JPH1067493A - 高所作業車の作業台装置 - Google Patents

高所作業車の作業台装置

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JPH1067493A
JPH1067493A JP16421197A JP16421197A JPH1067493A JP H1067493 A JPH1067493 A JP H1067493A JP 16421197 A JP16421197 A JP 16421197A JP 16421197 A JP16421197 A JP 16421197A JP H1067493 A JPH1067493 A JP H1067493A
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JP
Japan
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lowering
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work table
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Application number
JP16421197A
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English (en)
Inventor
Masaaki Inaoka
正昭 稲岡
Tadamasa Abe
忠正 阿部
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SENDAI DORO ENJINIA KK
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
SENDAI DORO ENJINIA KK
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネルの内の換気装置の点検、清掃のよう
な、狭隘で、しかもより高所な場所での高所作業を安
全、確実に行なうことができるようにする。 【解決手段】 高所作業車において、車体フレームに昇
降可能に支持される主作業台Pmと、これに略水平方向
に張出、格納可能に設けられるスライド作業台Psと、
これに昇降可能に設けられる補助昇降作業台Paとより
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主としてトンネル内
の換気装置(ジェットフアン)の据付、点検、清掃等の
作業に使用可能な高所作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記高所作業車として、車両の荷
台上に作業台を昇降自在に設け、この作業台に補助床板
を、車両の左右方向に突出自在に設け、作業時に作業可
能範囲を拡大できるようにしたものが知られている(例
えば実開平3−97493号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記公知の高
所作業車により、狭隘なトンネル内で、その上部に吊下
される前記換気装置の据付、点検、清掃等の作業を行な
う場合に、比較的面積の大きい前記作業台を作業のし易
い高所まで上昇させるのが困難であり、前記作業、特に
換気装置の上部の作業を行なうことができないという課
題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、前記作業を行なうための足場を確保して、その作業
を安全、確実に行なうことができるようにした、新規な
高所作業車の作業台装置を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、本
請求項1記載の発明は、車体フレーム上に昇降可能に支
持される主昇降作業台と、この主昇降作業台に略水平方
向に張出、格納可能に設けられたスライド作業台とを備
えた、高所作業車の作業台装置において、前記スライド
作業台の外側両端部に立設された一対の支柱と、これら
の支柱に昇降自在に設けられた昇降体と、この昇降体に
支持された補助昇降作業台と、前記昇降体を昇降駆動す
る駆動装置とよりなることを特徴としている。
【0006】また前記目的達成のため、本請求項2記載
の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、車体枠上
