JP3583560B2 - 中間ステージ付き高所作業台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、航空機の機体整備や塗装、或いは建物壁面の修理や塗装、更には造船所における船体の溶接など、高所での作業に際して使用する高所作業台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種高所作業台は通常、鋏状リンク機構により作業用のステージを水平状態に保ち、液圧シリンダの伸縮動作により当該作業用ステージを昇降させる構成にするのが常套である。
【0003】
ところで作業位置が、上記使用例の場合のように更に高くなる場合、1個の鋏状リンク機構だけでは作業用ステージの上昇レベルが不足することから図19〜図21に示すように、複数(通常は2個)の鋏状リンク機構111,112を相互に重合してピン113,114により連節した構成の多段式鋏状リンク機構を介し基台115上に作業用ステージ116を設け、
両鋏状リンク機構111,112のリンク間に掛け渡した液圧シリンダ117の伸縮動作により、作業用ステージ116を水平状態で昇降させるようにした型式のものを本願出願人は先に開発済みである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような高所で行うような作業に当たっては、その中間的なレベルでの作業をも要求されることが多いが、従来の高所作業台にあってはその都度、作業用ステージ116を要求レベルまで低下させなければならず、作業用ステージ116の昇降頻度が高くなると共に、その間、中間レベルより高いところの作業を完全に中断せざるを得ないこととも相俟って、作業効率が著しく悪くなるという問題を免れなかった。
【0005】
また高所作業台にあっては、上昇させた作業用ステージ116から地面上に工具や材料を取りに行くとき、作業用ステージ116を一々下降させるのでは、時間的なロスが大きいと共に、他の作業者への影響も無視できないことから、図19〜図21に示すように、基台115と作業用ステージ116との間に昇降階段118を掛け渡すのが普通である。
【0006】
この昇降階段118は、例えば3連梯子型式のもので、液圧シリンダ117の伸長により作業用ステージ116を上昇させる時、まず作業用ステージ116と共に上昇する最上段の梯子が中間段の梯子の上端を引っかけてこれを連れて上昇させ、次いで中間段の梯子が最下段の梯子の上端を引っかけてこれを連れて上昇させることにより、昇降階段118は最終的に図21に示す最伸長状態になるというものである。
【0007】
しかして、複数の鋏状リンク機構111,112を重合させるような高所作業台にあっては、作業用ステージ116の最上昇レベルが相当に高くなるために、限られた投影面積内で基台115と作業用ステージ116との間に掛け渡す必要がある昇降階段118の傾斜勾配が必然的に急になってしまい、昇降階段118の昇り降りが困難になるという問題を生ずるし、
同様の理由から、昇降階段118を3連以上の連続梯子にしなければならないため、昇降階段118を構成する梯子間のオーバーラップ量を小さくせざるを得ないという問題も生ずる。
【0008】
本発明は、上記の問題を悉く解消し得るよう、中間ステージ付きとした高所作業台を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、発明による中間ステージ付き高所作業台は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載したごとく、
複数の鋏状リンク機構を相互に重合して連節した多段式鋏状リンク機構と、この多段式鋏状リンク機構における下方リンクの一方を枢支すると共にその他方を水平方向に変位可能に支持する基台と、この基台上に前記多段式鋏状リンク機構を介して取付けた頂上ステージとを具え、前記多段式鋏状リンク機構により水平に保たれた状態で前記頂上ステージを昇降させる液圧シリンダを設けた高所作業台において、
前記複数の鋏状リンク機構間の連節点に、前記多段式鋏状リンク機構から水平に張出して、且つ、前記頂上ステージの昇降中、この頂上ステージに対し平行な状態を保って昇降する中間ステージを設けたことを特徴とするものである。
【0010】
特に、発明による中間ステージ付き高所作業台にあっては、請求項に記載したごとく、上記第1発明における中間ステージを昇降中水平に保つために、以下の構成とする。
つまり、前記複数の鋏状リンク機構間を連節するピンのうち、リンク枢支側の連節ピン上に中間ステージを取り付け、鋏状リンク機構を成すリンクの前記基台または頂上ステージに対する回動角を中間ステージに伝達する連動リンク機構を設けて、中間ステージが前記昇降中、頂上ステージに対し平行に保たれるようにする。
【0011】
また、発明による中間ステージ付き高所作業台にあっては、請求項に記載したごとく、上記中間ステージを昇降中水平に保つために、以下の構成とする。
