JP4680881B2 - 床板 - Google Patents

Description

本発明は、床基礎に結合させることなく床基礎に設置できる床板に関し、さらに詳しくは、床基礎上の隣接する同種の床板に固定可能でありながら、床基礎の表面輪郭および表面むらに適合可能な可撓性の（flexible）床板に関する。本発明はまた、前記床板の梱包システムに関する。

従来、床板に関してはバターワース（Butterworth）と、アレクサンダー（Alexander）と、クール（Kuhle）とがなした３つの発明がある。
米国特許第１，９７８，０７５号 米国特許第２，９１４，８１５号 米国特許第３，５５４，８５０号

バターワース（Butterworth）に付与された米国特許Ｎｏ．１，９７８，０７５には、同種のブロックを横に並べて固定するために舌と溝の係合システムを持った木製ブロックフローリングが開示されている。該ブロックは木製なので、一般的に硬質で、可撓性がなく、床基礎の表面輪郭や表面むらと容易に適合することがない。該木製ブロックはまた、マスチックあるいは釘を使用して床基礎に固定される。

アレクサンダー（Alexander）に付与された米国特許Ｎｏ．２，９１４，８１５には、個々のブロックがずれて配置された合板製の基礎部材を備えた、インターロック式のフローリングシステムが示されている。この合板製の基礎部材をブロックに積層することにより、同種のブロックを横に並べて固定することできる。この合板製の基礎部材もまた、一般的に硬質で、可撓性がない。このため、このブロックも、床基礎の表面輪郭と表面むらには容易に適合しない。

クール（Kuhle）に付与された米国特許Ｎｏ．３，５５４，８５０は、同種の寄せ木部材を横に並べて固定するための突部を有する寄せ木フローリングを開示している。該寄せ木フローリングは、一般的に硬質で可撓性がなく、このため、床基礎の表面輪郭および表面むらに容易に適合させることができない。

請求項１〜１０に記載の通りである。

本発明の好ましい実施形態に基づく床板は、一般に、図１の参照番号１０で示される。

床板１０は、可撓性プラスチックシートを材料とする最上層１４、可撓性プラスチックシートを材料とする中間層１６、および可撓性発泡体を材料とする最下層１８からなる積層体である。全ての層１４，１６および１８は、多角形で、大きさと形が同じであり、好ましくは、長方形である。

最上層１４および中間層１６は、好ましくは合成プラスチック材料から、さらに好ましくは、ポリ塩化ビニルシート材料などのビニルプラスチック材料から形成される。最上層１４の上側表面２４には、自然木に似せた人工木目模様（図６参照）等のデザインが施されている。最下層１８はポリウレタンフォーム等の柔かな可撓性発泡体材料から形成される。

中間のプラスチック層１６と最下層の発泡体層１８とは、同一の広がりを持ち、一つの共通の外周を持つように共に積層される。一方、最上プラスチック層１４は、最上層１４と中間層１６との間にずれがあるように、中間プラスチック層１６に対して積層される。

この、ずれのある層配置においては、最上層１４の長手方向端部２６（図１参照）が、中間層１６の長手方向端部３２からずれ量「ａ」はみ出して伸び出し、最上層１４の短手方向端部３４が、中間層１６の短手方向端部４０からずれ量「ａ」はみ出して伸び出し、これによって、最上層１４のL字型周縁ずれ部４２が画定されている。

また、このずれのある層配置においては、中間層１６の長手方向端部４６（図１参照）が、最上層１４の長手方向端部４８からずれ量「ａ」はみ出して伸び出し、中間層１６の短手方向端部５０が、最上層１４の短手方向端部５６からずれ量「ａ」はみ出して伸び出し、これによって、中間層１６のL字型周縁ずれ部５８が画定されている。

最上層１４のL字型周縁部４２と中間層１６のL字型周縁部５８とは、大きさと形が同一である。

最上プラスチック層１４と中間プラスチック層１６とを共に積層するのに適した結合あるいは接着用合成材の成分とおおよその量の一例を以下に示す。

ａ）３５％ ＳＩＳ（スチレン−イソプレン−スチレン エラストマー）
ｂ）５４．５％ 石油樹脂
ｃ）１０％ 鉱物油
ｄ）０．０５％ 酸化防止剤ＢＨＴ
（２，６−ジ−ｔｅｒｔ−ブチル−ｐ−クレゾール）

