JP3492252B2 - 伸縮機構および該伸縮機構を利用したタワー、組立家屋 - Google Patents

伸縮機構および該伸縮機構を利用したタワー、組立家屋

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JP3492252B2
JP3492252B2 JP26328199A JP26328199A JP3492252B2 JP 3492252 B2 JP3492252 B2 JP 3492252B2 JP 26328199 A JP26328199 A JP 26328199A JP 26328199 A JP26328199 A JP 26328199A JP 3492252 B2 JP3492252 B2 JP 3492252B2
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忠弘 篠原
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中特建機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、重荷重に耐え、
構造が簡単で、補機類や部品などの設置が可能であり、
しかも、安価で、伸長収縮作業が短時間で行え、伸長収
縮作業に場所を要しない伸縮機構および該伸縮機構を利
用したタワー、組立家屋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の伸縮機構としては、図18に示す
ようなX型の支柱によるシザース型のものや、図19に
示すようなボックスブーム型のものや、図20に示すよ
うなトラスブーム型のものや、図21に示すような梯子
伸縮型のものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
のシザース型のものでは、X型の支柱の四隅に支柱とな
るものが無いため、高所になる程不安定となり、重荷重
装置に適さないという問題がある。また、単一ブロック
ごとの操作が出来ないため、支柱に補機類や部品などの
設置ができないという問題がある。
【0004】図19のボックスブーム型のものでは、油
圧装置などを必要とし且つ構造が複雑となるため製作コ
ストが高くなるという問題がある。また、ブームなどに
補機類や部品などの設置が不可能である。
【0005】図20のトラスブーム型のものでは、自己
伸縮装置を持たないため、伸長収縮作業に長時間要する
という問題がある。また、未使用のブームの置場所に広
大な面積を必要とする。
【0006】図21の梯子伸縮型のものでは、梯子状の
ため、上部の荷重が制限され、使用範囲が限られてると
いう問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、重荷重に耐え、構造が簡単で、補機類や部品な
どの設置が可能であり、しかも、安価で、伸長収縮作業
が短時間で行え、伸長収縮作業に場所を要しない伸縮機
構および該伸縮機構を利用したタワー、組立家屋を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、上部リンク部の下
端と下部リンク部の上端との間を中間部連結体を介し屈
折伸長可能に連結して屈伸リンク部を構成し、一対の屈
伸リンク部を相反する方向へ屈折伸長可能に配置すると
共に、該一対の屈伸リンク部の上端間を上部連結体を介
して水平回動自在に連結し、且つ、上記一対の屈伸リン
ク部の下端間を下部連結体を介して水平回動自在に連結
し、更に、一対の屈伸リンク部を同期して屈折伸長可能
な同期機構を介装して上下方向へ伸縮動可能な伸縮機構
本体を構成し、該伸縮機構本体を伸縮変形させる伸縮作
動機構を設けると共に、中間部連結体を中間部フロアと
し、伸縮機構本体を伸長状態とした時に、2つの中間部
連結体同士が当接するよう構成した伸縮機構を特徴とし
ている。
【0009】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、中間部連結体を中間部フロアとし、伸縮機
構本体を伸長状態とした時に、2つの中間部連結体同士
が当接するよう構成したので、伸縮機構を重荷重に耐
え、構造が簡単で、補機類や部品などの設置が可能であ
り、しかも、安価で、伸長収縮作業が短時間で行え、伸
長収縮作業に場所を要しないようにすることができる。
【0010】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の伸縮機構本体を多段に積み重ねたことを特徴とする
タワーにかかるものである。
【0011】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、各伸縮機構本体ごとに独立して伸長および
