JP6865372B2 - 床材 - Google Patents

床材 Download PDF

Info

Publication number
JP6865372B2
JP6865372B2 JP2016145866A JP2016145866A JP6865372B2 JP 6865372 B2 JP6865372 B2 JP 6865372B2 JP 2016145866 A JP2016145866 A JP 2016145866A JP 2016145866 A JP2016145866 A JP 2016145866A JP 6865372 B2 JP6865372 B2 JP 6865372B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back surface
surface side
floor
width direction
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016145866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018016958A (ja
Inventor
健一郎 柴田
健一郎 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016145866A priority Critical patent/JP6865372B2/ja
Publication of JP2018016958A publication Critical patent/JP2018016958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6865372B2 publication Critical patent/JP6865372B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、床材に関する。
従来より、釘や接着剤等を用いて床下地に固定される床材が知られているが、このような床材は、施工した後の一部の交換や全体的な貼替(リフォーム)等のための取り外しが容易ではないという問題があった。
例えば、下記特許文献1には、基板部の左右上部に水平に突設された左右の係止部を設けた断面略T字形とされ、木口が合じゃくり構造とされた床材が開示されている。
特開2007−154626号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された床材は、不陸や段差等が床下地にあれば、合じゃくり構造とされた長手方向両端部のうちの表面側を突出させた側が浮き上がり易くなることが考えられる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、施工後の取り外しが容易に可能でありながらも、段差やがたつきの発生を抑制し得る床材を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る床材は、一方向に長尺状とされた基材層の表面側に表面化粧層を設けた床材であって、前記基材層には、幅方向の全体に亘って延びるように裏面側において開口する複数本の溝が長手方向に間隔を空けて設けられ、該基材層の長手方向一端部には、雄実部が設けられ、長手方向他端部には、隣接して設置される床材の雄実部と本実接合される雌実部が設けられ、該基材層の幅方向一端部には、表面側を突出させた合じゃくり状の実部が設けられ、幅方向他端部には、隣接して設置される床材の幅方向一端部の前記実部と実接合される裏面側を突出させた合じゃくり状の実部が設けられており、前記基材層の裏面側には、前記複数本の溝によって長手方向に区分される当該床材の長手方向に間隔を空けた部位同士の相対的な厚さ方向への変位に追従可能なシート状の裏面材が設けられており、前記裏面材は、前記基材層の幅方向一端部の表面側を突出させた合じゃくり状の実部の裏面側の端面から突出する突出部が形成されるように該基材層の裏面側に設けられており、前記突出部と前記表面側を突出させた合じゃくり状の実部とによって、前記裏面側を突出させた合じゃくり状の実部を受け入れる雌実状の凹溝部を形成し、前記突出部は、変形可能であることを特徴とする。
本発明に係る床材は、上述のような構成としたことで、施工後の取り外しが容易に可能でありながらも、段差やがたつきの発生を抑制することができる。
(a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る床材の一例を模式的に示し、(a)は、概略平面図、(b)は、(a)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(c)は、(a)におけるY−Y線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、同床材を施工した状態を模式的に示し、(a)は、図1(b)に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、図1(c)に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、本発明の他の実施形態に係る床材の一例を模式的に示し、図1(b)、(c)にそれぞれ対応させた一部破断概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の各実施形態では、各実施形態に係る床材を施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1及び図2は、第1実施形態に係る床材の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る床材1は、図1に示すように、一方向に長尺状とされた基材層10の表面(上面)側に表面化粧層20を設けた構成とされている。
