JPH06298495A - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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Publication number
JPH06298495A
JPH06298495A JP5107718A JP10771893A JPH06298495A JP H06298495 A JPH06298495 A JP H06298495A JP 5107718 A JP5107718 A JP 5107718A JP 10771893 A JP10771893 A JP 10771893A JP H06298495 A JPH06298495 A JP H06298495A
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JP
Japan
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boom
booms
center
central
wire
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Application number
JP5107718A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
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Japanic Corp
Original Assignee
Japanic Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to CA002120844A priority patent/CA2120844A1/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66FHOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
    • B66F11/00Lifting devices specially adapted for particular uses not otherwise provided for
    • B66F11/04Lifting devices specially adapted for particular uses not otherwise provided for for movable platforms or cabins, e.g. on vehicles, permitting workmen to place themselves in any desired position for carrying out required operations
    • B66F11/042Lifting devices specially adapted for particular uses not otherwise provided for for movable platforms or cabins, e.g. on vehicles, permitting workmen to place themselves in any desired position for carrying out required operations actuated by lazy-tongs mechanisms or articulated levers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業員或いは資材を高所へ持ち上げることが
でき、大きな荷重を載置して、より高い位置にまで昇降
台を持ち上げることができる。 【構成】 一対の内部中空の中央ブーム11をそれぞれ
のやや中央をX字形に回転自在に連結し、中央ブーム1
1から伸縮する下段ブーム13は車体1に連結し、中央
ブーム11から伸縮する上段ブーム15は昇降台5に連
結し、中央ブーム11と車体1の間には折り畳みできて
組み立てられた時には上下に直線状に直立し、中央ブー
ムを持ち上げる作動機構8を介在させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高所での作業のために
作業員或いは資材を持ち上げたり、不要になった資材を
積降ろしするために用いる高所作業車に関し、特に、昇
降台に大きな荷重を載置して、高い位置にまで昇降台を
持ち上げることができる高所作業車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高速道路、高層ビルの建築等において、
組立て、塗装、修理の高所での作業に昇降台を上下に昇
降させる高所作業車が盛んに用いられている。この高所
作業車では、上下に昇降するの昇降台に作業員、資材を
乗せ、昇降台ごと作業員、資材を持ち上げたり、降下さ
せて高所における各種の作業を円滑に行なうことができ
るものである。また、高所にある信号機や照明灯等の修
理にも盛んに用いられていた。従来においては、高所で
の建築、修理などの作業には、建築物に接近して足場を
組立て、作業員が足場を伝わって高所にまで登り降りし
ていた。このような足場を使って高所での作業を行なう
には、足場の組立て、撤去が必要となり、迅速性に欠け
るものであり、登り降りの作業員への負担も大きいもの
であった。このため、昇降台を油圧等により上下動さ
せ、昇降台によって作業員、資材を上下に移動させるこ
とのできる高所作業車は、足場の組立て撤去の付加作業
が無くなり、迅速な作業を行なうことが可能となった。
また、油圧等によって昇降台を上下動させることで作業
員、資材を移動させることから、作業員への負担が軽減
され、近代建築においては盛んに用いられてきている。
