JPH06303056A - 差動増幅回路 - Google Patents

差動増幅回路

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JPH06303056A
JPH06303056A JP5315460A JP31546093A JPH06303056A JP H06303056 A JPH06303056 A JP H06303056A JP 5315460 A JP5315460 A JP 5315460A JP 31546093 A JP31546093 A JP 31546093A JP H06303056 A JPH06303056 A JP H06303056A
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    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
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    • H03F3/45076Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 差動増幅回路において、小さな回路規模で広
い入力電圧範囲にわたりトランスコンダクタンスの直線
性を確保する。 【構成】 差動増幅回路と2乗回路とを設け、そのどち
らか一方には直接被増幅信号を入力し、他の一方には抵
抗分圧された被増幅信号を入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路に利用す
る。特に、広い入力電圧範囲にわたるトランスコンダク
タンスの直線性改善技術に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的広い入力電圧範囲にわたりトラン
スコンダクタンスの直線性が改善された差動増幅回路
は、OTA(Operational Transconductance Amplifier)
と呼ばれ、1975年にSchmook(IEEE J
ournal of Solid−State Cir
cuits,VOL.SC−10,NO.6,De
c.)がバイポーラトランジスタのエミッタ面積比を
1:4にした2対の不平衡トランジスタ対の入力および
出力をそれぞれ交叉接続してトランスコンダクタンスを
低減して以来、“Multitanh”技術としてトラ
ンジスタ対の数を増やして入力電圧範囲の拡大がはから
れてきた。
【0003】また、CMOSプロセスにおいては、19
84年に、NedungadiとViswanatha
nがMOSトランジスタのゲートのW/L比を1:2.
155にした2対の不平衡トランジスタ対の入力を交叉
接続し、出力を並列接続した2乗回路の出力電流でトラ
ンジスタ対を駆動して、トランジスタ対の持つ比直線項
を補償したCMOS−OTAを提案したが、彼らの論文
では回路解析を間違えたことと、解析モデルではMOS
トランジスタのゲートのW/L比とその不平衡トランジ
スタ対を駆動する定電流源の値を同一においたため非常
に難解になっており、さらにMOSトランジスタのゲー
トのW/L比を1:2.155に正確に設定すること自
体が非常に困難なため、誰にも利用されることはなかっ
た。例えば、基本MOSトランジスタ200個と、基本
MOSトランジスタ431個でMOSトランジスタ対を
構成すれば、LSI内では精度よくMOSトランジスタ
のゲートのW/L比を1:2.155に設定できる。
【0004】しかし、その後に4つのトランジスタが1
つの電流源で駆動されるクァドリテールセルが2乗回路
として利用できることが明らかになり、クァドリテール
セルの出力電流でトランジスタ対を駆動してトランジス
タ対の持つ非直線項を補償したCMOS−OTAが再考
案された(電子情報通信学会英文論文誌(IEICET
rans.FUNDAMENTALS.VOL.E75
−A,NO.12,Dec.1992.木村克治))。
【0005】このOTAは、電流ミラー比を高々1:2
にしかする必要がなくLSI化しやすい。また、回路解
析も容易であり、LSI設計者であれば誰でも理解でき
る。しかし、他の研究者は、例えばKrummenac
hetとJoehlは1988年にトランジスタ対のソ
ース間にMOSトランジスタを挿入し入力電圧に応じて
抵抗値が変化することを利用してトランジスタ対のトラ
ンスコンダクタンスの直線性を改善した差動増幅回路を
提案し、これを用いてジャイレータフィルタを実現して
いる。また、1990年には、WangとGuggen
buhlがクァドリテールセルを用いたOTA回路を提
案している(IEEE Journalof Soli
d−State Circuits,VOL.25,N
O.1,February)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】アナログ信号処理にお
いては、OTAは必須のファンクションエレメントであ
る。しかし、これらの従来のOTAは、小さな回路規模
で直線性の良いトランスコンダクタンス特性を有する広
い入力電圧を確保することが困難である。
【0007】本発明は、このような背景に行われたもの
であり、小さな回路規模で広い入力電圧範囲にわたりト
ランスコンダクタンスの直線性を確保できる差動増幅回
路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、被増幅信号が
到来する入力端子と、この入力端子の信号を入力とする
トランジスタ対とを含む差動増幅回路である。
【0009】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記入力端子の信号に比例する信号を入力する2乗回路が
設けられ、この2乗回路の出力電流が前記トランジスタ
対の駆動電流として供給されたところにある。
【0010】前記トランジスタ対または前記2乗回路の
いずれか一方には抵抗分圧された前記被増幅信号が入力
される手段を含むことが望ましい。
