JP5231054B2 - リフター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リフター装置に関するものであり、より詳細には、ワークを載置した状態でワークの高さ位置を調整することができるリフター装置に関するものである。
図9は従来のリフター装置90の一例を示す図である。図9に示すように、リフター装置90は基台90Aの下にシリンダ90Bを取り付けて、テーブル90Cに載せたワークを昇降させるものである。このリフター装置90において、ストロークを伸ばすにはシリンダ90Bのストロークを長くする必要が生じる。また、基台90Aの下面にはワークを昇降させるためのシリンダ90Bおよびガイドロッド90Dを収容するためのスペースを必要としている。そこで、リフター装置90はその基台90Aの下部にシリンダ90Bを配置するために基台90Aをシリンダ90Bおよびガイドロッド90Dの高さに合わせた高さ位置に配置するための脚90Eを備える。
図10は図9に示すリフター装置90をエンジン組付ラインに組み付けた例を示す図である。この場合、リフター装置90はテーブル90Cを最下部に下降させた状態でコンベヤ91の搬送面の高さ位置に合わせるために、エンジン組付ライン上にピット91Aを形成し、このピット91A内にリフター装置90を設置する。
図11は別の従来のリフター装置92の構成を示す図である。図11に示す、リフター装置92は基台92Aとテーブル92Bの間に略X字状に組み合わせた2本のアーム92C,92Dを介在させたパンタグラフ構造の昇降機構を備える。また、両アーム92C,92Dの一端92E,92Fは基台92Aおよびテーブル92Bの端部に揺動自在に連結し、両アーム92C,92Dの中間部は関節92Gによって連結する。なお、93Aはテーブル92Bの長さ寸法、93Bはテーブル92Bを最下端に下降させた状態における床面からの高さ寸法である。図12は前記リフター装置92のテーブル92Bを上昇させた状態を示す図であり、93Cはテーブル92Bの昇降ストロークである。
図13はさらに異なる従来のリフター装置94の構成を示す図である。図13に示す、リフター装置94は基台94Aとテーブル94Bの間に略く字状に組み合わせた2本のアーム94C,94Dを介在させたシングルアームパンタグラフ構造の昇降機構を備える。また、両アーム94C,94Dの基端部94E,94Fは基台94A,テーブル94Bの端部に揺動自在に連結し、遊端部は関節94Gによって連結する。なお、95Aはテーブル94Bの長さ寸法、95Bはテーブル94Bを最下端に下降させた状態における床面からの高さ寸法である。図14は前記リフター装置94のテーブル94Bを上昇させた状態を示す図であり、95Cはテーブル94Bの昇降ストロークである。
しかしながら、従来のリフター装置90,92,94はテーブル90C,92B,94Bの昇降方向の移動距離を確保することが困難であるという問題がある。例えば、図10に示すように、リフター装置90をエンジン組付ラインに組み付ける場合には、ピット91Aを掘る必要があるため、組付ラインの変更に素早く対応することができないという問題がある。また、任意の工程でワークを上下位置変更させることができなかった。
図12に示すように、リフター装置92では、ワークを昇降させるストロークは、テーブル92Bの長さ寸法93Aの半分以下の昇降ストローク93Cしか取れないパンタグラフ構造であるから、十分なストロークを得るためにはテーブル92Bを大きくして、アーム92C,92Dを長くする方法やアーム92C,92Dの数を増やして、ストローク93Cを伸ばす方法があるが、装置が大きく、複雑な構造になり、装置が高価になるという問題がある。加えて、リフター装置92はワークを上昇したときに、アーム92C,92Dの中心93Eとテーブル92Bの中心93Dがずれているため、ワークを組み付けるときにテーブル92Bが不安定になるという問題がある。
図13に示すように、リフター装置94ではシングルアームパンタグラフ構造を採用してアームを接続しているので、テーブル94Bの長さ寸法95Aが短くてもストローク95Cを大きくすることができるが、シングルアームの場合、偏荷重になるのでテーブル94Bがふらついて上昇したり、テーブル94Bが斜め方向に上昇してしまうため、テーブル95Bの上面を水平に保つことができないという問題がある。加えて、アーム94C,94Dを長くし、テーブル94Bを大きくすることにより、これが必要な組付パレットより大きくなり、組付作業の邪魔になるという問題がある。