【0003】この従来の高所作業車においては、一対の
アームをその中央で軸着して1組とし、複数組アームを
上下方向に連結したパンタグラフ状の伸縮機構いわゆる
(シザースタイプ)が盛んに用いられていた。この機構
の高所作業車において昇降台の最大上昇能力を高くする
ためには、各組のアームの長さを長くするか、連結する
アームの組数を多くしなければならないものであった。
このため、上昇高さを高くできる昇降機構を設計すると
なれば、多数組のパンタグラフを上下に組み立てて用い
なければならないものであった。このような構成では、
パンタグラフを折り畳んだ状態であっては昇降機構が高
くなり、作業員が昇降台に乗り降りしたり、資材を積込
み、積降ろしする作業が煩わしくなるものであった。
【0004】こういった欠点を解消するため、従来より
各種の提案がなされており、例えば英国特許38206
31号明細書のような構造も提案されている。この提案
された構造では、中段ブームの中にその中段ブームに対
して直線方向に移動できる下段ブームと上段ブームを抜
き差し自在に挿通しておき、下段ブームの下端の車体側
にピンで軸支し、上段ブームの上端をプラットホームに
ピンで軸支してX字形を構成するように組み立てられて
いる。この構造ではブーム自体の長さが長くなるため、
折り畳んだ状態の時、プラットホームの高さを低くでき
ると共に、プラットホームを高い位置に持ち上げること
が出来るものである。
【0005】しかしながら、この発明では中段ブームよ
り下段ブーム、上段ブームを伸ばす機構はスクリューと
これに噛み合うメネジによって構成されているため、中
段ブームに対する下段ブームと上段ブームの伸縮移動速
度が遅く、迅速にプラットホームを応動させることがで
きないものであった。また、各中段ブームの中央に設け
たスクリューによって下段ブームと上段ブームを摺動さ
せているため、下段ブームと上段ブームの全長は中段ブ
ームの長さの半分程度の長さしか設定することができな
いものである。このため、中段ブームから伸縮させる下
段ブーム、上段ブームの長さを中段ブームの半分程度の
長さしか設定させることができず、プラットホームをよ
り高く持ち上げることが出来ない欠点があった。
【0006】また、ブームの中に他のブームを挿入し、
伸縮させるブームの自体の全長を長くさせる構造も提案
されている。例えば、特許公開公報昭和53年1195
56号の図面中第4図においては、太い径の中段ブーム
に細い径の多段ブーム、上段ブームを挿通しておき、内
部に挿入したブームを中段ブームより引き出させること
でブームの全長を長くし、それによりプラットホームを
高く持ち上げる構造が提案されている。
【0007】しかしながら、この発明においては中段ブ
ームより引き出される下段ブームと上段ブームの間には
伸縮量を同期させる機構は無く、それぞれが個別に移動
するものであり、移動量はバーによるリンク機構によっ
て規制させるものである。このため、プラットホームを
水平に保持させたまま垂直方向に持ち上げることが出来
ず、目的とする垂直上方の位置に持ち上げることが出来
ないものであった。また、中段ブームに収納した下段ブ
ーム、上段ブームが伸縮する際に、それらの移動量の規
制はバーによって形成されたリンク機構によって行って
いるため、両者の移動量の完全な同期が不可能であっ
た。このため、下段ブームを車体に、上段ブームをプラ
ットホームにピン等により連結することができず、同期
させることができない誤差は車体及びプラットホームに
接触させたコロによって行わなければならないものであ
った。この構造のため、プラットホームはリンク機構に
よる転動をそのまま受け、揺れやすい構造となり、風等
によって容易に揺動して極めて不安定なものであり、作
業員に不安感を与えるものであった。
【0008】また、この特許の図面中第4図において、
X字形となった中段ブームは外部に取り付けられた油圧
シリンダーによって回動させられており、この中段ブー
ムの回動によって下段ブームと上段ブームが引き出され
る構成が示されている。そして、上段ブームと下段ブー
ムはそれぞれリンク機構によってその引き出し量が規制
されている。このため、油圧シリンダーの作動力は上段
ブームと下段ブームに直進的に作用し、油圧シリンダー
を最大限に引き出した時に上段ブームと下段ブームの長
さは中段ブームの全長ほど引き出されない。従って伸長
するブーム全体の最大伸長の長さを極めて長くすること
は出来ないものであった。
【0009】次に、その折り畳んだブームをその長さ方
向に渡って全長を伸ばす構成としては、例えば特願昭5
2年18492号のような構成も提案されている。
【0010】この構成では、車体の一部にアウトリガー
ボックスを水平に固定し、アウトリガーボックス内を隔
壁によって区分しておき、それぞれの収納室内にアウト
リガービームを摺動自在に挿通させたものであり、一方
の収納室内には作動シリンダーが収納させてある。そし
て、両アウトリガービームはロープによって連結されて
いる。この構成では作動シリンダーを作動させることに
よりアウトリガーボックス内よりアウトリガービームが
出没し、両アウトリガービームがそれぞれ反対方向に移
動することができ、アウトリガーボックス内より引き出
される各アウトリガービームはアウトリガーボックスの
長さ程度に伸長させることができものである。この構成
では、アウトリガービームをアウトリガーボックスから
長く引き出させるために効果的なものである。
【0011】しかし、この構成は車体を浮き上がらせて
地面に固定するためのアウトリガーのための構成が示さ
れているものであり、高所作業車にそのまま転用しても
昇降台を上下動させることが出来ないものであった。ま
た、この公報における図面記載中においては両アウトリ
ガービームの両端をそれぞれいずれの構造物にも連結さ
れておらず、単にアウトリガービームを左右水平方向に
対して自由に伸縮させるだけの構成が示されているに過
ぎないものである。