【0011】前記2乗回路には、サイズの異なる二つの
トランジスタにより構成される2対の不平衡トランジス
タ対が設けられ、この2対の不平衡トランジスタ対は、
それぞれ互いに交叉接続される入力対と、それぞれ並列
接続される出力対とを含む構成とすることもできる。
【0012】前記2乗回路には、2対のトランジスタ対
が設けられ、この2対のトランジスタ対は、それぞれ等
しい値の直流オフセット電圧が加算されて互いに交叉接
続される入力対と、それぞれ並列接続される出力対とを
含む構成とすることもできる。
【0013】前記2乗回路には、2対のトランジスタ対
が設けられ、この2対のトランジスタ対は、共通の電流
源でそれぞれ駆動される出力対と、入力信号が印加され
る1対の入力対と、互いに共通接続されて入力信号の中
点電圧が印加される他の1対の入力対とを含む構成とす
ることもできる。
【0014】また、前記不平衡トランジスタ対が設けら
れた2乗回路は、それぞれの対毎にエミッタ面積比が異
なるバイポーラトランジスタにより構成され、このバ
イポーラトランジスタのエミッタはこのエミッタ面積比
に反比例するエミッタ抵抗を含む構成としたり、エミ
ッタ面積比が小さい方のこのバイポーラトランジスタは
エミッタ抵抗を含む構成としたり、それぞれの対毎に
片方のバイポーラトランジスタにエミッタ抵抗を含む構
成とし、それぞれ互いに交叉接続される入力対と、それ
ぞれ並列接続される出力対とを含む構成とすることもで
きる。
【0015】あるいは、前記2対のトランジスタ対は、
それぞれの対毎に一方がダーリントン接続されたバイポ
ーラトランジスタと、他の一方がエミッタ抵抗を含むバ
イポーラトランジスタとで構成され、それぞれ互いに交
叉接続される入力対と、それぞれ並列接続される出力対
とを含む構成とすることもできる。
【0016】また、各構成においてそれぞれ、トランジ
スタ対と2乗回路との入力信号レベルを等しくする構成
とすることもできる。
【0017】
【作用】バイポーラトランジスタ対とMOSトランジス
タ対のトランスコンダクタンスを直線化するために、バ
イポーラトランジスタ対およびMOSトランジスタ対を
2乗回路の出力電流で駆動してバイポーラトランジスタ
対のトランスコンダクタンスおよびMOSトランジスタ
対のトランスコンダクタンスを補償する。
【0018】トランジスタ対の入力レベルと2乗回路の
入力レベルにおける一方の入力を抵抗で分圧して異なら
せることで、NedungadiとViswanath
anの提案した回路のように実現性がほとんどないか、
あるいは理論値を実現しやすい値にまるめ込むためにト
ランスコンダクタンスの改善が不十分であるOTAとは
異なる現実的なOTA回路が実現できる。
【0019】抵抗は半導体集積回路上では比較的小さな
面積で任意の値が実現でき、しかも抵抗値の印加電圧へ
の依存性が拡散抵抗やイオン注入抵抗と比較して格段に
少ないポリシリ抵抗などが一般的な半導体プロセスで実
現できるから、抵抗による信号電圧の歪は無視できる。
【0020】
【実施例】本発明第一実施例の構成を図1を参照して説
明する。図1は本発明第一実施例の構成図である。
【0021】本発明は、被増幅信号が到来する入力端子
5と、この入力端子5の信号を入力とするトランジスタ
対1とを含む差動増幅回路である。
【0022】ここで、本発明の特徴とするところは、入
力端子5の信号に比例する信号を入力する2乗回路2が
設けられ、この2乗回路2の出力電流がトランジスタ対
1の駆動電流として供給されるところにある。
【0023】トランジスタ対1または2乗回路2のいず
れか一方には分圧回路4により抵抗分圧された前記被増
幅信号が入力される手段を含む構成である。
【0024】次に、本発明第一実施例の動作を説明す
る。トランジスタQ1およびQ2で構成されるトランジ
スタ対1のトランスコンダクタンスは入力電圧V1 が大
きくなるにしたがって減少する。本発明第一実施例は、
トランジスタQ1およびQ2にバイポーラトランジスタ
を用いて構成される。
【0025】このトランジスタ対1のトランスコンダク
タンスを求める。定電流IEEで駆動されるトランジスタ
対1の差動出力電流は、素子間の整合性は良好としてベ
ース幅変調を無視すると、 ΔIC =IC1−IC2=ΔαF ・IEE・tanh(V1 /2VT ) …(1) で示される。ここで、VT は熱電圧であり、VT =kT
/qと表される。ただし、kはボルツマン定数、Tは絶
対温度、qは単位電子電荷、αF はトランジスタの電流
増幅率である。
【0026】(1)式を見ると、トランジスタ対1のト
ランスコンダクタンス特性が直線になるためには、 ΔIC =aV1 となればよいことがわかる。したがって、バイポーラト
ランジスタ対の駆動電流IEEが tanh〔V1 /(2VT )〕/V1 に反比例すればよいことがわかる。ここで、|x|<1
のときに tanhx=x−x3 /3…… と級数展開されるから、|x|<1のときに (tanhx)/x=1−x2 /3…… さらには、 x/(tanhx)=1+x2 /3…… と級数展開される。したがって、入力電圧が小さい場合
には、トランジスタ対1の駆動電流IEEに2乗特性を持
たせれば、おおよそトランジスタ対1のトランスコンダ
クタンスの直線性が改善されると期待できる。
【0027】トランジスタ対1のトランスコンダクタン
ス特性は、差動出力電流を入力電圧で微分すれば求ま
り、 〔d(ΔIC )/dV1 〕=(αF EE)/(2VT ) ・sech2 〔V1 /(2VT )〕 …(2) となる。
【0028】次に、図2を参照してトランジスタ対1の
トランスコンダクタンス特性を説明する。図2はトラン
ジスタ対1のトランスコンダクタンス特性を示す図であ
る。トランジスタ対1のトランスコンダクタンス特性
は、釣鐘状の形をした逆放物線に似ており、釣鐘を逆さ
にした放物線すなわち2乗特性を持つ電流で補償できる
ことが直観的に理解できる。
【0029】このように、トランジスタ対1のトランス
コンダクタンスは、入力電圧が大きくなるにしたがって
放物線を描いて減少する。したがって、トランスコンダ