つまり中間ステージを、前記複数の鋏状リンク機構間を連節するピンのうち、リンク枢支側の連節ピン上に変位不能に取着する共に、他方の連節ピン上に摺動可能に支持して、中間ステージが前記昇降中、頂上ステージに対し平行に保たれるようにする。加えて、第2発明は、前記中間ステージと前記頂上ステージとの間に、これらの相対レベル変化に追従して伸縮する昇降階段を掛けている。
【0012】
更に、発明による中間ステージ付き高所作業台にあっては、請求項に記載したごとく、上記中間ステージを昇降中水平に保つために、以下の構成とする。
つまり中間ステージを、前記複数の鋏状リンク機構間を連節するピンのうち、リンク枢支側の連節ピン上に取り付け、
該連節ピンと中間ステージ上の任意の点とを結ぶ線を固定長の第1辺とし、該連節ピンに係わる鋏状リンク機構の任意のリンクと共に回動するアームを固定長の第2辺とする3角形の第3辺となるよう、該アームの遊端と中間ステージ上の前記任意の点との間にスレーブシリンダを架設し、
前記任意のリンクを含む鋏状リンク機構の任意のリンクと共に回動するアームの遊端と、前記基台または頂上ステージとの間に、前記3角形と合同をなす3角形が形成されるよう配置してマスターシリンダを架設し、
前記スレーブシリンダの2室および前記マスターシリンダの2室間を、中間ステージが前記昇降中、頂上ステージに対し平行に保たれるよう配管する。
【0013】
更にまた、発明による中間ステージ付き高所作業台にあっては、請求項に記載したごとく、上記中間ステージを昇降中水平に保つために、以下の構成とする。
つまり中間ステージを、前記複数の鋏状リンク機構間を連節するピンのうち、リンク枢支側の連節ピン上に取り付け、鋏状リンク機構を成すリンクの前記基台または頂上ステージに対する回動角を中間ステージに伝達する索動機構を設けて、中間ステージが前記昇降中、頂上ステージに対し平行に保たれるようにする。
【0014】
一方、第発明による中間ステージ付き高所作業台は、請求項に記載したごとく、
複数の鋏状リンク機構を相互に重合して連節した多段式鋏状リンク機構と、この多段式鋏状リンク機構における下方リンクの一方を枢支すると共にその他方を水平方向に変位可能に支持する基台と、この基台上に前記多段式鋏状リンク機構を介して取付けた頂上ステージとを具え、前記多段式鋏状リンク機構により水平に保たれた状態で前記頂上ステージを昇降させる液圧シリンダを設けた高所作業台において、
前記複数の鋏状リンク機構間の連節点に、前記多段式鋏状リンク機構から水平に張出して、且つ、前記頂上ステージの昇降中、この頂上ステージに対し平行な状態を保って昇降する中間ステージを設け、この中間ステージと前記頂上ステージとの間に、これらの相対レベル変化に追従して伸縮する昇降階段を掛けたことを特徴とするものである。
また、第6発明による中間ステージ付き高所作業台は、請求項6に記載したごとく、
第1発明、第3発明又は第4発明のいずれかにおいて、前記中間ステージと前記頂上ステージとの間に、これらの相対レベル変化に追従して伸縮する昇降階段を掛けたことを特徴とするものである。
【0015】
第7発明による中間ステージ付き高所作業台は、請求項に記載したごとく、
上記第2発明、第5発明又は第6発明において、前記中間ステージと前記基台との間にも、これらの相対レベル変化に追従して伸縮する昇降階段を掛けたことを特徴とするものである。
【0016】
第8発明による中間ステージ付き高所作業台は、請求項8に記載したごとく、
第7発明において、中間ステージおよび頂上ステージ間における昇降階段と、中間ステージおよび基台間における昇降階段の傾斜方向を相互逆向きにしたことを特徴とするものである。
【0017】
第9発明による中間ステージ付き高所作業台車は、請求項9に記載したごとく、
第1発明乃至第8発明のいずれかに記載の高所作業台を台車フレームに搭載したことを特徴とするものである。
【0018】
第10発明による中間ステージ付き高所作業台車は、請求項10に記載したごとく、
第9発明において、中間ステージが多段式鋏状リンク機構から台車の後方、若しくは前方に張出すよう高所作業台を台車フレームに搭載したことを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明の一実施の形態になる中間ステージ付き高所作業台1を搭載した高所作業台車2を示し、この搭載に当たっては、高所作業台1の基台3を高所作業台車2の台車フレーム4上に載置して取り付ける。
【0020】
先ず、中間ステージ付き高所作業台1を説明するに、図1に明示するごとく基台3上に下方の鋏状リンク機構5および上方の鋏状リンク機構6を順次重合させて設け、下方の鋏状リンク機構5は、2個のリンク5a,5bをセンターピン5cで相互に回動自在に連節して構成し、上方の鋏状リンク機構6も、2個のリンク6a,6bおよびセンターピン6cよりなる同様な構成とする。
【0021】