【0012】このような観点から、アームの内部に複数
のブームを伸縮自在に挿通し、1つのアームをその長さ
方向に伸長できるように構成した昇降機構も多数案出さ
れている。例えば、特願昭56年134487号、特願
昭56年191065号等が挙げられる。
【0013】これらの新しく提案された昇降機構では、
3段となったブームがそれぞれその長さ方向に伸び、X
字形に中央が軸で連結された中段ブームが相互に回動す
ることにより側面から視て車体と昇降台がX字形になる
ように構成されるものである。この構造では下段ブーム
と上段ブームがそれぞれ中段ブームの長さ程度伸びるた
め、昇降台を高い位置にまで上昇させることができるも
のである。また、下段ブーム、上段ブームのそれぞれの
先端はピンによって車体または昇降台に連結させてある
ため、ガタツキが少なく、揺れに対して強固に保持する
ことができるものである。
【0014】このような複数段に伸縮できる伸縮ブーム
体を使用した昇降機構では、中段ブームより下段ブーム
及び上段ブームを伸縮させるためには、車体と中段ブー
ムの中央との間に介在された油圧シリンダーで中段ブー
ム自体を持ち上げるか、中段ブーム内に挿入させた油圧
シリンダーによって下段ブームもしくは上段ブームをそ
れぞれ押し出すことによって伸長させる構成が採られて
いた。このように新しく提案された高所作業車では、中
段ブームの両端より下段ブームと上段ブームがそれぞれ
伸縮し、中央で組み合わせた一対の中間ブームがX字形
に回動することにより昇降台を持ち上げることができ、
昇降台を安定して持ち上げる大きな特徴があった。
【0015】しかしながら、この構成では中段ブームを
持ち上げたり、下段ブームと上段ブームを伸長させるた
めに油圧シリンダーを必ず用いなければならず、中段ブ
ームが持ち上げられる長さは油圧シリンダーの伸長量に
よって決定されていた。このため、油圧シリンダーの伸
縮量をワイヤーやチェーンによって倍速させ、油圧シリ
ンダーの伸長量を増加させることにより中段ブームから
伸びる下段ブームと上段ブームの全伸長量を拡大させる
構成も提案されている。このような機構は、例えば特願
平2年12313号のようなものが挙げられる。
【0016】この構成では、ワイヤーやチェーンの組合
せにより油圧シリンダーの伸長量を拡大させることがで
きるが、昇降台にかかる荷重をワイヤーやチェーンによ
って支えなければならないため、昇降台の荷重がワイヤ
ーやチェーンに集中することになった。このため、昇降
台を持ち上げた際に荷重が大きいとチェーンやワイヤー
に大きな負荷がかかり、容易に切断される現象が発生し
ていた。この機構では昇降台を高く持ち上げることはで
きても、持ち上げる荷重を大きくすることができない欠
点があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように、X字形に
伸縮ブーム体を組み合わせて昇降台を上下動させる機構
では、揺れや遊びが少なく、かつ、ブームの使用本数が
少ないため、安定して昇降台を持ち上げることができる
特徴がある反面、油圧シリンダーの伸長量で昇降可能高
さが決まってしまうものであった。逆に、ワイヤーやチ
ェーンを使用した倍速機構であっては昇降台の伸長量を
高くすることができても、昇降台が持ち上げる荷重を大
きくすることができないものであり、両者は相反する欠
点を有していた。このため、油圧シリンダーを使用して
昇降台を高い位置にまで持ち上げることができ、しかも
大きな荷重を支えることができ、二つの異なった能力を
有する昇降機構の開発が望まれていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の内部中
空の中央ブームをそれぞれの中央でX字形に回転自在に
連結し、それぞれの中央ブームの下端からは少なくとも
一組の下側のブームを摺動自在に挿通し、それぞれの中
央ブームの上端からは少なくとも一組の上側のブームを
摺動自在に挿通し、下側のブームの下端は基台に間隔を
おいて軸着し、上側のブームの上端は昇降台に間隔をお
いて軸着し、中央ブームを上下動させることで上側のブ
ームと下側のブームをそれぞれ中央ブームより同期して
摺動させることにより昇降台を水平に維持しながら上下
動させることができる高所作業車において、車体と中央
ブームの間には折り畳みできて組み立てられた時には上
下に直線状に直立し、中央ブームを持ち上げる作動機構
を介在させたことを特徴とする高所作業車を提供するも
のである。
【0019】
【作用】本発明では、昇降台はキック機構により先ず上
昇させられ、この昇降台の上昇に伴い、くの字形に折れ
曲がっていた作動機構が直線状に組み立てられ、次いで
この作動機構が上下方向に伸長して昇降台を持ち上げる
ことになる。このため、昇降台はキック機構と作動機構
により常時上下方向に力で作用され、油圧シリンダーの
伸長力がそのまま加えられるので、昇降台に大きな荷重
が加えられても持ち上げることができる。また、作動機
構は油圧シリンダーの組合せにより構成され、組み合わ
せることで上下に伸長する油圧シリンダーとなるため、
伸長量は従来の油圧シリンダーに比べて大きくなり、ワ
イヤーやチェーンにより倍速機構を必要とせずに高い位
置にまで昇降台を上昇させることができる。
【0020】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1は本実施例において昇降台を最下位置に降下さ
せた状態を示す側面図、図2は同上の正面図、図3は昇
降台を最大の高さ位置に持ち上げた状態を示す側面図で
ある。
【0021】この図において符号1は車体であり、車体
1の前後左右にはそれぞれ前輪2と後輪3が軸支してあ
り、車体1の上面には昇降機構4が載置してあり、昇降
機構4の上面には昇降台5が位置させてあり、この周囲
には作業員が転落するのを防止するための手摺り6が固
定してある。そして、車体1の上面の前後には昇降台5