屈折させることができるので、タワーを必要な高さだけ
伸ばして使用することが可能となる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】請求項に記載された発明は、請求項1記
載の伸縮機構本体の下部連結体を床部とし、上部連結体
を屋根部としたことを特徴とする組立家屋にかかるもの
である。
【0017】このように構成された請求項にかかる発
明によれば、現地で簡単に家屋の骨組部分を組み立てる
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0019】図1〜図6は、この発明の実施の形態1を
示すものである。
【0020】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1のものでは、上部リンク部1の下端と下部リンク部2
の上端との間を中間部連結体3およびピン4,5を介
し、水平且つ平行状態に屈折可能および垂直且つ一直線
状態に伸長可能に連結して屈伸リンク部6を構成する。
なお、上部リンク部1と下部リンク部2とは、ほぼ同一
長さのものを使用するのが好ましい。
【0021】一対の屈伸リンク部6を、相反する方向
(便宜上、左右方向とする)へ屈折伸長可能となるよう
に背中合せにして配置する。そして、該一対の屈伸リン
ク部6の上端間を上部連結体7およびピン8を介して水
平回動自在に連結し、且つ、上記一対の屈伸リンク部6
の下端間を下部連結体9およびピン10を介して水平回
動自在に連結する。更に、一対の屈伸リンク部6を同期
して屈折伸長可能な同期機構11を設ける。以上によ
り、(パンタグラフ式に)上下方向へ伸縮動可能な伸縮
機構本体12を構成する。
【0022】この際、例えば、上部連結体7と下部連結
体9とを、矩形状とする。上部連結体7と下部連結体9
とは、矩形枠状あるいは矩形面状のどちらとしても良い
が、この実施の形態1では、十字状の横材が入ったほぼ
矩形枠状としており、この枠体にエキスパン材などの床
材13が取付けられて上部フロアと下部フロアをそれぞ
れ構成している。なお、下部連結体9は、土台としての
機能も兼ね備えている。
【0023】また、左右の中間部連結体3は、それぞれ
上部連結体7および下部連結体9をほぼ2等分した大き
さとなるようにし、2つ合わせて上部連結体7および下
部連結体9とほぼ同じ面積と成し得るようにする。この
中間部連結体3は、例えば、矩形枠状またはコ字枠状な
どの枠状あるいは矩形面状のどちらとしても良いが、こ
の実施の形態1では、矩形枠状としており、この枠体に
エキスパン材などの床材13が取付けられて中間部フロ
アを構成している。そして、伸縮機構本体12を伸長動
して直立状態とした時に、上部連結体7(上部フロア)
と中間部連結体3(中間部フロア)との間に上部空間1
4が形成され、中間部連結体(中間部フロア)3と下部
連結体9(下部フロア)との間に下部空間15が形成さ
れるようにする。
【0024】このように、上部連結体7、中間部連結体
3、および、下部連結体9をフロア状としたことに伴
い、上部連結体7、中間部連結体3および下部連結体9
の前側および後側の2箇所に対して、上部リンク部1お
よび下部リンク部2をそれぞれ設けるようにしている。
即ち、上部リンク部1および下部リンク部2は前後左右
の合計4箇所に設けられている。
【0025】そして、各上部リンク部1および下部リン
ク部2は、それぞれ、上部連結体7および下部連結体9
の各コーナー部と中間部連結体3の対応するコーナー部
との間に配設される外側支柱16と、中間部連結体3の
内側のコーナー部と上部連結体7および下部連結体9の
中間部との間に配設される内側支柱17の2本を備えて
いる。即ち、4箇所の上部リンク部1および下部リンク
部2は、合計4本の外側支柱16と、4本の内側支柱1
7とをそれぞれ備えており、伸縮機構本体12全体とし
ては、合計で8本の外側支柱16と、8本の内側支柱1
7とを備えている。なお、対応する外側支柱16と内側
支柱17とはほぼ平行に配設され、両者間にはほぼ左右
方向へ延びるブレスプレートなどの横部材18が、ピン
19,20を介して回動自在に連接されている。
【0026】また、前記同期機構11としては、例え
ば、上部リンク部1における内側支柱17の上端間、お
よび、下部リンク部2における内側支柱17の下端間に
それぞれ相互に歯合する一対のギヤからなる同調ギヤ装
置21を取付けて、前後左右の屈伸リンク部6が早遅性
なく作動し得るようにする。
【0027】そして、上記伸縮機構本体12を伸縮変形
させる伸縮作動機構22を設ける。この伸縮作動機構2
2としては、例えば、2つの中間部連結体3にそれぞれ