本発明は前記課題を考慮に入れてなされたものであり、昇降方向に十分な移動幅を有すると共に小型化を達成したリフター装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、ワーク搭載部を備え基台に対して昇降自在である昇降台と、この昇降台の相対向する部分に設けた一対の連結部にそれぞれ揺動可能に連結された揺動アームと、遊端部がこれらの揺動アームの遊端部に設けた関節に連結され基端部が前記基台側に設けた回転軸に回転自在に連結された回動アームと、これらの回動アームに回転力を与える駆動部と、前記昇降台の別の相対向する部分と基台の対応する部分に取り付けられた直線運動機構であり基台に対する昇降台の移動を上下方向に規制する横ぶれ防止ガイドとを有することを特徴とするリフター装置(請求項1)を提供する。
前記構成によれば、揺動アームが昇降台の相対向する部分に設けられているので、昇降台をバランス良く支持することができる。また、横ぶれ防止ガイドが昇降台の別の相対向する部分に取り付けられているので昇降台の横ぶれをバランス良く抑えることができる。また、回動アームの回転によりその遊端部に設けた関節を上下方向に円弧状に移動させ、これに伴って揺動アームの遊端部が上下方向に移動させて、昇降台を上下方向に移動させることができる。上下方向の移動幅は回動アームを長くすることによって容易に確保することができる。
前記昇降台はワーク搭載部を備えるものであり、このワーク搭載部は例えばエンジンなどのワークを、作業者による作業を行いやすくするように異なる姿勢に支持することができるものであることが好ましい。前記揺動アームは回動アームと接続される関節の上下方向の移動に伴って昇降台を上下方向に移動させ、関節の横方向の移動は昇降台に伝達することがない。昇降台に対する揺動アームの取付け位置は昇降台の相対向する部分であるから、昇降台の形状が矩形であれば対角状に配置される。回動アームはその回転軸を中心とする回転に伴って関節を上下方向に移動させることにより昇降台を昇降させるものであり、回動アームは長ければ長いほど十分なストロークを得ることができる。
前記駆動部は両回動アームを同期する状態で回動させるものであり、両回動アームを連動させるように連結してある場合には、駆動部は一方の回動アームに取り付けられたものであってもよい。また、両回動アームにそれぞれ駆動源を取り付ける場合には、回動アームの回転位置を電気的に同期させる制御回路を備えることが好ましい。駆動源はモータであってもよいが、比較的大きな力をえることが可能となる油圧シリンダやエアシリンダを用いるものであってもよい。
前記横ぶれ防止ガイドは直線運動機構によって上下方向の移動のみ可能とするものである。なお、横ぶれ防止ガイドは複数の直線運動機構を組み合わせて昇降ストロークを大きくしたものであることが好ましい。加えて、直線運動機構は横ぶれ応力に方向性が生じるので、各横ぶれ防止ガイドを構成する直線運動機構として90度異なる方向に配置することにより、あらゆる方向に加わる横ぶれに抵抗できる応力を得ることができ、それだけ昇降台の昇降移動を安定して行うことができる。
前記回動アームにそれぞれ連結され前記回転軸を中心に回転する歯車を備え、これらの歯車が噛合うことにより各回動アームの動きを同期させるものである場合(請求項2)には、各回動アームに設けた歯車を噛合わせるだけの簡単な構成でありながら両回動アームを確実に同期させることができる。この場合、一方の回動アームを駆動部に回動させるだけで両回動アームを同期して動かすことができる。
前記回動アームの形状は略へ字状であり、前記昇降台を下降端に位置させた状態で回動アームが昇降台の下面に沿って配置される場合(請求項3)には、回動アームを長くして昇降台のストロークを大きくした場合にも、昇降台を最下部に下げた状態で回動アームが昇降台下面のスペースの大部分を占領することがなく、空間の利用効率を上げることができる。
