JPH0735239B2 - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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JPH0735239B2
JPH0735239B2 JP25770090A JP25770090A JPH0735239B2 JP H0735239 B2 JPH0735239 B2 JP H0735239B2 JP 25770090 A JP25770090 A JP 25770090A JP 25770090 A JP25770090 A JP 25770090A JP H0735239 B2 JPH0735239 B2 JP H0735239B2
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hydraulic
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高所での建造物の組立や塗装等の、高所にお
ける作業のために作業員あるいは資材を上方に持ち上げ
たり、建築現場において不要となった資材を高い位置か
ら積降ろしするために用いる高所作業車に関し、特に、
昇降台を昇降させるための昇降機構を全体を油圧シリン
ダーと似た構造で形成させ、昇降機構を構成する油圧伸
縮機構の同期を図ることができる高所作業車。
〔従来の技術〕
高速道路、ビル建築等の高所における組立、塗装、修理
には、昇降台を上下に昇降させる高所作業車が多く用い
られ、この昇降台に作業員、資材等を乗せて持ち上げた
り、不要となった資材を積み下ろす作業をさせていた。
この従来の高所作業車においては、一対のアームのその
中央で軸着して一組とし、複数組アームを上下方向に連
結したパンタグラフ状の伸縮機構が用いられており(い
わゆるシザースタイプ)、この機構では昇降台の最大上
昇高さを高くするためには各組のアームの長さを長くす
るか、連結するアームの組数を多くしなければならない
ものであった。このため、上昇高さを高くできる昇降機
構を設計するとなれば多数組のパンタグラフをもちいな
ければならず、パンタグラフを折り畳んだ状態での昇降
機構の高さが高くなり、作業員が昇降台に乗り降りした
り、資材の積込み、積降ろしの作業が煩わしいものであ
った。
こういった欠点を解消するため、従来より各種の提案が
なされており、例えば米国特許3820631号明細書のよう
な構造も提案されている。この提案された構造では、中
段ブームの中にその中段ブームに対して直線方向に移動
できる下段ブームと上段ブームを抜き差し自在に挿通し
ておき、下段ブームの下端の車体側にピンで軸支し、上
段ブームの上端をプラットホームにピンで軸支してX字
形を構成するように組み立てられている。この構造では
ブーム自体の長さが長くなるため、折り畳んだ状態の
時、プラットホームの高さを低くできると共に、プラッ
トホームを高い位置に持ち上げることが出来るものであ
る。
しかしながら、この発明では中段ブームより下段ブー
ム、上段ブームを伸ばす機構はスクリューとこれに噛み
合うメネジによって構成されているため、中段ブームに
対する下段ブームと上段ブームの伸縮移動速度が遅く、
迅速にプラットホームを応動させることができないもの
であった。また、各中段ブームの中央に設けたスクリュ
ーによって下段ブームと上段ブームを摺動させているた
め、下段ブームと上段ブームの全長は中段ブームの長さ
の半分程度の長さしか設定することができず、中段ブー
ムから伸縮させ下段ブーム、上段ブームの長さを中段ブ
ームの半分程度の長さしか作用させることができず、プ
ラットホームをより高く持ち上げることが出来ない構造
であった。
また、ブームの中に他のブームを挿入し、伸縮させるブ
ームの自体の全長を長くさせる構造も提案されている。
例えば、特許公開公報昭和53年119556号においては、そ