ワイヤ用シーブ23,24を取付け、下部連結体9にウ
インチなどの巻取装置25を取付けて、巻取装置25に
巻取られたワイヤ26の先端を両側のワイヤ26用シー
ブ23,24に巻き掛けた後に一方の中間部連結体3に
固定させるようにする。この際、ワイヤ26用シーブ2
3,24は、2つの中間部連結体3における左右方向の
両端で且つ前後方向の中間位置に設けて屈伸リンク部6
の前後左右に対し力が均等に作用するようにする。な
お、ワイヤ26用シーブ23,24の個数およびワイヤ
26用シーブ23,24に対するワイヤ26の掛数によ
り、屈伸リンク部6の上昇荷重能力を調整・設定する
(この実施の形態1では4条掛けとなっている)。
【0028】また、2つの中間部連結体3は、ロックボ
ルトおよびナットなどの固定具27により相互に固定し
得るようにする。
【0029】その他、上部連結体7、中間部連結体3、
下部連結体9の床材13における図中右側のコーナー部
には、点検・避難口などとなる通路ポート28がそれぞ
れ1つずつ形成されている。この通路ポート28は、前
後に位置をずらせて(ジグザグ状に)配置されている。
【0030】また、補強として前後の外側支柱16の中
間部には中間部支柱29がピン30,31にて回動自在
に設けられ、外側支柱16と中間部支柱29との間の上
下位置にはそれぞれ横部材32が介装されている。そし
て、上下の横部材32間で且つ通路ポート28の直下位
置には、補強を兼ねて点検・避難用などの梯子33が設
けられている。この梯子33は、前後に位置をずらせて
(ジグザグ状に)配置されている。また、梯子33が設
けられていない外側支柱16と中間部支柱29との間の
位置には、ブレスパイプなどの傾斜部材34が取付けら
れている。
【0031】なお、上記各ピン4,5,8,10,1
8,20,30,31は、それぞれ同一の水平方向(前
後方向)に向けられている。
【0032】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0033】図4、図5に示すように、伸縮機構本体1
2が屈折状態にある時には、上部リンク部1と下部リン
ク部2とはほぼ水平且つ平行の状態となっている。この
時、上部リンク部1および下部リンク部2を構成する外
側支柱16と内側支柱17とは、相互の間隔が最も狭い
状態となっている(図4ではほぼ接触している)。
【0034】この屈折状態から、伸縮機構本体12を伸
長させるには、伸縮作動機構22を作動させる。即ち、
ウインチなどの巻取装置25を駆動してワイヤ26を巻
取って行く。すると、ワイヤ26を巻きかけられたワイ
ヤ用シーブ23,24間の間隔が狭められて行き、図6
に示すように、左右の中間部連結体3が近接動しつつ、
中間部連結体3および上部連結体7が上昇して行く。
【0035】この際、同期機構11を介装し前後左右の
屈伸リンク部6を同期して屈折伸長可能とすることによ
り、屈伸リンク部6間の早遅性をなくして安定且つ安全
に作動させることができ、伸縮機構本体12の機能・性
能を高めることができる。この際、同期機構11を相互
に歯合する一対のギヤからなる同調ギヤ装置21とする
ことにより、同期機構11の構成を簡略化し、且つ、作
動の確実性を図ることができる。
【0036】そして、上部連結体7が最上部まで上昇す
ると、図1〜図3に示すように、左右の中間部連結体3
同士が当接して、伸縮機構本体12が伸長状態となる。
この時、上部リンク部1と下部リンク部2とはほぼ垂直
且つ一直線の状態となる。
【0037】こうして、伸縮機構本体12が伸長状態と
なったら、左右の中間部連結体3をロックボルトおよび
ナットなどからなる固定具27により相互に固定し、安
全性を確保する。
【0038】なお、伸縮機構本体12を伸長状態から屈
折状態とするには、上記とほぼ反対の手順を行う。
【0039】このような構成の実施の形態1によれば、
上部リンク部1と下部リンク部2とからなる屈伸リンク
部6を向い合せに組合せた伸縮機構本体12により、構
造が簡単、且つ、安価で、伸長収縮作業が短時間で行
え、伸長収縮作業に場所を要しない伸縮機構を提供する
ことが可能となる。
【0040】また、伸長時に、上部連結体7および中間
部連結体3とがほぼ垂直に立上がった上部リンク部1と
下部リンク部2とにより支持されるので、重荷重に耐え
ることが可能となる。特に、この実施の形態1の場合、
上部リンク部1と下部リンク部2とは、それぞれ上部連
結体7および下部連結体9のコーナー部に配置された4
本の外側支柱16と、中間部連結体3の内側のコーナー
部に配置された4本の内側支柱17とで構成されている
ので、高い荷重強度と高い捩れ強度を得ることができ
る。従って、上部連結体7の上部などに対し、各種多様