この床材1は、略矩形平板状とされており、設置対象としての床下地2(図2参照)上に床材長手方向及び床材幅方向に複数枚が並べられて床面を構成する。この床材1は、ねじや釘等の止具や接着剤等を用いずに、床下地2上にいわゆる置敷床的に施工される構成としてもよい。また、床下地2としては、例えば、根太や床下地ボード、床スラブ等でもよく、また、いわゆるフリーアクセスフロア(OAフロア)等の二重床下地でもよい。また、このような二重床下地としては、正方形状の下地パネルの裏面側(下面側)に配線等の空間が設けられるように支柱が設けられたようなものとしてもよい。
この床材1の長さ寸法や幅寸法、厚さ寸法等は、一般的な床材の各寸法と概ね同寸法としてもよい。例えば、床材1を、長さ寸法が1500mm〜2000mm程度、幅寸法が250mm〜500mm程度とされた長尺板状体としてもよい。また、床材1を、置敷床的に施工される構成とした場合には、上記のような一般的な床材よりも小さい寸法とされたものとしてもよい。例えば、床材1を、長さ寸法が600mm〜1200mm程度、幅寸法が100mm〜200mm程度とされたものとしてもよい。
また、床材1は、厚さ寸法が3mm〜30mm程度とされたものとしてもよく、5mm〜15mm程度とされたものとしてもよい。
基材層10は、木質系材料や合成樹脂系材料、金属系材料等から形成されたものでもよい。木質系材料としては、複数枚の単板を積層した合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板や、パーティクルボード等の木質ボード、MDF(中密度繊維板)やHDF(高密度繊維板)等の木質繊維板などが挙げられる。また、木質系材料としては、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)を採用するようにしてもよい。また、基材層10を合板から形成されたものとした場合には、床材長手方向に繊維方向を沿わせた奇数層の単板と床材幅方向に繊維方向を沿わせた偶数層の単板とからなる3枚以上で奇数枚の単板を積層した構成とされたものを採用するようにしてもよい。また、基材層10は、これら種々の材料からなる板材を積層した複層構造とされたものとしてもよい。
この基材層10の長手方向一端部には、図1(a)、(c)及び図2(b)に示すように、雄実部12が設けられている。また、基材層10の長手方向他端部には、長手方向に隣接して設置される床材1の雄実部12と本実接合される雌実部13が設けられている。
雄実部12は、基材層10の長手方向一端部の厚さ方向略中央部位から長手方向外方側に向けて突出するように設けられている。また、雄実部12は、床材幅方向に延びるように床材幅方向の略全体に亘って突片状に設けられている。図例では、雄実部12を、床材厚さ方向に沿う寸法(厚さ寸法)が先端側に向かうに従い小とされた先細突片状としている。
雌実部13は、基材層10の長手方向他端部の厚さ方向略中央部位に長手方向外方側に向けて開口するように設けられている。また、雌実部13は、床材幅方向に延びるように床材幅方向の略全体に亘って凹溝状に設けられている。図例では、雌実部13を、雄実部12に対応させて床材厚さ方向に沿う寸法(溝幅寸法)が開口側に向かうに従い大とされた拡開凹溝状としている。なお、雄実部12及び雌実部13としては、図例のようなものに限られず、種々の変形が可能である。
また、基材層10の幅方向一端部には、図1(a)、(b)及び図2(a)に示すように、表面側を突出させた合じゃくり状の実部としての第1実部14が設けられている。また、基材層10の幅方向他端部には、幅方向に隣接して設置される床材1の幅方向一端部の第1実部14と実接合される裏面側を突出させた合じゃくり状の実部としての第2実部17が設けられている。
第1実部14は、基材層10の幅方向一端部の表面側部位に幅方向外方側に向けて突出するように表面側突片部15を設け、基材層10の幅方向一端部の裏面側部位に幅方向外方側及び下方側に向けて開口する切欠状の裏面側凹段部16を設けた構成とされている。これら表面側突片部15及び裏面側凹段部16は、床材長手方向の略全体に亘って設けられている。また、これら表面側突片部15及び裏面側凹段部16の床材厚さ方向に沿う寸法は、互いに概ね同寸法とされている。