前記回転軸は基台の中心から偏心した位置に立設する支柱の上端部に設けられており、前記駆動部は油圧シリンダと、この油圧シリンダのロッドに設けた関節および回動アームに設けた関節に揺動可能に連結される駆動アームとを備える場合(請求項4)には、回転軸を基台の中心から偏心した位置に設けているので回動アームを長く形成することができ、昇降台の上下方向のストロークを十分に得ることがきでる。また、油圧シリンダによるロッドの進退運動を回動アームの回転に変換することができるので、油圧シリンダの動力によって昇降台を上下方向に移動させることができる。油圧シリンダを用いた駆動部はモータ駆動に比べて大きな動力を出力できるだけでなく、移動を高速に行うことができる。
前記基台を生産ラインまたは組付ラインに沿って移動させる搬送装置を有する場合(請求項5)には、基台および昇降台を生産ラインまたは組付ライン上に移動させることができる。本発明のリフター装置は搬送装置の上で昇降台を上下方向に昇降移動させる昇降機構を有するので、ライン上にピットを掘ることなく、どの位置においても昇降台を昇降させることができ、ラインの変更に柔軟に対応することができる。また、この場合、搬送装置に供給される動力を前記駆動部に供給することにより、昇降機構のための特別な動力源を不要とする。
前述したように、本発明のリフター装置はリンク機構によって相対向する部分をバランス良く支持してこれらを上下方向に移動させることにより、基台に対して昇降台を上下方向に安定して移動させることができる。また、回動アームの長さを長く形成することにより、十分なストロークで昇降台を上下方向に移動させることができるので、作業者は昇降台に搭載されたワークの高さを組付けまたは加工を行いやすい位置に調整して作業を行うことができる。
本発明のリフター装置が生産ラインまたは加工ラインに沿って移動する搬送装置を有するものである場合には、これらのラインに沿った流れ作業における各作業者の作業効率を向上することができる。本発明のリフター装置は、搬送装置上の基台に対して昇降台を上下方向に移動させる昇降機構を備えるので、ライン上のどの位置においても昇降台を上下方向に移動させることができるので、ピットを形成する必要がなく、ラインの変更を容易に行うことができる。
以下、本発明のリフター装置1の最良の形態について説明する。
図1〜図6は本発明の第1実施形態に係るリフター装置1の構成を示す図である。図1〜図6において、2はワーク(例えばエンジン)を搭載するワーク搭載部3を備え基台1Aに対して昇降自在である昇降台、4A,4Bはこの昇降台2の相対向する部分(対角位置)2a,2bに設けた一対の連結部5A,5Bにそれぞれ揺動可能に連結された揺動アーム、6A,6Bは遊端部がこれらの揺動アーム4A,4Bの遊端部に設けた関節7A,7Bに連結され基端部が前記基台1A側に設けた回転軸8A,8Bに回転自在に連結された回動アーム、9はこれらの回動アーム6A,6Bに回転力を与える駆動部、10A,10Bは前記昇降台2の別の相対向する部分(対角位置)2c,2dと基台1Aの対応する部分に取り付けられた直線運動機構であり基台1Aに対する昇降台の移動を上下方向に規制する横ぶれ防止ガイドである。
11A、11Bは前記回動アーム6A,6Bにそれぞれ連結され前記回転軸8A,8Bを中心に回転する歯車、12は前記基台1Aを生産ラインまたは組付ラインに沿って移動させる搬送装置である。つまり、本実施形態のリフター装置1は自走式のパレット上に高さ調整可能に構成された昇降台2を設けたものである。13は昇降台2と基台1Aの間に位置する保護スカートである。
前記昇降台2はその上面にワーク(例えばエンジン)を搭載可能に構成されたワーク搭載部3を設置する略正方形の板状体であり、この昇降台2を上下方向に移動させてその位置を保持できることにより、ワークの上下方向の位置を作業者Mによる作業が容易となる高さに調整できるように構成している。なお、昇降台2には作業者Mがその高さを容易に調節するための操作ボタン(図示していない)を備える。
図1,2に示すように、前記搭載部3は例えば種々の形状のワークを載置する複数の支持部3a〜3e、ワークの固定およびその回転位置を調整するための操作レバー3fおよびワークの水平面における回転を可能とするターンテーブル3gとを備え、複数種類のワークをその形状に合わせて形成された支持部3a〜3fによって各種ワークを安定して支持すると共に、その姿勢を作業者Mによる作業を容易とする角度に保持することができるように構成している。