クタンスを2乗特性で補償すればトランスコンダクタン
ス特性を直線化できる。トランジスタ対1のトランスコ
ンダクタンスは駆動電流に比例する。
【0030】次に、図3を参照して本発明第二実施例を
説明する。図3は本発明第二実施例の構成図である。2
乗回路2の入力電圧を電圧V2 とすると、2乗回路2の
一方の出力電流I+ は、 I+ =αF ・I0 ・{1−1/2〔tanh((V2 +VK )/(2VT )− tanh((V2 −VK )/(2VT ))〕} …(5) =αF ・I0 ・{1−〔(K−(1/K))/(2cosh(V2 /VT )+ K+(1/K))〕} …(5) となる。ただし、Kはバイポーラ不平衡トランジスタ対
を構成する2つのトランジスタのエミッタ面積比であ
り、不平衡構成とすることで、トランジスタ対1にはオ
フセット電圧VK (=VT lnk)が生ずる。この解析
は本願出願人がIEEE Trans.,CAS−I,
VOL.39,NO.9,Sept.,1992により
示した。
【0031】2乗回路2の出力電流特性を図4に示す。
図4は2乗回路2の出力電流特性を示す図である。K=
10.5のときに2乗回路の入力電圧範囲が最大となり
|V2 |≦2VT の入力電圧範囲では良好な2乗特性が
得られる。
【0032】トランジスタ対1を2乗回路2の出力電流
+ で駆動するとして(1)式でIEEをI+ で置き換え
ると、 ΔIC =αF 2 ・I0 ・{1−〔(K−(1/K))/(2cosh(VIN/ nVT )+K+(1/K))〕}・tanh(VIN/2VT ) …(6) となる。ただし、V1 =VIN,V2 =VIN/Cとする。
図5にトランスファカーブを示す。図5は本発明第二実
施例のOTAのトランスファカーブを示す図である。ト
ランスコンダクタンスは、(6)式を入力電圧VINで微
分し、 〔d(ΔIC )/dVIN〕=〔(αF 2 0 )/(2VT )〕・{(1/cos h2 (VIN/2VT ))−〔1−(1/(2cosh2 (VIN/CVT )+K+ (1/K))〕+(4/C)・〔((K−(1/K))・tanh(VIN/2VT )・sinh{VIN/(CVT )}/〔2cosh{VIN/(CVT )}+K +(1/K)〕2 ・tanh(VIN/2VT )} …(7) が求まる。この(7)式をもとにOTAのトランスコン
ダクタンスを計算すると図6のようになる。図6は本発
明第二実施例のOTAのトランスコンダクタンス特性を
示す図である。ここでは、Kの値をそれぞれ2、4、
6、8とし、トランスコンダクタンスがおよそ直線的に
なるCの値でトランスコンダクタンス特性を示した。
【0033】これにより、従来の不平衡トランジスタ対
あるいはトランジスタ対1を複数個並列接続してOTA
を構成する“multitanh”技術で実現されるO
TAと比較すると素子数を増やさないで入力電圧範囲を
大幅に拡大できる。一般に行われているように、縦積み
されている2乗回路2とトランジスタ対1をカレントミ
ラー回路を介して並列接続すれば低電圧化できる。
【0034】図7にカレントミラー回路を介して並列接
続とした場合の回路図を示す。図7は、カレントミラー
回路を介して並列接続された本発明第二実施例のOTA
を示す図である。低電圧化の他の手法としては、2乗回
路の出力電流を電流シフトさせて、トランジスタ対1を
駆動するやり方がある。これを図8に示す。図8は、電
流シフト回路を介して2乗回路の出力電流で駆動される
本発明第二実施例のOTAを示す図である。
【0035】さらに、低電圧化の有効な手法としては、
トランジスタ対1をNPNトランジスタ対からPNPト
ランジスタ対に変更したfolded構成とすることも
できる。これを図9に示す。図9は、本発明第二実施例
のfoldedOTAを示す図である。
【0036】folded構成とする他のやり方は、2
乗回路を構成するNPNトランジスタをPNPトランジ
スタに変更し、トランジスタ対1はNPNトランジスタ
とする構成とすることもできる。これはちょうど図9に
示したPNPトランジスタとNPNトランジスタおよび
電源VCCとグランドが逆になっている。図9においてト
ランジスタ対1を駆動する定電流源の値を2I0 として
いるが、この値をaI0 としてaの値を“2”以外に設
定してもよい。
【0037】c=1のときには、トランジスタ対1の入
力電圧と2乗回路2の入力電圧の大きさが等しくなる。
また、図5および図6には、K=2、C=1の場合の特
性も併せて示したが、これはトランジスタ対1の入力あ
るいは2乗回路2の入力のいずれかに挿入される信号を
分圧する抵抗を取り去った場合であり、トランジスタ対
1の入力電圧レベルと2乗回路2の入力電圧レベルとを
等しくした場合である。
【0038】次に、図10を参照して本発明第三実施例
を説明する。図10は本発明第三実施例の構成図であ
る。2乗回路2の入力電圧をV2 とすると、2乗回路2
の一方の出力電流I+ は、(5)式で表される。このこ
とは、上述したように、不平衡構成とすることでトラン
ジスタ対1にはオフセット電圧VK (=VT lnk)が
生じるが、整合トランジスタ対にバイアスオフセットを
加えても、等価な直流トランスファ特性が得られるから
である。したがって、本発明第一実施例と同様にバイポ
ーラOTAが実現できる。また、同様に、バイポーラト
ランジスタ対の入力あるいは2乗回路の入力のいずれか
に挿入される信号を分圧する抵抗を取り去った場合でも
OTAを実現できる。同様に低電圧化した回路も図7〜
9と同様のやり方で実現できる。
【0039】次に、図11を参照して本発明第四実施例
を説明する。図11は本発明第四実施例の構成図であ
る。ここでは、4つのトランジスタQ3〜Q6が共通の
1つの定電流で駆動される回路をクァドリテールセル3
という。クァドリテールセル3を構成するトランジスタ
Q3,Q4,Q5,Q6のコレクタ電流は、 IC3=IS exp〔(VBE5 +1/2・V2 )/VT 〕 …(15) IC4=IS exp〔(VBE5 −1/2・V2 )/VT 〕 …(16) IC5=IC6=IS exp(VBE5 /VT ) …(17) で表される。ここで、VBE5 はトランジスタQ5のベー