第2実部17は、基材層10の幅方向他端部の裏面側部位に幅方向外方側に向けて突出するように裏面側突片部18を設け、基材層10の幅方向他端部の表面側部位に幅方向外方側及び上方側に向けて開口する切欠状の表面側凹段部19を設けた構成とされている。これら裏面側突片部18及び表面側凹段部19は、上記同様、床材長手方向の略全体に亘って設けられている。また、これら裏面側突片部18及び表面側凹段部19の床材厚さ方向に沿う寸法は、上記同様、互いに概ね同寸法とされている。また、裏面側突片部18及び第1実部14の表面側突片部15の床材厚さ方向に沿う寸法(厚さ寸法)を、互いに略同寸法とし、表面側凹段部19及び第1実部14の裏面側凹段部16の床材厚さ方向に沿う寸法(段差寸法)を、互いに略同寸法としてもよい。また、表面側突片部15及び裏面側突片部18の厚さ寸法を、裏面側凹段部16及び表面側凹段部19の段差寸法よりも僅かに小さい寸法としてもよい。
また、基材層10には、幅方向の全体に亘って延びるように裏面側において開口する複数本の溝11が長手方向に間隔を空けて設けられている。
これら複数本の溝11は、図1(c)及び図2(b)に示すように、溝深さ方向を床材厚さ方向に沿わせ、溝長手方向を床材幅方向に沿わせて設けられている。これら複数本の溝11は、床材幅方向に見て床材1が表面側に突湾曲状(円弧状)に変形可能で、長手方向に隣接して設置される床材1との長手方向両端側の本実接合の解除が可能なように設けられている。また、これら複数本の溝11は、これら複数本の溝11によって床材長手方向に区分される当該床材1の床材長手方向に間隔を空けた部位同士が床下地2の段差(不陸)に追従して床材厚さ方向に相対的に変位可能なように設けられている。
また、本実施形態では、これら複数本の溝11を、床材長手方向に等間隔を空けて長手方向の略全体に亘って設けた構成としている。つまり、基材層10の長手方向一端部から長手方向他端部に至るまで等間隔を空けて複数本の溝11を設けた構成としている。また、各溝11を、溝長手方向に見て略矩形溝状としている。つまり、各溝11は、床材1の表裏面に平行状とされた溝底と床材長手方向に沿う方向に向き、互いに平行状とされた両溝側壁とによって区画されている。なお、このような態様に代えて、各溝11を、溝長手方向に見て略U字溝状等としてもよい。また、各溝11の溝深さ寸法を、全て同一とし、各溝11の溝幅寸法を、全て同一としている。
これら複数本の溝11の溝幅寸法や、隣り合う溝11,11間の寸法(溝間寸法)は、各溝11の加工性や、床材1の強度上の観点、段差(不陸)追従性の観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、各溝11の溝幅寸法を、1mm〜5mm程度としてもよく、好ましくは、1mm〜3mm程度としてもよい。この溝幅寸法を小さくし過ぎれば、加工性や不陸追従性が低下する傾向があり、溝幅寸法を大きくし過ぎれば、強度が低下する傾向がある。また、溝間寸法を、5mm〜20mm程度としてもよく、好ましくは、5mm〜15mm程度としてもよい。この溝間寸法を小さくし過ぎれば、強度が低下する傾向があり、溝間寸法を大きくし過ぎれば、不陸追従性が低下する傾向がある。
また、各溝11の溝深さ寸法は、基材層10の厚さに応じて、また、上記と概ね同様、床材1の強度上の観点や段差(不陸)追従性の観点等から適宜の寸法としてもよい。基材層10の厚さに対して溝深さ寸法を小さくし過ぎれば、不陸追従性が低下する傾向があり、基材層10の厚さに対して溝深さ寸法を大きくし過ぎれば、強度が低下する傾向がある。このような観点から、各溝11の溝深さ寸法を、基材層10の厚さ寸法の1/3以上9/10以下の寸法としてもよく、好ましくは1/2以上の寸法としてもよく、より好ましくは2/3以上の寸法としてもよい。本実施形態では、各溝11を、溝底が第1実部14の表面側突片部15の厚さ内に位置するように設けた構成としている。つまり、各溝11を、表面側突片部15の裏面側及び第2実部17の裏面側突片部18の表面側においても開口するように設けた構成としている。
なお、図例では、床材長手方向一端側の最も雄実部12側に位置する溝11から雄実部12基端側の裏面側端面までの床材長手方向に沿う寸法を、溝間寸法と同程度とした例を示している。また、床材長手方向他端側の最も雌実部13側に位置する溝11から雌実部13の溝底までの床材長手方向に沿う寸法を、溝間寸法と同程度とした例を示している。このような態様に代えて、これら床材長手方向両端側の各溝11,11を、図例よりも床材長手方向外方側や中央側に位置するように設けた態様としてもよい。
また、これら複数本の溝11は、適宜の切削工具を用いて切削加工等によって形成されたものとしてもよい。
また、基材層10に、床材長手方向の全体に亘って延びるように裏面側において開口する複数本の溝(縦溝)を床材幅方向に間隔(等間隔)を空けて設けた構成としてもよい。この場合は、これら縦溝の溝深さ寸法を、上記した床材幅方向に延びる各溝11の溝深さ寸法よりも小さくしてもよい。
表面化粧層20は、基材層10の表面側に積層一体化されている。この表面化粧層20としては、天然木材(銘木)から形成された突板等の単板(化粧単板)や、木目柄等の種々の柄(模様)が印刷された化粧印刷紙やオレフィン系等の合成樹脂系の樹脂シート(フィルム)等としてもよい。この表面化粧層20の厚さは、例えば、0.01mm〜1.0mm程度としてもよく、0.05mm〜0.5mm程度としてもよい。また、表面化粧層20を構成する化粧単板としては、高圧高温水蒸気によって熱着色処理されたものでもよい。
