JPH0749359B2 - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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JPH0749359B2
JPH0749359B2 JP35089891A JP35089891A JPH0749359B2 JP H0749359 B2 JPH0749359 B2 JP H0749359B2 JP 35089891 A JP35089891 A JP 35089891A JP 35089891 A JP35089891 A JP 35089891A JP H0749359 B2 JPH0749359 B2 JP H0749359B2
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cylinder
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aerial work
rod
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速道路、高層建築の
建設、組立、塗装等のように高所での作業のために用い
られ、作業員や資材を上方に持ち上げたり、不要となっ
た資材を高い位置から積降ろしするために用いる高所作
業車に関し、特に、昇降台を昇降させるための昇降機構
を全体を油圧シリンダーと似た簡易な構造で形成した高
所作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路、高層ビル等の建築では、その
建設、組立、塗装の作業に昇降台を上下に昇降させる高
所作業車が多く用いられていた。また、高所にある信号
機や照明灯等の修理にも盛んに用いられていた。この高
所作業車では、昇降台に作業員、資材等を搭載させて持
ち上げたり、高所の作業現場から不要となった資材を積
み下ろす作業ができるものであった。
【0003】この従来の高所作業車においては、一対の
アームとその中央で軸着して1組とし、複数組アームを
上下方向に連結したパンタグラフ状の伸縮機構いわゆる
(シザースタイプ)が従来から盛んに用いられていた。
この機構おいて昇降台の最大上昇能力を高くするために
は、各組のアームの長さを長くするか、連結するアーム
の組数を多くしなければならないものであった。このた
め、上昇高さを高くできる昇降機構を設計するとなれ
ば、多数組のパンタグラフをもちいなければならないも
のであった。このような機構では、パンタグラフを折り
畳んだ状態での昇降機構の高さが高くなり、作業員が昇
降台に乗り降りしたり、資材を積込み、積降ろしする作
業が煩わしくなるものであった。
【0004】こういった欠点を解消するため、従来より
各種の提案がなされており、例えば英国特許38206
31号明細書のような構造も提案されている。この提案
された構造では、中段ブームの中にその中段ブームに対
して直線方向に移動できる下段ブームと上段ブームを抜
き差し自在に挿通しておき、下段ブームの下端の車体側
にピンで軸支し、上段ブームの上端をプラットホームに
ピンで軸支してX字形を構成するように組み立てられて
いる。この構造ではブーム自体の長さが長くなるため、
折り畳んだ状態の時、プラットホームの高さを低くでき
ると共に、プラットホームを高い位置に持ち上げること
が出来るものである。
【0005】しかしながら、この発明では中段ブームよ
り下段ブーム、上段ブームを伸ばす機構はスクリューと
これに噛み合うメネジによって構成されているため、中
段ブームに対する下段ブームと上段ブームの伸縮移動速
度が遅く、迅速にプラットホームを応動させることがで
きないものであった。また、各中段ブームの中央に設け
たスクリューによって下段ブームと上段ブームを摺動さ
せているため、下段ブームと上段ブームの全長は中段ブ
ームの長さの半分程度の長さしか設定することができな
いものである。このため、中段ブームから伸縮させる下
段ブーム、上段ブームの長さを中段ブームの半分程度の
長さしか設定させることができず、プラットホームをよ
り高く持ち上げることが出来ない欠点があった。
【0006】また、ブームの中に他のブームを挿入し、
伸縮させるブームの自体の全長を長くさせる構造も提案
されている。例えば、特許公開公報昭和53年1195
56号の図面中第4図においては、太い径の中段ブーム
に細い径の多段ブーム、上段ブームを挿通しておき、内
部に挿入したブームを中段ブームより引き出させること
でブームの全長を長くし、それによりプラットホームを
高く持ち上げる構造が提案されている。
【0007】しかしながら、この発明においては中段ブ
ームより引き出される下段ブームと上段ブームの間には
伸縮量を同期させる機構は無く、それぞれが個別に移動
するものであり、移動量はバーによるリンク機構によっ
て規制させるものである。このため、プラットホームを
水平に保持させたまま垂直方向に持ち上げることが出来
ず、目的とする垂直上方の位置に持ち上げることが出来
ないものであった。また、中段ブームに収納した下段ブ
ーム、上段ブームが伸縮する際に、それらの移動量の規
制はバーによって形成されたリンク機構によって行って
いるため、両者の移動量の完全な同期が不可能であっ
た。このため、下段ブームを車体に、上段ブームをプラ