スエミッタ間電圧、IS は飽和電流、±V2 /2は差動
入力電圧である。また、テール電流は、 IC3+IC4+IC5+IC6=αF ・I0 …(18) で表される。式(15)〜(18)を解くと、クァドリ
テールセル3の一方の出力電流I+ は、 I+ =IC3+IC4=αF ・I0 ・[1−〔1/2・sech2 {V2 /(4VT )}〕] …(19) で表される。図12にクァドリテールセル3の出力電流
特性を示す。図12はクァドリテールセル3の出力電流
特性を示す図である。クァドリテールセル3の出力電流
+ は、入力電圧範囲を|V2 |≦2VT に限定すれば
およそ2乗特性に近似できる。すなわち、クァドリテー
ルセルは2乗回路として利用できる。クァドリテールセ
ル3の出力電流I+ でトランジスタ対1を駆動すると、
トランジスタ対1の差動出力電流は、(1)式でIEE
+ で置き換えると、 ΔIC =αF 2 ・I0 ・〔1−(1/2)・sech2 {VIN/(4VT )} 〕・tanh{V1 /(2C ・VT )} …(20) と表せる。図13にトランスファカーブを示す。図13
は、本発明第四実施例のOTAのトランスファカーブを
示す図である。クァドリテールセル3の出力電流I+
駆動されるバイポーラトランジスタ対のトランスコンダ
クタンス特性は、差動出力電流ΔIC を入力電圧VIN
微分すれば、 〔d(ΔIC )/dVIN〕=〔(αF 2 ・I0 )/(4C ・VT )〕・〔2s ech2 {VIN/(2C ・VT )}−sech2 {VIN/(2C ・VT )}・s ech2 {VIN/(4・VT )}+C・tanh{VIN/(2C ・VT )}・t anh{VIN/(4・VT )}・sech2{VIN/(4・VT )}〕 …(21) として求まる。ただし、V1 =VIN/C,V2 =VIN
おく。式(21)から求まるトランスコンダクタンス特
性をnをパラメータにして図14に示す。図14は本発
明第四実施例のトランスコンダクタンス特性を示す図で
ある。比較のために、定電流I0 /2で駆動されるトラ
ンジスタ対1のトランスコンダクタンス特性と、それぞ
れが定電流3I0 /4で駆動され、2つのトランジスタ
のエミッタ面積比が1:(2±√3)の2つの不平衡ト
ランジスタ対の入出力を交叉接続したSchmookの
提案した回路で、トランスコンダクタンス特性が最大平
坦特性となるエミッタ面積比に値を代えたOTAのトラ
ンスコンダクタンス特性を一緒に示す。ただし、トラン
ジスタの電流増幅率αF は1にほぼ等しいとしている。
【0040】図14からわかるように、C=1.21程
度に設定すればおおよそ“multitanh”手法で
は4対のトランジスタ対1(N=4)から構成されるO
TAのトランスコンダクタンス特性に相当する。C=1
のときには、トランジスタ対1の入力電圧とクァドリテ
ールセル3の入力電圧の大きさが等しくなる。
【0041】エミッタ抵抗の代わりにダイオードを挿入
すれば、入力電圧範囲はいずれも2倍に拡大される。こ
のダイオードをm個直列接続されたダイオードに代える
と入力電圧範囲は(m+1)倍に拡大されるが、電源電
圧は約0.7V×mだけ高くなる。特に、クァドリテー
ルセル3を2乗回路に用いる場合に、トランジスタ対1
を構成するトランジスタQ1およびQ2のエミッタにダ
イオードを挿入すると、クァドリテールセル3への入力
電圧はトランジスタ対1の入力電圧よりも小さくでき
る。すなわち、クァドリテールセル3への入力電圧は抵
抗で分圧して印加できる。
【0042】また、トランジスタ対1の入力電圧範囲
は、エミッタ抵抗を挿入することで拡大できる。したが
って、トランジスタ対1のエミッタデジェネレーション
値と2乗回路を構成する不平衡トランジスタ対のエミッ
タデジェネレーション値とを合わせ込むと、入力の抵抗
分圧は不要となりバイポーラトランジスタ対と2乗回路
の入力レベルを等しくできる。
【0043】一般に行われているように縦積みされてい
る2乗回路と、トランジスタ対1をカレントミラー回路
を介して並列接続すれば低電圧化できる。図15にカレ
ントミラー回路を介して並列接続としたときの回路を示
す。図15は、カレントミラー回路を介して並列接続さ
れた本発明第四実施例のOTAを示す図である。
【0044】同様に、2乗回路の出力電流を電流シフト
させて、トランジスタ対1を駆動するやり方を図16に
示す。図16は、電流シフト回路を介して2乗回路の出
力電流で駆動される本発明第四実施例のOTAを示す図
である。さらにfolded構成とした一例を図17に
示す。図17は、本発明第四実施例のfoldedOT
Aを示す図である。
【0045】次に、図18を参照して本発明第五実施例
を説明する。図18は本発明第五実施例の構成図であ
る。本発明第五実施例以降はトランジスタM1〜Mnに
CMOSを用いる。図18に示す定電流ISSで駆動され
るトランジスタ対1の差動出力電流は、素子間の整合性
は良いとして基盤効果を無視し、飽和領域で動作するM
OSトランジスタM1およびM2のドレイン電流とゲー
トソース間電圧の関係は2乗則にしたがうものとすれ
ば、 ΔID =β1 ・VIN・√〔(2ISS/β1 )−VIN 2 〕 ただし|VIN|≦√(I0 /β1 ) …(3a) ΔID =ISS・sgn(VIN) ただし|VIN|≧√(I0 /β1 ) …(3b) で示される。ここで、β1 =μ(Cox/2)(W/
L)1 はトランスコンダクタンスパラメータであり、μ
はキャリアの実効モビリティ、Coxは単位面積当たり
のゲート酸化膜容量、W、Lはそれぞれゲート幅、ゲー
ト長である。トランジスタ対1のトランスコンダクタン
ス特性は、差動出力電流を入力電圧で微分すれば、 〔d(ΔID )/dVIN〕=β1 √〔(2ISS/β1 )−VIN 2 〕−{(β1 ・VIN 2 )/√〔(2ISS/β1 )−VIN 2 〕} ただし|VIN|≦√(I0 /β1 ) …(4a) 〔d(ΔID )/dVIN〕=0 ただし|VIN|≧√(I0 /β1 ) …(4b) のように求まる。
