JPH0733238B2 - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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JPH0733238B2
JPH0733238B2 JP7769990A JP7769990A JPH0733238B2 JP H0733238 B2 JPH0733238 B2 JP H0733238B2 JP 7769990 A JP7769990 A JP 7769990A JP 7769990 A JP7769990 A JP 7769990A JP H0733238 B2 JPH0733238 B2 JP H0733238B2
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光宏 岸
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高所での建造物の組立や塗装等の、高所にお
ける作業のために作業員あるいは資材を上方に持ち上げ
たり、建築現場において不要となった資材を高い位置か
ら積降ろしするために用いる高所作業車に関し、特に、
昇降台を昇降させるための昇降機構を油圧シリンダーに
より構成させたことを特徴とする高所作業車に関する。
〔従来の技術〕
高速道路、ビル建築等の高所における組立、塗装、修理
には、昇降台を上下に昇降させる高所作業車が多く用い
られ、この昇降台に作業員、資材等を乗せて持ち上げた
り、不要となった資材を積み下ろす作業をさせていた。
この従来の高所作業車においては、一対のアームのその
中央で軸着して一組とし、複数組アームを上下方向に連
結したパンタグラフ状の伸縮機構が用いられており(い
わゆるシザースタイプ)、この機構では昇降装置の最大
上昇高さを高くするためには各組のアームの長さを長く
するか、連結するアームの組数を多くしなければならな
いものであった。このため、上昇高さを高くできる昇降
機構を設計するとなれば多数組のパンタグラフを用いな
ければならず、パンタグラフを折り畳んだ状態での昇降
機構の高さが高くなり、作業員が昇降台に乗り降りした
り、資材を積込み、積降ろしの作業は煩わしいものであ
った。
こういった欠点を解消するため、従来より各種の提案が
なされており、例えば米国特許3820631号明細書のよう
な構造も提案されている。この提案された構造では、中
段ブームの中にその中段ブームに対して直線方向に移動
できる下段ブームと上段ブームを抜き差し自在に挿通し
ておき、下段ブームの下端の車体側にピンで軸支し、上
段ブームの上端をプラットホームにピンで軸支してX字
形を構成するように組み立てられている。この構造では
ブーム自体の長さが長くなるため、折り畳んだ状態の
時、プラットホームの高さを低くできると共に、プラッ
トホームを高い位置に持ち上げることが出来るものであ
る。
しかしながら、この発明では中段ブームより下段ブー
ム、上段ブームを伸ばす機構はスクリューとこれに噛み
合うメネジによって構成されているため、中段ブームに
対する下段ブームと上段ブームを伸縮移動速度が遅く、
迅速にプラットホームを応動させることができないもの
であった。また、各中段ブームの中央に設けたスクリュ
ーによって下段ブームと上段ブームを摺動させているた
め、下段ブームと上段ブームの全長は中段ブームの長さ
の半分程度の長さしか設定することができず、中段ブー
ムから伸縮させ下段ブーム、上段ブームの長さを中段ブ
ームの半分程度の長さしか作用させることができず、プ
ラットホームをより高く持ち上げることが出来ない構造
であった。
また、ブームの中に他のブームを挿入し、ブームの自体
の全長を伸張させて長くさせる構造も提案されている。
例えば、特開昭53年119556号においては、その図面中第
4図において太い径の中段ブームに細い径の多段ブー
ム、上段ブームを挿通しておき、内部に挿通したブーム
を中段ブームより引き出させることでブームの全長を長
くし、それによりプラットホームを高く持ち上げる構造