図3に示すように、前記揺動アーム4A,4Bは昇降台2の図示右下と左上の一対の対角位置(相対向する部分2a,2b)において、昇降台2の下面に取り付けられた連結部5A,5Bを中心に回動自在(揺動自在)に取付けられたものである。なお、本明細書において相対向する部分は昇降台2の中心O(ワークを搭載した状態における重心となる位置)を通る直線上で、かつ、できる限り中心Oから離れた位置であることが好ましく、この相対向する部分において昇降台2を支持することにより重量バランスの良い支持をおこなうことができる。
前記揺動アーム4A,4Bの長さは昇降台2を最下端部に降下させた状態で、その遊端部が基台1Aの上面に当接する程度の長さを有するものである。また、揺動アーム4A,4Bはどの高さ位置においてもその長手方向がほぼ垂直方向に配置されるようにして、揺動アーム4A,4Bおよび関節にかかる力を必要最小限に抑えるように構成している。
図4の斜視図に示すように、前記回動アーム6A,6Bは互いにほぼ同一形状の部材であり、それぞれ2本の鋼材を組み合わせて側面視略へ字状の外形を有する部材である。これらの回動アーム6A,6Bの略へ字状の形状は、図2に示すように、前記昇降台2を下降端に位置させた状態で回動アーム6A,6Bが昇降台2の下面に沿って配置されることにより、基台1Aから昇降台2の間の空間に前記各部材4〜11を配置することができるように構成している。
前記関節7A,7Bは揺動アーム4A,4Bと回動アーム6A,6Bを回転自在に連結するものである。すなわち、これらのアーム4A,4B,6A,6Bを連結してリンクを形成することにより、回動アーム6A,6Bの回転運動を昇降台2の昇降運動に変換できるように構成している。
前記回転軸8A,8Bは基台1Aの中心Oから図3において左右方向に偏心した位置に立設する支柱8c,8d,8eの上端部に設けられている。なお、本実施形態では両回転軸8A,8Bの一方を支える支柱8eを一つにまとめて形成することにより堅牢性を向上している。
前記駆動部9は油圧シリンダ9aと、油圧ポンプ9bと、油圧シリンダ9aのロッド9c側に設けた関節9dおよび一方の回動アーム6Aに設けた関節9eに揺動可能に連結される駆動アーム9fとを備える。9gはロッド9cに取り付けられ、ロッド9cの移動方向に直線移動可能である直線運動部(例えばLMガイド)を備えるスライダであり、前記関節9dをスライダ9g上に設けている。
図4に示すように、前記横ぶれ防止ガイド10A,10Bは昇降台2の別の相対向する部分(対角位置)2c,2dにおいて、昇降台2と基台1Aの対応する部分に取り付けられるものである。これらの横ぶれ防止ガイド10A,10Bは昇降台2の下面に取り付けられる上部ガイド10cと、中間ガイド10dと、基台1Aに取り付けられる下部ガイド10eと、各ガイド10c〜10eを連結する直線運動機構(以下LMガイドという)10f,10gとを備える。また、中間ガイド10dはLMガイド10f,10gのレールを抱き合わせに取り付けたステーであり、上部ガイド10cおよび下部ガイド10eはLMガイド10fおよび10gのブロックを取り付けたステーを取り付けてなる。
なお、本実施形態では前記連結部5A,5Bを設けた対角位置2a,2bと異なる対角位置2c,2dに横ぶれ防止ガイド10A,10Bを設けることにより昇降台2の四隅をバランス良く支持する例を示しているが、横ぶれ防止ガイドは昇降台2の四隅にそれぞれ設けてさらに横ぶれを効果的に防止してもよい。また、本実施形態ではあらゆる方向の横ぶれを効果的に防止できるように横ぶれ防止ガイド10A,10Bの取付け方向を90度異ならせている。
前記歯車11A,11Bは同じ外径かつ同じ歯数の歯車であり、これらが互いに噛合うことにより逆方向に同期して回転することにより、回動アーム6A,6Bの動きを同期させて回転させるものである。
前記搬送装置12は基台1Aを移動させるためのローラ12aおよびモータ(図示していない)を有するものであり、生産ラインまたは組付ラインに沿って自ら移動する、所謂低床タイプの自走式のパレットを構成するものである。なお、搬送装置12には移動および昇降台2の昇降を行うための電源を供給するバッテリを設けてもよいが、トロリ線を用いて外部電源に接続されるものである。
