JPH0640700A - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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Publication number
JPH0640700A
JPH0640700A JP21576192A JP21576192A JPH0640700A JP H0640700 A JPH0640700 A JP H0640700A JP 21576192 A JP21576192 A JP 21576192A JP 21576192 A JP21576192 A JP 21576192A JP H0640700 A JPH0640700 A JP H0640700A
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JP
Japan
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hydraulic
cylinder
hydraulic expansion
expansion
contraction
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JP21576192A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kishi
光宏 岸
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Japanic Corp
Original Assignee
Japanic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定して昇降台を支えることができるよう
に、伸縮機構を3本の油圧伸縮機構で構成し、各油圧伸
縮機構を同調できるように油圧回路で接続させた高所作
業車を提供すること。 【構成】 昇降機構4はその長さ方向にそれぞれの両端
が伸縮できる3本の油圧伸縮機構11、12、13で構
成し、各油圧伸縮機構11、12、13を上方から見て
並列に配置し、中央に配置した油圧伸縮機構12と両側
の油圧伸縮機構11、13をその中央で回動自在に連結
し、側面から視て昇降機構4がX字形となるように構成
させ、各油圧伸縮機構11、12、13に同時に油圧を
供給することで各油圧伸縮機構11、12、13を同期
して伸縮させ、昇降台5を上下動させることを特徴とす
る高所作業車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速道路、高層建築の
建設、組立、塗装等のように高所での作業のために用い
られ、作業員や資材を上方に持ち上げたり、不要となっ
た資材を高い位置から積降ろしするために用いる高所作
業車に関し、特に、昇降台を昇降させるための昇降機構
を全体を油圧シリンダーと似た簡易な構造で形成した高
所作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路、高層ビル等の建築では、その
建設、組立、塗装の作業に昇降台を上下に昇降させる高
所作業車が多く用いられていた。また、高所にある信号
機や照明灯等の修理にも盛んに用いられていた。この高
所作業車では、昇降台に作業員、資材等を搭載させて持
ち上げたり、高所の作業現場から不要となった資材を積
み下ろす作業ができるものであった。
【0003】この従来の高所作業車においては、一対の
アームをその中央で軸着して1組とし、複数組アームを
上下方向に連結したパンタグラフ状の伸縮機構いわゆる
(シザースタイプ)が従来から盛んに用いられていた。
この機構において昇降台の最大上昇能力を高くするため
には、各組のアームの長さを長くするか、連結するアー
ムの組数を多くしなければならないものであった。この
ため、上昇高さを高くできる昇降機構を設計するとなれ
ば、多数組のパンタグラフをもちいなければならないも
のであった。このような機構では、パンタグラフを折り
畳んだ状態での昇降機構の高さが高くなり、作業員が昇
降台に乗り降りしたり、資材を積込み、積降ろしする作
業が煩わしくなるものであった。
【0004】こういった欠点を解消するため、従来より
各種の提案がなされており、例えば英国特許38206
31号明細書のような構造も提案されている。この提案
された構造では、中段ブームの中にその中段ブームに対
して直線方向に移動できる下段ブームと上段ブームを抜
き差し自在に挿通しておき、下段ブームの下端の車体側
にピンで軸支し、上段ブームの上端をプラットホームに
ピンで軸支してX字形を構成するように組み立てられて
いる。この構造ではブーム自体の長さが長くなるため、
折り畳んだ状態の時、プラットホームの高さを低くでき
ると共に、プラットホームを高い位置に持ち上げること
が出来るものである。
【0005】しかしながら、この発明では中段ブームよ
り下段ブーム、上段ブームを伸ばす機構はスクリューと
これに噛み合うメネジによって構成されているため、中
段ブームに対する下段ブームと上段ブームの伸縮移動速
度が遅く、迅速にプラットホームを応動させることがで
きないものであった。また、各中段ブームの中央に設け
たスクリューによって下段ブームと上段ブームを摺動さ
せているため、下段ブームと上段ブームの全長は中段ブ
ームの長さの半分程度の長さしか設定することができな
いものである。このため、中段ブームから伸縮させる下
段ブーム、上段ブームの長さを中段ブームの半分程度の
長さしか設定させることができず、プラットホームをよ
り高く持ち上げることが出来ない欠点があった。
【0006】また、ブームの中に他のブームを挿入し、
伸縮させるブームの自体の全長を長くさせる構造も提案
されている。例えば、特許公開公報昭和53年1195
56号の図面中第4図においては、太い径の中段ブーム
に細い径の多段ブーム、上段ブームを挿通しておき、内
部に挿入したブームを中段ブームより引き出させること
でブームの全長を長くし、それによりプラットホームを
高く持ち上げる構造が提案されている。
【0007】しかしながら、この発明においては中段ブ
ームより引き出される下段ブームと上段ブームの間には
伸縮量を同期させる機構は無く、それぞれが個別に移動
するものであり、移動量はバーによるリンク機構によっ
て規制させるものである。このため、プラットホームを
水平に保持させたまま垂直方向に持ち上げることが出来
ず、目的とする垂直上方の位置に持ち上げることが出来
ないものであった。また、中段ブームに収納した下段ブ
ーム、上段ブームが伸縮する際に、それらの移動量の規
制はバーによって形成されたリンク機構によって行って
いるため、両者の移動量の完全な同期が不可能であっ
た。このため、下段ブームを車体に、上段ブームをプラ
ットホームにピン等により連結することができず、同期
させることができない誤差は車体及びプラットホームに
接触させたコロによって行わなければならないものであ
った。この構造のため、プラットホームはリンク機構に
よる転動をそのまま受け、揺れやすい構造となり、風等
によって容易に揺動して極めて不安定なものであり、作
業員に不安感を与えるものであった。
【0008】また、その図面中第4図において、X字形
となった中段ブームは外部に取り付けられた油圧シリン
ダーによって回動させられており、この中段ブームの回
動によって下段ブームと上段ブームが引き出される構成
が示されている。そして、上段ブームと下段ブームはそ
れぞれリンク機構によってその引き出し量が規制されて
いる。このため、油圧シリンダーの作動力は上段ブーム
と下段ブームに直進的に作用し、油圧シリンダーを最大
限に引き出した時に上段ブームと下段ブームの長さは中
段ブームの全長ほど引き出されない。従って伸長するブ
ーム全体の最大伸長長さを極めて長くすることは出来な
いものであった。
【0009】次に、その折り畳んだブームをその長さ方
向に渡って全長を伸ばす構成としては、例えば特願昭5
2年18492号のような構成も提案されている。
【0010】この構成では、車体の一部にアウトリガー
ボックスを水平に固定し、アウトリガーボックス内を隔
壁によって区分しておき、それぞれの収納室内にアウト
リガービームを摺動自在に挿通させたものであり、一方
の収納室内には作動シリンダーが収納させてある。そし
て、両アウトリガービームはロープによって連結されて
いる。この構成では作動シリンダーを作動させることに
よりアウトリガーボックス内よりアウトリガービームが
出没し、両アウトリガービームがそれぞれ反対方向に移
動することができ、アウトリガーボックス内より引き出
される各アウトリガービームはアウトリガーボックスの
長さ程度に伸長させることができものである。この構成
では、アウトリガービームをアウトリガーボックスから
長く引き出させるために効果的なものである。
【0011】しかし、この構成は車体を浮き上がらせて
地面に固定するためのアウトリガーのための構成が示さ
れているものであり、高所作業車にそのまま転用しても
昇降台を上下動させることが出来ないものであった。ま
た、この公報における図面記載中においては両アウトリ
ガービームの両端をそれぞれいずれの構造物にも連結さ
れておらず、単にアウトリガービームを左右水平方向に
対して自由に伸縮させるだけの構成が示されているに過
ぎないものである。
【0012】このような観点から、アームの内部に複数
のブームを伸縮自在に挿通し、1つのアームをその長さ
方向に伸長できるように構成した昇降機構も多数案出さ
れている。例えば、特願昭56年134487号、特願
昭56年191065等が挙げられる。
【0013】これらの新しく提案された昇降機構では、
3段となったブームがそれぞれその長さ方向に伸び、X
字形に中央が軸で連結された中段ブームが相互に回動す
ることにより側面から視て車体と昇降台がX字形になる
ように構成されるものである。この構造では下段ブーム
と上段ブームがそれぞれ中段ブームの長さ程度伸びるた
め、昇降台を高い位置にまで上昇させることができるも
のである。また、下段ブーム、上段ブームのそれぞれの
先端はピンによって車体または昇降台に連結させてある
ため、ガタツキが少なく、揺れに対して強固に保持する
ことができるものである。
【0014】このような複数段に伸縮できる伸縮ブーム
体を使用した昇降機構では、中段ブームより下段ブーム
及び上段ブームを伸縮させるためには、車体と中段ブー
ムの中央との間に介在された油圧シリンダーで中段ブー
ム自体を持ち上げるか、中段ブーム内に挿入させた油圧
シリンダーによって下段ブームもしくは上段ブームをそ
れぞれ押し出すことによって伸長させる構成が採られて
いた。
【0015】この構成では、中段ブームを持ち上げた
り、下段ブームと上段ブームを伸長させるために油圧シ
リンダーを必ず用いなければならないため、上段ブーム
と下段ブームの伸長量の同期を行わなければならないも