層１４と層１６用の上記結合材を、最上プラスチック層１４の下側表面６４（図３参照）と中間プラスチック層１６の上側表面６６に施す。

最上プラスチック層１４と中間プラスチック層１６を積層するために下側表面６４と上側表面６６に使用したのと同じ結合材を、最下発泡層１８を中間プラスチック層１６に積層するためにも使用できる。

L字型周縁部４２は、最上層１４の下側表面６４（図３参照）の一部である下向きの接着表面７２（図１参照）を備え、L字型周縁部５８は、中間層１６の上側表面６６（図３参照）の一部である上向きの接着表面７４（図１参照）を備えている。露出した接着表面７２および７４上の接着剤は、最上プラスチック層１４と中間プラスチック層１６とを共に積層するために使用した結合材である。

床板１０の寸法は自由に選択できるが、例えば、適したサイズとして、最上層１４、中間層１６、最下層１８のサイズを６インチ×４８インチに設定することができる。最上層１４の厚さは例えば約２．０ｍｍ、中間層１６の厚さは例えば約２．５ｍｍ、最下発泡層１８の厚さは例えば約３ｍｍとすることができる。周縁ずれ量「ａ」は、例えば約３／４インチとすることができる。大きなパネルに対しては、ずれも大きくする。

図６に模式的に示すように、床板１０は、床板１０が敷かれる床基礎１０２（図５参照）の表面輪郭の一般的変化に適合するよう、十分な可撓性を持っている。さらに、最下層１８の可撓性発泡材料は床基礎１０２の小さな突起やその他の不完全性、いわゆる表面むらに屈して変形可能（yieldable）である。このため、最下発泡層１８があることより、床板１０を、そのような表面むらに適合させ、床基礎１０２と密着させて敷くことができるようになる。

床板１０を、横同士、縦同士が接するような位置関係で設置するには、図２に示すように、最上層１４のL字型周縁部４２の下向き接着表面７２（図１参照）を、中間層１６のL字型周縁部５８の上向き接着表面７４と接合するように配置し、これによって床板１０の集合体８０を形成する。床板１０のうち２枚を共に配置する場合には、１枚の床板を、まず床基礎１０２に対して、つまり隣接する床板１０に対して約４５度の角度をなすように（図示せず）持ってきた後に倒し、隣接する床板１０の対応する上向きの接着表面７４（図１参照）の上に配置することができる。

床板集合体８０のパターン（図２）は、当技術分野で公知の多くの可能な床板パターンの１例に過ぎない。

床板１０を床基礎１０２上（図５参照）に設置するにあたっては、マスチックまたは接着剤を、床基礎１０２上に塗布したり最下発泡層１８の底面８８上（図３参照）に塗布したりする必要はない。このため、設置中、床板１０を乾いたままの床基礎１０２表面に置くことができ、任意の選択位置に容易に移動させることができるので、床板１０を任意の望ましいパターンに設置することが容易となる。

床板１０の設置は、部屋の角部（図示せず）から始めて、そこから外向きに行うことが好ましい。多くの場合、設置の際に、各壁から例えば１／４インチの膨張用隙間(expansion gap)を設けるとよい。膨張用隙間は、通常、モールディングで覆われる。また、隣接する床板１０の位置決めを行っている間に床板１０の第１列が移動してしまわないように、第１列に両面テープを施すとよいこともわかっている。

床板１０の最上層１４、中間層１６、最下層１８の全体の厚さは、調整が必要な場合にカッターナイフで容易に切断可能な厚さに設定されている。床板１０の調整が容易であることと、床板１０を床基礎１０２へ設置する際にマスチックが必要ないことは、日曜大工で床板１０を設置する人にとっても好都合である。