が提案されている。しかしながら、この発明においては
中段ブームより引き出される下段ブームと上段の間には
伸縮量を同期させる機構は無く、それぞれが個別に移動
するものであり、移動量はバーによるリンク機構によっ
て規制させている。このため、プラットホームを水平に
保持させたまま垂直方向に持ち上げることが出来ず、目
的とする垂直高さ位置にまで持ち上げることが出来ない
ものであった。
また、中段ブームに収納した下段ブーム、上段ブームが
伸縮する際に、それらの移動量の規制はバーによって形
成されたリンク機構によって行っているため、両者の移
動量の完全な同期が不可能であることから下段ブームを
車体に、上段ブームプラットホームにピン等により連結
することができず、同期させることができない誤差は車
体及びプラットホームに接触させたコロによって行わな
ければならないものであった。このため、プラットホー
ムはリンク機構による転動をそのまま受けるため、揺れ
やすい構造となり、風等によって容易に揺動して極めて
不安定なものであり、作業員に不安感を与えるものであ
った。
また、図面中第4図においてはX字形となった中段ブー
ムは外部に取り付けられた油圧シリンダーによって回動
させられており、この中段ブームの回動によって下段ブ
ームと上段ブームが引き出される構成が示されている。
そして、上段ブームと下段ブームはそれぞれリンク機構
によってその引き出し量が規制されているが、油圧シリ
ンダーの作動力は上段ブームと下段ブームに直進的に作
用する油圧シリンダーを最大限に引き出した時の上段ブ
ームと下段ブームの長さは中段ブームの全長ほど引き出
されるものではない。従って伸長するブーム全体の最大
伸長長さを極めて長くするものは出来ないものであっ
た。
次に、その折り畳んだブームをその長さ方向に渡って全
長を伸ばす構成としては、例えば特願昭52年18492号の
様な構成も提案されている。この構成では車体の一部に
アウトリガーボックスを水平に固定し、アウトリガーボ
ックス内な隔壁によって区分しておき、それぞれの収納
室内にアウトリガービームを摺動自在に挿通させたもの
であり、一方の収納室内には作動シリンダーが収納させ
てある。そして、両アウトリガービームはロープによっ
て連結されている。この構成では作動シリンダーを作動
させることによりアウトリガーボックス内よりアウトリ
ガービームが出没し、両アウトリガービームがそれぞれ
反対方向に移動することができ、アウトリガーボックス
内より引き出される各アウトリガービームはアウトリガ
ーボックスの長さ程度に伸長させることができものであ
る。この構成では、アウトリガービームをアウトリガー
ボックスから長く引き出させるために効果的なものであ
る。
しかし、この構成は車体を浮き上がらせて地面に固定す
るためのアウトリガーのための構成が示されているもの
であり、高所作業車にそのまま転用しても昇降台を上下
動させることが出来ないものであった。また、この公報
における図面記載中においては両アウトリガービームの
両端をそれぞれいずれの構造物にも連結されておらず、
単にアウトリガービームを左右水平方向に対して自由に
伸縮させるだけの構成が示されているに過ぎないもので
ある。
このような観点から、アームの内部に複数のブームを伸
縮自在に挿通し、一つのアームをその長さ方向に伸長で
きるように構成した昇降機構も多数案出されている。例
えば、特願昭56年134487号、特願昭56年191065等が挙げ
られる。これらの新しい昇降機構では3段となったブー
ムがそれぞれその長さ方向に伸び、X字形となって組み
立てられた中段ブームが回動することにより側面から視
て車体と昇降台がX字形になるように構成され、高い位
置にまで昇降させることができるものである。また、下
段ブーム、上段ブームのそれぞれの先端はピンによって
車体または昇降台に連結されているため、ガタツキが少
なく、揺れに対して強固な力を発揮することができるも
のである。
しかしながら、これら新しく提案された複数段に伸縮で
きる伸縮ブーム体を使った昇降機構では、中段ブームよ
り下段ブーム及び上段ブームを伸縮させるためには車体