両鋏状リンク機構5,6はそれぞれ、センターピン5c,6cが車体横方向に延在するよう配置し、下方の鋏状リンク機構5は、リンク5aの車体後方に延在する下端を固定ピン7により基台3に枢支し、リンク5bの車体前方に延在する下端を、これに回転自在に設けたローラ8を介し基台3に矢印で示す水平方向に変位可能に支持する。そして上方の鋏状リンク機構6は、車体後方に延在するリンク6aの下端を、車体後方に延在するリンク5bの上端に中間ピン9を介して連節すると共に、車体前方に延在するリンク6bの下端を、車体前方に延在するリンク5aの上端に中間ピン10を介して連節する。
【0022】
上方の鋏状リンク機構6は更に、車体後方に延在するリンク6bの上端を、頂上ステージ11にピン12を介して枢支すると共に、車体前方に延在するリンク6aの上端を、これに回転自在に設けたローラ13を介し頂上ステージ11に矢印で示す水平方向に変位可能に支持する。
【0023】
以上のようにして、2個の鋏状リンク機構5,6を相互に重合連節してなる多段式鋏状リンク機構を介し基台3上に水平に支持した頂上ステージ11の、車体横方向両側にはそれぞれ補助作業台14を設け、これら各補助作業台14を頂上ステージ11に対し相対的に、図2に2点鎖線で示す使用位置から実線で示す格納位置との間でスライド可能とする。
【0024】
鋏状リンク機構5をなすリンク5bと、鋏状リンク機構6をなすリンク6aとの間に、液圧昇降シリンダ15を枢支して架設し、該シリンダ15の伸長により多段式鋏状リンク機構5,6を伸長動作させることで、頂上ステージ11を水平に保ったまま、図1に示す上昇位置と図4に示す下降位置との間において昇降可能とする。
【0025】
鋏状リンク機構5,6間の相互連節点である中間ピン9,10のうち、頂上ステージ11の昇降中に車体前後方向の位置が変化せず、従って上下方向のみに変位する、車体後方の中間ピン9に中間ステージ16を枢着し、この中間ステージ16を、頂上ステージ11の昇降につれて上下動する間、常にこれに対して平行な状態、つまり水平な状態に保つために、以下のような連動リンク機構を付加して設ける。
【0026】
つまり図1に明示するように、中間ピン9を支点として回動するように配置して中間ステージ16にアーム17を固着すると共に、中間ピン5cにベルクランクレバー18を枢支して設け、アーム17の遊端とベルクランクレバー18の一方端との間に、リンク5bに平行なリンク19をピン20,21を介し枢支して架設する。
かようにして、ピン5c,9,20,21を連節点とする平行リンク機構を構成する他、リンク5a,5bの交角2等分面に関して当該平行リンク機構と面対称な平行リンク機構が形成されるよう、ベルクランクレバー18の他方端におけるピン22と基台3上のピン23との間に、リンク5aに平行なリンク24を枢支して架設する。
【0027】
中間ステージ16は、中間ピン9から車体後方に延在させ、この中間ステージ16と基台3との間に、図1および図2に明示するように、車体左側から車体右側に向かって登るように傾斜する昇降階段25を架設し、該昇降階段25の上方における中間ステージ16の部分を16aで示すように切欠いて、作業者が階段25を使って昇り降りすることができるようにする。
【0028】
中間ステージ16と頂上ステージ11との間には、昇降階段25から車体前方にオフセットした位置で車体右側から車体左側に向かって登るように傾斜する昇降階段26を架設し、これにより作業者が階段26を使って中間ステージ16と頂上ステージ11との間で昇り降りすることができるようにする。
【0029】
なお昇降階段25,26はそれぞれ、図3に明示するような2連梯子型式のもので、頂上ステージ11および中間ステージ16の昇降につれて図3の伸長状態と、図5の収縮状態との間で伸縮し得るものとする。
【0030】
上記実施の形態になる高所作業台の作用を次に説明するに、高所作業台の使用に当たっては、昇降液圧シリンダ15の伸長により多段式鋏状リンク機構5,6を、図4の収縮状態から図1のように伸長動作させる。
これに伴い頂上ステージ11は、多段式鋏状リンク機構5,6により水平状態に保たれて図4の格納レベルから図1の使用レベルに水平状態のまま上昇され、同時に中間ステージ16も頂上ステージ11の上昇量の半分の距離だけ上昇される。
【0031】
中間ステージ16はこの上昇中、リンク19,24を構成要件とする前記の連動リンク機構により、リンク5aの基台3に対する回動角を伝達されて、上昇中常に、頂上ステージ11に対し平行に、つまり水平状態に保たれる。
【0032】
上記頂上ステージ11および中間ステージ16の上昇時、これらに引っかけられて昇降階段25,26はそれぞれ、図5に示す収縮状態から図3に示す如くに伸長され、これら階段25,26を使って作業者は、地上と、中間ステージ16と、頂上ステージ11との間を自由に往来することができる。
【0033】
以上により頂上ステージ11および中間ステージ16を上昇させた状態で、作業者は頂上ステージ11や中間ステージ16上に乗って作業を行うことができ、レベルの違う2か所での作業が必要な場合でもこれらを同時に行うことができ、作業台のレベル変更操作頻度を低減させ得ると共に、作業効率の向上を実現することができる。
【0034】