に昇降可能に支持される主昇降作業台と、この主昇降作
業台に略水平方向に張出、格納可能に設けられたスライ
ド作業台とを備えた、高所作業車の作業台装置におい
て、前記スライド作業台の外側両端部に立設された一対
の支柱と、これらの支柱に昇降自在に設けられた昇降体
と、この昇降体に支持された補助昇降作業台と、前記ス
ライド作業台をスライド駆動すると共にこれに連動させ
て前記補助昇降作業台を昇降駆動する駆動装置とよりな
ることを特徴としている。
【0007】また前記目的達成のため、本請求項3記載
の発明は、前記請求項2記載のものにおいて、前記駆動
装置は、スライドシリンダと、このスライドシリンダに
シーブを介して連接されて牽引操作される操作索条とよ
りなり、前記スライドシリンダの伸縮端部には、前記ス
ライド作業台が連結され、また前記操作索条には、前記
昇降体が結着されることを特徴としている。
【0008】さらに前記目的達成のため、本請求項4記
載の発明は、前記請求項2記載のものにおいて、前記駆
動装置が、一端部を主昇降作業台に連結され他端部をス
ライド作業台に連結された伸縮可能なスライドシリンダ
と、このスライドシリンダの伸長に連動して昇降体を強
制上昇させ得るように主昇降作業台及び昇降体に両端が
各々結着され且つ中間部がスライド作業台及び支柱の少
なくとも一方に固定の複数の上昇用シーブに案内される
上昇用索条と、同スライドシリンダの収縮に連動して昇
降体を強制下降させ得るように主昇降作業台及び昇降体
に両端が各々結着され且つ中間部がスライド作業台及び
支柱の少なくとも一方に固定の複数の下降用シーブに案
内される下降用索条とを備えたことを特徴としている。
【0009】また前記目的達成のため、本請求項5記載
の発明は、前記請求項1〜4の何れかに記載のものにお
いて、1つのスライド作業台について少なくとも2つの
前記駆動装置が、スライド作業台のスライド方向と直交
する方向に互いに離隔して配置されることを特徴として
いる。
【0010】更に前記目的達成のため、本請求項6記載
の発明は、前記請求項1〜5の何れかに記載のものにお
いて、前記補助昇降作業台は、前記昇降体に、使用位置
と格納位置とをとり得るように起伏回動でき、また使用
位置および格納位置にそれぞれ保持されることを特徴と
している。
【0011】さらにまた前記目的達成のため、本請求項
5記載の発明は、前記請求項1,2もしくは3の何れか
に記載のものにおいて、前記昇降体の上端に手摺りを設
けたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0013】図1〜図9は、本発明の第1実施例を示す
ものであって、特に図1は、本発明作業台装置を備えた
高所作業車の側面図、図2は、図1の2線矢視平面図、
図3は、図1の3線矢視後面図、図4は、図2の4矢視
部分拡大平面図、図5は、図4の5−5線に沿う縦断面
図、図6は、補助昇降作業台の格納時の、図5と同じ縦
断面図、図7は、図4の7−7線に沿う部分縦断面図、
図8は作業台装置の要部斜視図、図9は、油圧回路図で
ある。また図10〜図14は、本発明の第2実施例を示
すものであって、特に図10は高所作業車の作業台部分
の平面図、図11は図10の11−11線に沿う縦断面
図、図12は図11の12矢視平面図、図13は図12
の13−13線に沿う拡大縦断面図、図14は上昇用・
下降用索条の取回しを概略的に説明した斜視図である。
【0014】先ず、第1実施例について説明するに、図
1〜3において、高所作業車の車体フレームFは、メイ
ンフレーム1上にサブフレーム2を一体に結合して高剛
性に構成され、その前部左右および後部左右には、通常
のようにそれぞれジャッキシリンダCj…が設けられ、
高所作業車の作業時には、それらのジャッキシリンダC
j…は、地上に接地するまで伸長されて車体フレームF
を安定的に支持する。車体フレーム1上には、リフトリ
ンク機構Lを介して主昇降作業台Pmが略水平に昇降で
きるように搭載される。このリフトリンク機構Lは、等
長の第1および第2リンク3,4の中央部を相互に枢支
連結5してなる、左右一対のクロスリンク6,6より構
成されており、第1および第2リンク3,4の前端は、
車体フレーム1および前記主昇降作業台Pmの前部に枢
支連結7,8されており、また第1、第2リンク3,4
の後端には、転動ローラ9,10がそれぞれ回転自在に
軸支されており、これらの転動ローラ9,10は、主昇
降作業台Pmおよび車体フレームFの後部にそれぞれ設