【0046】図19にトランスコンダクタンス特性を示
す。図19は本発明第五実施例のMOSトランジスタ対
のトランスコンダクタンス特性を示す図である。トラン
ジスタ対1のトランスコンダクタンス特性は、ほぼ逆放
物線になっており、放物線すなわち2乗特性を持つ電流
で補償できることが直観的に理解できる。
【0047】トランジスタ対1のトランスコンダクタン
スは駆動電流の平方根に比例するが、式(3a)からわ
かるように、駆動電流ISSに入力電圧の2乗に比例する
電流を加算すれば√内に含まれる入力電圧の2乗項(V
IN 2 )は消去できる。
【0048】次に、図20を参照して本発明第六実施例
を説明する。図20は本発明第六実施例の構成図であ
る。2乗回路2の入力電圧をV2 とすると、2乗回路の
一方の出力電流I+ は、入力電圧範囲を限定すれば理想
的な2乗特性となり、 I+ =〔2I0 /(K+1)〕+{〔2K・(K−1)・β2 〕/(K+1)2 ・V2 2 } ただし、|V2 |≦√〔I0 /(K・β2 )〕 …(8) となる。この解析は本願出願人がIEEE Tran
s.,CAS−I,VOL.39,NO.9,Sep
t.,1992.により示した。入力電圧がさらに大き
くなると、次第に2乗特性からずれてくる。入力電圧範
囲が |V2 |≧√(I0 /β2 ) を越えると回路は飽和し動作しなくなる。この2乗回路
2の出力電流特性を図21に示す。図21は本発明第六
実施例の2乗回路2の出力電流特性を示す図である。ト
ランジスタ対1を2乗回路2の出力電流I+ で駆動し、
式(3a)でISSをI+ で置き換えると、 ΔID =β1 ・(VIN/C)・√《[〔4/(K+1)〕・(I0 /β1 )+ {〔4K・(K−1)・β2 〕/〔(K+1)2 ・β1 〕}−1/C2 ]・VIN 2 》 ただし|VIN|≦√〔I0 /(K・β2 )〕 …(9) となる。ここで、V1 =VIN/C,V2 =VINとおく
と、式(9)に示されるトランジスタ対1のトランスコ
ンダクタンスが直線となるためには、明らかに、 〔(K+1)2 ・β1 〕/〔4K・(K−1)・β2 〕=C2 …(10) となることが必要である。式(10)でC=1,β1
β2 とおくと、トランジスタ対1の入力電圧と2乗回路
2の入力電圧が等しくなり、NedungadiとVi
swanathanの提案した回路となる。ちなみに、
この時のKの値はK>1とするとK=1+2/√3(=
2.1547)となり、NedungadiとVisw
anathanの論文にある値2.155と等しくなる
と考えられる。この論文では、SPICEシミュレーシ
ョン(MODEL.2)を行っているが、パラメータK
の値を2、2.1、2.155、2.2、2.3として
おり、K=2.155の場合には、トランスコンダクタ
ンスの非直線性は0.1%以下となることが示されてい
る。もともと、SPICE(MODEL.2)のモデル
は、式(9)の解析に用いた2乗則ではなく、ショック
レーの方程式をモデファイしたものであるが、Kの理論
値を約0.014%丸め込んでいるだけであり、2乗則
を用いた回路解析の有効性は十分に高いと考えられる。
図22にトランスファカーブを示す。図22は、本発明
第六実施例のOTAのトランスファカーブを示す図であ
る。
【0049】この2乗回路2では、理論的な2乗特性が
得られる入力電圧範囲は√〔(Kβ2 )/β1 〕に反比
例するから、Kの値を小さくすると、理想的な2乗特性
が得られる入力電圧範囲が広くなる。例えば、K=2,
β1 =β2 とするとn=0.9428、またK=1.5
(2:3),β1 =β2 とするとn=0.69282と
求まり、トランスコンダクタンスの非直線性が0.1%
以下となるOTAの入力電圧範囲は、Nedungad
iとViswanathanの提案した回路に比べて、
それぞれ3.8%、19.9%拡大できると考えられ
る。図23に理論値を用いて、K=2,n=0.942
8,K=1.5(2:3),n=0.69282とした
場合のトランスコンダクタンス特性の計算値を示す。図
23は本発明第六実施例のOTAのトランスコンダクタ
ンス特性を示す図である。理論的には、入力電圧範囲を
限定すれば、トランスコンダクタンスは直線となる。参
考までに、K=2.1547,n=1,β1 =β2 とし
た場合のNedungadiとViswanathan
の提案した回路のトランスコンダクタンス特性も併せて
破線で示す。
【0050】これまでの説明からわかるように、MOS
−OTAのトランスコンダクタンスの直線性は、一般的
には、バイポーラOTAのトランスコンダクタンスの直
線性に対して1桁程度良くなる。
【0051】一般に行われているように、縦積みされて
いる2乗回路2とトランジスタ対1をカレントミラー回
路を介して並列接続すれば低電圧化できる。図24にカ
レントミラー回路を介して並列接続としたときの回路を
示す。図24は、カレントミラー回路を介して並列接続
された本発明第六実施例のOTAを示す図である。
【0052】同様に、2乗回路の出力電流を電流シフト
させてトランジスタ対1を駆動するやり方を図25に示
す。図25は、電流シフト回路を介して2乗回路の出力
電流で駆動される本発明第六実施例のOTAを示す図で
ある。さらに、folded構成とした一例を図26に
示す。図26は、本発明第六実施例のfoldedOT
Aを示す図である。
【0053】また、n=1であっても、 (K+1)2 ・β1 =4K・(K−1)・β2 となるように、トランスコンダクタンスパラメータを設
定しても良い。具体的にはトランジスタ対1を構成する
MOSトランジスタM1およびM2の(W/L)1 と2
乗回路2を構成するMOSトランジスタM3〜M6の
(W/L)2 の関係を (K+1)2 ・(W/L)1 =4K・(K−1)・(W/L)2 に設定すれば良い。これは実現は容易である。たとえ
ば、K=2,β1 :β2 =8.9あるいは、K=3,β
1 :β2 =3:2など、条件を満たす値が容易に求ま
る。しかし、トランスコンダクタンスの非直線性が0.