なお、作業中に地上や他のステージ上の工具や材料が必要になった場合も、昇降階段25,26を使って地上と、中間ステージ16と、頂上ステージ11との間を自由に往来することができ、ステージの昇降は必要でない。
【0035】
また、そのための昇降階段25,26が、中間ステージ16を踊り場として使用する構成のため、個々の階段が2連梯子程度のもので足りることとなり、傾斜も従来の半分にすることができ、更に梯子間のオーバーラップ量も大きく取ることができる。
従って、作業性の更なる向上を実現することができるのに加えて、安全性の向上をも図ることができる。
【0036】
なお上記では連動リンク機構17〜24を、ピン5cの軸線を含む水平面に関して面対称に配置したが、ピン6cの軸線を含む水平面に関して面対称に配置しても同じ作用効果を達成することができる。
この場合、ベルクランクレバー18をピン6c上に枢支し、ピン23を頂上ステージ11の対応箇所に設けることは言うまでもない。
【0037】
図6および図7は、本発明の他の実施形態を示し、本実施の形態においては、両鋏状リンク機構5,6を図1〜図5の場合と車体前後逆向きに配置する。
つまり、車体前後方向に変位しないピン7,9,12が車体前方に位置するよう鋏状リンク機構5,6を配置する。
【0038】
そして中間ステージ16を、鋏状リンク機構5,6間におけるピン9,10のうち、車体前後方向に変位しないピン9に枢着すると共に、他方のピン10に回転自在に設けたローラ31を介し当該ピン10上に摺動可能に支持し、これにより中間ステージ16が、頂上ステージ11の昇降中常に、この頂上ステージ11に平行に、従って水平に保たれた状態で昇降するようになす。
【0039】
かかる構成によれば、前記実施の形態と同様な作用効果を達成することができるのに加えて、中間ステージ16を水平に保つ機構が、前記連動リンク機構19,24よりも簡単、且つ、安価になるし、強度上も優れたものになり、実用上大いに有利である。
【0040】
図8〜図10は、本発明の更に他の実施形態を示し、本実施の形態においては図8に明示するように、両鋏状リンク機構5,6を図1〜図5の場合と同じ向きに配置し、鋏状リンク機構5,6間における連節ピン9,10のうち、車体前後方向に変位せず、従って上下方向のみに変位する、車体後方の中間ピン9に中間ステージ16を枢着する。
【0041】
しかして、中間ステージ16を頂上ステージ11の昇降中常に、この頂上ステージ11に平行に、従って水平に保つに際し、液圧式にこれを行うような構成とする。
つまり、図8および図9(a)に明示するように、中間ステージ16を取付けたピン9と中間ステージ16上の任意の点41とを結ぶ線を固定長の第1辺とし、当該ピン9に係わる鋏状リンク機構の任意のリンク6aと共に回動するアーム42を固定長の第2辺とする3角形の第3辺となるよう、該アーム42の遊端と中間ステージ16上の記任意の点41との間にスレーブシリンダ43を回動自在に架設する。
【0042】
また図8および図9(b)に明示するように、上記任意のリンク6aに平行な鋏状リンク機構のリンク5aと共に回動するアーム44の遊端と、基台3との間に、前記3角形と合同をなす3角形が形成されるよう配置してマスターシリンダ45を回動自在に架設する。
ここで、基台3に対するマスターシリンダ45の枢支ピン46と、基台3に対するリンク5aの枢支ピン7とを結ぶ線が前記固定長の第1辺に対応し、アーム44が前記固定長の第2辺に対応し、マスターシリンダ45が可変長の前記第3辺に対応する。
【0043】
そして図10に示すように、スレーブシリンダ43の伸長室43aと、マスターシリンダ45の伸長室45aとの間を配管47により接続し、スレーブシリンダ43の収縮室43bと、マスターシリンダ45の収縮室45bとの間を配管48により接続し、中間ステージ16を頂上ステージ11に平行に、従って水平にした状態で、これら接続室および関連する配管内に作動液を封じ込める。
【0044】
次に本実施の形態になる高所作業台の作用を説明する。
液圧昇降シリンダ15の伸長で頂上ステージ11を上昇させる間、これに伴ってリンク5aは図9(b)の実線位置から2点鎖線位置に回動する。これによりマスターシリンダ45はアーム44を介して収縮され、この収縮に伴いスレーブシリンダ43が同じストローク量だけ逆に収縮される。
ところで、マスターシリンダ45を可変長の辺とする3角形と、スレーブシリンダ43を可変長の辺とする3角形とが合同であることから、中間ステージ16を頂上ステージ11の昇降中、これに対し平行に保たれた水平状態で昇降することとなる。
【0045】
かように液圧式で中間ステージ16を昇降中、水平に保っておく構成は、設計の自由度が高いとともに、当該構成の設置スペースを確保し易いという実用上の利点がある。
【0046】
なお上記実施の形態において、アーム44およびマスターシリンダ45は、ピン12の周りに配置してリンク6bと頂上リンク11との間に配置しても、上記したと同じ作用効果を達成することができる。
【0047】