けた、前後方向に延びる略水平な案内レール12,12
に転動自在に係合されている。また第1リンク3の前部
と、第2リンク4の中間部間には、リフトシリンダCl
が連結されており、このリフトシリンダClの伸縮作動
により、前記リフトリンク機構Lを介して主昇降作業台
Pmを略水平に昇降作動することができる。
【0015】前記主昇降作業台Pmは、縦、横フレーム
を枠組みして方形状に形成される作業台フレーム14上
に、デッキ15を一体に敷設して構成されている、そし
てこの主昇降作業台Pmの長手方向の両端には手摺り1
6が着脱可能に支持される。
【0016】図2に示すように、前記主昇降作業台Pm
の、前半部左右および後半部左右には、合計四つのスラ
イド作業台Ps…がそれぞれ横方向外方にスライド可能
に支持されている。各スライド作業台Ps…は何れも実
質的に同一の構成を備えている。
【0017】以下、その一つの構成について図4〜8を
参照して詳細に説明すると、このスライド作業台Ps
は、スライドフレーム20と、その外側縁に若干の間隙
を存して片持状に支持されるスライドデッキ21とを備
えており、そのスライドフレーム20は、縦フレーム2
2に複数のスライドビームインナ23…の基端を一体に
結合して櫛状に形成されて、これらのスライドビームイ
ンナ23…は、前記主昇降作業台Pmの作業台フレーム
14に一体に設けた鞘状のスライドビームアウタ18…
にスライド自在に嵌挿されている。前記スライドフレー
ム20の中間部には、基端を作業台フレーム14に軸支
24したスライドシリンダCsの先端がブラケット26
を介して連結されており、このスライドシリンダCsの
伸縮作動によってスライド作業台Psを、作業台フレー
ム14に対して略平行に張出、格納できるようになって
いる。スライドフレーム20上のスライドデッキ21
は、前記主昇降作業台Pmのデッキ15上をスライド可
能であって、その先端縁は前下がりの傾斜面に形成され
ていて主昇降作業台Pmのデッキ面15上に段差を生じ
ないように接続される(図5,6参照)。
【0018】スライド作業台Psのスライドフレーム2
0の外側両端部には、対をなす前後支柱30,30が略
鉛直に立設されている。これらの支柱30,30は、中
空角筒体により構成されており、それらの互いに対向す
る内側面には、上下方向に延びるスリット状のガイド溝
31,31が形成されている。前後支柱30,30の外
側面間には、固定ガード32が固着されており、また前
後支柱30,30内には、対をなす前後昇降コラム3
3,33がそれぞれ昇降可能に収容され、支柱30,3
0内の相対向する内面には、前後昇降コラム33,33
の昇降を案内するためのスライドパット34,35が添
着されている。前後昇降コラム33,33の相対向する
内面には、昇降ガード36の前後両側端が、前記支柱3
0,30のガイド溝31,31を貫通して固着されてい
る。この昇降ガード36は、前記固定ガード32と重な
るように、その内側に並設されていてその上縁には、上
方に延びる手摺り37が固着されている。そしてこの昇
降ガード36は、前記前後昇降コラム33,33および
手摺り37と一体となって前後支柱30,30間を、そ
のガイド溝31,31に案内されて昇降できるようにな
っている。そして昇降コラム33および昇降ガード36
は、昇降体を構成している。
【0019】なお、スライド作業台Psの前後両端に
は、他の手摺り38,38が着脱自在に取付けられる。
【0020】前記昇降ガード36の内面の下部には、蝶
番39,39を介して補助昇降作業台Paが、略水平な
張出位置と、略鉛直な格納位置とに保持されるように、
起伏可能に支持されており、この補助昇降作業台Paの
前後端部と、前記昇降ガード36の前後上端との間に
は、それぞれ支持索条40,40の両端が結着されてお
り、これらの支持索条40,40は補助昇降作業台Pa
を略水平な張出位置に支持する。また補助昇降作業台P
aの端縁には、係合片41,41が取付けられ、一方昇
降ガード36の上縁中間部には、係止片42,42が固
着されており、補助昇降作業台Paを格納位置に折り畳
んだ後、作業員が係合片41,41を、係止片42,4
2に係合することにより、補助昇降作業台Paは、格納
位置に保持される。
【0021】前記スライド作業台Psのスライド駆動お
よび前記補助昇降作業台Paの昇降駆動は、駆動装置D
により連動して行なわれるようになっている。
【0022】以下、この駆動装置Dの構成について説明
すると、作業台フレーム14に横向きに設けられるスラ
イドシリンダCsの先端は、前述したようにブラケット