のである。この同期には、チェーンまたはワイヤー等で
構成された同調機構を設けなければならず、構成が複雑
となり、組立てが複雑となると共に、昇降機構自体の重
量がかさむむ欠点が生じていた。
【0016】このため、昇降機構自体を少なくとも2つ
の油圧伸縮機構とし、各油圧伸縮機構は2本の油圧シリ
ンダーを互い違いに平行に組み立てた構造の高所作業車
も提案されている(例えば、特許出願平成3年第336
283号など)。この構成では、一対の油圧シリンダー
を平行に固着し、それぞれのシリンダーロッドが逆方向
に伸長するように油圧伸縮機構を構成させているもので
あった。そして、各シリンダーロッドの先端を車体およ
び昇降台に連結させ、シリンダーロッドが伸長すること
で油圧伸縮機構をX字形に変形させて昇降台を上下動さ
せることができるものであった。この場合、油圧伸縮機
構にある各油圧シリンダーと車体に設けた油圧発生源と
は柔軟性のある高圧ホースで連結させてあり、高圧ホー
スで圧力油を供給させるようにしてある。しかし、昇降
台の上昇と共に各油圧シリンダーも車体から上昇するの
で、高圧ホースはその上昇分だけ弛みを持たせて取回し
ておかなければならず、長い高圧ホースが油圧伸縮機構
の外部に露出して見苦しいばかりか、油圧伸縮機構が縮
小している状態ではこの高圧ホースが邪魔となるもので
あった。また、昇降台の上下動により、この高圧ホース
が曲げられながら従動するため、ゴムや樹脂の材料で成
形された高圧ホースの疲労原因となり、長期的な使用に
おいては破断などの故障も生じやすいものであった。
【0017】さらに、車体の左右に2組の油圧伸縮機構
を配置しており、昇降台を垂直に上昇させるためには両
油圧伸縮機構の間で圧力油の流動を行って伸長量を同期
させなければならないものである。この同調のためには
左右の油圧伸縮機構の間を高圧ホースで接続しなければ
ならず、しかも、これらの高圧ホースは油圧伸縮機構の
回動で捩じれるように応力が加えられるものであった。
このような応力は高圧ホースの故障の原因となり、長期
の使用を妨げ、保守に手数が掛かる欠点となっていた。
【0018】そして、昇降台を垂直に上昇させるために
は両油圧伸縮機構の間で圧力油の流動を行って伸長量を
同期させなければならないものである。この同調のため
には左右の油圧伸縮機構の間を高圧ホースで接続しなけ
ればならず、しかも、これらの高圧ホースは油圧伸縮機
構の回動で捩じれるように応力が加えられるものであっ
た。このような応力は高圧ホースの故障の原因となり、
長期の使用を妨げ、保守に手数が掛かる欠点となってい
た。
【0019】また、この構成では水平方向の左右に2組
の油圧伸縮機構を配置しており、油圧伸縮機構が互い違
いに伸長する作用力を発生することになる。このため、
上端及び下端を連結してある車体と昇降台には捩じれた
分力が作用し、本来は上下方向の押上力が必要であるが
水平方向への回転力が発生することになる。この回転力
は車体と昇降台に無理な捩の応力を与えることになり、
長期の使用において金属疲労の原因となるものであっ
た。さらに、各油圧伸縮機構の連結部分には回転方向の
応力に耐えるだけの強度を持たせなければならず、不必
要に大きく設計しなければならないものであった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このように、油圧伸縮
機構を油圧シリンダーに似た構造にして、2組の油圧伸
縮機構を並列して配置すると構成が極めて単純となり、
各油圧シリンダーのシリンダーロッドにより昇降台を持
ち上げることで昇降の能力を向上させることができる。
しかし、油圧伸縮機構が2組であることから水平方向に
回転力が発生し、車体、昇降台に無理な捩の応力が作用
し、長期の使用では歪みが発生することになる。このた
め、3組の油圧伸縮機構を並列に配置して、各油圧シリ
ンダーの作用力を上下方向にのみ与えるようにし、捩の
原因となる水平方向の分力を発生させないようにする構
成も考えられる。この場合でも、昇降機構を構成する複
数の油圧伸縮機構と車体にある圧力油発生源を長い高圧
ホースで接続しなければならず、さらに、両油圧伸縮機
構間を同期のために高圧ホースで接続しなければならな
い欠点がある。このような高圧ホースの取回しは見栄え
が悪いばかりか、長期の使用においてゴムや樹脂が疲労
し、定期的な保守、点検が必要とされ、管理の面からも
好ましいものではない。従って、3組の油圧伸縮機構を
使用することにより車体と昇降台に歪みを発生させず、
安定して昇降台を上昇させることができ、しかも、油圧
伸縮機構と車体に設置した圧力発生源の間、及び両油圧
伸縮機構の間を結ぶ高圧ホースが不要な高所作業車の開
発が望まれていた。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動出来る車
体と、この車体の上方に位置して上下に昇降できる昇降
台と、車体と昇降台の間に介在されて上下に伸縮できる
昇降機構とを有する高所作業車において、昇降機構はそ
の長さ方向にそれぞれの両端が伸縮できる3本の油圧伸
縮機構から成り、各油圧伸縮機構を上方から見て並列に
配置し、中央に配置した油圧伸縮機構と一側の油圧伸縮
機構をその中央で回動自在に連結し、中央に配置した油
圧伸縮機構と他側の油圧伸縮機構をその中央で回動自在
に連結し、各油圧伸縮機構は平行に配置した内部中空の
細長い一対の外ケースで構成し、各外ケース内にはそれ
ぞれ油圧シリンダーを摺動自在に挿通し、各油圧シリン
ダーのシリンダーロッドの先端を外ケースに連結し、中
央の油圧伸縮機構の一方の油圧シリンダーの基部を車体
の上面一方に連結し、中央の油圧伸縮機構の他方の油圧
シリンダーの基部を昇降台の下面他方に連結し、両側に
ある油圧伸縮機構の一方の油圧シリンダーの基部を車体
の上面他方に連結し、両側にある油圧伸縮機構の他方の
油圧シリンダーの基部を昇降台の下面一方に連結し、側
面から視て昇降機構がX字形となるように構成させ、各
油圧シリンダーに同時に油圧を供給することで各油圧シ
リンダーをそれぞれ外ケースより同期して伸縮させ、昇
降台を上下動させることを特徴とする高所作業車を提供
するものである。
【0022】
【作用】本発明では、昇降機構はX字形に組み合わされ
た3組の油圧伸縮機構によって構成され、各油圧伸縮機
構は角パイプ状をした一対の外ケースを平行に配置して
あり、この外ケース内には油圧シリンダーを摺動自在に
挿入してある。そして、各シリンダーロッドの先端を外
ケースに連結し、各油圧シリンダーの基部を車体と昇降
台に連結してある。各シリンダーロッドの内部には同期
パイプを挿通してあり、この同期パイプによって両側に
配置した油圧伸縮機構の油圧シリンダーと中央に配置し
た油圧伸縮機構の油圧シリンダーを接続してある。そし
て、車体に連結した油圧シリンダーの基部より圧力油を
供給すれば、各油圧シリンダーに圧力油が同時に流動
し、各油圧シリンダーよりシリンダーロッドが同期して
伸縮することができるので、昇降機構はX字形に放射状
に拡大して昇降台を上昇させることができる。さらに、
各油圧伸縮機構の油圧シリンダーの内径を太径と細径の
2種類を設置してあり、両側の油圧伸縮機構にある太径
の油圧シリンダーの排出断面積の和と中央に配置した油
圧伸縮機構にある太径の油圧シリンダーの圧力断面積を
同一となるように設定してあるので、両側にある2本の
太径の油圧シリンダーから排出された圧力油により中央
にある太径の油圧シリンダーが同時に同期して伸長し、
中央の油圧伸縮機構と両側の油圧伸縮機構の伸長量が同
期することになる。
【0023】また、3組の油圧伸縮機構はその中央がス
イベルジョイントにより回転自在に連結されて、しかも
各油圧伸縮機構の間では圧力油をこのスイベルジョイン
トにより流動されるので、各油圧伸縮機構はその中央で
X字形に自由に回動し、同期のための圧力油が各油圧シ
リンダー間に自由に流動することになる。このように、
車体に油圧シリンダーの基部を接続しているので、この
油圧シリンダーに直接圧力油の供給、排出を行わせるこ
とができるので、高圧ホースを車体と油圧伸縮機構の間
で取り廻す必要が無くなる。また、各油圧シリンダー間
の圧力油の流動はスイベルジョイントによって行われる
ので、両油圧伸縮機構の間には外部からは高圧ホースが
見えず外観が簡素となり、油圧伸縮機構の外側に弛ませ
た高圧ホースが無くなるので故障の原因が少なくなる。
このように、従来のような高圧ホースを油圧伸縮機構の
間に介在させる必要が無くなり、高圧ホースを捩じるよ
うな無理な作用力が発生しなくなり、保守、点検が容易
となり、長期の使用が可能となるものである。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。この実施例においては、図1は高所作業車の昇降台
を最大高さ位置に上昇させた状態を斜め後部から視た斜
視図であり、図2は昇降台を最大高さに上昇させた状態
の側面図であり、図3は最低の高さに昇降台を下げた状
態の側面図であり、図4は最低の高さに昇降台を下げた
状態の背面図である。
【0025】先ず、これらの図において原動機、油圧発
生機構等を内蔵した車体1の下部の前後にはそれぞれ前
輪2、後輪3が軸支されている。この前輪2は左右に方
向を転換することができ、後輪3を駆動することで車体
1は自由にその位置を移動できるようになっている。こ
の車体1の上面にはX字形に組み立てられた昇降機構4
が連結してあり、この昇降機構4の上端には人や資材を
搭載するための昇降台5が連結してある。この昇降台5
の上面の周囲には作業員が落下しないように、作業員の
腰の高さ程度にパイプ製の手摺り6が固着してある。ま
た、手摺り6の前面には操作レバーやスイッチ等を収納
し、この高所作業車の全体の操作を行うための制御箱7
が固定してある。さらに、車体1の上面中央の左右には
ガススプリングで構成されて、常時上方に付勢されたキ
ック機構8が2組設けられている。
【0026】次に、車体1に搭載した昇降機構4は水平
方向に間隔を置いて並べられた3組の油圧伸縮機構1
1、12、13から構成されている。このうち油圧伸縮
機構11と12は同一の構成であって同一の方向に向け
られているが、油圧伸縮機構13は油圧伸縮機構11、
12とは少しその構造が相違し、油圧伸縮機構11、1
2とは逆方向に向けられている。これら三つの油圧伸縮
機構11、12、13はその中央で回動自在に連結さ
れ、側面から見てX字形になるように構成されている。
この油圧伸縮機構11と12はその構造が全く同一であ
るが、油圧伸縮機構13は油圧伸縮機構11、12に比
べてその構造を上下に反転した構造となっている。
【0027】この油圧伸縮機構11は長方形の四角い断
面形状をした角パイプ状の外ケース14、15を平行と
なるように結合して構成してあり、外ケース14、15
の両端にはそれぞれ平板状のローラーボックス20、2
1が平行に固着してある。各ローラーボックス20、2
1の内部にはローラやピンが配置されている。この外ケ