床板の他の実施形態を、一般的に、図７の参照番号１００によって示す。

床板１００は、床板１０の最上層１４と中間層１６の積層体であり、最下発泡層１８は省略されている。層１４と１６は、先に床板１０に関して述べたように、周縁ずれ量「ａ」で、共に積層されている。

このようにして、床板１００には、同じずれ量「ａ」の同一のL字型周縁部４２および５８が備えられている。

床板１００を床基礎１０２に設置する際には（図１１参照）、層１６の下側表面１０４をマスチックや接着剤で覆う必要はなく、床基礎１０２と直接接触するように設置することができる。床基礎１０２もまた、マスチックや接着剤で覆われない状態に維持できる。床板１００を床板集合体パターン１１０（図８参照）の状態にする設置には、床板１０を床板集合体パターン８０（図２参照）の状態に設置するのに関して先に述べたのと同様の方法で実施する。

床基礎１０２（図１１参照）と接する層１６の下側表面１０４（図７および図８）は、床基礎１０２の表面むらに屈して変形可能である。このため、図１１に示すように、床板１００を、このような表面むらに適合させて、床基礎１０２上に密着させて敷くことができる。

本発明の床板の梱包システムを、一般的に、図１２中の参照番号１２０で示す。梱包システム１２０は、床板１０に関して述べることとするが、床板１００についても同じシステムを適用することができる。

梱包システム１２０は、好ましくは略長方形で、剥離紙、紙と同等の薄さの剥離可能プラスチックなどの適する任意の公知の可撓性剥離可能材料からなる、一枚ものの梱包装置１２２（図１５参照）を含む。適する剥離可能材料としては、シリコンコート紙またはそれと同等の剥離可能材料が挙げられる。

梱包装置１２２（図１５参照）は、互いに対向する長手方向側縁部１２８、１３０、および互いに対向する短手方向側縁部１３６および１３８によって決定される長方形の外周を有している。梱包装置１２２はまた、互いに対向する長手方向側縁部１４４、１４６、および互いに対向する短手方向側縁部１５２および１５４によって決定される長方形の内周を有している。外周側の側縁部１２８、１３０、１３６および１３８と、対応する内周側の側縁部１４４、１４６、１５２および１５４との間の距離は、L字型周縁部４２および５８の周縁ずれ量「ａ」にほぼ等しい。

梱包装置１２２の外周側の長手方向側縁部１２８および１３０（図１５参照）の長さは、少なくとも、層１４および１６の長手方向端部２６、３２、４６および４８（図１参照）の内の任意の１端部の長さにL字型周縁部４２および５８の周縁ずれ量「ａ」を加えた長さに等しい。梱包装置１２２の外周側の短手方向側縁部１３６および１３８（図１５参照）の長さは、少なくとも、層１４および１６の短手方向端部３４、４０、５０および５６（図１参照）の内の任意の１端部の長さにL字型周縁部４２および５８の周縁ずれ量「ａ」を加えた長さに等しい。

梱包装置１２２の内周側の長手方向側縁部１４４および１４６（図１５参照）の長さは、層１４および１６の長手方向端部２６、３２、４６および４８（図１参照）の内の任意の１端部の長さから周辺ずれ量「ａ」を差し引いた長さにほぼ等しい。梱包装置１２２の内周側の短手方向側縁部１５２および１５４（図１５参照）の長さは、層１４、１６および１８の短手方向端部３４、４０、５０および５６（図１参照）の内の任意の１端部の長さから周縁ずれ量「ａ」を差し引いた長さにほぼ等しい。

床板１０と梱包装置１２２に関して以下のように記号を定めると、
Ａ＝層１４および１６の長手方向端部２６、３２、４６および４８の内の任意の
１端部の長さ
B＝層１４および１６の短手方向端部３４、４０、５０および５６の内の任意の
１端部の長さ
C＝梱包装置１２２の外周側の長手方向側縁部１２８および１３０の内の任意の
１側縁部の長さ
D＝梱包装置１２２の外周側の短手方向側縁部１３６および１３８の内の任意の
１側縁部の長さ
E＝梱包装置１２２の内周側の長手方向側縁部１４４および１４６の内の任意の
１側縁部の長さ
F＝梱包装置１２２の内周側の短手方向側縁部１５２および１５４の内の任意の
１側縁部の長さ
ａ＝Ｌ字型周縁部４２および５８の周縁ずれ量
上記記号を用いて、床板１０と梱包装置１２２の関係を以下のように表すことができる。
Ｃ＝Ａ＋ａ
Ｄ＝Ｂ＋ａ
Ｅ＝Ａ−ａ
Ｆ＝Ｂ−ａ
梱包装置１２２は、図１２、１３および１４に示す方法で床板１０に取り付けられる。