26を介してスライド作業台Psのスライドフレーム2
0に連結され、さらにこのスライドシリンダCsの先端
には、第1シーブ45が回転自在に軸支されており、こ
の第1シーブ45には、ワイヤーロープ等の操作索条4
6の中間部が懸回されている。この操作索条46は第1
シーブ45の両側より前記スライドシリンダCsに沿っ
て後方に延長されて、作業台フレーム14に軸支した対
をなす第2シーブ48,48、さらに作業台フレーム1
4に軸支した第3シーブ49,49をそれぞれ経由した
のち、前方に延長され、さらに前記支柱30,30の下
部にそれぞれ軸支した、対をなす第4シーブ50,50
を経由して、前後支柱30,30に沿って上方に延長さ
れ、さらに前後支柱30,30の上端に軸支した、対を
なす第5シーブ51,51を経由して下方に延長され
て、その自由端末が、前後昇降コラム33,33の途中
に取付片53,53を介して結着54,54されてい
る。図6に示すように、スライドシリンダCsが収縮状
態にあるときは、スライド作業台Psおよび補助昇降作
業台Paは何れも格納状態に保持されている。ここでス
ライドシリンダCsを伸長作動すれば、図4,5,8に
示すように、スライド作業台Psは略水平に外方にスラ
イド移動して張出されると同時に第1シーブ46が外方
に移動されることにより、操作索条47が第2〜第5シ
ーブ48〜51を介して牽引され、この自由端末に結着
54,54される昇降コラム33,33を、スライドガ
ード32と共に、前後支柱30,30に沿って上昇させ
ることができる。
【0023】図9には、前記ジャッキシリンダCj、リ
フトシリンダClおよびスライドシリンダCsの油圧回
路が示されている。以下、この油圧回路について説明す
るに、高所作業車の走行用エンジンEには、動力取出装
置PTOが接続されており、その出力端には油圧ポンプ
Pが接続されている。この油圧ポンプPには、ジャッキ
シリンダ油圧回路60、リフトシリンダ油圧回路61お
よびスライドシリンダ油圧回路62が接続される。ジャ
ッキシリンダ油圧回路60は、油圧ポンプPに接続され
る四つの2位置切換弁63…を備えた弁ユニット64
と、それらの弁63…にそれぞれ接続される四つの前記
ジャッキシリンダCj…とより構成されており、各2位
置切換弁63…の左右切換制御により、前記ジャッキシ
リンダCj…を個別に伸縮制御できるようになってい
る。また前記リフトシリンダ油圧回路61は、油圧ポン
プPに接続される単一の2位置切換弁65と、これに可
変型逆止弁付流量調整弁66を介して接続される、一対
の前記リフトシリンダCl,Clより構成されており、
前記2位置切換弁65の切換制御により、一対のリフト
シリンダCl,Clを伸縮制御して、前記リフト機構L
を介して前記主昇降作業台Pmを昇降制御することがで
きる。さらに前記スライド油圧回路62は、油圧ポンプ
Pに接続される2方向逆止弁67と、2つの2位置切換
弁68,68とを備えた弁ユニット69と、それらの2
位置切換弁68,68にそれぞれ接続される、各2対の
前記スライドシリンダCs,Cs;Cs,Csとより構
成されており、2つの2位置切換弁68,68の個別の
切換制御により、左側および右側のスライドシリンダC
s,Csをそれぞれ個別に伸縮作動することができ、こ
れにより前述したようにスライド作業台Psと、補助昇
降作業台Paとを連動して作動できるようになってい
る。
【0024】次にこの実施例の作用について説明する
と、いま高所作業車が停車した待機状態では、リフトリ
ンク機構Lが収縮され、主昇降作業台Pmは車体フレー
ムF上に設置された格納状態にある。ここで走行用エン
ジンEを始動すれば、動力取出装置PTOを介して油圧
ポンプPが駆動される。ここで2位置切換弁63…の切
換操作によりジャッキシリンダCj…を伸長作動してそ
れを地上に接地すれば、車体フレームFが地上に安定支
持される。次に2位置切換弁65の切換操作によれば、
リフトシリンダCl,Clが伸長され、図1に実線で示
すように、リフトリンク機構Lが伸長作動して主昇降作
業台Pmを略水平状態のまま上昇させることができ、こ
れを作業位置に保持させることができ、この主昇降作業
台Pm上での高所作業を行なうことができる。
【0025】次に2位置切換弁68…の切換制御によれ
ば、各スライドシリンダCsを伸長作動すれば、前記ス
ライド作業台Psを、主昇降作業台Pmの外側方にスラ
イド移動して、これを作業位置に張出すことができる。
これによりこのスライド作業台Ps上での高所作業を行