の図面中第4図において太い径の中段ブームに細い径の
多段ブーム、上段ブームを挿通しておき、内部に挿入し
たブームを中段ブームより引き出させることでブームの
全長を長くし、それによりプラットホームを高く持ち上
げる構造が提案されている。
しかしながら、この発明においては中段ブームより引き
出される下段ブームと上段の間には伸縮量を同期させる
機構は無く、それぞれが個別に移動するものであり、移
動量はバーによるリンク機構によって規制させている。
このため、プラットホームを水平に保持させたまま垂直
方向に持ち上げることが出来ず、目的とする垂直高さ位
置にまで持ち上げることが出来ないものであった。ま
た、中段ブームに収納した下段ブーム、上段ブームが伸
縮する際に、それらの移動量の規制はバーによって形成
されたリンク機構によって行っているため、両者の移動
量の完全な同期が不可能であることから下段ブームを車
体に、上段ブームプラットホームにピン等により連結す
ることができず、同期させることができない誤差は車体
及びプラットホームに接触させたコロによって行わなけ
ればならないものであった。このため、プラットホーム
はリンク機構による転動をそのまま受けるため、揺れや
すい構造となり、風等によって容易に揺動して極めて不
安定なものであり、作業員に不安感を与えるものであっ
た。
また、その図面中第4図においてはX字形となった中段
ブームは外部に取り付けられた油圧シリンダーによって
回動させられており、この中段ブームの回動によって下
段ブームと上段ブームが引き出される構成が示されてい
る。そして、上段ブームと下段ブームはそれぞれリンク
機構によってその引き出し量が規制されているが、油圧
シリンダーの作動力は上段ブームと下段ブームに直進的
に作用する油圧シリンダーを最大限に引き出した時の上
段ブームと下段ブームの長さは中段ブームの全長ほど引
き出されるものではない。従って伸長するブーム全体の
最大伸長長さを極めて長くするものは出来ないものであ
った。
次に、その折り畳んだブームをその長さ方向に渡って全
長を伸ばす構成としては、例えば特願昭52年18492号の
様な構成も提案されている。
この構成では車体の一部にアウトリガーボックスを水平
に固定し、アウトリガーボックス内を隔壁によって区分
しておき、それぞれの収納室内にアウトリガービームを
摺動自在に挿通させたものであり、一方の収納室内には
作動シリンダーが収納させてある。そして、両アウトリ
ガービームはロープによって連結されている。この構成
では作動シリンダーを作動させることによりアウトリガ
ーボックス内よりアウトリガービームが出没し、両アウ
トリガービームがそれぞれ反対方向に移動することがで
き、アウトリガーボックス内より引き出される各アウト
リガービームはアウトリガーボックスの長さ程度に伸長
させることができものである。この構成では、アウトリ
ガービームをアウトリガーボックスから長く引き出させ
るために効果的なものである。
しかし、この構成は車体を浮き上がらせて地面に固定す
るためのアウトリガーのための構成が示されているもの
であり、高所作業車にそのまま転用しても昇降台を上下
動させることが出来ないものであった。また、この公報
における図面記載中においては両アウトリガービームの
両端をそれぞれいずれの構造物にも連結されておらず、
単にアウトリガービームを左右水平方向に対して自由に
伸縮させるだけの構成が示されているに過ぎないもので
ある。
このような観点から、アームの内部に複数のブームを伸
縮自在に挿通し、一つのアームをその長さ方向に伸長で
きるように構成した昇降機構も多数案出されている。例
えば、特願昭56年134487号、特願昭56年191065等が挙げ
られる。
これらの新しい昇降機構では3段となったブームがそれ
ぞれの長さ方向に伸び、X字形となって組み立てられた
中段ブームが回動することにより側面から視て車体と昇
降台がX字形になるように構成され、高い位置にまで昇