ース14の一端開口(図1で下側)には、外ケース14
の長さ方向に摺動自在となるようにガイドレール26と
太シリンダー32が挿入されている。また、外ケース1
5の他端開口(図1で上側)には、外ケース15の長さ
方向に摺動自在となるようにガイドレール27と細シリ
ンダー33が挿通してある。
【0028】次に、油圧伸縮機構12も油圧伸縮機構1
1と同様の構造となっており、この油圧伸縮機構12は
長方形の四角い断面形状をした角パイプ状の外ケース1
6、17を平行となるように結合して構成してあり、外
ケース16、17の両端にはそれぞれ平板状のローラー
ボックス22、23が平行に固着してある。各ローラー
ボックス22、23の内部にはローラやピンが配置され
ている。この外ケース16の一端開口(図1で下側)に
は外ケース16の長さ方向に摺動自在となるようにガイ
ドレール28、太シリンダー34が挿入してある。ま
た、外ケース17の他端開口(図1で上側)には外ケー
ス17の長さ方向に摺動自在となるようにガイドレール
29と細シリンダー35が挿入してある。
【0029】次に、油圧伸縮機構11と12の間に挟ま
れて位置する油圧伸縮機構13は、長方形の四角い断面
形状をした角パイプ状の外ケース18、19を平行に結
合することで構成されており、外ケース18、19の両
端にはそれぞれ平板状のローラーボックス24、25が
平行に固着してある。各ローラーボックス24、25の
内部にはローラやピンが配置してある。この外ケース1
8の一端開口(図1で上側)には外ケース18の長さ方
向に摺動自在となるようにガイドレール30、太シリン
ダー36が挿通してある。また、外ケース19の他端開
口(図1で下側)には外ケース19の長さ方向に摺動自
在となるようにガイドレール31、細シリンダー37が
挿入してある。
【0030】前述したガイドレール26、27、28、
29、30、31のそれぞれは断面形状がコの字形をし
た細長いアングル材で構成されている。一対のガイドレ
ール26はその長さ方向を太シリンダー32の長さ方向
に揃えてあり、両ガイドレール26の開口端を太シリン
ダー32の周面に溶接させることにより、一対のガイド
レール26と太シリンダー32が図6で示すように長方
形の断面構造に組み立てられている。また、一対のガイ
ドレール27はその長さ方向を細シリンダー33の長さ
方向に揃えてあり、両ガイドレール27の開口端を細シ
リンダー33の周面の溶接させることにより、一対のガ
イドレール27と細シリンダー33が図6で示すような
長方形の断面構造に組み立てられている。また、油圧伸
縮機構12におけるガイドレール28、29、太シリン
ダー34、細シリンダー35も同一の構造となってお
り、図6で示される構造と同じ構造となっている。
【0031】次に、油圧伸縮機構13においては、ガイ
ドレール30、31のそれぞれは断面がコの字形をした
細長いアングル材で構成されている。一対のガイドレー
ル30はその長さ方向を太シリンダー36の長さ方向に
揃えてあり、両ガイドレール30の開口端を太シリンダ
ー36の周面に溶接させることにより、一対のガイドレ
ール30と太シリンダー36が図8で示すように長方形
の断面構造に組み立てられている。また、一対のガイド
レール31はその長さ方向を細シリンダー37の長さ方
向に揃えてあり、両ガイドレール31の開口端を細シリ
ンダー37の周面に溶接させることにより、一対のガイ
ドレール31と細シリンダー37により図8で示すよう
な長方形の断面構造に組み立てられている。
【0032】次に、前記太シリンダー32、34、3
6、細シリンダー33、35、37の関係を説明する。
この太シリンダー32は細シリンダー33に比べてその
外径、内径が太くなった形状であり、太シリンダー34
も細シリンダー35に比べてその内径、外径が太くなっ
た形状をしており、太シリンダー36は細シリンダー3
7に比べその内径、外径が太くなった形状をしている。
そして、太シリンダー32と34はその形状が同一であ
り、細シリンダー33と35はその形状が同一となるよ
うに形成してある。このような構造の関係において、油
圧伸縮機構11、12に比較して油圧伸縮機構13で
は、太径である太シリンダー36が細シリンダー37に
対して上方に位置していることが大きく相違している。
これらの太シリンダー32、34、36及び細シリンダ
ー33、35、37は後述するように、それぞれが油圧
シリンダーと似た構造をしており、それぞれの端部(図
1においてそれぞれの上下端)にはブロック状をした軸
止めが一体に形成してある。
【0033】この車体1の前方(図1、図2、図3にお
いて左側)には、その上面の左右に軸支体38、39が
固着してあり、車体1の後方(図1、図2、図3におい
て右側)の上面の中央には軸支体40が固着してある。
また、昇降台5の前方の下面の中央には軸支体43が固
着してあり、昇降台5の後方の下面の左右には軸支体4
1、42が固着してある。これらの軸支体38、39、
40、41、42、43は、薄肉鋼板を折り曲げてやや
台形となるように形成されており、これらの軸支体3
8、39を結ぶ線と軸支体40の間隔は、軸支体41、
42を結ぶ線と軸支体43の間隔とほぼ一致させてあ
る。
【0034】この軸支体38には太シリンダー32の下
端にある軸止めが挿入され、太シリンダー32と軸支体
38とはピン44によって回動自在に連結され、軸支体
39には太シリンダー34の下端にある軸止めが挿入さ
れ、太シリンダー34と軸支体39とはピン45によっ
て回動自在に連結されている。そして、軸支体40には
細シリンダー37の下端にある軸止めが挿入され、軸支
体40と細シリンダー37とはピン46によって回動自
在に連結されている。また、軸支体41には細シリンダ
ー33の上端にある軸止めが挿入され、細シリンダー3
3と軸支体41とはピン47によって回動自在に連結さ
れ、軸支体42には細シリンダー35の上端にある軸止
めが挿入され、細シリンダー35と軸支体42とはピン
48によって回動自在に連結されている。さらに、軸支
体43には太シリンダー36の上端にある軸止めが挿入
され、太シリンダー36と軸支体43とはピン49によ
って回動自在に連結されている。
【0035】次に、油圧伸縮機構11、12の外側面の
中央には、水平方向に向けて突起したキックピン51、
キックピン52がそれぞれ固着してあり、これらのキッ
クピン51、52は前記キック機構8の上端と接触し、
昇降機構4の初期のおける上昇を助ける作用をすること
ができる。
【0036】次に、図5は前記昇降機構4を構成する外
側の油圧伸縮機構11の内部構造を断面にして示したも
のである。この図5における構造では、油圧伸縮機構1
1のみを示しているが、油圧伸縮機構12の内部の構造
も全く同じ構造であるため、油圧伸縮機構12の説明は
ここでは省略する。この図5において、外ケース14、
15はそれぞれの断面が長方形の形状をした細長い角パ
イプ状をしており、外ケース14、15の一側面を密着
させて両者が一体となるように平行に連結させてある。
そして、外ケース14、15の両端の側面にはそれぞれ
が平板状のローラーボックス20、21が固着させてあ
る。
【0037】この外ケース14の内部には、図5中の左
開口から太シリンダー32とガイドレール26が移動自
在に挿入してあり、太シリンダー32の上下には一対の
ガイドレール26が太シリンダー32の周囲を被うよう
に固着してあり、太シリンダー32とガイドレール26
とは一体となって外ケース14内で移動することができ
る。そして、前記ローラーボックス20に軸支してある
ローラー56、57がガイドレール26の外側に接触
し、このローラー56、57によってガイドレール26
及び太シリンダー32がその移動方向を規制されて移動
することができる。この太シリンダー32は断面が円形
をした中空のパイプ状をしており、この太シリンダー3
2の先端開口(図5中において右側)から内部に向かっ
て太ロッド60が挿入されている。この太ロッド60の
先端にはブロック状をしたロッドヘッド62が固着して
あり、このロッドヘッド62はローラーボックス21に
ピンで連結されている。従って、太シリンダー32内に
圧力油が供給されると太シリンダー32は太ロッド60
を押し出そうとするが、ロッドヘッド62がローラーボ
ックス21に固定されているため、太シリンダー32、
ガイドレール26が外ケース14より図5中において左
方向に押し出されることになる。
【0038】また、外ケース15の内部には、図5中の
右開口から細シリンダー33とガイドレール27が移動
自在に挿入してあり、細シリンダー33の上下には一対
のガイドレール27が細シリンダー33の周囲を被うよ
うに固着してあり、細シリンダー33とガイドレール2
7とは一体となって外ケース15内で移動することがで
きる。そして、ローラーボックス21に軸支してあるロ
ーラー58、59がガイドレール27の外側に接触し、
このローラー58、59によってガイドレール27及び
細シリンダー33がその移動方向を規制されて移動する
ことができる。この細シリンダー33は断面が円形をし
た中空のパイプ状をしており、この細シリンダー33の
先端開口(図5中において左側)から内部に向かって細
ロッド61が挿入されている。この細ロッド61の先端
にはブロック状をしたロッドヘッド63が固着してあ
り、このロッドヘッド63はローラーボックス20にピ
ンで連結されている。従って、細シリンダー33内に油
圧が供給されると細シリンダー33は細ロッド61を押
し出そうとするが、ロッドヘッド63がローラーボック
ス20に固定されているため細シリンダー33、ガイド
レール27が外ケース15より図5中において右方向に
押し出されることになる。この図5中において、AーA
矢視した断面が図6で示す構造である。
【0039】このように構成したため、油圧伸縮機構1
1の内部にある太シリンダー32、細シリンダー33に
油圧が供給されると太シリンダー32、細シリンダー3
3はそれぞれ外ケース14、15より押し出され、太シ
リンダー32、細シリンダー33の両先端間の距離が大
きくなるように変化させられる。また、油圧伸縮機構1
2でも同様の構成となっているため、太シリンダー3
5、細シリンダー36に油圧が供給されると太シリンダ
ー35、細シリンダー36はそれぞれ外ケース16、1
7より押し出され、太シリンダー35、細シリンダー3
6の両先端間の距離が大きくなるように変化させられ
る。
【0040】次に、図6は前記図5におけるAーA矢視
の断面構造を示すものである。この図6で示すように、
下側にある太シリンダー32は上側の細シリンダー33
に対してその外径、内径が大きく設定してあり、ガイド
レール26もガイドレール27に対して外径を大きく設
定してある。そして、コの字形の断面をしたガイドレー
ル26が上下から太シリンダー32の側面に溶接されて
いることから、一対のガイドレール26、太シリンダー
32によって形成された外径は長方形となっており、そ
の外径は外ケース14の内径より少し小さく設定してあ