梱包装置１２２の交差する２つの側部１６０と１６２（図１２および図１５参照）が、図１３に示すように、L字型周縁部４２の下向きに露出した接着表面７２（図１および図１２参照）と向き合うように置かれ、梱包装置１２２の残りの２つの交差する側部１６８、１７０（図１２および図１５参照）が、L字形周縁部５８の上向きに露出した接着表面７４（図１）と向き合うように置かれる。

このように配置することにより、梱包装置１２２の内周側長手方向側縁部１４４が中間層１６の長手方向端部３２と向かい合うように、梱包装置１２２の内周側短手方向側縁部１５４が中間層１６の短手方向端部４０と向かい合うように、配置される。これにより、図１３に示すように、梱包装置１２２の側部１６０および１６２が、L字型周縁部４２の下向きに露出した接着表面７２と接触して接着表面７２を覆うことが可能となる。

梱包装置１２２の側部１６０および１６２がL字型周縁部４２の下向きに露出した接着表面７２と向かい合うように位置決めした後、図１３および図１４に示すように、梱包装置１２２の交差する側部１６８および１７０を前方向に、L字型周縁部５８の上向きに露出した接着表面７４に向かって動かす。これにより、梱包装置１２２の内周側長手方向側縁部１４６（図１２参照）が、最上層１４の長手方向端部４８と向かい合うように、梱包装置１２２の内周側短手方向側縁部１５２が、最上層１４の短手方向端部５６と向かい合うように配置される。

梱包装置１２２の側部１６０および１６２と下向きに露出した接着表面７２との位置決め、および、梱包装置１２２の側部１６８および１７０と上向きに露出した接着表面７４との位置決めを実施する際には、必要に応じて、梱包装置１２２を僅かに引き伸ばしてもよい。

このような方法により、床板１０に、下向きに露出した接着表面７２を有するL字型周縁部４２（図１参照）と、上向きに露出する接着表面７４を有するL字型周縁部５８があっても、L字型周縁部４２および５８両方の露出した接着表面は、好ましくは閉鎖した中抜きの長方形である１枚ものの梱包装置１２２によって全て覆われる。

このようにして、床板１０の設置準備が整うまで、床板１０の露出した接着表面は、たとえ床板１０の異なる周縁部において反対方向を向いていようと、全て、一枚ものの梱包装置１２２によって覆い、保護することができる。床板１０の設置準備が整うまで各床板１０に梱包装置１２２を取り付けておくことにより、床板１０同士が接着することなしに、床板１０を上下に積み重ねる（図示せず）ことが可能となる。床板１０を、梱包または陳列の目的で積み重ねることができる。

本発明の床板の他の好ましい実施形態を、一般的に、図１６の参照番号１８０で示す。

床板１８０には床板１０の構成要素が全て含まれており、周縁ずれ量も上記と同様であるが、さらに、可撓性繊維シート材料からなる下層１８２が含まれ、最上層１４と中間層１６の間に挟まれている。下層１８２により、床板１８０の寸法安定性が向上する。

最上層１４と下層１８２は同一の広がりを持ち、一つの共通の外周を持つ。下層１８２は、好ましくは、ファイバーグラスなどの不織グラスファイバー材料からなり、厚さ約０．２ｍｍである。

最上層１４と下層１８２は、床板１８０が、床板１０に関して先に述べたのと同一のずれ量「ａ」を有する同一のL字型周縁部４２および５８を有するように、ずれた位置関係で中間層１６に結合される。周縁部４２は、下層１８２に、下向きに露出した接着表面７２を有し、周縁部５８は、中間層１６に、上向きに露出した接着表面７４を有する。