降させることができるものである。また、下段ブーム、
上段ブームのそれぞれの先端はピンによって車体または
昇降台に連結されているため、ガタツキが少なく、揺れ
に対して強固な力を発揮することができるものである。
しかしながら、これら新しく提案された複数段に伸縮で
きる伸縮ブーム体を使った昇降機構では、中段ブームよ
り下段ブーム及び上段ブームを伸縮させるためには車体
と中段ブームの中央との間に介在された油圧シリンダー
で中段ブーム自体を持ち上げるか、中段ブーム内に挿入
された油圧シリンダーによって下段ブームもしくは上段
ブームをそれぞれ押し出すことによって伸長させる構成
が採られていた。
この構成では油圧シリンダーをそれぞれ用いなければな
らないことから、上段ブームと下段ブームのそれぞれの
同期を行わなければならず、チェーンまたはワイヤ等で
同調機構を必ず設けなければならず、構成が複雑となる
と共に、昇降機構自体の重量がかさむむ欠点が生じてい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明では、上述の欠点を解消した高所作業車を提供す
るものであり、従来の昇降機構の中段ブーム自体を油圧
シリンダーの外殻の構成とし、この中央にあるシリンダ
ー体の上端及び下端よりそれぞれ太ロッド及び細ロッド
をそれぞれ伸縮自在に挿通させ、同調機構や油圧シリン
ダーを廃止して、構成を簡単にした昇降機構を提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、移動できる車体と、この車体の上方に位置し
て上下に昇降できる昇降台と、車体と昇降台の間に介在
されて三段に伸縮できる一対の油圧伸縮機構の中央をX
字形に回転自在に組み合わせた昇降機構とを有する高所
作業車において、各油圧伸縮機構は太径のシリンダー体
と、このシリンダー体内に挿入される太ロッドと、この
太ロッド内に挿入される細ロッドとから成り、一対の油
圧伸縮機構のシリンダー体の中央を回動自在に連結し、
一方の油圧伸縮機構の太ロッドの先端を車体に連結する
とともにその細ロッドの先端を昇降台に連結し、他方の
油圧伸縮機構の細ロッドの先端を車体に連結するととも
にその太ロッドの先端昇降台に連結し、太ロッドが伸長
される際に排出される圧力油で細ロッドを伸長させ、太
ロッドと細ロッドの伸長量を同一とさせることを特徴と
する高所作業車を提供するものである。
〔作用〕
本発明では、昇降機構はX字形に組み合わされた一対の
油圧伸縮機構によって構成され、各油圧伸縮機構は太径
のシリンダー体を外殻としており、シリンダー体の両端
には太ロッドと細ロッドが伸縮自在に挿入されている。
そして、シリンダー体の内部は気密に密封されていて、
太ロッドと細ロッドがそれぞれ気密なシリンダー室を形
成して挿通してある。このため、シリンダー体内部には
四つのシリンダー室が形成されていることなり、太ロッ
ド、細ロッドはそれぞれ油圧によりシリンダー体より直
接伸縮させられる。そして、太ロッド、細ロッドの一方
のシリンダー室が連通されているので太ロッドの伸びと
細ロッドの伸びがそれぞれ同じ長さとなる。このため、
中央で回動自在に連結された二つのシリンダー体はX字
形になって回動し、車体と昇降台と油圧伸縮機構は側面
から視て全体がX字形となるように伸縮し、同時に一対
の油圧伸縮機構が中央で回動するので昇降台を常に水平
の状態を維持して上昇させられることになる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
第1図は本実施例における高所作業車の昇降台を最大高
さ位置に上昇させた状態を示す斜視図、第2図は同上の
側面図、第3図は昇降台を最大の高さ位置に持ち上げた
状態を示す背面図、第4図は昇降台を最低位置に降ろし
た状態を示す側面図である。
この図において、符号1はトラックの車体であり、車体
1の前後左右にはそれぞれ前輪2と後輪3が軸支してあ
り、前輪2の上部には運転席を内部に収納したキャビン