と中段ブームの中央との間に介在された油圧シリンダー
で中段ブーム自体を持ち上げるか、中段ブーム内に挿入
された油圧シリンダーによって下段ブームもしくは上段
ブームをそれぞれ押し出すことによって伸長させる構成
が採られていた。
この構成では油圧シリンダーをそれぞれ用いなければな
らないことから、上段ブームと下段ブームのそれぞれの
同期を行わなければならず、チェーンまたはワイヤ等で
同調機構を必ず設けなければならず、構成が複雑となる
と共に、昇降機構自体の重量かかさむむ欠点が生じてい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上述の欠点を解消した高所作業車を提供する
ものであり、従来に於ける昇降機構の中断ブームに対応
する機構として油圧シリンダーのシリンダー体を用い、
二つのシリンダー体を平行に、かつ互い違いに組み合わ
せることで一組の作業ユニットに構成させている。そし
て、各シリンダー体からは、その長さ方向に移動するシ
リンダーロッドをそれぞれ逆方向に向けて配置してお
き、二組の作動ユニットをその中央で回転できるように
X字形に連結して伸縮機構としている。そして、それぞ
れの作動ユニットの一方のシリンダーロッドの先端を車
体に連結し、それぞれの作動ユニットの他方のシリンダ
ーロッドの先端を昇降台に連結して構成させている。
〔課題を解決させるための手段〕
本発明は、移動できる車体と、この車体の上下に昇降で
きる昇降台と、車体と昇降台の間に介在され、三段に伸
縮できる一対の油圧伸縮機構の中央をX字形に回転自在
に組み合わせた昇降機構とを有する高所作業車に於いて
一対のシリンダー体を並列に固定し、各シリンダー体か
ら伸縮するシリンダーロッドを反対方向に向けるように
構成した作動ユニットを形成し、この作動ユニットをそ
のシリンダー体の中央で、回転自在になるように組合せ
た伸縮機構を構成させ、各作動ユニットの一方のシリン
ダーロッドを車体上面に連結し、各作動ユニットの他方
のシリンダーロッドを昇降台の下面に連結させたことを
特徴とする高所作業車を提供するものである。
〔作用〕
本発明では、伸縮機構は二組の作動ユニットがX字形と
なるようにその中央で回動自在に連結させている。そし
て、各作動ユニットを構成する二つのシリンダー体から
は、シリンダーロッドが逆方向に進退するように挿入さ
れている。このため、各シリンダー体に油圧を加えるこ
とにより、各シリンダーロッドはシリンダー体より押し
出されることになる。このため、X字形となった伸縮機
構の作動ユニットの一方のシリンダーロッドの先端と、
他方のシリンダーロッドの先端との間隔が長くなり、伸
縮機構は全体がX字形を形成しながら回動することにな
る。このため、作業台は水平な状態を維持されたまま、
上方に持ち上げられることになる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
第1図は本実施例における高所作業車の昇降台を最大高
さ位置に上昇させた状態を示す斜視図、第2図は同上の
側面図、第3図は昇降台を最大高さ位置に持ち上げた状
態を示す背面図、第4図は昇降台を最低位置に降ろした
状態を示す側面図である。
この図に於いて、符号1はトラックの車体であり、車体
1の前後左右にはそれぞれ前輪2と、後輪3が軸支して
あり、前輪2の上部には運転席を内蔵したキャビン4が
固定してあり、さらに車体1の中央と後部の左右には車
体1を地面に固定するためのアウトリガー5が固定して
ある。前記車体1の上面には昇降機構6が載置してあ
り、昇降機構6の上面には垂直方向に上下動する昇降台
7が位置させてある。また、この昇降台7の周囲には手
摺り8が固定してあり、車体1の上面中央には昇降機構
6を立ち上げるためのキック機構9が取り付けてある。
前記昇降機構6は、本実施例においては、車体1の左右
にそれぞれに一組ずつ、合計二組が設けられている。こ
の昇降機構6の各組は、それぞれ二つの作動ユニット10
から構成されていて、一組の昇降機構6は二つの作動ユ
ニット10でその中央で回転できるように組み合わされて
いる。