なお、表面化粧層20としては、このようなシート状とされたものに代えて、印刷層などの塗膜層を含んだ構成としてもよい。
また、表面化粧層20の裏面側となる基材層10側に防湿層を設けたり、表面側に透明または半透明の保護層(トップコート層)を設けたりしてもよい。このような保護層としては、ウレタン系樹脂やアクリル系樹脂等の紫外線硬化型塗料等の樹脂系クリアー塗料が塗布されて形成された透明塗膜層(樹脂系クリアー層)や透明樹脂フィルム(シート)等が挙げられる。
また、図例では、当該床材1の長手方向両端部及び幅方向両端部の表面側縁部(表面側四周縁部)にC面取状の面取部を設けた例を示している。また、図例では、基材層10を面取部において露出させたように図示しているが、面取部にも上記同様な表面化粧層20を一連状に設けたり、表面化粧層20とは別途の化粧層となる塗膜層等を設けたりしてもよい。
また、本実施形態では、基材層10の裏面側に、複数本の溝11によって長手方向に区分される当該床材1の長手方向に間隔を空けた部位同士の相対的な厚さ方向への変位に追従可能な裏面材21を設けた構成としている。
また、本実施形態では、裏面材21を、シート状としている。また、この裏面材21の厚さを、基材層10の厚さよりも小としている。この裏面材21の厚さは、基材層10の厚さの1/2以下としてもよく、図例では、1/10程度とした例を示している。また、この裏面材21の厚さは、0.03mm〜3.0mm程度としてもよく、好ましくは0.1mm〜1.5mm程度としてもよく、より好ましくは0.3mm〜1.0mm程度としてもよい。
また、裏面材21としては、当該床材1の上記変位に追従可能なものであればよく、例えば、オレフィン系樹脂やその他の樹脂等の合成樹脂系の樹脂シート(フィルム)としてもよく、紙シートやゴムシート等としてもよい。また、裏面材21としては、薄型化を図りながらも剛性を向上させる観点等から、ガラス繊維や炭素繊維、鉱物繊維等の強化繊維の織布や不織布、マット等の強化繊維シートが例示される。このような裏面材21としては、ガラス繊維シートとしてもよく、例えば、シート化されたガラス繊維にエポキシ樹脂やアクリル樹脂等の接着剤(バインダー)を塗布して形成されたガラス繊維不織布(ガラスペーパー)としてもよい。また、裏面材21としては、ガラス繊維等の強化繊維に、パルプ等の紙原料をすき合わせたものでもよい。また、裏面材21としては、このような強化繊維シートに樹脂を含浸させた繊維強化樹脂シート等の強化繊維混合シートとしてもよい。また、裏面材21としては、このような強化繊維シートに、上記のような紙シートや樹脂シート等を積層した複層構造とされたものでもよい。
また、裏面材21は、床材長手方向に間隔を空けて設けられた複数本の溝11の略全てを跨ぐように、基材層10の長手方向の概ね全体に亘って基材層10の裏面に貼着されたものでもよい。また、裏面材21は、基材層10の裏面(雄実部12の裏面を除く裏面)の略全面に亘って貼着されたものでもよいが、基材層10の裏面の50%以上、好ましくは70%以上を覆うように貼着されたものでもよい。また、裏面材21は、基材層10の裏面に略全長に亘って貼着された細幅状とされたものでもよい。この場合は、複数枚の裏面材21を、基材層10の裏面に幅方向に間隔を空けて貼着した構成等としてもよい。
また、本実施形態では、裏面材21を、基材層10の幅方向一端部の第1実部14の裏面側の端面(裏面側端面)16aから突出する突出部22が形成されるように基材層10の裏面側に設けた構成としている。つまり、第1実部14の裏面側凹段部16を区画する床材幅方向外方側に向く裏面側端面16aから突出部22を突出させるように裏面材21を基材層10の裏面に設けた構成としている。この裏面材21の突出部22は、当該床材1の幅方向に隣接して設置される床材1の第2実部17の裏面側突片部18の下方側(裏面側)に位置するように配される構成とされている。つまりは、この突出部22と第1実部14の表面側突片部15とによって床材幅方向外方側に向けて開口し、幅方向に隣接して設置される床材1の第2実部17の裏面側突片部18を受け入れる雌実状の凹溝部の溝幅方向両側を区画した構成としている。
また、本実施形態では、この突出部22の裏面側端面16aからの床材幅方向への突出寸法を、表面側突片部15の裏面側端面16aからの床材幅方向への突出寸法よりも小としている。この突出部22の突出寸法は、表面側突片部15の突出寸法の1/4以上としてもよく、好ましくは1/2以上としてもよく、図例では、3/5程度とした例を示している。
また、図例では、裏面材21の突出部22側とは異なる側となる幅方向他端部を、第2実部17の裏面側突片部18の裏面にも至るように設けた例を示している。この裏面材21の幅方向他端部を、幅方向に隣接して設置される床材1の裏面材21の突出部22の先端部に近接または当接するように設けた構成としてもよい。なお、このような態様に代えて、裏面材21の幅方向他端部を、図例よりも床材幅方向中央側に位置するように設けた構成としてもよい。また、図例では、裏面材21の雄実部12側となる長手方向一端部を、基材層10の雄実部12基端側の裏面側端面よりも床材幅方向中央側に位置するように設けた例を示しているが、雄実部12基端側の裏面側端面に位置するように設けた構成としてもよい。また、図例では、裏面材21の雌実部13側となる長手方向他端部を、基材層10の雌実部13開口側の裏面側端面よりも床材幅方向中央側に位置するように設けた例を示しているが、雌実部13開口側の裏面側端面に位置するように設けた構成としてもよい。