前記保護スカート13は昇降台2の下面から下方に垂下し四辺を覆う保護壁を形成する上部スカート13aと、前記中間ガイド10dに連結して四辺を覆う保護壁を形成する中間スカート13bと、基台1Aに立設し四辺を覆う保護壁を形成する下部スカート13cとからなる。各スカート13a,13b,13cはこの順番に内側から外側に配置された蛇腹構造の保護スカート13を形成するものである。
以下、上記構成のリフター装置1の動作を図7〜図8を用いて説明する。
前記搬送装置12は作業者Mによる作業領域までワークを搬送すると、作業者Mは昇降台2に設けた図示していない操作スイッチなどを操作して昇降台2の高さを作業しやすい位置となるように、また、搭載部3に搭載されたワークを作業しやすい角度に調整する。なお、この昇降台2の高さ調整および角度調整などを上位情報処理装置による自動制御によって行ってもよく、この高さ調整はワークの搬送中に行ってもよい。
昇降台2の高さ調整は搬送装置12に供給される電力を用いて行うことができ、本実施形態の場合は+24Vの電力を用いて油圧ポンプ9bを駆動することによって行う。油圧ポンプ9bが動作することにより油圧シリンダ9aに油圧を送り込むことができ、前記ロッド9cを進退させることができる。このとき、ロッド9cに取り付けたスライダ9gの移動方向が直線運動機構によってロッド9cの進退方向に規制されているので、油圧によってスライダ9gの位置を変更することができ、関節9d、駆動アーム9f、関節9eを介して回動アーム6Aに回転方向の力を加えることができる。油圧ポンプ9bと油圧シリンダ9aを用いた駆動部9の構成は十分な力を得ることができるだけでなく、昇降動作の高速化を図ることができる。
図7(A)に示すように、昇降台2を下降端に降下させた状態から、図7(B)に示すように昇降台2を上昇端までリフトするためには、回動アーム6Aを図示反時計回り、回動アーム6Bを時計回りに回転させる。このとき、駆動部9が回転力を供給するのは回動アーム6Aであるが、両回動アーム6A,6Bは歯車11A,11Bによって同期するように連動するので、両回動アーム6A,6Bの遊端部に設けた関節7A,7Bは同じ高さまでリフトされる。
前記関節7A,7Bがリフトされると揺動アーム4A,4Bもリフトされ、この揺動アーム4A,4Bの基端部が連結された連結部5A,5Bを介して昇降台2が上昇する。連結部5A,5Bの位置が昇降台2の対角位置2a,2bであるから、昇降台2の昇降時においても重量バランスが良い。また、両回動アーム6A,6Bを反対方向に回転させると、昇降台2を下降させることができる。
なお、本実施形態では回動アーム6A,6Bの回転軸8A,8Bは昇降台2の中心Oから偏心させた位置に配置された支柱8c,8dの上端部に設けているので、回動アーム6A,6Bの長さL1を十分なストロークStを得ることができる程度に長く形成することができる。また、前記回転軸8Aから関節9eまでの長さL2は前記長さL1の1/3以下となるように構成することにより、前記昇降台2を油圧シリンダ9aのストロークScの3倍以上のストロークStで昇降することができる。さらに、基台1Aの幅を無闇に大きくすることなく、動アーム6A,6Bの長さL1を十分に長くすることができるので、リフター装置1の幅Wを狭くして更なる小型化を達成することができる。
なお、油圧シリンダ9aの小型化を達成することができ、リフター装置1の小型化を達成することができ、昇降台2を下降させた状態における昇降台2の高さHを低く抑えることができる。加えて、回動アーム6A,6Bが略へ字状に屈曲した形状であるから、昇降台2を下降させた状態においても、昇降台2の下方に空間を形成することができる。
前記昇降台2の上下方向の移動に伴って、前記横ぶれ防止ガイド10A,10Bは上下方向に伸縮し、前記保護スカート13はガイド10a〜10cの位置に合わせて上下方向に移動する。また、横ぶれ防止ガイド10A,10Bは対角位置2c,2dにおいて昇降台2の横方向の位置ずれを防止することができるので、昇降台2は高い剛性でバランス良く水平を保った状態で上下移動する。