なうことができ、さらにこのスライド作業台Psのスラ
イド移動に連動して補助昇降作業台Paが昇降ガード3
6と共に上昇するので、この補助昇降作業台Paを、作
業位置に張出すことにより、この補助作業台Pa上での
高所作業を行なうことができる。これにより主昇降作業
台Pmよりも外側で、しかもそれよりも高い位置での高
所作業を容易に行なうことができ、特にトンネル内の上
部に設けられる換気装置(ジェットファン)の点検、清
掃作業のような、主昇降作業台Pmでは、作業の困難
な、狭隘で、より高所での作業を安全確実に行なうこと
ができる。
【0026】また前述の操作と逆の操作を行なえば、高
所作業車を元の非作業位置に戻すことができる。
【0027】ところで、以上説明した第1実施例では、
スライド作業台Psのスライド動作と、補助昇降作業台
Pa及び昇降体(即ち昇降コラム33,昇降ガード3
6)の昇降動作とを、各スライド作業台Psの中央付近
に配置された只1本のスライドシリンダCsと、該シリ
ンダCsにより牽引される1本の上昇用索条46とより
なる単一の駆動装置Dにより駆動するようにしているた
め、上記スライド動作の大きな反力がスライド作業台
Psの一ヶ所(スライドシリンダCsとの連結部)に集
中してしまい、該スライド作業台Psを変形させる恐れ
があるので、その変形防止のためにスライド作業台Ps
を全体的に高剛性とする必要が生じてその重量が大きく
なってしまい、また、補助昇降作業台Paや昇降体3
3,36の下降動作は、それら部材の自重を利用したも
のであるため、昇降コラム33の捩じれ等により該コラ
ム33(従って補助昇降作業台Pa)がスムーズに下降
しない場合がある。
【0028】斯かる技術的課題を解決するために改良案
として、本発明の第2実施例を図10〜図14を参照し
て以下に具体的に説明する(尚、この第2実施例におい
て、第1実施例の構成部材と基本的に同一機能を果たす
構成部材については、原則として第1実施例の構成部材
と同じ参照符号を付してある)。高所作業車の車体フレ
ームF上に第1実施例と同様に配置構成された主昇降作
業台Pmの、前半部左右および後半部左右には、第1実
施例と同様、合計四つのスライド作業台Ps…がそれぞ
れ横方向外方にスライド可能に支持されており、各スラ
イド作業台Ps…は何れも実質的に同一の構成を備えて
いる。
【0029】その各スライド作業台Psは、スライドフ
レーム20と、そのスライドフレーム20の外側縁との
間に若干の間隙を存して該フレーム20又は後述する前
後支柱30,30に片持状に支持されるスライドデッキ
21とを主要部とするものであり、そのスライドフレー
ム20は、車体前後方向に延びる縦フレーム22に、そ
の長手方向に互いに離隔して平行に延びる複数(図示例
では3本)のスライドビームインナ23…の各基端を一
体的に結合して櫛状に形成されている。それらのスライ
ドビームインナ23…は、前記主昇降作業台Pmの作業
台フレーム14に固着されて左右両端が開放された中空
角筒状のスライドビームアウタ18…に、該アウタ18
の底壁及び両側壁内面に各々突設したスライドパッド1
10〜112を介してスライド自在に嵌合支持されてい
る。
【0030】各スライド作業台Psの前後両端近傍にそ
れぞれ位置する2つのスライドビームインナ23,23
の内端部には、基端を作業台フレーム14に軸支24さ
れた前後一対のスライドシリンダCsの各先端が連結さ
れており、この両スライドシリンダCsの伸縮作動によ
ってスライド作業台Psを、作業台フレーム14に対し
て略平行に張出、格納できるようになっている。スライ
ド作業台Psのスライドフレーム20の外側両端部に
は、前後一対の中空角筒状の支柱30,30が略鉛直に
立設されており、これらの支柱30,30には、昇降体
としての前後一対の昇降コラム33,33がスライドパ
ッド34を介して昇降スライド可能に嵌合支持されてい
る。その両昇降コラム33,33の相対向する内面に
は、第1実施例と同様に、昇降ガード36の前後両側端
が前後支柱30,30のガイド溝31,31を貫通して
固着されており、更にその昇降ガード36には、第1実
施例と同様に、補助昇降作業台Paが略水平な張出位置
と略鉛直な格納位置とに保持されるように、起伏可能に
支持される。
【0031】前記スライド作業台Psのスライド駆動お
よび前記補助昇降作業台Paの昇降駆動は、駆動装置
D′により連動して行なわれるようになっている。この
実施例では、1つのスライド作業台Psについて少なく
とも2つの駆動装置D′,D′が、スライド作業台Ps