り、ガイドレール26、太シリンダー32が移動しても
外ケース14と接触しないようになっている。同様に、
コの字形の断面をしたガイドレール27が上下から細シ
リンダー33の側面に溶接されており、ガイドレール2
7、細シリンダー33によって形成された外径は長方形
となっており、その外径は外ケース15の内径より少し
小さく設定してあり、ガイドレール27、細シリンダー
33が移動しても外ケース15と接触しないようになっ
ている。
【0041】また、図7は前記昇降機構4の中央に位置
する油圧伸縮機構13の内部構造を断面にして示したも
のである。この図7における断面構造は、前記図5で示
した油圧伸縮機構11の構造を上下に反転した構造とほ
ぼ似ている。この油圧伸縮機構13では油圧伸縮機構1
1とは違って太径の太シリンダー36が上部に、細径の
細シリンダー37が下部に位置している。この図7にお
いて分かるように、外ケース18、19はそれぞれの断
面が長方形をした細長い角パイプ状をしており、外ケー
ス18、19のそれぞれの一側面を密着させて両者が一
体となるように連結してある。そして、外ケース18、
19の両端の側面にはそれぞれ平板状のローラーボック
ス24、25が固着してある。
【0042】この外ケース18の内部には、図7中の左
開口から太シリンダー36とガイドレール30が移動自
在に挿入してあり、太シリンダー36の上下には一対の
ガイドレール30が太シリンダー36の周囲を被うよう
に固着してあり、太シリンダー36とガイドレール30
とは一体となって外ケース18内で移動することができ
る。そして、前記ローラーボックス24に軸支してある
ローラー64、65がガイドレール30の外側に接触
し、このローラー64、65によってガイドレール30
及び太シリンダー36がその移動方向を規制されて移動
することができる。この太シリンダー36は断面が円形
をした中空のパイプ状をしており、この太シリンダー3
6の先端開口(図7中において右側)から内部に向かっ
て太ロッド68が挿入されている。この太ロッド68の
先端にはブロック状をしたロッドヘッド70が固着して
あり、このロッドヘッド70はローラーボックス25に
ピンで連結させてある。従って、太シリンダー36内に
圧力油が供給されると太シリンダー36は太ロッド68
を押し出そうとするが、ロッドヘッド70がローラーボ
ックス25に固定されているため、太シリンダー36、
ガイドレール30が外ケース18より図7中において左
方向に押し出されることになる。
【0043】また、外ケース19の内部はその図7中の
右開口から細シリンダー37とガイドレール31が移動
自在に挿入してあり、細シリンダー37の上下には一対
のガイドレール31が細シリンダー37の周囲を被うよ
うに固着してあり、細シリンダー37とガイドレール3
1とは一体となって外ケース19内で移動することがで
きる。そして、ローラーボックス25に軸支してあるロ
ーラー66、67がガイドレール31の外側に接触し、
このローラー66、67によってガイドレール31及び
細シリンダー37がその移動方向を規制されて移動する
ことができる。この細シリンダー37は断面が円形をし
た中空のパイプ状をしており、この細シリンダー37の
先端開口(図7中において左側)から内部に向かって細
ロッド69が挿入されている。この細ロッド69の先端
にはブロック状をしたロッドヘッド71が固着してあ
り、このロッドヘッド71はローラーボックス24にピ
ンで連結されている。従って、細シリンダー37内に油
圧が供給されると細シリンダー37は細ロッド69を押
し出そうとするが、ロッドヘッド71がローラーボック
ス24に固定されているため細シリンダー37、ガイド
レール31が外ケース19より図7中において右方向に
押し出されることになる。また、細シリンダー37の先
端(図7中において左側)にはその内部に圧力油を流動
させるための中空の給油パイプ72の先端が連結してあ
り、給油パイプ72はガイドレール31と細シリンダー
37の間を延長し、細シリンダー37の基部(図7中に
おいて右側)で外部に露出したポート73に連結されい
る。なお、図7中でBーB矢視した断面が図8において
示されるものである。
【0044】このようにして、油圧伸縮機構13の内部
にある太シリンダー36、細シリンダー37に油圧が供
給されると太シリンダー36、細シリンダー37はそれ
ぞれ外ケース18、19より押し出され、太シリンダー
36、細シリンダー37の両先端間の距離が大きくなる
ように変化させられる。
【0045】また、図8は前記図7におけるBーB矢視
の断面構造を示すものである。この図8で示すように、
上側にある太シリンダー36は上側の細シリンダー37
に対してその外径、内径が大きく設定してあり、ガイド
レール30もガイドレール31に対して外径を大きく設
定してある。そして、コの字形の断面をしたガイドレー
ル30が上下から太シリンダー36の側面に溶接されて
いることから、一対のガイドレール30、太シリンダー
36によって形成された外径は長方形となっており、そ
の外径は外ケース18の内径より少し小さく設定してあ
り、ガイドレール30、太シリンダー36の移動しても
外ケース18と接触しないようになっている。同様に、
コの字形の断面をしたガイドレール31が上下から細シ
リンダー37の側面に溶接されており、ガイドレール3
1、細シリンダー37によって形成された外径は長方形
となっており、その外径は外ケース19の内径より少し
小さく設定してあり、ガイドレール31、細シリンダー
37の移動において外ケース19と接触しないようにな
っている。
【0046】次に、図9は図5における外ケース14、
15の一方の開口(図5において左側)部分を拡大し、
その一部を破断して示したものである。この図9により
その構造が分かるように、太シリンダー32の上下には
その軸方向と平行となるように上下からコの字形の断面
をしたガイドレール26が溶接してあり、一対のガイド
レール26、太シリンダー32が一体となった構造とな
っている。そして、上下にあるガイドレール26の側面
にはローラー56、57が接触させてあり、このローラ
ー56、57によってガイドレール26がその長さ方向
に自由に移動できるように保持されている。この保持す
るための構造は各油圧伸縮機構11、12、13のそれ
ぞれに共通するものであり、図1で示している油圧伸縮
機構11の上下端におけるローラーボックス20、2
1、油圧伸縮機構12における上下端にあるローラーボ
ックス22、23、油圧伸縮機構13における上下端に
あるローラーボックス24、25の構造は全く同一とな
っている。このような構成から、各ガイドレール26、
27、28、29、30、31はそれぞれ長さ方向に円
滑に移動できるように維持されている。
【0047】次に、図10は図5における太シリンダー
32の内部の構造を示す断面図である。そして、前述の
油圧伸縮機構12における太シリンダー34の構造も、
この図10の構成と全く同一であるため、太シリンダー
34の説明は省略する。この太シリンダー32は、その
一端(図10において右側)が開口した断面円筒形のパ
イプ状をしており、この太シリンダー32の外周の上下
にはその長さ方向に沿ってガイドレール26が溶接して
ある。そして、太シリンダー32の内部には太シリンダ
ー32の内周面と気密に接触するピストン75が摺動自
在に挿入してあり、このピストン75の右側には太シリ
ンダー32の右側開口から挿入された太ロッド60の先
端が連結させてある。また、太シリンダー32の右側開
口にはリング状をしたシリンダーキャップ76が気密に
嵌め合わせてあり、シリンダーキャップ76の内周面は
太ロッド60の外周面に対し、気密に、かつ摺動自在に
接触している。この太ロッド60の右側にはブロック状
をしたロッドヘッド62が連結してあり、このロッドヘ
ッド62により太ロッド60の左側開口が閉鎖されてい
る。この太ロッド60の内部にはその長さ方向に渡って
同調パイプ77が挿入してあり、同調パイプ77の先端
(図10において左側)はピストン75の中心軸を貫通
させて延長させてあり、その後端(図10において右
側)はロッドヘッド62の側面に嵌め合わせてある。ま
た、ロッドヘッド62には油圧を流動させるためのポー
ト79、80が形成してあり、ポート79は太ロッド6
0の内部空間と連通させてあり、ポート80は同調パイ
プ77の内部空間と連通させてある。この太シリンダー
32の根元(図10において左側)には油圧を流動させ
るためのポート78が形成してあり、このポート78と
太シリンダー32の圧力室の内部空間とは導通穴82で
連通させてある。さらに、太ロッド60の先端であって
ピストン75に近い位置には太ロッド60の内外周を連
通させるための給油路81が開口させてある。
【0048】次に、図11は図5における細シリンダー
33の内部の構成を示す断面図である。そして、前述の
油圧伸縮機構12における細シリンダー35の構造も、
この図11の構成と全く同一であるため、細シリンダー
35の説明は省略する。
【0049】この細シリンダー33は、その一端(図1
1において左側)が開口した断面円筒形のパイプ状をし
ており、この細シリンダー33の外周の上下にはその長
さ方向に沿ってガイドレール27が溶接してある。そし
て、細シリンダー33の内部には細シリンダー33の内
周面と気密に接触するピストン84が摺動自在に挿入し
てあり、このピストン84の左側には細シリンダー33
の左側開口から挿入された細ロッド61の先端が連結さ
せてある。また、細シリンダー33の左端開口にはリン
グ状をしたシリンダーキャップ85が気密に嵌め合わせ
てあり、シリンダーキャップ85の内周面は細ロッド6
1の外周面に対し、気密に、かつ摺動自在に接触してい
る。この細ロッド61の左端にはブロック状をしたロッ
ドヘッド63が連結してあり、このロッドヘッド63に
より細ロッド61の左端開口が閉鎖されている。この細
ロッド61の内部にはその長さ方向に渡って同調パイプ
86が挿通してあり、同調パイプ86の先端(図11に
おいて右側)はピストン84の中心軸を貫通させて延長
させてあり、その後端(図11において左側)はロッド
ヘッド63の側面に嵌め合わせてある。また、ロッドヘ
ッド63には油圧を流動させるためのポート87、88
が形成してあり、ポート87は細ロッド61の内部空間
と連通させてあり、ポート88は同調パイプ86の内部
空間と連通させてある。この細ロッド61の先端であっ
てピストン84に近い位置には細ロッド61の内外周を
連通させるための導通穴89が開口させてある。
【0050】次に、図12は図7における太シリンダー
36の内部の構造を示す断面図である。この太シリンダ
ー36は、その一端(図12において右側)が開口した
断面円筒形のパイプ状をしており、この太シリンダー3
6の外周の上下にはその長さ方向に沿ってガイドレール
30が溶接してある。そして、太シリンダー36の内部
には太シリンダー36の内周面と気密に接触するピスト