露出表面７２および７４上の接着剤は、床板１０で、最上層１４を中間層１６と結合させるのに使用したのと同じ接着剤である。つまり、下層１８２を最上層１４および中間層１６に結合させるのと、中間層１６を最下層１８に結合させるのには、この同じ接着剤が使用される。

床板１８０は、床板１０に関して先に述べたのと同様の方法で、床に設置される。

上記構成および方法に関しては、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更が可能であり、上記明細書または添付図面中の記載事項は、例示を目的としており、限定するものでないと解されるべきである。

本発明の１実施形態に基づく床板の斜視図である。 上記床板の集合体パターンの斜視図である。 図２の３−３線断面図である。 図２の４−４線断面図である。 床基礎上における図２の断面図である。 上記床板の可撓性を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に基づく床板の斜視図である。 上記床板の集合パターンの斜視図である。 図８の９−９線断面図である。 図８の１０−１０線断面図である。 床基礎上における図８の断面図である。 本発明の他の実施形態に基づく、上記床板梱包システムの斜視図であり、床板への取り付け前の図である。 同システムの、床板へ取り付け中の斜視図である。 同システムの、床板へ取り付け後の斜視図である。 梱包システムの梱包装置の平面図である。 本発明のさらに他の実施形態に基づく床板の斜視図である。

符号の説明

１０、１００、１８０…床板（floor plank）
１４…最上層
１６…中間層
１８…最下層
２６、３２、３４、４０、５０、４６、４８、５６…端部
４２、５８…Ｌ字型周縁ずれ部
６４…下側表面
６６…上側表面
７２、７４…接着表面
１０２…床基礎(floor base)
８０、１１０…床板集合体
１２０…梱包システム(packaging system)
１２２…梱包装置(packaging device)
１２８、１３０、１３６、１３８、１４４、１４６、１５２、１５４…側縁部
１６０、１６２、１６８、１７０…側部
１８２…下層

Claims (10)