この作動ユニット10は二つの細長いシリンダー体11から
構成されており、両シリンダー体11は平行に連結されて
いるとともに、各開口端は互い違いになるように組み合
わされている。このシリンダー体11の一方の開口には下
シリンダーロッド12か挿通されており、他方のシリンダ
ー体11の開口には上シリンダーロッド13が挿通されてい
る。そして、二組の作動ユニット10はその中央におい
て、後述する連結機構14で回動自在となるようにX字形
に連結してある。
そして、下シリンダーロッド12の下端には連結片15が、
上シリンダーロッド13の上端には連結片16がそれぞれ固
着してある。この下シリンダーロッド12の各連結片15
は、車体1の上面の前後左右に固着してある四つの固定
片17にピンで回動自在に連結してある。また、上シリン
ダーロッド13の連結片16は、昇降台7の下面の前後左右
に固着してある四つの固定片18に回動自在に連結してあ
る。この固定片17と17の間隔と、固定片18と18の間隔は
同一としてあり、昇降機構6がX字形に回動しながら伸
長するに従って、車体1と昇降台7は常に平行を維持す
るように構成されてる。
また、前記キック機構9は車体1の上面の中央で、前記
固定片17と17の中間に位置して設けてある。このキック
機構9は垂直方向へ上下に伸縮する油圧シリンダー19よ
り構成されており、この油圧シリンダー19の上端には、
シリンダー体11の中央下面に接触するための、横方向に
伸びた押上体20がシリンダー体10の長さ方向とは直角に
向けて固着してある。
次に、第5図、第6図は前記昇降機構6を構成する作動
ユニット10の内部を詳しく説明するものである。
ここで、第5図は作動ユニット10の一つの側面図、第6
図は作動ユニット10を組み合わせて伸縮機構とした一組
の昇降機構6の断面図である。
この作動ユニット10を構成する二本のシリンダー体11、
11は、外ケース25と内ケース26より構成されている。こ
の外ケース25の内径は前記下シリンダーロッド12の外径
よりもやや大きく形成してあり、内ケース26の外径は下
シリンダーロッド12の内径よりもやや小さく設定してあ
る。このため、第6図で示すように、外ケース25、下シ
リンダーロッド15、内ケース26は同心円状に配置され、
それらの内外径を少しずつ異なわせるように組み合わせ
てあり、各部材の間には隙間が形成されている。
この外ケース25の下方(第5図中左側)には円板形状し
たエンドリング27が固着してあり、このエンドリング27
の左側にはスライドリング28が密着させてあり、エンド
リング27とスライドリング28とはネジ29によって連結固
定してある。このエンドリング28の内径は外ケース25の
内径とほぼ同一とさせてあり、スライドリング28の内径
は前記下シリンダーロッド12の外径とほぼ同一にしてあ
り、下シリンダーロッド12の外周はこのスライドリング
28の内周と気密に接触しながら摺動することになる。ま
た、外ケース25の上方(第5図中右側)にはエンドリン
グ30が固着させてあり、このエンドリング30の右側に
は、エンドリング30の外周とほぼ同じ外径をした円板状
の閉鎖板31が密着させてあり、この閉鎖板31によって中
ケース26の内部に埃等が入らないように封鎖している。
そして、エンドリング30の内部には、内ケース26の上端
(第5図中右側)が固着してあり、このエンドリング30
によって外ケース25と内ケース26とが一体となって構成
されるように組立てられている。そして、内ケース26の
下端(第5図中左側)にはリング状をしたエンドリング
32が固着されており、このエンドリング32の左側にはス
ライドリング33が連結してある。このエンドリング32の
外周は前記内ケース26の外周とほぼ同一としてあるが、
スライドリング33の外径は下シリンダーロッド12の内周
とほぼ同一としてあり、スライドリング33はシリンダー
ロッド12の内周に密着しながら気密に摺動することにな
る。このような構成により、二つのスライドリング28、
33によって下シリンダーロッド12はその内外周が気密に
保持されたことになる。