の初期持ち上げを行なうためのキック機構7がそれぞれ
取り付けてあり、車体1と昇降機構4の中央の間にはく
の字形に折れ曲がった作動機構8が連結させてある。
【0022】この昇降機構4は4組の伸縮ブーム体10
からなり、二本一組とした伸縮ブーム体10の二本は左
右両側に配置され、各組の伸縮ブーム体10は中央ブー
ム11、下中間ブーム12、下ブーム13、上中間ブー
ム14、上ブーム15の4本のブームより構成されてい
る。そして、2本一組とした各組の伸縮ブーム体10の
うち、中央の一対の中央ブーム11の内側の中央間には
回動自在となるように連結してある。
【0023】この中央ブーム11の下端開口から下中間
ブーム12が中央ブーム11の長さ方向に伸縮できるよ
うに挿入してあり、下ブーム13は下中間ブーム12の
下端開口にその長さ方向に沿って伸縮できるように挿入
してある。この下ブーム13の下端には連結片16が固
着してあり、この連結片16は車体1の前後に固定して
ある固定片17とピンによって回動自在に連結してあ
る。また、各中央ブーム11の上端開口部には上中間ブ
ーム14がそれぞれ中央ブーム11の長さ方向に沿って
摺動できるように挿入してあり、各上中間ブーム14の
上端開口には上中間ブーム14がその長さ方向に伸縮で
きるように挿入してある。この上ブーム15の上端には
連結片18が固定してあり、この連結片18は昇降台5
の下面前後に固定してある固定片19とピンによって回
動自在に連結してある。この固定片17と17の間隔と
固定片19と19の間隔は同一の長さに設定してあり、
各伸縮ブーム体10がそれぞれ回動してX字形を形成す
るように伸長する際には、車体1と昇降台5が平行とな
るように維持させつつ、昇降台5を上昇させることがで
きるようにしてある。
【0024】そして、二組の中央ブーム11と11の間
には後述する作動軸26によって連結されており、この
作動軸26には作動機構8の折れ曲げられた一方の端部
が回動自在に連結されており、作動機構8の他方の下端
は車体1の上面中央と回動自在に連結させてある。
【0025】次に、図4、図5、図6、図7及び図8は
前記昇降機構4即ち伸縮ブーム体10の内部の構造と、
その組合せを詳しく説明するものである。
【0026】この伸縮ブーム体10を構成する各中央ブ
ーム11、下中間ブーム12、下ブーム13、上中間ブ
ーム14、上ブーム15はそれぞれ薄肉鋼板を折り曲げ
て内部を中空とし、断面を四角形とした細長い形状をし
ており、このうち中央ブーム11の断面はやや横方向に
拡大した断面ロ字形をしており、その中央にはその長さ
方向に沿って内部を二つの空間に区切る仕切り板25が
固定してある。そしてこの仕切り板25によって区分さ
れた中央ブーム11の一方の空間には下中間ブーム12
が挿入されており、この下中間ブーム12の断面形状は
ややロ字形をした内部中空の構造をしている。この下中
間ブーム12の内部には下ブーム13が挿入されてお
り、この下ブーム13の断面形状はややロ字形をした内
部中空な形状となっている。また、中央ブーム11の内
部空間であって、仕切り板25によって区切られた他方
の空間の内部には上中間ブーム14が挿入されており、
この上中間ブーム14は断面形状はややロ字形をしてい
て内部が中空となっている。この上中間ブーム14の内
部には上ブーム15が挿入されており、この上ブーム1
5の断面形状はややロ字形に形成されていて内部が中空
となっている。
【0027】このように組み合わせられた伸縮ブーム体
10は、図6で示すようにそれぞれが平行になるように
水平に配置されている。この図6では伸縮ブーム体10
は四本並んでいるが、そのうち中央ブーム11ーB、1
1ーCの内側に間には間隔が開けられており、この中央
ブーム11ーB、11ーCの中央間にはパイプ状をした
作動軸26が介在させてあり、この作動軸26は前記作
動機構8の上側の油圧シリンダーのシリンダーロッドと
回動自在に連結させてある。更に、中央ブーム11ー
B、11ーCの上端と下端の間にはそれぞれ補強棒2
7、28が介在させてあり、中央ブーム11ーB、11
ーC、作動軸26、補強棒27、28によって梯子状の
構造物が一体となって形成されたことになる。
【0028】そして、中央ブーム11ーAと11ーBの
それぞれの中央間には、中央ブーム11ーAと11ーB
を相互に回転させるための軸受け機構29がそれぞれ介
在させてあり、この軸受け機構29によって中央ブーム
11ーAと11ーBは互い違いに回転することができ
る。同様にして、中央ブーム11ーCと11ーDはその
中央間に介在された軸受け機構29によって相互に回転
できるように連結されている。
【0029】また、中央ブーム11ーBと11ーCの下
端開口から伸縮する一対の下中間ブーム12間には補強
棒30が介在させてあり、また、中央ブーム11ーBと
11ーCの上端開口から伸縮する一対の上中間ブーム1
4の間には補強棒31が介在させてあり、この補強棒3
0、31によって下中間ブーム12と上中間ブーム14
は同期して摺動させられるようになっている。更に、前
記4本の伸縮ブーム体10のうち、両側に配置してある
中央ブーム11ーA、11ーDの間では、前記中央ブー
ム11ーBと11ーCの下側を潜るようにして補強棒3
2が連結させてあり、中央ブーム11ーA、11ーDの
間では中央ブーム11ーBと11ーCの上側を跨ぐよう
にして補強棒33が連結させてある。このため、中央ブ
ーム11ーA、11ーDはその両端で補強棒32、33
が介在されて梯子状に組み立てられていて、中央ブーム
11ーA、11ーD、補強棒32、33によって全体が
一体となった剛構造となっている。
【0030】次いで、中央ブーム11ーA、11ーDか
ら伸縮する下中間ブーム12の間には、中央ブーム11
ーB、11ーCの下側を潜るようにして補強棒34が介
在させてあり、両下中間ブーム12の補強を行なってい
る。また、中央ブーム11ーA、11ーDから伸縮する