ン91が摺動自在に挿入してあり、このピストン91の
右側には太シリンダー36の右側開口から挿入された太
ロッド68の先端が連結させてある。また、太シリンダ
ー36の右端開口にはリング状をしたシリンダーキャッ
プ92が気密に嵌め合わせてあり、シリンダーキャップ
92の内周面は太ロッド68の外周面に対し、気密に、
かつ摺動自在に連結してある。この太ロッド68の右端
にはブロック状をしたロッドヘッド70が連結してあ
り、このロッドヘッド70により太ロッド68の右端開
口が閉鎖させてある。この太ロッド68の内部にはその
長さ方向に渡って同調パイプ93が挿入してあり、同調
パイプ93の先端(図12において左側)にはピストン
91の中心軸を貫通させて延長させてあり、その後端
(図12において右側)はロッドヘッド70の側面に嵌
め合わせてある。また、ロッドヘッド70には油圧を流
動させるためのポート94、95が形成してあり、ポー
ト94は太ロッド68の内部空間に連通させてあり、ポ
ート95は同調パイプ93の内部空間と連通させてあ
る。さらに、太ロッド68の先端であってピストン91
に近い位置には、太ロッド68の内外周を連通させるた
めの導通穴96が開口させてある。
【0051】次に、図13は図7における細シリンダー
37の内部の構成を示す断面図である。この細シリンダ
ー37は、その一端(図13において左側)が開口した
断面円筒形のパイプ状をしており、この細シリンダー3
7の外周の上下にはその長さ方向に沿ってガイドレール
31が溶接してある。そして、細シリンダー37の内部
には細シリンダー37の内周面と気密に接触するピスト
ン98が摺動自在に挿通してあり、このピストン98の
左側には細シリンダー37の左端開口から挿入された細
ロッド69の先端が連結させてある。また、細シリンダ
ー37の右端開口にはリング状をしたシリンダーキャッ
プ99が気密に嵌め合わされてあり、シリンダーキャッ
プ99の内周面は細ロッド69の外周面に対し、気密
に、かつ摺動自在に接触している。この細ロッド69の
左端にはブロック状をしたロッドヘッド71が連結して
あり、このロッドヘッド71により細ロッド69の左端
開口が閉鎖されている。この細ロッド69の内部にはそ
の長さ方向に渡って同調パイプ100が挿通してあり、
同調パイプ100の先端(図13において右側)はピス
トン98の中心軸を貫通させてあり、その後端(図13
において左側)はロッドヘッド71の側面に嵌め合わせ
てある。また、ロッドヘッド71には油圧を流動させる
ためのポート102、103が形成してあり、ポート1
02は細ロッド69の内部空間と連通させてあり、ポー
ト103同調パイプ100の内部空間と連通させてあ
る。そして、細シリンダー37の先端(図13において
左側)付近であってシリンダーキャップ99に接近した
位置には、細シリンダー37の内部と連通するポート1
01が設けてあり、このポート101には細径をした給
油パイプ72の一端が連結してある。この給油パイプ7
2は、細シリンダー37とガイドレール31の間の空間
を延長するように配置され、細シリンダー37の根元付
近にまで延長し、給油パイプ72の後端は細シリンダー
37の根元付近に設けられたポート73に接続してあ
る。さらに、細ロッド69の先端であってピストン98
に近い位置には細ロッド69の内外周を連通させるため
の導通穴104が開口させてある。
【0052】次に、図14は、前述の太シリンダー3
2、34、36、細シリンダー33、35、37におけ
る、それぞれの内部の断面形状を示すために中心で切断
して説明するものである。この図14でのそれぞれの切
断位置は、油圧伸縮機構11における太シリンダー32
は図10におけるCーC矢視断面であり、細シリンダー
33は図11におけるDーD矢視断面である。また、油
圧伸縮機構12における太シリンダー34、細シリンダ
ー35は、それぞれに対応する油圧伸縮機構11のCー
C矢視断面、DーD矢視断面と同一の位置となる。ま
た、油圧伸縮機構13における太シリンダー36、細シ
リンダー37の切断位置は、太シリンダー36では図1
2におけるEーE矢視断面であり、細シリンダー37で
は図13におけるFーF矢視断面である。
【0053】この図14において、それぞれの内部に圧
力油が加えられる有効圧力の断面積を考えてみる。この
太シリンダー32の内部においては、太シリンダー32
の内周と太ロッド60の外周における圧力断面積を
「ア」とし、太ロッド60の内周と同調パイプ77の外
周における圧力断面積を「イ」とする。また、細シリン
ダー33の内部においては、細シリンダー33の内周と
細ロッド61の外周における圧力断面積を「オ」とし、
細ロッド61の内周と同調パイプ86の外周の圧力断面
積を「カ」とする。同様にして、太シリンダー34の内
部においては、太シリンダー34の内周と太ロッド60
ー2の外周における圧力断面積を「ウ」とし、太ロッド
60ー2の内周と同調パイプ77ー2の外周における圧
力断面積を「エ」とする。また、細シリンダー35の内
部においては、細シリンダー35の内周と細ロッド61
ー2の外周における圧力断面積を「キ」とし、細ロッド
61ー2の内周と同調パイプ86ー2の外周における圧
力断面積を「ク」とする。そして、太シリンダー36の
内周の圧力断面積を「ケ」とし、細シリンダー37の圧
力断面を「コ」とする。このような圧力断面積の「ア」
〜「コ」が実際に圧力油が供給された場合に作用力が発
生する断面積となる。この場合において、太シリンダー
32と34の内外径は同一とし、細シリンダー33と3
5の内外径を同一としている。このため、「ア」と
「ウ」、「イ」と「エ」、「オ」と「キ」、「カ」と
「ク」のそれぞれの圧力断面積は同一となる。このよう
に設定した場合の油圧伸縮機構11、12と油圧伸縮機
構13のそれぞれの圧力断面積の関係は下記のように示
される。
【0054】「ケ」=「ア」+「イ」+「ウ」+「エ」
【0055】「コ」=「オ」+「カ」+「キ」+「ク」
【0056】このように設定させるため、予め計算して
それぞれのシリンダー32、33、34、細シリンダー
35、36、37の内外周の寸法を決定しておくものと
する。
【0057】次に、図15は前述した昇降機構4の中央
に設けてあり、油圧伸縮機構11、12、13をそれぞ
れ相対的に回動自在に連結させる回動軸支体53、54
の内部構造を示すものである。これらの回動軸支体5
3、54はそれぞれ油圧伸縮機構13を中心にして対称
形に配置され、その内部の構造も対称に設定されてい
る。このため、回動軸支体53の内部構成についてのみ
説明し、回動軸支体54の構成についてはその説明を省
略してある。
【0058】前述のように、油圧伸縮機構11は外ケー
ス14と15を密着して組み合わせて構成してあり、そ
れらの側面であって油圧伸縮機構13と対向する側面に
は薄肉の円筒形をした外連結リング106が固着してあ
り、外連結リング106の先端にはリング状をした取付
けリング108が固着してある。また、油圧伸縮機構1
3は外ケース18、19を密着して組み合わせて形成し
てあり、この外ケース18、19の側面であって油圧伸
縮機構11に対向する側面には円筒形をした内連結リン
グ107が固着してある。また、取付けリング108の
先端にはリング状をした外リング109が密着させてあ
り、取付けリング108と外リング109とはボルト1
12によって締めつけ連結してある。そして、内連結リ
ング107の側面にはリング状をした内リング110が
密着させてあり、内連結リング107と内リング110
とはボルト113によって締めつけ連結してある。そし
て、外リング109の内周と内リング110の外周のそ
れぞれに形成した溝には複数個のベアリング111が挿
入してあり、このベアリング111によって外リング1
09と内リング110が円滑に回動するのを維持してい
る。このように、取付けリング108、外リング10
9、内連結リング107、内リング110によって油圧
伸縮機構11と13の両者は相対的に反対方向に回動自
在になるように保持され、かつ左右方向に離れないよう
に規制されている。
【0059】なお、回動軸支体54も同様の構成であ
り、油圧伸縮機構12と13はそれぞれ相対的に反対方
向に回動自在となるように保持され、かつ左右方向に離
れないように規制されている。
【0060】さて、前述の外連結リング106、取付け
リング108、外リング109は内部が空洞であり、こ
れらの内部には円筒形をした空間が形成されていて、外
連結リング106の内部空間には円筒形をした外ジョイ
ント118が収納され、内連結リング107の内部空間
には円筒形をした内ジョイント119が収納されてい
る。この二つの外ジョイント118と内ジョイント11
9を組み合わせることにより、油圧を一方から他方に流
動させるとともに、相互に回動できる従来から周知のス
イベルジョイント120が形成されている。この外連結
リング106の外周の2カ所にはポート挿通穴114、
115が開口してあり、このポート挿通穴114、11
5には前記外ジョイント118に固着してあるポート1
28、129を外部に突起するように挿通させてある。
また、内連結リング107の外周2カ所にも同様にポー
ト挿通穴116、117が開口させてあり、このポート
挿通穴116、117には前記内ジョイント119に固
着したポート130、131が外部に突起するように挿
通させてある。この構成により、ポート128、129
とポート130、131を導通させて、圧力油を相互に
流動させることができる。
【0061】次に、図16は前述のスイベルジョイント
120の内部構造を示すものである。このスイベルジョ
イント120の構造は従来から周知のものであり、軸方
向に相互に回転を妨げないとともに、外ジョイント11
8と内ジョイント119の間で圧力油を流動させること
ができるものである。
【0062】この外ジョイント118は円筒形状をして
おり、この外ジョイント118の内部には円柱形状をし
た内ジョイント119が気密にかつ回転自在に挿入させ
てある。この外ジョイント118の内周面には2条の溝
状をした内環状溝122、123が切削形成してあり、
内ジョイント119の外周面には2条の外環状溝12
4、125が切削形成してある。この内環状溝122に
対して外環状溝124が対向し、内環状溝123に対し
て外環状溝125が対向し、この組合せによりスイベル
ジョイント120の内部には二つのリング状をした圧力
油の流動空間が形成される。そして、外ジョイント11
8の外周には二つのポート128、129が油圧ホース
と連結できるように突起させてあり、内ジョイント11
9の外周にもポート130、131が油圧ホースと連結
できるように突起させてある。そして、内ジョイント1
19の内部にはその断面(図16の状態)で平行となり
縦断面(図18の状態)で上下に離れた2つの導油路1
26、127が形成してあり、導油路126は外環状溝
124に、導油路127は外環状溝125にそれらの一
端が連通させてあり、導油路126の他端はポート13