1%以下となるOTAの入力電圧範囲は、Nedung
adiとViswanathanの提案した回路に比べ
て、それぞれ−2.1%、−21.1%縮小されると考
えられる。その反面、トランジスタ対1の入力対あるい
は2乗回路2の入力対のいずれかに挿入される分圧抵抗
が不要となり、全ての回路がMOSトランジスタのみで
構成できる利点がある。すなわち、全てのMOSトラン
ジスタは基本トランジスタ1種類のみで構成できるか
ら、CMOSトランジスタアレー、例えばCMOSゲー
トアレーでも実現できる利点がある。
【0054】次に、図27を参照して本発明第七実施例
を説明する。図27は本発明第七実施例の構成図であ
る。2乗回路2の入力電圧をV2 とすると、2乗回路の
一方の出力電流I+ は、入力電圧範囲を限定すれば、 I+ =I0 +{(β2 /2)・(V2 −VK )・√〔(2I0 /β2 )−(V2 −VK 2 〕−(β2 /2)・(V2 +VK )・√〔(2I0 /β2 )−(V2 +VK 2 〕} ただし |V2 ±VK |≦√(I0 /β2 ) …(11) と表せる。式(11)に示される理論式に基づいて2乗
回路の出力電流特性を図28に示す。図28は本発明第
七実施例の2乗回路2の出力電流特性を示す図である。
式(11)は、入力電圧範囲を限定すれば、 I+ ≒I0 −√(2β2 ・I0 )・{VK −(1−1/√2)・I0 /β2 ・ VK 3 −3(1−1/√2)・I0 /β2 ・VK ・V2 2 } ただし|V2 |≦VK +√(I0 /β2 ) …(12) で近似できる。したがって、図27に示す回路は、入力
電圧範囲を(12)式に示される範囲に限定すれば、2
乗回路となる。なお、式(12)の近似誤差は3%以下
であり良い近似式である。ちなみに、2乗則とショック
レーの式との差異も同程度である。参考のために、この
近似式を式(3a)にあてはめて評価した結果をAna
logue IC design:the curre
nt−mode approach:London;P
eter PeregrinusLtd.,1990の
186ページに重ねて図29に示す。図29は、本発明
第七実施例における近似式と非直線性との関係を示す図
である。もともと、本発明第七実施例のようにトランジ
スタ対1を2乗回路2で補償する手法では、2乗回路2
の2乗特性からのズレは√内に入っているために√圧縮
され、誤差は半減される。トランジスタ対1を2乗回路
2の出力電流I+ で駆動し、式(3a)でISSをI+
置き換えると、 ΔID ≒β1 ・(VIN/C)・√{(2I0 /β1 )−2・√〔(2β2 ・I0 )/β1 〕・〔VK −(1−1/√2)・(β2 /I0 )・VK 3 −3(1− (1/√2))・(β2 /I0 )・VK ・VIN 2 〕−(1/C2 )・VIN 2 } ただし|VIN|≦√(I0 /β2 )−VK …(13) となる。ここで、V1 =VIN/C,V2 =VINとおく
と、式(13)に示されるトランジスタ対1のトランス
コンダクタンスが直線的となるためには、明らかに、 〔1−(1/√2)〕・VK /n2 =1/6・√〔(I0 ・β1 )/(2β2 )〕 …(14) となることが必要である。したがって、式(14)を満
たすように、トランスコンダクタンスパラメータを設定
し、具体的にはトランジスタ対1を構成するMOSトラ
ンジスタM1およびM2の(W/L)1 と2乗回路2を
構成するMOSトランジスタM3〜M6の(W/L)2
の比を設定し、バイアスオフセット電圧VK と抵抗分圧
比nを決めるとトランジスタ対1のトランスコンダクタ
ンスを直線化できる。また、同時に式(14)でC=1
とおいても式(14)を満たすバイアスオフセット電圧
K が存在することがわかる。これは、トランジスタ対
1の入力あるいは2乗回路2の入力のいずれかに挿入さ
れる信号を分圧する抵抗を取り去った場合である。図3
0にトランスファカーブを示す。図30は、本発明第七
実施例のOTAのトランスファカーブを示す図である。
また、OTAのトランスコンダクタンス特性を図31に
示す。図31は、本発明第七実施例のOTAのトランス
コンダクタンス特性を示す図である。
【0055】一般に行われているように、縦積みされて
いる2乗回路2と、トランジスタ対1とをカレントミラ
ー回路を介して並列接続すれば低電圧化できる。図32
にカレントミラー回路を介して並列接続したときの回路
を示す。図32は、カレントミラー回路を介して並列接
続された本発明第七実施例のOTAを示す図である。
【0056】同様に、2乗回路の出力電流を電流シフト
させてトランジスタ対1を駆動するやり方を図33に示
す。図33は、電流シフト回路を介して2乗回路の出力
電流で駆動される本発明第七実施例のOTAを示す図で
ある。さらに、folded構成とした一列を図34に
示す。図34は、本発明第七実施例のfoldedOT
Aを示す図である。
【0057】次に、図35を参照して本発明第八実施例
を説明する。図35は本発明第八実施例の構成図であ
る。クァドリテールセル3の一方の出力電流I+ は、入
力電圧範囲を限定すれば、 I+ =ID3+ID4=(I0 /2)+(β2 /4・V2 2 ) ただし|V2 |≦√〔2I0 /3β2 〕 …(22) で表せる。この解析は本願出願人がIEICE Tra
ns.FUNDAMENTALS.VOL.E75−
A,NO.12,Dec.1992.により示した。た
だし、クァドリテールセル3への入力電圧をV2 とす
る。
【0058】クァドリテールセル3の出力電流特性を図
36に示す。図36は、本発明第八実施例のMOSクァ
ドリテールセル3の出力電流特性を示す図である。クァ
ドリテールセル3の出力電流I+ は、入力電圧範囲を|
2 |≦√(2I0 /3β)に限定すればおよそ2乗特
性に近似できる。すなわち、クァドリテールセル3は2
乗回路2として利用できる。クァドリテールセル3の出
力電流I+ でトランジスタ対1を駆動するとトランジス
タ対1の差動出力電流は式(3a)でISSをI+ で置き