上中間ブーム14の間には、中央ブーム11ーBと11
ーCの下側を跨ぐようにして補強棒35が介在させてあ
り、この補強棒35によって両上中間ブーム14が補強
されている。
【0031】なお、図7は図6においてXーX方向の矢
視断面を示し、各中央ブーム11ーA、11ーB、11
ーC、11ーDと作動軸26、軸受け機構29との関係
を示す断面図である。
【0032】次に、図8は前述した軸受け機構29の構
成を示す分解斜視図であり、この軸受け機構29は二つ
の中央ブーム11ーA、11ーBを相互に逆方向に回転
させることができるものである。中央ブーム11ーBの
外側面にはリング状をした軸受金具40を密着固定して
あり、この軸受金具40の内周壁には円形をした案内溝
41が形成してあり、更に、軸受金具40の周囲にはネ
ジ穴42が開口させてある。そして、この軸受金具40
はその中心軸が前記作動軸26と同一軸線上となるよう
に配置して、中央ブーム11ーBの側面に密着させら
れ、ネジ43をネジ穴42に挿通することでネジ止めさ
せられている。
【0033】そして、中央ブーム11ーAの内側面の中
央にはリング状をした座板44が固定させてあり、この
座板44の周囲にはネジ穴45が開口させてあり、ネジ
穴45には前記案内溝41に係合する摺動爪46が密着
させられ、各摺動爪46はそれぞれネジ47によって座
板44に固定されている。この摺動爪46は前記案内溝
41の周壁に噛み合わせた後、ネジ47によって固定さ
れているので、両者は相互に回転できるように組み合わ
されている。
【0034】次に、図9は前記伸縮ブーム体10におけ
る中央ブーム11に対して下中間ブーム12、下ブーム
13、上中間ブーム14、上ブーム15のそれぞれを同
期させるための機構を示したものである。
【0035】本実施例では中央ブーム11より伸縮する
下中間ブーム12と上中間ブーム14の伸縮量は同一で
なければならず、下中間ブーム12から伸びる下ブーム
13と上中間ブーム14から伸びる上ブーム15の伸縮
量は同一でなければならない。すなわち、図3に示すよ
うに、昇降台5を水平に維持したまま垂直に上昇させる
ためには必要不可欠の条件となるためである。この第9
図においては、4本の伸縮ブーム体10のうちの1本に
付いて説明してあり、他の3本の伸縮ブーム体10の構
造に付いても同一の同期機構を採用している。また、第
9図においてはこの同期機構を説明するために示したも
のであり、各部材の配置では下ブーム13、上ブーム1
5の位置関係が現実の機構とは多少相違していることを
注意されたい。
【0036】前記中央ブーム11の上部の内側には、や
や水平となるようにプーリー50が回転自在に軸支して
あり、このプーリー50には同期用のワイヤー51が巻
き回してあり、このワイヤー51の一端は下中間ブーム
12の上端に連結されており、ワイヤー51の他端は上
中間ブーム14の下端に連結させてある。これにより、
下中間ブーム12と上中間ブーム14とは中央ブーム1
1に体してそれぞれ同一の伸縮量で移動することにな
る。そして、下中間ブーム12の上端側面にはプーリー
52が回転自在に軸支してあり、このプーリー52には
ワイヤー53が巻き回してあり、このワイヤー53の一
端は下ブーム13の上端に連結してあり、ワイヤー53
の他端は中央ブーム11の下端に連結してある。さら
に、上中間ブーム14の上端側面にはプーリー54が軸
支してあり、このプーリー54にはワイヤー55が巻き
回してあり、このワイヤー55の一端は中央ブーム11
の上端に連結してあり、ワイヤー55の他端は上ブーム
15の下端に連結してある。
【0037】そして、図10は前述した作動機構8の構
成を示す斜視図である。この作動機構8は前述した昇降
機構4の原動力となるものであり、二つの油圧シリンダ
ー60、61が伸縮の動作を行なう主要な部材となって
いる。
【0038】油圧シリンダー60、61はそれぞれは二
段階に伸縮できるものであり、従来から知られているも
のと同一の構成であり、油圧シリンダー60と61はそ
れぞれの伸縮方向が逆向きになるように配置させられて
いる。この油圧シリンダー60の基部には平板状をした
揺動板62が固着してあり、油圧シリンダー61の基部
にも平板状をした揺動板63が固着してあり、揺動板6
2と揺動板63はその一側において蝶番のように開閉で
きるように連結軸64で連結させてある。この揺動板6
2の開口側の中央には嵌合片71が揺動板62の平面に
対して垂直になるように突起さてあり、嵌合片71の中
央にはピン穴72が開口させてある。また、揺動板63
の開口側の中央には前記嵌合片71が出没できるように
挿通溝73が形成してあり、この挿通溝73の左右には
止結片74、75が突起させてある。そして、止結片7
4、75にはそれぞれピン穴76、77が一直線状に開
口させてあり、更に、揺動板63の上面の止結片74に
接近した位置には電気信号によってピンを出没させるソ
レノイド78が固着してある。
【0039】次に、前記油圧シリンダー60の下端から
はシリンダーロッド65、66がそれぞれ二段階に伸縮
できるうように挿入してあり、シリンダーロッド66の
下端にはリング状をして車体1の中央に設けた連結軸と
回動自在に連結させるための結合リング67が固着して
ある。また、油圧シリンダー61の上端からはシリンダ
ーロッド68、69が摺動できるように挿入してあり、
シリンダーロッド69の上端には前記作動軸26の外周
に連結できるように結合リング70が固着してある。さ
らに、揺動板63の上面にはケーブル止め79が固着し
てあり、このケーブル止め79には車体1から延長して
いる太径のケーブル80の上端が固着してある。このケ
ーブル80の内部には複数本の油圧ホース81が挿入し
てあり、その外周は柔軟性のある合成ゴム等で覆われて
おり、各油圧ホース81はそれぞれケーブル止め79の
端面で露出され、油圧シリンダー60、61にそれぞれ
の先端が接続させてある。