4が固定してある。さらに、車体1の中央と後部の左右
にはそれぞれ車体1を地面に固定するためのアウトリガ
ー5が固定してある。前記車体1の上面には二組の昇降
機構6が載置してあり、昇降機構6の上面には垂直方向
に上下動する昇降台7が位置させてあり、車体1の上面
中央にはキック機構9が取り付けてある。前記昇降機構
6は、本実施例では二組設けられている(昇降機構6は
一組だけであってもよく、三組以上の複数組であっても
構わない)。
各組の昇降機構6はそれぞれ一対の油圧伸縮機構8から
構成されている。この油圧伸縮機構8は太径のシリンダ
ー体10と、このシリンダー体10の一端から伸縮自在に挿
入された太ロッド11と、シリンダー体10の他端から伸縮
自在に挿入された細ロッド12、および両シリンダー体10
の中央を回転自在に連結する連結機構13とより構成され
ている。一対の油圧伸縮機構8のそれぞれのシリンダー
体10の内側面中央は、この連結機構13によって相互に回
動自在となるようにX字形に軸着してある。
そして、一方の油圧伸縮機構8の太ロッド11の下端には
連結片14が固着してあり、その油圧伸縮機構8の細ロッ
ド12の上端には連結片15が固着してある。この太ロッド
11の連結片14は車体1の上面前方に固着した固定片16に
ピンによって回動自在に連結してあり、この細ロッド12
の連結片15は昇降台7の下面後方に固着してある固定片
17とピンにより回動自在に連結してある。
また、他方の油圧伸縮機構8の細ロッド12の下端には連
結片14が固着してあり、その油圧伸縮機構8の太ロッド
11の上端には連結片15が固着してある。この細ロッド12
の連結片14は車体1の上面後方に固着した固着片16にピ
ンによって回動自在に連結してあり、この太ロッド11の
連結片15は昇降台7の下面前方に固着してある固定片17
とピンにより回動自在に連結してある。つまり、一組の
昇降機構6を構成する油圧伸縮機構8のシリンダー体1
0、太ロッド11、細ロッド12は全く同一の形状と構造で
あるが、一方の油圧伸縮機構8と他方の油圧伸縮機構8
はそれらの太ロッド11と細ロッド12が逆向きに連結され
ていることになる。
前記の車体1の上面の前後に固定した固定片16と16の間
隔と、昇降台7の下面の前後に固定した固定片17と17の
間隔は同一としてある。このため、油圧伸縮機構8が伸
長して昇降機構6がX字形に回動するに従って、車体1
と昇降台7は平行になるように構成してある。
また、前記キック機構9は車体1の上面中央であって前
記固定片16と16の中間に位置して設けてあり、このキッ
ク機構9は垂直方向に伸縮する油圧シリンダー18より構
成されており、この油圧シリンダー18の上端には各油圧
伸縮機構8の下面中央と接触する、横方向に伸びた押上
体19が水平に固定してある。
次に、第5図、第6図は前記昇降機構6を構成する油圧
伸縮機構8の内部を詳しく説明するものであり、第5図
は油圧伸縮機構8の側断面図、第6図は油圧伸縮機構8
の縦断面図である。
この油圧伸縮機構8の内、シリンダー体10は外ケース2
1、中ケース22、内ケース23より構成されている。この
外ケース21の内径は前記太ロッド11の外径よりもやや大
きく形成してあり、中ケース22の外径は太ロッド11の内
径よりもやや小さく設定してある。そして、前記細ロッ
ド12の外径はこの中ケース22の内径よりやや小さく設定
してあり、内ケース23の外径は細ロッド12の内径よりも
小さく設定してある。このため、第6図で示すように外
ケース21、太ロッド11、中ケース22、細ロッド12、内ケ
ース23は同心円状に配置され、しかもその内外径を少し
づつ異ならすように形成してあり、各部材の間には自由
に移動ができるように隙間が形成されている。
この外ケース21の第5図中左側にはリング状をしたエン
ドリング24が固着してあり、このエンドリング24の左側
にはリング状をしたスライドリング25が密着させてあ