上記のような構成とされ、幅方向及び長手方向に実接合されて施工された複数枚の床材1のうちの一枚の床材1を取り外す際には、以下のようにしてもよい。例えば、図2(a)に示すように、薄板状の治具3を、取り外そうとする床材1の長手方向中央側部位の幅方向一端部の表面側突片部15の裏面側に潜り込ませるようにして差し込む。そして、図2(b)に示すように、この床材1の長手方向両端側に隣接する床材1,1との本実接合が解除されるように、この床材1の長手方向中央側部位の幅方向一端部側を持ち上げ、本実接合を解除させて床材1を取り外すようにしてもよい。また、この際、幅方向に隣接する床材1の第2実部17の裏面側突片部18の裏面側に配された裏面材21の突出部22の変形を伴いながら床材1の幅方向一端部側の持ち上げが可能とされている。
本実施形態に係る床材1は、上述のような構成としたことで、施工後の取り外しが容易に可能でありながらも、段差やがたつきの発生を抑制することができる。
つまり、基材層10の裏面側に、幅方向の全体に亘って延びる複数本の溝11を長手方向に間隔を空けて設けた構成としている。また、基材層10の長手方向両端部に雄実部12及び雌実部13を設け、基材層10の幅方向両端部に、合じゃくり状の実部14,17を設けた構成としている。従って、複数本の溝11によって長手方向に区分される床材1の長手方向に区分された部位同士が床下地2の段差に追従して厚さ方向に変位し易くなる。また、長手方向に隣り合う床材1の長手方向の端部同士を本実接合することができることも相俟って、床下地2の不陸や段差等に起因して長手方向両端側に浮きやがたつき、段差等が生じるようなことを抑制することができる。また、幅方向に隣り合う床材1,1の幅方向の端部同士を、合じゃくり状に実接合することができる。これにより、床材1の幅方向他端部側の浮き上がりを抑制することができる。また、このような構成とされた床材1は、沈み込みによる段差等が生じ易いフリーアクセスフロア(OAフロア)等に仕上材として置敷床的に施工されるものとして好適なものとなる。
また、上記のように床材1の長手方向中央側部位の幅方向一端部を上方側に向けて湾曲させるように持ち上げることで、長手方向に隣り合う床材1,1との長手方向両端側の本実接合を解除させることができ、一枚単位で床材1を取り外す(剥がす)ことができる。
また、本実施形態では、基材層10の裏面側に、複数本の溝11によって長手方向に区分される当該床材1の長手方向に間隔を空けた部位同士の相対的な厚さ方向への変位に追従可能な裏面材21を設けた構成としている。従って、複数本の溝11の形成によって比較的に剛性が低くなる基材層10を裏面材21によって補強することができ、基材層10の破断等を抑制することができる。
また、本実施形態では、裏面材21を、シート状とされたものとしている。従って、当該床材1の薄型化を図りながらも、強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、裏面材21を、基材層10の幅方向一端部の表面側を突出させた合じゃくり状の実部としての第1実部14の裏面側端面16aから突出する突出部22が形成されるように基材層10の裏面側に設けた構成としている。従って、裏面材21の突出部22が幅方向に隣接して設置される床材1の第2実部17の裏面側突片部18の裏面側(下方側)に配されることとなり、幅方向一端部側の浮き上がりを効果的に抑制することができる。換言すれば、床材1の幅方向一端部に、裏面材21の突出部22と表面側突片部15とによって雌実状の凹溝部が形成され、この凹溝部に、幅方向に隣接して設置される床材1の幅方向他端部の裏面側突片部18を本実接合状に接合することができる。また、このように接合した場合にも、裏面材21の突出部22は、柔軟性があるので、上述のように、床材1を取り外す際には、裏面材21の突出部22の変形を伴って床材1を一枚単位で取り外すことができる。
次に、本発明に係る他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図3は、第2実施形態に係る床材の一例を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る床材1Aは、図3(a)、(b)に示すように、裏面材21Aを、ゴムシートとし、第1実施形態に係る床材1が備える裏面材21よりも厚さが大とされたものとしている。本実施形態では、この裏面材21Aの厚さを、各実部14,17の各突片部15,18の厚さと略同厚さとしている。つまり、この裏面材21Aの厚さを、基材層10の厚さの1/2程度としている。
また、この裏面材21Aを、図3(a)に示すように、突出部22Aの突出寸法が上記第1実施形態よりも大となるように基材層10の裏面に設けた構成としている。本実施形態では、この裏面材21Aの突出部22Aの裏面側端面16aからの突出寸法を、第1実部14の表面側突片部15の裏面側端面16aからの突出寸法以上としている。また、突出部22Aの突出寸法を、表面側突片部15の突出寸法よりも大としている。図例では、突出部22Aの突出寸法を、表面側突片部15の突出寸法の2倍程度とした例を示している。