【0040】次に、図11は前述した揺動板62、63
の構造を詳しく説明するものである。前記ソレノイド7
8の内部には電気信号によって水平方向に移動する止め
ピン82が挿入してあり、この止めピン82の移動する
軸方向にはピン穴76、77がそれぞれ同一軸線状とな
るように配置してある。そして、揺動板62が連結軸6
4を中心として回動し、揺動板62の上面が揺動板63
の下面に密着するように接近したときに嵌合片71は挿
通溝73の内部空間に挿入され、この挿入された時点に
おいてピン穴72の中心軸はピン穴76、77の中心軸
と一致するように構成されている。
【0041】また、図12は連結軸64を回動の中心と
して揺動板62、63がそれぞれ密着した状態を示すも
のである。
【0042】次に、本実施例の作用を説明する。
【0043】車体1に取り付けた図示しないエンジンを
作動させ、このエンジンによって油圧発生源となる油圧
ポンプを作動させて油圧を発生させる。この油圧ポンプ
からの圧力油は先ずキック機構7の油圧シリンダーに供
給される。すると、キック機構7が伸長して昇降台5を
前後より上方に持ち上げるように作用する。このため、
昇降台5が持ち上げられ、各伸縮ブーム体10にあるブ
ームはそれぞれ中央ブーム11の上下端より引き出され
るように運動し、図1、図7で平行に配置されていた各
中央ブーム11ーA、11ーB、11ーC、11ーDは
それぞれ軸受け機構29を中心として互い違いの方向に
回動し、図13で示すように側面から視て少しX字形に
なるように変形する。
【0044】このキック機構7の作用によって伸縮ブー
ム体10が持ち上げられて少しX字形になるように変形
する際に、下ブーム13の下端が連結片16、固定片1
7で車体1に連結され、上ブーム15の上端が連結片1
8、固定片19で昇降台5に連結されているため、中央
ブーム11の両端開口から下中間ブーム12、下ブーム
13、上中間ブーム14、上ブーム15が引き出され
る。この引出しの動作において、下中間ブーム12は中
央ブーム11より引き出され、下ブーム13は下中間ブ
ーム12より引き出され、上中間ブーム14は中央ブー
ム11より引き出され、上ブーム15は上中間ブーム1
4より引き出され、下中間ブーム12、下ブーム13、
上中間ブーム14、上ブーム15の移動は同調すること
になる。この移動の動作を図9によって詳しく説明す
る。
【0045】キック機構7によって中央ブーム11が持
ち上げられると、下ブーム13はそは車体1に連結され
ているのでその位置が変わらないので下中間ブーム12
の下端から引き出されることになり、同時にワイヤー5
3が下ブーム13に連結してあるため、ワイヤー53で
プーリー52を引き下げるように作用する。このため、
プーリー52を軸支した下中間ブーム12は中央ブーム
11の下端より引き出されることになる。次いで、下中
間ブーム12が中央ブーム11より引き出されると、こ
の下中間ブーム12に連結してあるワイヤー51は下方
に引下げられ、プーリー50で反転して他端に連結して
ある上中間ブーム14を中央ブーム11の上端開口より
押し上げるように作用する。この上中間ブーム14が中
央ブーム11より上昇すると、上中間ブーム14に軸支
してあるプーリー54も上昇し、プーリー54に巻き廻
してあるワイヤー55を引き上げる作用を行なう。この
ワイヤー55の一端は中央ブーム11に連結してあるた
め、プーリー54が引き上げられることにより上ブーム
15は引っ張られ、上ブーム15は上中間ブーム14の
上端開口より引き出されることになる。
【0046】この下中間ブーム12が中央ブーム11に
対して移動する距離は、下中間ブーム12が下ブーム1
3から引き出される長さと同じ長さに設定される。この
ため、中央ブーム11から視て下中間ブーム12と下ブ
ーム13は相対的にそれぞれ同じ長さだけ引き出される
こととなる。この下中間ブーム12が中央ブーム11よ
り引き出されることによってワイヤー51は下方に引き
出され、ワイヤー51の引き出しはプーリー50を介し
て上中間ブーム14に伝えられ、上中間ブーム14は中
央ブーム11の上端開口より引き出されることになる。
この上中間ブーム14が中央ブーム11に対して引き出
される量は、下中間ブーム12が中央ブーム11より引
き出される量と同一となる。さらに上中間ブーム14が
中央ブーム11より引き出されると、この上中間ブーム
14に軸支してあるプーリー54がワイヤー55を引き
上げ、ワイヤー55の他端に連結してある上ブーム15
が上中間ブーム14より引き出されることになる。この
上ブーム15が上中間ブーム14に対して引き出される
量は、上中間ブーム14が中央ブーム11より引き出さ
れる量と同じとなる。
【0047】このようにして各ワイヤー51、53、5
5が連動して、中央ブーム11に対して下中間ブーム1
2、下ブーム13、上中間ブーム14、上ブーム15は
それぞれ連動して引き出されることになり、中央ブーム
11に対して下中間ブーム12、上中間ブーム14が引
き出される量は同一となり、さらに下ブーム13が下中
間ブーム12に対して引き出される量と上ブーム15が
上中間ブーム14に対して引き出される量も同一とな
り、各ブームはそれぞれ同じ移動量をもって同期させら
れることになる。
【0048】この連動の動作は、図9に示した一つの伸
縮ブーム体10の同期について説明してあるが、他の伸
縮ブーム体10についても同一の同期の動作を行うこと
になる。そして、X字形に形成された各伸縮ブーム体1
0のすべてのブームの移動量は同一となり、昇降機構4
はX字形の形状を維持しつつ、その上下の形状を相似形
にさせつつ拡大することになる。このようにして、昇降
台5は車体1に対して垂直上方に持ち上げられ、かつ昇
降台5は水平に維持されることになる。
【0049】この一対の伸縮ブーム体10の伸長動作に
おいて二つの中央ブーム11ーA、11ーB及び中央ブ
ーム11ーB、11ーDは相対的に逆方向に回転するこ