0に、導油路127の他端はポート131に連通させて
ある。このような構成により外ジョイント118と内ジ
ョイント119が相互に回動することができ、ポート1
28は内環状溝122、外環状溝124、導油路126
を介してポート130と常時連通しており、ポート12
9は内環状溝123、外環状溝125、導油路127を
介してポート131と常時連通させてある。このよう
に、ポート128とポート130とが連通し、ポート1
29とポート131とが連通してる状態は立体的に図示
した図17を参照すれば理解しやすい。
【0063】また、図18は、図16におけるGーG矢
視の断面を示したものである。前記内ジョイント119
の内部には上下に少し距離をおいて2つの導油路12
6、127が形成してあり、外ジョイント118の外周
には上下にポート128、129が固着してあり、それ
ぞれはリング状となった内環状溝122、123、外環
状溝124、125で形成された空間に連通させてあ
る。この図18においては内環状溝123と外環状溝1
25によって形成された空間に、ポート129が連通し
ている状態を示したものである。同様に、他の内環状溝
122、外環状溝124で形成された空間にも、この図
18で示すようにポート128が連通している。
【0064】次に、図19は本実施例における油圧伸縮
機構11、12、13を組み立てる前の分解した状態を
示すものである。前記図1〜図4では示されていない
が、外連結リング106の外周には2本の油圧ホース1
33、134が連結してあり、油圧伸縮機構13の側面
に固着してある内連結リング107には2本の油圧ホー
ス137、138が連結してある。また、油圧伸縮機構
12の側面に固着してある外連結リング106ー2には
2本の油圧ホース135、136が連結してあり、油圧
伸縮機構13の側面に固着した内連結リング107ー2
には2本の油圧ホース139、140が連結してある。
これら油圧ホース133〜140はそれぞれ圧力油を供
給させるためのものであり、それぞれの他端はロッドヘ
ッド62、63、70、71に接続してある。
【0065】次に、図20は本実施例における油圧の供
給するための概念図を示したものである。圧力油を発生
させる油圧ポンプ142から吐出された圧力油は太シリ
ンダー32、34、細シリンダー33、35のそれぞれ
の圧力室に供給されており、太シリンダー32、34の
排出室から出た圧力油は一本にまとめられ、太シリンダ
ー36の圧力室に接続されている。また、細シリンダー
33、35の排出室から吐出された圧力油は合流して一
本にまとめられ、細シリンダー37の圧力室に供給され
ている。さらに、太シリンダー36、細シリンダー37
の排出室から吐出された圧力油は一本に合流し、圧力油
を貯留する油タンク144に回収される。この図20の
構成が本実施例における圧力油が流動する概念図ある。
【0066】次に、図21は本実施例における油圧回路
の構成を示すものである。前述の車体1に内蔵したモー
ター、エンジン等の原動機143の出力軸には油圧ポン
プ142が従動させてあり、この油圧ポンプ142の吸
引側には圧力油を貯留した油タンク144を連通させて
あり、油圧ポンプ142の吐出側には三方に回路を切換
える切換弁145が接続してあり、切換弁145の排出
室には油タンク144が接続してある。
【0067】この切換弁145の一方の出力は、分岐し
て太シリンダー32にあるポート78と太シリンダー3
4にあるポート78ー2に接続してあり、切換弁145
の他方の出力はポート73に接続してある。この太シリ
ンダー32のポート80は細シリンダー33のポート8
8と連通させてあり、ポート79はスイベルジョイント
120を構成する外連結リング106に接続させ、細シ
リンダー33のポート87も外連結リング106に接続
させてある。また、太シリンダー34のポート80ー2
は細シリンダー35のポート88ー2に連通してあり、
ポート79ー2はスイベルジョイント120ー2を構成
する外連結リング106ー2に接続してあり、細シリン
ダー35のポート87ー2も外連結リング106ー2に
接続してある。次に、中央の油圧伸縮機構13を構成す
る細シリンダー37のポート102は太シリンダー36
のポート94と連通させてあり、ポート103は分岐し
てそれぞれは内連結リング107と内連結リング107
ー2に接続してあり、スイベルジョイント120、スイ
ベルジョイント120ー2を介してポート87とポート
87ー2に連通している。また、太シリンダー36にあ
るポート95は分岐してそれぞれ内連結リング107と
内連結リング107ー2に接続しており、このスイベル
ジョイント120、スイベルジョイント120ー2を介
してそれぞれ太シリンダー32のポート79と太シリン
ダー34のポート79ー2に接続してある。
【0068】次に、本実施例の作用について説明する。
この高所作業車を作動させるためには、先ず車体1に収
納してある原動機143をバッテリーあるいはガソリン
により始動し、原動機143によって油圧ポンプ142
を従動させる。この油圧ポンプ142が油タンク144
より圧力油を吸引し、高所作業車の各部に圧力油を供給
することで各種の動作ができることになる。この高所作
業車を操作するには、昇降台5に搭乗した作業員が制御
箱7のレバー等を操作することによって行われる。
【0069】先ず、図3に示すように昇降台5が最下位
置に降下した状態から、図2に示すように昇降台5が最
大高さ位置にまで持ち上げられる操作の手順を説明す
る。この上昇の操作では、切換弁145を「正」に切換
え油圧ポンプ142から発生した圧力油をポート78及
びポート78ー2に供給する。すると、供給された圧力
油は太シリンダー32と34の圧力室側に供給され、こ
のため、太シリンダー32の圧力室で圧力油が膨張する
ことで、ピストン75を図10中で右方向に押出し、太
ロッド60を太シリンダー32により外部に押し出す作
用をすることになる。同様に、ポート78ー2に供給さ
れた圧力油は太シリンダー34の圧力室で膨張し、太シ
リンダー34を太ロッド60ー2に対して右方向に押し
出す作用をすることになる。このポート78、78ー2
に供給された圧力は同時に同調パイプ77を通過してポ
ート80、80ー2より外部に流失し、それぞれポート
88、88ー2に供給され、細シリンダー33、35の
圧力室に流入する。このため、図11で示すようにポー
ト88に流入した圧力油は同調パイプ86を通過し、細
シリンダー33の圧力室の内部で膨張してピストン84
を細シリンダー33に対して図11中左方向に移動させ
るように作用する。同様に、ポート80ー2に流入した
圧力油は細シリンダー33の圧力室の内部で膨張する。
【0070】このような圧力油の流れのため、図10に
おいては太シリンダー32とロッドヘッド62の間隔が
大きくなり、図11では細シリンダー33とロッドヘッ
ド63の間隔が大きくなり、その両端の距離が広げられ
るように作用する。同様に太シリンダー34、細シリン
ダー35においてもそれらの両端の間隔が大きくなり、
図10、図11において示されている油圧伸縮機構1
1、12の太シリンダー32、34、細シリンダー3
3、35のそれぞれの両端の間隔は拡大することにな
る。この太シリンダー32のピストン75が移動する
と、排出室にある圧力油は給油路81、太ロッド60を
通過してポート79より流出し、その排出された圧力油
はスイベルジョイント120を介してポート95に流入
することになる。同様に、太シリンダー34の排出室に
ある圧力油はポート79ー2及びスイベルジョイント1
20ー2を介してポート95に流入することになる。こ
のため、図12で示されるように、両太シリンダー3
2、34から排出された圧力油はポート95に合流して
流入し、流入した圧力油は同調パイプ93を通過して太
シリンダー36の圧力室に流入し、ここで膨張するため
ピストン91は図12において右方向に押動されること
となり、太シリンダー36とロッドヘッド70の間隔が
大きくなることになる。
【0071】また、細シリンダー33内においてピスト
ン84が移動することから、細シリンダー33の排出室
にある圧力油は導通穴89、太ロッド60を通過してポ
ート87より排出され、圧力油はスイベルジョイント1
20を介して細シリンダー37のポート103に供給さ
れる。同様にして、細シリンダー35の排出室にある圧
力油は導通穴89ー2、ポート87ー2を通過し、スイ
ベルジョイント120ー2を介してポート103に流入
する。このようにして、ポート87、87ー2より合流
してポート103に供給された圧力油は同調パイプ10
0を通過し、細シリンダー37の圧力室に流入して膨張
する。このため、ピストン98は図13において左方向
に押動され、細シリンダー37、ロッドヘッド71の間
隔が大きくなることになる。
【0072】このようにして、ポート78、78ー2に
供給された圧力油は連動して油圧伸縮機構11、12、
13のそれぞれの圧力室に流入することから、太シリン
ダー32、34、36、細シリンダー33、35、37
はそれぞれ外ケース14、15、16、17、18より
押し出され、それぞれの両端の長さが長くなることにな
る。これらの作用において図5、図7で示されるように
太ロッド60、細ロッド61はロッドヘッド62、ロッ
ドヘッド63によってそれぞれローラーボックス20、
21に固定されており、太ロッド68、細ロッド69は
ロッドヘッド70、71によってそれぞれローラーボッ
クス24、25に固定されていることから、圧力油が膨
張することによって各ピストン75、84、91、98
が移動しても太ロッド60、68、細ロッド61、69
はその位置を変えず、相対的に太シリンダー32、3
6、細シリンダー33、37がそれぞれ油圧伸縮機構1
1、13より押し出されることになる。このため、図5
で示すように太シリンダー32とガイドレール26はロ
ーラー56、57に案内されながら外ケース14の内部
より図5中左方向に押し出され、細シリンダー33、ガ
イドレール27はローラー58、59に案内されならが
外ケース15の内部より図5中右方向に押し出される。
同様に、細シリンダー37とガイドレール31はローラ
ー66、67に案内されながら、図7中において外ケー
ス19より右方向に押動される。また、太シリンダー3
6、ガイドレール30はローラー64、65に案内され
ながら図7中において外ケース18より左方向に押動さ
れることになる。このようにして、油圧伸縮機構11、
12が伸長する際に排出された圧力油によって油圧伸縮
機構13の太シリンダー36、細シリンダー37が連動
させられ、油圧伸縮機構11、12、13は同時にその
長さを伸長させることになる。
【0073】このような伸長の動作の際に、図12にお
いて太シリンダー36内でピストン91が右方向に移動
すると、その排出室にある圧力油は導通穴96、太ロッ
ド68を通過し、ポート94から外部に流出する。この
流出した圧力油はポート102を介して、細ロッド69