1. 床板であって、
   ａ）少なくとも２つの側端部を備えた第１多角形で、デザイン模様の施された第１上側表面と第１下側表面を有し、デザイン模様の施された該第１上側表面が前記床板の頂面を構成する、可撓性プラスチックシート材料からなる第１層と、
   ｂ）少なくとも２つの側端部を備えた第２多角形で、第２上側表面と第２下側表面を有し、可撓性プラスチックシート材料からなる第２層とを備え、
   ｃ）前記第１層と第２層がずれた位置関係で共に積層され、前記第１層の第１下側表面が前記第２層の第２上側表面と接し、
   ｄ）前記第１層と第２層をずらして積層することにより、前記第１層の第１周縁ずれ部と前記第２層の第２周縁ずれ部が画定され、前記第１層の前記第１周縁ずれ部が前記第２層の側端部の少なくとも１つからはみだして伸び出し、前記第２層の前記第２周縁ずれ部が前記第１層の側端部の少なくとも１つからはみだして伸び出し、
   ｅ）前記第１周縁ずれ部が、前記第１層の第１下側表面の一部である第１周縁下側表面を有し、前記第２周縁ずれ部が、前記第２層の第２上側表面の一部である第２周縁上側表面を有し、前記第１周縁下側表面と前記第２周縁上側表面は露出した接着剤塗布面であり、
   ｆ）前記第１層と前記第２層の積層体が、可撓性を付与する溝又は凹部によって前記第１層および第２層の構造が局所的に弱まることなしに、前記床板が敷かれる平らでない床基礎の非平面の表面輪郭と適合できるような可撓性を有するように、前記第１および第２層の厚さがそれぞれ所定の厚さに設定され、前記第１層および第２層の固有の可撓性による床基礎の表面輪郭への前記積層体の適合性によって、前記床板が床基礎の非平面の表面輪郭を全て取り囲み、床基礎上の非平面の表面輪郭を有する全ての箇所において前記床板と床基礎との間に面対面の接触が存在することが可能となり、前記積層体の平らでない床基礎の非平面の表面輪郭を有する全ての箇所に対するこのような適合性によって、非平面の表面輪郭を有する全ての領域において前記床板と床基礎との間に空間が生じず、
   ｇ）前記第２層のプラスチックシート材料が、前記床板が敷かれる床基礎の表面むらつまり表面粗さに屈して変形できるような所定の変形可能性を有し、前記第２層が前記床基礎上に密接して敷かれたとき、前記床基礎の表面むらつまり表面粗さと適合可能である床板。
2. 前記第１多角形と第２多角形が合同な長方形であることを特徴とする請求項１に記載の床板。
3. 前記第１周縁ずれ部がL字型になるように、前記第１周縁ずれ部が、前記第２層の２つの交差する側端部からはみ出して延び出すことを特徴とする請求項２に記載の床板。
4. 前記第２周縁ずれ部がL字型になるように、前記第２周縁ずれ部が、前記第１層の２つの交差する側端部からはみ出して延び出すことを特徴とする請求項２に記載の床板。
5. 前記第２周縁ずれ部がL字型になるように、前期第２周縁ずれ部が、前記第１層の２つの交差する側端部からはみ出して延び出すことを特徴とする請求項３に記載の床板。
6. 床板であって、
   ａ）少なくとも２つの側端部を備えた第１多角形で、デザイン模様の施された第１上側表面と第１下側表面を有し、デザイン模様の施された該第１上側表面が前記床板の頂面を構成する、可撓性プラスチックシート材料からなる第１層と、
   ｂ）少なくとも２つの側端部を備えた第２多角形で、第２上側表面と第２下側表面を有し、可撓性プラスチックシート材料からなる第２層とを備え、
   ｃ）前記第１層と第２層がずれた位置関係で共に積層され、前記第１層の第１下側表面が前記第２層の第２上側表面と接し、
   ｄ）前記第１層と第２層をずらして積層することにより、前記第１層の第１周縁ずれ部と前記第２層の第２周縁ずれ部が画定され、前記第１層の前記第１周縁ずれ部が前記第２層の側端部の少なくとも１つからはみだして伸び出し、前記第２層の前記第２周縁ずれ部が前記第１層の側端部の少なくとも１つからはみだして伸び出し、
   ｅ）前記第１周縁ずれ部が、前記第１層の第１下側表面の一部である第１周縁下側表面を有し、前記第２周縁ずれ部が、前記第２層の第２上側表面の一部である第２周縁上側表面を有し、前記第１周縁下側表面と前記第２周縁上側表面は露出した接着剤塗布面であり、
   ｆ）第３多角形の可撓性発泡材料からなる第３層を備え、該第３層が、前記第２層の前記第２下側表面に結合され、前記第２層と同一の広がりを有し、前記第２層と該第３層が共通の外周を有し、