のスライド方向と直交する方向、即ち該作業台Psの長
手方向(車体前後方向)に互いに離隔して(図示例で
は、該作業台Psの前後両端部)に配置されている。各
駆動装置D′の構造は同一であるので、その1つについ
て図11〜14により具体的に説明すると、各駆動装置
D′は、前記スライドシリンダCsと、このスライドシ
リンダCsの伸長に連動して補助昇降作業台Pa及び昇
降体(昇降コラム33,昇降ガード36)を強制上昇さ
せるための上昇用索条100と、同スライドシリンダC
sの収縮に連動して補助昇降作業台Pa及び昇降体(昇
降コラム33,昇降ガード36)を強制下降させるため
の下降用索条101とを備えている。
【0032】そして上昇用索条100の中間部は、スラ
イドビームインナ23の外端部に水平軸線回りに回転自
在に軸支された上昇用第1シーブ102に懸回されてお
り、該索条100の一方側は、第1シーブ102よりス
ライドビームインナ23内面に沿って作業台Pm内方に
延長されて、主昇降作業台Pmの作業台フレーム14に
結着104aされる。また同索条100の他方側は、第
1シーブ102より支柱30内を上方に延び、該支柱3
0の上端部に水平軸線回りに回転自在に軸支した上昇用
第2シーブ103に懸回されて下方に反転し、その自由
端部が昇降コラム33に結着104bされる。
【0033】また下降用索条101の中間部は、スライ
ドビームインナ23の内端部に鉛直軸線回りに回転自在
に軸支された下降用第1シーブ105に懸回されてお
り、該索条101の一方側は、第1シーブ105よりス
ライドビームインナ23の一側面に沿って作業台Pm外
方に延長されて、スライドビームアウタ18の横穴を通
して主昇降作業台Pm(図示例ではスライドビームアウ
タ18の基端部)に結着107aされる。また同索条1
01の他方側は、第1シーブ105よりスライドビーム
インナ23の他側面に沿って(即ち該他側面とスライド
ビームアウタ18内面との間の空隙を縦通して)作業台
Pm外方に延長され、更に支柱30の下端部に水平軸線
回りに回転自在に軸支した下降用第2シーブ106に懸
回されて上方に向きを変え、その自由端部が昇降コラム
33に結着107bされる。
【0034】尚、この第2実施例のジャッキシリンダ油
圧回路60,リフトシリンダ油圧回路61は第1実施例
のそれと同一であり、またスライドシリンダ油圧回路6
2は、スライドシリンダCsの使用本数が増えたこと以
外は、第1実施例と基本的に同一であるので、それら油
圧回路60〜62の説明は省略する。
【0035】而してこの第2実施例においては、任意の
スライド作業台Psに対応した前後一対のスライドシリ
ンダCsを伸長作動させると、そのスライド作業台Ps
が略水平に外方にスライド移動して張出されると同時に
上昇用第1シーブ102が外方に移動されることによ
り、上昇用索条100が各シーブ102,103を介し
て牽引され、その自由端末に結着104bされる昇降コ
ラム33,33を、昇降ガード36と共に前後支柱3
0,30に沿って強制的に上昇させることができる。こ
れとは逆に、両スライドシリンダCsを収縮作動させる
と、スライド作業台Psが略水平に内方にスライド移動
して格納されると同時に下降用第1シーブ105が内方
に移動されることにより、下降用索条101が各シーブ
105,106を介して牽引され、この自由端末に結着
107bされる昇降コラム33,33を、昇降ガード3
6と共に、前後支柱30,30に沿って強制的に下降さ
せることができる。
【0036】この第2実施例によれば、補助昇降作業台
Pa及び昇降体(昇降コラム33,昇降ガード36)の
上昇動作ばかりか下降動作もスライドシリンダCsに連
動させて強制的に行わせるようにしているから、その昇
降体等を自重に頼らずに常に確実且つスムーズに昇降動
作させることができる。しかも1つのスライド作業台P
sについて少なくとも2つの駆動装置D′,D′が、ス
ライド作業台Psのスライド方向と直交する方向(図示
例では車体前後方向)に互いに離隔して(図示例では作
業台Psの前後両端近傍に)配置されるので、スライド
作業台Psをスライド動作させる際の反力をスライド作
業台Psの複数箇所(図示例では前後両端部)に適度に
分散させることができる。即ち、第1実施例のように作
業台Psの中央1ヵ所に反力が集中することを回避でき
るため、それだけスライド作業台Psの荷重負担の軽減
が図られ、これにより、その反力の集中に因る変形等を
考慮してスライド作業台Ps全体の剛性を特別大きく設
定する必要はなくなる。