図8(A)〜図8(C)は昇降台2の上下移動に伴う各ガイド10c〜10eの動きを説明する図である。すなわち、図8(A)に示す下降端の状態から、昇降台2が上昇し始めると上部ガイド10cが引き上げられる。次いで、図8(B)に示すように上部ガイド10cがLMガイド10fの動作端まで上昇すると、中間ガイド10dが引き上げられ、図8(C)に示すように中間ガイド10dがLMガイド10gの上昇端まで移動する。
つまり、本実施形態では中間ガイド10dがLMガイド10f,10gのレールを抱き合わせるように取り付けているので、昇降台2はLMガイド10f,10gのレールの長さの倍以上のストロークで上下方向に移動することができる。すなわち、昇降台2を下降端に位置させた状態における昇降台2の高さを低く抑えると共に、昇降台2を十分な高さまでリフトすることができる。なお、前記LMガイドを抱き合わせて形成する中間ガイド10dの数を増やしてスタックに接続することにより、さらにストロークを大きくすることも可能であることはいうまでもない。
また、昇降台2と基台1Aの間の空間は保護スカート13によって囲まれているので、この部分に作業者Mの手足が入ることはなく、リフター装置1の安全性を確保することができる。
上述したように本発明のリフター装置1によれば、作業者Mは最も作業しやすい高さにワークをリフトした状態で、生産ラインまたは組付ライン上のワークに対する作業を行うことができる。また、リフター装置1は低床コンベヤ装置の搬送装置12を備えるものであるから、従来のようにピットを掘って昇降作業を行う必要がなく、生産ラインまたは組付ラインの変更に柔軟に対応することができる。
本発明の実施形態に係るリフター装置の構成を示す側面図である。 前記リフター装置の正面図である。 前記リフター装置の平面図である。 前記リフター装置の要部構成を示す斜視図である。 前記リフター装置の昇降台を上昇端まで上昇させた状態の側面図である。 前記昇降台を上昇端まで上昇させた状態の正面図である。 前記リフター装置の要部の動作を説明する図である。 前記リフター装置の部分的な動作を説明する図である。 従来のリフター装置の構成を示す図である。 図9のリフター装置をエンジン組付ラインに組み付けた例を示す図である。 従来のリフター装置の変形例を示す図である。 図11のリフター装置のテーブルを上昇させた状態を示す図である。 別のリフター装置の変形例を示す図である。 図13のリフター装置のテーブルを上昇させた状態を示す図である。
符号の説明
1 リフター装置
1A 基台
2 昇降台
2a,2b、2c,2d 相対向する部分
3 ワーク搭載部
4A,4B 揺動アーム
5A,5B 連結部
6A,6B 回動アーム
7A,7B 関節
8A,8B 回転軸
8c,8d,8e 支柱
9 駆動部
9a 油圧シリンダ
9f 駆動アーム
10A,10B 横ぶれ防止ガイド
11A,11B 歯車
12 搬送装置
O 中心

Claims (5)

  1. ワーク搭載部を備え基台に対して昇降自在である昇降台と、この昇降台の相対向する部分に設けた一対の連結部にそれぞれ揺動可能に連結された揺動アームと、遊端部がこれらの揺動アームの遊端部に設けた関節に連結され基端部が前記基台側に設けた回転軸に回転自在に連結された回動アームと、これらの回動アームに回転力を与える駆動部と、前記昇降台の別の相対向する部分と基台の対応する部分に取り付けられた直線運動機構であり基台に対する昇降台の移動を上下方向に規制する横ぶれ防止ガイドとを有することを特徴とするリフター装置。
  2. 前記回動アームにそれぞれ連結され前記回転軸を中心に回転する歯車を備え、これらの歯車が噛合うことにより各回動アームの動きを同期させるものである請求項1に記載のリフター装置。
  3. 前記回動アームの形状は略へ字状であり、前記昇降台を下降端に位置させた状態で回動アームが昇降台の下面に沿って配置される請求項1または請求項2に記載のリフター装置。
  4. 前記回転軸は基台の中心から偏心した位置に立設する支柱の上端部に設けられており、前記駆動部は油圧シリンダと、この油圧シリンダのロッドに設けた関節および回動アームに設けた関節に揺動可能に連結される駆動アームとを備える請求項1〜請求項3の何れかに記載のリフター装置。
  5. 前記基台を生産ラインまたは組付ラインに沿って移動させる搬送装置を有する請求項1〜4の何れかに記載のリフター装置。
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