ットホームにピン等により連結することができず、同期
させることができない誤差は車体及びプラットホームに
接触させたコロによって行わなければならないものであ
った。この構造のため、プラットホームはリンク機構に
よる転動をそのまま受け、揺れやすい構造となり、風等
によって容易に揺動して極めて不安定なものであり、作
業員に不安感を与えるものであった。
【0008】また、その図面中第4図において、X字形
となった中段ブームは外部に取り付けられた油圧シリン
ダーによって回動させられており、この中段ブームの回
動によって下段ブームと上段ブームが引き出される構成
が示されている。そして、上段ブームと下段ブームはそ
れぞれリンク機構によってその引き出し量が規制されて
いる。このため、油圧シリンダーの作動力は上段ブーム
と下段ブームに直進的に作用し、油圧シリンダーを最大
限に引き出した時に上段ブームと下段ブームの長さは中
段ブームの全長ほど引き出されない。従って伸長するブ
ーム全体の最大伸長長さを極めて長くすることは出来な
いものであった。
【0009】次に、その折り畳んだブームをその長さ方
向に渡って全長を伸ばす構成としては、例えば特願昭5
2年18492号のような構成も提案されている。
【0010】この構成では、車体の一部にアウトリガー
ボックスを水平に固定し、アウトリガーボックス内を隔
壁によって区分しておき、それぞれの収納室内にアウト
リガービームを摺動自在に挿通させたものであり、一方
の収納室内には作動シリンダーが収納させてある。そし
て、両アウトリガービームはロープによって連結されて
いる。この構成では作動シリンダーを作動させることに
よりアウトリガーボックス内よりアウトリガービームが
出没し、両アウトリガービームがそれぞれ反対方向に移
動することができ、アウトリガーボックス内より引き出
される各アウトリガービームはアウトリガーボックスの
長さ程度に伸長させることができものである。この構成
では、アウトリガービームをアウトリガーボックスから
長く引き出させるために効果的なものである。
【0011】しかし、この構成は車体を浮き上がらせて
地面に固定するためのアウトリガーのための構成が示さ
れているものであり、高所作業車にそのまま転用しても
昇降台を上下動させることが出来ないものであった。ま
た、この公報における図面記載中においては両アウトリ
ガービームの両端をそれぞれいずれの構造物にも連結さ
れておらず、単にアウトリガービームを左右水平方向に
対して自由に伸縮させるだけの構成が示されているに過
ぎないものである。
【0012】このような観点から、アームの内部に複数
のブームを伸縮自在に挿通し、1つのアームをその長さ
方向に伸長できるように構成した昇降機構も多数案出さ
れている。例えば、特願昭56年134487号、特願
昭56年191065等が挙げられる。
【0013】これらの新しく提案された昇降機構では、
3段となったブームがそれぞれその長さ方向に伸び、X
字形に中央が軸で連結された中段ブームが相互に回動す
ることにより側面から視て車体と昇降台がX字形になる
ように構成されるものである。この構造では下段ブーム
と上段ブームがそれぞれ中段ブームの長さ程度伸びるた
め、昇降台を高い位置にまで上昇させることができるも
のである。また、下段ブーム、上段ブームのそれぞれの
先端はピンによって車体または昇降台に連結させてある
ため、ガタツキが少なく、揺れに対して強固に保持する
ことができるものである。
【0014】このような複数段に伸縮できる伸縮ブーム
体を使用した昇降機構では、中段ブームより下段ブーム
及び上段ブームを伸縮させるためには、車体と中段ブー
ムの中央との間に介在された油圧シリンダーで中段ブー
ム自体を持ち上げるか、中段ブーム内に挿入させた油圧
シリンダーによって下段ブームもしくは上段ブームをそ
れぞれ押し出すことによって伸長させる構成が採られて
いた。
【0015】この構成では、中段ブームを持ち上げた
り、下段ブームと上段ブームを伸長させるために油圧シ
リンダーを必ず用いなければならないため、上段ブーム
と下段ブームの伸長量の同期を行わなければならないも
のである。この同期には、チェーンまたはワイヤー等で
構成された同調機構を設けなければならず、構成が複雑
となり、組立てが複雑となると共に、昇降機構自体の重
量がかさむむ欠点が生じていた。
【0016】このため、昇降機構自体を少なくとも2本
の油圧伸縮機構とし、油圧伸縮機構を2本の油圧シリン
ダーを平行に組み立てた構造の高所作業車も提案されて
いる。この場合、少なくとも車体の左右方向に2組の油
圧伸縮機構を配置するため、両者に圧力油を供給するた
めの高圧ホースを連結しなければならないものであっ
た。この高圧ホースは外観から見ても太いものであり、
取回しのために多少の余裕を設けておかなければなら
ず、高所作業車の外部で露出しており見栄えが悪いもの
であった。また、昇降台が上下に移動する際には各油圧
伸縮機構が伸縮するために、この高圧ホースは曲げられ
ながら移動し、材料の疲労原因となるばかりか接断の事
故も発生し、組み立て、保守、点検のいずれにおいても
煩わしいものであった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように、昇降機構
を油圧シリンダーに似た構造とすると、構成が極めて単
純となり、各油圧シリンダーのロッドにより昇降台を持