図11および図12は、本発明の他の実施の形態を示し、本実施の形態においては、図1〜図5に示したと同じ構成の高所作業台1を全体的に、車体前後方向に逆向きに配置して台車フレーム4上に取付け、これにより、昇降階段25,26を車体後部から車体全部に移動させる。
この場合、中間ステージ16を作業台として使用し難い反面、車体後部の張出量が少なくなって、専有スペースの少ない高所作業台車にすることができる。
【0048】
図13および図14は、高所作業台1を図1〜図5に示したとほぼ同じ構成とするが、中間ステージ16と基台3との間における下方の昇降階段を設けず、中間ステージ16と頂上ステージ11との間における上方の昇降階段26のみを設けたものである。
【0049】
本実施の形態によれば、ステージ11,16への昇り降りに際して、中間ステージ16を地面レベルまで低下させる必要は生ずるものの、
図1〜図5のように下方の昇降階段25を設ける場合に必要な切欠き16aが中間ステージ16に不要となり、その分、作業に使える中間ステージ16の面積を拡大することができて、作業をし易くなる。
【0050】
特に図14に明示するように、作業を施すべき相互に直行する壁面51,52のうち、壁面51に対する作業を頂上ステージ11に乗って行い、壁面52に対する作業を中間ステージ16に乗って行う場合において、
中間ステージ16に図1〜図5におけるような切欠き16aが存在しないということは、車体横方向における壁面52の作業領域を長くし得ることに通じ、その分、台車1の移動頻度を低減させることができる。
【0051】
図15および図16は、本発明の他の実施の形態を示し、本実施の形態においては、中間ステージ16を昇降中に水平に保つ機構として以下のごときチェーン・スプロケット型式の索動機構を用いる。
つまり、ピン5c上に回転自在に支持して2連の中間スプロケット61を設けると共に、ピン9に対し同心に配置して中間ステージ16に被動スプロケット62を固着し、ピン7に同心に配置して基台3に固定スプロケット63を固着する。
【0052】
これらスプロケット61,62,63は全て同じ仕様とし、中間スプロケット61と、被動スプロケット62および固定スプロケット63との間にそれぞれ、チェーン64,65を掛け渡す。
【0053】
かかる構成になる本実施の形態においては、液圧シリンダ15の伸縮動作によるステージ11,16の昇降中に、リンク5aの基台3に対する回動角が中間ステージ16に伝達され、この中間ステージ16を水平に保持することができる。
【0054】
なお図17および図18に示すように、上記のスプロケット61,62,63に代えてプーリ71,72,73を同様にして設け、チェーン64,65に代えてロープ74,75を設け、ロープ74を2連の中間プーリ71および被動プーリ72間に、また、ロープ75を2連の中間プーリ71および固定プーリ73間にそれぞれ掛け渡した、ロープ・プーリ型式の索動機構を採用することでも、同様の作用効果が得られること勿論であるが、この際、相互に関連するロープおよびプーリ間は、スリップを生じないよう71a,72a,73aで例示する箇所において結合させる必要があることは言うまでもない。
【0055】
上記した図15〜図18の実施形態においては、索動機構を、ピン5cの軸線を含む水平面に関して面対称に配置したが、ピン6cの軸線を含む水平面に関して面対称に配置しても同じ作用効果を達成することができる。
この場合、スプロケット61(プーリ71)をピン6c上に回転自在に支持し、スプロケット63(プーリ73)をピン12に同心に配置して頂上ステージ11に固設することは言うまでもない。
【0056】
ところで前記いずれの実施形態においても、高所作業台1を台車2のフレーム4上に載置して示したが、高所作業台1は可動式か、据置き式かと問わず、地上に直接施設しても良い。
また昇降階段25,26は、何れの場合も2連梯子型式としたが、3連以上の多連梯子型式のものにすることができ、この場合、ステージ11,16の上昇レベルを更に高いものにし得る点で大いに有利である。
【0057】
【発明の効果】
発明による中間ステージ付き高所作業台は、複数の鋏状リンク機構5,6を相互に重合して連節した多段式鋏状リンク機構5,6と、この多段式鋏状リンク機構5,6における下方リンク5a,5bの一方5aを枢支すると共にその他方5bを水平方向に変位可能に支持する基台3と、この基台3上に多段式鋏状リンク機構5,6を介して取付けた頂上ステージ11とを具え、この多段式鋏状リンク機構5,6により水平に保たれた状態で上記頂上ステージ11を昇降させる液圧シリンダ15を設けた高所作業台を前提とし、
上記複数の鋏状リンク機構5,6間の連節点9に、多段式鋏状リンク機構5,6から水平に張出して、且つ、上記頂上ステージ11の昇降中、この頂上ステージ11に対し平行な状態を保って昇降する中間ステージ16を設けた構成になるから、
作業者が頂上ステージ11や中間ステージ16上に乗って、レベルの違う2か所での作業を同時に行うことができ、作業台のレベル変更操作頻度を低減させ得ると共に、作業効率の向上を実現することができる。
【0058】
特に、発明による中間ステージ付き高所作業台は、