り、エンドリング24とスライドリング25とはネジ26によ
って固着してある。このエンドリング24の内径は外ケー
ス21の内径とほぼ同一とさせてあるが、スライドリング
25の内径は前記太ロッド11の外径とほぼ等しくさせてあ
り、太ロッド11はこのスライドリング25の内周と気密に
接触しながら摺動することになる。
また、外ケース21の第5図中右側にはエンドリング27が
固着させてあり、このエンドリング27の右側にはスライ
ドリング28が密着して固定してある。このエンドリング
27の内径は内ケース22の内径とほぼ同一とさせてあり、
スライドリング28の内径は細ロッド12の外径とほぼ同一
とさせてあり、細ロッド12はこのスライドリング28と気
密に接触しながら摺動することになる。
そして、中ケース22の第5図中左端にはその外径を中ケ
ース22とほぼ同一とし、内径を内ケース23とほぼ同一と
したエンドリング29が気密に接続してあり、このエンド
リング29の左端にはスライドリング30がネジ31によって
固着してある。同時に、エンドリング29の右側には内ケ
ース23の左端に気密に接続してある。このスライドリン
グ30の外径は前記太ロッド11の内径とほぼ同一とさせて
あり、太ロッド11の内壁はこのスライドリング30の外周
に気密に接触しながら摺動することができる。
さらに、内ケース23の右端には外径を内ケース23の外径
とほぼ同一としたエンドリング32が固着してあり、この
エンドリング32の右側にはスライドリング33が密着させ
てあり、エンドリング32とスライドリング33とはネジ34
によって固着してある。このスライドリング33の外径は
前記細ロッド12の内径とほぼ同一としてあり、細ロッド
12の内壁はこのスライドリング33の外周と気密に接触し
ながら摺動することができる。
このようにして、外ケース21、中ケース22、内ケース23
によってシリンダー体10の内部には同心円状に二つの空
間が形成させられ、この空間が油圧シリンダーの作用を
することなる。前記外ケース21と中ケース22の間にはリ
ング状となったピストンリング35が摺動自在に挿入され
ており、このピストンリング35は外ケース21と中ケース
22で形成された円筒形状の空間で気密に移動することが
でき、このピストンリング35の左側には太ロッド11の右
端が固着してある。次に、中ケース22と内ケース23の間
にはリング状となったピストンリング36が挿入されてお
り、このピストンリング36は中ケース22と内ケース23に
よって形成された円筒形の空間を気密に移動することが
でき、ピストンリング36の右側には細ロッド12の左端が
固着させてある。これらの部材による、油圧伸縮機構8
の断面構造は第6図に示される。
そして、太ロッド11の右端には圧力油を流動させるため
の連通穴37が複数個開口させてあり、また、細ロッド12
の左端には圧力油を流動させるための連通穴38が複数個
開口させてある。そして、前記エンドリング27の外周に
は、その二ヵ所に油路穴40、41が開口してある。このう
ち、一方の油路穴40は外ケース21と中ケース22によって
形成された空間の右側の部屋に連通させてあり、他方の
油路穴41は中ケース22と内ケース23によって形成された
空間の右側の部屋に連通させている。また、スライドリ
ング25と30にもそれぞれ油路穴42、43が開口してあり、
油路穴42は外ケース21と中ケース22によって形成された
空間の左側の部屋に連通させてあり、油路穴43には中ケ
ース22と内ケース23によって形成された空間の左側の部
屋に連通させてある。
このようにして、外ケース21、中ケース22、内ケース23
によってシリンダー体10の内部には内外周の二層に分け
られた密閉空間が形成されることになる。さらに、これ
らの密閉空間はピストンリング35、36によって区分され
て、合計四つの圧力室が形成されたことになる。この圧
力室は、外ケース21と中ケース22とピストンリング35に