ち上げることで昇降の能力を向上させることができる
が、昇降機構を構成する複数の油圧伸縮機構を高圧ホー
スで接続しなければならない欠点も生じてきた。この高
圧ホースはゴムや樹脂で形成されているので長期の使用
に耐えることができず、定期的な保守、点検が必要とさ
れ、管理の面からも好ましいものではなかった。従っ
て、従来の高所作業車の欠点を改良した油圧シリンダー
に似た構成をとり、しかも、油圧伸縮機構の間を結ぶ高
圧ホースが不要な高所作業車の開発が望まれていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動出来る車
体と、この車体に上方に位置して上下に昇降できる昇降
台と、車体と昇降台の間に介在されて上下に伸縮できる
昇降機構とを有する高所作業車において、昇降機構は少
なくとも一対の油圧伸縮機構から成り、各油圧伸縮機構
の中央の間には周方向に回動自在で、かつ、一つの油圧
伸縮機構から他の油圧伸縮機構へ圧力油を流動させるこ
とのできる油路を形成した回動導通機構を設け、各油圧
伸縮機構はそれぞれが逆方向にロッドを摺動できる一対
のシリンダーを平行に配置して組立て、各油圧伸縮機構
の一方のロッドを車体に連結し、他方のロッドを昇降台
に連結させ、昇降機構をX字形となるように構成したこ
とを特徴とする高所作業車を提供するものである。
【0019】
【作用】本発明では、昇降機構はX字形に組み合わされ
た一対の油圧伸縮機構によって構成され、各油圧伸縮機
構は油圧シリンダーに似た構成となっていて、構造が極
めて簡単となる。各油圧伸縮機構からは太ロッドと細ロ
ッドが上下に伸縮自在に挿入されており、太シリンダー
と細シリンダーの圧力断面積を同一に形成しているの
で、太ロッドと細ロッドの伸長量が同期することにな
る。また、一対の油圧伸縮機構はその中央が回転自在に
連結されているので、両油圧伸縮機構はその中央でX字
形に回動し、車体と昇降台と油圧伸縮機構は側面から視
て全体がX字形となるように作動し、昇降台を常に水平
の状態を維持したまま垂直方向に上昇させることができ
る。そして、複数の油圧伸縮機構の中央で両者を連結す
る回動導通機構をスイベルジョイントに似た構成とし、
油圧伸縮機構を相対的に回動させながら、一方の油圧伸
縮機構から他方の油圧伸縮機構に圧力油を流動させるこ
とができるようにしてある。この油路を持った回動導通
機構により、従来のような高圧ホースを油圧伸縮機構の
間に介在させる必要が無くなり、外観が簡素となるばか
りか、高圧ホースを両油圧伸縮機構の間に取り回す必要
がなくなるので、保守、点検が容易となり、長期の使用
においても耐久性が向上するものである。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。この実施例においては、図1は高所作業車の昇降台
を最大高さ位置に上昇させた状態を背面から視た斜視図
であり、図2は昇降台を最大高さに上昇させた状態の側
面図であり、図3は最低の高さに昇降台を下げた状態の
側面図であり、図4は最低の高さに昇降台を下げた状態
の背面図である。
【0021】先ず、これらの図において原動機、油圧発
生機構等を内蔵した車体1の下部の前後にはそれぞれ前
輪2、後輪3が軸支されている。この前輪2は左右に方
向を転換することができ、後輪3を駆動することで車体
1は自由にその位置を移動できるようになっている。こ
の車体1の上面にはX字形に組み立てられた昇降機構4
が連結してあり、この昇降機構4の上端には人や資材を
搭載するための昇降台5が連結してある。この昇降台5
の上面の周囲には作業員が落下しないように、作業員の
腰の高さ程度にパイプ製の手摺り6が固着してある。ま
た、手摺り6の前面には操作レバーやスイッチ等を収納
し、この高所作業車の全体の操作を行うための制御箱7
が固定してある。さらに、車体1の上面中央の左右には
ガススプリングで構成されて、常時上方に付勢されたキ
ック機構8が2組設けられている。
【0022】次に、前記昇降機構4は水平方向の左右に
配置した2組の油圧伸縮機構11、12から構成されて
いる。これらの油圧伸縮機構11、12が一対に組み合
わされてその中央で回転自在に連結され、X字形になる
ように構成されている。これらの油圧伸縮機構11と1
2はその構造は全く同じであるが、油圧伸縮機構11と
12の両者は構造上において上下に反転して配置させて
ある。すなわち、油圧伸縮機構11では、下部に外径の
大きい太シリンダー13が、上部に外径の小さい細シリ
ンダー14とが上下に組み合わせてある。両者は平行に
なるように配置され、それらの中央には四角い箱状をし
た結合体18が挿通してあり、この結合体18と太シリ
ンダー13、細シリンダー14とは溶接等によって一体
となるように結合されている。また、太シリンダー13
と細シリンダー14の上下端においては、薄肉鋼板の補
助板を溶接してあり、両者は離れないように固着されて
いる。また、他方の油圧伸縮機構12では、上部に外径
の大きい太シリンダー15が、下部に外径の小さい細シ
リンダー16とが上下に組み合わせてある。両者は平行
になるように配置され、それらの中央には四角い箱状を
した結合体19が挿通してあり、この結合体19と太シ
リンダー15、細シリンダー16とは溶接等によって一
体となるように結合されている。また、太シリンダー1