このようにして、外ケース25、内ケース26、エンドリン
グ30、スライドリング28、33によって、シリンダー体11
の内部は外部から気密になった空間が形成され、この空
間が油圧シリンダーの作用をすることになる。そして、
外ケース25と内ケース26の間には、リング状となったピ
ストンリング34がシリンダー体11の長さ方向に移動自在
に挿入されており、このピストンリング34は外ケース25
と内ケース26で形成された円筒形状の空間で気密に移動
することができる。このピストンリング34の左側には、
下シリンダーロッド12の上端が連結してあり、両者は自
由に移動することができるようになっている。
そして、下シリンダーロッド12の上端には、この下シリ
ンダーロッド12の内外壁で区分けされた空間内の圧力油
の流動を図るための連通穴35が複数個形成されている。
そして、エンドリング30と27には、外部の油圧配管と接
続するための油路穴36、37が貫通してあり、この油路穴
36は外ケース25と内ケース26の間であって、ピストンリ
ング34で区切られた左側の空間と関連している。また、
油路穴37は外ケース25と内ケース26の間であって、ピス
トンリング34で区切られた右側の空間と連通させてあ
る。
このようにして構成された一つのシリンダー体11と下シ
リンダーロッド12の構成は、他のシリンダー体11と上シ
リンダーロッド13との組合せの構造であっても全く同一
である。この二つのシリンダー体11を平行に組合せ、下
シリンダーロッド12と上シリンダーロッド13の伸びる方
向を逆に向けて組み合わせたのが一つの作動ユニット10
となる。この組み合わせた構造の断面は第6図に示さ
れ、それぞれのシリンダー体11、下シリンダーロッド1
2、上シリンダーロッド13の各形状は全く同一である。
このことから、各シリンダー体11の内部における外ケー
ス25と内ケース26によって形成された断面積は全く同一
となる。
次に、第7図により、前記連結機構14について詳しく説
明する。
この連結機構14は、二つの作動ユニット10をそれぞれの
中央て回動自在に連結させることができるものであり、
二つの対向する機構はペアとして構成されている。
まず、一方の作動ユニット10では二つのシリンダー体1
1、11を平行に配置し、それらの中央の外周には帯状に
巻き回した固定バンド45が固着してあり、この固定バン
ド45によって二つのシリンダー体11は眼鏡状に連結され
ることになる。この固定バンド45の側面にはシリンダー
体11の軸方向とは直角方向になるように、円柱形状をし
た回転軸46が突起させて固定してあり、この回転軸46の
先端の外周には、その外周を一周するように係合溝47が
切削形成してある。
また、他方の作動ユニット10を構成する二つのシリンダ
ー体11、11は平行に配置されており、その中央ではその
外周を帯状に巻き廻した固定バンド48が固着してある。
この固定バンド48の側面にはシリンダー体11の軸方向と
は直角方向になるように、円筒形をした回転筒49が突起
させて固定してある。この回転軸49の内径は前記回転軸
46の外径とぼ同一とさせてあり、回転軸46に回転筒49が
挿入されることによって二つの作動ユニット10は相互に
回転することができる。
この回転筒49の根元付近の上下の位置にはピン穴50が開
口してあり、このピン穴50には係合体51に固定したピン
52が挿通してあり、それぞれのピン52はそれぞれ係合溝
47に噛み合うように嵌め込まれている。これらの係合体
51は、ネジ53によって回転筒49に固定されている。
次に、第8図は本実施例における油圧回路の構成を示す
ものであり、この油圧回路では一組の昇降機構6の油圧
回路のみを示し、他の昇降機構6の説明は省略してあ
る。
エンジン61によって作動される油圧ポンプ60の吸入側は
油タンク62に接続されており、油圧ポンプ60の吐出側は
三方切換型の切換弁63に接続されている。この切換弁63
の一方の出力は前記油路穴37に接続されており、同時に
油圧シリンダー19にも接続されている。また、切換弁63
の他方の出力は、油路穴36に接続されており、同時に油