より形成されたシリンダー室C、中ケース22と内ケース
23とピストンリング36により形成されたシリンダー室
D、外ケース21と太ロッド11とピストンリング35により
形成されたシリンダー室E1、太ロッド11と中ケース22と
ピストンリング35により形成されたシリンダー室E2、中
ケース22と細ロッド12とピストンリング36により形成さ
れたシリンダー室F1、細ロッド12と内ケース23とピスト
ンリング36により形成されたシリンダー室F2に区分され
る。
このようにして、太ロッド11、細ロッド12、外ケース2
1、中ケース22、内ケース23により区画された各シリン
ダー室の各断面積の関係を第7図、第8図により説明す
る。
前述のシリンダー室E1とシリンダー室E2とは連通穴37で
連通されているため、油圧が加えられる面積は両シリン
ダー室の断面積の合計であるEとなる。また、同様にし
てシリンダー室F1とシリンダー室F2とは連通穴38で連通
されているため、油圧が加えられる面積は両シリンダー
室の断面積の合計であるFとなる。そして、シリンダー
室Eの断面積とシリンダー室Dの断面積が等しくなるよ
うに設定しておく。
次に、第9図により前記連結機構13について詳しく説明
する。
この連結機構13は、二つの油圧伸縮機構8と8をそれぞ
れその中央で回動自在に連結させることができるもので
あり、二つの対向する油圧伸縮機構8と8がペアとして
組み合わされて昇降機構6に構成させるものである。
まず、一方の油圧伸縮機構8のシリンダー体10の中央に
は、その外周を帯状に巻き廻した固定バンド45が固着し
てあり、この固定バンド45の側面にはシリンダー体10の
軸方向とは直角方向になるように円柱形状をした回転軸
46が突起させて固定してある。この回転軸46の先端の外
周には、その外周を一周するように係合溝47が切削形成
してある。また、対向する他方のシリンダー体10の中央
外周には、その外周を帯状に巻き廻した固定バンド48が
固着してあり、この固定バンド48の側面にはシリンダー
体10の軸方向とは直角方向となるように円筒形状をした
回転筒49が突起させて固定してある。この回転筒49の内
径は前記回転軸46の外径とほぼ同一としてあり、回転軸
46に回転筒49が挿入されることによって二つのシリンダ
ー体10は相互に回転することができる。そして、回転筒
49の根元付近の上下に位置してピン穴50が開口してあ
り、このピン穴50には係合体51に固定したピン52が挿通
してあり、このピン52の先端はそれぞれ係合溝47に嵌め
込まれている。これらの係合体51はネジ53によって回転
筒49に固定される。
次に、第10図は本実施例における油圧回路の構成を示す
ものであり、この油圧回路では一組の昇降機構6の油圧
回路のみを説明し、他の昇降機構6の配管は同一である
ためにその説明は省略してある。
エンジン61によって従動される油圧ポンプ60の吸入側は
油タンク62に連通されており、油圧ポンプ60の吐出側は
三方切換型の切換弁63に接続されている。この切換弁63
の出力は、一方の油圧伸縮機構8の油路穴40と他方の油
圧伸縮機構8の油路穴40に接続されており、切換弁63の
戻り路には一方の油圧伸縮機構8の油路穴41と他方の油
圧伸縮機構8の油路穴41に接続されている。また、一方
の油圧伸縮機構8の油路穴42と他方の油圧伸縮機構8の
油路穴43が接続してあり、他方の油圧伸縮機構8の油路
穴42と一方の油圧伸縮機構8の油路穴43が接続してあ
る。
そして、同時に切換弁63には油圧シリンダー18が接続さ
れている。
次に、本実施例の作用に付いて説明する。
昇降台7を昇降させるためには車体1に取り付けたエン
ジン61を作動し、このエンジン61によって油圧ポンプ60
を従動させ、油タンク62より油を吸引して油圧を発生さ
せる。
先ず、昇降台7を上昇させるには、切換弁63を操作して
正側に切り換える。すると、圧力油は各油圧伸縮機構8
の油路穴40にそれぞれ供給され、各油路穴40に供給され