5と細シリンダー16の上下端においては、薄肉鋼板の
補助板を溶接してあり、両者は離れないように固着され
ている。
【0023】そして、太シリンダー13の下端開口には
太ロッド20が摺動自在に挿入されており、細シリンダ
ー14の上端開口にはには細ロッド21が摺動自在に挿
入されている。また、太シリンダー15の上端開口には
太ロッド22が摺動自在に挿入されており、細シリンダ
ー16の下端開口には細ロッド23が摺動自在に挿入さ
れている。この構成によって、油圧伸縮機構11は太シ
リンダー13と細シリンダー14によって太ロッド2
0、細ロッド21がそれぞれ平行となり、反対方向に摺
動するように組み立てられている。同様に、油圧伸縮機
構12は太シリンダー15と細シリンダー16によって
太ロッド22、細ロッド23がそれぞれ平行となり、反
対方向に摺動するように組み立てられている。こうし
て、油圧伸縮機構11、12は油圧シリンダーに似た構
造となっている。
【0024】さらに、結合体18の側面には水平方向に
突起したキックピン32が固着してあり、結合体19の
側面には水平方向に突起したキックピン33が固着して
ある。これらのキックピン32、33は前記キック機構
8の上端と接触し、昇降機構4の初期上昇を助けるもの
である。
【0025】この車体1の上面の前方(図1、図2、図
3において左側)には軸支体24が固着してあり、車体
1の上面の後部(図1、図2、図3において右側)には
軸支体25が固着してある。また、昇降台5の下面の前
方には軸支体26が固着してあり、昇降台5の下面の後
方には軸支体27が固着してある。これらの軸支体2
4、25、26、27はそれぞれ薄肉鋼板を折り曲げる
ことで形成されており、やや台形にブロック状の構造を
している。これらの軸支体24と25の間隔と、軸支体
26と27の間隔はほぼ同一となるように配置させてあ
る。そして、この軸支体24には太ロッド20の先端に
ある連結リングが挿入され、太ロッド20と軸支体24
はピン28によって回動自在に連結されている。また、
軸支体25には細ロッド23の下端にある連結リングが
挿入されて、細ロッド23と軸支体25はピン29によ
って回動自在に連結されている。同様に、軸支体26に
は太ロッド22の先端にある連結リングが挿入されて、
太ロッド22と軸支体26はピン30によって回動自在
に連結されている。また、軸支体27には細ロッド21
の先端にある連結リングが挿入され、細ロッド21と軸
支体27はピン31によって回動自在に連結されてい
る。なお、軸支体24と軸支体25は、車体1の中心軸
に対して左右に偏位した位置に固定してあり、軸支体2
6と軸支体27も同様に、昇降台5の下面の中心軸に対
して左右に偏位した位置に固定されている。
【0026】次に、図5は前記昇降機構4を構成する2
組の油圧伸縮機構11、12の内の一方の油圧伸縮機構
11の内部の構造を示したものである。この油圧伸縮機
構11の断面構造は油圧伸縮機構12と同じであるが、
他方の油圧伸縮機構12ではこの図5の構造を上下に反
転した構造となっている。そして、油圧伸縮機構12の
構造の説明は省略してあるが、その構造は図5に示す油
圧伸縮機構11の構造と全く同一である。
【0027】この図5において、太シリンダー13、細
シリンダー14はそれぞれの軸線が平行となるように配
置されており、これらは箱状をした結合体18に貫通し
ていて、太シリンダー13、細シリンダー14の中央外
周は結合体18と溶接して固着されている。そして、太
シリンダー13の終端(図5において右側)には閉鎖キ
ャップ37が気密となるように噛み合わされており、細
シリンダー14の終端(図5において左側)にも閉鎖キ
ャップ38が気密となるようになるように噛み合わされ
ている。そして、閉鎖キャップ37の側面には、太シリ
ンダー13の内部と連通するポート39が固着してあ
り、閉鎖キャップ38の側面には、細シリンダー14の
内部と連通するポート40が固着してある。
【0028】次に、太シリンダー13の先端(図5にお
いて左側)の周囲には補強のための補強パイプ41が巻
き付けてあり、細シリンダー14の先端(図5において
右側)の周囲にも補強のための補強パイプ42が巻き付
けてある。そして、補強パイプ41の側面には太シリン
ダー13の内部と連通するポート43が固着してあり、
補強パイプ42の側面には細シリンダー14の内部と連
通するポート44が固着してある。また、太シリンダー
13の先端には、その中央に開口を形成した摺動リング
45が気密に固着してあり、細シリンダー14の先端に
も中央が開口した摺動リング46が気密に固着してあ
る。
【0029】そして、太シリンダー13の内部には、そ
の外径をこの太シリンダー13の内径とほぼ同一とした
ピストン47が摺動自在でかつ気密に挿入されており、
このピストン47によって太シリンダー13の内部が二
分されている。そして、摺動リング45の開口から太シ
リンダー13の内部に向けて、パイプ状をした太ロッド
20が摺動自在で気密に挿入されている。この太ロッド
20の終端にはネジが形成してあり、このネジをピスト
ン47の中央に開けた開口に挿通した後、このネジにナ
ット49をネジ込むことによってピストン47は太ロッ
ド20の終端に固着してある。このような構成により、
太シリンダー13は油圧シリンダーとほぼ同様の構造が
形成されている。なお、太ロッド20の先端にはピン連