換えると、 ΔID =β1 ・(VIN/C)・√{I0 /β1 +〔β2 /(2β1 )−(1/ C2 )〕・VIN 2 } ただし|VIN|≦√(2I0 /3β2 ) …(23) と求まる。ここで、V1 =VIN/C,V2 =VINとおく
と、式(23)に示されるトランジスタ対1のトランス
コンダクタンスが直線となるためには明らかに、 2β1 =C2 β2 …(24) となることが必要である。図37に、理論式から求めた
トランスファカーブを示す。図37は、本発明第八実施
例のOTAのトランスファカーブを示す図である。また
図38にトランスコンダクタンス特性を示す。図38は
本発明第八実施例のOTAのトランスコンダクタンス特
性を示す図である。式(24)ではC=√(2β1 /β
2 )となり、2β1 =β2 に設定すればC=1とおけ
る。したがって、トランジスタ対1の入力電圧とクァド
リテールセル3の入力電圧とを等しくすることもでき
る。
【0059】一般に行われているように、縦積みされて
いる2乗回路2と、トランジスタ対1とをカレントミラ
ー回路を介して並列接続すれば低電圧化できる。図39
にカレントミラー回路を介して並列接続としたときの回
路を示す。図39は、カレントミラー回路を介して並列
接続された本発明第八実施例のOTAを示す図である。
【0060】同様に、2乗回路の出力電流を電流シフト
させてトランジスタ対1を駆動するやり方を図40に示
す。図40は、電流シフト回路を介して2乗回路の出力
電流で駆動される本発明第八実施例のOTAを示す図で
ある。さらに、folded構成とした一例を図41に
示す。図41は、本発明第八実施例のfoldedOT
Aを示す図である。
【0061】ここで、図42〜図46を参照して2乗回
路2についてさらに詳細に説明する。図42は各種の2
乗回路2を示す図である。図43〜図46は2乗回路の
入出力特性を示す図である。差動入力を持つ2乗回路は
図21に示すように各種考えられる。また、バイポーラ
トランジスタ対のトランスコンダクタンスの補償には、
必ずしも正確な2乗特性が要求されるわけでもない。し
たがって図42(a)、(b)、(c)、(d)に示す
回路でも、図43、図44、図45、図46に示すSP
ICEシミュレーションにより2乗特性を持つことがわ
かる。一般に、エミッタ抵抗を持つトランジスタ対は解
析不可能であり、SPICEシミュレーション等により
入出力特性が評価される。
【0062】図42(a)に示す2乗回路は、それぞれ
のトランジスタ対毎に面積比が異なるバイポーラトラン
ジスタにより構成され、このバイポーラトランジスタの
エミッタはこのエミッタ面積比に反比例するエミッタ抵
抗をそれぞれ互いに含む構成である。
【0063】図42(b)に示す2乗回路は、図42
(a)と同様にそれぞれのトランジスタ対毎に面積比が
異なるバイポーラトランジスタにより構成され、このエ
ミッタ面積の小さい方にエミッタ抵抗を含む構成でる。
【0064】図42(c)に示す2乗回路は、やはりそ
れぞれのトランジスタ対毎に面積比が異なるバイポーラ
トランジスタにより構成され、そのトランジスタ対のど
ちらか片方のエミッタに抵抗を含む構成である。
【0065】図42(d)に示す2乗回路は、それぞれ
のトランジスタ対毎に一方がダーリントン接続されたバ
イポーラトランジスタであり、他の一方がエミッタ抵抗
を含むバイポーラトランジスタで構成されている。
【0066】図42(a)〜図42(d)に示した2乗
回路は、それぞれ入力対は交叉接続され、出力対は並列
接続されている。
【0067】図42に示す2乗回路の入力電圧範囲は拡
大されるから、バイポーラトランジスタ対の入力に分圧
抵抗を挿入したり、または2乗回路の出力電流でバイポ
ーラトランジスタ対を駆動すれば、バイポーラトランジ
スタ対のトランスコンダクタンスの直線性を改善でき
る。
【0068】図42(a)〜図42(d)に示すいずれ
の2乗回路を用いる場合でも、一般に行われているよう
に縦積みされている2乗回路2とトランジスタ対1をカ
レントミラー回路を介して並列接続すれば低電圧化でき
る。
【0069】同様に、2乗回路の出力電流を電流シフト
させてトランジスタ対1を駆動しても低電圧化できる。
さらに、folded構成としても低電圧化できること
はいうまでもない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば小
さな回路規模で広い入力電圧範囲にわたりトランスコン
ダクタンスの直線性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の構成図。
【図2】トランジスタ対のトランスコンダクタンス特性
を示す図。
【図3】本発明第二実施例の構成図。
【図4】本発明第二実施例の2乗回路の出力電流特性を
示す図。
【図5】本発明第二実施例のOTAのトランスファカー
ブを示す図。
【図6】本発明第二実施例のOTAのトランスコンダク
タンス特性を示す図。
【図7】カレントミラー回路を介して並列接続された本
発明第二実施例のOTAを示す図。
【図8】電流シフト回路を介して2乗回路の出力電流で
駆動される本発明第二実施例のOTAを示す図。
【図9】本発明第二実施例のfoldedOTAを示す
図。
【図10】本発明第三実施例の構成図。
【図11】本発明第四実施例の構成図。
【図12】本発明第四実施例のクァドリテールセルの出
力電流特性を示す図。
【図13】本発明第四実施例のOTAのトランスファカ
ーブを示す図。
【図14】本発明第四実施例のOTAのトランスコンダ
クタンス特性を示す図。
【図15】カレントミラー回路を介して並列接続された
本発明第四実施例のOTAを示す図。
【図16】電流シフト回路を介して2乗回路の出力電流
で駆動される本発明第四実施例のOTAを示す図。
【図17】本発明第四実施例のfoldedOTAを示
す図。
【図18】本発明第五実施例の構成図。
【図19】MOSトランジスタ対のトランスコンダクタ
ンス特性を示す図。
【図20】本発明第六実施例の構成図。
【図21】本発明第六実施例の2乗回路の出力電流特性
を示す図。
【図22】本発明第六実施例のOTAのトランスファカ
ーブを示す図。
【図23】本発明第六実施例のOTAのトランスコンダ
クタンス特性を示す図。