た圧力油は外ケース21と中ケース22によって形成された
リング状をしたシリンダー室Cに供給される。圧力油が
このシリンダー室C内の圧力を高めることから、ピスト
ンリング35は第5図中において左方向に押し出されるよ
う作用し、太ロッド11にはシリンダー体10に対して左方
向に押し出される力が発生する。
しかしながら、この高所作業車が第4図におけるように
昇降台7が最下位置の状態にあるときには、シリンダー
体10、太ロッド11、細ロッド12はそれぞれ平行に一直線
状に配置されており、連結機構13を中心としてX字形に
回動する方向には分力が発生せず、昇降台は上昇しな
い。しかし、同時に切換弁63より油圧シリンダー18にも
油圧が供給されていることから、油圧シリンダー18は作
動して押上体19を上方に持ち上げさせる。このため、押
上体19はシリンダー体10の中央下面に接触してこのシリ
ンダー体10を持ち上げ、少しX字形になるように変化さ
せる。このキック機構9の作用により昇降機構6は4本
のシリンダー体10が平行となった状態から少し押し潰し
たX字形の状態に変形する。この変形においてシリンダ
ー体10に圧力油が供給されることにより、連結機構13を
中心としてX字形に回動する方向に分力が発生すること
になる。
続いて、シリンダー室10内に供給された圧力油はピスト
ンリング35を押し、太ロッド11をスライドリング25の左
端より押し出し、徐々に油圧伸縮機構8の全長を伸ばし
ていくように作動する。このピストンリング35の移動に
伴い、外ケース21と中ケース22によって形成されたシリ
ンダー室E1、E2内に残留している圧力油は、油路穴42よ
り流出する。シリンダー室E2内の圧力油は流動穴35を通
過して、シリンダー室E1に流入する。油路穴42から流出
した圧力油は、他の油圧伸縮機構8の油路穴43に流れ込
み、中ケース22と内ケース23によって形成されたシリン
ダー室Dの圧力を高める。このため、ピストンリング36
は圧力油によって第5図中で右方向に押され、細ロッド
12をスライドリング28、33の右側より押し出し、徐々に
油圧伸縮機構8の全長を伸ばしていくように作動する。
このように、シリンダー体10の左右端から太ロッド11と
細ロッド12が伸長するので、油圧伸縮機構8の全長が長
くなり、しかも、シリンダー室E1、E2の合計断面積とシ
リンダー室Dの断面積が等しいので、太ロッド11と細ロ
ッド12がシリンダー体10から伸長する速度は同一となる
(流入する圧力油の量は同一であるため)。そして、一
方の油圧伸縮機構8の太ロッド11が伸びる速度は他方の
細ロッド12が伸びる速度と一致し、他方の油圧伸縮機構
8の太ロッド11が伸びる速度は一方の細ロッド12が伸び
る速度と一致することになる。これは、同一形状の油圧
伸縮機構8を二つ用いており、シリンダー室Eの断面積
と、シリンダー室Dの断面積が同一であることから、二
組の油圧伸縮機構8を構成する二つの太ロッド11の伸縮
速度と二つの細ロッド12の伸縮速度がそれぞれ同一とな
る。このことから、油圧伸縮機構8はX字形に回動し
て、昇降台16は水平を維持されたままで上昇させられ
る。
こうして、シリンダー体10の両端より太ロッド11と細ロ
ッド12がそれぞれ左右方向に伸び、連結片14、15の距離
は除々に大きく拡大される。このピストンリング35、36
の移動により、各シリンダー室F1、F2内の圧力油は油路
穴41より流出し、切換弁63を通じて油タンク62に回収さ
れる。
この太ロッド11と細ロッド12の伸長によって三段の組合
せになっている昇降機構6はその全長が長くなるが、太
ロッド11と細ロッド12とはそれぞれの先端が車体1と昇
降台7に固定されている固定片16、17にピン連結されて
いるため、全長が伸びるとその全長の伸びた方向は上方
に向かうように分力され、昇降台7は除々に上方に持ち
上げられることになる。この時、一対のシリンダー体1
0、10は回転軸46と回転筒49によって連結されているた