結するための連結リング51が嵌め込み固着されてい
る。
【0030】また、細シリンダー14の内部には、その
外径をこの細シリンダー14の内径とほぼ同一としたピ
ストン48が摺動自在でかつ摺動自在に挿入されてお
り、このピストン48によって細シリンダー14の内部
が二分されている。そして、摺動リング46の開口から
細シリンダー14の内部に向けて、パイプ状をした細ロ
ッド21が摺動自在で気密に挿入されている。この細ロ
ッド21の終端にはネジが形成してあり、このネジをピ
ストン48の中央に開けた開口に挿通した後、このネジ
にナット50をネジ込むことによってピストン48は細
ロッド21の終端に固着してある。このような構成によ
り、細シリンダー14は油圧シリンダーとほぼ同様の構
造が形成されている。なお、細ロッド21の先端にはピ
ン連結するための連結リング52が嵌め込み固着されて
いる。
【0031】前記結合体18の側面には回動導通機構3
5が固定してあり、この回動導通機構35と前記ポート
40、43との間は金属製の細パイプ状をした同期パイ
プ70、71が接続してある(なお、この図5における
同期パイプ70、71の位置は展開した状態で平面的に
示してあるが、実際は図8に示すようにポート40、4
1、同期パイプ70、71は図5の背面側に接続されて
いる。この図5では同期パイプ70、71と回動導通機
構35の説明のために、中央部は断面であり、左側は展
開した図面となっている)。
【0032】さて、この油圧伸縮機構11における、太
シリンダー13、細シリンダー14、太ロッド20の形
状の関係を示したのが図6である。この図6では、図5
中におけるXーXの矢視断面を示すものである。この図
6において、太シリンダー13の内周と太ロッド20の
外周によって形成された空間の断面積Aは、細シリンダ
ー14の内周によって形成された空間の断面積Bと一致
させておく。
【0033】次に、図7は前記図1における一対の油圧
伸縮機構11、12を回動自在かつ左右に外れないよう
に両者を連結するための回動導通機構35の内部構造を
示したものであり、この回動導通機構35は同時に圧力
油を油圧伸縮機構11から油圧伸縮機構12へ、あるい
は油圧伸縮機構12から油圧伸縮機構11へ供給させる
ことができるものであり、従来から油圧の供給機構に用
いられているスイベルジョイントと似た構成となってい
る。
【0034】この回動導通機構35では、結合体18の
内側面には内部が円形に開口した外固定リング54が固
着してあり、結合体19の内側面には円筒形をした内固
定リング55が固着してある。この外固定リング54と
内固定リング55はそれぞれ円筒形をしており、内固定
リング55の外径は外固定リング54の内径よりも少し
小さく設定してあり、外固定リング54の開口に内固定
リング55を挿入することで両者は相対的に回動できる
ようになっている。そして、外固定リング54の内周に
は2条の環油溝57、58が間隔を置いて形成してあ
り、内固定リング55の外周にも2条の環油溝59、6
0が間隔を置いて形成してある。この内外の環油溝57
〜60の間隔は同一としてあり、環油溝57には環油溝
59が、環油溝58には環油溝60が対向するように配
置してある。また、外固定リング54にはこの環油溝5
7と外周を結ぶ導油路61が穿孔してあり、外固定リン
グ54の外周には導油路61と接続したポート65が固
定してある。同様に、外固定リング55にはこの環油溝
58と外周を結ぶ導油路62が穿孔してあり、外固定リ
ング55の外周には導油路62と接続したポート66が
固定してある。内固定リング55には環油溝59と外周
を結ぶ導油路63がL字形に穿孔してあり、導油路63
の末端は内固定リング55の外周にあるポート67に接
続してある。同様に、内固定リング55には環油溝60
と外周を結ぶ導油路64がL字形に穿孔してあり、導油
路64の末端は内固定リング55の外周にあるポート6
8に接続してある。この構成により、ポート65は導油
路61、環油溝57、59、導油路63を介してポート
67と連通することになり、ポート66は導油路62、
環油溝58、60、導油路64を介してポート68と連
通することになる。
【0035】なお、、内固定リング55の側面にはリン
グ状をした押え板56がネジなどで固定してあり、この
押え板56の内周が外固定リング54の先端に形成した
フランジに係合することにより、外固定リング54と内
固定リング55はその周方向には回転するが左右方向に
は外れないように保持している。また、外固定リング5
4と内固定リング55との摺動面であって、環油溝57
〜60の両側の周縁には両者を気密に保持するためのO
リングが介在させてある。
【0036】次に、図8は本実施例における昇降機構4
を組み立てた場合において、油圧伸縮機構11と12の
間の配管接続の状況を示すものである。
【0037】この場合、油圧伸縮機構11の太シリンダ
ー13の圧力側のポート39は油圧回路に接続されるも
のであり、太シリンダー13の排出側のポート43には
同期パイプ70が接続してあり、細シリンダー14の圧
力側のポート40には同期パイプ71が接続してあり、
細シリンダー14の排出側のポート44は油圧回路に接
続されている。また、油圧伸縮機構12の太シリンダー
15の圧力側のポート74は油圧回路に接続されるもの
であり、太シリンダー15の排出側のポート(図示せ