圧シリンダー19の排出側にも接続されている。そして、
各組の作動ユニット10における油路穴36と37は直列にな
るように接続されている。
次に、本実施例の作用について説明する。
まず、昇降台7を昇降させるためには、車体1に取り付
けたエンジン61を作動させ、このエンジン61によって油
圧ポンプ60を従動させ、油タンク62より油を吸引して油
圧を発生させる。
そして、切換弁63を操作して圧力油を各油路穴37に供給
すると、この油路穴37に供給された圧力油は外ケース25
と中ケース26によって形成されたリング状をしたシリン
ダー室Cに供給される。圧力油がこのシリンダー室C内
の圧力を高めることから、ピストンリング34は第5図中
において左方向に押し出されるように作用し、下シリン
ダーロッド12はシンリダー体11に対して左方向に押し出
される力が発生する。
しかしながら、この高所作業車は第4図におけるよう
な、昇降台7が最下位置の状態にあるときには、シリン
ダー体11、下シリンダーロッド12、上シリンダーロッド
13はそれぞれ平行にかつ一直線状に配置している。この
ため、下シリンダーロッド12がシリンダー体11より伸長
しても、作動ユニット10は連結機構14をを中心としてX
字形に回動する方向に分力が発生せず、昇降台7は上昇
しない。しかし、同時に切換弁63により油圧シリンダー
19にも油圧が供給されていることから、油圧シリンダー
19がまず作動して押し上げ体20を上方に持ち上げさせ
る。このため、押し上げ体20はシリンダー体11の中央下
部に接触してこのシリンダー体11を持ち上げ、少しX字
形になるように変化させる。このキック機構9の作用に
より、昇降機構6は8本のシリンダー体10が平行となっ
た状態から、少し押しつぶれたX字形の状態に変形させ
られる。
続いて、シリンダー室C内に供給された圧力油はピスト
ンリング34を押し、下シリンダーロッド12をスライドリ
ング28の左端より押し下げ、除々にその長さを伸ばすよ
うに作用する。このピストンリング34の移動に伴い、外
ケース25と中ケース26によって形成されたシリンダー室
D内にある圧力油は、流動穴35を通過して油路穴36より
外部に流出することになる。この油路穴36から流出した
圧力油は、同じ作動ユニット10に構成されている他のシ
リンダー体11の油路穴37に流入し、前述と同時にシリン
ダー室内の圧力を高めることから、上シリンダーロッド
13を移動させ、シリンダー体11内から上シリンダーロッ
ド13を押し出させる。この上シリンダーロッド13の動作
によって、油路穴36から流出された圧力油は切換弁63方
向に流入し、油タンク62で回収される。
この閉ループとなった二つのシリンダー体11内における
圧力油の流出の動作は、四つある作動ユニット10のいず
れにおいても同時に進行する。このため、二本のシリン
ダー体11からなる作動ユニット10の両端からは、それぞ
れ下シリンダーロッド12と上シリンダーロッド13が左右
逆方向に伸びることになる。この時、各シリンダー体11
の内部に形成したシリンダー室の断面積は同一としてあ
るため、下シリンダーロッド12の移動量と上シリンダー
ロッド13の移動量は全く同一となる。
この下シリンダーロッド12と上シリンダーロッド13の伸
長の動作によって、三つの部材の組合せから構成されて
いる昇降機構6はその全長が長くなる。しかし、下シリ
ンダーロッド12と上シリンダーロッド13とはそれぞれの
先端が固定片17と18にピンで連結されていて、各先端は
車体1と昇降台7に連結されている。このため、昇降装
置6の全長が伸びるとその全長の伸びた方向は上方に向
かうように分力され、昇降台7は除々に上方に持ち上げ
られることになる。この時、一対の作動ユニット10は回
転軸46と回転筒49によって連結されているため、両者は
回転軸受46の中心軸をその回転中心としてX字形になる
ように相互に回転し、昇降機構6を立ち上げさせること
になる。
次いで、昇降台7がある程度の高さにまで上昇してしま
うと、切換弁63を中立に切り換えることにより、油路穴
37に対する圧力油の供給を断たつ。すると、ピトスンリ