【0037】以上、本発明の第1及び第2実施例につい
て説明したが、本発明はそれら実施例に限定されること
なく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。た
とえば前記実施例では、スライド作業台は、スライドフ
レームに固着されるが、これをスライドフレームに折畳
可能に設けてもよく、またスライドフレームと補助昇降
作業台との連動機構は、シーブと操作索条との組み合わ
せに代えてリンク機構等他の公知の連動機構を用いても
よい。
【0038】
【発明の効果】以上のように各請求項の発明によれば、
主昇降作業台に張出、格納可能に設けたスライド作業台
に、補助昇降作業台を昇降可能に受けたことにより、主
昇降作業台では、作業の困難な高所、たとえばトンネル
内の換気装置の上部の点検、清掃等の作業を安全、確実
に行なうことができる。
【0039】また特に請求項2の発明によれば、スライ
ド作業台のスライド駆動と、補助昇降作業台の昇降駆動
を駆動装置により連動して行なうことができることによ
り、別途に補助昇降作業台の昇降駆動装置を設ける必要
がなく、作業台装置全体の構造の簡素化を図ることがで
き、大幅なコストダウンを達成することができ、さらに
スライド作業台と補助昇降作業台とが連動して作動する
ことにより、それらの作動に無駄がなく、作業能率の一
層の向上を図ることができる。
【0040】また特に請求項3の発明によれば、請求項
2の発明における駆動装置は、スライドシリンダと、シ
ーブと、操作索条とよりなるので、その駆動装置の構造
が簡単で廉価に提供することができる。
【0041】また特に請求項4の発明によれば、請求項
2の発明における駆動装置は、スライドシリンダと、こ
れの伸長に連動して昇降体を強制上昇させる上昇用索条
と、同シリンダの収縮に連動して昇降体を強制下降させ
る下降用索条とを備えるので、駆動装置の構造が簡単で
廉価に提供することができ、また昇降体の上昇動作ばか
りか下降動作もスライドシリンダに連動させて強制的に
行わせることができるため、昇降体ひいては補助昇降作
業台を自重に頼らずに常に確実且つスムーズに昇降動作
させることができる。
【0042】また特に請求項5の発明によれば、1つの
スライド作業台について少なくとも2つの駆動装置が、
スライド作業台のスライド方向と直交する方向に互いに
離隔して配置されるので、スライド作業台をスライド動
作させる際の反力がスライド作業台の1か所に集中する
ことを回避できてスライド作業台の荷重負担の軽減が図
られ、従ってその反力集中に因る変形等を考慮してスラ
イド作業台全体の剛性を特別に高く設定する必要はな
く、それだけ作業台の軽量化に寄与することができる。
【0043】また特に請求項6の発明によれば、補助昇
降作業台が使用位置と格納位置に起伏回動でき、それら
の位置に保持されることにより、この補助昇降作業台
が、主昇降作業台あるいはスライド作業台での高所作業
の邪魔になることがない。
【0044】また特に請求項7の発明によれば、補助昇
降作業台に手摺りを設けることにより、この補助昇降作
業台上での高所作業を、より安全に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る、作業台装置付き高
所作業車の側面図
【図2】図1の2線矢視平面図
【図3】図1の3線矢視後面図
【図4】図2の4矢視部分拡大平面図
【図5】図4の5−5線に沿う縦断面図
【図6】補助昇降作業台の格納時の、図5と同じ縦断面
【図7】図4の7−7線に沿う部分縦断面図
【図8】作業台装置の要部斜視図
【図9】油圧回路図
【図10】本発明の第2実施例に係る、作業台装置付き
高所作業車の作業台部分の平面図
【図11】図10の11−11線に沿う縦断面図
【図12】図11の12矢視平面図
【図13】図12の13−13線に沿う拡大縦断面図
【図14】上昇用・下降用索条の取回しを概略的に説明
した斜視図
【符号の説明】
D・・・・・・駆動装置 D′・・・・・駆動装置 F・・・・・・車体フレーム Cs・・・・・スライドシリンダ Pm・・・・・主昇降作業台 Ps・・・・・スライド作業台 Pa・・・・・補助昇降作業台 30・・・・・支柱 33・・・・・昇降コラム(昇降体) 36・・・・・昇降ガード(昇降体) 37・・・・・手摺り 45・・・・・第1シーブ(シーブ) 46・・・・・操作索条 100・・・・上昇用索条 101・・・・下降用索条 102・・・・上昇用シーブとしての上昇用第1シーブ 103・・・・上昇用シーブとしての上昇用第2シーブ 105・・・・下降用シーブとしての下降用第1シーブ 106・・・・下降用シーブとしての下降用第1シーブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム(F)上に昇降可能に支持