ず)には同期パイプ72が接続してあり、細シリンダー
16の圧力側のポート(図示せず)には同期パイプ73
が接続してあり、細シリンダー14の排出側のポート7
5は油圧回路に接続されている。そして、同期パイプ7
0、71の終端は前記外固定リング54に接続してあ
り、同期パイプ72、73の終端は前記内固定リング5
5に接続してある。このような構成により、外固定リン
グ54と内固定リング55を介して同期パイプ70と同
期パイプ73が連通し、同期パイプ71には同期パイプ
72が連通している。このような配管によって、昇降機
構4が上下に、かつ垂直に伸長するための同期回路が形
成されている。
【0038】また、図9は図8で示した外固定リング5
4と内固定リング55における結合関係を示すものであ
る(各の同期パイプ70〜73の接続関係は図7を参照
されると理解し易い)。
【0039】前記外固定リング54の外周には同期パイ
プ70、71が接続してあり、同期パイプ70には環油
溝57が、同期パイプ71には環油溝58が連通させて
ある。そして、内固定リング55の外周には同期パイプ
72、73が接続してあり、同期パイプ72には環油溝
60が、同期パイプ73には環油溝59が連通させてあ
る。このため、外固定リング54と内固定リング55は
その周方向には自由に回転することができ、同時に環油
溝57〜60によって同期パイプ70と73、及び同期
パイプ1と72の間で圧力油が自由に流通できるように
接続している。
【0040】次に、図10は本実施例における油圧回路
である。
【0041】車体1に内蔵した、モーター、エンジン等
の原動機77には油圧ポンプ76が接続してあり、この
油圧ポンプ76の吸引側には圧力油を貯留した油タンク
78を連通させてあり、油圧ポンプ76の吐出側には三
方に回路を切換える切換弁79を接続してある。切換弁
79の戻り側は前記油タンク78に連通させてある。そ
して、切換弁79の一方にはポート39とポート74が
並列に接続してあり、切換弁79の他方にはポート44
とポート75が並列に接続してある。そして、前述した
ようにポート43には同期パイプ70が接続してあり、
この同期パイプ70は外固定リング54のポート65に
接続してあり、導油路61、環油溝57、59、導油路
63、ポート67を介して同期パイプ73に連通し、こ
の同期パイプ73は細ロッド23の圧力側の空間に連通
するポート81に接続している。また、ポート40には
同期パイプ71が接続してあり、この同期パイプ71は
外固定リング54のポート66に接続してあり、導油路
62、環油溝58、60、導油路64、ポート68を介
して同期パイプ72に連通し、この同期パイプ72は太
ロッド23の排出側の空間に連通するポート80に接続
している。このようにして、回動導通機構35によって
油圧伸縮機構11と12のそれぞれの太シリンダー1
3、15、細シリンダー14、16の圧力側と排出側の
空間は相互に連通されている。
【0042】次に、本実施例の作用に付いて説明する。
【0043】まず、この高所作業車を作動させるために
は、車体1に収納した原動機77をバッテリーあるいは
ガソリンにより始動し、原動機77によって油圧ポンプ
76を従動させる。この油圧ポンプ76が油タンク78
より圧力油を吸引し、高所作業車の各部に圧力油を供給
することで動作できることになる。この高所作業車の動
作を操作するには、昇降台5に搭乗した作業員が制御箱
7のレバー等を操作することによって行われる。
【0044】まず、昇降台5を図3のように最下位置に
降下した状態から、図2のように昇降台5を最大高さに
まで伸長させるには、切換弁79を「正側」に切換え
る。すると油圧ポンプ76から供給された圧力油はそれ
ぞれ油路を経由して、ポート39とポート74に同時に
供給される。ポート39より太シリンダー13の内部に
供給された圧力油は図5におけるピストン47を図中左
方向に押動し、太ロッド20を摺動リング45の開口か
ら太シリンダー13の外部に押し出す作用をする。同様
に太シリンダー15内の太ロッド22にも押し出しの作
用力が働く。このため、太ロッド20と太ロッド22は
それぞれ同時に太シリンダー13、15より押し出さ
れ、太シリンダー13と太ロッド20の全長、および太
シリンダー15と太ロッド22の全長は長くなる。
【0045】このように、圧力油がポート39と74に
供給されると、ピストン47が太シリンダー13、15
内で移動するため、図5中で太シリンダー13、15の
ピストン47で区切られた左側の空間に貯留していた圧
力油はポート43、80より同時に吐出される。このポ
ート43より吐出された圧力油は同期パイプ70に流動
し、前述のように外固定リング54、内固定リング55
内に形成された油路を経由して同期パイプ73に伝えら
れ、細シリンダー16の圧力側の空間に供給される。ま
た、ポート80から吐出された圧力油は同期パイプ72
に流動し、前述のように外固定リング54、内固定リン
グ55内に形成された油路を経由して同期パイプ71に
伝えられ、細シリンダー14の圧力側の空間に供給され
る。この供給された圧力油が細シリンダー14内のピス
トン48を図5中で右側に移動させるため、細ロッド2
1、23は摺動リング45の開口から細シリンダー1
4、16の外部に押し出す作用をすることになる。この
ため、細ロッド21、23はそれぞれ同時に細シリンダ