上記複数の鋏状リンク機構5,6間を連節するピン9,10のうち、リンク枢支側の連節ピン9上に中間ステージ16を取り付け、鋏状リンク機構を成すリンク5aの上記基台3または頂上ステージ11に対する回動角を中間ステージ16に伝達する連動リンク機構17〜24を設けて、中間ステージ16が昇降中、頂上ステージ11に対し平行に保たれるようにしたから、
中間ステージ16を昇降中も水平に保つことができ、従って、中間ステージ16が如何なるレベルでも水平にされ、作業者が違和感なしに作業を行うことができる。
【0059】
また、発明による中間ステージ付き高所作業台は、
中間ステージ16を、複数の鋏状リンク機構5,6間を連節するピン9,10のうち、リンク枢支側の連節ピン9上に変位不能に取着する共に、他方の連節ピン10上に摺動可能に支持して、中間ステージ16がその昇降中、頂上ステージ11に対し平行に保たれるようにしたから、
中間ステージ16が如何なるレベルの時もこれを水平にすることができて、作業者が違和感なしに作業を行うことができるという作用効果を、第2発明のような高価なリンク機構に依らず、簡単且つ安価な構成により達成することができ、
加えて、中間ステージ16の支持強度を第2発明におけるリンク機構によるよりも高めることができる。
【0060】
更に、発明による中間ステージ付き高所作業台は、
中間ステージ16を、複数の鋏状リンク機構5,6間を連節するピン9,10のうち、リンク枢支側の連節ピン9上に取り付け、
該連節ピン9と中間ステージ16上の任意の点41とを結ぶ線を固定長の第1辺とし、該連節ピン9に係わる鋏状リンク機構の任意のリンク6aと共に回動するアーム42を固定長の第2辺とする3角形の第3辺となるよう、該アーム42の遊端と中間ステージ16上の前記任意の点41との間にスレーブシリンダ43を架設し、
前記任意のリンク6aを含む鋏状リンク機構の任意のリンク5aと共に回動するアーム44の遊端と、前記基台3または頂上ステージとの間に、前記3角形と合同をなす3角形が形成されるよう配置してマスターシリンダ45を架設し、
前記スレーブシリンダ43の2室43a,43bおよび前記マスターシリンダ45の2室45a,45b間を、中間ステージ16がその昇降中、頂上ステージ11に対し平行に保たれるよう配管したから、
中間ステージ16が如何なるレベルの時もこれを水平にすることができて、作業者が違和感なしに作業を行うことができるという作用効果を、設計の自由度が高く、且つ、専有スペースの小さな構成により達成することができる。
【0061】
更にまた、発明による中間ステージ付き高所作業台は、
中間ステージ16を、複数の鋏状リンク機構5,6間を連節するピン9,10のうち、リンク枢支側の連節ピン9上に取り付け、鋏状リンク機構を成すリンク5aの基台3または頂上ステージ11に対する回動角を中間ステージ16に伝達する索動機構61〜65(71〜75)を設けて、中間ステージ16が昇降中、頂上ステージ11に対し平行に保たれるようにしたから、
中間ステージ16が如何なるレベルの時もこれを水平にすることができて、作業者が違和感なしに作業を行うことができるという作用効果を達成し得るのに加え、中間ステージ16の水平調整作業を、前記連動リンク機構よりも簡単に行うことができる。
【0062】
一方、上記第2発明、第5発明又は第6発明による中間ステージ付き高所作業台は、中間ステージ16と頂上ステージ11との間に、これらの相対レベル変化に追従して伸縮する昇降階段26を掛けたことから、
作業者が中間ステージ16と、頂上ステージ11との間を自由に往来することができ、レベルの違う2か所での作業を、ステージ11,16のレベル変更なしに行うことができ、作業効率の向上を実現することができる。
【0063】
第7発明による中間ステージ付き高所作業台は、中間ステージ16と基台3との間にも、これらの相対レベル変化に追従して伸縮する昇降階段25を掛けたことから、
作業中に地上の工具や材料が必要になった場合も、昇降階段25を使って地上と、中間ステージ16との間をも自由に往来することができ、作業効率の更なる向上を実現することができる。
【0064】
また第7発明においては、昇降階段25,26が、中間ステージ16を踊り場として使用することになるため、個々の階段が2連梯子程度のもので足りることとなり、傾斜も従来の半分にすることができ、更に梯子間のオーバーラップ量も大きく取ることができる。
従って、作業性の更なる向上を実現することができるのに加えて、安全性の向上を図ることができる。
【0065】
第8発明による中間ステージ付き高所作業台は、中間ステージ16および頂上ステージ11間における昇降階段26と、中間ステージ16および基台3間における昇降階段25の傾斜方向を相互逆向きにしたことから、
中間ステージ16により提供される踊り場の面積を大きくすることができて、昇降階段25,26間での移動を容易にすることができる。
【0066】
第9発明による中間ステージ付き高所作業台車2は、上記第1発明〜第8発明のいずれかに記載の高所作業台1を台車フレーム4に搭載したから、