また、この裏面材21Aの突出部22A側とは異なる側となる幅方向他端部を、第2実部17の表面側凹段部19の床材幅方向外方側に向く端面よりも床材幅方向中央側に位置するように設けた構成としている。この裏面材21Aの幅方向他端部を、上記同様、幅方向に隣接して設置される床材1Aの裏面材21Aの突出部22Aの先端部に近接または当接するように設けた構成としてもよい。また、図3(b)に示すように、裏面材21Aの雄実部12側となる長手方向一端部を、基材層10の雄実部12基端側の裏面側端面に位置するように設けた構成としている。また、裏面材21Aの雌実部13側となる長手方向他端部を、基材層10の雌実部13開口側の裏面側端面に位置するように設けた構成としている。
上記構成とされた本実施形態に係る床材1Aにおいても、上記した第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。また、本実施形態では、裏面材21Aの突出部22Aの突出寸法を大としているので、幅方向一端部側の浮き上がりをより効果的に抑制することができる。
なお、上記各実施形態に係る床材1,1Aにおける互いに異なる構成を、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、裏面材21,21Aを、突出部22,22Aが形成されるように基材層10の裏面側に設けた構成としているが、このような突出部22,22Aを設けないようにしてもよい。また、裏面材21,21Aを、シート状とした例を示しているが、比較的に厚さが大(例えば、厚さが3mm超)とされた裏面材21,21Aを設けた構成としてもよい。さらには、このような裏面材21,21Aを設けていない構成としてもよい。上記各実施形態に係る床材1,1Aとしては、その他、種々の変形が可能である。
1,1A 床材
10 基材層
12 雄実部
13 雌実部
14 第1実部(表面側を突出させた合じゃくり状の実部)
16a 裏面側端面(裏面側の端面)
17 第2実部(裏面側を突出させた合じゃくり状の実部)
20 表面化粧層
21,21A 裏面材
22,22A 突出部

Claims (1)

  1. 一方向に長尺状とされた基材層の表面側に表面化粧層を設けた床材であって、
    前記基材層には、幅方向の全体に亘って延びるように裏面側において開口する複数本の溝が長手方向に間隔を空けて設けられ、該基材層の長手方向一端部には、雄実部が設けられ、長手方向他端部には、隣接して設置される床材の雄実部と本実接合される雌実部が設けられ、該基材層の幅方向一端部には、表面側を突出させた合じゃくり状の実部が設けられ、幅方向他端部には、隣接して設置される床材の幅方向一端部の前記実部と実接合される裏面側を突出させた合じゃくり状の実部が設けられており、
    前記基材層の裏面側には、前記複数本の溝によって長手方向に区分される当該床材の長手方向に間隔を空けた部位同士の相対的な厚さ方向への変位に追従可能なシート状の裏面材が設けられており、
    前記裏面材は、前記基材層の幅方向一端部の表面側を突出させた合じゃくり状の実部の裏面側の端面から突出する突出部が形成されるように該基材層の裏面側に設けられており、前記突出部と前記表面側を突出させた合じゃくり状の実部とによって、前記裏面側を突出させた合じゃくり状の実部を受け入れる雌実状の凹溝部を形成し、
    前記突出部は、変形可能であることを特徴とする床材。
JP2016145866A 2016-07-26 2016-07-26 床材 Active JP6865372B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145866A JP6865372B2 (ja) 2016-07-26 2016-07-26 床材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145866A JP6865372B2 (ja) 2016-07-26 2016-07-26 床材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018016958A JP2018016958A (ja) 2018-02-01
JP6865372B2 true JP6865372B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=61075920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016145866A Active JP6865372B2 (ja) 2016-07-26 2016-07-26 床材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6865372B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110295720A (zh) * 2018-03-23 2019-10-01 长沙菱格木业有限公司 实木复合地板加工方法、实木复合地板及模具