ング34は位置に停止して保持されるので、昇降台7はそ
の高さ位置に維持されることになる。
なお、昇降台7を下降させるためには、前述とは逆の順
序により切換弁63を逆方向に切換える。すると、ポンプ
60からの圧力油を油路穴36に加えると、ピストンリング
34は第5図中右方向に押し出される。このため、下シリ
ンダーロッド12、上シリンダーロッド13はシリンダー体
10の内部方向に移動し、同時に流動穴36を介してシリン
ダー室D内には圧力油が満たされ、シリンダー室C内に
ある圧力油は油路穴37を介して排出され、排出された圧
力油は切換弁63より油タンク62に戻される。このピスト
ンリング34が移動する作用によって、下シリンダーロッ
ド12と上シリンダーロッド13とはそれぞれシリンダー体
11の内部方向に引き込まれる。このため、下シリンダー
ロッド12の下端と上シリンダーロッド13の上端との間隔
を縮小させ、昇降台7は除々に下降する。
次に、第9図は本発明の他の実施例を示すものである。
この実施例において、昇降機構70を構成させる作動ユニ
ット71は二つのシリンダー体72によって構成されている
が、各シリンダー体72は上下方向に積み重なるように平
行に固定されている。この実施例においても、各シリン
ダー体72の内部構造は第5図と同様であり、一方のシリ
ンダー体72の下端からは下シリンダーロッド73が伸縮
し、他方のシリンダー体72の上端よりは上シリンダーロ
ッド74が伸縮できる。こうして、下シリンダーロッド73
と上シリンダーロッド74が伸縮することで、昇降機構70
の全長が伸縮し、これにより昇降台7は上下に昇降する
ことができる。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように、昇降機構をシリンダー体と、こ
のシリンダー体に対して摺動する下シリンダーロッドと
上シリンダーロッドで組み合わせて構成したので、従来
のように油圧シリンダーを内蔵したテレスコピック状を
したブームを必要としなくなり、構成が極めて簡易とな
る。このことから、昇降機構の製造および組合てが容易
となり、定期的に実施する保守も極めて容易となるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である高所作業車の昇降台を
最大高さ位置までに持ち上げた状態を示す斜視図、第2
図は同上の側面図、第3図は同上の背面図、第4図は昇
降台を最小高さ位置に下げた状態を示す側面図、第5図
は昇降機構を構成する作動ユニットの内の一つのシリン
ダー体の内部の構成を示す側断面図、第6図は二組の作
動ユニットを組み立てた状態を示す縦断面図、第7図は
二つの作動ユニットを連結するための連結機構の構成を
示す分解図、第8図は本実施例における油圧回路の構成
を示す配管図、第9図は本発明の高所作業車の他の実施
例を示す昇降台を最大高さ位置までに持ち上げた状態を
示す斜視図である。 1…車体、6…昇降機構、7…昇降台、10…作動ユニッ
ト、11…シリンダー体、12…下シリンダーロッド、13…
上シリンダーロッド、14…連結機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動できる車体と、この車体の上下に昇降
    できる昇降台と、車体と昇降台の間に介在され、三段に
    伸縮できる一対の油圧伸縮機構の中央をX字形に回転自
    在に組み合わせた昇降機構とを有する高所作業車に於い
    て 一対のシリンダー体を並列に固定し、各シリンダー体か
    ら伸縮するシリンダーロッドを反対方向に向けるように
    構成した作動ユニットを形成し、この作動ユニットをそ
    のシリンダー体の中央で、回転自在になるように組合せ
    た伸縮機構を構成させ、各作動ユニットの一方のシリン
    ダーロッドを車体上面に連結し、各作動ユニットの他方
    のシリンダーロッドを昇降台の下面に連結させたことを
    特徴とする高所作業車。
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