単板の厚みをコアの単板の厚みより厚い厚みと
すれば凹反りの問題を解決し得ることを見い出して、本
発明を完成した。
【０００８】すなわち、本発明は、合板に天然木化粧単
板を接着剤を用いて貼り合わせた後塗装し、裏面にスリ
ット加工を施した直貼り用複合床材において、該合板の
フェース単板の厚みを、コア単板の厚みより厚い構成を
有する合板を用いてなる直貼り用複合床材である。
板を接着剤を用いて貼り合わせた後塗装し、裏面にスリ
ット加工を施した直貼り用複合床材において、該合板の
フェース単板の厚みを、コア単板の厚みより厚い構成を
有する合板を用いてなる直貼り用複合床材である。
【０００９】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
いう合板とは、一般にラワン、シナ、カバ等の木材をベ
ニヤレース、スライサー等の機械で所定の厚みに薄突さ
れた単板を、繊維方向が交差するように交互に奇数枚重
ね合わせ、それらをユリヤ系やメラミン系等の接着剤で
貼り合わせた物である。
いう合板とは、一般にラワン、シナ、カバ等の木材をベ
ニヤレース、スライサー等の機械で所定の厚みに薄突さ
れた単板を、繊維方向が交差するように交互に奇数枚重
ね合わせ、それらをユリヤ系やメラミン系等の接着剤で
貼り合わせた物である。
【００１０】この合板において、フェース単板、コア単
板の定義は前記した通りである。本発明に用いられる単
板のそれぞれの厚みは、フェース単板とコア単板の厚み
の比率が規制される以外、他の単板の厚みは任意であ
る。フェース単板、コア単板の厚みの比率は、フェース
単板厚みがコア単板厚みより厚いことが必要である。
板の定義は前記した通りである。本発明に用いられる単
板のそれぞれの厚みは、フェース単板とコア単板の厚み
の比率が規制される以外、他の単板の厚みは任意であ
る。フェース単板、コア単板の厚みの比率は、フェース
単板厚みがコア単板厚みより厚いことが必要である。
【００１１】フェース単板の厚みは、一般的に用いられ
る０．８〜３．５mm程度でよく、特に限定されるもので
はない。本発明の複合床材は、前記構成の合板表面に
０．２〜０．６mm程度に薄突された楢や樺等の化粧単板
を貼合わせた後、合板の裏側にスリットを入れ、更に着
色塗装されたものである。スリットの形状、間隔は特に
限定されないが、深さはコア単板の半分以上を切り込ま
ないようにすることが望ましい。本発明の複合床材の裏
面に、更に発泡樹脂シート、発泡ゴムシート、不織布等
の緩衝材を貼合わせて、スラブとの接着性を改善するこ
とや、防音性を改善することも可能である。
る０．８〜３．５mm程度でよく、特に限定されるもので
はない。本発明の複合床材は、前記構成の合板表面に
０．２〜０．６mm程度に薄突された楢や樺等の化粧単板
を貼合わせた後、合板の裏側にスリットを入れ、更に着
色塗装されたものである。スリットの形状、間隔は特に
限定されないが、深さはコア単板の半分以上を切り込ま
ないようにすることが望ましい。本発明の複合床材の裏
面に、更に発泡樹脂シート、発泡ゴムシート、不織布等
の緩衝材を貼合わせて、スラブとの接着性を改善するこ
とや、防音性を改善することも可能である。
【００１２】
【作用】床基盤（スラブ）に接着剤を用いて、直接張り
つける複合床材の場合、床材の長手方向に凹反りが発生
することによって、床基盤との接着不良、床材の繋目の
浮き上がり、施工が困難等の問題が有ったが、本発明の
合板を用いた床材は、フラット乃至凸反りになるため、
前記問題点を一挙に解決できるものである。
つける複合床材の場合、床材の長手方向に凹反りが発生
することによって、床基盤との接着不良、床材の繋目の
浮き上がり、施工が困難等の問題が有ったが、本発明の
合板を用いた床材は、フラット乃至凸反りになるため、
前記問題点を一挙に解決できるものである。
【００１３】
【実施例】以下に本発明を、実施例によって、更に具体
的に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定
されるものではない。
的に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定
されるものではない。
【００１４】（実施例１）フェース単板（Ｆ）に厚み
１．６mmの単板、繊維方向が直角になるようにクロスバ
ンド単板（ＣＢ）として２．４mmの単板、コア単板
（Ｃ）に１．０mmの単板、繊維方向が直角になるように
クロスバンド単板（ＣＢ）として２．４mmの単板、バッ
ク単板（Ｂ）に１．６mmの単板を使用し、各々の単板に
ユリア系接着剤を塗布後、ホットプレスにて加熱加圧し
全厚みが９mmの合板で、フェース単板がコア単板より厚
い５プライ合板を得た。得られた合板をフェース繊維方
向に長さ１８００mm、幅１５０mmに切出し、合板表面に
０．２５mmの楢化粧単板を常法を用いて貼り合わせた
後、裏面に５０mm間隔で幅３mm、深さ４．３mmのスリッ
ト加工を行い、更に着色塗装をして本発明の複合床材を
得た。このスリット深さで、バック単板１．６mm、クロ
スバンド単板２．４mmなので、コア単板は０．３mm切り
込んでいるが、コア単板は１．０mmなので半分以上は切
り込んでいないこととなる。得られた床材は、凸反りに
成っており、施工容易で床仕上げ後の接着不良もなく、
又床仕上がりはフラットになり良好であった。
１．６mmの単板、繊維方向が直角になるようにクロスバ
ンド単板（ＣＢ）として２．４mmの単板、コア単板
（Ｃ）に１．０mmの単板、繊維方向が直角になるように
クロスバンド単板（ＣＢ）として２．４mmの単板、バッ
ク単板（Ｂ）に１．６mmの単板を使用し、各々の単板に
ユリア系接着剤を塗布後、ホットプレスにて加熱加圧し
全厚みが９mmの合板で、フェース単板がコア単板より厚
い５プライ合板を得た。得られた合板をフェース繊維方
向に長さ１８００mm、幅１５０mmに切出し、合板表面に
０．２５mmの楢化粧単板を常法を用いて貼り合わせた
後、裏面に５０mm間隔で幅３mm、深さ４．３mmのスリッ
ト加工を行い、更に着色塗装をして本発明の複合床材を
得た。このスリット深さで、バック単板１．６mm、クロ
スバンド単板２．４mmなので、コア単板は０．３mm切り
込んでいるが、コア単板は１．０mmなので半分以上は切
り込んでいないこととなる。得られた床材は、凸反りに