な機器類や設備を設置して各種作業を行わせることが可
能となる。
【0041】また、上部連結体7(上部フロア)と中間
部連結体3(中間部フロア)との間に形成される上部空
間14や、中間部連結体(中間部フロア)3と下部連結
体9(下部フロア)との間に形成される下部空間15を
有効活用することも可能となる。
【0042】更に、上部連結体7、中間部連結体3、下
部連結体9の床材13における図中右側のコーナー部に
形成された点検・避難口などとなる通路ポート28と、
上下の横部材32間で且つ通路ポート28の直下位置に
設けられた点検・避難用などの梯子33を利用して昇降
することが可能となる。この際、通路ポート28や、梯
子33を前後に位置をずらせて(ジグザグ状に)配置す
ることにより、昇降の際の恐怖感をなくし、且つ、一度
に多数の人が昇降する際の効率を向上することができ
る。
【0043】
【発明の実施の形態2】図7〜図9は、この発明の実施
の形態2を示すものである。なお、前記実施の形態1と
同一ないし均等な部分については、同一の符号を付して
説明する。
【0044】この実施の形態2のものでは、実施の形態
1の伸縮機構本体12を多段(図7では5段となってい
る)に積み重ねて高所作業用のタワー35としたもので
ある。
【0045】この際、下段の伸縮機構本体12の上部連
結体7と上段の伸縮機構本体12の下部連結体9とを一
体化することにより、機能を集約してコンパクト化を図
ることができる。また、最上段の伸縮機構本体12の上
部連結体7を機器取付用ベース部36として、機器取付
用ベース部36に、図8に示すような荷作業用クレーン
37や、図9に示すような伸縮ブリッジ38などを図示
しない旋回機構などを介して旋回可能に取付ることによ
り、各種作業を行わせることが可能となる。
【0046】この際、最下段の伸縮機構本体12の下部
連結体9を、アウトリガー装置39を備えた基盤台40
に取付けて足場を安定させ得るようにする。基盤台40
は、伸縮機構本体12を格納状態(屈折状態)とした時
の地上投影面積とほぼ同じ大きさにすると、よりコンパ
クトに収納することが可能となり、車両などで搬送する
ことも可能となる。また、アウトリガー装置39は、基
盤台40に対して突出収納可能とし、且つ、ウエイト4
1を着脱可能とすることにより、伸長状態とした時の安
定性を向上することができる。また、アウトリガー装置
39と機器取付用ベース部36との間にブレスワイヤ4
2を張設可能とすることにより、伸長状態のタワー35
の安定性を高めることが可能となる。なお、基盤台40
には、ウインチなどの巻取装置41やその他の駆動用機
器などを設けることもできる。
【0047】この実施の形態2の高所作業用のタワー3
5によれば、各伸縮機構本体12ごとに独立して伸長お
よび屈折させることができるので、タワー35を必要な
高さだけ伸ばして使用することが可能となる。
【0048】そして、伸長させる場合には、荷重の低い
上側の伸縮機構本体12から順に伸ばすことにより、安
定して伸長させることができ、且つ、固定具27による
固定を容易に行わせることができる。また、収縮させる
場合には、荷重の高い下側の伸縮機構本体12から順に
縮めることにより、安定して収縮させることができ、且
つ、固定具27による固定の解除を容易に行わせること
ができる。
【0049】上記以外の部分については、前記実施の形
態1と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得
ることができる。
【0050】
【発明の実施の形態3】図10は、この発明の実施の形
態3を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一
ないし均等な部分については、同一の符号を付して説明
する。
【0051】この実施の形態3のものでは、実施の形態
1の伸縮機構本体12の下部連結体9の下部にクローラ
などの走行装置43を取付けて、移動式リフト44とし
たものである。この際、走行装置43にはアウトリガー
装置39を取付けても良い。
【0052】また、伸縮機構本体12の上部連結体7の
上部に旋回機構45やスライド機構46を取付けること
により、一層、移動式リフト44の作業性を向上させる
ことができる。
【0053】図10の場合、スライド機構46の上部に
荷締用ジャッキ47を介して橋梁48などの重量物を持
上げて移動・設置作業を行っている例を示している。上
記移動式リフト44は、格納姿勢が低いため、橋梁48
などを運搬車から荷下ろしする際に下側で受け取ること
ができ、また、そのまま設置場所まで移動して設置作業
を行うことができるので、作業効率が良く、しかも、他
の作業機械が不要であるので、架設工事費を低減するこ
とができる。