ー14、16より押し出され、細シリンダー14と細ロ
ッド21の全長、および細シリンダー16と細ロッド2
3の全長は長くなる。
【0046】図6で示したように、太シリンダー13、
15における吐出側の環状形をした空間の断面積Aは細
シリンダー14、16の圧力側の断面積Bと同じであ
る。このため、各断面積A、Bに供給される油圧量が同
じであれば、太シリンダー13から押し出される太ロッ
ド20の移動量と、細シリンダー14から細ロッド21
が押し出される移動量が同一となる。同様に、太シリン
ダー15から押し出される太ロッド22の移動量と、細
シリンダー16から押し出される細ロッド23の移動量
とは一致することになる。すると、太シリンダー13、
15、細シリンダー14、16よりそれぞれ押し出され
る太ロッド20、22、細ロッド21、23の移動量は
何れも同一となる。このような連動により、油圧伸縮機
構11、12は回動導通機構35を中心としてそれぞれ
放射状に同一の伸長量で伸びることになる。
【0047】しかしながら、太ロッド20、22、細ロ
ッド21、23のそれぞれの先端は軸支体24、25、
26、27に連結されているので、油圧伸縮機構11、
12が平行に配置された図3の状態では伸長力は昇降台
5を上昇させる作用が働かない。しかし、キック機構8
は常時上方に付勢しており、キック機構8の上面にはそ
れぞれキックピン32、33が接触しているため、キッ
ク機構8はキックピン32、33を上方に付勢させる。
このため、キック機構8によって油圧伸縮機構11、1
2は少し上方に持ち上げられ、上下から潰した変形のX
字形に変化する。このとき、回動導通機構35では、外
固定リング54と内固定リング55によって軸周の方向
には回転自在に組み合わせてあるため、結合体18と1
9は相互に逆方向に自由に回動することができる。従っ
て、油圧伸縮機構11と油圧伸縮機構12は相対的に逆
方向に回動し、油圧伸縮機構11と油圧伸縮機構12が
X字形となるのを妨げることがない。
【0048】このように油圧伸縮機構11と油圧伸縮機
構12が少しX字形と変化すると、太シリンダー13、
15、細シリンダー14、16より押し出される太ロッ
ド20、22、細ロッド21、23の伸長力は上下方向
の分力となり、昇降台5を上方に持ち上げる作用をする
ことになる。こうして、昇降機構4を構成する油圧伸縮
機構11と油圧伸縮機構12は平行に折り畳んだ状態か
ら上下が潰れたX字形となり、次いでX字形に変化し、
昇降台5は最大に伸長して図1、図2で示す状態まで上
昇することになる。
【0049】そして、図5で示すようにピストン48が
右方向に移動することで、細シリンダー14、16の排
出側の空間に残留している圧力油はそれぞれポート4
4、75から吐出され、両細シリンダー14、16から
吐き出された圧力油はそれぞれ切換弁79に戻り、油タ
ンク78によって回収される。
【0050】このような順序により、油圧伸縮機構1
1、12における太ロッド20と細ロッド21の両端の
間隔、及び太ロッド22と細ロッド23両端の間隔は、
太シリンダー13、15、細シリンダー14、16の長
さのほぼ三倍の長さに伸長することになる。この結果、
昇降台5は車体1よりも高い位置に持ち上げられること
になる。所定の高さまで昇降台5が持ち上げられたなら
ば、作業員が切換弁79を「中立」の位置に保持する
と、太シリンダー13、15の圧力側に供給された圧力
油はその流動を停止し、昇降台5をその高さ位置に維持
することになる。この状態を維持することで、昇降台5
に搭乗した作業員が高所における各種の作業を行うこと
ができる。
【0051】また、昇降台5を下降させるためには、前
述とは逆に切換弁79を「逆」側に切換え、圧力油を細
シリンダー14、16のポート44、75に供給させ
る。すると、圧力油は前述とは逆の方向に流れ、ピスト
ン48を図5中において左方向に移動させ、細ロッド2
1を細シリンダー14内に引き込める作用をする。同様
に、細ロッド23も細シリンダー16内に引き込められ
る。このピストン48の移動により、細シリンダー14
の図5中左側の空間にある圧力油はポート40より排出
される。こうして、ポート40から吐出された圧力油は
前述とは逆に、同期パイプ71、外固定リング54と内
固定リング55の油路、同期パイプ73を介して太シリ
ンダー15の排出側の空間に供給される。同時に、ポー
ト81から吐出された圧力油は同期パイプ73、外固定
リング54と内固定リング55の油路、同期パイプ70
を介して太シリンダー13の排出側の空間に供給され
る。このため、太ロッド20、22、細ロッド21、2
3はそれぞれ太シリンダー13、15、細シリンダー1
4、16内に引き込まれる。このため、太ロッド20と
細ロッド21の先端間の距離、および太ロッド22と細
ロッド23の先端間の距離が縮小され、しかも、太ロッ
ド20、22、細ロッド21、23の移動量は同期する
ことになる。すると、昇降機構4はX字形を保持したま
まその高さを縮小させ、昇降台5は車体1に向かって除
々に下降する。そして、最終的にはキックピン32、3
3がキック機構8の上端と接触し、昇降機構4はキック
機構8を圧縮しながら、太シリンダー13、15、細シ
リンダー14、16が平行となる状態にまで折り畳まれ
る。こうして、図2ののように昇降台5が伸長した状態
から、図3に示すような昇降台5が車体1の上面に載置