成っており、施工容易で床仕上げ後の接着不良もなく、
又床仕上がりはフラットになり良好であった。
【００１５】（比較例１）フェース単板に厚み１．０mm
の単板、繊維方向が直角になるようにクロスバンド単板
として２．４mmの単板、コア単板に２．４mmの単板、繊
維方向が直角になるようにクロスバンド単板として２．
４mmの単板、バック単板に１．０mmの単板を使用し、各
々の単板にユリア系接着剤を塗布後、ホットプレスにて
加熱加圧し全厚み９．２mmの合板で、フェース単板がコ
ア単板よりも薄い５プライ合板を得た。得られた合板か
ら実施例１と同様な方法で複合床材を得た。得られた床
材は、凹反りに成っており、施工時に実合わせが難しく
時間が掛った上、実合わせ部に重しを置いて床材の跳ね
上がりを防止したが、数ヵ所で接着不良が発生した。更
に、床仕上がり後実部の盛り上がりがあり、波うった床
仕上がりとなり良好な床仕上がりとは成らなかった。
の単板、繊維方向が直角になるようにクロスバンド単板
として２．４mmの単板、コア単板に２．４mmの単板、繊
維方向が直角になるようにクロスバンド単板として２．
４mmの単板、バック単板に１．０mmの単板を使用し、各
々の単板にユリア系接着剤を塗布後、ホットプレスにて
加熱加圧し全厚み９．２mmの合板で、フェース単板がコ
ア単板よりも薄い５プライ合板を得た。得られた合板か
ら実施例１と同様な方法で複合床材を得た。得られた床
材は、凹反りに成っており、施工時に実合わせが難しく
時間が掛った上、実合わせ部に重しを置いて床材の跳ね
上がりを防止したが、数ヵ所で接着不良が発生した。更
に、床仕上がり後実部の盛り上がりがあり、波うった床
仕上がりとなり良好な床仕上がりとは成らなかった。
【００１６】（実施例２〜４） 単板構成を種々変えた実施例を表１に示す。これらから
得られた複合床材は、実施例１の床材と同様優れた施工
性、仕上がり性を有していた。
得られた複合床材は、実施例１の床材と同様優れた施工
性、仕上がり性を有していた。
【００１７】（比較例２〜３）単板構成を種々変えた比
較例を表１に示す。これらから得られた複合床材は、比
較例１の床材と同様の欠点を有する床材であった。
較例を表１に示す。これらから得られた複合床材は、比
較例１の床材と同様の欠点を有する床材であった。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【発明の効果】本発明の複合床材を使用すれば、床基盤
に直貼りしても、床材の凹反りを防止するため、従来の
様に凹反り防止用素材を加えてコスト高となったり、ス
リット加工時に複雑な加工を行って、合板の強度が弱く
なったりすることなく、合板製造時に一定の単板厚み構
成で製造された合板を用いるだけで、凹反りのない床材
が得られる。
に直貼りしても、床材の凹反りを防止するため、従来の
様に凹反り防止用素材を加えてコスト高となったり、ス
リット加工時に複雑な加工を行って、合板の強度が弱く
なったりすることなく、合板製造時に一定の単板厚み構
成で製造された合板を用いるだけで、凹反りのない床材
が得られる。
【図１】図１は、５プライ合板における単板構成と繊維
方向、凹反りの説明図である。
方向、凹反りの説明図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04F 15/04 601 B27D 1/04 B27M 1/00 - 3/38
Claims (1)
- 【請求項１】 合板に天然木化粧単板を接着剤を用いて
貼り合わせた後塗装し、裏面にスリット加工を施した直
貼り用複合床材において、該合板のフェース単板の厚み
を、コア単板の厚みより厚い厚みとする構成を有する合
板を用いてなる直貼り用複合床材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15885192A JP2910004B2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 直貼り用複合床材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15885192A JP2910004B2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 直貼り用複合床材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06185192A JPH06185192A (ja) | 1994-07-05 |
| JP2910004B2 true JP2910004B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=15680802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15885192A Expired - Lifetime JP2910004B2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 直貼り用複合床材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2910004B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103171015B (zh) * | 2011-12-23 | 2015-04-15 | 北美枫情木家居（江苏）有限公司 | 一种实木复合地板及其制备方法 |
| CN104005533A (zh) * | 2014-05-20 | 2014-08-27 | 梅传龙 | 一种木夹板及其框架地板 |
| CN106671238B (zh) * | 2016-12-29 | 2019-02-15 | 北华大学 | 基于激光切割技术的实木复合拼花地板制作工艺 |
-
1992
- 1992-05-27 JP JP15885192A patent/JP2910004B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06185192A (ja) | 1994-07-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990302 |