の内部に流入することになる。さて、この細シリンダー
37においても図13で示すように、ピストン98は細
シリンダー37に対して左方向に移動していることか
ら、その排出室にある圧力油は同様に圧縮されているこ
とになる。このため、ピストン98が図13で右方向に
移動することによって圧縮された圧力油は、ポート10
2から流入した圧力油とともに導通穴104、ポート1
01、給油パイプ72を通過し、ポート73から外部に
流出されることになる。この流出した圧力油はポート7
3より切換弁145に戻り、この切換弁145を通過し
て油タンク144で回収され、このサイクルで圧力油の
循環回路が成立する。このように、油圧伸縮機構11、
12にそれぞれ設けた2つのポート78、ポート78ー
2に圧力油が供給されると、圧力油は油圧伸縮機構1
1、12、13の各部に伝達し、太シリンダー32が1
4外ケースより、細シリンダー33が外ケース15よ
り、太シリンダー34が外ケース16より、細シリンダ
ー35が外ケース18よりそれぞれ伸長し、同時に太シ
リンダー36が外ケース18より、外ケース17が外ケ
ース19よりそれぞれ伸長し、しかも、それぞれが同期
して伸長することとなる。こうして、太シリンダー3
2、34、36、細シリンダー33、35、37が同期
して伸長することになり、回動軸支体53、54を中心
に放射状に油圧伸縮機構11、12、13のそれぞれの
先端が拡大することになる。
【0074】これらの太シリンダー32、34、36、
細シリンダー33、35、37のそれぞれの伸長量は、
図14で示すように各部の圧力断面積が決定されている
ことから伸長量に規制が発生している。まず、太シリン
ダー32の排出室から流出する圧力油は有効断面積
「ア」+「イ」に比例し、太シリンダー34の排出室か
ら流出する圧力油は有効断面積「ウ」+「エ」に比例す
る。これらの合計した量の圧力油(「ア」+「イ」+
「ウ」+「エ」)が太シリンダー36の圧力室に供給さ
れることになるが、太シリンダー36の圧力断面積は
「ケ」であり、「ケ」の圧力断面積は前記「ア」、
「イ」、「ウ」、「エ」との合計と等しいため、太シリ
ンダー36が伸長する速度は太シリンダー32と34が
伸長する速度と同一となる。同様に、細シリンダー33
の排出室から流出する圧力油は断面積は「オ」+「カ」
に比例し、細シリンダー35の排出室から流出する圧力
油は断面積は「キ」+「ク」に比例する。これらの合計
した量の圧力油(「オ」+「カ」+「キ」+「ク」)が
細シリンダー37の圧力室に供給されることになるが、
細シリンダー37の圧力断面積は「コ」であり、この断
面積は前述した「オ」、「カ」、「キ」、「ク」の合計
と等しいため、細シリンダー37が伸長する速度は細シ
リンダー33、35が伸長する速度と同一となる。この
ことから、伸長する全ての太シリンダー32、34、3
6、細シリンダー33、35、37はそれぞれ同期して
同一の伸長量で移動することになる。
【0075】しかしながら、図3で示すように昇降台5
が最下位置にあるときには、油圧伸縮機構11、12、
13は平行に収納されていて、しかも、太シリンダー3
2、34、36、細シリンダー33、35、37のそれ
ぞれの先端は軸支体38、39、40、41、42、4
3に連結されているので、各太シリンダー32、34、
36、細シリンダー33、35、37が外ケース14、
15、16、17、18、19より伸長しようと作用す
るが、その作用力は直接昇降台5を持ち上げる応力には
ならない。しかし、立ち上げの初期動作においてはキッ
ク機構8が常時上方に作用力を発生しているため、この
キック機構8によってキックピン51、52を少し上方
に持ち上げるように作用する。すると、キックピン5
1、52により油圧伸縮機構11、12、13は少し上
方に持ち上げられるので、上下から押しつぶしたX字形
に変化する。このとき、回動軸支体53、54ではベア
リング111によって外リング109、内リング110
が相互に自由に回動できるように連結しているため、油
圧伸縮機構11、12、13のそれぞれは、それらの中
央を回転の中心とし相互に自由に反対方向に回動するこ
ができる。こうして油圧伸縮機構11、12、13は相
互に逆方向に回動し、油圧伸縮機構11、12、13が
X字形に変化するのを妨げることはない。次いで、前述
したように太シリンダー32、34、36、細シリンダ
ー33、35、37がそれぞれ圧力油によって、外ケー
ス14、15、16、17、18、19より押し出され
るため、回動軸支体53、54を回転の中心軸として油
圧伸縮機構11、12、13はX字形に似た形状となっ
て放射状に拡大する。
【0076】このように油圧伸縮機構11、12、13
が少しX字形に変化すると、外ケース14、15、1
6、17、18、19より押し出される太シリンダー3
2、34、36、細シリンダー33、35、37の伸長
力は上下方向に作用する分力に変化され、昇降台5を上
方に持ち上げる作用をする。こうして昇降機構4を構成
する油圧伸縮機構11、12、13は平行に折り畳んだ
状態から上下がつぶれたX字形となり、次いでX字形に
変化し、昇降台5は最大高さにまで上昇し、図1、図2
に示す状態まで上昇することになる。このような順序に
より、油圧伸縮機構11、12、13から伸長した太シ
リンダー32、34、36、細シリンダー33、35、
37の両端の長さは、外ケース14、15、16、1
7、18、19の長さの約三倍まで伸長する。この結
果、昇降台5は車体1よりも高い位置に持ち上げられ、
所定の高さまで昇降台5が持ち上げられたならば、作業
員が切換弁145を「中立」に復帰させるとポート7
8、78ー2に供給された圧力油はその流動を停止し、
昇降台5は持ち上げられたその高さ位置に保持されるこ
とになる。この持ち上げられた位置で昇降台5が保持さ
れると、昇降台5に搭乗した作業員が高所における建
築、土木の各種の作業を行うことができる。
【0077】次に、昇降台5を上昇させた位置から下降
させるためには前述とは逆に切換弁145を「逆」側に
切換え、油圧ポンプ142からの圧力油をポート73に
供給する。ポート73に供給された圧力油は給油パイプ
72、ポート101を通過して細シリンダー37の排出
室に流入し、図13においてピストン98を右方向に移
動させることになる。流入した圧力油は、同時に細ロッ
ド69、ポート102を通過してポート94に流入し、
ポート94から流入した圧力油は太ロッド68、導通穴
96を通過して太シリンダー36の排出室に流入し、図
12においてピストン91は左方向に移動させられる。
このため、1カ所のポート73に供給された圧力油によ
って細シリンダー37とロッドヘッド71の間隔が縮小
され、同時に太シリンダー36とロッドヘッド70の間
隔も連動して縮小されることになる。
【0078】さらに、ピストン98が図13において右
方向に移動すると、細シリンダー37の圧力室内に残留
している圧力油は同調パイプ100、ポート103を通
過し外部に流出し、圧力油は分岐して一方はスイベルジ
ョイント120を介してポーチ87に流入し、他方はス
イベルジョイント120ー2を介してポート87ー2に
流入する。このため、ポート87に流入した圧力油は、
図11中において細ロッド61、導通穴89を通過して
細シリンダー33の排出室で膨張するため、ピストン8
4を図11中において右方向に移動し、細シリンダー3
5の長さが縮小されることになる。また、図12におい
て、圧力油が排出室に供給されるため、ピストン91が
図12中で左方向に移動し、太シリンダー36の圧力室
内にある圧力油は同調パイプ93、ポート95より外部
に流出し、その圧力油は分岐して一方はスイベルジョイ
ント120を介してポート79に伝えられ、他方はスイ
ベルジョイント120ー2を介してポート79ー2に流
入する。ポート79に流入した圧力油は図10におい
て、ポート79、太ロッド60、給油路81を介して太
シリンダー32の排出室内に流入し、この排出室で膨張
する。このため、ピストン75は図10中において左方
向に移動させられ、太シリンダー32とロッドヘッド6
2の間隔は縮小させられる。また、ポート79ー2に流
入した圧力油も同様に作用をして、太シリンダー34と
ロッドヘッドとの長さを縮小させることになる。このよ
うにして、太シリンダー36、細シリンダー37の長さ
が縮小して外ケース18、19内に引き込められると、
太シリンダー36、細シリンダー37から排出された圧
力油によって同時に太シリンダー32、34、細シリン
ダー33、35もそれぞれ外ケース14、15、16、
17の内部に引き込められる。このようにして、油圧伸
縮機構11、12、13の全長が縮小し、油圧伸縮機構
11、12、13は徐々に上下から押しつぶしたX字形
となって変化し、昇降台5は徐々に下降することにな
る。
【0079】なお、この油圧伸縮機構11、12、13
の縮小の動作の際に、太シリンダー32、34、細シリ
ンダー33、35が縮小することで、それぞれの圧力室
に残留していた圧力油はそれぞれ外部に流出する。ま
ず、細シリンダー33の圧力室にある圧力油はポート8
8よりポート80に流入し、太シリンダー32の圧力室
にある圧力油と合流し、圧力油はポート78より切換弁
145を介して油タンク144に戻される。同様に、細
シリンダー35の圧力室にある圧力油はポート88ー2
よりポート80ー2に流入し、太シリンダー34の圧力
室にある圧力油と合流し、圧力油はポート78ー2より
切換弁145を介して油タンク144に戻される。この
ような順序により、X字形のように放射状に拡大した太
シリンダー32、34、36、細シリンダー33、3
5、37はそれぞれ外ケース14、15、16、17、
18、19の内部に引き込められ、太シリンダー32と
細シリンダー33、太シリンダー34と細シリンダー3
5、太シリンダー36と細シリンダー37の先端間の距
離は縮小され、油圧伸縮機構11、12、13によって
形成されていたX字形の長さが縮小し、昇降機構4は上
下から押しつぶされたX字形に変化する。この同期した
縮小の動作のとき、それぞれの太シリンダー32、3
4、36、細シリンダー33、35、37が移動する移
動量は同期しており、それぞれ同じ速度で縮小する。こ
のため昇降機構4の上下に載置してある昇降台5は徐々
に水平を維持したまま降下することになる。最終的に太
シリンダー32、34、36、細シリンダー33、3
5、37の全長が外ケース14、15、16、17、1
8、19の内部に収納されると、油圧伸縮機構11、1
2、13が平行になるような位置まで押しつぶされ、キ
ックピン51、52がそれぞれキック機構8の上端に接
触し、油圧伸縮機構11、12、13が平行となった位
置で車体1の上部に復帰してその下降動作を終了する。
こののち、切換弁145を「中立」の状態に戻すことに
より高所作業車の機能が停止する。
【0080】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、昇