された状態に変化して降下の動作を終了する。
【0052】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、昇
降機構は油圧シリンダーに似た複数個の油圧伸縮機構で
構成することができ、構造が極めて簡単となる。また、
各油圧伸縮機構の間で両者を回動自在に連結する回動導
通機構は圧力油の流通を行うことができるので、この回
動導通機構を介して一方の油圧伸縮機構から他方の油圧
伸縮機構へ圧力油を供給することができるので従来のよ
うな高圧ホースが不要となり、外観が簡素となるばかり
か、定期的な保守、点検が不要となり、長期の使用が可
能となるものである。さらに、この回動導通機構を使用
して各油圧伸縮機構間の圧力油の流動を可能とすため、
各油圧伸縮機構における油圧シリンダーの同期を取り易
くなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の高所作業車の全体を示す斜
視図である。
【図2】高所作業車の昇降台を最大高さ位置に持ち上げ
た状態を示す側面図である。
【図3】高所作業車の昇降台を最低高さ位置に降ろした
状態を示す側面図である。
【図4】高所作業車の昇降台を最低高さ位置に降ろした
状態を示す背面図である。
【図5】昇降機構を構成する1組の油圧伸縮機構の構造
を示す断面図である。
【図6】図5中における油圧伸縮機構のXーX矢視断面
図である。
【図7】2組の油圧伸縮機構を連結する回動導通機構を
示す縦断面図である。
【図8】2組の油圧伸縮機構を結ぶ配管の接続状況を示
す説明図である。
【図9】回動導通機構を分離して内部を示した分解斜視
図である。
【図10】本実施例における油圧回路図である。 1 車体 4 昇降機構 5 昇降台 11 油圧伸縮機構 12 油圧伸縮機構 13 太シリンダー 14 細シリンダー 15 太シリンダー 16 細シリンダー 18 結合体 19 結合体 20 太ロッド 21 細ロッド 22 太ロッド 23 細ロッド 35 回動導通機構 54 外固定リング 55 内固定リング 57 環油溝 58 環油溝 59 環油溝 60 環油溝 70 同期パイプ 71 同期パイプ 72 同期パイプ 73 同期パイプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動出来る車体と、この車体に上方に位
    置して上下に昇降できる昇降台と、車体と昇降台の間に
    介在されて上下に伸縮できる昇降機構とを有する高所作
    業車において、昇降機構は少なくとも一対の油圧伸縮機
    構から成り、各油圧伸縮機構の中央の間には周方向に回
    動自在で、かつ、一つの油圧伸縮機構から他の油圧伸縮
    機構へ圧力油を流動させることのできる油路を形成した
    回動導通機構を設け、各油圧伸縮機構はそれぞれが逆方
    向にロッドを摺動できる一対のシリンダーを平行に配置
    して組立て、各油圧伸縮機構の一方のロッドを車体に連
    結し、他方のロッドを昇降台に連結させ、昇降機構をX
    字形となるように構成したことを特徴とする高所作業
    車。
  2. 【請求項2】 各油圧伸縮機構におけるシリンダーにパ
    イプの一端を接続し、パイプの他端を回動導通機構も接
    続させ、回動導通機構を介して圧力油の連通を行わせる
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の高所作業
    車。
  3. 【請求項3】 各油圧伸縮機構のシリンダーをそれぞれ
    太径と細径の形状に形成したことを特徴とする請求項
    1、2記載の高所作業車。
  4. 【請求項4】 各油圧伸縮機構のシリンダーをそれぞれ
    太径と細径の形状に形成し、一方の油圧伸縮機構の太径
    のシリンダーから出没するロッドの先端を車体の一方に
    連結し、他方の油圧伸縮機構の細径のシリンダーから出
    没するロッドの先端を車体の他方に連結し、一方の油圧
    伸縮機構の細径のシリンダーから出没するロッドの先端
    を昇降台の他方に連結し、他方の油圧伸縮機構の太径の
    シリンダーから出没するロッドの先端を昇降台の一方に
    連結したことを特徴とする請求項1、2、3記載の高所
    作業車。
  5. 【請求項5】 各油圧伸縮機構の太径のシリンダーの排
    出側の断面積と細径のシリンダーの圧力側の断面積をほ
    ぼ同一とし、一方の油圧伸縮機構の太径のシリンダーの
    排出側と他方の油圧伸縮機構の細径のシリンダーとをパ
    イプ、回動導通機構、パイプによって連通させたことを
    特徴とする請求項4記載の高所作業車。
  6. 【請求項6】 回動導通機構は円筒状をした外固定リン
    グとこの外固定リング内で回転できる内固定リングとか
    ら成り、外固定リングの内周と内固定リングの外周の対
    応する位置には環状に油の流動できる溝を形成し、一方
    のシリンダーに接続したパイプを外固定リングに形成し
    た環状の溝に接続し、他方のシリンダーに接続したパイ
    プを内固定リングに形成した環状の溝に接続したことを
    特徴とする請求項1、2記載の高所作業車。
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