【0054】なお、この場合には、上部リンク部1や下
部リンク部2に強度の高い材料を使用するのが好まし
い。また、巻取装置25を出力の大きなものとし、ワイ
ヤ26用シーブ23,24に対するワイヤ26の掛数を
多くして上昇能力を増大させるするのが好ましい。な
お、巻取装置25を中間部連結体3の側に取付けている
が、このようにしても同様である。
【0055】上記以外の部分については、前記実施の形
態1と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得
ることができる。
【0056】
【発明の実施の形態4】図11〜図13は、この発明の
実施の形態4を示すものである。なお、前記実施の形態
1と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付
して説明する。
【0057】この実施の形態4のものでは、走行車両4
9の荷台50部分に実施の形態1の伸縮機構本体12を
介して上部室51を取付け、伸縮機構本体12を伸長さ
せた時の上部連結体7と下部連結体9とのコーナー部間
にガイド材52を着脱可能とし、ガイド材5間にシャッ
ターなどの壁構成部53を取付けることにより、上部連
結体7と下部連結体9との間に下部室54を形成可能な
キャンピングカー55としたものである。
【0058】この場合、少なくとも中間部連結体3を棒
状または梁状とすることで、上部連結体7から下部連結
体9までの間に障害物のない素通しの大きな下部室54
を形成することが可能となる。そして、伸縮機構本体1
2を屈折状態とした時の長さが荷台50の長さとほぼ同
じになるようにすることにより、伸縮機構本体12をコ
ンパクトに収納させることが可能となる。
【0059】なお、壁構成部53をシャッターとする場
合には、走行車両49のバッテリーを使用した電動式と
することができる。同様に、ウインチなどの巻取装置2
5も走行車両49のバッテリーを使用した電動式とする
ことができる。
【0060】この実施の形態4によれば、走行時には、
図11に示すように小さく折り畳んだ状態とすることが
できる。また、使用時に、図13に示すように、大きな
室空間を形成することができる。
【0061】上記以外の部分については、前記実施の形
態1と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得
ることができる。
【0062】
【発明の実施の形態5】図14〜図17は、この発明の
実施の形態5を示すものである。なお、前記実施の形態
1と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付
して説明する。
【0063】この実施の形態5のものでは、実施の形態
1の伸縮機構本体12の下部連結体9を床部56とし、
上部連結体7を屋根部57とすることにより、組立家屋
58としたものである。このようにすることにより、現
地で簡単に家屋の骨組部分を組み立てることができる。
【0064】この場合において、対応する外側支柱16
間に外壁材59を予め取付けておき、且つ、この外壁材
59にヒンジなどで別の外壁材60を適宜取付けておく
ことにより、上記を現地で組立てるのみで家屋の外観部
分をほぼ完成することができる。また、組立ても、自己
に内蔵した伸縮作動機構22のみで行うことが可能であ
る。
【0065】この際、ウインチなどの巻取装置25を手
動式とし、ハンドル61で巻上げて組み立てるようにす
ることにより、伸縮作動機構22を簡素化し、その分、
居住スペースを多く確保することができる。
【0066】また、上記組立家屋58は、図16、図1
7に示すように、現地で複数個水平に連結することによ
り、面積を自由に拡大することができる。また、現地で
複数個上下に連結することにより、高さを自由に拡大す
ることができる。なお、上下に連結する場合には、最上
段の伸縮機構本体12の上部連結体7のみに屋根部57
を設け、最下段の伸縮機構本体12の下部連結体9のみ
に床部56を設けるようにする。
【0067】なお、図14〜17では、下部連結体9を
下階の床部56とし、中間部連結体3を上階の床部とす
る二階建てのユニットとしている。このように、1ユニ
ットを二階建ての構成とすることにより、高い面積効率
を得ることができる。また、1ユニットを一階建ての構
成とすることもできる。その場合には、中間部連結体3
をそれぞれ向い合せのコ字枠状とすれば上部連結体7と
下部連結体9との間に障害物のない素通しの大きな室空
間を形成することができる。
【0068】上記組立家屋58は格納姿勢がコンパクト
なため、車両などによる移動時に嵩張りが少なく、一度
に大量に輸送することが可能である。なお、屋根部57
をフラット屋根とすることにより、輸送性を一層向上す