高所作業台車において、第1発明〜第8発明と同様な作用効果を実現することができる。
【0067】
第10発明による中間ステージ付き高所作業台車2は、中間ステージ16が多段式鋏状リンク機構5,6から台車の後方、若しくは前方に張出すよう高所作業台1を台車フレーム4に搭載したことから、
前者の場合は、台車後方に張り出した中間ステージ16と、頂上ステージ11とを用いて、直行壁面51,52に対する同時作業が可能になり、
後者の場合は、中間ステージ16が台車後方に張り出さず、車体の全長が長くなるのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる高所作業台を搭載した高所作業台車の全体側面図である。
【図2】同高所作業台車の高所作業台のみを上方から見て示す平面図である。
【図3】同高所作業台の昇降階段を伸長状態で示す側面図である。
【図4】同高所作業台車を、高所作業台の作業ステージが下降した状態で示す、図1と同様な全体側面図である。
【図5】同高所作業台の昇降階段を収縮状態で示す側面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態になる高所作業台を搭載した高所作業台車の全体側面図である。
【図7】同高所作業台車の高所作業台のみを上方から見て示す平面図である。
【図8】本発明の更に他の実施の形態になる高所作業台を搭載した高所作業台車の全体側面図である。
【図9】(a)は、同高所作業台における中間ステージの水平保持機構を示す中間ステージ取り付け部の詳細拡大側面図、(b)は、同中間ステージ用水平保持機構を示す基台側の詳細拡大側面図である。
【図10】同中間ステージ用水平保持機構をなすマスターシリンダおよびスレーブシリンダ間の配管図である。
【図11】本発明の更に別の実施の形態になる高所作業台を搭載した高所作業台車の全体側面図である。
【図12】同高所作業台車の高所作業台のみを上方から見て示す平面図である。
【図13】本発明の更に別の実施の形態になる高所作業台を搭載した高所作業台車の全体側面図である。
【図14】同高所作業台車の高所作業台のみを上方から見て示す平面図である。
【図15】本発明の更に別の実施の形態になる高所作業台を搭載した高所作業台車の全体側面図である。
【図16】同高所作業台車の高所作業台のみを上方から見て示す平面図である。
【図17】本発明の更に別の実施の形態になる高所作業台を搭載した高所作業台車の全体側面図である。
【図18】同高所作業台車の高所作業台のみを上方から見て示す平面図である。
【図19】従来の高所作業台を搭載した高所作業台車を例示する全体側面図である。
【図20】同高所作業台車の高所作業台のみを上方から見て示す平面図である。
【図21】同高所作業台車の昇降階段を伸長状態で示す側面図である。
【符号の説明】
1 高所作業台
2 台車
3 基台
4 台車フレーム
5 下方の鋏状リンク機構
6 上方の鋏状リンク機構
7 固定ピン
8 ローラ
9 連節ピン
10 連節ピン
11 頂上ステージ
12 固定ピン
13 ローラ
14 補助作業台
15 昇降液圧シリンダ
16 中間ステージ
17 アーム
18 ベルクランクレバー
19 リンク
23 ピン
24 リンク
25 昇降階段
26 昇降階段
31 ローラ
42 アーム
43 スレーブシリンダ
44 アーム
45 マスターシリンダ
47 配管
48 配管
51 壁面
52 壁面
61 中間スプロケット
62 被動スプロケット
63 固定スプロケット
64 チェーン
65 チェーン
71 中間プーリ
72 被動プーリ
73 固定プーリ
74 ロープ
75 ロープ

Claims (10)

  1. 複数の鋏状リンク機構を相互に重合して連節した多段式鋏状リンク機構と、この多段式鋏状リンク機構における下方リンクの一方を枢支すると共にその他方を水平方向に変位可能に支持する基台と、この基台上に前記多段式鋏状リンク機構を介して取付けた頂上ステージとを具え、前記多段式鋏状リンク機構により水平に保たれた状態で前記頂上ステージを昇降させる液圧シリンダを設けた高所作業台において、
    前記複数の鋏状リンク機構間の連節点に、前記多段式鋏状リンク機構から水平に張出して、且つ、前記頂上ステージの昇降中、この頂上ステージに対し平行な状態を保って昇降する中間ステージを設け、この中間ステージは前記複数の鋏状リンク機構間を連節するピンのうち、リンク枢支側の連節ピン上に取り付け、鋏状リンク機構を成すリンクの前記基台または頂上ステージに対する回動角を中間ステージに伝達する連動リンク機構を設けて、中間ステージが前記昇降中、頂上ステージに対し平行に保たれるようにしたことを特徴とする中間ステージ付き高所作業台。
  2. 複数の鋏状リンク機構を相互に重合して連節した多段式鋏状リンク機構と、この多段式鋏状リンク機構における下方リンクの一方を枢支すると共にその他方を水平方向に変位可能に支持する基台と、この基台上に前記多段式鋏状リンク機構を介して取付けた頂上ステージとを具え、前記多段式鋏状リンク機構により水平に保たれた状態で前記頂上ステージを昇降させる液圧シリンダを設けた高所作業台において、