降機構は角パイプ状をした外ケース内に収納した油圧シ
リンダーを移動させることができ、X字形に拡大・縮小
させることで昇降台を上昇あるいは下降させることがで
きる。そして、油圧シリンダーの基部を車体あるいは昇
降台に連結し、油圧伸縮機構の連結をスイベルジョイン
トによって行っているため、従来のように長い高圧ホー
スを弛ませて取り回す必要がなくなり、構造が極めて簡
単となる。そして、高圧ホースを取り回す必要がなくな
ったことから、製造、保守が容易となり、長期の使用が
可能となるものである。また、昇降機構を3つの油圧伸
縮機構によって構成したので、昇降台を安定して維持さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の高所作業車を示す全体の斜
視図である。
【図2】高所作業車の昇降台を最大高さ位置に持ち上げ
た状態を示す側面図である。
【図3】高所作業車の昇降台を最低高さ位置に降ろした
状態を示す側面図である。
【図4】高所作業車の昇降台を最低高さ位置に降ろした
状態を示す背面図である。
【図5】昇降機構の両側に位置する一方の油圧伸縮機構
の構造を示す断面図である。
【図6】図5中における油圧伸縮機構のAーA矢視を示
す断面図である。
【図7】昇降機構の中央に位置する油圧伸縮機構の構造
を示す断面図である。
【図8】図7中における油圧伸縮機構のBーB矢視を示
す断面図である。
【図9】図5における太シリンダーの保持機構を示す一
部破断した斜視図である。
【図10】図5における油圧伸縮機構の太シリンダーの
構造を示す断面図である。
【図11】図5における油圧伸縮機構の細シリンダーの
構造を示す断面図である。
【図12】図7における油圧伸縮機構の太シリンダーの
構造を示す断面図である。
【図13】図7における油圧伸縮機構の細シリンダーの
構造を示す断面図である。
【図14】各シリンダーの圧力断面積を示すために破断
した説明図である。
【図15】油圧伸縮機構を連結する回動導通機構を示す
ための断面図である。
【図16】スイベルジョイントの構造を示す断面図であ
る。
【図17】スイベルジョイント内に形成したの油路を示
す説明図である。
【図18】スイベルジョイントを図16中でGーG矢視
した断面図である。
【図19】油圧伸縮機構と回動導通機構とを接続する配
管を示す分解斜視図である。
【図20】本実施例における油圧供給の流路の概念を示
す説明図である。
【図21】本実施例における油圧供給の流路を示す油圧
回路図である。 1 車体 4 昇降機構 5 昇降台 11 油圧伸縮機構 12 油圧伸縮機構 13 油圧伸縮機構 32 太シリンダー 33 細シリンダー 34 太シリンダー 35 細シリンダー 36 太シリンダー 37 細シリンダー 53 回動軸支体 54 回動軸支体 60 太ロッド 61 細ロッド 68 太ロッド 69 細ロッド 75 ピストン 77 同調パイプ 84 ピストン 86 同調パイプ 91 ピストン 98 ピストン 100 同調パイプ 106 外連結リング 107 内連結リング 118 外ジョイント 119 内ジョイント 120 スイベルジョイント 122 内環状溝 123 内環状溝 124 外環状溝 125 外環状溝 126 導油路 127 導油路 133 油圧ホース 134 油圧ホース 135 油圧ホース 136 油圧ホース 137 油圧ホース 138 油圧ホース 139 油圧ホース 140 油圧ホース

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動出来る車体と、この車体の上方に位
    置して上下に昇降できる昇降台と、車体と昇降台の間に
    介在されて上下に伸縮できる昇降機構とを有する高所作
    業車において、昇降機構はその長さ方向にそれぞれの両
    端が伸縮できる3本の油圧伸縮機構から成り、各油圧伸
    縮機構を上方から見て並列に配置し、中央に配置した油
    圧伸縮機構と一側の油圧伸縮機構をその中央で回動自在
    に連結し、中央に配置した油圧伸縮機構と他側の油圧伸
    縮機構をその中央で回動自在に連結し、各油圧伸縮機構
    は平行に配置した内部中空の細長い一対の外ケースで構
    成し、各外ケース内にはそれぞれ油圧シリンダーを摺動
    自在に挿通し、各油圧シリンダーのシリンダーロッドの
    先端を外ケースに連結し、中央の油圧伸縮機構の一方の
    油圧シリンダーの基部を車体の上面一方に連結し、中央
    の油圧伸縮機構の他方の油圧シリンダーの基部を昇降台
    の下面他方に連結し、両側にある油圧伸縮機構の一方の
    油圧シリンダーの基部を車体の上面他方に連結し、両側
    にある油圧伸縮機構の他方の油圧シリンダーの基部を昇
    降台の下面一方に連結し、側面から視て昇降機構がX字
    形となるように構成させ、各油圧シリンダーに同時に油
    圧を供給することで各油圧シリンダーをそれぞれ外ケー
    スより同期して伸縮させ、昇降台を上下動させることを
    特徴とする高所作業車。
  2. 【請求項2】 各油圧シリンダーの側面にはそれぞれ長
    さ方向に沿って細長いガイドレールを固着し、各外ケー
    スの開口付近に軸支したガイドローラーにガイドレール
    を接触させ、このガイドローラーによって油圧シリンダ
    ーとガイドレールを外ケースから出没できるように案内
    させたことを特徴とする請求項1記載の高所作業車。
  3. 【請求項3】 昇降機構を構成する中央の油圧伸縮機構
    と両側にある油圧伸縮機構とをそれぞれスイベルジョイ
    ントで回動自在に連結し、このスイベルジョイントによ
    り中央の油圧伸縮機構と両側にある油圧伸縮機構にそれ
    ぞれ収納した油圧シリンダー間で圧力油の流動を行わせ
    ることを特徴とする請求項1、2記載の高所作業車。
  4. 【請求項4】 各油圧伸縮機構に収納されている一対の
    油圧シリンダーの内、一方の油圧シリンダーの圧力断面
    積を太径に形成し、他方の油圧シリンダーの圧力断面積
    を細径に形成したことを特徴とする請求項1、2、3記
    載の高所作業車。
  5. 【請求項5】 各油圧伸縮機構を構成する一対の油圧シ
    リンダーの内、一方の油圧シリンダーの圧力断面積を太
    径に形成し、他方の油圧シリンダーの圧力断面積を細径
    に形成し、両側に配置してある油圧伸縮機構の太径の油
    圧シリンダーの基部を車体に連結し、両側に配置してあ
    る油圧伸縮機構の細径の油圧シリンダーの基部を昇降台
    に連結し、中央に配置してある油圧伸縮機構の細径の油
    圧シリンダーの基部を車体に連結し、中央に配置してあ
    る油圧伸縮機構の太径の油圧シリンダーの基部を昇降台
    に連結したことを特徴とする請求項1、2、3、4記載
    の高所作業車。
  6. 【請求項6】 移動出来る車体と、この車体の上方に位
    置して上下に昇降できる昇降台と、車体と昇降台の間に
    介在されて上下に伸縮できる昇降機構とを有する高所作
    業車において、昇降機構はその長さ方向にそれぞれの両
    端が伸縮できる3本の油圧伸縮機構から成り、各油圧伸
    縮機構を上方から見て並列に配置し、中央に配置した油
    圧伸縮機構と一側の油圧伸縮機構をその中央で回動自在
    に連結し、中央に配置した油圧伸縮機構と他側の油圧伸
    縮機構をその中央で回動自在に連結し、各油圧伸縮機構
    は平行に配置した内部中空の細長い一対の外ケースで構
    成し、各外ケース内にはそれぞれ油圧シリンダーを摺動
    自在に挿通し、各油圧シリンダーのシリンダーロッドの
    先端を外ケースに連結し、中央の油圧伸縮機構の一方の
    油圧シリンダーの基部を車体の上面一方に連結し、中央
    の油圧伸縮機構の他方の油圧シリンダーの基部を昇降台
    の下面他方に連結し、両側にある油圧伸縮機構の一方の
    油圧シリンダーの基部を車体の上面他方に連結し、両側
    にある油圧伸縮機構の他方の油圧シリンダーの基部を昇
    降台の下面一方に連結し、側面から視て昇降機構がX字
    形となるように構成させ、各油圧シリンダーのシリンダ
    ーロッドは中空のパイプ状をしており、各シリンダーロ
    ッドの内部と各油圧シリンダーの排出室とは連通させて
    あり、各油圧シリンダーのシリンダーロッドの内部には
    その一方の開口が圧力室に連通し、その他方の開口がシ
    リンダーロッドの連結部分まで延長した同調パイプを挿
    通したことを特徴とする高所作業車。
  7. 【請求項7】 各油圧伸縮機構を構成する一対の油圧シ
    リンダーの内、一方の油圧シリンダーを太径に形成し、
    他方の油圧シリンダーを細径に形成し、両側に配置した
    油圧伸縮機構の太径の油圧シリンダーの排出室の断面積
    の合計を中央に配置した油圧伸縮機構の太径の油圧シリ
    ンダーの圧力室の断面積と等しくし、両側に配置した油
    圧伸縮機構の細径の油圧シリンダーの排出室の断面積の
    合計を中央に配置した油圧伸縮機構の細径の油圧シリン
    ダーの圧力室の断面積と等しくしたことを特徴とする請
    求項6記載の高所作業車。
  8. 【請求項8】 両側に配置した各油圧伸縮機構にある各
    太径の油圧シリンダーの排出室と中央に配置した油圧伸
    縮機構にある太径の油圧シリンダーの圧力室を連通さ
    せ、両側に配置した各油圧伸縮機構にある各細径の油圧
    シリンダーの排出室と中央に配置した油圧伸縮機構にあ
    る細径の油圧シリンダーの圧力室を連通させたことを特
    徴とする請求項6、7記載の高所作業車。
  9. 【請求項9】 両側に配置した各油圧伸縮機構にある太
    径の油圧シリンダーにある同調パイプの終端と細径の油
    圧シリンダーにある同調パイプの終端をそれぞれ接続
    し、中央に配置した油圧伸縮機構にある太径の油圧シリ
    ンダーにある同調パイプの終端と両側に配置した油圧伸
    縮機構にある太径の油圧シリンダーのシリンダーロッド
    をそれぞれ接続したことを特徴とする請求項6、7記載
    の高所作業車。
  10. 【請求項10】 両側に配置した各油圧伸縮機構にある
    太径の油圧シリンダーのそれぞれの圧力室に圧力油の発
    生源を接続したことを特徴とする請求項6、7、8、9
    記載の高所作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11427441B2 (en) 2020-07-23 2022-08-30 Otis Elevator Company Elevator car with foldable working platform

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