ることができる。
【0069】なお、図中、符号62は後付用階段であ
る。
【0070】上記以外の部分については、前記実施の形
態1と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得
ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、中間部連結体を中間部フロアとし、伸縮機
構本体を伸長状態とした時に、2つの中間部連結体同士
が当接するよう構成したので、重荷重に耐え、構造が簡
単で、補機類や部品などの設置が可能であり、しかも、
安価で、伸長収縮作業が短時間で行え、伸長収縮作業に
場所を要しないようにすることができる。
【0072】請求項2の発明によれば、各伸縮機構本体
ごとに独立して伸長および屈折させることができるの
で、タワーを必要な高さだけ伸ばして使用することが可
能となる。
【0073】
【0074】
【0075】請求項の発明によれば、現地で簡単に家
屋の骨組部分を組み立てることができる、という実用上
有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1の伸縮機構本体を格納状態としたときの正
面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図1の伸縮途中の正面図である。
【図7】本発明の実施の形態2の格納状態を示す斜視図
である。
【図8】荷作業用クレーンを取付けた図7の伸長状態を
示す斜視図である。
【図9】伸縮ブリッジを取付けた図7の伸長状態を示す
斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態3の側面図である。
【図11】本発明の実施の形態4の走行時の側面図であ
る。
【図12】図11の伸縮途中の側面図である。
【図13】図11の組立時の側面図である。
【図14】本発明の実施の形態5の格納状態の斜視図で
ある。
【図15】図14の伸縮途中の斜視図である。
【図16】図15に続く組立て状態を示す斜視図であ
る。
【図17】図16に続く組立て状態を示す斜視図であ
る。
【図18】従来のシザース型の伸縮機構を示す図であ
る。
【図19】従来のボックスブーム型の伸縮機構を示す図
である。
【図20】従来のトラスブーム型の伸縮機構を示す図で
ある。
【図21】従来の梯子伸縮型の伸縮機構を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 上部リンク部 2 下部リンク部 3 中間部連結体 6 屈伸リンク部 7 上部連結体 9 下部連結体 11 同期機構 12 伸縮機構本体 22 伸縮作動機構 43 走行装置 49 走行車両 50 荷台 51 上部室 56 床部 57 屋根部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 1/344 E04B 1/344 E E04G 1/22 E04G 1/22 (56)参考文献 特開 平5−132298(JP,A) 特開 平10−18431(JP,A) 特開 昭48−83620(JP,A) 特開 平8−2889(JP,A) 実開 昭48−51019(JP,U) 特公 昭48−44330(JP,B1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部リンク部の下端と下部リンク部の上端
    との間を中間部連結体を介し屈折伸長可能に連結して屈
    伸リンク部を構成し、 一対の屈伸リンク部を相反する方向へ屈折伸長可能に配
    置すると共に、該一対の屈伸リンク部の上端間を上部連
    結体を介して水平回動自在に連結し、且つ、上記一対の
    屈伸リンク部の下端間を下部連結体を介して水平回動自
    在に連結し、更に、一対の屈伸リンク部を同期して屈折
    伸長可能な同期機構を介装して上下方向へ伸縮動可能な
    伸縮機構本体を構成し、 該伸縮機構本体を伸縮変形させる伸縮作動機構を設け
    と共に、中間部連結体を中間部フロアとし、伸縮機構本
    体を伸長状態とした時に、2つの中間部連結体同士が当
    接するよう構成したことを特徴とする伸縮機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の伸縮機構本体を多段に積み
    重ねたことを特徴とするタワー。
  3. 【請求項3】請求項1記載の伸縮機構本体の下部連結体
    を床部とし、上部連結体を屋根部としたことを特徴とす
    る組立家屋。
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