    前記中間ステージは前記複数の鋏状リンク機構間を連節するピンのうち、リンク枢支側の連節ピン上に変位不能に取着する共に、他方の連節ピン上に摺動可能に支持して、中間ステージが前記昇降中、頂上ステージに対し平行に保たれ、且つ、この中間ステージと前記頂上ステージとの間に、これらの相対レベル変化に追従して伸縮する昇降階段を掛けたことを特徴とする中間ステージ付き高所作業台。
  3. 複数の鋏状リンク機構を相互に重合して連節した多段式鋏状リンク機構と、この多段式鋏状リンク機構における下方リンクの一方を枢支すると共にその他方を水平方向に変位可能に支持する基台と、この基台上に前記多段式鋏状リンク機構を介して取付けた頂上ステージとを具え、前記多段式鋏状リンク機構により水平に保たれた状態で前記頂上ステージを昇降させる液圧シリンダを設けた高所作業台において、
    前記複数の鋏状リンク機構間の連節点に、前記多段式鋏状リンク機構から水平に張出して、且つ、前記頂上ステージの昇降中、この頂上ステージに対し平行な状態を保って昇降する中間ステージを設け、この中間ステージは前記複数の鋏状リンク機構間を連節するピンのうち、リンク枢支側の連節ピン上に取り付け、
    該連節ピンと中間ステージ上の任意の点とを結ぶ線を固定長の第1辺とし、該連節ピンに係わる鋏状リンク機構の任意のリンクと共に回動するアームを固定長の第2辺とする3角形の第3辺となるよう、該アームの遊端と中間ステージ上の前記任意の点との間にスレーブシリンダを架設し、
    前記任意のリンクを含む鋏状リンク機構の任意のリンクと共に回動するアームの遊端と、前記基台または頂上ステージとの間に、前記3角形と合同をなす3角形が形成されるよう配置してマスターシリンダを架設し、
    前記スレーブシリンダの2室および前記マスターシリンダの2室間を、中間ステージが前記昇降中、頂上ステージに対し平行に保たれるよう配管したことを特徴とする中間ステージ付き高所作業台。
  4. 複数の鋏状リンク機構を相互に重合して連節した多段式鋏状リンク機構と、この多段式鋏状リンク機構における下方リンクの一方を枢支すると共にその他方を水平方向に変位可能に支持する基台と、この基台上に前記多段式鋏状リンク機構を介して取付けた頂上ステージとを具え、前記多段式鋏状リンク機構により水平に保たれた状態で前記頂上ステージを昇降させる液圧シリンダを設けた高所作業台において、
    前記複数の鋏状リンク機構間の連節点に、前記多段式鋏状リンク機構から水平に張出し て、且つ、前記頂上ステージの昇降中、この頂上ステージに対し平行な状態を保って昇降する中間ステージを設け、この中間ステージは前記複数の鋏状リンク機構間を連節するピンのうち、リンク枢支側の連節ピン上に取り付け、鋏状リンク機構を成すリンクの前記基台または頂上ステージに対する回動角を中間ステージに伝達する索動機構を設けて、中間ステージが前記昇降中、頂上ステージに対し平行に保たれるようにしたことを特徴とする中間ステージ付き高所作業台。
  5. 複数の鋏状リンク機構を相互に重合して連節した多段式鋏状リンク機構と、この多段式鋏状リンク機構における下方リンクの一方を枢支すると共にその他方を水平方向に変位可能に支持する基台と、この基台上に前記多段式鋏状リンク機構を介して取付けた頂上ステージとを具え、前記多段式鋏状リンク機構により水平に保たれた状態で前記頂上ステージを昇降させる液圧シリンダを設けた高所作業台において、
    前記複数の鋏状リンク機構間の連節点に、前記多段式鋏状リンク機構から水平に張出して、且つ、前記頂上ステージの昇降中、この頂上ステージに対し平行な状態を保って昇降する中間ステージを設け、この中間ステージと前記頂上ステージとの間に、これらの相対レベル変化に追従して伸縮する昇降階段を掛けたことを特徴とする中間ステージ付き高所作業台。
  6. 請求項1,3又は4のいずれか1項において、前記中間ステージと前記頂上ステージとの間に、これらの相対レベル変化に追従して伸縮する昇降階段を掛けたことを特徴とする中間ステージ付き高所作業台。
  7. 請求項2,5又は6のいずれか1項において、前記中間ステージと前記基台との間にも、これらの相対レベル変化に追従して伸縮する昇降階段を掛けたことを特徴とする中間ステージ付き高所作業台。
  8. 請求項7において、中間ステージおよび頂上ステージ間における昇降階段と、中間ステージおよび基台間における昇降階段の傾斜方向を相互逆向きにしたことを特徴とする中間ステージ付き高所作業台。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の高所作業台を台車フレームに搭載したことを特徴とする中間ステージ付き高所作業台車。
  10. 請求項9において、中間ステージが多段式鋏状リンク機構から台車の後方、若しくは前方に張出すよう高所作業台を台車フレームに搭載したことを特徴とする中間ステージ付き高所作業台車。
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