    される主昇降作業台(Pm)と、この主昇降作業台(P
    m)に略水平方向に張出、格納可能に設けられたスライ
    ド作業台(Ps)とを備えた、高所作業車の作業台装置
    において、 前記スライド作業台(Ps)の外側両端部に立設された
    一対の支柱(30)と、これらの支柱(30)に昇降自
    在に設けられた昇降体(33,36)と、この昇降体
    (33,36)に支持された補助昇降作業台(Pa)
    と、前記昇降体(33,36)を昇降駆動する駆動装置
    (D,D′)とよりなることを特徴とする高所作業車の
    作業台装置。
  2. 【請求項2】 車体フレーム(F)上に昇降可能に支持
    される主昇降作業台(Pm)と、この主昇降作業台(P
    m)に略水平方向に張出、格納可能に設けられたスライ
    ド作業台(Ps)とを備えた、高所作業車の作業台装置
    において、 前記スライド作業台(Ps)の外側両端部に立設された
    一対の支柱(30)と、これらの支柱(30)に昇降自
    在に設けられた昇降体(33,36)と、この昇降体
    (33,36)に支持された補助昇降作業台(Pa)
    と、前記スライド作業台(Ps)をスライド駆動すると
    共にこれに連動させて前記補助昇降作業台(Pa)を昇
    降駆動する駆動装置(D,D′)とよりなることを特徴
    とする高所作業車の作業台装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動装置(D)は、スライドシリン
    ダ(Cs)と、このスライドシリンダ(Cs)にシーブ
    (45)を介して連接されて牽引操作される操作索条
    (46)とよりなり、前記スライドシリンダ(Cs)の
    伸縮端部には、前記スライド作業台(Ps)が連結さ
    れ、また前記操作索条(46)には、前記昇降体(3
    3,36)が結着されることを特徴とする、前記請求項
    2記載の高所作業車の作業台装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動装置(D′)は、一端部が主昇
    降作業台(Pm)に連結され他端部がスライド作業台
    (Ps)に連結された伸縮可能なスライドシリンダ(C
    s)と、このスライドシリンダ(Cs)の伸長に連動し
    て前記昇降体(33,36)を強制上昇させ得るように
    主昇降作業台(Pm)及び昇降体(33,36)に両端
    が各々結着され且つ中間部がスライド作業台(Ps)及
    び支柱(30)の少なくとも一方に固定の複数の上昇用
    シーブ(102,103)に案内される上昇用索条(1
    00)と、同スライドシリンダ(Cs)の収縮に連動し
    て前記昇降体(33,36)を強制下降させ得るように
    主昇降作業台(Pm)及び昇降体(33,36)に両端
    が各々結着され且つ中間部がスライド作業台(Ps)及
    び支柱(30)の少なくとも一方に固定の複数の下降用
    シーブ(105,106)に案内される下降用索条(1
    01)とを備えたことを特徴とする、請求項2記載の高
    所作業車の作業台装置。
  5. 【請求項5】 1つのスライド作業台(Ps)について
    少なくとも2つの前記駆動装置(D′,D′)が、スラ
    イド作業台(Ps)のスライド方向と直交する方向に互
    いに離隔して配置されることを特徴とする、請求項1〜
    4の何れか1項に記載の高所作業車の作業台装置。
  6. 【請求項6】 前記補助昇降作業台(Pa)は、前記昇
    降体(33,36)に、使用位置と格納位置とをとり得
    るように起伏回動でき、また使用位置および格納位置に
    それぞれ保持されることを特徴とする、前記請求項1〜
    5の何れか1項に記載の高所作業者の作業台支持装置。
  7. 【請求項7】 前記昇降体(33,36)の上端に手摺
    り(37)を設けたことを特徴とする、前記請求項1〜
    6の何れか1項に記載の高所作業車の作業台支持装置。
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