   ｇ）前記第１層、前記第２層および前記第３層の積層体が、可撓性を付与する溝又は凹部によって前記第１層、第２層および第３層の構造が局所的に弱まることなしに、前記床板が敷かれる平らでない床基礎の非平面の表面輪郭と適合できるような可撓性を有するように、前記第１、第２および第３層の厚さがそれぞれ所定の厚さに設定され、前記第１層、第２層および第３層の固有の可撓性による床基礎の表面輪郭への前記積層体の適合性によって、前記床板が床基礎の非平面の表面輪郭を全て取り囲み、床基礎上の非平面の表面輪郭を有する全ての箇所において前記床板と床基礎との間に面対面の接触が存在することが可能となり、前記積層体の平らでない床基礎の非平面の表面輪郭を有する全ての箇所に対するこのような適合性によって、非平面の表面輪郭を有する全ての領域において前記床板と床基礎との間に空間が生じず、
   ｈ）前記第３層の発泡材料が、前記床板が敷かれる床基礎の表面むらつまり表面粗さに屈して変形する所定の変形可能性を有し、前記第３層が前記床基礎上に密接して敷かれたとき、前記床基礎の表面むらつまり表面粗さと適合可能である床板。
7. 前記第１層の第１周縁下側表面上の接着剤塗布面が下向きであり、前記第２周縁上側表面上の接着剤塗布面が上向きであり、更に、前記第１および第２周縁ずれ部の露出した塗布接着剤を覆うための、接着剤の塗布された下向きの前記第１周縁下側表面上と接着剤の塗布された上向きの第２周縁上側表面上に広がる１つの連続した細長い剥離可能材料からなり、これによって、下向き及び上向きの前記第１および第２周縁ずれ部の露出した接着剤塗布表面の両方が前記１つの連続した細長い剥離可能材料によって覆われるような、前記第１周縁ずれ部の接着剤の塗布された下向きの前記第１周縁下側表面と、前記第２周縁ずれ部の接着剤の塗布された上向きの前記第２周縁上側表面との両方を覆うための、１枚ものの剥離可能被覆部材を含むことを特徴とする請求項１に記載の床板。
8. 床板であって、
   ａ）少なくとも２つの側端部を備えた第１多角形で、第１上側表面と第１下側表面を有する、プラスチックシート材料からなる第１層と、
   ｂ）少なくとも２つの側端部を備えた第２多角形で、第２上側表面と第２下側表面を有する、プラスチックシート材料からなる第２層とを備え、
   ｃ）前記第１層と第２層がずれた位置関係で共に積層され、前記第１層の第１下側表面が前記第２層の第２上側表面と接し、
   ｄ）前記第１層と第２層をずらして積層することにより、前記第１層の第１周縁ずれ部と前記第２層の第２周縁ずれ部が画定され、前記第１層の前記第１周縁ずれ部が前記第２層の側端部の少なくとも１つからはみ出して伸び出し、前記第２層の前記第２周縁ずれ部が前記第１層の側端部の少なくとも１つからはみ出して伸び出し、
   ｅ）前記第１周縁ずれ部が、前記第１層の第１下側表面の一部である第１周縁下側表面を有し、前記第２周縁ずれ部が、前記第２層の第２上側表面の一部である第２周縁上側表面を有し、前記第１周縁下側表面と前記第２周縁上側表面は露出した接着剤塗布面であり、前記第１層の前記第１周縁下側表面上の接着剤塗布面が下向きであり、前記第２周縁上側表面上の接着剤塗布面が上向きであり、
   ｆ）前記第１および第２周縁ずれ部の露出した塗布接着剤を覆うための、前記第１周縁下側表面と第２周縁上側表面の下向き及び上向きの露出した塗布接着剤上に広がる１つの連続した細長い剥離可能材料からなり、これによって、下向き及び上向きの前記第１および第２周縁ずれ部の露出した接着剤塗布表面の両方が前記１つの連続した細長い剥離可能材料によって覆われるような、前記第１周縁ずれ部の接着剤の塗布された下向きの前記第１周縁下側表面と、前記第２周縁ずれ部の接着剤の塗布された上向きの前記第２周縁上側表面とを覆うための、剥離可能被覆部材を備えた床板。
9. 前記被覆部材が１枚ものの部材であることを特徴とする請求項８に記載の床板。
10. 各層に対して周縁ずれ部が画定されるようにずれた位置関係で共に積層されたプラスチックシート材料からなる同一多角形形状の２層の積層体で構成され、各層の周縁ずれ部が他の層の少なくとも２つの側端部からはみ出して伸び出し、各周縁ずれ部が、互いに反対方向を向いた接着剤塗布表面を有する床板の梱包方法であり、１つの連続した細長い可撓性剥離可能材料を提供し、該剥離可能被覆材料の第１の部分を一方の周縁ずれ部の第１の方向を向いた接着剤塗布面に接触させ、該剥離可能被覆材料の第２の部分を前記第１の方向と反対方向を向いた他方の周縁ずれ部の接着剤塗布表面に接触させることにより、該１つの連続した細長い剥離可能材料が両方の周縁ずれ部の反対向きの両方の接着剤塗布表面を覆うように、２つの周縁ずれ部の露出した接着剤塗布表面を覆うことからなる方法。