ととなるが、その回転は軸受機構29によって行われ
る。この軸受け機構29では摺動爪46が軸受座金40
の案内溝41に係合しているため、摺動爪46がこの案
内溝41の内周を滑りながら移動することになる。この
ため、中央ブーム11ーAと11ーBは左右の間隔を変
化させることなく、相対的にそれぞれ反対方向に回転さ
せることができ、両者をX字形に維持させることができ
る。
【0050】このような動作を継続すると、昇降台5は
図13の状態からさらに上昇し、図14で示すような高
さに昇降台5は持ち上げられる。こうして、キック機構
7が全伸長すると、今まで「く」の字形に折れ曲がって
いた作動機構8は揺動板62、63は連結軸64を回転
の中心として相互に接近するように回動し、ついには揺
動板62の上面と揺動板63の下面が接触するまでにな
る。こうのようになると、揺動板62、63に固着して
ある油圧シリンダー60、61は直線状に一本の柱のよ
うに直立することになる。
【0051】油圧シリンダー60、61の基部に固定し
てある揺動板62と63の面が図11で示すように密着
すると、揺動板62の嵌合片71は揺動板63の挿通溝
73に挿入させられており、ピン穴72、76、77は
それぞれの軸線が一致するように位置することになる。
このような状態となったとき、ソレノイド78に電気信
号を送ると止めピン82が水平方向に移動し、この止め
ピン82はピン穴76、72、77に挿入され、止めピ
ン82によって揺動板62と63が離れないように固定
される。このような状態が作動機構8の直立した状態で
あり、この後それぞれの油圧シリンダー60、61に油
圧ホース81より油圧ポンプからの圧力油を供給し、油
圧シリンダー60の下端からはシリンダーロッド65、
66を伸長させ、油圧シリンダー61の上端からはシリ
ンダーロッド68、69を伸長させる。
【0052】各シリンダーロッド65、66、68、6
9が油圧シリンダー60、61より伸長すると、両端に
ある結合リング67と70の距離が拡大し、作動軸26
は上方に持ち上げられることになる。そして、この作動
軸26に連結してある中央ブーム11ーB、11ーC、
11ーA、11ーDは引続き上方に持ち上げられる。こ
の動作においても、前述したように中央ブーム11の両
端より下中間ブーム12、下ブーム13、上中間ブーム
14、上ブーム15がそれぞれ同調して引き出される、
昇降台5はさらに上方に持ち上げられることとなる。そ
して、所定の位置にまで昇降台5を持ち上げたならば、
その位置で油圧シリンダー60、61に供給する油圧を
停止すると昇降台5はその高さ位置に保持させることに
なり、高所での作業を行うことができる。この油圧シリ
ンダー60、61が全伸長して昇降台5が最大限に上昇
した状態が図15で示すものである。
【0053】このように、キック機構7と作動機構8に
よる二段階の伸長作動によって、昇降台5は高い位置に
持ち上げられる。動作の最初にこの昇降台5の荷重を支
えるキック機構7では、その油圧シリンダーが上下に作
動していて大きな荷重を支えることができる。次の段階
では、くの字形に収納されていた一対の油圧シリンダー
60、61が直立し、一直線となった作動機構8の両油
圧シリンダー60、61で荷重を支えるために、大きな
荷重を支えることが可能となる。
【0054】なお、昇降台5を図15のように高い位置
に上昇させた後、この昇降台5を降下させるためには、
前述とは逆に油圧シリンダー60、61に供給する油圧
の供給方向を逆転させ、各シリンダーロッド65、6
6、68、69を油圧シリンダー60、61の内部方向
に引き込させる。そして、各シリンダーロッド65、6
6、68、69が油圧シリンダー60、61に収納さ
れ、昇降台5の下面がキック機構7の上端に接触した図
14の状態となったとき、ソレノイド78への電気信号
を停止して止めピン82をソレノイド78側に復帰させ
る。すると、ピン穴76、72、77による揺動板62
と63の結合が解除され、作動機構8は側面から視てく
の字に回曲できることになる。次に、キック機構7への
圧力油の供給を減少させると昇降台5はさらに下降し、
揺動板62と63は連結軸64を中心として回動し、図
13で示すように上下から折り畳まれることになる。こ
の動作を継続して行なうことにより、昇降台5は車体1
の上部にまで下降し、図1、図2で示す状態で停止す
る。
【0055】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、昇
降台は上方に伸長するキック機構で先ず昇降台が上昇さ
れ、次いでくの字形に折り畳まれていた作動機構の一対
の油圧シリンダーが直線状に組み立てられて上方に伸長
することができる。このため、昇降台の荷重は常に上下
方向に向いた油圧シリンダーで支えられることになるの
で、昇降台に重い荷重が加えられていても支えることが
できる。また、昇降台を上下動させるために、二段階に
油圧シリンダーを切り換えて使用するため、昇降台を高
い位置にまで上昇させることが可能となる。さらに、ワ
イヤーやチェーンによって倍速機構を用いないため、ワ
イヤーやチェーンが切断されることなく、安全に昇降台
を上下動させるあことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である高所作業車の昇降台を
最下位置に降下させた状態を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施例である高所作業車の昇降台を
最下位置に降下させた状態を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施例である昇降台を最大上昇高さ
にまで上昇させた状態を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施例である高所作業車の昇降台を