【図24】カレントミラー回路を介して並列接続された
本発明第六実施例のOTAを示す図。
【図25】電流シフト回路を介して2乗回路の出力電流
で駆動される本発明第六実施例のOTAを示す図。
【図26】本発明第六実施例のfoldedOTAを示
す図。
【図27】本発明第七実施例の構成図。
【図28】本発明第七実施例の2乗回路の出力電流特性
を示す図。
【図29】本発明第七実施例における近似式と非直線性
との関係を示す図。
【図30】本発明第七実施例のOTAのトランスファカ
ーブを示す図。
【図31】本発明第七実施例のOTAのトランスコンダ
クタンス特性を示す図。
【図32】カレントミラー回路を介して並列接続された
本発明第七実施例のOTAを示す図。
【図33】電流シフト回路を介して2乗回路の出力電流
で駆動される本発明第七実施例のOTAを示す図。
【図34】本発明第七実施例のfoldedOTAを示
す図。
【図35】本発明第八実施例の構成図。
【図36】本発明第八実施例のMOSクァドリテールセ
ルの出力電流特性を示す図。
【図37】本発明第八実施例のOTAのトランスファカ
ーブを示す図。
【図38】本発明第八実施例のOTAのトランスコンダ
クタンス特性を示す図。
【図39】カレントミラー回路を介して並列接続された
本発明第八実施例のOTAを示す図。
【図40】電流シフト回路を介して2乗回路の出力電流
で駆動される本発明第八実施例のOTAを示す図。
【図41】本発明第八実施例のfoldedOTAを示
す図。
【図42】各種の2乗回路を示す図。
【図43】2乗回路の入出力特性を示す図。
【図44】2乗回路の入出力特性を示す図。
【図45】2乗回路の入出力特性を示す図。
【図46】2乗回路の入出力特性を示す図。
【符号の説明】
1 トランジスタ対 2 2乗回路 3 クァドリテールセル 4 分圧回路 5 入力端子 M1〜M8 トランジスタ Q1〜Q9 トランジスタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被増幅信号が到来する入力端子と、この
    入力端子の信号を入力とするトランジスタ対とを含む差
    動増幅回路において、 前記入力端子の信号に比例する信号を入力する2乗回路
    が設けられ、 この2乗回路の出力電流が前記トランジスタ対の駆動電
    流として供給されたことを特徴とする差動増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記トランジスタ対または前記2乗回路
    のいずれか一方には抵抗分圧された前記被増幅信号が入
    力される手段を含む請求項1記載の差動増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記2乗回路には、サイズの異なる二つ
    のトランジスタにより構成される2対の不平衡トランジ
    スタ対が設けられ、 この2対の不平衡トランジスタ対は、 それぞれ互いに交叉接続される入力対と、 それぞれ並列接続される出力対とを含む請求項1記載の
    差動増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記2乗回路には、2対のトランジスタ
    対が設けられ、 この2対のトランジスタ対は、 それぞれ等しい値の直流オフセット電圧が加算されて互
    いに交叉接続される入力対と、 それぞれ並列接続される出力対とを含む請求項1記載の
    差動増幅回路。
  5. 【請求項5】 前記2乗回路には、2対のトランジスタ
    対が設けられ、 この2対のトランジスタ対は、 共通の電流源でそれぞれ駆動される出力対と、 入力信号が印加される1対の入力対と、 互いに共通接続されて入力信号の中点電圧が印加される
    他の1対の入力対とを含む請求項1記載の差動増幅回
    路。
  6. 【請求項6】 前記2対の不平衡トランジスタ対は、 それぞれの対毎にエミッタ面積比が異なるバイポーラト
    ランジスタにより構成され、 このバイポーラトランジスタのエミッタはこのエミッタ
    面積比に反比例するエミッタ抵抗を含み、 それぞれ互いに交叉接続される入力対と、 それぞれ並列接続される出力対とを含む請求項3記載の
    差動増幅回路。
  7. 【請求項7】 前記2対の不平衡トランジスタ対は、 それぞれの対毎にエミッタ面積比が異なるバイポーラト
    ランジスタにより構成され、 エミッタ面積比が小さい方のこのバイポーラトランジス
    タはエミッタ抵抗を含み、 それぞれ互いに交叉接続される入力対と、 それぞれ並列接続される出力対とを含む請求項3記載の
    差動増幅回路。
  8. 【請求項8】 前記2対の不平衡トランジスタ対は、 それぞれの対毎にエミッタ面積比が異なるバイポーラト
    ランジスタにより構成され、 それぞれの対毎に片方のバイポーラトランジスタにエミ
    ッタ抵抗を含み、 それぞれ互いに交叉接続される入力対と、 それぞれ並列接続される出力対とを含む請求項3記載の
    差動増幅回路。
  9. 【請求項9】 前記2対の不平衡トランジスタ対は、 それぞれの対毎に一方がダーリントン接続されたバイポ
    ーラトランジスタと、 他の一方がエミッタ抵抗を含むバイポーラトランジスタ
    とで構成され、 それぞれ互いに交叉接続される入力対と、 それぞれ並列接続される出力対とを含む請求項3記載の
    差動増幅回路。
JP5315460A 1993-01-27 1993-12-15 差動増幅回路 Expired - Lifetime JP2661527B2 (ja)

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CA002114264A CA2114264C (en) 1993-01-27 1994-01-26 Differential amplifier circuit having a driver with square-law characteristic
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