CN110593517A (zh) * 2019-10-11 2019-12-20 浙江菱格木业有限公司 一种新型地热地板
JP7249445B1 (ja) 2022-02-15 2023-03-30 大建工業株式会社 床材の製造方法、床材及び床材の施工構造

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6418234U (ja) * 1987-07-23 1989-01-30
JPH0225635U (ja) * 1988-08-05 1990-02-20
JP3378299B2 (ja) * 1993-05-29 2003-02-17 大建工業株式会社 床 材
JP3030677B2 (ja) * 1994-05-13 2000-04-10 株式会社ノダ 床 板
JP3028397B2 (ja) * 1994-06-21 2000-04-04 株式会社ノダ 床 板
JP2002106158A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Bridgestone Corp 床仕上材
US8631622B2 (en) * 2011-07-07 2014-01-21 Chinafloors Holding Limited Non-squeaking wood flooring systems and methods

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018016958A (ja) 2018-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10519676B2 (en) Mechanical locking system for floor panels
JP2008513634A (ja) パネル、特に床パネル
KR100990808B1 (ko) 바닥보오드와 그것을 제조 및 설치하는 방법 및 바닥시공시스템
EP1642751B1 (en) Floor covering
US8613826B2 (en) Floorboard, system and method for forming a flooring, and a flooring formed thereof
JP4680881B2 (ja) 床板
US6769218B2 (en) Floorboard and locking system therefor
US7845140B2 (en) Flooring and method for installation and manufacturing thereof
US20080041007A1 (en) Laminate floor panels
US20070175143A1 (en) Laminate floor panels
BR112014000016B1 (pt) sistema de travamento mecânico para painéis de piso
BRPI0706855B1 (pt) Conjunto de placas de assoalho à prova de umidade, essencialmente idênticas, bem como assoalho à prova de umidade
NO338583B1 (no) Gulvsystemer og fremgangsmåter for installasjon
JP6865372B2 (ja) 床材
KR20090023554A (ko) 바닥재 프로파일
JP2008506051A (ja) 連続エッジパターン付きのサブパネルを有するフローリングシステム
RU2007120756A (ru) Система покрытия пола, имеющая множество мест совмещения
KR101347755B1 (ko) 라미네이트 마루 패널
PT1683929E (pt) Método para a produção de um painel, em particular um painel de piso, e um painel, em particular um painel de piso
JP7016029B2 (ja) 床材
JP2001115631A (ja) 床仕上材の連結構造
JP3237703U (ja) 床材
JP6872737B2 (ja) 床材
JP6678329B2 (ja) 床材
JP6537034B2 (ja) 床材

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20171002

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200923

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210318

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6865372

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151