め、両者はその回転軸46の中心軸をその回転中心として
X字形になるように回転し、昇降機構6を立ち上げさせ
ることになる。
昇降台7がある程度の高さにまで上昇した時に、切換弁
63を切り換えて中立にすることにより、油路穴40に対す
る圧力油の供給は断たれ、ピストンリング35、36はその
停止された位置に保持されるので昇降台7はその高さ位
置に維持されることになる。
また、逆に昇降台7を下降させるためには、前述とは逆
に切換弁63を逆方向に切換え、圧力油を各油圧伸縮機構
8の油路穴41に加えることでシリンダー室F1、F2内の圧
力を高める。このため、ピストンリング36が第5図中左
方向に押動させられ、細ロッド12がシリンダー体10の内
部方向に移動し、シリンダー室D内の圧力油が油路穴43
より外部に流出する。すると、この圧力油は油路穴42に
に流入し、シリンダー室E1、E2内の圧力を高め、ピスト
ンリング35を第5図中右方向に押動し、太ロッド11をシ
リンダー体10の内部方向に引き込める。このため、太ロ
ッド11の下端と細ロッド12の上端との間隔を縮小し、各
油圧伸縮機構8はその長さを縮小して昇降台7を除々に
下降させる。
なお、シリンダー室C内の圧力油は油路穴40を介して放
出され、前述とは逆に切換弁63を介して油タンク62内に
還流することになる。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように構成したので、昇降機構を複数の
油圧シリンダーに似た油圧伸縮機構で構成とすることが
でき、構造が極めて簡単となる。そして、これらの太ロ
ッドと細ロッドの伸縮の速度を圧力の加わる断面積を同
一とすることで同調させることができ、昇降台を水平に
持ち上げることができる。このため、太ロッドと細ロッ
ドのそれぞれの動きを同期させるためのチェーン等の同
期機構が不要となり、製造が容易となると共に、保守が
簡易となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である高所作業車の昇降台を
持ち上げた状態を示す斜視図、第2図は同上の側面図、
第3図は同上の背面図、第4図は昇降台を最下位置に下
げた状態を示す側面図、第5図は油圧伸縮機構の内部の
構成を示す側断面図、第6図は組み合わせた一対の油圧
伸縮機構の縦断面図、第7図は第5図中A−A矢視の断
面図、第8図は第5図中B−B矢視の断面図、第9図は
二つのシリンダー体を連結する連結機構の構成を示す分
解斜視図、第10図は本実施例における油圧回路の構成を
示す配管図である。 1……車体、6……昇降機構、7……昇降台、8……油
圧伸縮機構、10……シリンダー体、11……太ロッド、12
……細ロッド、13……連結機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動できる車体と、この車体の上方に位置
    して上下に昇降できる昇降台と、車体と昇降台の間に介
    在されて三段に伸縮できる一対の油圧伸縮機構の中央を
    X字形に回転自在に組み合わせた昇降機構とを有する高
    所作業車において、 各油圧伸縮機構は太径のシリンダー体と、このシリンダ
    ー体内に挿入される太ロッドと、この太ロッド内に挿入
    される細ロッドとから成り、一対の油圧伸縮機構のシリ
    ンダー体の中央を回動自在に連結し、一方の油圧伸縮機
    構の太ロッドの先端を車体に連結するとともにその細ロ
    ッドの先端を昇降台に連結し、他方の油圧伸縮機構の細
    ロッドの先端を車体に連結するとともにその太ロッドの
    先端昇降台に連結し、太ロッドが伸長される際に排出さ
    れる圧力油で細ロッドを伸長させ、太ロッドと細ロッド
    の伸長量を同一とさせることを特徴とする高所作業車。
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