支える伸縮機構のブームの構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施例である高所作業車の伸縮機構
に用いた中央ブームの構造を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施例である高所作業車の昇降機構
における各ブームの平面での配置を示す平面図である。
【図7】本発明の一実施例である高所作業車の図6にお
けるXーXを矢視した断面図である。
【図8】本発明の一実施例である高所作業車の軸受け機
構の構成を詳しく示す分解斜視図である。
【図9】本発明の一実施例である高所作業車の伸縮ブー
ム体に収納した各ブームの同期機構を示す説明図であ
る。
【図10】本発明の一実施例である高所作業車の作動機
構の構成を詳しく示す説明図である。
【図11】本発明の一実施例である高所作業車の作動機
構の連結部分を拡大して示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施例である高所作業車の作動機
構の連結部分が結合した状態を示す拡大した説明図であ
る。
【図13】本発明の一実施例である高所作業車におい
て、キック機構によって昇降台が少し持ち上げられた状
態を示す説明図である。
【図14】本発明の一実施例である高所作業車におい
て、作動機構が折り曲げられた状態から直線状に組み立
てられた状態を示す説明図である。
【図15】本発明の一実施例である高所作業車におい
て、作動機構が最大限に伸長し、昇降台が最大高さに持
ち上げられた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車体 4 昇降機構 5 昇降台 7 キック機構 8 作動機構 10 伸縮ブーム体 11 中央ブーム 12 下中間ブーム 13 下ブーム 14 上中間ブーム 15 上ブーム 26 作動軸 29 軸受け機構 60 油圧シリンダー 61 油圧シリンダー 71 嵌合片 73 挿通溝 78 ソレノイド 82 止めピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の内部中空の中央ブームをそれぞれ
    の中央でX字形に回転自在に連結し、それぞれの中央ブ
    ームの下端からは少なくとも一組の下側のブームを摺動
    自在に挿通し、それぞれの中央ブームの上端からは少な
    くとも一組の上側のブームを摺動自在に挿通し、下側の
    ブームの下端は基台に間隔をおいて軸着し、上側のブー
    ムの上端は昇降台に間隔をおいて軸着し、中央ブームを
    上下動させることで上側のブームと下側のブームをそれ
    ぞれ中央ブームより同期して摺動させることにより昇降
    台を水平に維持しながら上下動させることができる高所
    作業車において、車体と中央ブームの間には折り畳みで
    きて組み立てられた時には上下に直線状に直立し、中央
    ブームを持ち上げる作動機構を介在させたことを特徴と
    する高所作業車。
  2. 【請求項2】 作動機構は一対の油圧シリンダーから成
    り、各油圧シリンダーの一方を回動自在に連結し、一方
    の油圧シリンダーの下端を車体に連結し、他方の油圧シ
    リンダーの上端を中央ブームの中央に連結し、昇降台が
    下降した状態の時には一対の油圧シリンダーがくの字形
    に回曲して収納され、昇降台を上昇させる際には両油圧
    シリンダーが直線状に組み合わされることを特徴とする
    請求項1記載の高所作業車。
  3. 【請求項3】 作動機構は一対の油圧シリンダーから成
    り、各油圧シリンダーの一方を回動自在に連結し、一方
    の油圧シリンダーの下端を車体に連結し、他方の油圧シ
    リンダーの上端を中央ブームの中央に連結し、両油圧シ
    リンダーの連結部分には両油圧シリンダーが直線状に組
    み合わされた際にその回動を停止させるための固定機構
    を設けたことを特徴とする請求項1、2記載の高所作業
    車。
  4. 【請求項4】 車体には、上下方向に伸縮し、昇降台の
    初期持ち上げを行なうキック機構を設けたことを特徴と
    する請求項1、2、3記載の高所作業車。
  5. 【請求項5】 一組のX字形に組み合わされた中央ブー
    ムの両端より伸縮する上側と下側のブームにおいて、そ
    れぞれのブームはワイヤーにより連結され、ワイヤーは
    中央ブームに軸支したプーリーに巻き廻され、上側と下
    側のブームが中央ブームより伸縮する移動量を同期させ
    たことを特徴とする請求項1、2、3、4記載の高所作
    業車。
  6. 【請求項6】 一組のX字形に組み合わされた中央ブー
    ムの両端より伸縮する上側と下側のブームにおいて、中
    央ブームの下端からは下ブームと下中間ブームを伸縮さ
    せ、中央ブームの上端からは上ブームと上中間ブームを
    伸縮させ、下ブームと上ブームはワイヤーにより連結さ
    せ、ワイヤーは中央ブームに軸支したプーリーに巻き廻
    し、下ブームと中央ブームは下側のワイヤーにより連結
    させ、下側のワイヤーは下中間ブームに軸支したプーリ
    ーに巻き廻し、上ブームと中央ブームは上側のワイヤー
    により連結させ、上側のワイヤーは上中間ブームに軸支
    したプーリーに巻き廻し、下ブームと上ブームが中央ブ
    ームより伸縮する移動量をワイヤーにより同期させ、下
    側のワイヤーにより下中間ブームと下ブームの移動量を
    同調させ、上側のワイヤーにより上中間ブームと上ブー
    ムの移動量を同調させたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5記載の高所作業車。
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